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「棟居刑事の黙示録」 (2000年)  棟居刑事シリーズ第5作目

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 18
                 
佐藤浩市の棟居刑事シリーズ最終作。


●「棟居刑事の黙示録・愛犬が暴く不倫三重奏
神に背く愛の殺人」  2000年11月18日
原作: 森村誠一  棟居刑事の黙示録 (中公文庫)
脚本: 長坂秀佳
監督: 松原信吾
制作: 東宝
出演: 佐藤浩市、水野真紀、目黒祐樹、麻丘めぐみ、
岡本信人、中野誠也、風祭ゆき、石田太郎ほか




棟居刑事の黙示録




政界タイムズ社社長の大友勇介が、自宅マンションで刺殺体で発見された。
大友は強請りを働いていて、最近では政界進出を目論んでいた。
警視庁の棟居弘一良(佐藤浩市)らが現場に着くと、
側には凶器のナイフがあり指紋が拭き取られていたが、
口紅には指紋がついておりクローゼットからはネグリジェが発見された。



第一発見者は秘書で愛人の中田美鈴だが、口紅もネグリジェも美鈴のものではない。
女関係が激しい大友は美鈴の他にも銀座のホステス・谷岡マユミという愛人がいる。



棟居がマユミが勤めているクラブへ行くが口紅とネグリジェはマユミのものでもないことが明らかになる。
マユミは大友が民友党の幹事長の居駒隆之(目黒祐樹)のパーティーへ出席する予定で
ママ・重光珠代(麻丘めぐみ)の馴染み客である経済連会長の鵜飼輝久(中野誠也)と
一緒に店に来ていたことを棟居たちに話した。



大友の部屋の金庫には10億円の現金と暗号化された手帳が発見された。
犯人は金目当てで押し入ったようではないと考えられた。
生駒と鵜飼の女装した写真が見つかったことから二人が特別な関係にあり、
大友がそれをネタに強請りを働いていた可能性が出てきた。



棟居刑事の黙示録



しかし、生駒はただの雑誌の企画で撮影したものだと笑い飛ばしす。
さらに生駒にはホテルで励ます会があり、演説の草稿を練るために
午後1時半から3時半頃まで鵜飼と一緒にいたという鉄壁なアリバイがあった。




しばらくして箱田組組長・箱田伝蔵(石田太郎)の孫娘の真貴枝が橋の下で
ナイフで背中を刺されて殺されるという事件が発生。
ナイフの指紋は拭き取られていたが、真貴枝の友人の証言から、
容疑者として彼女からいじめを受けていたゆかり(前田亜季)が警察に連行される。



棟居はゆかりがいじめられている現場を目撃し話すようになったことから、
ゆかりは棟居を読んで欲しいと要求する。
行ってみるとゆかりの母親がクラブのママの珠代だということがわかった。



ゆかりは事件があった日に真貴枝から呼び出されナイフで脅されたが、
ゆかりがそれを取り上げ格闘の末に真貴枝を負かし帰ってきたと言い
自分は殺してないと棟居に説明した。


珠代は未婚の母であり、ゆかりは夜の勤めをする母親を持ったことが原因で
真貴枝たちからいじめられておりそんな母親を憎悪していた。



大友のマンションはオートロックになっていて、犯人がどういう経路で侵入したかが不明だった。
そんな時、防犯カメラに住人以外の女がマンションに入ってくるところが映っていた。
菅原刑事(岡本信人)はその女を容疑者と見て割り出しを急いだが、
棟居は大友は金庫を開けたところで殺されていて痴情のもつれから殺害されたことに疑問を持ち、
生駒が大友から強請られていたために殺したのだと睨む。


棟居刑事の黙示録


その後の捜査で、防犯カメラの女が宮沢尚美(風祭ゆき)だと判明した。
彼女は結婚しているが、大友と将来結婚するつもりで交際していることを認めた。



あの日、尚美は大友のマンションへ行くと、玄関には鍵が掛かってなく、
部屋に入ったときにはもう大友は殺されていたという。
尚美は大友を救おうと体に刺さっていたナイフ抜き取ったが、
自分が疑われることを恐れて指紋を拭き取り、旅行先で撮影した
フィルムをカメラから抜き取り立ち去った。


尚美はネグリジェは自分のものだが、口紅は違うといい、
第四の女がいる可能性が出てきた。



尚美が持っていたフィルムから二頭の犬が写っている写真が見つかり、
それが生駒と鵜飼の妻・奈美恵(斉藤絵里)の愛犬であり、
二人が浮気旅行に出ている可能性が高いことがつかめた。
生駒はおそらく奈美恵との不倫のネタを大友に握られ恐喝されていたのだ。

棟居刑事の黙示録



あとは、生駒のアリバイを崩すだけだが、彼のアリバイは鵜飼が証言している。
菅原は鵜飼が何らかの事情で嘘をついているものとみて
鵜飼の周辺を洗い出していた。




一方、真貴枝が殺されて箱田組に不穏な動きが出てきたことを察知した棟居が、
ゆかりの家へ行ってみると夜も遅いのにまだ帰宅していない。
生駒を大友殺しの容疑者と考えている棟居は、ゆかりが生駒の娘であり、
それをネタに生駒を強請っていたのではないかと考えていた。
だが珠代はゆかりの父が生駒であることを認めたが、それを知っているのは珠代だけであった。


棟居刑事の黙示録



棟居が珠代のマンションから帰る途中、ゆかりが車に轢き殺されそうになっているところに遭遇した。
ゆかりは家に帰りたがらないため棟居は自宅に連れて帰り
しばらくの間、妻の桐子(水野真紀)にゆかりを託すことにした。



棟居はゆかりを襲ったのは真貴枝の復讐のために箱田組がやったとみて
会いに行くが箱田はそれを否定した。
箱田は真貴枝が殺害された時の状況から見て男の犯行だと考えていて、
棟居に孫を殺した犯人を捕まえてほしいと頭を下げてきた。



棟居刑事の黙示録



その後、大友の部屋に残されていた口紅の指紋がゆかりのものと一致した。
ゆかりはゲーセンで大友にナンパされ三万円で寝たことを白状した。
母は仕事に忙しく、いじめを受けていたゆかりは自暴自棄になっていた。
そんなゆかりを桐子は山梨にある自分の工房に連れていくことにした。



棟居刑事の黙示録



生駒に容疑の目を向けている棟居はホテルへ行きもう一度彼のアリバイを洗った。
生駒は午後1時半から3時半までの2時間に渡り鵜飼と二人きりで会場の隣の一室にこもっていた。
鵜飼はその間一度も部屋を出なかったが、生駒は何度か部屋を出てスタッフに指示を与えており、
最後に出てきたのは午後2時45分頃だというスタッフの証言がとれた。
3時半にはパーティー会場に姿を現しているため空白の時間はわずかに45分間しかなく
大友のマンションまで車で往復するのは不可能だった。



棟居が唱える生駒容疑者説に難色を示していた菅原だが、鵜飼のニューハーフの愛人が
同ホテルに部屋を取っていたことを突き止め鵜飼がそのフロアで目撃されたことを棟居に伝えた。




棟居刑事の黙示録


鵜飼は生駒と2時間草稿を練っていたのではなく、部屋を抜け出して愛人と逢引していたのだ。
生駒はそれを利用して、部屋から従業員用の通路を通りホテルを抜け出したのだろう。



棟居は大友のマンションの防犯カメラに尚美が去った後、真貴枝たちいじめっ子グループに
追いかけられるゆかりが映っているのを確認した。
あの日逃げるゆかりと真貴枝が自転車の男にぶつかりそうなったことを聞き出し、
生駒は渋滞を避けるために車ではなく自転車で往復したのだとわかった。



棟居刑事の黙示録


さっそくテストしてみると、自転車でなら往復が可能であり、
管理人が午後3時頃にゴミを捨てるために30分程通用口の扉が解錠しているため、
生駒が大友を殺害することが出来る。



いよいよ捜査も大詰めを迎えたころ、山梨の工房にいた桐子から
ゆかりがいなくなったと電話が入った。
生駒も山梨の別荘に行っていることがわかり棟居も珠代を連れて山梨へ向かう。
行方がわからなかったゆかりから電話が入り樹海にいることがわかったが、
携帯のバッテリーが切れてしまい具体的な場所を割り出すこと出来ない。




棟居刑事の黙示録


棟居と菅原は生駒の別荘へ行き、ゆかりが誘拐されたが携帯持っていると罠をしかけた。
バッテリーが切れていてゆかりが連絡を取れない状態であると知らない生駒は、
ゆかりが警察に連絡をとる前に始末しようと動き出した。




それを見た棟居たちは生駒を尾行するが、山中を歩く生駒の姿を見失ってしまう。
棟居はゆかりを助けるために、内緒にしておいてくれという珠代との約束を破り、
ゆかりが生駒の娘だと叫んだ。
それを聞いた生駒は、さすがに自分の娘を手にかける気持ちはなく、
おとなしく姿を現し逮捕された。


棟居刑事の黙示録




大友は生駒と奈美恵の不倫関係を知り、それをネタに一億円と、
自分の政界進出のバックアップを要求してきた。



生駒は鵜飼がホテルの部屋から抜け出し愛人のところへ向かうと、
自分もホテルを出て自転車で大友のマンションへ向かった。
大友に金を用意したといい、金庫を開けたところで大友を殺害し、
中から鵜飼夫人との不倫の証拠を持ち去った。




部屋を出るとき尚美がエレベーター出来たために階段で降りてマンションを出たところ、
自転車でホテルへ引き返す途中、ゆかりと真貴枝にぶつかってしまった。


生駒はその後真貴枝を探し出し、真貴枝がゆかりと争っている現場を目撃。
ゆかりが立ち去ったあとにそばに落ちていた真貴枝のナイフで刺し殺し、
ゆかりも車で襲った。


以前、関係のあった珠代の娘を殺すことはためらわれて樹海に置き去りにしてきたが、
追い詰められてついに殺害しようとしてしまった。



事件が解決し、預かっていたゆかりが珠代のところへ帰って行った。
棟居は二人の今後を案じながらも、後姿を見送る。







棟居刑事の黙示録 (中公文庫)




************ 棟居刑事シリーズ 関連記事 ************

1. 「棟居刑事のラブアフェア」

2. 「棟居刑事の復讐」

3. 「棟居刑事の情熱」

4. 「棟居刑事の複合遺恨」

5. 「棟居刑事の黙示録」







            
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「京都二年坂殺人事件・バラバラ死体の謎?」 (1990年)  山村美沙 『京都二年坂殺人事件』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 17
                 
着任早々、バラバラ殺人事件の捜査にあたるエリート女検視官の
活躍を描いた山村美紗原作の推理サスペンス。





●「京都二年坂殺人事件・バラバラ死体の謎?
危うし!美人検視官」  1990年11月17日
原作: 山村美紗  京都二年坂殺人事件 (徳間文庫)
脚本: 長野洋
音楽: 津島利章
監督: 日高武治
制作: 東宝
出演: 秋野暢子、山城新伍、三浦浩一、
渥美国泰、南原宏治、山村紅葉ほか





京都府警の捜査一課にエリート女性検視官・江夏冬子(秋野暢子)が着任する。
思わぬ美人検視官の登場に、狩矢警部(山城新伍)、仲田刑事(三浦浩一)らは浮足だった。



京都二年坂殺人事件




着任早々に二年坂で両手首と首を切断された男の全裸死体が発見。
冬子もさっそく狩矢らと一緒に現場へ向かうことにした。
生々しい死体に一瞬ひるむ様子を見せた冬子だが、
動揺せず淡々と的確な検視を続けていく。


京都二年坂殺人事件


解剖の結果は、現場で冬子が見立てた通りだった。



被害者は青酸系の毒物による服毒死で首と両手首は死後切断され、
二年坂に運ばれた模様で、血液型はA型で、肉体労働者ではなく、
頭脳を使う仕事に従事していたものではないかと見られた。


死体の胸元にはなぜか瑳峨菊の葉がついてたが、
首も両手もなく被害者の身元を示す手がかりがない。


やがて被害者と思われる男がふたり挙がるが、一人は愛人宅にいることがわかり、
残るはコンピューターの技師・朝川修一だけとなった。
同居している妹みどりの話では、修一は失業後借金を重ねギャンブルに明け暮れていた。



冬子と仲田は妙心寺の近くにある瑳峨菊の畑で切断された小指を発見した。


京都二年坂殺人事件


しかし、修一の指紋とは一致しない。


そんな時、東西薬品の社長令嬢・ユリ(安孫子里香)が専務の黒田晴彦(渥美国泰)に連れられて
捜査一課を訪ねてきた。


ユリの父・大和田太郎社長(南原宏治)は、一週間前の夜に誰かに電話で呼び出され、
以後消息を絶ったままだというのだ。
黒田は、会社の経営状態が思わしくなく、大和田は資金繰りでのために東京へ行ったと思っていて
これまで捜索願を出さなかったのだという。



ところが金策へ行った先に連絡を取ってみると、大和田が来ていないことがわかり
慌ててやって来たという事だった。
しかも、大和田の血液型はA型である。


さっそく大和田の指紋を採取し調べてみると、妙心寺で見つかった小指の指紋と一致。
狩矢たちは被害者が大和田社長と断定するが、冬子は死体が大和田とは限らないと意見する。


仲田らの捜査で大和田と一緒に東西薬品を興した黒田は経営方針巡り対立していることがわかった。
黒田は二年前に離婚して会社の金を遣い込み愛人にマンションまで買ってやっている。

大和田が電話で呼び出された日は、愛人が黒田と一緒にいたと証言しているが、
偽証をしている可能性もある。



冬子と仲田は偶然、みどりが東西薬品に出入りするところを目撃した。
しかし、みどりはビルの下にある喫茶店で一人でお茶をしてたと言うだけで、
東西薬品へ行ったことは認めなかった。



大和田の妻は数年前に死亡して、ユリと二人暮らしだった。
父が行方不明となったユリを心配して冬子は大和田家へ様子を見に行った。


中へ入ると飾られていたユリの母親の写真が動いていた。
ユリは動かしていないと言い、一体写真がどう移動したのか謎が残る。


京都二年坂殺人事件


この日は、ユリの家で夕食を取り冬子はそのまま泊まることになった。
ビール好きな大和田のために用意してあったビールをユリは冬子たちに出した。


ユリはふと、母の写真が動いたのは何かを言いたかったかもしれないと意味深な発言をする。
そして、病気で死んだと言っていた母が実は自殺をしたのだということを告白した。
大和田夫婦と黒田は同じ大学出身で、突然大和田が黒田を毛嫌いし始めたことに
ユリは疑問をいだいていた。


大和田は黒田の遣い込み知っていて、そのことから二人の関係にヒビが入ったのかもしれない。
冬子はその夜、庭で人の気配を感じ外へ出てみると土に足跡が残されていた。


翌日、冬子が大和田家の出来事を狩矢に報告していると、
自宅でみどりが殺されているという通報を受けた。
冬子は狩矢と一緒に現場へ駆けつけた。



京都二年坂殺人事件


みどりは青酸系の毒物を飲みソファーで死んでいた。
床には彼女が飲んだと思われるカップが転がっていて
テーブルには来客用のカップ残されている。


部屋を捜索すると、修一からみどりに宛てた手紙が発見され、
困ったことがあれば東西薬品の黒田専務に相談するように書かれていた。
やはり、この手紙を読んだみどりはあの日東西薬品へ行き黒田と会ったのだろう。
手紙の消印は釧路になっていて、修一は釧路で身を隠している可能性が出てきた。



さっそく、仲田らは黒田にみどりと会っていたことを確かめに行った。


京都二年坂殺人事件

ところが、黒田はみどりが来た時には会議中で、下の喫茶店にいたみどりとは会ってないという。
わざわざ修一が黒田の名前を出していることや、会社の金を使い込み、
大和田とも衝突していた事実に基づいて考えると状況的には黒田が怪しく見えるが、
狩矢は犯人だったらわざわざ証拠残すのはおかしすぎると考えていた。






一方、手紙の消印から釧路にいると見られた修一だが宿泊した形跡もなく、
やがて修一の首と両手首が発見され、
二年坂のバラバラ死体が修一であることが明らかとなった。


京都二年坂殺人事件


狩矢は大和田が修一を身代わりとして利用したと考え
大和田と修一が会った姿を目撃したという証言が得られたため
容疑の目が黒田から大和田へと向けられた。
加えて、大和田は自分に三億円の保険金をかけていることがわかった。



そんな中、ユリと黒田が銀行へ行き、金を工面している事実を掴む。
そしてある夜、ユリは金が入っていると思われる大きなバッグを抱え家を出ると
タクシーで八坂神社、永観堂、南禅寺を出たり入ったりを繰り返した後に、
橋の上からバッグを下に向かって放り投げた。


ユリを張り込んでいた仲田が放り出されたバッグを受け取った黒田を押さえた。


ユリの話では、二年坂の死体が大和田と思われた頃
大和田を誘拐したという男からの電話を受け身代金三億円を要求されたという。
結局三億円の保険金は出ず、黒田に相談した上で銀行へ行き一億円を用意用意した。


京都二年坂殺人事件



そして犯人から今日電話があり、一億円で手を打つことに合意し、
言われるがままに神社を回った後に橋から金を投げたのだ。



黒田の方は大和田から電話があり、解放されたから来て欲しいと呼び出しを受けたのだという。
一旦は容疑が晴れた黒田だったが、今回のことで捜査陣は黒田が娘に借金させたと思い、
再び疑惑の目が黒田へと向けられた。
黒田が誘拐劇を仕組んで金を手に入れようとしたならば、大和田はすでに殺されているはずだ。


ところが、今度は冬子が黒田があらゆる点で容疑が濃いのを不審に思いはじめた。
その事を知った狩矢は、やはり大和田が修一をだまして手紙を書かせたのだと思い返した。
学生時代からの友人で、一緒に会社を興した黒田を大和田がなぜそこまで憎むのか
それが今回の事件の根源だとわかった冬子は、大和田らの出身校京都薬科大学へ行き、
彼らの周辺を徹底的に洗い出した。


京都二年坂殺人事件




その結果、大和田、黒田と大和田の妻タカコが三角関係にあったことを探り出した。
大和田が生きているならきっと自宅に身を隠しているはず。
冬子が泊まった晩に庭で見つけた、あの靴跡は大和田のものだったのだろう。



冬子は大和田家の前で張り込みをしていると、ユリが勝手口からビールを取りにやって来た。
大和田はビール好きだとユリは話していた、大和田が潜んでいることを確信した冬子が
周辺を探ると地下室に通じる入り口を発見しそのまま中へ進んでいくと、
誰かが暮らしている気配が残された部屋が見つかった。


そこには大和田の妻の写真が飾られていて、タカコの日記が置いてあった。
それを読んだ冬子はタカコの自殺の原因がわかった。



すると、大和田と黒田の揉めるような声が聞こえてきた。
冬子がそこへ到着した時、大和田が死んでいてそばには黒田がいた。
異変を感じて部屋に入ってきたユリは大和田が死んだのを確認すると、
これまで慕っていた黒田に「人殺し!」と叫んだ。



ユリは急に大和田が家に帰って来て、黒田を呼び出し二人だけで話していたのだという。
取り調べを受けた黒田は大和田は自分で毒を飲んだといい、自分は殺してはいないと弁解する。


そこへ、タカコの日記を見た冬子が入ってきて、彼女の自殺の原因が黒田にあることを突きつけた。
黒田はついに重い口を開く-。



京都二年坂殺人事件



大和田と黒田はタカコに思いを寄せていた。
結局恋の勝利者は大和田で、彼女は大和田夫人となった。
しかし、黒田は彼女を諦められずに人妻になってからも思いを寄せ続けていた。
一時は諦めようと結婚したがうまくいかず、離婚をしてしまった。



そして、大和田とユリがいない晩、とうとう長年の思いを抑えることが出来ずに、
タカコを犯してしまい、その後も強引に関係を持ち続けた。
彼女は耐え切れずに自殺をしてしまった。


それからの黒田は金を遣い込みほうぼうに愛人つくったりして生活は荒れていった。



冬子は墓参りを済ませたユリに、黒田が全てを告白したことを報告した。



大和田が死に、黒田も恥部をさらけだしたことで、
ユリもこれまでのことを正直に話した。
ユリが家に戻ってきた大和田と再会したのは死亡した日ではなく、
もっと前の冬子が泊まった翌日の事だった。


京都二年坂殺人事件



タカコの日記から自殺の原因を知った大和田は黒田に復讐をしようとしていた。
ユリは大和田から殺人犯の娘の汚名着せないために自分が死んだことにした。
自分の身代わりには修一を利用することにした。
大和田がいう通りに手紙を書いた修一を殺してバラバラにし、胴体を二年坂に遺棄した。



しかし、替え玉に利用した修一の妹のみどりが真相に気付きはじめて殺害し
その容疑を黒田になすりつけようとしたが失敗。


仕方なく、今度はユリにも協力させ誘拐劇を仕組み、
自分で毒を飲み黒田を殺人犯に仕立てようとしたのだ。




こうして二年坂のバラバラ殺人事件は、犯人大和田太郎の死をもって解決した。



京都二年坂殺人事件



検視官として着任した冬子も、検視だけではなく捜査に大いに貢献した。
美人でエリートでありながらも気取らない冬子は、捜査を通じて仲田といい雰囲気になっていた。


狩矢は敏感にそのことを察していた。






京都二年坂殺人事件 (徳間文庫)



山村美紗の作品は人気なのか、ドラマ化しやすいのか頻繁に放送されているイメージがある。
この翌月にも、土曜ワイド劇場では「京都島原殺人事件」が放送されている。

80年代からは山城新伍が狩矢を演じていたけど、次の「京都島原殺人事件」からは、
若林豪にバトンタッチされている。


今回、山城新伍&秋野暢子の組み合わせがなんかひっかかっていたのだが、
この二人「変装探偵」で共演していたんですね。




                         
                                  
        

「北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー」 (1984年)  混浴露天風呂シリーズ第3作

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 17
                 
混浴露天風呂シリーズ第3弾


●混浴露天風呂シリーズ
「北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー」  1984年11月17日
脚本: 石川孝人
音楽: 井上大輔
監督: 福本義人
制作: テレパック
出演: 古谷一行、木の実ナナ、中原ひとみ、若林豪、斎藤ゆう子、
穂積隆信、畑中葉子、金田竜之介、常田富士男、塩沢ときほか




警視庁原宿分室の警部補・山口かおり(木の実ナナ)は
大平警視(金田龍之介)から特別休暇をもらい
メリーウィドーラベンダー会の温泉ツアーに参加するため北海道の十勝岳にやって来た。




パートナーの左近太郎警部(古谷一行)も警視からお目付け役に
鉢山部長刑事(常田富士男)をつけられながらも
北海道出張を利用してかおりを追ってホテルに到着。



その夜、ツアーのメンバーの一人、安西悦子が安政火口付近で死体となって発見された。



北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー




死亡推定時刻は昨夜の十時頃で、火口のガスで死亡したことが判明。
悦子は半年前に夫が死亡、自宅に遺書を残していたこともあり覚悟の自殺とみられた。
だが、太郎は悦子の遺体の腰の部分に不審な傷跡があったことや、
片方の靴が脱げて転がっていたことから他殺説を唱えた。



太郎らは北海道警察の野村刑事(穂積隆信)の捜査に協力する。


さっそくツアー参加メンバーのアリバイが確かめられた。



佐山由紀(中原ひとみ)は25年前学生時代に安政火口付近で遭難し、
瀕死状態の自分を見知らぬ男性に助けられた思い出があり、
命拾いした場所へ行ってみたいとひとりで安政火口へ向かっていた。
しかし、たどり着く前に引き返したと証言する。



北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー





小原加恵(畑中葉子)は夫婦峠の山小屋で
網走から出所したばかりの友田組組長・友田洋介(若林豪)と一緒にいたといい、
友田に確認したところ加恵の証言の裏付けがとれた。


北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー



このまま自殺でカタがつきそうなところだったが、太郎は悦子の腰の傷が気になっていた。
安政火口へ行くとき、長い枝が転がっていたことから、
太郎は誰かがそれで悦子の腰をついて突き落としたのだと推理した。



太郎はビデオ同好会のメンバーが、犯行当日に安政火口の噴煙辺りを
撮影していたことを思い出しビデオを借りた。
そこには、加恵が悦子を棒で突き落とすところが映っていた!



太郎らはさっそく加恵の部屋へ行くが、彼女はすでに風呂場で刺殺体となっていた。
遺留品から300万円を振り出した小切手と、十勝岳から安政火口へ行く地図が発見された。
これで加恵はあらかじめ悦子を安政火口で殺害しようと計画していたことが明らかになる。
しかし、なぜ夫の後を追って自殺をしようとしていた悦子をわざわざ殺したのか謎が残る。


北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー




由紀は既婚者だが離婚を考えていると言っていた。
その由紀がホテルから東京にいる夫へ電話をかけて離婚を決意したと宣言する。
すると、それを見たホテルの従業員がかおりに、
夕べ加恵も東京に電話をし怯えた様子だったと伝える。



やがて由紀の夫で物産会社社長・佐山シゲルが加恵に金を振り込んでいることがわかった。
どうやら加恵は由紀の夫の愛人だったらしい。
容疑は愛情のもつれから由紀にかかるが、加恵の死体に刺さっていたナイフの柄からは、
友田の指紋が検出された。
それに気がついた時には、友田はホテルをチェックアウトした後だった。



太郎は東京へ行き、由紀の夫・佐山に会う。
すでに東京の警察でも事情は聴かれていたようで、加恵と愛人関係であることや、
十勝岳のホテルから電話を受けたこともあっさりと認めた。



佐山は会社は順調にいっていると話すが、
太郎は一億円の赤字を出していることを調べていた。
しかし、佐山が出張に行くといい佐山邸をあとにした。



友田は佐山の動向を手下の田代(大地康雄)に張らせていた。
その事を知った太郎はなぜ友田が佐山をマークしていたのか気になった。
調べてみると佐山は由紀に三億二千万円もの保険金を賭けている。
会社一億円の赤字を出していて、佐山は由紀の命を狙っているのではないかと考えた。





太郎が東京での調べを終えて、十勝岳に戻ってきた。
太郎は加恵が由紀と悦子を間違って殺したのだと指摘をした。
ホテルから佐山に電話したのはこのことを伝えるためだったのだろう。


北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー



その加恵が殺された今、佐山が由紀を殺しに十勝岳にやってくるはずだと告げた。







25年前、火口付近で瀕死の由紀を助けたのは友田だった。
友田は加恵が悦子を殺す現場を目撃していた。
その口止めに金と体を提供され、加恵が本当は自分が命を救ってやった
由紀を殺そうとしていたことを知った。




だから、友田は由紀が殺される前に加恵を殺したのだろう。
そして、由紀を守るために田代に佐山の動きを探らせていた。



その頃、北海道で暴力団がライフルと実弾を盗まれるという事件が発生。
犯人は佐山で由紀を誰にも知られないようにホテルを抜け出すように指示し、
山の中へ呼び出していた。


太郎は二人の姿を発見し、一同大急ぎで現場へ駆けつける・・・。



佐山は由紀に向かって発砲しており、腕を銃弾がかすめていった。
そこへ、佐山をマークしていた友田が来て由紀を救出した。



北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー


しかし、佐山はライフルを片手に逃げる二人を追いかけてきて友田を撃った。






太郎たちが現場へ到着し、佐山はその場で逮捕される。
しかし、友田は虫の息で、救急車が到着する前に静かに息を引き取っていった。



全てが終わり、メリーウィドーラベンダー会のメンバーたちが十勝岳から帰って行く。


北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー



太郎とかおりも、お邪魔虫の鉢山をひとりおいて東京へと帰って行った。




※※※ 混浴露天風呂シリーズ ※※※


1. 「露天風呂連続殺人・婚前奥伊豆旅行」

2. 「混浴岩風呂連続殺人・にせ夫婦東北ツアー」

3. 「北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー」

4. 「女子大生秘湯ツアー連続殺人・上州路に消えたヌードギャル」





                         
                                  
        

「京都-飛鳥路の旅殺人事件・婚約旅行で恋人が消えた! 華やかな女を誘う疑惑の罠」 (1992年)  山村美沙 『愛の飛鳥路殺人事件』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 14
                 
婚約者を殺された女優が真犯人を追う。



●「京都-飛鳥路の旅殺人事件・婚約旅行で恋人が消えた!
華やかな女を誘う疑惑の罠」 1992年11月14日
原作: 山村美紗  愛の飛鳥路殺人事件 (講談社文庫)
脚本: 長野洋
監督: 井上芳夫
制作: 東京映画新社
出演: 柏原芳恵、西村知美、若林豪、
桂三木助、中野誠也、中島ゆたかほか




女優の中川亜矢子(柏原芳恵)は、売れっ子推理作家の大西秋彦(北詰友樹)と飛鳥路の旅に出た。
室生寺を観光しているとき、秋彦が赤いコートを着ている女と立ち話をしているところを目撃する。
その夜、秋彦の部屋で東京へ帰ったら二人の婚約を発表しようと言われ
亜矢子は幸せな気持ちで自分の部屋へ戻って行った。


京都-飛鳥路の旅殺人事件





しかし翌朝、秋彦がホテルの部屋から消えてしまった。
亜矢子は同行していた編集者の小田悟(桂三木助)と一緒に秋彦を探す。



夕べ秋彦と別れるとき部屋から電話の音が聞こえ、
亜矢子はその後にどこかへ出かけたのではないかと考えた。
駐車場には秋彦が借りたレンタカーがカギが刺さったまま残されていたがガソリンが減っている。
やはり亜矢子と別れた後、秋彦は電話の主に会いに行ったのだ。




亜矢子が室生寺で見た赤いコートの女のことを話すと、
小田は亜矢子と合流する前に京都の南禅寺で
秋彦が女流作家の野上悠子(山村紅葉)と会い、彼女も赤いコートを着ていたことを知らせた。




このことから、亜矢子が目撃した女も悠子ではないかと思った。
悠子は大津に住んでいて、以前秋彦と噂になっていたことがある。
あれは誤解であると秋彦は訂正していたが、ひそかに気にかかっていた。



京都-飛鳥路の旅殺人事件




悠子は秋彦を探しに一人で車を運転して室生寺へ向かおうとしたところ、
林の中で秋彦の死体が発見された現場に遭遇した。



警察へ行くと秋彦の異母兄の夏彦(中野誠也)がいて
刑事は死因は絞殺で昨夜の十二時頃殺されたと説明する。
抵抗した様子がないことから顔見知りの犯行と見られた。


京都-飛鳥路の旅殺人事件



売れっ子作家だった秋彦にはかなりの財産がある。
夏彦の妻・文子(中島ゆたか)は突然現れた婚約者の
亜矢子にいい顔はしなかった。






夏彦を殺す動機があるものは三名いた。
夏彦を慕いながらも亜矢子との婚約を知り嫉妬心を持つ悠子、
秋彦の師匠で現在は仕事にあぶれ秋彦から借金をしていて
仲が険悪になっていた河原二郎、そして秋彦に盗作を指摘されたと
恨みを抱いている作家の津村春雄(伊東達広)だ。



そんな中、亜矢子は矢島弁護士相馬剛三から呼び出しを受けた。
秋彦は次の小説のために矢島に協力を依頼していて、
実際に受取人が空欄の遺言状を作成したというのだ。
しかし、亜矢子はそんな遺言状の存在は知らない。



秋彦が死亡し、婚約発表することもなく二人の関係は公にならなかったが、
マスコミにリークされてしまい週刊誌に亜矢子が恋人だと書かれてしまった。


京都-飛鳥路の旅殺人事件




夏彦夫妻は亜矢子がマスコミを利用したと思い詰め寄るが、
手切れ金に目もくれない亜矢子の秋彦への変わらぬ愛を知ると
せめてもの償いにと秋彦の形見分けでオルゴールをもらって帰る。




亜矢子は秋彦を殺した犯人を捜すために、京都での仕事を引き受けることにした。
マネージャーの遠藤ユキ(西村知美)の協力もあり、
空き時間に撮影現場から抜け出すと悠子と会っていたという南禅寺へ行く。



小田の話では秋彦は悠子と別れた後に近くで写生をしていた人と話していたという。
亜矢子は近くで絵を描いていた男性に秋彦の写真を見せると、
自分と話す前に秋彦が男性と会っていてどうやら揉めていた様子だったことがわかった。


京都-飛鳥路の旅殺人事件



その頃、東京にいた小田は京都で撮影した時の写真を見ているうちに
ある重大な発見をしていて急いで京都へ向かう。



亜矢子とユキがホテルに帰ると、どこかへ電話をかけてる小田を見つけた。
小田は亜矢子に秋彦の死についてあとで話したいことがあるというと、
その前に確かめたいことがあるとそそくさとどこかへ出かけて行く。



京都-飛鳥路の旅殺人事件


しかし、亜矢子とユキがいつまで待っても小田がホテルに戻ってくることはなかった。



翌日、小田が殺害されたというニュースが流れ、二人は京都府警の狩矢警部(若林豪)から
小田の死因タバコに仕込んだ青酸カリによるもので、吸った直後に転落死したため
吸い殻が現場に残っていたことを知らされた。




亜矢子とユキが秋彦の死体が発見された野仏へ行ってみると
悠子が花束を手向け手を合わせていた。
亜矢子はこの機会に気になっていたことを直接確かめることにした。



京都-飛鳥路の旅殺人事件



悠子は南禅寺で秋彦と会ったことは認めたが、室生寺には行ってないという。
そこへ狩矢が来て、死体が見つかった野仏は別の場所のものだとわかる。
だとすると秋彦が殺されていた野仏を知らなかった悠子は犯人じゃない。



絵描きの話では秋彦は男性と言い争っていた。
だが、河原と津村にもアリバイがあり、秋彦の周囲で残る男性は夏彦だけになった。



京都-飛鳥路の旅殺人事件



夏彦は鳥羽で観光開発の会社を経営しているが火の車で、
秋彦からも借金をしていたことが判明する。
しかも、選挙に出るつもりらしく金は喉から手が出るほど欲しい状態にある。



だが、狩矢は夏彦にも確かなアリバイあるのだという。



文子と一緒に名古屋のパーティーに出席そのまま市内のホテルに泊まり、
翌朝は名古屋から鳥羽に帰っている。
夏彦は切符無くしたと改札で騒いだために駅員が
名古屋ー鳥羽の切符を持っていた夏彦のことを覚えていた。



文子は名古屋から東京へ帰り矢島弁護士と会っていたため、
彼女が名古屋で切符を二枚買って奈良で夏彦に渡すことは不可能だ。




ユキは小田が持っていた写真を入手し亜矢子に見せた。
この中に、真犯人のヒントになるものが隠されているはず-。




ある日、亜矢子はオルゴールから遺言書を見つけ出した。
空白だと言われていた受取人のところには亜矢子の名前が書かれている。
早速夏彦立会いのもと矢島のところへ行きそれを見せた。


京都-飛鳥路の旅殺人事件



ところが、夏彦は亜矢子の名前のところの筆跡が秋彦のものではないと気づいた。
鑑定の結果別人とわかるが、一体だれが何のためにこんなことをしたのか謎が残った。




そんな中、亜矢子が秋彦の子供を妊娠したことがわかった。
病院の帰り道に東京に来ていた悠子とバッタリ会いお茶に呼ばれる。


京都-飛鳥路の旅殺人事件


これまでの事を悠子に話すと、遺言状は絶対に亜矢子に秋彦の財産がいかぬよう、
秋彦が仕組んだものではないかと推理した。



ユキと一緒に小田が撮った写真を調べているうちに、
亜矢子はある人物の姿をついに発見した。



二人はは夏彦に会いに行くために、新幹線に乗った。
その時、座席にしおりが挟まっているのを見て夏彦の切符のトリックを見破った。
二人がホテルに到着すると、部屋の前にバラの花束が届き、
ユキがそれを持って入る時に毒が仕込まれたトゲに指を刺して倒れてしまう。




亜矢子は夏彦を呼び出し、自分の推理をぶつけた。




夏彦は選挙に出ようとしていて秋彦に借金の申し込みをするつもりだった。
まずその前に、文子に秋彦の動向を探らせていたが、
室生寺で文子の尾行に気がついた秋彦が彼女を問い詰めた。
亜矢子が見た赤いコートの女は悠子ではなく文子だった。



京都-飛鳥路の旅殺人事件



その夜、夏彦は秋彦を電話で呼び出すと、直接借金の申し込みをするが、
断られたために秋彦が乗ってきたレンタカーの中で絞殺してしまった。


その後、夏彦はレンタカーを奈良のホテルに戻し、
偽名で別のホテルに泊まった。



そして翌朝には奈良の大和西大寺駅から乗ると伊勢中川で、
名古屋発鳥羽行きの電車に乗り込んだ。
夏彦が乗車した車両は指定席で、座席には文子が隠しておいた
名古屋発の切符があった。
文子は発車前に切符を隠すとすぐに電車を降りて自分は東京行の列車に乗り、
矢島弁護士と会いアリバイを作ったのだ。


完璧なアリバイを作った夏彦夫婦だが、大和西大寺駅で変装した夏彦を、
偶然小田が撮影してしまった。
その事に気がついた小田が夏彦に確かめたため殺されてしまった。



京都-飛鳥路の旅殺人事件



真相に気がついた亜矢子も夏彦が殺そうとしたところ、
文子が自供したことで狩矢がやって来て夏彦はその場で逮捕された。



取調室で夏彦は素直に自供した。




夏彦は後妻が生んだ弟の秋彦といつも比べられていた。
その秋彦から兄さんは議員の器ではないと借金の申し出を断られた時
夏彦は殺そうと決心した。
子供の頃から秋彦と比較され、大人になって別に暮らすようになっても、
秋彦が人気作家となったことで、大西秋彦のお兄さんという立場に戻ってしまった。


会社がうまくいかなくなり、政治家を目指したのは秋彦の兄ではなく、
夏彦本人として世間に認めてもらいたかったからかもしれない。
それを秋彦から完全に否定され、夏彦の長年の憎しみが爆発した。



秋彦の話では近々結婚する予定だという事がわかった。
その前に殺さなければ秋彦の遺産を手にすることは出来ない。


夏彦は嫌がる文子を説き伏せて協力させることにした。
遺言書の中川亜矢子の文字は文子が書いたものだった。
しかし、実際に自分が相続できる状況になると、
秋彦の遺産を受け取ることで秋彦に縛られ続けることがわかり苦しんだ。


亜矢子は秋彦の墓参りをしていたところ狩矢が来て、
秋彦殺害に至った経緯を説明した。



京都-飛鳥路の旅殺人事件


いよいよ亜矢子が帰ろうとしたところ、退院したユキが駆け寄ってきた。
亜矢子は秋彦が残してくれた贈り物である赤ちゃんを産むつもりだ。









愛の飛鳥路殺人事件 (講談社文庫)





                         
                                  
        

「エアロビクス殺人事件・女の変身美容教室」 (1983年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 12
                 
エアロビクスの女王と言われる女が突然殺された。
彼女には派手な男性関係が噂されていたが・・・。



●「エアロビクス殺人事件・女の変身美容教室」 1983年11月12日  
脚本: 須川栄三
音楽: 甲斐正人
監督: 斎藤武市
制作: 東宝映像
出演: 松尾嘉代、佳那晃子、荻島真一、
菅原謙次、二宮さよ子、高沢順子、橋本功ほか



エアロビクス殺人事件・女の変身美容教室



花岡愛(松尾嘉代)は、テレビのセックス体操から身を起こし、
今や全国に40もの教室を持つエアロビクス界の女王。

愛の成功は恋人でもあるマネージャー・西木(荻島真一)の手腕によるところが大きい。
41か所目の横浜スタジオのオープン当日、愛の絞殺死体がロッカーの中から発見された。


プライドが高くライバルを蹴落とす激しい性格から敵も多かった。
新参インストラクターの千晶(佳那晃子)とは主導権争いを展開中であり
西木と千晶は深い仲になっている。


ダンス教室のチーフ指導員・花子(高沢順子)は、関西の実業家と組んで独立をはかったが、
西木たちにその計画をつぶされており愛を深く憎んでいた。


愛もまた西木をさしおいて、運送会社社長・戸村(菅原謙次)と組んで、
事業の拡張を計画中であった。
戸村とも愛人関係にあるからか、その妻・美紀(二宮さよ子)からも恨みを買っている。


西木は愛の後継者として千晶を支持するが、西木は殺人容疑で逮捕されてしまう。