2018/06/20
2018/06/19
2018/06/18
2018/06/01
2018/05/30
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

昔の土曜ワイド劇場

        

「血のような太陽・殺しの子連れ旅」 (1981年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 06/ 20
                 
●「血のような太陽・殺しの子連れ旅」  1981年6月20日
脚本: 鎌田敏夫
音楽: デイブ・レイク
監督: 藤田明二
制作: テレパック
出演: 近藤正臣、加賀まりこ、中丸忠雄、
リチャード・カステルトオイト、ニック・セラノほか


血のような太陽・殺しの子連れ旅


マニラ営業所に転勤した商社員・高木信弘(近藤正臣)は、
会社の金を横領して行方不明になっている前任者について調べ始めたが
殺人の濡れ衣を着せられて留置所へ放り込まれてしまう。


容疑は宮島の女テレサを殺害したというものだったが、
信弘が会った女は殺されたテレサとは別人だった。


真相を探ろうとした信弘はある夜、何者かに狙撃された。


傷を負って失神した信弘を助けてくれたのは
テレサの親友の奈保(加賀まりこ)という女だった。






            
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「団地妻のさけび」 (1983年)  夏樹静子 『殺さないで』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 06/ 19
                 
平凡な主婦が、ふとしたことから殺人事件に巻き込まれる恐怖を描く。


●「団地妻のさけび・結婚5年目の破局!
セールスマンに抱かれた私・・・・」  1983年7月23日
原作: 夏樹静子  『殺さないで』  影の鎖 収録
脚本: 岡本克己
音楽: 石川鷹彦
監督: 藤井克彦
制作: にっかつ撮影所
出演: 水沢アキ、大和田獏、中山仁、
金沢碧、小坂一也、石濱朗ほか








浅谷幸子(水沢アキ)はエリートサラリーマンの夫・省一(中山仁)と
団地に住む平凡な主婦。
結婚五年目になるが、省一はいつも仕事の事で頭がいっぱいで
結婚記念日も忘れて仕事関係の予定を優先する始末。



団地妻のさけび・結婚5年目の破局!



省一にはCMのプロデューサーをしている弟・陽二(大和田獏)がいる。
陽二は母の連れ子で、省一との間に血のつながりはない。
仕事人間の兄とは違い、くだけた陽二に幸子もつい心を許していた。



そんなある日、陽二が昼間に幸子の家へ来ているときに、
かつて幸子が勤めていた会社の同僚で、
体を許したことがある平沼謙三(小坂一也)が
偶然セールスマンとなって幸子の家を訪問してきた。



平沼は幸子と別れる際、「殺してやる」と口走っていて
二度と会いたくない相手だった。
その後、車にひかれそうになり幸子は身の危険を感じるようになった。




幸子は陽二に誘われて映画を見た帰り、
喫茶店へ行く途中に親しげに話す省一と上司である
部長の溝口勇平(石濱朗)の妻・香(金沢碧)の姿を見かけた。
その帰り道、地下鉄のホームから突き落とされそうになる。

団地妻のさけび・結婚5年目の破局!




彼女の周囲に起きる不可解な事件はこの後も続き、
無言電話もかかるようになってきた。
苦悩する幸子はたまらず省一の会社に電話をするが
省一は仕事で忙しく、頼れるのは親身になってくれる陽二だけだった。





ひとりで家にいるのが怖くなった幸子は陽二に電話をし
いつかふたりで行ったことがあるスナックで待ち合わせることにした。


陽二を待っていた幸子の隣に、平沼が座った。
たまらず幸子は店を飛び出すと、海岸の倉庫まで逃げた。
追ってきた平沼はナイフを取りだし幸子に向ける。



団地妻のさけび・結婚5年目の破局!



平沼ともみ合ううちに、幸子は気を失い
意識を取り戻すと体の上に平沼の死体がかぶさっていた。


平沢を刺したナイフの柄は、幸子が握っていていた。
慌てた幸子は逃げ出す時に、靴の片方が脱げたまま自宅に戻った。
すでに省一は帰っており、幸子は人を殺してしまったと言い、
ついに全てを告白した。


省一はそれなら正当防衛だから、警察へ行こうと幸子を説得する。
だが、翌日ニュースでは現場で発見された死体は平沼ではなく、
溝口のものだと報道された。



団地妻のさけび・結婚5年目の破局!


倉庫で意識を取り戻した幸子は自分におぶさっていた死体の顔を見なかった。
省一と一緒に警察へ行く幸子だが、省一が車を駐車場へ置きに行っている間に
逃げ出すと陽二の家へ行きこれまでのことを全て話した。







警察は溝口の腹部に刺さっていたナイフから幸子の指紋が出たこと、
現場に幸子の靴が落ちていたことから幸子を重要参考人としてマークする。
薫も溝口と幸子が親しげに話していたと証言したことから、
幸子の立場はますます不利となり、陽二を頼るしかなかった。
やがて平沼も死体となって発見される。



幸子と平沼の関係を知っていたのは省一と陽二だけだった。
でも陽二は警察にそのことは話していないという。
幸子は、省一と薫が不倫関係にあり邪魔になった溝口を殺し、
自分にその罪を着せようとしているのではないかと疑惑の目を向けはじめた。


団地妻のさけび・結婚5年目の破局!



幸子がホームから突き落とされかけたのは、ふたりが会っているところを目撃した日だった。
以前幸子が香と会ったときに、彼女が妊娠している様子だったのを思い出した。
おそらくお腹の子の父親は省一だろう。



陽二の部屋で幸子がひとりでいたときに電話が鳴った。
てっきり陽二だと思った幸子が電話を取ると、
相手は省一で明日の朝に荒川堤防へ来いという。



指定通り幸子は陽二の車で目的地へ向かった。


そこで待っていたのは薫で、幸子に薬瓶を渡し自殺をしろという。
幸子はふたりのもとへやって来た陽二に助けを求めるが、
陽二は幸子を裏切り薫の言う通り自殺をしろという。



団地妻のさけび・結婚5年目の破局!



薫の不倫相手は省一ではなく、陽二だった。
陽二の子供を妊娠した薫は溝口にそれがバレてしまった。


陽二は幸子が平沼と再会したことを利用して、
平沼を抱き込み倉庫で幸子にナイフで脅し失神させた。
そのすきに平沼は溝口の腹部を刺して殺すと、
倒れている幸子の上へ死体をかぶせてナイフの柄を握らせた。


そのあと溝口殺害に協力した平沼を陽二が殺した。
全ての罪は幸子にきせる予定だったのだ。


そこへ省一が警察と共にやって来た。
警察は陽二も尾行していたのだった。



団地妻のさけび・結婚5年目の破局!


母の連れ子である陽二は、兄に対して激しいコンプレックスがあり、
それが憎しみへと変わっていた。


陽二は逮捕されたが、自分が殺人犯になることで、
殺人犯の兄という汚名を着せた。








                         
                                  
        

「古代舞の女・奈良古墳殺人事件」 (1988年)  黒川博行 『八号古墳に消えて』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 06/ 18
                 
笑福亭鶴瓶が関西の人情刑事を演じる。
ペアを組むのは古谷一行。



●「古代舞の女・奈良古墳殺人事件・
クロ・マメ刑事飛鳥路を走る!」  1988年6月18日
原作: 黒川博行  『八号古墳に消えて
脚本: 安倍徹郎
音楽: 渡辺兵夫
監督: 瀬木宏康
制作: 松竹芸能
出演: 古谷一行、笑福亭鶴瓶、佳那晃子、山本亘、
入川保則、海原小浜、菅貫太郎、堀永子ほか



大阪文科大学史学科の教授・浅川亮介(大河内範泰)が、
富田林の古代住居跡から死体で発見された。
浅川は泥酔していて、現場の泥水を飲んでいたことから
事故死という見解が下された。




他殺の線もあるとみて念のため大坂府警の黒木憲造(古谷一行)と
亀田淳也(笑福亭鶴瓶)は浅川の研究室に行きテレビの講座番組も持っている
余沢清(菅貫太郎)、浅川の姪の夫・今村浩郎助教授(山本亘)から聞き込みを行った。





黒木はそこで高校時代の恩師秦野の娘・史子(佳那晃子)が
浅川の助手をつとめているのを知った。
史子は父が踊っていた久米氏の古代舞を引き継いでおり
黒木はその練習稽古場へも一緒に行った。
十八年前の昔話にしばし花を咲かせて秦野を懐かしんだ。


古代舞の女・奈良古墳殺人事件



浅川は生涯独身であったが、そのわけを史子から聞いた。
秦野と浅川は昔、ひとりの女を巡り争っていた。
女は秦野と結婚し、破れた浅川は生涯独身を貫いた。
秦野と女の間に生まれたのが史子で
驚いたことに秦野と妻は同じ日に死亡していることが分かった。



黒木たちが研究室を訪れた時、やぐらから遺跡発掘現場を撮影していた
研究員の植田が墜落する現場に遭遇した。
立て続けに同じ大学から二人の死亡者がでたが
植田の死は誤って転落しただけの事故死とみられた。



その後の捜査で、退職間近の浅川は、文化財研究所の所長に内定しているという
噂があり、その椅子は余沢も狙っていたとあって毒舌家で変わり者の
余沢にきな臭いものを感じる。


古代舞の女・奈良古墳殺人事件

亀田は事故死とみられた植田の体が落ちる前に跳ねたのがきにかかり
近くの事務所から配線をやぐらにつなぎ、植田が鉄の手すりに手を掛けたところで
何者かが配電をいじり電流を流しそのショックで墜落したのではないかと推理した。


現場に行ってみたが黒木はあのときそんな目立つ配線は見かけなかったし
配線を埋めてあった痕跡もみられなかった。


そこへこの土地の所有者の会社のものがやってきた。
ここは宅地の造成中だったが遺跡が発掘され工事が中断して迷惑していた。
だが今回の事件でもうここを掘り起こしてはいけないということになり
工事が再開されることになったとホッとした表情を見せた。



一時は事故死とみられた植田の死だが、彼が撮影していた写真には
配電盤のある事務所からやぐらまでビニールシートが敷き詰められていて
亀田の推理に信ぴょう性が出てきた。

古代舞の女・奈良古墳殺人事件



おそらく感電したショックで植田は落ちたのだろうが
まだ犯人の目星もつかず証拠もこれだけしかない。


そんな中、余沢が行方をくらました。
自宅の焼却炉からは焼け焦げた配線が、壺からはペンチが見つかり
植田殺しは余沢の可能性が大きくなってくる。


 
エキセントリックに見える余沢だが、妻の話では非常にマメな性格で
自宅からは日にちごとにその日の出来事が詳細に書かれた
日記のようなカードが大量に出てきた。


その中には、岡部不動産と窪池遺跡発掘にあたり
不動産業者と考古学教室の隠されたつながりを匂わせるような記載があった。




古代舞の女・奈良古墳殺人事件



黒木らが所属する班の班長宮元英治(入川保則)は余沢クロ説をおすが
几帳面な性格の余沢があんな証拠を残すのは不自然だと黒木と亀田は感じた。



余沢のカードには「秦野夫妻自決」の文字があり、気になった黒木は
史子に事情を聴きに行った。
十二年前、秦野は剣を振りかざし、妻を殺し自分も自殺した。


秦野は恋の勝利者にはなったが、学問的には浅川に負けた。
その後秦野の妻は浅川と関係を持ったのが原因ではないかと史子は話す。
浅川はその贖罪意識から史子が京都の大学を卒業後に彼女を今の大学の助手に迎えた。



黒木は亀田の家へ行き、母のハツノ(海原小浜)と三人鍋を囲みながら
十二年前の秦野夫妻の心中事件について話した。


古代舞の女・奈良古墳殺人事件




亀田の方は遺跡が出ると工事が止まり、利息だけで一日何十万円かかり
不動産業者は関係者を丸め込もうとするが、浅川と余沢は頑として応じず
彼らに恨まれていたことを話した。
余沢はこの動きに巻き込まれてしまったのか捜査を進めることにした。


そして奈良県警から余沢の死体が発見されたと連絡が入った。
宮元はあとは余沢の逃亡を助けた者をみつけるだけとし
あくまでも余沢犯行説を支持している。
黒木たちは次の会議の前に、なんとか真相に近づく証拠を見つけたいと画策する。



そこへ、黒木が秦野の論文を持っていることを知った史子から連絡が入り
黒木は会いに行った。


黒木は浅川と余沢が学者としては優れた能力を持っていたと評価していた。
秦野はふたりがいつか自分の論文を世に送り出してくれるものと信じていたが
余沢は秦野の論文が子供じみていて盗作の疑いがあると
その根拠を細かく例をあげてカードに書き残していた。


古代舞の女・奈良古墳殺人事件




それを知った史子はこれまで見せたこともない怒りを見せ
余沢のカードを破り捨てると余沢と浅川の意見を支持した黒木に
別れを告げて去って行った。



解剖の結果余沢の死は凍死によるものと判明した。
彼の両手の爪は潰れていて前歯が二本折れていた。
宮元は余沢は山中に逃げ込んだが、道に迷い疲労と空腹で
そのまま凍死したと会議で発表する。


しかし、空腹だったなら余沢の胃の中には木の実など何かが残っているはずだが
雨水か泥水とみられるものしかなかった。


黒木はこれまでの余沢犯行説を否定するシナリオを発表した。

犯人は死亡者三人に恨みを抱いており、浅川と植田を殺しその容疑を余沢に着せた。
そのために植田殺害で使用した配線とペンチを余沢の家へ残した。
だが、焼却炉からは配線を燃やした痕跡はなく焼いた配線を
中に突っ込んだだけだったことが分かった。


犯人は余沢の身柄を拘束し、おそらく死体発見現場付近の古墳に閉じ込めたため
胃の中が空でプランクトンを含んだ雨水だけが残り、
なんとか外に出ようと土壁をえぐり爪が潰れていた。


もう脱出できないと観念した余沢は自ら前歯を折って
ダイイングメッセージを残した。
それは余沢のテレビの考古学講座でいっていた助教授の今村だった。



余沢のカードには今村が宅地の造成工事を再開させるために
不動産業者から二百万円を受け取っていたことが書かれていた。
このことで浅川が亡くなる前に、今村は浅川、植田、余沢の三人から
徹底的な追及を受けていた。
浅川は今村の解任と学会からの追放を宣言していたことが書かれていた。



黒木たちは今村に余沢の解剖所見の結果を話して
死体発見現場付近の古墳に監禁されていて
それがどこだか教えてほしいと揺さぶりをかけた。


案の定、黒木の予想通り今村は動き出した。


ところが、彼が車で向かった先のレストランには史子が待っていた。


古代舞の女・奈良古墳殺人事件




今村の意外な協力者の存在に、黒木はショックを受ける。
史子と別れた今村は車である古墳へ入っていきそこで逮捕した。



今村はまるでゲームで負けただけのようにアッサリと自供した。


彼は窪池の発掘責任者でもあり不動産業者や建設会社と深いかかわりを持ち
二百万円の金を受け取ったことを浅川、余沢、植田らに激しく責められ殺意を持った。
史子にその悩みを相談したところ、浅川と余沢を恨んでいた史子は
殺人のシナリオをたてこのプランに今村を誘った。



浅川は史子が泥酔させたあとに、史学科の倉庫に連れ込み用意しておいた
富田林の泥水を飲ませて殺し現場へ運んで事故死に見せかけた。


浅川が死にその後継者に植田がなりそうなこと、また今村が二百万円受け取ったことも
知っていたことから植田は今村が一人で殺した。


そして余沢を古墳が見つかったと史子が誘い出し、今村と二人で余沢を突き落とし
石でふたをして死んだのを確認してから証拠となるメモはポケットから取り出し処分した。


今村の供述を受けて史子を逮捕しようと、踊りが披露される会場へ向かった。
黒木は踊りが終わってから史子を捕らえようと配慮をみせる。
史子の方も黒木の顔を見て全てを悟り、父が大切にしていた久米舞を踊る。


古代舞の女・奈良古墳殺人事件

踊り終えた史子は、捕まる前に自ら命を絶った。








この放送の前にサントリースペシャル「猫目石ころがった」で
クロマメ刑事としてコンビを組んでいた古谷一行と笑福亭鶴瓶が
土曜ワイド劇場で一年三か月ぶりに再会。


古代舞の女・奈良古墳殺人事件

前回の撮影が終了してから、お互いにもういちどやりたいと思っていたとのことで
このドラマも息はピッタリ。
度を超す仲の良さを見せつけていたという事です。



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「幻の船連続殺人」


「京おとこ京おんな連続怪死事件」



                         
                                  
        

「少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・・」 (1996年)  今邑彩 『少女Aの殺人』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 06/ 01
                 
ラジオ番組に寄せられた一通のハガキに秘められた、
哀しい過去と恐るべき殺意。



●「少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・
スキャンダルが名門校を揺らす!」  1996年6月1日
原作: 今邑彩  少女Aの殺人 (中公文庫)
脚本: 石原武龍
監督: 一倉治雄
制作: 東宝
出演: 高島政宏、森口瑤子、内藤剛志、浜崎あゆみ、笹峰愛、
有川博、佐々木勝彦、岡まゆみ、青木卓司ほか



少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



名門女子高校の東京芙蓉女子学院の教師・脇坂一郎(高島政広)は、
高校時代の同級生で人気DJ新谷可南(森口瑤子)のラジオ番組を聞いていた。
そこで「性的虐待を繰り返し、いつか暴力で自分を犯そうとする養父を
殺してしまうかもしれない」という
”東京F女学院2年の少女A”からの投稿が気になった。



脇坂は2年の担当で、彼の受け持ちには”少女A”に該当する生徒が二名いた。


ひとりは青柳愛(笹峰愛)で、彼女は去年母が病死し、
現在は開業医の養父の青柳(佐々木勝彦)と二人暮らし。


もうひとりは、高杉いずみ(浜﨑あゆみ)で、両親が交通事故で死亡し、
父の親友夫妻に引き取られた。
だが、養母がガンで亡くなり、現在は養父で学院の教頭・高杉久雄(有川博)と二人暮らしである。


そんな中、新谷可南から脇坂に電話がかかり、二人は再会した。
新谷可南は本名益田可南子といい、今は売れっ子となり豪華なマンションを購入していた。
可南の要件は少女Aが東京芙蓉女子学生の二年生で
脇坂に心当たりがないかというものだった。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



はじめこそ渋った脇坂だが、可南の説得もあって
ついに愛といずみがそれに該当すると情報を与えた。



その後、高杉が自宅で刺殺体となって発見された。
第一発見者はいずみだった。
自宅には刑事の諏訪重良(内藤剛志)らがやって来た。
知らせを受けた脇坂も急いでいずみの家へ向かった。



少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・


高杉の死亡推定時刻は午前二時から三時の間で、
犯人は勝手口から侵入したようだった。


いずみの話しでは夕食後に高杉から睡眠薬入りのコーヒーを飲まされたようで、
彼女が眠っている間に高杉は誰かと自宅で会っていたのではないかと推察された。
いずみは脇坂に、高杉が愛の養父・青柳を強請っていて
犯人は青柳ではないかと告げる。

少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・




高杉は去年自宅を購入したばかりで、妻の入院費用と出費が重なり、
サラ金から多額の金を借りていた。
だが、それらはわずかの間に完済されている。


三か月ほど前、新宿でデートクラブが摘発されそこに愛の名前があった。
愛は売春はやっていないというが、青柳が高杉に強請られていたとしたら
おそらくこのことだろう。
脇坂は可南にこのことを伝えた。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・


その晩、脇坂が自宅へ帰ると愛が待っていて、
青柳が犯行時刻に自宅にいなかったことと、
すでに人を一人殺していると脇坂に話した。


その言葉通り、青柳が警察に連れていかれた。
脇坂は自宅にやって来た愛によってそのことを知らされた。


だが、愛は前言を翻し青柳は高杉が殺されたころ自宅にいて
犯人じゃないと説明した。
青柳はよそに女を作り、そのショックで愛の母親は心臓まひを起こして
愛の目の前で死んでしまった。
彼女は青柳に仕返しをしたいだけだったのだ。


これを聞いた高杉は警察へ行き青柳にはアリバイがあることを話しに行こうとする。
その時、愛から事件の前の晩に「ゆきえはいるか?」という女の電話を
青柳が受けていたことを知った。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



警察へこのことを報告に行った帰り道、脇坂はコンビニで可南が出ている雑誌を見つけた。
その雑誌には高杉の事件も取り上げられていて、
亡くなった妻が十数年前ラジオのDJとして人気者だった
新谷ゆきえ(岡まゆみ)だとわかった。
脇坂は愛から聞いた「ゆきえさんはいますか?」という謎の電話の事がひっかかった。



翌日、いずみにゆきえの事を尋ねた脇坂は
去年の二月頃にゆきえがデパートで彼女のファンだった女性と偶然再会し、
現在は小説を書いていて今度DJをやることになったので
新谷の名前を使わせてほしいとお願いされ喜んでいたことを知った。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



ゆきえはいずみにその女性が元気になって良かったと言っていて、
いずみはその女性が新谷可南に間違いないと脇坂に宣言する。
ゆきえは毎年日記をつけていたが、その年の日記だけが高杉の死後無くなり、
事件の前の晩に「ゆきえさんはいますか?」という電話があったことを脇坂に話した。
いずみはその声が新谷可南に間違いないという。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



気になった脇坂はラジオ局で出番を終えた可南を捕まえる。
可南はゆきえに新谷の名前を使わせてほしいと行ったことを認めたものの、
いずみと愛の家に電話を掛けたことはないと言い張る。
高杉が殺された日については、仕事を終えFAXを送っていたと
アリバイがあると言った。

少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



高校時代のあこがれの人可南に容疑の目を向けた脇坂は、
諏訪刑事にこれまでのことを全て話すと、
長野県佐久市にある可南の実家へ向かった。



可南の母(立石涼子)は、可南を連れて再婚したが、
夫の益田義三(青木卓司)は、女と蒸発をしたまま行方不明となっていた。
可南の母はひとりでその家に住んでいたが


そばに住む大家の話しでは、可南は母の死後も家賃を払い続けているという。
このことを不可解に感じた脇坂は、少女Aの正体とあの家の秘密に気が付いた。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・



その頃、可南はかねてより交際していた御曹司・辻井から正式にプロポーズを受けていた。
不幸な身の上だった可南は、ついに幸せを手に入れたことを母の仏壇に報告した。
だが、それもつかの間、佐久の実家の大家から借り手が見つかったので、
部屋をすぐに明け渡してほしいという電話を受けた。



可南は学生時代に、母の夜勤を狙って父が性的嫌がらせをしてくることに悩んでいた。
今はまだ逃れているが、いつか暴力で犯される恐怖を、
当時DJをしていた新谷ゆきえに手紙で告白していたのだった。




ゆきえはその深刻さから、番組で紹介しなかったものの、
可南を心配するあまり、仕事で長野に来た時に可南に会いにやって来たことがあった。
可南はゆきえに父は女と蒸発してもう性的虐待を受けていないと言い、
ゆきえは可南が送った手紙を帰して二人は別れた。


少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・


だが、その前に可南は義三を殺害していた。
夜勤から帰った母は、義三の死体を床下に埋めて、女と蒸発したことにした。
だから、可南が東京へ行ったあとも母は実家に住み続けて秘密を守り通したのだ。


可南が自分の番組で読み上げた少女Aのハガキは、
かつて自分が新谷ゆきえに送ったものだった。
可南が養父に性的な嫌がらせを受けていることを知っているのは
母以外にはゆきえしかいない。


可南はゆきえの居所を探るために脇坂から手に入れた、
いずみと愛の自宅にゆきえがいないかという電話をしたのだった。



辻井との結婚前に、養父を殺害した証拠を消さなければならない。
可南は深夜車を飛ばして実家へ向かうと、床下から骨を持ち去ろうとした。
その時、大家に家を借りたいと申し出た脇坂と諏訪らがやって来た。


可南は全ての犯行を認めた。

少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・


ゆきえの死後、高杉は妻の日記から可南の秘密を知り彼女を強請っていた。
事件の晩、可南は高杉に言われた通り五百万円を持参しこれで最後にしてくれと頼む。
だが、高杉はこれが最後ではないことを匂わせる。
可南はもう高杉を殺すしか方法はないと思い勝手口のカギを開けていったん帰ると、
深夜、引き返し勝手口から侵入し高杉を刺殺した。



事件は解決し、少女Aがいずみでなかったこともわかった。
いずみはしばらく親戚の家に身を寄せると言い、
これまで通り東京芙蓉女子学院に通い続けると脇坂に告げる。

少女Aの殺人・女子高校生が父に殺意を抱くとき・・・

脇坂は優等生のいずみが、事件以前のように、
クラスメートと馴染めるように全力でサポートすることを誓った。











小説かにして人気DJというキャリアウーマン役を演じた森口瑤子。
今回は高杉を乗せて埠頭に乗りつけるシーンなど、
度々車を運転するシーンがあった。


ところが、森口本人は実はペーパードライバーであり、
ものすごい方向音痴である。
猛スピードを出して埠頭の淵で急停車するという、
スリリングなロケが敢行されたとか。


最初の車のシーンでも、同級生の脇坂に車中から片手運転で
電話をかけるシーンを見て、私はてっきり運転が上手い人なのだと
感心しながら見ていたのだがこんな裏話があったとは。



また”少女A”と疑われる高杉いずみを演じたのは、
後にあゆ旋風を巻き起こす浜﨑あゆみ。
黒髪おさげでほぼノーメイクだが、とてもかわいらしく
やはりその存在感は際立ったものを感じる。


クラス委員をつとめ、血のつながらない父のために家事もこなすという優等生とあって、
控え目な演技と清潔感がある容姿が初々しくて良かった。




                         
                                  
        

「密会の宿・女たちの殺人慰安旅行」 (1992年) 土曜ワイド劇場 松尾嘉代&森本レオ版

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 05/ 30
                 
松尾嘉代&森本レオ版の「密会の宿シリーズ」の7作目。



●「密会の宿・女たちの殺人慰安旅行
忘れられた結婚指輪の秘密」  1992年5月30日
原作: 佐野洋  『似ているひげ』  密会の宿〈3〉似ているひげ (徳間文庫) 収録
脚本: 猪又憲吾
音楽: 羽田健太郎
監督: 松島稔
制作: 東映
出演: 松尾嘉代、森本レオ、岩崎加根子、岡本舞、
野村昭子、日下由美、久富惟晴ほか



千駄ヶ谷で和風連れ込み旅館”くわの”を経営する桑野厚子(松尾嘉代)は、
亡夫の元部下・久保隆(森本レオ)と愛人関係になり同居させていた。
現在はフリーライターをしている隆だが些細なことで厚子と喧嘩になり、
ついにくわのを飛び出してしまう。


密会の宿・女たちの殺人慰安旅行



その数日後、くわのにヒゲをはやした隆が人妻風の女を伴ってやって来た。
応対した従業員・のり子(野村昭子)はそれを見て驚く。
しかも隆は人妻の弱みにつけこんで無理やり関係を持っている様子である。
帰り際、女は部屋に結婚指輪を忘れたのにも気づかずに急いで帰って行った。
後日このことを知った厚子は隆があてつけにした行為だと思い荒れ狂う。


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厚子の様子が気になってくわのに戻った隆に厚子はこの怒りをぶちまける。
だが隆には身に覚えがないことで全くの誤解だった。
隆は自分そっくりの男がいるのではないかと考えた。


以前、ボーリング大会でつけヒゲを付けた隆を見て
そっくりな男がいると言われたことを思い出し、
その男のことを聞き出し探し出すことにした。



そしてついに、自分そっくりな男がスーパー・バードに野菜を卸している
牧田静夫(森本=二役)であり、連れの女性はスーパー・バード新宿店で
パートをしている人妻・岡崎美紀(日下由美)だとわかった。


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スーパー・バードは孝則が亡くなり、現在はその未亡人・
三宅友恵(岡本舞)が社長の座を継いでいた。
孝則の母・トキ(岩崎加根子)は会長職にあり
現在は千葉県の小湊に住んでいる。




隆は濡れ衣を晴らすため厚子を連れて牧田のマンションへ行った。
部屋は鍵がかかっておらず二人が中へ入ると牧田はソファで
すでに死体となっていた。




厚子たちは病身の夫を抱えた美紀が出来心で万引をしてしまい、
それをネタに牧田が美紀と関係を持っていたことを知った。
その牧田が殺害され警察の目は美紀へと向けられる。





美紀が犯人でないと信じる厚子は真相を探るために
くわのをのり子に任せるとスーパー・バードにパートタイマーとして潜り込み、
年一回行われる小港への慰安旅行にも参加をした。
厚子はそのことを隆に報告すると、彼も遅れて小湊へやってくる。


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専務の川岸哲司(久富惟晴)は牧田からリベートを受け取っていた。
それを知った厚子と隆は川岸が口封じに牧田を殺したのではと疑うが、
川岸には事件当日の完ぺきなアリバイがあった。


事件後美紀はパートを辞め姿をくらましていたが、
宿泊先のホテルで厚子と隆は彼女の姿を目撃する。
そして、川岸が旅行中に何者かに刺殺されるという事件が発生。




美紀は偽名でホテルに宿泊しており、川岸が美紀を追いかけていく姿を
見たものが出て、川岸殺しの容疑も彼女にかかる。
その後、美紀を見つけた厚子たちは、彼女が牧田からだけでなく、
川岸からも脅されていたことを知った。
だが、彼女は川岸に殺意を抱いたが殺していないと告白するが
警察が厚子たちをつけていて美紀は二人の目の前で連行されてしまう。


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厚子は川岸と愛人関係にあった社長秘書から
川岸が牧田が自分の切り札というべき重要な人物だと話していたことを知った。
厚子と隆は牧田の身辺を探り始める。
隆は牧田が「自分も三宅一族だ。」と周囲に漏らしていたことを掴み
スーパーバードの創業者一族の秘密を暴いた。



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それは、牧田がトキの実の息子だということだった。
厚子はさっそくトキにそのことを確かめるがトキはそれを認めない。
しかし、つけヒゲをつけた隆が姿を現すと、観念して牧田が息子であることを認めた。


牧田は自分の本当の母がトキであることを知り認知を迫っていた。
トキは亡き夫・広介と築き上げたスーパー・バードを守りたかった。
牧田を認知してスーパー・バードの要職につけることはできない。
認知を断られた牧田は、今度は川岸に取り入って乗っ取りを企んだ。
それによりトキは牧田を殺害したことを告白する。



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しかし、それはトキが友恵をかばってのものだった。
真犯人はトキではなく、友恵だったのだ。


孝則の余命宣告を受けた友恵は心のスキを突かれ、
川岸と関係を持ってしまった。




その後、孝則は病死し友恵は社長の座に就いた。
スーパー・バードは命に代えても守らねばいけない。
そう思った友恵はトキに脅しをかけていた牧田を殺害した。



川岸は友恵の犯行だと気が付き、友恵に社長を退任するように迫ってきた。
慰安旅行先に美紀を呼び出していた川岸は彼女に襲われ、
部屋から飛び出す美紀を追って海岸に来たもののそのまま美紀に逃げられてしまう。



友恵は美紀が用意したナイフが落ちているのを拾い上げ、
川岸がひとりになったところそれで刺殺した。


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もともと社長の座は重いと拒否していた友恵は、
乞われるままに社長に就任せざるを得なくなっていた。
その重責による心のすきが今回の事件を起させた。



厚子と隆は自然の流れに寄り添うことにして、
もう少し一緒に過ごそうとくわのへ帰って行った。





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