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2017-10

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平日朝イチでも混雑!「怖い絵展」@上野の森美術館 - 2017.10.21 Sat

上野の森美術館で行われている「怖い絵展」に行ってきました。
土日では混雑が予想されるため、少しでもそれが抑えられそうな
平日のオープンを目指していくことにした。




怖い絵展


このところずっと雨続きで、この日も雨が降り続いていました。
私が到着したのは9:40頃でしたが、悪天候の中でもすでに列が出来ており
開館してもすぐに入れずに第2便でようやく美術館に入ることが出来ました。





怖い絵展




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中野京子のベストセラー「怖い絵」が展覧会に!
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ドイツ文学者・中野京子の西洋絵画の裏に秘められた
恐ろしい一面を紹介する「怖い絵」は大ヒットとなり
ベストセラーを記録し、シリーズ化されています。



興味深い切り口でわかりやすく書かれているので
美術に詳しくな人でも親しみやすい内容となっています。
敷居が高いと思われがちな絵画ですが
テーマとなっている裏にある背景を知ることで
グンと身近に感じることが出来ます。


色彩やタッチといった専門的な部分よりも
この絵は一体何を表しているのかというのを
興味をひきやすい”恐怖”にフォーカスして
時代背景やエピソードの知識を読者に与え
ストーリー化することで絵画を読み解きやすくしています。


「怖い絵」が出版されてから10周年ということで
特別監修に著者を迎えて”恐怖”をテーマに
約80点ほどが展示されています。




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「怖い絵展」 概要
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会期: 2017年10月7日(土)~12月17日(日)

会場: 上野の森美術館
(JR上野駅 公園口より3分)

開館時間: 10時~17時

好評につき土曜日9時~20時、日曜日9時から18時に延長。


料金: 一般 1600円、大学生・高校生 1200円、中・小学生 600円




私はよく上野駅(不忍口?)を出たところすぐにある信号を渡り
正面にあるサクラテラスの階段を上って行ってます。
着くとすぐに上野の森美術館なので。

JRから近くとても行きやすい美術館です。



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さて、展覧会の方ですが、今回チラシや看板で使用された
「レディ・ジェーン・グレイの処刑」に加えて
英国のヴィクトリアン絵画好きな私好みの作品もあることから、
とても楽しみにしていました。




私が見たいヴィクトリアン系というと、
有名なラファエル前派を中心に
その周辺の作品という紹介のされ方が多く
長年見たくても見れない作品が多々あります。


ですので、ひとつでも見れるというのは
私にとって貴重な機会となっています。
また同じ作品を何回見ても嬉しいものです。





目玉の「レディ・ジェーン・グレイの処刑」は
ロンドンのナショナル・ギャラリーからの貸し出しですが
以前にも書きましたが、ロンドン・ナショナル・ギャラリー展を
どこかでやってほしいなぁと思い続けています。



見たい作品、盛沢山ですし、あんまり日本への貸し出しもされてないイメージがあるので。




ジェイン・グレイの処刑


≪レディ・ジェーン・グレイの処刑≫   ポール・ドラローシュ  1833年


 
エドワード6世の死後、義父の政治的野望によって、
英国最初の女王の座についたジェーン・グレイだが
わずか9日間でその座を追われてしまう。

ジェーンはロンドン塔で幽閉された後に
1554年夫とともに16歳という若さで斬首された。



その処刑の様子を描いた作品だが、実際の風景とは異なり
ジェーンは身の潔白を証明するような白い衣装を着て
指には真新しい結婚指輪がはめられている。


目隠しされたジェーンの手の置きどころを求めるような動きが痛々しい。
台の下には大量の血を吸うためのわらが敷かれていて
処刑人は斧を手にしてその様子をみており
しくじったときのために首を切り落とすためのナイフを腰に巻き
確実に首を切り落とす準備がされている。




年若い女が首を切り落とされて生涯を終えるという残酷さが
随所に表現されていて、これから起こる出来事を嫌でも想像させられてしまうのだ。
左わきには処刑を前にして絶望する侍女たちがいる。



英国の女王ジェーンの悲劇を描いたドラローシュはフランス人で、
フランス、斬首というと王妃マリー・アントワネットが連想されますね。




オデュッセウスに杯を差し出すキルケー

≪オデュッセウスに杯を差し出すキルケー≫  ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス 1891年



アイアイエー島の女王キルケーは、男を動物に変えてしまう魔女だった。
やって来たオデュッセウスにキルケーは薬が入った飲み物を差し出す。

彼女の足元には、すでに動物に変えられた男が転がっている。



ヴィクトリアン絵画でもウォーターハウスは好きなので、こちらもお目当ての作品のひとつでした。





また、これも好きな画家のひとりホガースの作品が見れたのもよかったです。


ホガース ジン横丁


≪ジン横丁≫ (ビール街とジン横丁)  ウィリアム・ホガース  1750~51年


ホガースというと連作のイメージが強いが、
これ以外にも「娼婦一代記」が展示されていました。






オデュッセウスとセイレーン


≪オデュッセウスとセイレーン≫   ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー 1909年



またまたオデュッセウスの受難を描いたもの。


オデュッセウスの乗った船が海の魔女セイレーンがいる海域に来た。
水中にいるときは下半身が魚だが、
陸に上がってくるとなまめかしい人間の姿に変わる。









飽食のセイレーン


≪飽食のセイレーン≫   ギュスターヴ=アドルフ・モッサ  1905年


こちらのセイレーンは、下半身が魚ではなく鳥として表現されている。
鳥の足は巨大化して、羽はまるで毛皮のコートのようだ。



モッサは他にマンイーターを描いた「彼女」も展示されていました。




ポール・セザンヌ 殺人


≪殺人≫   ポール・セザンヌ  1867年


私がイメージするセザンヌの作品とは異なる
殺人の現場を描いたもの。


ターゲットを押さえつけ、今まさにその息の根を止めようとする
その瞬間をとらえたもので、これまで生きていた人間が
動かない物体と化す様が妙に生々しい。





切り裂きジャックの寝室


≪切り裂きジャックの寝室≫   ウォルター・リチャード・シッカート  1906~07年


切り裂きジャックその人ではないかとうわさされるシッカート。


寝室にジャックの姿はないが、売春婦たちを次々にバラバラにしていった
男の狂気がこの部屋に宿っているような気がして不気味さが伝わってくる。





今回見たかった作品が見れて嬉しかったのだが
あまり日の当たらないヴィクトリアン絵画の中には
まだまだ恐ろしい作品がある。



女性が働くことを良しとしなかったこの時代
様々な事情で働かざるを得なかった女たちの末路を想像させ
悲しい人生の裏に見え隠れする怖さを表現した作品が見てみたいですね。



「怖い絵展」では他に印象に残ったのは、ムンク、ルドン、シムズでした。


特にルドンの「仮面は弔いの鐘を鳴らす」が強烈でした。


仮面は弔いの鐘を鳴らす

≪仮面は弔いの鐘を鳴らす≫ (エドガー・ポーに)  オディロン・ルドン  1882年




日本の美術館にある絵も結構ありましたね。
すでに他の展覧会で展示されていた作品でも
”怖い絵”という切り口で見てみるとまた違った見方が出来たりします。



西洋絵画って結構怖いものが多いですよね。
殺人とか命を脅かされるものだけでなく、例えば麻酔がない時代、
そのまま抜歯や手術をしている場面を描いたものは
ジェーンの処刑同様、絵から当事者の痛みを想像すると
恐ろしいものがあります。










怖い絵展

こちらは撮影スペース。
鏡になっていて、映った自分がこの酒を飲むと
獣に変えられてしまうかも!?



私はグッズ売り場で、この絵が表紙になったノートを購入しました。


図録にもひかれましたが、美術関係だけでもかなりの資料が家にあるので
今回もかさばる図録はパスしました。





北斎とジャポニスム看板

近くの国立西洋美術館では、21日土曜日から「北斎とジャポニスム」が始まります。



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「東郷青児展-抒情と美のひみつ-」@損保ジャパン日本興亜美術館 - 2017.10.08 Sun

新宿にある損保ジャパン日本興亜美術館へ
「生誕120年 東郷青児展 抒情と美のひみつ」を見に行ってきました。



東郷青児展





東郷青児(本名鉄春)は1897年(明治30年)に鹿児島に生まれ
まもなく東京へ引っ越します。
確か母親の姓が東郷で父親の姓は違っていたようだったので
どういう家庭環境で育ったんでしょうか。
(この辺記憶が曖昧なので正確さは保証できません。)




そういう家庭環境の影響なのか、芸術家の性分なのか・・・



二科展に初出品した『パラソルさせる女』で二科賞を受賞した後は
永野明代(はるよ)と結婚すると、その後フランスへ渡って
美術学校へ入り、子供も生まれます。


ですが、32歳の時に愛人の盈子と心中未遂事件を起こしたり
34歳の時には作家の宇野千代と同棲生活を送ったりと
恋多き男だったようです。


宇野千代自体も恋多き女だったので
恋愛体質バッチリの二人が出会い恋に落ちたのは
自然な流れだったのでしょうね。


二人が住んでいた住居の写真もあり
「白いアトリエ」も見ることが出来ました。



東郷は最初の妻明代と離婚をし、宇野千代とも別れると
心中未遂の相手盈子と再婚をします。


確かに横顔のスナップ写真を見ると男っぷりが良さそうな
雰囲気があらわれているので納得です。




パラソルさせる女

≪パラソルさせる女≫ 東郷青児 1916年


こちらが二科展受賞作で、若い頃は配色も暗めで
幾何学的、立体的な絵という印象を持ちました。



はじめの頃はこんな作風で年を重ねてくると
ロマンがあるモダンで可憐な女性像を描くように変化します。
私は前に東郷青児の絵を見たときに、この変化にとても興味を抱きました。



望郷

≪望郷≫ 東郷青児 1959年


ちょっとボケてますが(笑)淡いタッチのモノトーンで
女性の肉体を緩やかな曲線で表現し、物憂げで女らしい瞳は
わかりやすいかわいらしさと親しみやすさを感じさせてくれます。



若い日の思い出

≪若い日の思い出≫ 東郷青児 1968年



画像ではわかりにくいのですが、女性が着ている服の光沢が素敵で
暗い背景に衣服と、女性のなめらかで、艶やかで、白い肌の質感が映え
とても気に入った作品のひとつ。


丸みを帯びた太ももと、それに合わせるように
動きをつけた女性のポーズが良かったです。




裸婦

≪裸婦≫ 東郷青児 1952年


こちらはタイルを使ったモザイクタイル絵。
やはりウエストは絞りつつ、腰から下は丸みをもたせ
ボリューム感を出しています。





このほかは18歳で初個展を開いたときの出品作や
最初の妻明代を書いた「明代像」や
ピカソや後に丸物百貨店の壁画を一緒に手掛けることになった
藤田嗣治にも見せた自信作「サルタンバンク」などが
初めの章に展示されています。



油彩画が多い中、「つまくれ」という水彩画が非常に繊細で美しく目に留まりました。



モダンなイメージのある東郷の作品は、
損保ジャパン日本興亜の前身会社が二科展出品作品を
毎年のように買い上げていて顧客に配るためのカレンダーにも使用されていました。


東京火災の保険パンフレットで使用された「黒い手袋」も見ることができます。
この頃になると、もう優雅な女性像が多かったですね。


一番上の画像にある看板やチラシで使われている
「バイオレット」という作品もおしゃれで素敵です。
女性の瞳は大きめですがはっきりとは描かれてなく
それだけに唇の赤さがパッと目に着く。
髪の毛はシルバーで、手袋の色と合わせているのもポイント。


こちらは気品高い大人の女性というイメージ。



多くの女性と恋愛を重ねてきた画家だけあって
女性が一目みて憧れる絵を沢山描いており
「さすが!女の好みがわかっている」と思いました。



男性目線も感じますが、自然と女性目線でも
女性像を描いている、そんなことを作品を見て感じた。





私が展覧会を見に行ったのは10月1日の日曜日で、
この日は”お客様感謝デー”のため無料で入ることができました。
ありがたいですね。



東郷青児展


約1年ほど前に、ここで「カリエール展」を見て
その時からこの日が無料であることを知っており
「来年は絶対行くゾ!」と心に決めていたんですね。





東郷青児展

当日はエレベーター前にも列ができていて
一基待ってから乗ることが出来ました。


それは無料ということだけではなく、どうやら前日にテレビ番組
「美の巨人たち」でも紹介されたようで、その影響も大きいのかなと思った。




新宿駅西口には柱や壁にこのような広告が多数見られました。




東郷青児展

まず入ったところすぐに撮影可能エリアがあります。







東郷青児展

来年の春にはこの美術館でターナー展をやるということで
こちらも見に行こうかと候補のひとつに入れました。




東郷青児展

美術館があるフロアから新宿を一望したところ。
この日は穏やかなお天気だったので、見晴らしもよく良い一日を過ごせました。










ベルギー奇想の系譜展@ザ・ミュージアムはおすすめの展覧会 - 2017.09.16 Sat

先日、渋谷Bunkamura のザ・ミュージアムへ
「ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」を見に行ってきました。



ベルギー奇想の系譜展


平日の開場30分後位に行ったので空いているかなと思ったのですが
予想よりは人が入っていました。


今回は”奇想”のルーツをたどるということで
北方ルネサンス時代から現代にいたるまで
ベルギーの芸術作品に受け継がれてきた
奇想の系譜を紹介するものとなっています。


”奇想”といえばヒエロニムス・ボスですが
ボスの死後は彼の作風を継承した
”ボス・リバイバル”が生まれます。

ボスの地獄やその独特の世界観を描いた
ピーテル・ブリューゲル(父)も第二のボス的存在だ。


フランドル地方は古くから毛織物が栄えた一方
戦争の舞台となったことも有名で
生き残るための知恵として「皮肉」が身に着けられた。


奇想・・・奇妙な人物たちがうごめく地獄の風景、
骸骨、魔物たち、それらを皮肉的に時には
ユーモラスに表現した作品の数々が展示されていた。




ベルギー奇想の系譜展

≪聖クリストフォロス≫ ヤン・マンデイン 


ボスの世界が現されたヤン・マンデインの作品。
左側の魚をはじめ、ひとつひとつのモチーフがそれを現している。
中央下のクリストフォロスは幼子のイエスを背負って川を渡るのだが
この奇異な風景をみてどうかんじたのだろうか。

シブイ表情をしているのは、背負っているイエスの
異様な重さだけが理由ではなさそうだが。




ベルギー奇想の系譜展

≪娼婦政治家≫ フェリシアン・ロップス(原画)
アルベール・ベルトラン(彫版) 1896年


裸の女が目隠しをされ、黒のストッキングと手袋嵌めて豚を連れて歩いている。
私利私欲に目のくらんだ政治家たちをこの娼婦になぞらえて表現している。





ベルギー奇想の系譜展

≪大家族≫ ルネ・マグリット 1963年

マグリットがよく使う「空」「海」「鳥」が登場する作品。
鳥の形をした青空がやたらとデカく描かれていて印象的だった。
薄暗い背景に明るい青空の鳥がとても映えている。


地獄、怪物、魔物たちグロテスクな作品群の中にあって
私はこの絵からは”希望”が感じられた。




ベルギー奇想の系譜展

≪聖アントニウスの誘惑≫ ピーテル・ブリューゲル(父)(原画)
ピーテル・ファン・デル・ヘイデン(彫版) 1556年

目は射貫かれて液体が流れ出していて、耳からも船に乗った人が出てくるという奇妙な世界。





ベルギー奇想の系譜展

≪舞踏会の死神≫ フェリシアン・ロップス 1865~1875年頃


またしてもロップスの作品。
もともとぼやけているうえに、画像ではさらに拍車がかかっているので
わかりづらいのですが背後には紳士が描かれています。

その紳士を誘うように、女ものの衣装を来た骸骨が恍惚として踊る姿が
なんとも不気味だ。

だけど、その不気味さの中に滑稽さが感じられる。





ベルギー奇想の系譜展

≪生きる残るには脳が足らない≫ トマス・ルルイ 2009年


これは現代アーティストの作品。
タイトルが「生き残るには脳が足らない」というインパクトがあるもので
それはタイトルだけでなく、やたらと巨大化した頭を体は支えきれなくなり
ついには地面に落ちてしまった。

その頭のデカサも尋常ではなく印象に残る作品だった。



作者いわく、朝から晩まで作品の事ばかりを考えていて
ついつい頭でっかちになってしまう。
そんな芸術家の姿を揶揄したものであるということだ。


これは情報化が進んでいる現代に身を置く我々も同じこと。

自分も頭であれこれ考えすぎるのではなく
時には脳を休めて感覚的なものを研ぎ澄ますよう意識しているので
他人事としては考えられないですね。


ボス的世界は好きなのでごくごく軽い気持ちで行った展覧会でしたが
思った以上に楽しめる内容になっていました。


ザ・ミュージアムはアクセスもいいですし、非常に見やすい美術館です。
あまり混雑もないのでストレスを感じることなく自分のペースで鑑賞できるのが魅力。


濃縮度の濃い魅力がギュッと詰まった展覧会で
奇想の世界は気軽に楽しめるものなので初心者の方にもおすすめです。


私も今回、本当に行ってよかったと思える内容だったので
会期終了が迫っていますが興味がある方は是非足を運んでもらいたいものです。





アルチンボルド展@国立西洋美術館 - 2017.09.09 Sat

先日は上野にある国立西洋美術館で
「アルチンボルド展」を見に行ってきました。


アルチンボルド展 国立西洋美術館


行ったのは日曜日の1時半は過ぎていて、それなりに混んでいました。
曜日と時間を考えると思ったほどはという感じでしたが
会場内は混雑してましたので自分のペースでサクッと見て回ることにした。


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ジュゼッペ・アルチンボルド (1526~1593年)
*******************************************

アルチンボルドは1526年イタリア・ミラノ生まれで
16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した画家である。


野菜・果物・魚屋書物といったモチーフをユニークな形で組み合わせた
寓意的な肖像画が特徴で、自然科学に関心を示したマクシミリアン2世や
芸術愛好家として知られたルドルフ2世という神聖ローマ皇帝たちの寵愛を受けました。


また20世紀のシュルレアリスム以後の芸術家たちにも大きな刺激を与えた。




アルチンボルド展 国立西洋美術館

エントランス前には代表作の一つ ≪冬≫ 1563年 のスクリーンがかけられていました。
冬を象徴する枯れ木にのど元には果物がぶるさげられている。



その発想の一つ一つがとてもユニークで、原画や拡大されたものを
改めてまじまじとみるとその緻密さに驚かされます。


以下はアルチンボルドの上下絵




アルチンボルド展 国立西洋美術館


上は野菜の生物がですが、これを逆さにすると全く異なった絵になります。






アルチンボルド展 国立西洋美術館


≪庭師/野菜≫ ジュゼッペ・アルチンボルド 1590年頃


なんと野菜を使った肖像画に早変わりしてしまうんですね~。



アルチンボルドはローマ皇帝マクシミリアン2世に春、夏、秋、冬の
4点からなる『四季』と、大気、火、大地、水の4点からなる『四代元素』を
捧げました。


四季は年若い「春」から始まり老人の「冬」まで各世代の肖像画として描かれています。
『四代元素』を『四季』に対応して展示してあり、これがとっても面白かった。



アルチンボルド展 国立西洋美術館

≪春≫ ジュゼッペ・アルチンボルド 1563年

春を感じさせる色とりどりの花で男性が描かれている。




アルチンボルド展 国立西洋美術館

≪大気≫ ジュゼッペ・アルチンボルド 1566年頃


「春」とペアになっている「大気」は花の代わりに鳥さんたちが使われている。
何度見ても鳥だけで人間に見せるという構成にビックリ!

しかも沢山の鳥たちが繊細なタッチで表現されていて、鳥たちの表情も豊かなのだ。





アルチンボルド展 国立西洋美術館

≪大地≫ ジュゼッペ・アルチンボルド 1566年頃

こちらもよくこれで顔が作れたなと感心する。
特に目、鼻、口元が本当に面白い。




今回の作品はアルチンボルドだけでなく
レオナルド・ダ・ヴィンチの素描画を含む約100程展示されています。


6月から始まったアルチンボルド展も今月の24日で閉幕します。

わかりやすく、ユニークな作品が多いために
普段美術館賞をする人だけでなく一般層も多いため
これからの週末は混んでくるのかなと思います。


行かれる方は午前中か、午後イチくらいまでなら
落ち着いて見れるはずですので早めの鑑賞をおすすめします。




「はらぺこあおむし」  エリック・カール展@世田谷美術館 - 2017.06.29 Thu

『はらぺこあおむし』で有名なエリックカール。

「エリック・カール展」が世田谷美術館で行われているので
遅まきながら行ってきました。
チケットは会期前から用意してたんですが、気が付いてみたら終了間際・・・。



エリック・カール展 世田谷美術館



世田谷美術館は初めていったのですが
こういう区の美術館はちょうど6年前の今頃に
「ラファエル前派からウィリアム・モリスへ展」を
目黒区美術館へ見に行って以来ですね。

あの時はラファエル前派といいながらも
ウィリアム・モリスというやや地味目なチョイスから
平日の昼間行ったけどガラガラだったことを覚えています。


エリック・カール展の方は平日の昼間でしたが
そこそこ混雑していました。



エリック・カールは1929年生まれのアメリカの絵本作家。
アメリカで生まれたんですが、その後ドイツに移住したことで、
ナチス党政権下で少年時代を過ごすことになりました。


その時のエピソードもあり、がんじがらめのドイツを離れ
アメリカへ戻ってからはグラフィックデザイナーを経て
絵本作家として世界的に知られることとなります。


作品だけ見ていると、戦争とは結びつきませんが
つらい体験をしているのにそれを感じさせない人間性に魅力を感じます。








展示物は最終原画とともに、全て手作りのエンドペーパーや
絵本作成のもととなる下書きなどが展示されていました。

気になったのはアンデルセン童話の「7つのお話」で
白鳥に変えられた王子たちとその妹とあり
私が子供の頃に好きだったあの話しかなと懐かしくなりました。







他にもイソップの「さるとキツネ」がありました。







お月様をとるために、パパのはしごもどんどん長くなっていく。
こういう枠のない可能性を感じられる発想はとても好きです。




エリック・カールは2002年にアメリカではじめての
絵本美術館を開いたとのことで
それは日本の絵本美術館に影響を受けたからのようです。


最後の方では日本とエリック・カールとの関わりが紹介されていました。


アメリカでは絵本に穴を開けたりする絵本は採算が取れないということで
日本の出版社の協力があって、絵本が世に出されたそうです。


「カールと日本」という最終章では、カールが見た日本のキモノを
押し紙で作った「キモノⅠ&Ⅱ」も展示されていた。




世田谷美術館

世田谷美術館は砧公園の中にあります。
公式ホームページのアクセスによると、用賀駅から徒歩約17分程だとか。
駅から、砧公園までは程よい距離感で案内板が出ているために
特に地図を見なくてもスムーズにたどり着けます。




エリック・カール展

だけど、公園内から美術館まではちっとわかりづらかったかな。
方向はわかっていたんだけど、どこで曲がればいいのかが見えづらかった。



砧公園
 

公園内はこんな感じなので、駅から公園までのように
途中で「世田谷美術館→」みたいな看板が出てると良かったかな。



お天気もあの暑さが和らいでいる時で
雨にも降られず、ちょうど良い時期に行くことが出来ました。


砧公園はとても広くて、緑の中美術館までの道のりも
気持ちよく歩いて行けた。


来年のスケジュールを見るとファッション系の展覧会があるようなので
もしかしたら再訪するかもしれません。



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