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2017/01/09
2017/01/06

展覧会レポート

        

特別展「茶の湯」@東京国立博物館

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 18
                 
東京国立博物館の平成館で行われている
特別展「茶の湯」を見に行ってきました。
会期は4/11~6/4まで。

特別展「茶の湯」

私が行ったのはスタートした最初の週の土曜日の夕方にかけてでした。

それなりに混雑してましたが、まぁこんなものかという感じで
割とのんびりと見れました。
展示数が多いので今回は2時間半ほど費やしてしまいました。


展示期間は8つに区切られていて
会期中に一部展示品の入れ替えがあります。

さらに最終章も近代数寄者が
4つの区分で分かれているので
展示品とともに見たいもののこだわりがある方は
ホームページなどをチェックしたうえで行く方が良いです。

最終章、私は藤田香雪(4/11~4/23)でした。



特別展「茶の湯」 東京国立博物館平成館

早くに配られていておそらく配布終了
(現在は一番上の画像、看板バージョンが配布されている)
だと思われるチラシですが
一番上の「大井戸茶碗」は4/28~ということで見れませんでしたが

真ん中の黒いやつ「油滴天目」と下の「志野茶碗」は
会期中いつ行っても見れます。
3点いずれも国宝の茶碗です。

私は個人的には「志野茶碗」のように
厚みがある粗い目のユニークな形
(ちょっといびつにゆがみがある)が
好みなのですが、「油滴天目」も
じっくり見てみるとすごくたらされている
柄がきれいでいいなと思いました。


さらに個人的な好みで言うと・・・


特別展「茶の湯」 東京国立博物館平成館

上から

「黒楽茶碗 ムキ栗」

「青磁輪花茶碗」

「黒楽茶碗 銘 時雨」


の真ん中と下がもともと好きなんですね。
3点はいずれも重要文化財。

真ん中の青磁の茶碗は
縁に微妙なくびれがほどこされていて
それがすごく可憐で繊細な感じで好きです。
青磁の茶碗は色と艶が女性らしくてそのあたりが好きな理由だと思います。
かなり単純!
でも好きになるってそんなちょっとした感覚的なものですよね。


曜変天目

さて、黒と言えば・・・
「油滴天目」同様、今回気に入ってしまったのが
国宝「曜変天目」です。
(4/11~5/7までの展示)

写真では魅力が伝わりにくいんですが
青の色がとても神秘的で黒をバックに
規律のない図柄とともに非常にきれいに
浮かび上がっていてとても芸術的でした。


今回チラシには「奇跡の開催」と書かれていますが
東京国立博物館では昭和55年に”茶の湯”をテーマにした
大規模な展覧会が行われ、それ以来37年ぶりの
大「茶の湯」展というということだそうです。

訪れている方も、茶道に精通されている方や
若い方、男性のグループなど
とてもバラエティ豊かでした。

古くは日本の高貴な人々の間で親しまれ、
その後町衆にも広く広まっていった茶の湯。

『わび茶』で知られる千利休の書状をはじめ
茶道具以外の展示品もあり
茶の湯の歴史と移り変わりを見ることができます。


20170415_3.jpg

京都にある藪内家(藪内流)の古田織部作
茶室「燕庵」(えんなん)を再現してあります。
こちらは唯一の撮影可能なコーナーです。
最近こういう撮影可能エリアを設けるところが多いですね。


3月に三井記念美術館の
「三井家のおひなさま」でみた
三好の粉引茶碗も展示されていました。



20170415_14.jpg

この日は風が強かったものの気温はとても暖かかった。

東京国立博物館

外を歩いている分には上着もいらないくらい。
しかし、館内でうっかり薄着をしてしまって寒かったです。


バベルの塔展

いよいよ本日18日からは東京都美術館で
「バベルの塔展」が始まります。

いつも展覧会は事前にチケットを購入しているので
こちらもかなり前に手配済です!



上野表慶館

こちらは久しく行っていない東京国立博物館の表慶館。
ブランド物の展覧会をやったりするので
また良い催しがあれば行きたいですね。


            
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大エルミタージュ美術館展@森アーツセンターギャラリー

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 01
                 
先日、六本木の森アーツセンターギャラリーで行われている
「大エルミタージュ美術館展」へ行って来ました。


森アーツセンターギャラリー

会期は3月18日~6月18日まで。
私は平日の朝一番で行ってきました。

予想通り平日の朝イチは結構空いていて
じっくりと見て回ることができました。


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大エルミタージュ美術館展
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ロシアのサンクトペテルブルクにそびえ建つエルミタージュ美術館。
1764年にエカテリーナ2世がドイツなどから
買い集めた美術品がこの美術館の基になっています。

現在では収蔵品は310万点、絵画だけでも1万7千点に及びます。
エカテリーナ2世在位中に購入した作品が数多く含まれています。

ルーブル美術館、メトロポリタン美術館と並び
3大美術館といわれるエルミタージュ美術館のコレクションの中から
オールドマスターを中心に85点が展示されています。

ティツィアーノ、ルーベンス、クラーナハ、レンブラントをはじめ
ルネサンス、バッロク期の名画を見ることができます。



まず入ってすぐに目にするのが、エルミタージュ美術館の
礎となった人物エカテリーナ2世の全身の肖像画があります。


大エルミタージュ美術館展 エカテリーナ

≪戴冠式のローブを着たエカテリーナ2世の肖像≫ 
ウィギリウス・エリクセン 1760年代


服には鷲の紋章を刺繍してあり
左手には宝珠を右手には王笏が握られている。

豪華な衣装を身にまとったエカテリーナは
自信をみなぎらせた表情をし
醸し出している堂々たる風格から
まさに「女帝」という言葉がピッタリだ。
胸元の青もこの人物の格や権威が感じられる。



大エルミタージュ美術館展 ティツィアーノ

≪羽飾りのある帽子をかぶった若い女性の肖像≫ 
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 1538年

このモデルを務めた女性はティツィアーノの愛人とも言われています。
ティツィアーノらしく繊細な明暗表現と卓越した筆致による肖像画。
どうやら帽子の部分は書き足した形跡があることがわかっています。

アクセサリーを身に着け、帽子もかぶり、
衣服からも普通に着用していたら正装なのに
片側の肩から胸元が大胆にはだけていてアンバランスで不安定。
この絵からは2面性というものが感じられた。




大エルミタージュ美術館展 クラーナハ

≪林檎の木の下の聖母子≫ ルカス・クラーナハ 1530年頃

口元はやや微笑んでいるように見えて
目元は醒めているような表情のマリア。
首から肩にかけて透明な布が巻かれている。
衣服の発色の良さが印象に残る作品だった。




大エルミタージュ美術館展 盗まれた接吻

≪盗まれた接吻≫ 
ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール 1780年代末

男から頬に接吻を受けながらも
反対側の奥にいる人目を気にしている女性。
このように雄弁に物語が語られているような絵は大好きです。

寓意的な絵画も奥が深くて好きですが
詳細にストーリーを語る絵も
一見しただけで読み取れる事柄だけでなく
さらにその奥に見え隠れする部分に
あれこれ思いを巡らすことも絵画の楽しみのひとつですね。




大エルミタージュ美術館展 レンブラント

≪運命を悟るハマン≫ レンブラント・ファン・レイン 1660年代前半

「エステル記」から。

ハマンはユダヤ人全員を殺害しようと計画したものの
ユダヤの王妃エステルの機転により
逆に王から処刑をいいわたされた。

この絵はハマンが処刑を言い渡され
胸に手を当てて、自らの運命を悟った場面。

「光と影の魔術師」と言われた
レンブラントがハマンが運命を覚悟した様を
静かに描き出しています。



大エルミタージュ美術館展 手袋を持つ男の肖像 ハルス

≪手袋を持つ男の肖像≫ フランス・ハルス 1640年頃

肖像画が得意なハルス。
モデルは不明なものの、手袋をした手を胸にあて表情にも自信を感じられる。
このポーズは、社会的な成功を示しています。



大エルミタージュ美術館展 聖家族

≪聖家族≫ ポンペオ・ジローラモ・バトーニ 1777年


パーヴェル1世が母エカテリーナ2世へ贈った作品。

このマリアは陶器のような白くて滑らかな美肌を持っていて
若くてみずみずしい表情をしています。

息子から母へのプレゼントに選んだというのが
本当によくわかりました。

女帝とはいえど、息子にとっては母親。
愛する母への贈り物にこの主題と
描かれた人物の可憐さはピッタリだなと思いました。



大エルミタージュ美術館展 聖母マリアの少女時代

≪聖母マリアの少女時代≫ フランシスコ・デ・スルバラン 1660年頃


こちらはマリアの少女時代を描いたもの。
幼いながらもそのまなざしはしっかりとした意思を
持っていることを、組まれた手からは敬虔さを
感じ取ることができます。





今回風景画も素晴らしいものがありました。

正確な遠近法で知られる「都市景観図」の画家カナレットの風景画。

そして、私が何よりも感動したのは
ベナルド・ベロットの『ドレスデンのツヴィンガー宮殿』です。
これはまるで写真のような緻密な筆致で
この風景を本当にそのまんま切り取ったようでした。
近くによってじっくりと眺めたのですが
細かい窓の一つ一つも非常に丁寧に描かれていました。

テーマも構図もとても気に入り
何回でも見たくなる素晴らしい作品だった。


大エルミタージュ美術館展 鳥のコンサート

≪鳥のコンサート≫ フランス・スネイデルス 1630~40年代

もうひとつ、大のお気に入りだったのが
『鳥のコンサート』です。

動物画を得意としたスネイデルスの作品。

中央にいるフクロウが指揮者となり
大小沢山の鳥さんたちがそれぞれ鳴いています。

各自が鳴いているだけなのでまとまってなく
指揮者のフクロウはちょっと戸惑いを見せた表情をしている。

テーマと表現のしかたがすごく私好みで
複製画が欲しくなったくらい!





前半と後半で同じテーマを扱ったものがありました。
聖書に出てくる「トビト記」です。

ベルナルド・ストロッツィの『トビトの治癒』では
失明したトビトに息子のトビアが
魚の内臓を使って治療に当たっている場面が描かれていた。


後半のクロード・ロランの『トビアと天使のいる風景』では
描かれている場面が違っていました。
トビアは花嫁に魚の心臓と肝臓を
父には魚の胆のうを使ったとされていました。


また対作品では、ホントホルストの
『陽気なリュート弾き』と『陽気なヴァイオリン弾き』がありました。

バロック絵画の典型的な特徴を持ち合わせた
暗い背景に立体的に浮かび上がる陽気な男女たち。


この他にもその時代好まれたテーマを主題とした作品や
一見なんてことはない風俗画から
その裏に秘められた画家の表現したかったものを
読み取る楽しみがある作品など面白いものが沢山ありました。



開催が決定したときから、すっごく楽しみにしていた
大エルミタージュ美術館展。

混雑もなくあれだけゆっくり鑑賞したのに
僅か1時間半程で見て回れた。

理想的な鑑賞スタイルで満足して帰ってきました。



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この日の六本木はとても暖かな気候でした。

六本木ヒルズ

六本木ヒルズに着くと、チューリップの花が沢山咲いてました。

この辺りは始業時間が遅めの会社が多いからか
ラッシュを避けられると思っていたのに
どっこい電車は激混み!
通勤ラッシュに思いっきりぶつかってしまった。


六本木までの僅かな乗車時間でしたが
激混み電車のストレスを癒してくれるような
花と洗練された風景。



六本木ヒルズ 展望

美術館がある52階からの眺め。

鑑賞後はここに座ってしばらく休憩。


森アーツセンターギャラリーは
沢山行く機会がある美術館ではないのだけど
いいものをやるときは私の好みにドンピシャで
本当にいい内容の展覧会をやってくれます。

次はいついくのか未定ですが
これまで見に行ったような極上の展覧会を
やってくれることを期待してます。

                         
                                  
        

大混雑!ミュシャ展@国立新美術館 行かれる方はお早めに

category - ライフスタイル
2017/ 03/ 23
                 
六本木にある国立新美術館で行われている
「ミュシャ展」へ行ってきました。

ミュシャ展 国立新美術館

この展覧会の会期は3月8日から6月5日まで。

外の看板は青が印象的な
「原故郷のスラヴ民族」です。

ミュシャ展 国立新美術館

国立新美術館では「ミュシャ展」の他にも
「草間彌生展 わが永遠の魂」が行われています。


ミュシャ展 スラブ叙事詩

2Eのミュシャ展の入口前には
今回のみどころである『スラヴ叙事詩』のひとつ
≪東ローマ皇帝として戴冠する
セルビア皇帝ステファン・ドゥシャン≫ 1923年が
実物大のスクリーンとなって飾られています。
大きさは405×480cmという巨大サイズ。


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アール・ヌーヴォーを代表するミュシャ
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アルフォンス・ミュシャ(1860~1939)は
オーストリア領のモラヴィア(現在のチェコ)生まれ。

ウィーンで働きながら夜は美術学校で学び、
その後パトロンを得て、ミュンヘン美術院を卒業します。


20代後半にはパリに渡り絵を学びます。
なかなかその才能を発揮する機会に恵まれませんでしたが
34歳の時に千載一遇のチャンスが訪れます。

女優のサラ・ベルナール主演の舞台「ジスモンダ」の
ポスターを手がけるということでした。


本当に人生の転機というものは
いつどこで訪れるのかわからない。



ベルナールがポスターの発注をしようとした時期が
年の瀬で多くの画家たちはクリスマス休暇でパリにはいなかった。
そのため飛び込みのような形である印刷所に駆け込む。
そこにはミュシャしかいなかったため
ビッグチャンスを手にしたといわれています。


ミュシャ ジスモンダ

≪ジスモンダ≫ アルフォンス・ミュシャ 1895年

このポスターが好評で無名だったミュシャは一夜にして成功を収めるのです。
以降は6年に渡りサラ・ベルナールのポスターを制作することとなる。



ミュシャが表現する優雅で美しい女性や花などは
とても可憐で一目見ただけで親しみやすさを覚えます。

ミュシャ 四つの花

≪四つの花≫ アルフォンス・ミュシャ 1897年

画像では繋がっていますが、それぞれは独立した作品となっていて
左から「カーネーション」「ユリ」「バラ」「アイリス」となっています。



パリで着実にそのキャリアを歩んでいたミュシャですが
残りの人生をわが民族スラヴのためにささげようと
50歳で故郷のチェコへ帰ることとなります。

自身のルーツでもあるスラヴ民族をテーマにした作品を
ズビロフ城にアトリエを構え1910年から1926(8)年頃にかけて
精力的に制作していきます。

「スラヴ叙事詩」がようやっと完成した頃
時代はすでに移り変わっており
ミュシャの作品は思った程の評価を得られませんでした。

チェコは製作期間中にチェコスロバキア共和国となって
すでに独立を果たしており、近代的国家となった祖国では
若い世代の画家たちが台頭していたのです。


それらの作風は古い世代のミシャの描くものとは異なっていました。
長い制作期間中に時代の流れも
人が求めるモノも大きな変化を遂げていたのです。


その後はモラフスキー・クルムロフ城にて夏季のみ公開されていたものの
ほとんど人の目に触れる機会あありませんでした。



スラヴ叙事詩 プラハ国立美術館

しかし、2012年プラハ国立美術館のヴェレトゥルジュニー宮殿
(見本市宮殿)にて全20点が公開されました。




そして、今回日本でも「スラヴ叙事詩」の全作品が来日して
国立新美術館にて公開されることとなったのです。

「スラヴ叙事詩」の20作品は全てが大型で
一挙に見れるというのは大変貴重な機会なのです。

パリで名前を知られるようになったため”ミュシャ”と表記されていますが
「スラヴ叙事詩」ではチェコ語の発音に基づき”ムハ”と表記されています。



会場に入るとまず「スラヴ叙事詩」がありました。
最初にこれを持ってくるとは意外でした。

全20点とはいえ、一つひとつが大きいですから
展示スペースのほとんどを占拠している状態です。

原故郷のスラヴ民族


「スラヴ叙事詩」1
≪原故郷のスラヴ民族≫ アルフォンス・ミュシャ(ムハ) 1912年


展示場に足を踏み入れると左手に
610×810cmの『スラヴ叙事詩』の第1作目
「原故郷のスラヴ民族」が目に飛び込んできます。


そのデカサだけでもインパクト大なのですが
幻想的な青い背景にちりばめられた星の数々。

手前には後方から迫ってくる他民族から姿を隠すようにした
スラヴ民族の男女がいます。
まるで今にも飛び出しそうな大きな眼には
侵入者への恐怖が見て取れる。
人物の足元には鎌のようなものがある。

背後にいる侵入者たちは大きな叫び声をあげて大勢で
勢いよく攻めてきている様子が伝わってきます。

一見、その背景から神秘的である種美しさも感じるのだが
そこに描かれているスラヴ民族や侵入者たちを
よくよく見てみるとそのテーマからか
寂しさや悲しさ、攻め手から逃れる苦しさを感じる
という風に印象が変化してくる。




イヴァンチツェの兄弟学校
スラヴ叙事詩 イヴァンチツェの兄弟学校

「スラヴ叙事詩」15
≪イヴァンチツェの兄弟学校≫ アルフォンス・ミュシャ(ムハ) 1914年
(上:下部左、下:下部右 いずれも部分)


ミュシャの故郷、イヴァンチツェが舞台。
15世紀にチェコの宗教改革活動を主導した兄弟学校は
16世紀になるとイヴァンチツェに拠点を定めた。
チェコ語に翻訳した聖書を印刷しました。
校庭では聖書の初刷りを確認する人たちが描かれている。

上の画像では、盲目の老人に聖書を読んであげている少年の様子。

イヴァンチツェの兄弟学校 ムハ

この少年は若い頃の画家本人がモデルとなっています。





聖アトス山 ムハ
スラヴ叙事詩 聖アトス山
聖アトス山 ミュシャ

「スラヴ叙事詩」17
≪聖アトス山≫ アルフォンス・ミュシャ(ムハ) 1926年
(上:上部中央、下:上部右、下部左 いずれも部分)

女人禁制といわれる聖アトス山ですが
聖母マリアはこの地で亡くなったと言われているそうです。
この山の周辺には多くの修道院があります。

絵は上部が天上界、下部が地上界を表現しており
上の画像、天上界には4つのスラヴ系の修道院の
模型を持つ天使たちが浮かんでいる。

地上界では巡礼者たちが祈りをささげる様子が描かれています。






スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い ミュシャ
スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い ムハ
スラヴ叙事詩 スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い

「スラヴ叙事詩」18
≪スラヴ菩提樹の下でおこなわれるオムラジナ会の誓い≫
アルフォンス・ミュシャ(ムハ) 1926年 未完成
(上:下部左、下:下部中央、下部右 いずれも部分)


オムラジナ会は1870年代にチェコの青年たちによって結成されたが
20世紀初頭には愛国主義的な活動から弾圧されたのだという。
ミュシャは彼らの精神に共感しテーマに選びました。

真ん中の画像は菩提樹に座るスラヴ民族の自由の女神スラヴィアをバックに
オムラジナ会の若者たちが輪をなして膝立ちしています。

上の写真でハーブを奏でている少女はミュシャの娘ヤロスラヴァ、
下で裸体になっている少年は息子のイジーをモデルとしています。

「スラヴ叙事詩」の中で、この作品のみが未完成となっています。





ロシアの農奴制廃止 ムハ
スラヴ叙事詩 ロシアの農奴制廃止

「スラヴ叙事詩」19
≪ロシアの農奴制廃止≫ アルフォンス・ミュシャ(ムハ) 1914年
(上:下部左、下:下部中央 いずれも部分)

「スラヴ叙事詩」の制作資金を提供した実業家の
チャールズ・R・クレインの意向によって描かれた作品。

連作の中で唯一ロシアが舞台となったものだ。

ロシアでは他のヨーロッパ諸国に遅れて
1861年に農奴制が廃止されました。

モスクワの”赤の広場”で自由を告げられた農民たちが
佇んでいる様子が描かれている。
ようやく支配から解放されたもののまだ実感がわかない。
ロシアの厳しい寒さを背景が、農民たちの戸惑いの面持を
際立たせているように感じる。





スラヴ叙事詩 スラヴ民族の賛歌
ミュシャ スラヴ民族の賛歌

「スラヴ叙事詩」20
≪スラヴ民族の賛歌≫ アルフォンス・ミュシャ(ムハ) 1926年
(上:上部、下:中央部右 いずれも部分)


スラヴ叙事詩最後の作品。

民族自決を求めたスラヴ人たちの闘いを4つの色で表現している。

上の画像に見える赤はフス戦争とスラヴ民族の勢力拡大を
黒い部分はスラヴの敵を描くことによって弾圧の時代を
黄色で描かれた人物たちはスラヴに自由と平和がもたらされたことを
表現している。

画像はありませんが一番右下には青の人物たちがいて
スラヴ神話の時代が描かれていた。



ミュシャ展

「スラヴ叙事詩」の章は一部に限り撮影可能となっています。



今回、どちらかというとスラヴ叙事詩以外のものが目当てでしたが
大作を目の当たりにして意識がかわりました。

ミュシャの自身のルーツに対する真摯な思い、向き合い方が
作品を通じてズンと胸に響いてきたのです。


時代や国も違うのですが、私自身も育ってきた
都心のごく狭いエリアに似たような感情を抱いており
自分の内側にダイレクトに突き刺さるような感覚がありました。



過ぎ去っていった時代への寂しさにも似た感情
時の経過とともに失われたもの、未だに残っているもの
亡くなっていった人々、存命で未だに交流がある人たち
ない人たち・・・・


いろんな思いが自分の中に深く刻み込まれていて
日常生活の中で日々それらを感じています。


自分のルーツを思い返すとき自然と湧き上がってくる感謝の気持ち。
改めて生まれてきた年も、育ってきた場所も
出会った人々も含めすべてが良いタイミングで
何もかもがうまくいっている。

多くの人々や出来事に支えられているからこそ
今の自分があると思うと
故郷への愛というのはより深まってきている。


名声を得たミュシャが晩年、何としても表現したかった
自身のルーツであるスラヴ。
その想いがひしひしと伝わってきて
本当に行って良かったと思いました。



「スラヴ叙事詩」が終わると4つの章に区切られて作品が展示されています。

おすすめは「ミュシャとアール・ヌーヴォー」の章です。
ここに鉛筆画の自画像をはじめ、「四つの花」や
「ジスモンダ」などの舞台用ポスターなどがあります。


「独立のための闘い」ではミュシャの妻をモデルとした
「ヒヤシンス娘」があります。


ミュシャ ヒヤシンス娘

≪ヒヤシンス娘≫ アルフォンス・ミュシャ 1911年


これはミュシャのスラヴ人の妻をモデルとしているため
スラヴの丸い顔立ちやふくよかさが表現されています。

「四つの花」の女性たちはスタイリッシュで洗練されているが
「ヒヤシンス娘」は女性のおおらかさや安定感が
伝わってくるかんじがしました。




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ミュシャ展 混雑状況
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まずこの日うっかりしてたのは3連休の中日ということを忘れていたこと。
ど真ん中の日曜日は3連休の人たちにとっては出かけやすい日だったのだろう。

それと、ミュシャ展が思ったより人気が高かったことに加え
草間彌生展がめちゃくちゃ人気を集めていたということを
知らなかったのも誤算でした。


なんせ美術館の敷地に足を踏み入れる前に見えてきたのは黒山のひとだかり。
ハンパなく人がいる。


国立新美術館


普段美術展を訪れる客だけでなく一般層が多いことは
チケット売り場の行列と客層からわかった。


六本木国立新美術館


ミュシャと草間彌生、どっちの客なんだろう?
雰囲気から草間彌生っぽいが。

草間彌生 わが永遠の魂



カンは当たってチケ売り場は草間彌生が多く
1階の「草間彌生展」の入口にも長ーい列が出来ていた。

安心して2階へ向かうが入場制限こそなかったものの
ミュシャ展もメチャ混んでました。。。

まぁ混んでいれば混んでいるなりの廻り方をすりゃあいい。

ということで2時間ほどで無事ミュシャ展を見終わることが出来た。
グッズも見たかったのだが、こちらも人だかりがすごく
さっと見て帰ってきた。


私が帰る頃にはミュシャ展でも20分待ちの入場制限が設けられていました。


混雑はいやだが、ライトな層や一般層にも興味をもってもらわないと
この業界も潤わないし、テレビなのか雑誌なのかネットなのかわからないが
なんらかのプロモーションによって行ってみようと
足を運んでくれるお客さんは多いほうがいい。


個人的には落ち着いてみたいので
美術館巡りをしなれているお客が多い方が
互いの鑑賞を妨げないよう配慮してくれるので
常識をもったコアな層だけの方がありがたいですが。


それでも、両展覧会の勢いや熱気を感じられたので
前向きに良かったと思っています。




3月8日に始まってから約10日後という
早い時期に訪れたものの
予想外の混雑に面食らってしまったが
無事に見ることが出来てよかった。



去年から楽しみにしていた「ミュシャ展」ですが
こんな感じで楽しんできました。


この調子だとどちらの展覧会も
今後は混んでいく可能性が高そうなので
行く予定がある方はなるべく早い時期に行くほうがいいかと思います。

                         
                                  
        

早熟で早逝フランス・ロマン主義の画家シャセリオー展@国立西洋美術館

category - ライフスタイル
2017/ 03/ 18
                 
先日、上野にある国立西洋美術館へ
「シャセリオー展」を見に行ってきました。

シャセリオー展

前日までの曇りから一転、晴れて気持ちの良い一日となりました。
上野公園は通らなかったのですが晴天だっただけにちょっと残念。
次回以降花見が出来そうなタイミングで訪れたら
公園をブラブラするのもいいかもしれない。

国立西洋美術館 ロダン

前庭にあるロダンの彫刻「弓をひくヘラクレス」
美術館の中へ入らなくてもロダンの作品を
いくつか見ることができます。


シャセリオー展自画像

チケット売り場前の看板は本人の自画像。


シャセリオー展

中へ入り地下の展示室へ向かいます。


国立西洋美術館

1階から庭を眺めたところ。
まだ午前中とあって日陰は寒く感じたものの
日差しはとても穏やかで気持ちが良い。


国立西洋美術館シャセリオー展

≪カバリュス嬢の肖像≫ テオドール・シャセリオー 1848年

今回のチラシにも使用されていた
「カバリュス嬢の肖像」です。
淡い色彩の背景に華やかな髪飾りとブーケが
まだ若いカバリュス嬢の美しさをより引き立てています。

芯がしっかりしてそうなこの女性は
当時一番美しい女性のひとりとして知られていたそうです。



シャセリオー自画像

≪自画像≫ テオドール・シャセリオー 1835年

こちらが若き日のシャセリオーです。

実はこの展覧会でシャセリオーを初めて知りました。
これまでも彼の作品は目にする機会があったのかもしれませんが
シャセリオーという画家をきちんと認識したのは
去年この展覧会が開催されるということを知ったときだったのです。


彼の師や影響を受けた画家たち、それらの作品も知っていたのに
シャセリオーその人については全く知らなかった。


なんせ今回が日本で初めて本格的に紹介されるというもの。
日本ではなかなかスポットが当たらなかった画家のようで
美術好きでも私と同じような方も沢山いらっしゃるでしょうね。


そこで、自分がシャセリオーの知識を深める意味もこめて
彼の経歴を簡単にご紹介いたします。



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19世紀フランス・ロマン主義の画家シャセリオー
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テオドール・シャセリオー(1819~1856年)は
カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島のサマナで
フランス人の父とクレオールの地主の娘である母との間に生まれます。


その1、2年後にはパリへ移り、絵に目覚めるのです。
大変早熟な画家だったようで11歳という若さでドミニク・アングルの弟子となります。
アングルからも「この子は絵画界のナポレオンになる」と太鼓判を押されたほど。


ドラクロワなどのロマン主義に対抗して、古典主義を継承していたアングルの元で
学んでいたシャセリオーですが、アングルがフランス・アカデミー院長を
務めるためパリを離れるとシャセリオーはロマン主義の潮流の中で
次第にロマン主義へと傾向していきます。


そして、わずか16歳でサロンに最初の絵の出品をしました。
この時は4点が入選し、その才能を高く評価されます。

20歳のシャセリオーは、ローマに旅行した際にアングルと再会するが
シャセリオーがロマン主義に目覚めていった事を面白く思うはずもなく師弟関係は解消されたのです。

その翌年には、サン・メリ教会の礼拝堂の壁画注文を受け2年後に公開されています。


順調に人生を歩んでいるかに見えたシャセリオーですが
25歳の時に父・ブノワがプエルトリコで自殺するという
大変ショッキングな出来事が起こってしまうのです。
若いシャセリオーがどのような苦悩を抱えていたか
想像に難くないですね。



翌年シャセリオーはにアルジェリアを訪れています。
彼がなぜこの地を選んだのか、父の死の影響が
どのように彼の心に影をおとしていたのか
そのあたり個人的に関係がありそうでもっと深く知りたいところです。


アルジェリアを旅したことで、現地の人々や風物を描きエキゾチックな作品にも取り組み始めます。


20代後半には、現在オルセー美術館がある場所に建てられていた
フランス会計検査院の大階段の装飾画も手掛けるのですが
3年後に起きた火災によって大きな損害を受けてしまうことになり
復原されたわずかな断片がルーブル美術館に残されているだけとなっています。



シャセリオーは当時美人で有名な女優のアリス・オジーとの恋愛もあり
彼のミューズ的な存在ともなっています。

アリスはシャセリオーと交際する前に
「私のように美しい女性と付き合うにはあなたはあまりにも醜すぎる」と
言ったというエピソードがあります。
アリス自身はこの発言を否定してますが。

シャセリオーの肖像画は16歳ころのものなので
アリスと出会った頃のシャセリオーの風貌がどのようなものか
知る由もありませんが、この発言が本当なら
アリスがどうしてシャセリオーと付き合う気になったのか
女心の変化も興味があるところです。


この美しく抜群のプロポーションを持つアリスをモデルとした絵では
「泉のほとりで眠るニンフ」という作品があります。
第2章の「ロマン主義へ-文学と演劇」で展示されています。


乾いた樹木と葉が見える暗めの森の前の草むらに
自ら身につけていた着衣でしょうか
淡いサーモンピンクの布の上にアリスがモデルのニンフが横たわり
その裸体を惜しげもなく晒しています。

まろやかな乳房を持つ抜群のプロポーション。
その美貌に自信をもっている表情の若い女性は
両腕を頭の上に組み、まぶたを落とし
全開になったわきの下に腋毛をはやしています。

光はその肢体と手前の彩のある草を照らし
深い森を背景にニンフを穏やかに浮かび上がらせている。

ニンフといいながらも腋毛があるということで
同時代の女性のヌードであることがわかります。


恋多き女アリスとの恋愛関係は数年で終止符を打つことになります。

この頃のシャセリオーは、レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを授与されている。


以降、サン・ロック教会の壁画を手掛けたり
パリの万国博覧会に出品したりと
芸術活動を進めていくのですが
もともと体が弱かったのでしょうか
わずか37歳という若さでこの世を去ることになります。




シャセリオーから影響を受けた画家として
ギュスターヴ・モローを挙げていました。

これまで常設展で何度も目にしていたモローの
「牢獄のサロメ」がシャセリオーの連作「オセロ」の中の
『もし私があなたより先に死んだら…』の影響を受けている
ということで展示されていました。

比べてみると「なるほど・・・」という感じで
見慣れていた「牢獄のサロメ」を
新たな視点で楽しむことが出来た。


連作についてはシャセリオーの「オセロ」の他に
ドラクロワの「ハムレット」も展示されていました。




アポロンとダフネ

≪アポロンとダフネ≫ テオドール・シャセリオー 1845年

ギリシア神話の「アポロンとダフネ」
ダフネに恋したアポロンはダフネを追いかけるが
それから逃れたいダフネは神に自分の姿を変えてくれるよう祈る。

神がその願いを聞き入れたとき
ダフネは足元から月桂樹の木となっていくのである。


この絵はまさにその瞬間
ダフネの足が月桂樹と変わっていき
表情までも失われていく。
アポロンはダフネに縋りついて
その変化を嘆いています。


気絶したマゼッパを見つけるコサックの娘

≪気絶したマゼッパを見つけるコサックの娘≫ テオドール・シャセリオー 1851年


アルジェリアを実際に訪れた頃の作品もあった中
こちらは帰国後だいぶ経ってから書かれた作品。

娘の顔立ちと衣装、背景にその影響がみてとれます。
実際シャセリオーは異国の衣装や装飾品などにも
深く興味をもっていたようです。


異国文化に触れたという繋がりで面白かったのは
印象派のオーギュスト・ルノワールの
「ロバに乗ったアラブ人たち」がありました。
この頃、我々が抱く印象派の技法に疑問を抱き始めていたということで
そういうルノアールの心境の変化とともに見るとさらに面白くなります。


またヨーロッパ人が異国文化に触れて刺激を受けるという点では
19世紀のイギリスで誕生したラファエル前派を
代表する画家のひとりであったウィリアム・ホルマン・ハントが
異国を旅した時に描いた絵を見た時と同じ印象を受けました。


そのほか前述した会計検査院の装飾壁画の断片も
終盤に公開されています。


去年までは知ることもなかった画家シャセリオーですが
見に行く価値がありそうだという話になり
行って良かったと思います。

もともとロマン主義自体はあまり興味がなかったので
これを機にもっと深く知っていくのもいいですね。


                         
                                  
        

「三井家のおひなさま」@三井記念美術館とカフェと丸善の陶磁器展

category - ライフスタイル
2017/ 03/ 13
                 
ひな祭りから1週間後になってしまいましたが
三井記念美術館で行われている
「三井家のおひなさま」展へ行ってきました。

三井記念美術館

開館30分後位に行ったのですが
平日の早い時間でしたが
予想以上に人が来ていました。


三井家のおひなさま

意外と人気があるんですね。


映像コーナーでは、三井家の歩みや
茶の湯など約5~10分程度のものが
3つほど流れていました。


茶の湯では実際にどのように進行していくのかが
再現されていました。


もうひとつの映像、三井家の歴史ですが
今年の正月にエドハクの常設展で見た
三井越後屋の様子も解説されていました。

そちらでも書きましたが
実際に客が商品を手に取り購入することが出来る
「店前売(たなさきうり)」や現金払いについて触れられていて
エドハクと今回の展覧会のシンクロが面白かったです。


今回は特集展示として三井家の別荘であった
「城山荘」の思い出として
約38000坪の別荘地を三井家の人たちが
訪れた貴重な映像や写真の数々があり
改めて当時の三井家の勢いを感じることができた。

また古材を利用して建てられたという
ところにも人間性を感じました。


現在は愛知県に移設された茶室「如庵」も再現されています。
重要文化財である「粉引茶碗」や水差しなど
茶道具も楽しむことができます。



展覧会のメインである「おひなさま」たち。
展示室4から5にかけて展示されています。

大きく豪華なものから、小さくてかわいらしいものまで
いろんな表情をもったお人形や雛道具がありました。


普通の7段飾り置くだけでもうちは一部屋つぶれちゃうのに
それを上回る位の豪華なひな壇に圧倒されました。


おひなさまは私の永遠の憧れなだけに
ひな人形や、雛道具は見ているだけで幸せな気分に浸れた。




次郎左衛門雛

「次郎左衛門雛」

三井鋹子(北三井家十一代高公夫人)の旧蔵品。
二代永德齋製のもので、真ん丸な顔が印象的。


立雛

「立雛」

三井苞子(北三井家十代高棟夫人)の旧蔵品。



これは面白い立っているお雛様。
子どもの頃和紙でお雛様を作ろうとしたことがあって
その時の形とよく似ていたので懐かしくなりました。



展覧会自体は1時間もあれば見れるのですが
今回は10分×2本の映像をみたので
すべて見終わったのは12時頃。



ミュージアムカフェ

本当は同じ階にあるミュージアムカフェで
ランチをとりたかったのですが
メニューが変更になっていました。


いくらと菜の花の桜寿司

前回は豚の角煮定食にしたのですが
今回お目当てだった「ずわい蟹の温寿司」は
「いくらと菜の花の桜寿司」に変わってました。


写真で見ると苦手な生うにがあるので
お雛様を意識した限定メニューの
甘味セットはひかれたのですが・・・
ブラブラ歩きながらお店を探すことになりました。






去年みつけたローストビーフ丼があるお店も
なんとなくやめて直観に従って日本橋方向へ歩いてみることにした。




そして、昼食後は本が読みたくなり丸善へ行きました。
偶然訪れた3階のギャラリーでは
「近現代巨匠陶芸展」が行われていました。

ここでは作品を購入できるようで価格も提示されていたのですが
私の見る目も養われてきたのでしょうか?
これは価値があるなと思った茶碗の
大雑把な値付けが割とあっていてご満悦でした(笑)。


生家がもともとこういうものが好きで
囲まれて暮らしてきたというのもありますが
やはり見続けているうちに
自然とわかるようになってきたのかなと思います。



平日でしたがゆったりと楽しむことが出来良い一日でした。


                         
                                  
        

春日大社 千年の至宝@東京国立博物館

category - ライフスタイル
2017/ 03/ 04
                 
東京国立博物館の平成館で行われている
「春日大社 千年の至宝」へ行って来ました。
会期は2017年1月17日~3月12日まで。

春日大社千年の至宝

私が行ったのは平日の開館(9:30)時間でした。

すでに列は出来ていたのですがすぐに入場できました。
平日の朝イチとあって若い人はほとんどいませんでした。
その後もコンスタントに人がやってきたので
それなりに来場者がいましたが
会期終了間際は混み合うのですが
平日午前とあっておそらく土日などに比べたら
空いている状態でした。

ゆっくり見れたということもあり
時間がなくて鑑賞時間は1時間半以内を予定していたのですが
2時間弱になってしまいました。

すいすいっと見ないと展示物が多いので
意識しないと意外に時間が経つもんですね。


さて、春日大社では「式年造替」と呼ばれる社殿の立て替えや
修繕が約20年に一度行われ去年はその60回目でした。
その節目にあったため、春日大社以外ではお目にかかることができない
国宝や重要文化財を含む貴重な作品の数々を
大規模で展開する展覧会となりました。


チラシには「新春、上野に春日詣。」とかかれてます。
会場内には春日大社の本殿一部を再現したコーナーがあるのです。
上野にいながら実際に春日詣を体感することが出来るんです。



春日大社千年の至宝 灯篭

他にも灯篭を多数展示してあったりして
実際に訪れたような気分を味わえる演出もありました。

春日大社千年の至宝 灯篭

観て、体感してと楽しめる展覧会です。


6章で構成されていて、1章は「神鹿の杜」ということで
鹿ちゃんたちの映像コーナーがあり
たくさんの「鹿島立神影図」や鹿の曼荼羅などがあり鹿ずくしです。

6章は「獅子・狛犬」が展示されており
最初と最後は動物という面白い見せ方をしてました。


印象に残ったのは何点かあり、中でも目をひいたのは
複製の巨大な太鼓です。
すっごい迫力がありましたね。

それと伎楽面、能楽面の数々。
それぞれ表情に個性があってとても楽しめました。

やはり芸能関係のものは興味があります。

今回はたまたま国宝「蒔絵筝」の展示期間中にあたり
見ることが出来たのですが、こちらの現物と
それに基づいて作られた複製があり
漆塗りの高級感あふれる琴はすごく美しかったです。




鏡関係も、大昔のものなのにひとつだけ
妙に保存状態が良いものがあって
当初の姿がどんなものだったのかを
想像しやすかったです。



東京都国立博物館でも平成館は本当に久しぶりでした。

ここではいつも混んでるイメージだったのですが
やはり開館と同時だと落ち着いて見れるので
次回以降も時間が許すなら早めに行くことを心掛けたいなと思いました。


                         
                                  
        

来場者数30万人突破!平日午前でも混雑のマリー・アントワネット展は乙女心をくすぐる展覧会

category - ライフスタイル
2017/ 02/ 06
                 
金曜日は森アーツセンターギャラリーにて行われている
「マリー・アントワネット展」を見に行ってきました。

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ヴェルサイユ宮殿にある王妃のプライベート空間
「プチ・アパルトマン」を再現したコーナーもありました。


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こちらは去年の10月25日からやっているもので
会期前からチケットを用意していたにもかかわらず
ようやっといく事が出来た。
5,6か月チケットをあたため続けていました。



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森アーツセンターギャラリーは六本木ヒルズの52階にあり
3階からエレベーターで昇る。
ひとつ上の53階には森美術館があり「N・S・ハルシャ展」が行われている。


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先日「マリー・アントワネット展」の来場者数が
30万人を突破したということで混雑緩和のため
オープンや閉館の時間がのばされているようだ。

私が行ったのは金曜日で着いたのは10:30頃。
すでに5分から10分待ちの列が出来ており
中に入ったのは11時頃だったと思う。

平日午後一でも20分待ちなので
混雑をさけていくなら開館と同時か
平日の夕方以降をおすすめします。

客層は9割以上が女性であり
男性の姿は圧倒的に少なかった。
女性は親子(母娘)連れも多く年齢層は幅広い。


森アーツセンターギャラリーは行く機会が少ないのだが
私の好みにドンピシャとハマる展覧会をやってくれることがあり
好きな美術館のひとつである。

中でも3、4年前に私の大好きな「ラファエル前派展」が開催されて
テート美術館から見たかった絵画を沢山みせてくれたことが
一番印象に残っています。


今回も女性の憧れ『ヴェルサイユ宮殿』が企画監修した
王妃「マリー・アントワネット展」という
まさに女心を揺さぶる展覧会を開催してくれた。


絵画をはじめ、王妃が身に着けた衣服や靴、
使用していた食器類の他に
宮殿内にある居室や浴室を原寸大で再現し
そのプライベート空間を体験できるという
見て楽しむだけでなく体感できる楽しさもある。


そして、マリー・アントワネットの愛人と言われた
スウェーデンのフェルセン伯爵へのラブレターも
公開されていました。


暗号をつかったりして綴った愛する人への思い。
フェルセンへの燃え上がる愛は抑えきれなかっただろうし
その胸中が文面から読み取れ胸がズキズキさせられた。


マリー・アントワネットというとおてんばで華やかな印象と
悲しい最期をとげた悲劇のヒロインという
全く異なるふたつの印象を持ち合わせた女性だ。

その短い一生の中でまさに激動の人生を歩んだ女性で
ドラマ性に富んだ生涯は実在の人物でありながら
架空の物語上のヒロインのようで不思議な感じがする。


そんな「マリー・アントワネット展」はなんと”13章”に渡って構成されていた。

37歳で絞首刑台の露と消えたのだが
彼女の生涯はいろんな切り口で語ることが出来
美術展としては記憶にないくらい
多くの章で区切られて作品が展示されていました。


第6章、第8章の調度品や装飾品の章に挟まれて
第7章では王妃のプライベート空間である
「プチ・アパルトマン」の浴室や居室が再現されていた。


ヴェルサイユ宮殿プチ・アパルトマン居室

ヴェルサイユ宮殿にあるプチ・アパルトマンの居室。
展示スペースにはこちらの居室の他に
浴室も再現してありました。



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正面に鎮座したキャノピー付きのスツール。
グリーンのダマスク織のファブリックが
とてもロマンティックだ。


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左手にあるのは整理箪笥。
金の縁取りがある大きな鏡の両脇には
ブラケット照明がシンメトリーに配置されている。


マリー・アントワネットの整理箪笥

マホガニーの化粧板の上には絹糸を紡ぐための
糸車台が置かれている。



マリー・アントワネットのプチ・アパルトマンのシャンデリア

15本の枝付きシャンデリア。
こちらは現代的に再現されていてわかりやすい豪華さだ。

マリー・アントワネットの椅子

スツールの脇にはマホガニーのナイトテーブルと
足置きがついた肘掛け椅子。
椅子の布はスツールと同じく緑のダマスク織の張地。



マリー・アントワネットの化粧用テーブル

化粧用のテーブルと椅子は向かって右側にあった。

テーブル類はジャン=アンリ・リズネールが
椅子類はジョルジュ・ジャコブが製作したようだ。



マリー・アントワネットの暖炉

右側には暖炉があった。


マリー・アントワネットのアモルのついた置時計

その上にはアモルのついたブロンズの置時計。
これがまた素敵でした。


王妃の図書室

この他に面白かったのは王妃の図書室を
バーチャルリアリティーで再現していたこと。


第9章までは華やかなものでしたが
第10章の首飾り事件から不穏な流れへとなっていきます。

革命の混乱の時期を経て逃亡、逮捕。
幽閉されいよいよ処刑台へ。


マリー・アントワネットのシュミーズ

マリー・アントワネットのシュミーズ。

マリー・アントワネットの靴

王妃の靴。
処刑時あるいは埋葬の時に拾われたと言われています。
最期まで気丈にふるまっていた王妃ですが
処刑台にあがる時に脱ぎ落してしまったのではないかと
思われているようです。



彼女の胸中はどんなものだったのでしょう。
人生の最後、一緒になることは出来なかった愛する人への思い、
屈辱的な出来事の数々、死への恐怖心。



これらを考えると母となった女は強いとはいえ
いいようのない圧力に耐え続けた彼女を思うと
とても辛くて悲しいものがあります。


この靴は非常に小さなサイズでした。
そこから考えると降りかかる出来事の大きさと
小さな靴の持ち主の女性がどこまでそれらを
自分の中で受け止められたのか考えさせられます。





予定外に再現コーナーに費やしてしまったので
それ以外を簡単にすこしばかり。

マリー・アントワネットはマリア=テレジアの娘ですが、
彼女は子だくさん。
子どもが生まれる度に一家の絵を描かせています。

最初に展示されていた一家の肖像画では
マリア=テレジアが右手を胸に添えていて
よく彼女がするポーズで描かれていました。

こういう絵は権力を示し外交面で使われたりした。


「フローラに扮したデュ・バリー伯爵夫人」の肖像画は
沢山あった女性の肖像画でもひときわ可憐で美しく
印象に残りました。

モデル自体が若くて非常に愛らしい面持ということもあり
白いドレスを身にまとい、髪に添えられた花や、
同じものが胸からも飾られていて淡いタッチで
描かれていたのがとても女性らしかったのです。


絵画はカンヴァスに油彩のものが多かったですが
エッチングに水彩によるハイライトを付けていたものもあり
中でも「マリー・アントワネットのヴェルサイユ到着」と
「フランス王大使ルイ・オーギュストと
オーストリア皇女マリー・アントワネットの結婚式」の
2点の色彩が素晴らしくこちらも深く印象に残りました。

パリ市庁舎のために描かれた「王太子ルイ・ジョセフ・グザヴィエ・
フランソワの誕生の寓意」では”正義””豊穣””平和”が
寓意として現されていました。


またマリー・アントワネットが結婚した時に
マリア=テレジアから贈られた日本の漆の箱など
美術品を通しての日本とのかかわりも紹介されていました。

展示品は約200点ほどで、見ごたえがあります。


それなりに混雑はしていましたが
平日の比較的早い時間に訪れたので
ひとつひとつを見れある程度の時間で
美術館を後にすることが出来ました。


グッズは購入しませんでしたが
女性の好みそうなものが多く
目を楽しませてもらいました。



マリー・アントワネット展コラボレーションメニュー

展覧会を見終わったのは12:30頃だった。
同じフロアにはレストランもありマリー・アントワネット展と
ヒルズのレストランとのコラボレーションメニューもありました。

この他ヒルズレストランでは美術展の半券で
サービスが受けられるお店があります。

私はそれらのお店ではなく、美術館近くの
WESTWALKでのお昼ご飯となりました。


六本木ヒルズ眺望

美術鑑賞後、六本木ヒルズの52階からの眺めを撮影してみた。



大エルミタージュ美術館展

去年の10月から長い間続いたマリー・アントワネット展も2月26日で終了します。

その後はロシアの「大エルミタージュ美術館展」と
これまた足を運びたくなる展覧会が始まる予定です。

                         
                                  
        

ピンクを基調とした優しさと女性らしさを感じさせる「ティツィアーノとヴェネツィア派展」@東京都美術館

category - ライフスタイル
2017/ 01/ 23
                 
土曜日は東京都美術館で行われている
「ティツィアーノとヴェネツィア派展」へ行ってきました。

ティツィアーノのフローラ

この美術展は1月21日から4月2日まで行われています。
私が行った日は初日でした。

チラシの両面にはティツィアーノの「フローラ」と「ダナエ」が使われている。
記念撮影のコーナーは1/21~2/28までが「フローラ」
3/1~4/2は「ダナエ」になるそうです。

どちらも女性の美を強調した作品なので、この美術展のテーマ色である”ピンク”が
優雅さとロマンティックさを演出してこれらの絵との相性がバッチリ。




ティツィアーノとヴェネツィア派展

この日の東京は朝から強風が吹き荒れていましたが
日差しはあり気持ちの良い一日。


ティツィアーノとヴェネツィア派展 東京都美術館

1月から会期が始まった展覧会はこれが初めてだったので
2017年になったんだなぁという実感が湧いてきました。



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イタリアルネサンスとヴェネツィア
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ルネサンス発祥の地は花の都フィレンツェ。

フィレンツェというとボッティチェリが有名ですが
彼の作品に代表されるように鮮やかで明るさが特徴の
テンペラ画がフィレンツェのルネサンス期の絵画という印象があります。


一方、水の都ヴェネツィアでは豊かな色彩表現が出来る油彩画が
用いられ、テンペラ画のシャープな美しさとは違う
柔らかな美しさを感じることが出来ます。




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ヴェネツィアルネサンスを代表する画家ティツィアーノ
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ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1488/90~1576年)は盛期ルネサンス
ヴェネツィア派で最も重要な画家である。

兄弟のフランチェスコと共にヴェネツィアルネサンス第一世代の
ジョヴァンニ・ベッリーニのもとで修業をしたと言われている。

宗教画、神話画、肖像画などあらゆる分野で秀でており
色彩感覚と筆使いが素晴らしく豊かでダイナミックな表現力を
持っている画家であり、同世代はもちろんのこと
ルーベンスやベラスケス、ルノワールなど後世の画家たちにも
多大なる影響を与えている。

また、ローマ皇帝カール五世の寵愛を受け宮廷画家としても知られている。




フローラ ティツィアーノ

≪フローラ≫  ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 1515年頃


右手に花を持ったローマ神話の花の女神フローラ。

艶やかで滑らかな肌の質感が見る者をうっとりとさせてくれる。
ふっくらとした顔と、あらわにした胸元がより
女性の柔らかさ優しさを表現しておりまさに「女神」そのもの。

髪の毛先なども非常に繊細に描かれており
丹念かつ緻密なティツィアーノの仕事っぷりが伺われる。



ダナエ ティツィアーノ

≪ダナエ≫  ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 1544~46年頃



塔に閉じ込められたアルゴス王アクリシオスの娘ダナエは
黄金の雨に姿を変えたオリュンポスの主神ユピテルが訪れて
二人は交わったという。

大胆に裸体を晒したダナエが金貨が混ざった
黄金の雨を誘うようなまなざしで見つめている。

ティツィアーノが書いているダナエ作品群の中でも
一番好きなカポディモンテ美術館所蔵の「ダナエ」。



マグダラのマリア ティツィアーノ

≪マグダラのマリア≫  ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 1567年


ティツィアーノのマグダラのマリアの作品群の内
もっとも後期に位置付けられていると言われている作品だ。

本作は裸体のマリアではなく着衣のマリアでありながらも
あらわになった右肩にエロティシズムを感じられる。

天を見上げるマリアの目から零れ落ちた泪とわずかに見える
透明な布が繊細に描かれている。



教皇パウルス3世の肖像 ティツィアーノ

≪教皇パウルス3世の肖像≫  ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 1543年


カール5世に会うためにボローニャを訪れたパウルス3世が実際に
ティツィアーノのモデルとなって描かれた。


先ほどの若い女性たちの肌とは違い、潤いが無くなった乾いた肌の質感や
手指、額の皺、白くなったあごひげ、額上部の老いを感じさせる表現や
衣服の自然なハイライト加減と言いまるで教皇の写真のようだ。


老いてはいながらも指にはめられた大きめの指輪と
生気を失っていない目からもこの人の威厳が感じられる。



本展はティツィアーノをメインとしながらも
ヴェネツィア派と題されており
ティツィアーノ以外のヴェネツィア派の作品も
展示されていました。



聖母子 ジョヴァンニ・ベッリーニ

≪聖母子(フリッツォーニの聖母)≫  ジョヴァンニ・ベッリーニ 1470年頃


ティツィアーノの師、ヴェネツィアルネサンスの第一世代
ジョヴァンニ・ベッリーニの聖母子。

今回は視線を落とすマリアではなくどこか遠くを見つめている。
しかしながら、今後のイエスの身を案じてか不安な表情は
他のベッリーニの聖母子の作品と同じものを感じた。


背景の青が鮮やかな事も余計にそういうことを際立たせて
いるように見えた。





レダと白鳥 ティントレット

≪レダと白鳥≫  ヤコポ・ティントレット 1551~55年頃


ヴェネツィアルネサンス第三世代のティントレット。

布の色遣いがとても華やかで、モデルを斜めにしている分
ダイナミックな印象を与える。

裸体にまとわれた薄い透明な布は、実物をよーく見ると
股間から噴水のように一筋の水が噴射しているようにも見えた。

ファブリックの色遣いが大胆なことにより白鳥の白さと
裸体の美しさがより表現されている作品だった。



ヴェロネーゼ

≪聖家族と聖バルバラ、幼い洗礼者聖ヨハネ≫
パオロ・ヴェロネーゼ 1562~65年頃


ティントレットと同じく第三世代のヴェロネーゼ。

ヴェネツィアの貴族たちをパトロンにしたと言われており
ティツィアーノやティントレットよりも緻密な印象がある。

ヴェロネーゼの代表作「カナの婚礼」(ルーブル美術館所蔵)だが
今回はダル・フリーゾという人の「カナの婚礼」が展示されていた。

こちらはヴェロネーゼ作品に基づいたものだ。

壮重な建物から見えるすがすがしい青空
中央に配されたイエスの周りにいる沢山の人々。


ヴェロネーゼの作品ではないがじっくり見ることが出来ました。


ユディト

≪ユディト≫  パルマ・イル・ヴェッキオ 1525年頃

ふくよかな肉体を持つヴェッキオのユディト。

若くて美しい寡婦というより、母を感じさせる
豊満さが印象的だ。

斬られたホロフェルネスもどことなく年寄りに見える。

この他にはティツィアーノの兄弟のフランチェスコが書いた
「聖家族とマグダラのマリア」もありました。


版画も含めて今回は70作品ほどが展示されていた。



この日は美術館に着くとナント長蛇の列が。。。

混み具合はこれくらいという直感だけでなんの根拠もない
混雑予想を立てており、それによると混んではない予定だったのだが。


と、思ったら14時から行われるこの美術展の監修者である
ジョヴァンニ・C.F.ヴィッラ氏の無料講演会があり
それに並んでいるお客さんだということだった。

ということで、そのまんま待ち時間なく入場。
中も混んではいなかったです。


私も時間に余裕があれば無料講演会行きたかったなぁ。


東京都美術館

今年はこういう資料室を訪れる時間も設けてみたい。
たまに一休みする際に過去の展覧会の図録なんかは
座って読むことはあるのだが。



上野の森美術館

東京都美術館へ向かう途中にある「上野の森美術館」では
この日までゴッホの自画像が看板の「デトロイト美術館展」が行われていた。

デトロイト美術館では全作品の撮影が可能ということで
この「デトロイト美術館展」でも特定の日は作品の撮影がOKだったそうだ。

興味はあったけど結局行きませんでした。




シャセリオー展

国立西洋美術館では「クラーナハ展」が1/15で終了し
次回の「シャセリオー展」の看板に代えられていた。


2017年もこの間始まったばかりだったのだが
気がつけばもうすぐひと月が経ってしまう。


今年はどんな美術展へ足を運ぶことになるのだろうか。

                         
                                  
        

日本人でありながらも深くは知らない「日本の伝統芸能展」をレポート

category - ライフスタイル
2017/ 01/ 09
                 
本日は成人の日ということですが
東京では昨日から冷たい雨が降り続け
寒さが一段と増しています。


さて、土曜日は三越前にある三井記念美術館で
「日本の伝統芸能展」を見てきました。

日本の伝統芸能展


2日の「戦国時代展」同様日本らしさ満載の展覧会。
本来は3日に行きたかったのですが別の予定が入り断念。

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3が日を過ぎると平日になり街もビジネスモードになりそうなので
7日の土曜日まで待つことにしました。


三井記念美術館

三井本館にある「三井記念美術館」は建物自体が
国の重要文化財に指定されています。

今回はランチ前に行ったので美術館までのアクセスが良い
三越前駅で降りました。

三越前のA7番出口を出てすぐそこにあるのが三井本館です。


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落ち着いた清潔感のある建物にある美術館。

隣にはレストランもあり、入り口付近を見上げると
2Fで飲食しているお客さんが見えます。



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この廊下の突き当りを左に行くとエレベーターが2機あり
本館の7階が美術館となっています。

20170107_6.jpg


エレベーターの扉も装飾が施されステキ。

重厚感あふれる洋風な造りの美術館。
展覧会自体は日本の物なのですが
モダンな感じと和の展示品が静かにマッチしていて
違和感が感じられません。


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7階に着くと「峯」と題されたブロンズ像の
夫婦の鹿が出迎えてくれます。



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「日本の伝統芸能展」 概要
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昭和41(1966)年に日本の伝統芸能が公演される「国立劇場」が開場し、
その50周年を記念して行われる。
(会期は2016年11月26日~2017年1月28日)


日本が誇る伝統芸能である「雅楽」「能楽」「歌舞伎」「文楽」「演芸」
そして「琉球芸能・民族芸能」の6つを柱として
それらにかかわる芸能具(楽器・衣装・面・人形など)や
美術工芸品が展示されるというもの。

国立劇場、三井記念美術館収蔵作品をはじめ
国内の博物館や三越伊勢丹から作品が集められ
約100点程の芸能具や絵画などが楽しめる。

(会期中は展示物の入れ替えがあるため全てが見れるわけではありません)




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今回は残念ながら国宝「雪松図屏風」の展示がされていませんでした。


美術館の7つの展示室を使って展開されていました。




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展示室1「仮面と楽器」
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重要文化財になっている舞楽面や能面と雅楽器を展示。



陵王

≪陵王≫  江戸時代


熱田神宮にある舞楽面「陵王」です。
神々しい金の面は17世紀のものです。

吊り顎になっていて、飛び出た目玉も金なら
歯も顎から生えた長い髭まで金である。


面に関しては怖さや威嚇を感じさせるものから
細くてへの字の柔和な表情が印象的なものもあり
顔のパーツのほんの少しの違いが印象を決定づけるのだなと
感心しながら見ていました。

ボウボウ眉の爺さんの面があったのだが
中には眉というより接着剤にフェルトがくっついただけのような
丸くて広い面積をもった眉もあることも初めて知りました。



楽器蒔絵小鼓胴

≪楽器蒔絵小鼓胴≫  江戸時代

こちらは三井記念美術館が持っているもの。
このコーナーでは三井記念美術館にある作品が多かった。


中でも「雛道具の楽器」がかわいらしくて気に入ってしまった。
お琴など雛段を飾る道具の数々が本当にかわいい。



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展示室2「能面 孫次郎」と展示室3「文楽人形三人使い」
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展示室2と3はそれぞれ1点ずつ。


重要文化財である室町時代の能面「孫次郎(オモカゲ)」と
文楽の人形三人使い。


文楽の人形を3人による人形遣いが演じている様を
等身大のマネキンによって再現していた。


人形を操る黒子の3人。

下っ端は足を操る「足遣い」
両手で人形の足を操ります。


次に「左遣い」
右手で人形の左手を操ります。


そして、一番ランクの高い「主遣い」
右手で人形の右手を、左手を背中から入れ
人形の首を操ります。


「足遣い」→「左遣い」→「主遣い」と成長していくわけですが
足遣い、左遣いだけでもそれぞれ10年の修行が必要だとか。

「主遣い」に行くまでには20年の時を要するのか・・・

三位一体となって人形を操ることで
人形の写実的な動きが表現できるようになるのです。



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展示室4 「絵画と芸能」
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ここでは主として図屏風を使い日本の芸能を表現していた。

江戸時代に描かれた能や舞楽、歌舞伎の図屏風。

歌舞伎を演じている様子やその舞台裏なども描かれていて
江戸時代にこれらの芸能が日常で楽しまれていた様子が伺われる。


歌舞伎も売春も含めた遊女歌舞伎からそれが規制されると
14,15歳くらいまでの若い男子による歌舞伎へ。
それも規制されると成人男子が演じる野郎歌舞伎へ。

そんな移り変わりについて知ることが出来ました。


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展示室5 「歌舞伎・文楽」
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錦絵と文楽の人形首を多数展示していて
一番ボリュームがあったコーナーである。


絵画では幕府に公認されていた小屋だった
中村座の絵がいくつかありました。

先日行った江戸東京博物館の5階でも
中村座が再現されていました。

中村座の他にも2座あり、これらが集まっていた
東都2丁目の様子もありました。

また歌川国貞の描いた「中村座三階之図」や
歌川豊国の「中村座内外の図」では6枚続で
中村座の様子を細かく知ることが出来ます。


エドハクにあったマネキン7代目市川團十郎の絵もあり
團十郎や他の歌舞伎役者松本幸四郎、岩井半四郎などについても
説明書きがされており役者同士のかかわりなど
当時の歌舞伎界の様子が伺われ勉強になりました。

「東海道四谷怪談」の仕掛け絵もあり
戸板返しが描かれていました。

改めて歌舞伎で「四谷怪談」を見たいと強く思いましたね。



文七

≪文七≫  現代


また人形首の展示もされていて、男と女両方の
年代に合わせた顔の違いからその特徴を知ることも出来ました。

しかし、50代でもう老婆扱いされる女性の首を見て
ちょっと複雑な気持ちがした。

画像にある文七は主役級の首。

他にも悪人や三枚目の悪人など
女性も娘の顔から三枚目の女子の顔など
説明書きと照らし合わせて納得でした。

昔も今もそれぞれの顔から得る印象に違いはないんだなぁと思った。


首は女性物は少なく、男性の方が多いんだとか。
男性に比重をおいた分野だということを改めて感じました。



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展示室6 「演芸」
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錦絵をもちいて演芸を表現。


ちなみに今回「雅楽」「能楽」「歌舞伎」「文楽」「演芸」
「琉球芸能・民族芸能」についての解説がされており
これまでまぜこぜで考えがちだった
日本の伝統芸能についてその違いがわかったのも
非常に良かったです。


説明文を読むと「ああ確かに」と思うのだが
このジャンルに疎いとなかなか細かい違いがわからない。

それをこの機会に改めてきちんと知ることが出来
伝統芸能により興味がもてるようになりました。



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展示室7 「歌舞伎・文楽・琉球芸能・民俗芸能」
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いよいよ最後のコーナーです。

ここでは江戸時代でも19世紀から明治・大正・昭和と
馴染みが深いものになってきました。


主に歌舞伎の舞台衣装などが展示されていました。

所蔵は三越伊勢丹の物もありました。
三越は昔貸衣装の部署を設けたとのことで
その時の貸衣装が何点か展示されていた。

中には着こまれたのだろうか?
端にボロが目立つものもありました。


また衣装を身に着けた男と女の人形も1体ずつ
裸人形も1体ありました。



寄席などは若い人にも人気がありそうだが
歌舞伎や能というとなかなか意識して
触れる機会を設けないと接することがないものだ。


今回以前から興味がありつつも積極的に近づくことがなく
深く知ることがなかった日本の伝統芸能に
歩み寄っていく良いキッカケになり
これを機会にもっと日本人として
伝統芸能を知っていきたいと強く思いました。


エドハクの常設展記事でも少し触れましたが
私の祖父は歌舞伎好きでした。

今回の展覧会では歌舞伎の楽屋が知れるのは貴重と書かれていましたが
祖父は歌舞伎の楽屋にも出入りしていたようです。


そのようなことからも以前から伝統芸能は興味があったのですが
このような機会ができたのもなんかのご縁だと思います。


引き続き伝統芸能にどんどん触れていきたいです。





                         
                                  
        

大人も子供も楽しめる エドハクの常設展がすごく面白くてオススメ!

category - ライフスタイル
2017/ 01/ 06
                 
江戸東京博物館で「戦国時代展」を見た後は
常設展へ足を運びました。

江戸東京博物館常設展

私は特別展と常設展が見れるチケットを持っていたのですが
1月2日と3日は常設展が無料入場できました。

もちろん常設展も見れるチケットの方が入場料が高い。

最初「チッ!」と思ったのですが
常設展の充実ぶりに感動してこんなことはどうでもよくなってしまった。

常設展は5階と6階にあり、入り口は6階で
5階が出口となっています。
エレベーターで6階の入り口に向かいます。

常設展に足を踏み入れすぐにある、江戸時代に架けられた
「日本橋」を復元した橋を渡りながら5階を見おろすと。

エドハク正月イベント

お正月ということで獅子舞を見ることが出来ました。


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おかめとひょっとこのお面をつけた人も踊っています。


江戸東京博物館常設展中村座

5階には歌舞伎小屋を再現した中村座もあります。
寄席がある日にはここで楽しむことが出来ます。


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この日はお人形を使った劇をやっていました。


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この日は2017年の初日、無料とあってどこを見ても人、人、人。
ただすんごく広いので思ったよりも混雑が気になりません。


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寛永の大名屋敷。
江戸城の前に建てられた松平伊予丸忠昌の上屋敷。
桃山風の屋敷は明暦の大火により焼失してしまい
以後はこのような豪華な大名屋敷は姿を消してしまった。

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ライトアップされてすごく神々しく見えます。

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いかに広大な土地に建てられたかが
この模型を通じて知ることが出来ますね。


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酒井家の女性の乗り物だと言われており
内部には花鳥画が描かれているそうです。


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個人的には西洋の美術装飾品が好きなのですが
和の物もとてもいいですね。


私の生家は祖父が旅行をはじめ多趣味な人で
伝統芸能や美術・民芸品も大好きで
沢山の日本の美術品の数々に囲まれながら育ってきました。

私の美術好きもそうした環境があったからだと思います。


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江戸初期の日本橋北詰付近の町の様子が再現されたジオラマ模型。
小さいながらも秩序よく配置された家屋や
広い通りを行きかうたくさんの人々が緻密に作られており
その壮大さに圧倒されます。

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江戸の庶民の日常風景が伝わってきますね。

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まさに江戸の賑わいといった言葉がぴったりの風景。


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まるで子どもの頃に帰ったような気分になりました。

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橋の上にもたくさんの人が。
精巧に出来ておりまさに芸術品!


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反対側から見るとこんな感じ。


このジオラマに大感動したのだが
これは常設展の入り口付近であり
まだまだ始まったばかりなのです。


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江戸城本丸御殿の大広間、松の廊下、白書院の復元模型。

縮小版の小さな模型とはいえ非常に大きいので
当然ながらそのすべては画像には写っておりません。



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大名が将軍を拝謁するための大広間と、それに続く松の廊下。
勅使たちと対面する際に使われた白書院。
能舞台も復元されていました。


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徳川家康の坐像(複製)
家康の等身大と思われる木像である。

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1844年に作られた偕楽園と呼ばれた庭園図。


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「一石橋迷子標」といい町人たちが資金を出し合って
迷子救済のため建てられた。

迷子や捨て子は親が見つかるまで町が養育することを
義務付けられていたために子供の特徴などを書いて
張り出されていたのだ。


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江戸時代は版本も多く出版されたため
その出来上がるまでの工程の紹介とともに
道具も展示されていました。


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江戸城内の大奥での女性たちの様子を描いたもの。
江戸時代には知ることのなかった大奥の生活だが
明治時代に入り当時の女中たちの話をもとに
女性たちの様子が表現されるようになった。


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二枚胴具足は徳川家11代将軍の徳川家斉のものとみられている。


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今回行くのは絶対お正月でしょ!ということで
エドハクに行きましたがイベントを含め本当に
この日を選んでよかったと思いました。


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手柄山正繁が作刀したもの。


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棟割長屋の再現。
入ると土間があり、狭い空間に生活用品が置かれている。
当時の質素な生活の様子が伺われる部屋だ。

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気を抜いて歩いていると中で仕事をしている人物にハッとさせられた。
一瞬本当の人かと思ってドキッとしました。

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決して大げさに言っているわけではなく
結構リアリティがあるんですよ、この人。



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その他の部屋の様子も。
左奥のほうきとはたき。
60,70年代位のドラマや映画などでは
アパート住まいなんかではこのように
ほうきが掛けてあったりするけど
今はこのような光景は見なくなりましたねぇ。

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寺子屋も再現されていました。
まるで教科書を見ているかのようで
常設展だけでもすっごく楽しめます。



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庶民の食生活もご紹介。

主食の目刺鰯と八杯豆腐、たくあん少々とごはんという
質素な食事。

江戸時代は1日3食という現代の食生活の基礎が作られたのですが
今の我々の食事を考えるとよくまあこれだけでエネルギーが出たもんだと。

さすがに単身男性が多かった江戸の町では
そば、すし、てんぷらなどの屋台が賑わったそうです。


江戸の人々が旬の食生活を大切にした
江戸の(食物の)初物暦の情報もあり
今よりもうんと旬の食材を大切に過ごしただろう
江戸の食生活について私自身も参考にさせてもらおうと思いました。



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三井越後屋江戸本店。
江戸時代の代表的な呉服店で駿河町にありました。

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この画像ではわかりにくいのですが
鴨居には手代の名を記した紙が吊り下げられ
その下に反物を出している。


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客は反物を手に取ることが出来るので
実際に物を見ながら購入できる対面売りの様子
「店前売(たなさきうり)」が再現されています。


それまでは、商人が客の元へ出向き
商品を渡し後で利息と代金を受け取る後払いだったのが
対面売りをすることで客は利息不要の現金払いで
商品を購入できるようになったのだ。




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店先では子供たちが湯茶をふるまっています。


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日本橋周辺の人々の賑わい程大きくはないのですが
神輿を中心に大勢の男たちがいる様子が
地味に迫力があるのです。

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本当に小さいながらも緻密に一人一人が作られており
完成するまでにどれくらいの時間がかかったのでしょうか。

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すごくデカい。
私も乗ってみたくなりました。

会場内では実際に籠車に入れるなど
参加型のコーナーもあります。



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江戸の絵草紙屋の店先を再現。
もとになったのは「東海道名所図会」に描かれた
地本問屋であり書物問屋であった
泉屋市兵衛の「甘泉堂」である。


芝明神前三島町(現在の港区芝大門1丁目付近)は
東海道の脇にあたり問屋が集中する区域だった。




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絵草紙、錦絵をはじめ地図や往来物も扱っていた
店内が見事に作られている。


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獅子舞の他にお人形を使った講演など催しが至る所にある。


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こちらはからくり人形のミニ公演。


画像はありませんが、「四谷怪談」の歌舞伎舞台を
再現したミニチュアコーナーもあり
小さなお人形が舞台セットで仏壇返しなど
いくつかの仕掛けを実際に演じて見せてくれました。


その仕掛けについて解説が入るので
より楽しむことが出来る仕組みとなっています。


2分程の公演で結構こまめに行われていました。


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江戸歌舞伎の代表的な演目「助六」の舞台。
7代目市川團十郎が自身の十八番としてまとめ
今日まで受け継がれている。


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こちらは現在の歌舞伎の舞台で使われている衣装や道具をもとに作られたもの。



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歌川国直の大黒屋の遊女である豊花の絵。

遊郭と言えば吉原だが、当時の遊女たちの生活と
実態像がわかるデータもあり江戸風俗を知ることができます。

1660年頃から1850年頃までに遊女の数は増えていきます。

家康が江戸に入国し、江戸城下に武士や商人が集まり
新しい都市づくりが始まります。

同時に遊郭も京都などから移転して現在の中央区日本橋人形町に
店が集められ幕府が統制したのが吉原遊郭です。


吉原では1日に昼見世と夜見世の2回の営業があり
客の相手をしたり見送ったり、風呂や化粧などの身支度をすると
ほとんど食事と睡眠の時間が取れませんでした。

過酷な状況に身を置かざるを得なかった女性たちの
日常がわかります。



エドハクの常設展では「江戸ゾーン」の他に
「東京ゾーン」があり東京の移り変わりも楽しむことが出来る。


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江戸から東京へ。

関東大震災から戦争と終戦、復興を遂げた東京は
高度成長期へと移行する。


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懐かしい家具調テレビや炊飯ジャー、
魔法瓶などなど見ているだけでも面白い。

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現在の沸かすポットではなく熱いお湯を入れて
持って注ぐ魔法瓶。

ペコちゃんなどのキャラクターグッズ。



20170102_55パンダブーム


パンダブームや、インベーダーゲーム。

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学校給食の移り変わりも興味深い。
1960年代の給食。

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1970年代の給食の後ろにはウォークマンが。
懐かしいラジカセも置いてありました。

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1980年代の給食の横には「ボディコン」についての
説明書きがあった。

他に竹の子族など過ぎ去っていった昭和を
振り返ることが出来ます。



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2000年代の給食の後ろにはコスプレの説明書きがあり
横にコスプレ衣装も展示されていました。


今回「戦国時代展」で見たいものが1月ということで
1月2日行こうと早くから決めていました。

常設展も見る予定ではあったのですが
まさかこんなに面白いとは!

1月2日に行ったことでお正月モード全開で
とても楽しいイベントが盛りだくさん。

人が多いけど混雑ぶりがあまり気にならず
いい意味で人の熱気を会場内で感じることが出来た。


本当にこの日に行って良かった!

常設展では企画展「徳川将軍家の婚礼」もあり
こちらも無料で入場することが出来ます。

とても1日ではじっくりとは見切れない広さでしたので
また機会を設けて再訪したいと思っています。