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2017-09

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美女シリーズ9 赤いさそりの美女・江戸川乱歩の「妖虫」 (1979年) - 2017.09.23 Sat

土曜ワイド劇場の美女シリーズ第9弾!




●「赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫・
明智小五郎対妖虫博士」  1979年6月9日
原作: 江戸川乱歩  『妖虫
脚本: 井上梅次
音楽: 鏑木創
監督: 井上梅次
制作: 松竹
出演: 天知茂、宇津宮雅代、荒井注、五十嵐めぐみ、
入川保則、永島暎子、野平ゆき、本郷直樹、速水亮、柏原貴ほか



赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫




明智小五郎(天知茂)が文代(五十嵐めぐみ)と小林(柏原貴)と
車を流していると、映画「燃える女」の撮影現場を通りかかり
降りてみることになった。



赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

3人が撮影の様子を眺めているとあるグループに気が付いた。



赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫


そこには相川操一(増田順司)の息子守(速水亮)、
娘の珠子(野平ゆき)たちに英会話を教えている
殿村京子(宇津宮雅代)が珠子とその婚約者の
今村友雄(堀之紀)と一緒に映画の撮影を見に来ていた。



赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

「燃える女」のヒロイン募集コンテストには
珠子と守の婚約者櫻井品子(永島暎子)も応募していて
珠子は準優勝となっていた。

品子は守と結婚することが決まっていながらも
この映画の主役に並々ならぬ思い入れがあり
諦めきれずにいて撮影を見に来てはいなかった。


守がいながらも品子に思いを寄せる
笠間明(本郷直樹)という男がいた。
笠間は気味の悪い虫の絵ばかりを描き
映画の主役をなんとか品子にやらせようと画策していた。



当選した春川月子(三崎奈美)は相手役の吉野圭一郎(永井秀和)と
同棲していて最初から主役は月子に決まっていたとも言われていた。
最終審査で、圭一郎と月子が舞台にいたときに照明が落ちてくるという
アクシデントもあった。


この時も見学していた京子が黒メガネの男の姿を発見し
男はふたりが今夜12時に念仏堂の裏にある空き家で
殺されるのと独り言を言っていたのを
読唇術が出来る京子が読み解いて不吉な出来事の前触れを察知していた。


撮影が始まろうというとき、突然圭一郎が現場から逃げ出し
これを追いかけていった月子とともに車で去ってしまい
不穏な出来事で撮影は中断されてしまった。


その後、吉野と月子の行方がわからなくなり捜索願が出され
月子の車の中に100円玉2枚と、10円玉3枚が残されていたと報道された。


京子と珠子と今村が、謎の男がつぶやいていたのが本当であるのか気になり
その時刻に予告されていた現場へ行ってみることになった。


そこで京子たちが見たものは、小屋の中に裸でベッドに縛りつけられる月子と
裸で柱に括りつけられた吉野の姿だった。
撮影現場で見かけた黒メガネの男が、彼らをナイフで痛めつけていた。
京子らは早速警察に通報した。


明智と波越たちが現場に到着すると、空き家には誰もおらず
外に残っていたのはバラバラになった男と女のマネキンだけだった。
だが、空き家の壁に人間の血液でかかれた赤いさそりと
100円玉が2枚と10円玉が3枚、そして血だけは残されていた。
絵が得意な珠子が自分たちが見たものをスケッチして波越たちにみせた。


ある貸衣装店で老人が熱心にショーウインドーを眺めていて
飾られている新郎新婦のマネキンが月子と吉野に似ていると言い
それが本物のふたりであるとわかると周りは騒然となった。


赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

警察が到着した時には第一発見者の老人はおらず
吉野と月子の死体の顔の頬には赤いさそりがかかれていた。


波越たちは空き家で謎の男が「映画で楽しい思いをしているようだが
陰で泣いている女がいる」と言っていたことから
今回の事件が映画の主役争いに絡む殺人と見て
コンテストに落選した品子や末松操、神田早苗の3人も洗うように命じた。


主役の春川月子が死んでしまい、代役に珠子が起用されることが正式に決まった。
京子に嬉しそうに報告すると、その様子を笠間が眺めていた。
家にいた相川にも主役が決まったと伝えると、
お手伝いが赤いさそりの印がある「今度は珠子の番だ」という
脅迫状を持ってきた。


赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

そばにいた品子が月子の二の舞になるかもしれないから
おりた方がいいとアドバイスをする。
品子は笠間の犯行だと疑っていて本当に珠子を心配していったのだが
主役に未練があった品子が嫌がらせで行っていると勘違いし
口論になった品子は家を飛び出した。
外には笠間がいたので月子たちの殺人を問いただすがそれには答えなかった。


京子と守はこの件を、明智に相談しようと事務所へ行くことにした。
着くと照明が落とされた暗い事務所の中に明智だけがポツンと一人で座っていた。
明智は守を襲い気絶させると、京子のもとへ進んでいった。


守が意識をとり戻すと、明智の事務所の地下室だった。
そこには自分を襲った明智がいた。
だが、明智も助手が帰った後の事務所にやって来た
黒メガネの男に襲われてここに監禁されていたのだった。
守の話しで男が明智に変装していたことを知った。


地下室の小窓から隣の様子を伺うと
ベッドに括りつけられた京子がいて、明智の変装を解いた
頬に赤いさそりの入れ墨がある男が立っていた。


赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

明智たちが京子が襲われるのを救けようとすると
物音に気付いたさそり男が逃げだし守に追わせ
縛られている京子を助け出した。


守たちの帰りを待っていた珠子と今村だったが
遅かったので珠子は風呂へ入った。
そこへさそりが入ってきて騒ぎになった。


京子と守から相談を受けた明智が相川邸にやってきて
二人を車に乗せて事務所まで帰ることになった。
明智はスイス製のたばこを今村にすすめて
これを吸った今村が意識を失った。
心配した珠子を明智に化けていたさそり男が麻酔薬を嗅がせ眠らせた。


バラバラになった血だらけのマネキンが散乱している見世物小屋に
到着すると本物の明智がやってきて二人を救出しようとした。
だがさそり男の仲間の黒メガネの男がやってきて
明智は斧で切られて怪我を負ったすきに逃げ出されてしまった。


その後、煙突から男女の足が出ているのが発見され
処理に向かうと上半身がなかった。


赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

足の持ち主はさそり男たちに連れ去られた珠子と今井で
二人の上半身は近くの別の場所から発見された。


赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

明智は文代たちにさそり男にもう一人仲間がいて
チームを組むからには何かしっかりした目的があるのだろうと推測した。
さそり男は頬に赤いさそりの入れ墨があり明智のお株を奪うくらいに変装がうまい。
波越はコンテストに出場していた女たちを洗ったが何の手がかりもなかったという。
そこへ調査から戻った小林が、品子の大学時代の同級生で
虫好きで変質者の笠間がいていつも黒の背広をきているという情報を得たことを報告した。
さそり男も黒ずくめだった。
波越は早速笠間を洗おうとする。

赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

明智の病室に京子が見舞いに訪れた。
明智は京子が結婚をしていないことを知り驚くが、
京子は縁遠い生まれつきだと諦めていると哀しい表情を見せる。


品子に笠間のことを聞くために波越が櫻井邸へいくと
品子と父(松本朝夫)がいたが守との結婚が間近なふたりは
笠間の話題に嫌悪感を示し収穫はないまま屋敷を後にした。


田村刑事(北町嘉朗)たちは笠間のアパートへ張り込み
出てきた笠間のあとをつけた。
すると、「匹田」という表札のあるみすぼらしい家へ忍び込み
そこからさそりを1匹瓶に入れて盗み出してきたところを取り押さえた。


笠間は半月前に品子と会い主役をやりたがっている品子に
それをやらせてやろうと珠子の入浴中にさそりを保織り込んだことを認めた。
虫好きな笠間は時々匹田のところを訪れては虫の囁きを聞くのが楽しみだった。
だが、月子たち4人の殺害は認めなかった。
笠間が怪しいと思っていた刑事たちが詰め寄ると
笠間が持っていた瓶のふたが開いて中からさそりが出てきて
笠間の首を刺してしまい笠間は意識を失ってしまった。



笠間の取り調べで品子が最近会っていたことを警察が知ってしまったと知ると
品子は笠間は何かをやりかねない口ぶりだったが、
殺人を犯したかどうかはわからないと話した。



波越が明智の病室へ行き匹田の事を話すと
明智は匹田が「妖虫博士」と呼ばれていて
その道では海外でも知られるほどの人物だったが
五年前に研究所で大火事が起こり
何百匹というさそりと娘の富美が焼死し
自信も顔にひどい火傷を負っていることを知っていた。


赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫


文代が妖虫博士のもとへ爬虫類の分類を調べていて
そこに博士との対談を載せたいという名目で訪ねていった。
博士は老人で顔にやけどの跡があった。
五年前の事故で富美は死んだのではなくあれは自殺だったのだと話す。
新婚旅行から帰ってきた富美は初夜に夫から逃げられてしまい
翌日博士のところにあったさそりの箱に手を入れて噛まれ
さそりの毒に苦しんでしまいストーブを倒してしまったことで火災が発生した。
富美は真っ黒い炭のような状態で発見された。
辛い昔話を終えると妖虫博士は文代に帰ってくれと言い追い出した。


門を出た文代はやって来た小林と鉢合わせした。
近所の人も家事後顔を見たことはないと言う
匹田と今あったことを伝えると
小林は妖虫博士に助手がいて時々出入りをしていて
助手は黒メガネにマスクをしていることを話す。


文代が出ていった匹田に扮したさそり男のもとへ黒メガネの人物が来た。
黒メガネは明智をさそり男が殺そうとしたことを許さないと非難した。
さそり男はもう復讐は終わったから自分と一緒に逃げようと言うが
黒メガネは自分は屈辱の夜を絶対に忘れないとそれを拒否した。

黒メガネは男ではなく女で、彼女は初夜に愛し合っている時に
自分の頬に赤いさそりのアザが現れて
それを見た夫がさそりの呪いだと逃げ出したことを思い出していた。



赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

明智と波越は、匹田の娘富美の死体が真っ黒コゲだったこと
さそり男が怪しいがこれが笠間の変装であるかもしれないしと話し合っていた。
だが、「コンテスト」と「230円」と「さそりのマーク」がつながらなく悶々としている。
文代と小林は明智から匹田と富美の事を調べるように言われ病室から出ていった。

文代は富美の同級生から聞き込みを行い
小林は匹田がかつて顧問をしていた研究所を訪れて
匹田の助手が狩野五郎(入川保則)だったことを突き止め
最近狩野の行方がわからなくなっていることを知った。


その時さそり男こと狩野は変装をして病院に忍び込み
病室から笠間を院外に運び出してしまった。


明智は富美と結婚していた男が吉野圭一郎であったことを推理し
波越の調べもその通りだった。
そして月子の車と、念仏堂裏の空き家に落ちていた
100円玉2枚、10円玉3枚230円の謎も解けた。
23、フミ=富美だったのだ。
波越は狩野と笠間が仲間なのだろうかと話した。
明智は匹田の研究所に事件の謎を解くカギが隠されているという。





調査を終えて明智の病室前に来た小林は
男の配膳係から明智の食事を受け取り部屋へ入った。

赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

その後果物を抱えた京子が面会にやって来た。

明智が食事をしようと食べ物を口にしようとしたとき
女性の配膳係が食事を持って部屋に入ってきた。
その女性の話しでは配膳係は全員女性で男は一人もいないと言う。



明智は自分のカバンをとってくれと言うと
中から検査薬を取り出して食べようとした食事を調べた。

赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

中にはヒ素が混入していて何者かが明智の命を狙っていた。


心配した京子は持ってきたメロンを剥き明智に食べさせ
後から来た食事も食べない方がいいといい
今日は外から食事をとることを提案して
文代に明智のリクエストそばを注文するように指示をした。



赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

明智は夜京子と二人きりになるとキレイなのに何を悩んでいるのかと尋ねる。
京子は自分は故意が出来ない、男に受け入れてもらえない女なのだという。


すると部屋の照明が落ちて暗くなった。
ドアの下からさそりが侵入してきた。
さそりはゆっくりと床を這うとベッドの上へあがってきた。


赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

さそりに気が付いた明智はかばんでさそりを潰した。


赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

匹田の研究所にいた狩野はいつも通り匹田の格好をしていた。
そこへ黒メガネの女が入ってきて明智を殺すのはやめろという。


品子のもとへさそり男から守と結婚するなら珠子と同じ目に合わせると言う脅迫状が届いた。

赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

ショックを受けて倒れた品子を京子と守が介抱し
守は京子に警察に連絡するようにいい、その後老刑事が品子を迎えにやってきて
品子と守は車で出ていった。
その後、本物の刑事が来て老刑事がニセ刑事であることがわかった。


匹田のところが怪しいとわかっていた波越たちは張り込んだ。
覗いてみると匹田がいてそばに縛られた品子と守がいた。
そこへ黒メガネの女もやって来たが、匹田はもう復讐は終わったので
これ以上の殺人はやめろというが、女は病室から運び出し
死体となってしまった笠間の無理心中とみせかけて殺すと言う。
女は明智を愛しているので、明智を殺して自分も死ぬと言う。


だが匹田の感じがいつもと違うことに女は気が付く。
実は五年前の火事で死んだのは富美ではなく匹田で
匹田の代役を助手だった狩野がつとめていたのだが
その狩野は捉えられていた。

赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

狩野は女を愛するあまり女と同じ場所に
同じ赤いさそりの入れ墨をしていて変装の名人だった。


赤いさそりの美女・江戸川乱歩の妖虫

今匹田に扮していたのは明智の変装だった。




死んだと思われていた富美は生きていて殿村京子となっていた。
変装をと解いた女は殿村京子だった。


赤いさそりの美女 宇津宮雅代

明智が京子のかつらをとり頬にかかっている髪をよけると
そこに赤いさそりのアザが浮かび上がってきた。



京子は吉野敬一郎と結婚していて、新婚旅行先で初夜を迎えたときに
行為に熱中しだし頬に赤いさそりのアザが浮き出てしまい
吉野に逃げられてしまい、翌日匹田の研究所でさそりの毒で死のうとしたが
とめようとした匹田がさそりに噛まれその時に
ストーブを倒し火事になり父の匹田が黒焦げ死体となり
自分は別人となり吉野に復讐したのだった。


亡くなった匹田は狩野が変装して死んだことを悟られないようにしていた。
狩野は京子を愛していたが、京子は計画のために利用しただけだった。


京子はさそりが入っている水槽を倒すと中からさそりが這ってきて
狩野は首をかまれてしまった。

狩野は京子から愛していると言ってもらいたかったが
京子は自分が愛しているのは明智だと言うと
狩野は持っていたナイフで京子を刺して
自分も突き刺すとあの時と同じようにストーブが倒れてしまい
部屋は火事となってしまった。


明智たちは避難して、中にいた京子と狩野が焼け死んで
この事件は終わりを迎えた。












今回は珍しい井上梅次監督が脚本も手掛けています。

派手さはないけれど雰囲気のある面白い作品に仕上がっています。
変装の名人明智小五郎のお株を奪う変装の名人が
主犯のパートナーとして出ていて
犯人がなりすました明智小五郎の演技にも注目です。









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「じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行」 (1982年) フルムーン探偵シリーズ第1弾 - 2017.09.22 Fri

藤田まこと・三ツ矢歌子のコンビによる
”じゅく年夫婦探偵シリーズ”の第1作。




●「じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行」  1982年7月24日
原作: 和久駿三  『鬼太鼓は殺しのリズム
脚本: 篠崎好
監督: 前田陽一
制作: 松竹
出演: 藤田まこと、三ツ矢歌子、大木実、
八木昌子、西崎みどり、高野洋子ほか




野呂真太郎(藤田まこと)は50歳の元刑事。
退職後は、妻の佳江(三ツ矢歌子)が経営する
ブティックの専務としてのんびり暮らしている。





ある日、佳江のもとに佐渡に住む学生時代の友人・砂場倭子(八木昌子)から手紙が届いた。
手紙に「何か悪いことが起こりそうな不吉な予感がする」と書かれていて
倭子の様子が気になった佳江は野呂とともに佐渡を訪れることにした。
佳江は大の推理マニアで、野呂は頭を悩まされている。





じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行

佐渡へ向かう途中新婚旅行へ行く岩谷好則(日の下金太郎)、
由利子(西崎みどり)夫婦と一緒になり
現地についてからも一緒に観光する仲になった。


佳江たちはホテルで一泊し、翌日の夕方倭子の家へ向かった。
倭子は資産家の鹿島朝之助(大木実)と暮らしていたが
鹿島は正式な妻を迎えずに倭子は妾兼家政婦のような状態で
松原たまき(佐野アツ子)と若い清水久美(高野洋子)という
二人の女も屋敷に同居しているという異常な環境に身を置いていた。


じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行

翌日、鹿島が小木海岸でたらいに乗せられた死体となって発見された。
鹿島は前夜「お光」と名乗る女から呼び出しの電話がかかり出かけていた。
財産目当てのたまきが電話を盗み聞きして鹿島の後をつけていた。


野呂は現場付近で「お光の碑」があることに気が付いた。
野呂と旧知の鳥居警部補(柳川清)はたらいは素人が乗りこなせるものではなく
犯人は佐渡の人間だと目星をつけた。
だが、犯人がわざわざたらいを置きっぱなしにしてたことが解せなかった。




じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行

佳江は「佐渡情話」のお光は恋人吾作がいる柏崎へたらいで通ったが
今回は逆でお光は柏崎にいて鹿島がそこへ通い自分たちを
佐渡情話になぞらえて女を”お光”と呼んでいたのではないかと推理した。
その時野呂は誰かに立ち聞きされたような気配を感じて
戸を開けたが廊下には誰もいなかった。




じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行

両津市で祭りがあり、野呂と佳江が見物をしているとたまきの姿を佳江がみつけて
その姿を追っていったが、踊り子達の中でたまきを見つけた時には腹を刺されていて
たまきは死亡してしまった。


野呂は岩谷を飲みに誘った。
岩谷は美人の由利子に心底惚れているようだが
由利子は冷めて見えて三枚目の岩谷と不釣り合いのように見えた。
岩谷の話しでは由利子は両親を早くなくしていたので
結婚式もふたりだけで行ったのだという。


その後、野呂は倭子の様子が変なことに気づく。
佳江は学生時代とは違い倭子は暗くなったという。
倭子は鹿島と一緒になるまえに結婚をしていて娘がひとりいた。
結婚してまもなく夫が病死し、乳飲み子を抱えて苦労したようだった。



翌朝、佳江は倭子と、久美の姿が見えなくなっていたことを野呂に伝えた。
警察の手配でフェリーに乗ろうとしていた久美が引き戻された。
久美のかばんには鹿島邸から盗み出した古物が入っていて
殺人事件の犯人は倭子だという。


20年ほど前、小さな娘を連れて倭子は佐渡へ心中しようとやってきて
そこを鹿島に助けられた。

だが、鹿島は倭子の娘が15歳になると手籠めにして
娘は鹿島との子を中絶し中学を卒業すると家を出ていった。
倭子は鹿島に母娘の恨みを晴らそうとしたのだと久美は言った。


娘の名は香代という呼び名だったが本名はわからないという。
佳江は岩谷夫婦と観光したときに、由利子が水子地蔵に
香代と書かれた前掛けをかけてやっていたことを思い出した。

じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行

事情を知った佳江たちは、倭子が死のうとしたのではないかと
必死に行方を捜す。
そして、由利子の旧姓が砂場であり倭子と本籍が一緒であることを掴み
佳江は由利子に会いにいき、倭子が死ぬ恐れがあることを伝えた。



金山・宗太夫坑の中で倭子が薬物による自殺を遂げた。
遺書があり娘の恨みを晴らすために殺人を犯したように見せかけて死んだが
それは佳江の話しを盗み聞きした倭子がお光の正体が
由利子であることがわかり娘の罪をかぶろうとしたのだ。



由利子は佳江が真相を知ったことでナイフで刺し殺そうとしたとき
ふたりが車で出かけたことを岩谷から聞きだしていた
野呂が追ってきて佳江を助けた。

じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行

由利子は家を出た後に、柏崎で鹿島と再会した。
鹿島は由利子の人生を台無しにしたにもかかわらず再び関係を迫ってきた。
鹿島は由利子が柏崎にいたことから佐渡情話にならい由利子をお光と呼んでいた。
由利子は鹿島の財産と命を奪おうと決意し、遺言状を書かせたうえで
鹿島を電話で誘い出し剃刀でのどを掻き切って、死体をたらいに乗せると
自分もたらいに乗り佐渡の人間の犯行にみせかけた。


だが、鹿島の後を追ってきたたまきに殺したところをみられていて
レンタカーの番号からホテルを割り出し由利子の存在を突き止めてしまった。
由利子はたまきを祭りに誘い出して殺害したのだった。


じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行

佳江が佐渡に着いた日は由利子の水子の命日で
倭子はお参りに行っていたのだった。
由利子が鹿島に書かせた遺言状は日付がきちんと記載されていなく
無効であることがわかり、がめつい鹿島は誰にも自分の財産を
譲る気持ちがなかったことがわかった。


じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行

岩谷は由利子を愛していて、彼女が出てくるまで待ち続けるつもりだった。








原作は和久峻三で主演が藤田まことというと「京都殺人案内」が思い出される。


原作本「鬼太鼓は殺しのリズム」は読んだことがないのだが
長編小説ということでだいぶ端折ってドラマ化されたのかな?


「新婚旅行は殺人旅行」ってサブタイトルからすぐに犯人の
想像がついてしまう。
まぁそれ以前にのっぺりした感じでそんなことが早くわかろうが
そうでなかろうがどちらでもいいのだが。


のっぺりといえば次作はもっとのっぺりしたかんじだ。




さて、以前も別の記事で書いたが、上原謙と高峰三枝子の
国鉄のフルムーン旅行のポスターが画面に映っている。


フルムーン旅行 上原謙 高峰三枝子


「熟年夫婦」と「旅行」いうワードからも
フルムーンを意識したものだということがすぐにわかる。






「血塗られた薔薇」 (1986年) 探偵神津恭介の殺人推理第5弾 - 2017.09.21 Thu

探偵神津恭介の殺人推理シリーズ第5作目。







●「探偵神津恭介の殺人推理・血塗られた薔薇・
”婚約パーティーで真犯人を・・・・”」  1986年8月23日
原作: 高木彬光  血ぬられた薔薇 (春陽文庫)
脚本: 下飯坂菊馬
音楽: 津島利章
監督: 永野靖忠
制作: 松竹
出演: 近藤正臣、早乙女愛、比企理恵、
大和田獏、広岡瞬、岸部シローほか


血塗られた薔薇・探偵神津恭介の殺人推理





神津恭介(近藤正臣)の家へ松下研三(大和田獏)がやってきて
新鮮なエビを持ってきたので食べようと鞄を開けた。
だが、中からは女性ものの下着や、布に包まれたナイフが入っていた。
神津はナイフを取り上げると、血が拭き取られた形跡があると言った。



研三が東京駅からタクシーに乗ったときに、何か慌てたような雰囲気の女が
強引に乗り込んできて同乗させてほしいといい、途中まで一緒に乗ってきた。
どうやら、その女が鞄を取り違えたらしい。


研三の鞄には名刺が入っていたため、翌日連絡があり
指定の時間にホテルのロビーへ鞄を持っていくと
昨日の女の姉と名乗る女が現れて中身を確認し
無事に鞄は交換され帰って行った。


一緒に来ていた神津の指示で研三は女を尾行した。


ホテルにやって来た女は加山百合(早乙女愛)といい
資産家の長女だった。
次女の恵美(比企理恵)は3年ほど前に家を出ていたが
急に帰って来たところで、彼女が研三のタクシーに割り込んできた女だった。


加山は病気が重く家で寝たきり状態になっていた。
先妻を亡くした後に妾だったシズエ(生田悦子)ご後妻に迎え
シズエの連れ後のミヤコも一緒に暮らしているが
恵美はシズエやミヤコとは険悪な状態だった。


恵美は家を出る前に深大寺に住む服飾デザイナーの
小山内健(五代高之)と付き合っていたが
恵美がいなくなってからはミヤコが小山内と恋愛関係にあった。
そのことからも恵美とミヤコは激しい口論をしている。


百合は高校時代からの友人風間レイコ(高橋彩夏)の紹介で
レイコが秘書をしている会社社長の鶴田時夫(広岡瞬)と
婚約間近の状態にあった。



血塗られた薔薇

無事にエビが戻ってきて、研三は神津の家で
妹の信子(灘陽子)と3人で食べながら
加山家の事情を神津に話した。
神津は家で娘家に帰るか、不吉な予感がするといい
トランプにはスペードのクィーンが出て今夜誰かが殺されるという。



加山邸では恵美が部屋に引きこもったままで
百合が婚約者の鶴田を紹介し食事に行こうと誘っても断っていた。
恵美がいない間に2階の恵美の部屋はミヤコに使われていた。
恵美はそれを強引に使うと言ったためミヤコは1階の客室に寝ることになった。


ミヤコから恵美が帰ってきたという知らせを受けた小山内が会いにやってきた。


血塗られた薔薇

電話をかけたミヤコは出かけてしまって不在だったが
恵美と小山内は三年ぶりの再会を果たして
小山内はまだ深大寺に住んでいて電話番号も変えてないことを
恵美に伝えると帰って行った。


翌朝、起きてこないミヤコの様子をシズエが見に行ってみると
ミヤコはベッドの上でナイフで刺されて死体となっていた。
部屋の窓ガラスは丸くくり抜かれていて外部から何者かが侵入し
ミヤコを殺したように見えた。


血塗られた薔薇

研三はそれがいかにも犯人が外部にいるように見せかけたように見えるといい
研三の兄で警視庁の捜査一課長の松下英一郎(岸部シロー)も同じ意見だった。



血塗られた薔薇

百合のところへ鶴田とレイコが来て、松下は鶴田に前夜のアリバイを聞くと
11時半頃車で百合を送り届けるとまっすぐに横浜の自宅へ帰宅したといい
その後深夜の12時半過ぎにジャズマニアの鶴田のステレオの音が大きくて
隣人がクレームを入れていたことがわかり鶴田のアリバイは証明された。



神津は1階の客室に恵美が寝ていると思っていて
ミヤコが寝ていたことを知らなかった犯人は
恵美と間違ってミヤコを殺したのではないかと推理した。


小山内はミヤコと付き合う前に恵美と付き合っていた。
恵美が帰ってきたことでミヤコが邪魔になったということも考えられた。
そんなことで小山内は警察で取り調べを受けたが
すぐに釈放され警察は小山内のその後の動きを追っていた。


小山内が深大寺の家に帰宅すると、カギが開いていたからといい
恵美が部屋に忍び込んでいた。
恵美はミヤコを殺してないが、動機があることから犯人にされることを恐れていた。


百合は神津に恵美は3年前に失踪し、神戸でバーテンの後藤(成瀬正伍)と付き合っていたが
後藤はバクチのイザコザで相手を刺してしまい、その時のナイフを持っていろと渡され
どこへ逃げてよいかわからず家に帰ってきた。
東京駅から誰かにつけられている気配がして、怖くなって慌てて
研三が乗ったタクシーに強引に乗り込んだのだと言っていたことを話した。


研三と信子は恵美がいた神戸へ調査に行った。
そこで、恵美が百合に話した内容は嘘で
後藤が女をつくってしまい痴話げんかの末に
恵美が後藤の腹をナイフでさして逃げていたことがわかった。



血塗られた薔薇

兵庫県警の話しでは、3年前に大掛かりな宝石の密輸事件があり
後藤はその時に運び屋をしていて逮捕されていた。
主犯は後藤の兄貴分の井上ヒロシだが、逃げ出したまま行方がわからないのだという。


加山家ではミヤコの葬儀が行われていた。
恵美宛に後藤から電話がかかり不在のためにシズエが受けた。



研三たちは早速調べてきたことを神津に報告した。
それが終わったところに鶴田が来訪してきた。
鶴田も百合も恵美がミヤコ殺しの犯人と思っていない。
鶴田は小山内がまだ恵美を愛していて恵美は小山内の家にかくまわれているはずだといい
鶴田と研三は小山内の家へ確かめに行くことにした。


行ってみると小山内は不在で、研三は針でカギを開けて中に入っていった。
暗がりの中で懐中電灯をつけると、恵美のハイヒールを見つけた。
声をかけながら姿を探すが何の応答もない。
すると音がして懐中電灯を向けるとワインカラーの服を着た女が部屋を出ていった。


研三と鶴田は外へ出てその姿を探すが見つけることはできなかった。
そこへ用事を済ませた神津と鶴田に呼び出された百合もやって来た。


血塗られた薔薇

4人が小山内の部屋に戻りしばらくすると電話がなり研三が受話器をあげた。
すると相手は後藤で恵美をかくまっているんだろうという脅しの電話だった。
神津が電話を替わると通話は切れてしまった。


後藤の部屋にはシズエがいた。
恵美宛の電話を受けたシズエは、恵美がミヤコを殺したと思い込んでいて
復讐のため金を払い後藤に恵美殺しを依頼していた。



翌日、恵美が深大寺の植物園にある薔薇園で死体となって発見された。
前日の午後6時から8時の間に何者かに絞殺されナイフが突立てられていて
手には特徴のあるカフスボタンが握りしめられていた。


研三は松下に昨夜7時10分過ぎ頃恵美を小山内の家で見たので
殺されたのはそれ以降だと伝えたが
神津は研三が見たのは恵美だろうかと疑問を持っていた。
となると、その後にやって来た百合が恵美が来ていた
ワインカラーの服を着て恵美になりすましたのだろうか。

血塗られた薔薇

神津は動機的には後藤がくさいが、なぜ後藤は恵美が
小山内の家にいることを知っていたのかが解せなかった。
容疑が濃い後藤を調べるために神津たちは
宿泊先のホテルへ行ってみることにした。
だが、後藤は既にチェックアウトしたあとで
前日和服を着た女を連れて戻り女はすぐ帰って行ったが
朝の8時に電話が入り急にチェックアウトしたとの事だった。


研三は恵美が殺された日、後藤がホテルに帰ったのが夜の7時で
恵美の推定時刻は早く見積もっても6時であり
深大寺からホテルへは1時間で帰れないことから後藤犯人説が怪しくなってきたと話した。


血塗られた薔薇

神津は研三と信子にトランプを引かせたが、ふたりともジョーカーをひき
神津は犯人は一人、つまり後藤はシロであると判断した。



加山が発作を起こした、百合と鶴田を早く結婚させて家を継がせたいという。
神津たちは加山の見舞いへ行ったが、加山は衰弱が激しく手術は無理だった。
百合は後藤から家に電話がかかってきて、シズエがそれを受けていたことを話した。
恵美が握りしめていたカフスボタンを百合に見せると
それは小山内がつけていたものだと松下に話す。
松下は犯行当日の午後六時の閉門間際に小山内らしき男を見たという証言を得ていたが
小山内の消息は不明のままだった。


そこで松下は小山内の叔母がいる寺の住職に事情を聞いた。
住職は殺された日、小山内が深大寺の植物園で待っていると
恵美に伝えてくれという女からの電話がはいり恵美が出かけていった事を話した。



その後、奥多摩で後藤の刺殺死体が発見された。
今回は凶器は発見されなかった。



血塗られた薔薇

神津は先日植物園で採取した薔薇の棘を調べていた。
すると鶴田と百合が家へやってきて、明日正式に婚約するので
指輪を交わす立会人になってほしいと神津に依頼した。
神津は警察へ行かなければいけないといい
研三を代役としてすすめた。



翌日、加山邸でふたりが指輪交換することになった。
神津は井上ヒロシの指紋の照会をしていた。


血塗られた薔薇

鶴田が百合の指に指輪を嵌めようとすると、神津が入ってきてそれを止めた。


行方不明になっていた小山内も姿を現した。
小山内は叔母に電話をして、恵美が自分の代理を装った
謎の女からの呼び出し電話で植物園へ行ったことを知ると
急いで自分も向かった。
閉門間際になんとか園内へ入るとすでに恵美は殺されていたのだった。
だが、小山内は恐怖で恵美を置いて逃げてしまったことを打ち明けた。


恵美が小山内のカフスボタンを握っていたのは
真犯人が小山内の家から盗み出し容疑を着せようとしたためだった。


神津が明かす真犯人は3年前密輸事件を起こし逃亡中の井上ヒロシだった。
運び人の後藤は警察に捕まったが、井上は香港へ逃げると
顔を整形し、鶴田時夫と名前も変えて別人となって帰国した。
井上ヒロシと鶴田時夫の指紋が一致したのだった。



鶴田は百合の友人レイコと以前から関係があり
百合と結婚しその後百合を殺しレイコと一緒になるつもりだった。


だが、後藤の女恵美が百合の妹と知り顔を変えているにもかかわらず、
このままだといつかは昔のことがばれると思い恵美を殺そうと企んだ。
恵美の方は初めて会う鶴田時夫としか思っておらず
井上ヒロシだとは気づいてもいなかった。


しかし、犯行当日恵美はミヤコと部屋を変わっていた。
それを知らない鶴田は窓を壊してカギを開け部屋に侵入し
暗闇の中でミヤコを恵美と間違えて殺してしまった。


当日のアリバイはレイコが鶴田の部屋にいてステレオのボリュームをあげ
苦情が来たらすいませんという鶴田の声が入っているテープを流し
さも鶴田が部屋にいるように装った。



小山内が寺に恵美をかくまっていることを突き止め
恵美をおびき出す電話をかけたり
小山内の家で恵美の格好をして現れて捜査をかく乱した。


血塗られた薔薇





神津は小山内の家で鶴田と接触した時に薔薇の棘がささり
それを調べていて、珍しい薔薇の棘は鶴田が薔薇園で
恵美を殺した証拠となった。


後藤は鶴田の正体を百合にバラすと脅してきたので
鶴田は後藤も始末した。



神津はさらにシズエが後藤に接近していて
恵美殺しを依頼していたことも暴露した。









今回は広岡瞬が冷酷な真犯人なのだが
平凡な青年風の風貌のためか
そういう極悪人が全くピンとこなくて役不足な感じ。


今回より、松下英一郎課長が岸部シローに代わりました。
また信子も飯干恵子から灘陽子(森口瑤子)に交代。
森口瑤子はこの頃は灘陽子という芸名だったんですね。



広岡瞬の協力者レイコを演じていた高橋彩夏は
元の芸名が高橋恵子なので「幽霊結婚」
浩子役をした女優さんだと思う。




***** 探偵神津恭介の殺人推理シリーズ  *****

1. 刺青殺人事件

2. 影なき女

3. 魔笛に魅せられた女

4. 初夜に消えた花嫁

5. 血塗られた薔薇



「35年目の亡霊・学童疎開殺人事件」(1980年)  斎藤栄 『運命の死角』 - 2017.09.20 Wed

このドラマ最初に見たのがかなり前なんですが
痛々しい少女のレイプの場面と
松尾嘉代と長門裕之の濃厚なベッドシーン、
そんなドラマに長門の妻南田洋子も共演しているということが
印象に残っている作品でした。


今回記事を書いていたらもう一度見る機会があったので
映像の方も見直してみました。



●「35年目の亡霊・学童疎開殺人事件」  1980年9月20日
原作: 斎藤栄     『運命の死角』 
脚本: 佐々木守
音楽: 宮川泰
監督: 真船禎
制作: 東通企画
出演: 松尾嘉代、南田洋子、長門裕之、名古屋章、
戸浦六宏、渥美国泰、佐藤万理、梅野泰靖、井上望ほか



少女マンガ作家の永塚理絵(松尾嘉代)は母の葬儀を終えた。
アシスタントの岡村しのぶ(佐藤万理)とまゆみ(井上望)は
独身の理絵をサポートしてくれた。


理絵は三十五年前に学童疎開先で病死した姉美代子が
実は自殺だったと母から死ぬ間際に聞かされて気になっていた。

そばに美代子の遺品があり中を開けあるものに気づいた。
しのぶは美代子のダイイングメッセージではないかという。
手旗信号がわかるしのぶがさっそく解き明かしてくれた。
その上、当時の疎開先の同級生のことなどを調べてくれた。


出版社の編集長布沢に理絵は姉のことを説明した。

あのメッセージはところどころわからない部分もあるが
「サレマシタ ホカニ ホンダト ヒロアキト ヒサマツ」と読め

ホンダ ヒロアキ ヒサマツというのは人名で
姉が誰かに何かをされました・・
それでわずか12歳にして自殺をしたのではないかと話した。



なぜ姉は死んだのか、同窓会名簿を頼りに同級生たちを訪ねて
その真相を解き明かすことを次のテーマにしたいというと
布沢もかたいテーマはないのでいいんじゃないかと同意した。

理絵は布沢に応接室に案内された。
そこには出版社の杉山社長(斎藤栄)と
国会議員の深尾静男(名古屋章)がいて
新テーマのことが早くも伝わっているようだった。
深尾は教育関係の本をだしていることもあり
布沢たちも30周年記念のテーマにいいと太鼓判を押した。

深尾に聞かれるまま、美代子は疎開先が静岡のケイエン寺だったことを話す。


しのぶは美代子の疎開していたときに通っていた学校が
花屋敷国民学校で今でも花屋敷第一小学校として残っているという。


ホンダ・・・というのは本多とき子で、現在は結婚して八木とき子となり
夫は死亡しており八木宝石店のオーナーになっている。


ヒロアキ・・・というのは吉川弘明で、商社で営業部長をしている。

ヒサマツ・・・は久松正義で、英明塾を経営している。


理絵はさっそく久松忠義(渥美国泰)に会いに行き
美代子のことを覚えているか尋ねるが
どうも何か隠しているようで歯切れが悪い。

だが明後日の午前中にここへやってくるように言われ
この日は帰ることにした。
理恵が帰ると久松は八木とき子(南田洋子)に電話して
永塚美代子の妹理絵が来たことを伝えた。



翌日、理絵はとき子に会うために赤坂にある八木宝石店へ行った。
だが、中年の男が出てきて会うことは出来ないといい
結局会えないまま店を後にした。

中年の男は清和警部(早川雄三)で、とき子の一人息子
章太郎が誘拐されてその捜査のために店にいたのだ。
清和は念のために部下に理絵の尾行を命じた。


その後、理絵は吉川弘明(梅野泰靖)に会った。
やはり何か隠している様子で美代子について当時のことで
知っていることなどを聞き出すことは出来なかった。

理絵はいよいよ明日の午前中は久松と会うということで
仕事をひと段落させるべく作業に励んでいた。

その夜、英名塾ではガードマンが巡回中にローラーボードが
階段を落ちてくる物音を聞きつけ不審に思っていると
浴室から水の流れる音がし行ったところ
久松が浴槽の中で死体となって発見され
壁には”天誅”の血文字があった。


翌日、理絵は久松と再会する前に殺されたことを知った。
久松のもとを訪ねてきた理絵に担当の根室警部が事情を聞く。
理絵は死んだ姉の学童疎開先のことを調べていて
久松忠義、吉川弘明、八木とき子の三人に話を聞く予定で
とき子の店へ行ったときに目つきが悪い男に
追い払われ様子がおかしかった事を話した。


根室は早速八木宝石店へ電話してみたが
目付きの悪い男は清和警部で、ふたりは話すうちに
久松ととき子が同級生だった事実を掴む。


清和が根室と会い事件について話していると
吉川が明治神宮で何者かに殺されたという報告を受けた。
部屋で待機していた理絵に美代子の件で話しを聞きたかった
三人のうちの一人が吉川弘明であることを確認した。
根室は理絵も現場に連れていき身元を確認し
被害者と同一人物だという事が判明した。


警察は吉川も久松らの同級生と知り合同捜査を行うこととなった。


章太郎を誘拐した男は、
電話でとき子に一億五千万円相当の
ピンクのカラーダイヤを要求してきて
寄越した伝書鳩にそれをくくりつけて放すと
引き換えに息子を返してきた。


とき子はダイヤを手放すときもあっさりした態度なら
息子が帰ってきてからもダイヤの行方を一切気にしなかった。
その上に、もう帰ってきたから家から出て行って欲しいという
一方的な態度をとった。
ダイヤへの執着のなさがとても気になった。


理絵は、久松と吉川が死に、とき子にも話がきけなくなったことから
卒業名簿をたよりに同級生で百貨店に勤務する
橋本一夫(戸浦六宏)と会うことにした。
橋本はこれまでの三人とは違い美代子を覚えているといい
知っていることを話してくれた。


美代子はかわいくて、とても人気者だった。
疎開先の生活はとても厳しいもので
子供達に親から送られてきた食料を
教師達は自分達のものにしてしまい
生徒にとって教師は敵だった。

親への手紙も検閲がはいり、めったなことは書けなかった。

美代子は病死したことになっていたが
あれは川で溺れ死んだものだと教えてくれた。


一方、章太郎誘拐事件は、その後の捜査で
とき子が夫が亡くなった後にクビ同然で放り出した
松岡芳夫だとわかった。
松岡のアパートには伝書鳩の箱があったが
部屋に入ると松岡はすでに殺されていた。



理絵はとき子に会うことが出来たが
学童疎開を経験したこともない理絵に
あなたに何がわかるといって相手にしてもらえなかった。


その後とき子もホテルの部屋で絞殺死体となって発見された。
彼女のアドレス帳の連絡先にかたっぱしから電話して
アリバイをあたるが、最後に岡野京子という女が残った。

岡野京子の欄にはイニシャルとは違うSFの文字が書かれていて
彼女は深尾静男の情婦であることがわかった。



理絵は一足先に美代子の疎開先だった静岡の山奥に行っていた
しのぶと現地で合流した。

彼女の調べで、島原勇(長門裕之)という同級生が
この近くに戻ってきていることを知り会いにいった。


島原は理絵に美代子の面影を見たようだった。
そして土下座をすると「姉さんを殺したのは私だ」と告白した。


美代子はかわいい娘だった。
寺の浜里という男が美代子に目をつけて
久松、吉川、とき子を砂糖と芋で釣って協力させて
12歳の美代子を犯してしまった。

美代子は翌日、島原にこのことを打ち明けた。
ふたりは心中しようとしたが、島原は怖気づいてしまった。
逃げようとしたとき島原は美代子を川に突き落としてしまった。
島原は理絵に許してくださいと言った。

浜里は美代子が死ぬと寺から逃げてしまった。
名古屋で見かけたという噂もあったが確かではない。




東京へ帰った理絵を布沢は深尾邸へ連れていった。
深尾は理絵のテーマに興味があり進捗を聞きたがっていたからだった。
深尾はみなしごで、その後名古屋へ行き、婿養子となった。
本当は幼い姉が手籠めにあったことを知り、理絵はもうこのことに触れたくなかった。
深尾の家にあった雲版の紋を見て理絵はハッとした。
それはケイエン寺でみた紋と同一だったからだ。


理絵は早速根室警部に会いこのことを伝え
35年前に姉の美代子を強姦し自殺に追い込んだ
寺男浜里が深尾だと断言した。
根室はそうなれば深尾と殺された三人の関係が明らかになるので
調べてみましょうと言ってくれた。
根室たちの間でも深尾の名前は上がっていたが
被害者たちとの繋がりがつかめないでいたのだ。


そして、ついに浜里静雄が深尾静雄と同一人物であるということが判明した。
深尾邸に警察がやってきて、久松、吉川、とき子殺しの犯人として
逮捕しようとしたが、深尾は何を証拠にと撥ね退けた。
だが、久松殺しの現場がこの屋敷だと推測していたとわかると
深尾は諦めて同行することにして、理絵を呼ぶように言った。




深尾は美代子を犯したことをネタにとき子たちからゆすられていた。

久松には塾を拡大させるための資金を
吉川は防衛庁関係に食い込むための仲介を要求してきた。
とき子は深尾にカラーダイヤを売りつけようとして
それから逃れるためにダイヤさえなければと思い
誘拐事件を思いつき松岡を利用して章太郎を誘拐し
カラーダイヤを奪った。
だが、誘拐を仕組んだのが深尾だととき子が気がついたので
最終的には殺してしまったのだ。


久松はさらに金を要求してきて口汚くののしったので
勢いで殺してしまい、ビニール袋に詰めて
スケートボードで死体を塾の浴室に運び
現場が浴室であるように偽装をしその時付いた血を隠すため
天誅の文字でごまかした。




深尾は全てを時代のせいにしたが
理絵は飢えている小学生を食べ物で操り
少女だった姉を強姦したことが許せなかった。


事件が解決して、理絵は島原とあの川に来ていた。

姉の事件が忘れられなかった島原は未だに独身を貫いている。
幼かった姉がどんなに傷ついてかと思うと
理絵の心は激しく痛んだが
35年前に姉が病死したといわれていて
最近は思い出すこともなかった。
しかし、島原は姉のことを忘れずにいてくれている。



理絵は島原と一夜を共にした。
翌朝、目が覚めると島原は川で死んでいた。
35年経って美代子と死のうとして死にきれなかった
島原はその思いを遂げたのだ。


理絵は東京へ戻り布沢のもとを訪れた。
そして、新テーマを違うものにしたいと願い出た。
詳しいことは話さなかったが、
もう私にはそれを書くことはどうしても出来ないときっぱりと断ると
社としても動き出していたことから、最初は難色を示していた布沢だが最後は了承してくれた。
ただ、いつも嫌がっているサイン会だけは出てくださいよと言われる。



あんなに嫌がっていたサイン会を理絵は嬉々としてやっている。
憧れの漫画家からサインをもらう子供の顔が喜んでいた。






原作は斎藤栄の運命三部作のひとつ。
「運命の旅路」「運命の青春」に続き発表された作品。
「運命の旅路」も土曜ワイドで2か月後にドラマ化されています。



ドラマ序盤の出版社の応接でのシーンで
著者の斎藤栄が出演しています。

この頃は、映画やドラマに原作者を出してましたね。
横溝正史、松本清張なんか結構出演していました。


原作では主人公は永塚正一という妻子持ちの童話作家で
疎開先で死んだ美代子は正一の妹となっています。


八ツ星宝石店に嫁いだとき子の夫は健在で
年になってから授かった章太郎の誘拐から始まり
ピンクのカラーダイヤを伝書鳩を使って松岡文爾という
八ツ星宝石店を八ツ星夫婦と共同経営していた男が
それを仕組み松岡は生きたまま逮捕されます。


英名塾の久松忠義は電話のアポのみで正一が会わずして死にます。
国会議員の深谷静男宅でナイフでもみ合ううちに刺されてしまい
深谷はローラーボード2枚を使って英名塾の浴室に死体を運び
殺害現場が浴室であるようにみせかけるために湯を溢れさせ
壁に血が付いたので”天誅”の落書きでごまかしたというもの。


吉川弘明は仕事で防衛庁などへ備品納入を巡り
議員へ巨額な政治資金を配る役割を果たしていた。
この動きを反対党のものが察知したため
会社ぐるみで気の弱い吉川を精神病を患っているように見せかけ
三橋医師をつかって北海道風連湖にある上司の江崎茂の別荘へ
匿おうとしていた。

吉川の妻美津江も夫婦関係がうまくいっておらず他に愛人がおり
かつて肉体関係があった江崎に頼まれ吉川が精神を病んでいる
演出に加担していた。


そのわずかな間に正一は吉川と一度だけ接触することが出来たが
風連湖に追ってきた深谷によって殺されてしまう。


正一は布沢豊編集長と吉川の日記の存在をデッチあげ
それを奪おうとした三橋医師が正一に暴力を振るい
入院するという事件もある。
原作では正一にアシスタントはいないので
この辺りは布沢が正一のサポートをしています。

吉川の会社絡みのいきさつはドラマではバッサリカットされてますね。


とき子も名古屋のホテルで深谷に絞殺された。
同じく手掛かりは去年の手帳にある連絡帳で
大阪京子という女性のところに記されていたイニシャルSFで
これが深谷静男で京子は愛人のひとりだったのだ。


真犯人は深谷静男で、ドラマと同じく疎開先で
とき子に美代子を呼び出させ、ボス格の久松と吉川に
美代子を縛らせて深谷は美代子を犯す。

美代子は川へ身を投げ、大遠寺の和尚がこれを助けたが
深谷が和尚に事実を打ち明けたために和尚は医者に診せるのを
遅らせてしまったがために美代子は死んでしまった。
深谷は浜里静男から婿養子になり深谷静男と名前を変えていた。

島原勇は最後に少し出てきます。
正一と布沢が美代子が亡くなった現場の川のあたりにいたときに
ふたりに声をかけてきて美代子の同級生だということがわかる。
事件が解決する前に島原の口から、大遠寺にいた浜里が
とき子たち三人を利用して美代子を手籠めにしたことを聞き出していた。


そして事件解決後、布沢が島原と会った時にテープに録音した
独白で美代子が死んだときに何が起こったのかが明らかになる。

島原はその中で、辱めを受けたことを美代子から打ち明けられて
その1週間前に島原の父が戦死して死に憧れる気持ちがあり
美代子に一緒にしようと持ち掛けたが、いざ死のうとすると怖くなり
美代子を川に突き落とすとそのまま見捨てて逃げてきてしまい
自分だけが生き残ってしまい恥ずかしいことをしたという独白が収められていた。

島原は未だに夜になると、今日も生き残ってしまったという
恥辱感に苦しめながら生き続けているということだった。



小説では妻子持ちの中年男正一が主人公であるので
当然島原と体の交わりはありません(笑
そして、島原は死なずに、美代子を突き落として見捨てた
罪悪感を抱えながら生きている。


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小説「運命の死角」は当初「運命の時代」というタイトルで
発表されようとしていた。
だが、「運命の時代」は主人公永塚正一の著作の題名となり
「運命の死角」へと変更された。


最後の解説に著者・斎藤栄の疎開体験が紹介されている。


昭和十九年二月、東京の蒲田から鎌倉市郊外の津村に
疎開し、のちに蒲田は東京大空襲で焼け野原となった。
東京にいた父と祖母はなんとか命は助かった。


小説で”正一の記憶”として語られる疎開児たちの実情は
この時の津村での体験に基づくようだ。

著者は「僕らでなければ書けない、あの頃と、あの体験だけは
是非作品の中に取り入れるという形でも書き残しておきたい」と言っていたようだ。


小説で面白かったのは、ドラマではなかった吉川弘明を襲った
精神病患者に祭り上げられる描写。

会社では上司の江崎をはじめ全員が吉川を木下次郎だと扱い
帰宅したら妻の美津江が主人は帰宅しているといい
美津江の情夫が吉川になりすましていた。

自分は吉川弘明だと思いながらも、自分を知る人間たちは
吉川弘明でないという。
そんな吉川を診察した三橋医師のカルテには
吉川弘明の名前があり、この奇妙な仕掛けが不気味な感じがした。




「悪魔を見た家族・運命の糸にあやつられる妻」 (1981年)  斎藤栄 『悪魔を見た家族』 - 2017.09.19 Tue

前に自分の中で「火あぶりの女」とダブっていると書いた
「悪魔を見た家族」です。





●「悪魔を見た家族・運命の糸にあやつられる妻」  1981年9月19日
原作: 斎藤栄  『悪魔を見た家族
脚本: 国弘威雄
音楽: 鏑木創
監督: 石井輝男
制作: 東通企画
出演: 草笛光子、梅宮辰夫、井上孝雄、
中島ゆたか、三宅邦子、吉田義夫ほか


夫の浮気と不審な死、思春期の娘のえい児遺棄、
そして何者かに殺される姪。

複雑な運命の糸に操られる中でヒロインが知る
一連の事件の意外な真相とは。


悪魔を見た家族



大学教授の東海林光三(井上孝雄)は、愛人邦子(中島ゆたか)と奈良へ旅行に行った。
宿泊先のホテルでコレラの発生の騒ぎが起こった。
自分も感染の恐れがあったが、浮気がばれるのを恐れ
妻の寿江(草笛光子)にも秘密にする。

そんな折、めいの由美(香野なつ子)が何者かに絞殺され、
しかも光三も千葉の海岸で車と共に転落死した。








東海林寿代は海星大学文学部教授の夫光三と
高校二年生の典之、中学三年生のかおるの四人家族。
別棟には寿代の父忠雄と母のすがが住んでいる。
忠雄も本を書いているがもとは国立大の教官で
寿代は教育者の家庭で育ってきた。


寿代の今の心配は典之が賭け麻雀好きなことと
大柄で大人びているかおるの異性関係だった。
孫の素行がよくないことは忠雄もすがも知っていて
忠雄は光三が甘やかすからよくないと言っていた。


翌日帰宅予定だった夫が、体の調子が良くないからといい
京都の学会から1日早く帰ってきた。
実は光三の出張はウソで、東洋カルチャーセンターに勤務する
上月邦子と浮気旅行をしていたのだが
宿泊したホテルでコレラ騒ぎがあり慌てて帰宅したのだ。
変名で宿泊していたふたりの行方を保健所が探しているという
ニュースが流れ浮気がバレたくない一心から
二人は名乗り出ずに逃げ続けることにした。


その夜、警察から家に電話がかかってきた。
それは別件で寿代の姪の大場由美が
軽井沢で変死したという知らせだった。
身寄りがない由美の身元確認のため軽井沢に行くことになる。
その後の調べで由美は妊娠しており
ペンションの密室で殺されていて
現場からは陶器の破片が見つかった。
その道に詳しい牧刑事はこれが価値があるものではないかと
見当をつけ調べ続けるうちに犯人に結び付く手がかりを掴む。


一方、東海林家では忠雄がコレラに感染するが
世間に知られることを恐れた光三は家庭での
手当てにとどめてなんとか回復させようとする。

その頃、かおるは光三の教え子の倉橋省一と肉体関係を結び
かおるは自宅で流産をすると胎児の処理を典之に頼み、
裏庭の浄化槽へビニール袋に入れて遺棄した。


忠雄のコレラの症状も家庭手当で一時的に復調を見せるが
その後容態は急変し、近所の看護婦に極秘で応急処置をしてもらうが
隠し通せない状況になってきた。


保健所の関水も光三たちが泊ったホテルの部屋を調べ
女の髪の毛と指輪の忘れ物を見つけた。
指輪には二人のイニシャルが刻まれていて
購入先のデパートを探し出すと持ち主が
上月邦子であるという目星をつけた。
早速彼女に会いに行った関水は、はじめはシラを切る邦子を
ついに説き伏せ検便をとらせることに成功した。



そんな時、光三が千葉県勝浦で車事故により死亡した。
光三が着ていた服のポケットからは光三の名刺が見つかり
その裏には遺書を思わせるような内容が書いてあった。
姪の由美のことで清算しにいくと言っていたらしい
光三は由美が妊娠していたこと、名刺の裏の言葉から
一旦は由美と関係があり自殺と見られたが他殺の疑いも出てきた。


この頃には寿代もコレラの出所が旅行をしていた夫からであり
それがニュースで騒がれていた事件と関係があり
夫が若い女性と浮気していたとわかっていた。


その後、コレラ菌が流出していることがわかり
検査員たちが地域を絞り個別に検査をしていた。
やがて寿代の家にも来て覚悟していた寿代は
検査員たちを庭先に通した。


マンホールを開けると異様なほどの臭気を発していた。
そこで、かおるが流産した胎児が見つかり
寿代はすぐにかおるの子どもだとわかった。


寿代は今更だが、ようやくかおるときちんと向き合い
それが倉橋の子どもであり相談していたが
忙しさを理由に相手にしてもらえなかったことを聞き出し
直接倉橋のアパートに行った。


倉橋はかつて邦子と付き合っていて、
それを光三に奪われ復讐でかおると付き合っていたことを知った。
光三と邦子の不倫をこれまで知らなかったのは寿代だけで
典之もかおるも以前から知っていたのだった。


忠雄の病気が正式にコレラだとわかり一家は伝染病院へ隔離された。
検便の結果が陰性とわかるまで寿代たちは入院することになった。

時間だけはある入院生活で寿代は光三の遺書と思われた
名刺のトリックと、由美殺しの密室の謎を解いた。





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こちらは「火あぶりの女」と違って、小説を読んだ後わりとすぐに
ドラマが見れました。
設定は少々違っていた記憶がありますが
内容はこんなかんじで息苦しいドラマでした。



斎藤栄で息苦しいっていうと「運命の死角」もそんな感じですね。


代々教育者をしている東海林家に降ってわいた不幸の連鎖。

驚いたことに中学生の娘の部屋に鍵だけではなく
ドアチェーンまでつけることを許してしまう甘さ。

高校生で賭けマージャンに夢中になる息子に
大学生と肉体関係を結ぶ中学生の娘。


父親もどこかこのことを他人事と思っている節があり
自分は教え子の恋人だった女と浮気を楽しむ。

こんな家庭でオロオロするだけの非力な母親。
しかし、従っていくしかない夫が亡くなり
年老いた自分の両親と学生の子どもたちを
守っていかない立場にかわると、うって変わって行動的になり
由美殺害事件、光三の自動車事故も
積極的に解明しようとして手がかりを得ると
刑事にもそのことを伝え、点在していたしていた殺人事件は
同一人物の犯行として解決する。


このドラマの印象が強かったからか井上孝雄はいいイメージが
長らくなかったです。
しかし五年位前?にテレビドラマ「おさな妻」を見て
主人公の夫役がすっごく良くてイメージが一転してしまいました。

「おさな妻」自体が面白くてあたたかくて気に入ったっていうのが
大きかったんですが、あんなに印象がかわるとは。
「おさな妻」自体もいつか書いてみようかなと思ってはいますが。


昔は井上孝雄と安井昌二の区別がつきませんでした。
名前だけで言うと井上孝雄と伊藤孝雄もややっこしかったなぁ。




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