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昔の土曜ワイド劇場

        

「白い手 美しい手 呪いの手」 恐怖劇場アンバランス『墓場から呪いの手』のリメイクを見た

category - ライフスタイル
2017/ 02/ 21
                 
日曜日ようやっと「白い手・美しい手・呪いの手」を見ることが出来ました。

●「白い手・美しい手・呪いの手」  1979年8月4日
脚本: 武末勝、若槻文三
監督: 富本壮吉
出演: 荻島真一、堀越陽子、長門裕之、木村理恵、山田吾一
渥美国泰、長谷直美、岸田森、原良子、桶浦勉ほか


東西通商の事務員・白川雪子(堀越陽子)は妹のいずみ(木村理恵)と街へ繰り出していた。
ふとあるネクタイが気に入り手に取る雪子。
いずみは夜コンサートへ行く予定があるため雪子と別れた。
ひとりになった雪子は先ほどの店へ引き返しネクタイを買う。

白い手 美しい手 呪いの手

雪子は同じ会社で働く課長・南条信(荻島真一)と付き合っていた。



ある日、勤務中の南条に電話がかかってきた。
雪子はいずみと一緒にお昼を食べようとしていたところで
南条も一緒にと思い呼び出してきたのだ。
晴れた青空の下、オープンテラスでくつろいでいた
雪子といずみのもとへ向かう南条。


白い手 美しい手 呪いの手

やり手の南条の忙しさを気遣う雪子だが
いずみは「いいじゃないの、ねっ。」と無邪気に笑う。
そして、南条がこの間のネクタイをしていて
雪子がプレゼントしていたことを知る。


いずみの前では南条と雪子の仲は公然となっていて
二人の結婚についても大賛成していた。

笑顔のいずみとは対照的にどこか翳りのある表情の雪子。

二人は両親を早く亡くしていて、いずみの学費は雪子がまかなっていたが
来年はもう卒業だから心配しないでくれと言う。
いずみはピアニストを目指していた。
母の形見の翡翠のイヤリングを二人はおそろいの指輪にアレンジして
それぞれが嵌めていた。


南条に仕事の電話がかかり自分は昼食に同席できないが
馴染みの店で二人でとるようにいい先に帰る南条。

妹の前で結婚の話題も出たにもかかわらず
表情が冴えない雪子。


実は、雪子は南条に好きな女性が出来たのではないかと懸念していた。
南条を愛していた雪子は、南条のためならどんなことでもやってきた。
その中には、背任横領を隠すためにやった会社の帳簿操作も含まれていたのだ。
雪子は南条が自分と別れたいのだが、
このことがあるので別れられないんじゃないかと疑っていたのだった。


南条は野田部長(渥美国泰)に呼び出されて会計監査が終わってから日が浅いのに
再び監査が入ると知らされた。

東西通商の3億円横領については野田、南条の他に
産業庁の宮崎課長(岸田森)とハナヤマ食品の花山社長(山田吾一)も共犯だった。

南条が雪子を事件に巻き込んだのも
野田の指示によるものだった。
野田は南条に雪子を何とかしろという。

渡辺専務の娘かおり(長谷直美)が南条に好意をもっているのをいい事に
かおりとの縁談をまとめてやろうと言った。
そうなれば南条の将来は約束されたも同然で
目の前にエサをぶらさげて南条を誘惑する。


野田には横領した会社の金の一部で店を買い与えてやった愛人のチエ(原良子)がいた。
チエは横領については全て知っており、野田から再度会計検査が入ることを聞かされ
帳簿操作した雪子の始末についてひとつしか方法がないと確認しあう。


南条から話があるから今晩ここへ来てくれと紙を渡された雪子。

白い手 美しい手 呪いの手 山田吾一

雪子が呼び出された部屋で彼女を待っていたのは
南条だけではなかった。
野田の他に、宮崎と花山もいた。
野田は東西通商の会計に検査が入ることを話し
雪子を殺すしかないと言った。


雪子が3億を横領した上失踪したことにしようと言う。
野田の冷酷な提案にもらった金は全て返すと
殺人は拒む花山だったが野田は相手にしない。

白い手 美しい手 呪いの手 岸田森

この中で一番小心者の宮崎はカップを持つ手の震えが止まらない。
この件からおりるというが、当然宮崎だけおろすわけがない。


一方、タクシーで指定場所のマンションへ向かう雪子は嫌な予感を感じる。
不安感を持ちながらマンションへ入ると南条の他に野田の姿を見つけた。


野田は雪子に「おめでとう。ふたりの結婚の仲人を頼まれたよ。」と雪子を安心させる。


思いもしなかった出来事にようやっと嬉しそうに笑みを浮かべた雪子。


白い手 美しい手 呪いの手 荻島真一 堀越陽子

野田が雪子を安心させたところで、雪子の背後にいた
南条は震える手でプレゼントされたネクタイで雪子の首を絞めた。

雪子の殺害が終わったとき、チエが荷物を抱えてやってきた。
中には電動のこぎりが入っていた。



白い手 美しい手 呪いの手

チエは宮崎とのこぎりをもって雪子の死体が置かれたバスルームへ向かう。
しかし、宮崎は浴室の隅に泣きながら逃げたため
チエがのこぎりで死体を切断する。
シャワーの水が雪子の体から溢れ出した血を洗い流していく。



バラバラになった雪子の体は
南条たちが分担で捨てに行った。
5人が共同で互いのアリバイを証明しあうことになった。

野田とチエはアリバイ作りのためチエの店で待機し
役割を終えた宮崎や野田も店にやってきた。
だが、南条はバラバラにした死体のひとつが行方不明になり
到着が遅くなっていた。
拭い去れない不安感を持ちながらもようやっと帰ってきた南条。



南条が足りないと思っていた切断死体の残りは
それこそが翡翠の指輪を嵌めた手で
現場の浴室の湯船の陰にへばりついており
この後自由に飛び回ることとなる・・・





死体は捨てアリバイの工作もしていたが
気が小さい宮崎は精神的に追い詰められ
周りから見ても危険な状態にあった。

先ほど死体を掴んだ手を洗面台で必死に洗う宮崎。
すると扉の下から、翡翠の指輪をした
女の手がのぞいていることに気づく。



悲鳴をあげ錯乱する宮崎。


一旦は動揺が収まったものの
野田らは宮崎が精神的に
とても危ない状態であることを確認する。



店を出た宮崎は車で帰宅する途中
フロントガラスに女の手が這いつくばり
逃れるように車を出て遮断機が下りた線路に立ち入り
電車に轢かれて死んでしまう。



大塚刑事(長門裕之)は宮崎の死が自殺と片付けられたものの
激しい恐怖にゆがんでいた死に顔にどうも腑に落ちないものを感じていた。
管轄違いで手が出せないのだが気になってしょうがない。


管轄違いにもかかわらず仏を追って行動してしまったことで上司から注意を受けた。

刑事部屋を出たところで、雪子が失踪し
保護願を出していたいずみと出会う。
いずみは早く捜査をしてくれというが
受付では依頼が所轄に届くまで時間がかかり
すぐに捜査できないという。

らちがあかないと思ったいずみは
通りかかった大塚に姉の雪子は単なる家出ではなく
なにかあったんだという。

いずみの深刻な訴えに大塚はいずみとともに
雪子の住んでいた部屋に同行する。

そこで、雪子が東西通商の南条と婚約していたことを知る。
大塚は宮崎が死の直前まで東西通商の連中とマージャンを
していたことを知っており興味をひかれる。


バラバラにされた女の胴体が発見された。
胸元の特徴から雪子だと判明した。

殺害現場となったマンションに住んでいたチエは
野田が買ったホテル代わりに使用している部屋へ移りたいという。
今の部屋を人手に渡すわけにもいかず
南条を住まわせることになった。

宮崎の不可解な自殺と東西通商に興味をもっていた
大塚刑事は夜、南条に聞き込みをする。
南条は刑事たちを連れてチエの店へやってきた。
南条のアリバイを証言するチエだったが
大塚はねちっこく南条たちに絡みつき
やっかいな刑事という印象を彼らに与えた。



新しく住み始めたマンションにチエが帰宅したとき
翡翠の指輪を嵌めた女の手がチエを襲ってきた。

なんとか部屋にたどり着いたチエだが
手は執拗にチエを追い回してくる。

恐怖におびえたチエは再び部屋を出て
屋上へあがってきたところ
手に突き落とされるようにマンションから
身を投げ出し死んでしまう。

一方、警察にあった雪子の胴体は
何者かに盗まれていた。
雪子の手は自分のバラバラになっていた
体の部分を少しずつ集め始めていたのだ。




野田の取り持ちもあり、専務の令嬢かおりとの
婚約も着々と進んでいた。

白い手 美しい手 呪いの手 長門裕之

野田邸へ招かれた南条とかおり。
そこへ大塚が南条を訪ねてやってきた。

わがままなかおりは南条のもとへ
刑事がやってきたことで機嫌をそこね
南条を乗せて車で湖へ向かう。


ガソリンが足りないはずもないのに
二人が乗ったボートは急に動かなくなる。

故障の原因を探ろうと南条が立ち上がったところ
水面に女の手が浮かんだ。


恐怖におののく南条だがなんとかボートは動いた。


白い手 美しい手 呪いの手 堀越陽子

愛する人に裏切られた雪子は
妹のもとに姿を現した。
いずみは雪子が南条に殺されたのだと悟った。



白い手 美しい手 呪いの手

花山が自室にいると、ベッドの上に雪子の首が現れた。
家には妻もいる。
悟られないように振る舞いながらも
雪子の首が自分を追ってきたことで
心理面が揺さぶられうまくは隠し切れない。


動揺を隠せないながらも花山はなんとか首を外へ出し車で捨てに行った。
さすがに花山の妻も夫の異様な様子に
何かが起こっていることを気づいたようだった。


白い手 美しい手 呪いの手

布で覆った雪子の首を、自分の会社の倉庫にある大型冷凍庫へ
隠そうとした花山だったが、女の手が電源装置を操作して
花山を冷凍庫へ閉じ込めてしまい花山は凍死してしまう。




いよいよ、残ったのは南条と野田のふたりだけだ。
追い詰められていく南条だが、野田からかおりとの婚約だけは
しくじるんじゃないときつく言われる。

野田に言われてかおりを食事に連れ出す。
南条が精神的に異常をきたしていることは
かおりも気づいており、病院へ行くようにすすめる。


南条の脳裏にあの日湖で見た女の手がちらつく。

ステーキを切っているかおりの手が
血がついた包丁を握っているように見え
南条は常軌を逸した行動に出た。


自分を苦しめている雪子の忌まわしい手と重なって見え
南条は持っていたフォークでかおりの手を刺してしまう。




白い手 美しい手 呪いの手 長谷直美

悲鳴をあげるかおり。


やつれはてた形相のまま南条が向かったのは
妻が外出中の野田邸だった。

野田は会社の監査が無事に終わったという。
雪子のおかげで何事もなく終えることが出来たのだ。

冷静に報告する野田とは裏腹に南条は
「それじゃ、殺すことはなかったんですよ。
みんな殺されたんですよ。
雪子の手に殺されたんですよ」とつぶやく。

そして、かおりの手を刺してしまったと告白する。

野田は激怒して、何があっても自分の名前だけは出してくれるなと念を押す。

正気を失っていた南条だが、あることに気がつく。

妹のいずみは、雪子から何もかも聞いていて
全てを知っているんじゃないかと。

野田の制止を振り切り、野田邸を後にした南条。
ひとりになった野田を、女の手が襲う。


白い手 美しい手 呪いの手

狂った野田は日本刀を持ち出し
見えない相手と格闘するのだが
手が襲ってきて自らの刀で死んでしまう。


いずみが何か握っていると考えた南条は電話でマンションへ呼び出す。
南条が自分を殺そうとしていると知っていたいずみは
大塚に電話するが生憎不在だった。
殺されるかもしれないと思いながらも
真相を暴くためマンションへ向かういずみ。


南条はいずみに、雪子を殺した相手は死んでいるというが
いずみはあなたが殺したんだと南条に迫る。

やはりバレていたかと、南条はいずみを失神させる。

その時、女の手が南条に襲い掛かる。

南条は殺害現場のバスルームへ
命からがら逃げ込む。

そこに待っていたのは雪子の手が集めていた
自分のバラバラになった体だった。


白い手 美しい手 呪いの手

集まった雪子のバラバラ死体は
全てが揃いひとつの体となって起き上がる。

やがてベッドに追い詰められた南条は
甦った雪子に絞め殺される。

気を失っていたいずみが意識を取り戻すと
姉の霊が南条の首を絞めていた。


白い手 美しい手 呪いの手 荻島真一

全ての復讐を終えた雪子は消えてなくなり
南条は自らの手で首を絞めて死んでいた。


いずみからの電話でかけつけた大塚が到着したときには
全てが終わっていた。


白い手 美しい手 呪いの手 木村理恵


悲しみにくれるいずみ。
大塚はいずみを気遣いながらマンションを後にして
雨の中いずみとともに歩き出す。





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今回はEXまにあっくすという番組でこれをみたのだが
「白い手・美しい手・呪いの手」の元となった
「墓場から呪いの手」を放送した”恐怖劇場アンバランス”を
思い出させるようなつくりだった。


アンバランスでは本編の前後に青島幸男が出てきて
ドラマについての解説を行うのだが

恐怖劇場アンバランス青島幸男

EXまにあっくすでもドラマが始まる前に
ドラングドラゴン塚地と番組のマスコット(?)兼
案内人の怪獣ザザーンが出演しており
ドラマの紹介やエピソードなどを語る。


(話されたエピソードの数々はファンは知ってるものばかり。
もっと突っ込んだエピソードを披露して欲しかったところだが
当時を知るスタッフも在籍してないだろうし無理なお願いかもしれないが)





今回は「白い手・美しい手・呪いの手」ということで
以前にも記事で書きましたが3年ほど前に
渋谷にある名画座「シネマヴェーラ渋谷」の
岸田森特集で上映されており
その時の映画チラシなども紹介してました。


ここでも話していたのですが
今回の役柄は岸田森らしくない、小心者の役人。
うちでもテレビを見ながら
「岸田森のイメージじゃないよねー。」
「やっぱり傷だらけの天使の辰巳さんってかんじ」
といいながら見てました。

だから、意外性がある役でしたし
カップをやたらカチカチさせて震え上がる姿は
笑いを誘うものがありました。


やたらと怯えて恐怖におののく姿・・・


これは何も岸田森だけじゃなく
山田吾一や渥美国泰、クラブのママをやった
原良子も作り物の手や頭部に
ひとり芝居しまくりで笑いながら見てました。


昔の役者はすごいですねー。
一人芝居がうまいうまい!

外の月明りだけが差し込んでくる
電気の消えた和室で日本刀を振り回して
暴れ続けていた渥美国泰の影はサイコーでした。


ブログに掲載した写真ではうまく撮影できなかったんですが
家具の少ない広い和室。
障子には月明りに照らされた庭の植栽の枝や葉が風で
揺られて映像が美しく、製作側のこだわりが感じられて
ひじょうに良かったです。


岸田森の意外性とはちと違うが
長谷直美の令嬢というのも違和感が。
わがままな令嬢役があってない。

どう見ても令嬢ってかんじではないんですよね。
でも、土ワイでもこういった使われ方を
他でもしてた印象があります。



このEXまにあっくすは、円谷プロがらみですが
制作が円谷じゃない初期の土曜ワイド劇場の
作品の放送もぜひお願いしたいです。



            
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「殺人フィルムへの招待」と「軽井沢夏の危険地帯」

category - ライフスタイル
2017/ 02/ 14
                 
先日将棋に差し変わっていた「怪奇!巨大蜘蛛の館」ですが
3月5日(日) 午前11:00~午後2:00に放送されるようです。
良かった。

EXまにあっくすの現在までに発表されているラインナップ

1. 怪奇!巨大蜘蛛の館
2. 白い手・美しい手・呪いの手
3. 怨霊!あざ笑う人形

3月には1~3までの再放送に加え
新たに4も放送される予定ですが
まだタイトル名が発表されていません。
順番から言うと「怪奇!金色の眼の少女」だと思いますので
今から3月の新作の放送も楽しみです。

さて、かつて見たことはあるけどその後なかなか再放送されない
そして同じように見たい方が多いと思われる土ワイの作品をご紹介。


●「殺人フィルムへの招待・足のない死体、胴のない死体」  1982年7月31日
原作: 加納一朗
脚本: 須川栄三
監督: 松尾昭典
出演: 名高達郎、相本久美子、西村晃、左幸子、草川祐馬、寺田農ほか


アングラ映画の主催者に本物の殺人を写したフィルムが届いた。
匿名の差出人を追う若い刑事と犯人に狙われる美人モデルのロマンスを交えて描く猟奇ミステリー。

殺人フィルムへの招待

アングラ映画を見ることを趣味にしている刑事小坂(名高達郎)は、ある日、本物の殺人現場を撮影したとしか思えないフィルムを見た。
翌日その被害者らいい若い女の太ももから下を切り取られた死体が発見された。
四方刑事(西村晃)とコンビを組んだ小坂は16ミリ撮影機を持つ映画愛好者をしらみつぶしに調査した。
そして16ミリ現像技術を持つ重要人物の手がかりをつかむ。
やがて、第二の殺人フィルムが・・・



土曜ワイド劇場 殺人フィルムへの招待


これは昔1回だけ見たことがあり、残酷な殺人フィルムの映像と
犯人が誰だったかの記憶も曖昧ながらありますが
それ以外は忘れています。

放送後、猟奇殺人ということで裸の女性が無残に切り裂かれるシーンに
新聞に抗議の投書が来ていたりしました。

この頃は2サスが乱立していたので、各局競争のため原作漁りや
より刺激を求めたタイトルや内容など
どんどんエスカレートしていった結果でしょう。

また若い刑事小坂役の名高達郎(現・達男)のロマンスの相手
相本久美子とのキスシーンがあるのだが
相本久美子は父親が警察署長ということでこれまで
こういったシーンは一切NGだったのだ。
今回は相手役が憧れの名高達郎ということで初キスシーンを披露というエピソードもあったドラマだ。


このドラマの犯人は精神的にちょっと恐怖心を覚える人物だったのだが
犯人に対して同じような感覚になったのはこの2週前に放送されたこちらだ。



●「軽井沢夏の危険地帯・美しい獲物が罠にかかる」  1982年7月17日
原作: 五谷翔
脚本: 武末勝
監督: 長谷和夫
出演: 田村高廣、真野響子、長門裕之、鳳八千代、山本みどり、松橋登ほか


ヤングでにぎわう夏の軽井沢の空き缶集積場で
全裸のアベックの惨殺死体が発見された。

通報を受けた島崎刑事(長門裕之)は、発見者の元新劇俳優
円城寺(田村高廣)から聞き込みを開始する。

東京の女医津島由起子(真野響子)は、妹が恋人と浅間方面へ出かけたまま
戻らないのを心配して捜索願いを出していた。
連絡を受けた由起子は現場に急行した。

死体は妹とは別人であったが、島崎刑事らとともに由起子は
円城寺のもとを訪ねた。
かけつけた由起子を見て、円城寺はハッとする。

そして、翌日、妹のものらしい車が死体とともに発見された。


軽井沢夏の危険地帯

刑事の長門裕之が元新劇俳優の田村高廣の山荘を訪問すると
広い庭でゴルフの練習をしているというシーンがあるのだが
田村はゴルフ未経験。

ゴルフには自信がある長門が田村を指導して
クラブの握り方などはサマになった。
とはいえ、まだ肝心のボールコントロールまでは出来ないため
クラブを振るところは田村が、飛んでいったボールは
長門が打ったものを撮影した。


この間7月24日には「じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行」が放送されている。
刑事を退職した藤田まこととその妻三ツ矢歌子の素人探偵の活躍を描いた推理サスペンス。
こちらは何年か前にホームドラマチャンネルの藤田まこと特集で
続編「フルムーン探偵日本三景めぐり」とともに放送され見ている。



●「じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行」  1982年7月24日
脚本: 篠崎好
監督: 前田陽一
出演: 藤田まこと、三ツ矢歌子、大木実、八木昌子、西崎みどり、高野洋子ほか



じゅく年夫婦探偵

学生時代の友人から20年ぶりに届いた手紙を発端に
佐渡に出向いた夫婦探偵が資産家殺害事件の謎に挑む。


野呂真太郎(藤田まこと)は50歳。
刑事を退職後、妻の佳江(三ツ矢歌子)の
経営するブティックの専務としてのんびり暮らしていた。

ある日、佳江のもとに親友倭子(八木昌子)から手紙が届いた。
手紙から倭子の様子が気になった佳江は真太郎とともに
倭子が済む佐渡を訪れる。

佳江たちが佐渡へ着いた翌日、倭子の住む家の
当主鹿島の死体が小木港にあがった。


藤田・三ツ矢のコンビによる”じゅく年夫婦探偵シリーズ”の第1作。



●「フルムーン探偵日本三景めぐり・夫婦コーカン?コーカン殺人?濡れた三つの死体」  1984年10月20日
原作: 和久峻三
脚本: 篠崎好
監督: 広瀬襄
出演: 藤田まこと、三ツ矢歌子、藤木悠、絵沢萌子ほか


フルムーン探偵日本三景めぐり

日本三景めぐりのツアーで発生した連続殺人事件に
熟年夫婦探偵が挑む。
藤田まこと、三ツ矢歌子の熟年夫婦探偵シリーズ二作目。


真太郎と妻の佳江のツアーが広島の宮島へ来たときに
メンバーの一人、高見沢(船戸順)の妻綾乃(絵沢萌子)の
死体が見つかった。

絞殺された後海に投げ込まれたらしい。

不審なのは最初に訪れた松島で、仲間の辻(藤岡重慶)が
妻光代(速水典子)とけんかし、行方をくらましたこと。

辻はメンバーに夫婦交換をもちかけたらしい。

推理小説ファンの佳江は、交換殺人説をもとに
犯人探しに熱中する。


「じゅく年夫婦探偵」シリーズといいながらも
たった2作で終わってしまった。

1作目では佐渡へ向かう際に上原謙と高峰三枝子の
国鉄のフルムーン旅行のポスターが画面に映っている。


フルムーン旅行 上原謙 高峰三枝子


「熟年夫婦」と「旅行」いうワードからも
フルムーンを意識したものだということがすぐにわかる。


この2作は80年代の作品だが
正直見たいもののリストにはなかったので
一応録画して1回見たきりだ。

2作目は長ったらしいタイトルから
内容がバレバレな感じだったしね。


「殺人フィルムへの招待」と「軽井沢夏の危険地帯」ももう一度見てみたい。



                         
                                  
        

横溝正史の「鬼火」 田中登が描く幻想的な美しさ

category - ライフスタイル
2017/ 02/ 13
                 
昔の土曜ワイド劇場で見たい作品は数多いのだが
「鬼火」がみたいとおもっていたらその後すぐの
2011年12月にホームドラマチャンネルで放送された。
先日もう一度見返したので書いてみることにした。



●「横溝正史の鬼火・仮面の男と湖底の女」  1983年3月26日
原作: 横溝正史
脚本: 中島丈博
監督: 田中登
出演: 宇津宮雅代、中山仁、風吹ジュン、高橋長英、加藤治子、伊丹十三、植木等、森本レオほか


昭和18年、信州の湖畔にある旧家を舞台に、美しい義母に憧れる兄弟の葛藤を描いたミステリー。

広い湖畔が映し出される。
音楽と映像はどこか横溝正史の映画版「犬神家の一族」を思い出させるものがあった。

にっかつロマンポルノでも評価が高い田中登の幻想的な演出は
怪奇ムードを高めるだけではなく耽美も感じられ
おどろおどろしい物語に妖しくて美しい雰囲気を添えている。

湖畔の映像のあとタイトルが出て土ワイお馴染みのオープニング、
出演者、脚本、監督の紹介へ。

土曜ワイド劇場 鬼火


※途中ちょっと気持ちが悪いと思える画像があるので
怖いものが苦手な方は遠慮した方がいいかもしれません。
作りものなので大したことはありませんが。



人里はなれた信州の湖のほとりに十数年使われることがなく朽ち果てたアトリエがあった。

父親がそこを買い取ったことでその息子猪俣(森本レオ)がアトリエを見に来た。
彼を案内してくれたのは古くからその家の持ち主に仕えていたチカ(加藤治子)だった。

建物の朽ち果てた様子に猪俣は取り壊そうと言うが、チカは朽ち果てるがままに
任せるように言う。

横溝正史の鬼火




アトリエへ入ると猪俣は気味の悪い裸婦の絵を発見する。

書いたのは持ち主兄弟の共作で
下絵を弟が色を付けて仕上げたのは兄だという。


そして、この家の者はみな死んでしまったと告げ、
その過去を猪俣に語るのだった。

ここからはチカの語りで回想シーンが始まる。




昭和18年、旧家の漆山(伊丹十三)は妻を早く亡くし
満寿夫と代助という二人の息子を抱えていた。
代助は分家に養子にだしていたが、ふたりはとても
仲の良い兄弟で「ダイちゃん」「まーちゃん」と呼び合い
離れてからも一緒に遊んでいた。




横溝正史の鬼火 伊丹十三


ある日、漆山は水商売上がりの浦江(宇津宮雅代)という女を後妻に迎えた。

浦江は満寿夫と代助が美しい自分に憧れを持っていることを感じていた。
それをいいことに、仲の良かった兄弟をなにかにつけて競わせて
勝ったほうを猫かわいがりした。
兄弟の仲が険悪になっていく様子を浦江は楽しんでいた。
この残酷で陰湿な浦江の教育により、兄弟は互いを激しく憎むようになっていく。
浦江をママと呼び慕っていた兄弟は勝者になることで
浦江の関心を買おうとしていたのだ。


水商売あがりの浦江にとって田舎暮らしは退屈であった。
ある日、満寿夫と代助は、浦江と山番の男との情事の現場を見てしまった。


そして、山番が死体となって発見され
浦江は行方がわからないままとなってしまう。


漆山のもとを大橋刑事(植木等)が訪ねて来た。
漆山は失踪した浦江はもう二度と姿を現さないはずだと断言する。
田舎暮らしに浦江がいつまでもつかそれを楽しんでいたのだ。


浦江の行方もわからず、山番を殺した犯人も挙げられないまま
月日は流れていく。




横溝正史の鬼火

成長した満寿夫(中山仁)と代助(高橋長英)はともに
美術を学び画家になっていた。


浦江の教育のおかげで大人になってからも
兄弟仲は険悪なものであった。

かつてのママをめぐっての確執に加え
画家としても競い合うようになっていった。

それは絵のモデルであった京子(風吹ジュン)をめぐっても同様だった。


横溝正史の鬼火 高橋長英

京子と代助の婚約が決まりうちわの集まりの場に
満寿夫は代助が遊んではらませた女を連れてきて
代助と京子の仲を裂いてしまう。

そればかりではなく代助が春画を描いていることも
明るみに出るよう工作して代助は警察に逮捕される。


時はたち、久しぶりに満寿夫と代助は再会する。

代助は満寿夫をあるバーへ案内した。



横溝正史の鬼火 宇津宮雅代

そこにいたのは浦江とそっくりなバーのママ銀子(宇津宮二役)だった。

驚きをかくせない満寿夫の様子に面白がる代助と銀子。


横溝正史の鬼火

こうして満寿夫は銀子と出会う。

銀子は浦江と性格が似ており
代助だけでなく満寿夫とも関係をもち
ふたりを弄ぶようになる。



横溝正史の鬼火

ふとしたきっかけで銀子は満寿夫が浦江を殺したと告白を受ける。


それ以前に、父の漆山が亡くなる際にも
満寿夫に浦江を殺したのはお前だろうと言われていた。
父は息子の罪をわかっていたのだ。


少年時代、山番との情事の現場をみた満寿夫は
浦江をボートで湖に連れ出して殴りかかり
底なし沼へ突き落として殺してしまったのだ。

罪に苦しむ満寿夫の様子を面白がる銀子。


満寿夫は展覧会で絵の才能を認められ
文部省買い上げになったことが新聞記事となり
代助もそれを知ることとなった。

代助はその記事の切抜きを持って
婚約者だった京子のもとへ向かう。
京子は傷心のため場末のキャバレーの女になり
店外では体を売ることもいとわないくらいに身を持ち崩していた。


代助は京子に記事を見せ京子の満寿夫への憎しみをあおり
京子に殺意を抱かせるよう誘導していく。

記事を片手に満寿夫のアパートへ向かう京子。


横溝正史の鬼火 風吹ジュン

満寿夫は外出していて部屋にいたのは銀子だけだった。
京子は兄弟にされた仕打ちを話すが
あんたがお粗末なのよと銀子は相手にせず部屋を去る。



横溝正史の鬼火

ひとりになった京子はそばにあった大きな緑の絵の具を
大量に食べて自殺をしてしまう。


京子は知っていたのだろう、緑色の絵の具に強い毒性があることを。


死後、何者かが京子の死体の首に紐を巻きつけ
手にコートのボタンを握らせ他殺に見えるように細工をする。

のちにこれは代助がやった工作であることがわかる。



何も知らず帰えってきた満寿夫はアパートの前の人だかりに驚く。
そこへ銀子が現れ京子が満寿夫の部屋で死体となって見つかったことを知らせる。

痴情のもつれで疑われることを恐れた満寿夫は銀子に言われてその場から逃亡してしまう。


その後、銀子は代助とホテルに泊まっていた。
しかし、その晩火災が発生し、銀子は窓から飛び降りたが
代助は炎に包まれてしまう。


銀子、代助ともに助かったが怪我で済んだ銀子に対し、
代助は大やけどを負い顔中包帯でグルグル巻きにされ
ベッドに横たわっていた。


一足先にアトリエで代助を待つ銀子の元に
ようやく代助が帰ってきた。

フードをかぶり後姿しか見せない代助に
前を向くように言い代助が振り向く。






横溝正史の鬼火 仮面の男と湖底の女

顔面やけどを負った代助は仮面で顔を隠していた。
その異様な様子にハッとなる銀子。

しかし、したたかな銀子は仮面にもなれ
その下の素顔を見せるようにせがむ。

いざ、仮面を取ろうとすると怖くなる銀子。
代助はそんな銀子を逃がさないように自ら仮面を剥ぐ。





鬼火

仮面の下にあったのは激しくただれた代助の素顔だった。


鬼火 植木等

山番殺害、浦江失踪事件のときに担当だった大橋刑事が
京子の事件で代助のアトリエにやってきた。
もうすぐ定年になるという。


そして、代助が描いていた絵と銀子の話から
代助が色を判別できなくなっていることを悟る。
その絵はまるで下書きのような素描画であった。


顔がただれ素顔をさらせなくなった代助は
自分はもう終わりだと言う。

そんな時京子の事件以来姿をくらましていた満寿夫が
代助のアトリエに潜伏していて
二人は再会を果たすこととなった。

かつては憎しみあった兄弟だが
追われる身となった満寿夫と
顔に傷をおった代助は互いを許し合い
ママが来る以前の仲の良い兄弟にもどろうと話し合う。

そして、満寿夫は浦江を殺したことを告白し
代助も嫉妬から山番を殺したことを告白する。


ふたりは仲良く湖畔へ出かけボートに乗る。


しかし、代助の憎しみは消えてなかった。
満寿夫に襲い掛かりボートから突き落としてしまう。
満寿夫がもがき代助も湖へ。

必死でボートに這い上がった満寿夫は
水面から上がってこようとする代助の仮面を剥ぎ
ただれた素顔を初めて眼にした。


一番見られたくない相手に顔を見られてしまった代助。
代助はそのまま湖底へと沈んでいく。


場面は変わりアトリエでは仮面の男が
下絵に絵の具を塗っていて絵を完成させようとしていた。

色彩を判別できなくなった代助が絵具を扱えるわけがない。
銀子はすぐに仮面の男の正体をみやぶった。
果たして満寿夫であった。


銀子は知っていた。
描きかけの裸婦の絵のモデルは銀子だったが
大橋刑事からあんたを書いているわけではなく
あんたを通してそっくりな浦江を描いているんだと。

満寿夫は浦江が着てた着物を銀子に着せ
ボートに連れ出す。

二人が姿を消したアトリエに大橋刑事が来てチカが迎えた。
大橋は代助が顔面のやけどの影響で眼が弱っていて
色を識別できなくなっていることを告げる。


満寿夫が代助になり代わったあともチカは
銀子と違いその正体に気がつかなかったのだ。


ボートの上で満寿夫は銀子に
「ママ(浦江)と銀子は同じ(2人で1つの)の女、ボクとダイちゃんも同じ男」といい
銀子に殴りかかると抵抗する銀子を道連れにして湖へ沈む。

鬼火 仮面

深い底なし沼は浦江、代助、銀子、満寿夫を飲み込んだまま
4人は浮かび上がってくることはなかった。






そんな悲しい兄弟の話をチカが猪俣に話し終える。

あの奇妙な絵は浦江=銀子がモデルの
満寿夫、代助が命を懸けた最後の作品だったのだ。


チカはアトリエを取り壊したらこの絵の行き場所がなくなると言う。


すると、扉が開き

「その絵を下さいな」と

一人の若い女が姿を現した。


その女は年齢と髪型こそ違うものの
浦江、銀子にそっくりだったのだ。


チカが唖然としていると、激しい雷が鳴り響き
チカと猪俣は身を伏した。

雷がやみ二人が顔を上げると
絵も女も姿を消していた。







父が迎えた後妻によって少年期に歪められてしまった兄弟愛。
憎み合えば憎み合うほど、深く愛し合っていくという矛盾。
父は何故あの女を迎え入れたのだろう。
彼自身もまた歪んだ家庭環境で育ち
愛情を素直に表現できない男だったのかもしれない。





宇津宮雅代というと土曜ワイド劇場では
「京都妖怪地図」や「死美人シリーズ」など
怪奇モノに多く出演しているイメージがある。


今回の鬼火でも二役(厳密には三役)しているが
なぜか二役することが多いそうだ。

本人談では、思い切り良く切り替えが出来るタチで
この作品ものってやったらしい。
義母の面影を残して現れる若い女性の役は
衣装やメイクの違いに頼らずに演技で区別する
役作りに苦労したとか。
幻想の世界が好きでどろどろした中に、
何かひとつ、透明感が出ていればいい。ということだ。


そして、冒頭の湖畔&音楽が犬神家の一族っぽいと書いたが
負傷した代助がかぶった仮面がこれまたスケキヨ風で
横溝正史テイスト抜群の作品なのだ。


「鬼火」は文庫本を持っていてパラパラと見返してみた。
「蔵の中・鬼火」(横溝正史 角川文庫)という短編小説集だ。
「鬼火」は昭和10年2月、3月の「新青年」で発表された。
再度パラ読みしてみたが、ドラマでは原作をわかりやすく
手直ししている。

登場人物の名前も一部変更されているが
ドラマでは横溝ワールドを壊すことなく
様式美を感じ、この頃の土ワイに感じた
ドラマというより映画を見ているような
感覚を覚えた。


他にも未見だが横溝正史が「新青年」に
文筆家として引っ張ってきた検事の浜尾四郎の
小説のドラマ化など、初期の土曜ワイドには
名作の呼び声高い作品が数多くある。
こちらも以前テレ朝チャンネルにリクエストしたので
是非とも放送をしてもらいたいところだ。



                         
                                  
        

続・小さいけど長年の願望が叶う!白い手美しい手呪いの手など再放送決定

category - ライフスタイル
2017/ 01/ 27
                 
先日、テレ朝チャンネル2の「EXまにあっくす」という枠で
1970年代の土曜ワイド劇場の「白い手・美しい手・呪いの手」
などが放送された記事をかきましたが
今週月曜日このホームページが更新されていることに気がつきました。
2月に見たかった3作品が以下の日程で全て放送されます。

2月11日(土)17時~ 「怪奇!巨大蜘蛛の館」

2月19日(日)12時~ 「白い手・美しい手・呪いの手」

2月26日(日)18時~ 「怨霊!あざ笑う人形・危険な未亡人」

「怪奇!金色の眼の少女」と「呪いのマネキン人形」も見たいと書いたのですが、
どうやらこの様子だと現実化されそうですね。



●「怪奇!金色の眼の少女」  1980年12月27日
脚本: 若槻文三
監督: 富本壮吉
出演: 斎藤とも子、長門裕之、市毛良枝、根上淳、
岩崎加根子、岸田森、中島葵、原知佐子ほか

怪奇金色の眼の少女

三歳の少女が母が殺されるのを目撃したがよく覚えていない。
十七歳に成長したその娘が、むかし惨劇があった邸宅に戻ったとき、
悪夢とも幻覚ともつかぬものに悩まされる。


怪奇金色の眼の少女

伶子(斎藤とも子)は両親を早く亡くし、莫大な財産の相続人となったが
母の姉・悦子(岩崎加根子)とその夫・黒須(根上淳)夫婦の養女となった。

屋敷には叔父の杉男(岸田森)とその妻安子(中島葵)が同居していたが、
杉男らはとんでもないことを計画していた。


これは昔YouTubeでオープニングだけ少し見れた。
このスケジュールでいくと放送されるのは3月でしょうか。



●「眼の中の悪魔」  1984年8月11日
脚本: 田坂啓
監督: 井上芳夫
出演: 沢田亜矢子、黒沢年男、萩尾みどり、仲谷昇、
滝田裕介、長谷川哲夫ほか

眼の中の悪魔

角膜移植を受けた人妻が、覚えのない殺人現場の不気味な幻覚に悩む。
被害者の残した角膜が殺人事件尾真相を暴いていく。


20170126_4.jpg

交通事故で両眼を失明した洋子(沢田亜矢子)は角膜移植の手術を受けた。
視力は回復したが、その日から洋子は、断崖から突き落とされたり、
見知らぬ男女の顔が浮かぶ幻覚に襲われた。

ある日、洋子は写真家の稲田(黒沢年男)と知り合った。
彼の妻美沙子(萩尾みどり)が洋子への角膜移植の提供者だった。



これも土曜ワイド劇場×円谷プロらしいのだが
ちょっと他の作品とは違う印象を受けたので意外だった。
ぜひ、この機会に放送してほしいところだが・・・



●「呪いのマネキン人形」  1984年8月18日
脚本: 若槻文三
監督: 村川透
出演: 真野あずさ、長門裕之、高倉美貴、佐藤慶、
村上弘明、石橋蓮司ほか


20170126_52.jpg


両親を殺された上、自分も惨殺された娘の魂が、
マネキン人形に乗り移り復讐を果たす。

高級婦人服メーカーの新築ビルがオープンする前夜、
ビル建設にかかわった銀行支店長と不動産業者が殺された。

やがてそのビルに、売り場のマネキン人形が血の涙を流すという噂が流れた。

大塚刑事(長門裕之)は姪の久美(真野あずさ)に情報を集めさせる。
調べでは強引な商売のため社長黒崎(佐藤慶)には多くの敵がいるらしい。

そんな折、デザイナーの江里子(真木洋子)がなぞの女に襲われる・・・



「眼の中の悪魔」に続き「呪いのマネキン人形」と
2週続けて円谷プロものが続いた後に、
翌週「逃げるヌードモデル・産婦人科レントゲン室の謎」が
放送されるのだが、円谷ものが全て放送終わったら
こうした単発ものも再放送をしてほしい。


「逃げるヌードモデル」はタイトルからはそのイメージがなかったのだが
意外なことに海外の原作をもとにしたサスペンスだった。


以前土曜ワイドのカトリーヌ・アルレーものが見たいとも書いたのだが、
アルレーだけでなく、初期はそれらの海外原作の作品も粒揃いなのだ。

ウィリアム・アイリッシュ、アンドリュー・ガーブ、パトリック・クエンティンなどなど。

モーパッサンの『ベラミ』を元にした「青春の荒野」、
ルイ・C・トーマスの『死のミストラル』のドラマ化「風の訪問者」、
コーネル・ウールリッチ『喪服のランデブー』を翻案した
「純愛連続殺人」(←これは2作目も含め)や
ハドリー・チェイスの「海は誘惑する・危ない恋人」、
ウィリアム・アイリッシュの「仮面の花嫁・暗闇へのワルツ」なんかも見たい。


「仮面の花嫁・暗闇へのワルツ」は神代辰巳監督・酒井和歌子主演なのだが
このコンビでやった「悪女の仮面・扉の陰に誰かが・・・」もお願いしたい。

「悪女の仮面」は10年ほど前にミステリーチャンネル(現・AXNミステリー)でやったらしいのだが
残念ながら当時はその情報を知らず見ていない。
これは当時若かった浅野温子の演技もすごかったらしく「白い手・・・」同様
見たくてたまらない作品のひとつ。



この間テレ朝チャンネルのHPから初期の頃の
土曜ワイド劇場が見たいということと
具体的に作品名を書いてリクエストを送ったのだが
月曜日「EXまにあっくす」のHPを見たら
放送スケジュールが更新されていただけではなく
まにあっくなリクエストをはがきで募集しているという
告知が新たに追加されていた。



http://www.tv-asahi.co.jp/ch/contents/drama/0487/


前回はWEBからリクエストを送ったのだが、
番組宛におたよりでリクエストして欲しかったのか。



子供の頃見たような気がするあの作品、大人になってまた見たいと思ったら皆さんはどうされますか?
DVDを借りる。ネットで探してみる。それでもみつからない。あれは幻だったのだろうか?!いいえ。幻ではありません!
そんなあなたに、あの“幻の作品”をお送りする「EXまにあっくす」


と番組案内には書かれている。



送ったリクエストにも書いたのだが昔の土曜ワイド劇場の作品は
結構コアなファンが多いですよ。

新らし目のシリーズモノの再放送が多いので
単発モノを見たがっている人が多いです。



それとうちのブログでもアクセスが多い
樋口可南子主演の「北海道殺人旅行」も同じく。

多分、樋口可南子に関しては「北帰行殺人事件」や
「第三の女」なんかも放送したら喜ばれるはず、絶対に!

「北帰行殺人事件」は三橋達也の十津川ものだが
相方のキンキンはおらず、制作会社も異なるようで
沖雅也なんかも出ているし、
「第三の女」はスペインロケ、明智センセ(天知茂)が犯人役という
どちらも貴重なものだ。



今後時間があれば人気が高い「整形複顔シリーズ」(ファミ劇再放送済)や
他の作品についても記事にしていきたいと考えている。


                         
                                  
        

小さいけど長年の願望が叶う!白い手美しい手呪いの手などがついに放送された

category - ライフスタイル
2017/ 01/ 17
                 
いいことは続くもの。

長年に渡っての私にとっては大きな願いのひとつが
また叶いました。

白い手美しい手呪いの手

CSのテレ朝チャンネル2の「EXまにあっくす」という番組で
長い間見たくて見たくてたまらなかった
「白い手美しい手呪いの手」が放送されました。

残念ながら放送翌日に情報を知ったので
現在再放送待ちですが・・・

3年ほど前に渋谷のシネマヴェーラ渋谷にて
「白い手美しい手呪いの手」は
岸田森特集として上映されたのだがこれもいけず。

悶々とした気持ちを抱えたままでしたが
私が見たい物はいつか必ず見れるとの思いを持ち
辛抱強く待っていました。


「EXまにあっくす」ではどうやら昔の土曜ワイド劇場のうち
円谷プロ制作のものをいくつか放送してくれるようだ。


1/14に「怪奇!巨大蜘蛛の館」が再放送
1/15に「白い手美しい手呪いの手」が初回放送だったようだ。




現在わかっているのは、2月26日(日)18時から
『妖しく儚げな美しさ 独特の世界観が光る「京都妖怪地図」』
という記事でも書いた「怨霊!あざ笑う人形危険な未亡人」が
放送予定ということだけ。



1月に放送した「白い手美しい手呪いの手」は
来月以降どこかで再放送がありそうな記述があるので期待して待つ。
「怪奇!巨大蜘蛛の館」は12月が初回放送だったようで
その再放送が先日終わってしまったらしいのでどうなりますやら・・・


この3本のうち「怪奇!巨大蜘蛛の館」だけは昔you tubeの動画で見た。


とはいえ「怪奇!巨大蜘蛛の館」ももう一度見たいので先ほど
これらの作品に加え見たい作品をテレ朝チャンネルにリクエストしてみた。
どうか、再々放送されますように。


「白い手美しい手呪いの手」の再放送と
「怨霊!あざ笑う人形」の初回放送は見逃さない!





●「怪奇!巨大蜘蛛の館・復讐を決意した姉の前に
現れるクモは妹のすすり泣く怨霊か」  1978年8月26日
脚本: 田口威光
監督: 岡本精
出演: 小川知子、中山仁、田口久美、梅津栄ほか

芸能界にあこがれる娘が猛烈な業界のえじきになり、
娘のおん念が巨大クモとなって殺人鬼に復しゅうする怪奇サスペンス。

OL彩子(小川知子)の妹カオリ(渡井直美)は歌手志望で、
芸能界への登竜門といわれ、女流作詞家昭子(田口久美)が
経営する高級クラブに勤め始めた。

ところが店の常連で実業家の大村(森幹太)に気に入られたカオリが、
突然行方不明になった。

三か月後のある夜、彩子は夢の中で助けを求めるカオリの声をきく。


これは、動画で見たけど主演の小川知子と恋人の中山仁は
登場機会が少なく、ほとんどが田口久美ら殺害側とクモが
出てたような印象がある。

そして、ラストシーンの蜘蛛に復讐された
田口久美のヌードシーンが記憶に残っているだけだ。



●「白い手・美しい手・呪いの手」  1979年8月4日
脚本: 武末勝、若槻文三
監督: 富本壮吉
出演: 荻島真一、堀越陽子、長門裕之、木村理恵、山田吾一
渥美国泰、長谷直美、岸田森、原良子、桶浦勉ほか


共通の利害を持つ複数の人間に謀殺された事務員・雪子(堀越陽子)の
おん霊が殺人者に迫る恐怖の復讐。
 
東西通商の課長・南条(荻島真一)には雪子という愛人がいた。
そんな雪子に、いくつかの不幸が訪れた。

ひとつには南条に結婚話が持ち上がったこと、もうひとつは雪子が
強制された不正帳簿操作が露見しそうになったことだ。

これらのことから雪子の存在を疎ましく思うようになった
五人の人間により雪子の殺害計画が練られる。


こちらはおそらく来月放送の「怨霊!あざ笑う人形」の
前日辺りに再放送されると予想しているので未見だ。

しかし、「白い手・美しい手・呪いの手」の元となった
恐怖劇場アンバランスの「墓場から呪いの手」は
手元にDVDがあり何度か見ている。



●「怨霊!あざ笑う人形 危険な未亡人」  1980年8月2日
脚本: 押川国秋
監督: 富本壮吉
出演: 松原智恵子、横内正、岡江久美子、長門裕之、
長谷川哲夫、滝田裕介、岸田森、風見章子ほか


怨霊あざ笑う人形


海外出張中の商社マンの謎の死によって明るみに出た商社間の汚職事件を
遺族をめぐる怪奇ミステリーとして描く。

久美(松原智恵子)は、海外出張から帰国する夫・順一郎(長谷川哲夫)を
空港へ迎えに行った。

ところが順一郎は同じころ、自宅付近で死体となって発見されていた。

捜査にあたった刑事大塚(長門裕之)は、順一郎が密輸に関係していたらしい
ことをつきとめた。

悲しみにくれる久美の身辺に、次々と奇怪な事件が起こる。


これはもしかしたらむかーし、見たかもしれないという遠い記憶があるが
本当に不確かだ。


土曜ワイド劇場と円谷プロというと長門裕之がいつも刑事役で
出ていたというイメージ。



この3作品以外にも昔の土曜ワイドでは
円谷プロの作品があるので3月以降の放送も期待したい。


特に「怪奇!金色の眼の少女」と「呪いのマネキン人形」は
この機会にぜひ見てみたい。


                         
                                  
        

美女シリーズ3 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」後編

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2016/ 09/ 22
                 
美女シリーズ3 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」前編の続きです。


● 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」  1978年4月8日
原作: 江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
脚本: 宮川一郎
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、松原智恵子、伊吹吾郎、稲垣美穂子、五十嵐めぐみ、
荒井注、増田順司、かたせ梨乃ほか

悪魔の紋章

香港から帰国した明智は京子にお土産のネックレスを渡す。
京子は病身の身の上を考慮してくれ宗方と自分は体の関係がない夫婦だと打ち明け
女としての悦びを得たいと言う。


死刑台の美女

相手は知能犯で通常のやり方では川手と民子を守り切れないと判断した宗方は
ある場所に二人を匿うことにした。
宗方は明智や浪越や自らの助手にも行き先を告げず、車と電車を乗り換え
目的の宗方の知り合いの寺にふたりを匿う。



死刑台の美女16

その晩、知人からの電話で寺の住職たちは呼び出されて出かけてしまった。
川手と民子のふたりだけが残り寝ようとすると障子に三重渦状紋が浮かび上がる。


死刑台の美女17

怖くなったふたりが部屋を抜け出し墓へ行くとひとりの老婆が現れ

死刑台の美女18

ある寸劇をみせられ、大男と小男も現れた。


死刑台の美女19

それは、川手の父が山本一家を襲い夫婦を殺して財産を奪うものだった。
山本夫婦には男の子と女の子がいた。


死刑台の美女22

大男と小男こそが、山本夫婦の子ども、始と早智子だったのだ。
そして、川手と民子の墓まで用意されていた。

川手は大男に棺に押し込まれ生きたまま殺されることになる。
最後蓋をして杭を打つ前に大男はメガネとマスクをとり正体を明かす。

ここでお決まりの川手は大男を指さし「お、お前はー」

民子も大男たちに連れ去られてしまう。

翌日住職から二人がいなくなってしまったと宗方は報告を受け
浪越警部に電話する。
宗方しか知らなかった場所で二人は連れ去られ
大男と小男の知能犯ぶりに脱帽せざるを得なかった。

寺へ行くと川手庄太郎と川手民子の墓が見つかるが
和尚はそんなものは知らないと言い、掘り返してみても何も見つからなかった。

捜査で前夜近くのホテルに劇団員らしい連中が泊まり
彼らが燃やした「ある惨劇」と題された寸劇の台本の燃えカスを発見し
東京へ戻った劇団員たちに聞き込みに行く。

劇団員の証言で大男からこの劇をやるよう依頼があったことがわかった。
川手に復讐する大男と小男、山本兄妹の存在が浮かび上がってきた。


竜子が怪しいと思った浪越たちは竜子の元へ行こうとしているところ
切断された三重渦状紋をもった指が発見された。
先日浪越が調べた時は竜子の指には三重渦状紋はなかったはずだが。

一方、竜子は指を怪我して寝込んでいた。
そこへ須藤が現れる。

浪越たちは竜子の家に到着すると
お手伝いは竜子は怪我をして寝ているという。
部屋へ踏み込むと指を切断して包帯を巻いた竜子が死んでいた。


やはり三重渦状紋の持ち主は竜子だったのか?
別の場所では屋上から男が飛び降り自殺をした。
所持品は大男の特徴とぴったりだ。
竜子のお手伝いの証言でそれが恋人の須藤であったことが判明した。

須藤は遺書を書いており、自分が山本始であり川手に復讐をしたこと
北園竜子は山本早智子といって自分の妹である。
妹に捜査の手が迫り妹は自殺をした。
川手一家への復讐を遂げたことで自分もあの世へいって
二人で祝杯をあげる。
山本始の署名入りの遺書。

やはり須藤=山本始が大男であり小男は北園竜子=山本早智子で
山本兄妹が犯人だということか。

川手と民子も行方が知れず、きっともう殺されているのだろう。
ここで名探偵明智小五郎と宗方隆一郎が意見を戦わせる。

宗方はもうどこかで川手と民子は殺されているのだといい
川手の死体は例の寺の無縁納骨堂にあるのではないかと推理する。
明智はあれほどの知能犯が復讐劇を最後まで見届けず死ぬのはおかしいという。

再び寺を訪れ無縁納骨堂を開けると和尚も知らない棺があった。
この棺の中に川手の死体があれば宗方が勝ち
なければ明智が勝つ。

死刑台の美女23


棺を開くとそこには何もなかった。
浪越の部下は川手は他の場所で見つかり、明日には意識を取り戻すと言い
病院へ収容されたと報告する。

深夜、川手の病室にあの大男が現れ眠っている川手をメッタ刺しにする。
しかし、それは川手ではなく人形だった。

大男が引き上げて車に乗ろうとするがトランクには文代が隠れていた。
生存していた川手の命を狙い大男が現れると思った明智は文代を待機させていたが
知能犯の大男もそこを読んでいてトランクに隠れていた文代を拉致する。


文代がついた場所は処刑室で、既に民子がベッドに括り付けられ
大きな刃がだんだんに民子に迫ってきて真っ二つにされそうになっていた。
文代も貼り付けられる。

死刑台の美女24


部屋の中には小男もいる。
知能犯の大男と小男は生きていたのだ。
自殺した男と北園竜子は大男と小男でなかったようだ。


磔られた文代も両足がどんどん開き足が引き裂かれそうになる
悲鳴を上げながら気絶する文代。

と、そこへピンポーンとチャイムが鳴った。


こちらは宗方邸。
車いすで京子が訪問者がチャイムを鳴らしたため玄関のドアを開ける。
そこには浪越警部の姿があった。
宗方が呼び出されるも、用事があるからと話もそこそこに
そそくさと追い返されてしまう。


一方、例の処刑室では席をはずしていた大男と小男が帰ってきた。
再び処刑マシンのスイッチを入れ文代と民子のピンチが迫る。
民子はあの大きな刃で真っ二つにされ、文代も足が引き裂かれて
体から足が離れ飛んでしまった。


父と母の復讐をすべてやりとげた大男は満足するが
そこへ笑い声が響き飛び降り自殺したはずの須藤が現れる。

死刑台の美女25

しかし、須藤は全てを見抜いた明智の変装だった。

本日のぺりぺりタイム。

死刑台の美女26

コートを脱ぎ、帽子を取り

死刑台の美女27

口ひげとサングラスを取りセンセの登場。

死刑台の美女32

シャツ、ネクタイ、上着とどれも水玉で決めている!

救い出した川手と先ほど浪越警部の来訪時に
文代と民子もマネキンにすりかえており
文代と民子も姿を現す。

死刑台の美女28

自分たちの正体を見破られた大男はいよいよ正体を明かす。

死刑台の美女29

変装を解くと

死刑台の美女30

宗方博士だった。
宗方隆一郎こそ山本始だった。


死刑台の美女31

側にいた小男も変装を解き京子が姿を現す。
宗方の妻京子は山本始の実の妹早智子だったのだ。

宗方は30年前からこの復讐をすべく用意していた。

香港への出張依頼も名探偵の明智が邪魔だったからだ。

須藤に扮して北園竜子に近づいたが竜子が三重渦状紋という
特殊な指紋を持つことでそれをも利用したのだ。
宗方にとっては竜子もまた憎い川手の血をひく人間だった。

自殺した須藤は宗方が浮浪者を身代わりにして殺したものだった。

この復讐に.全てを懸けていた宗方は
死も覚悟しており最後の仕掛けのスイッチを押し
全員死亡を図るがその前に拳銃で明智を殺そうとした。

部屋に銃声が。

それは、明智に恋心を抱いていた京子が宗方に向けて発砲したものだった。
宗方が死ぬと京子は拳銃を自分に向けて放つ。

死刑台の美女33

京子の命が消えるとき、明智からもらったネックレスもバラバラになになりその役目を終えた。


いやぁ、気持ちが悪いのは実の兄妹が夫婦として長い間ふるまっていたこと。
京子も最後こそ早智子に戻って「兄さん」と言っていたが
それまで「あなた」なんて呼んでてやっぱり気持ち悪い。

宗方は復讐を30年思い続けていたと言っていたので、互いに思春期を迎え他の
異性に恋することもあっただろうにその思いも無視して復讐に身を投じたということか。


すさまじい。

しかも、その間医学での功績もあげあれだけの財産も築き上げるという
常人ではなかなかできない成功ぶりもみせている。


そして大男→宗方への変身の素早い着脱。

最後もチャイムで大男→宗方になり
浪越が帰ると宗方→大男へと
今更宗方のまんまで処刑を続ければいいじゃないかと思うが
香港への出張を依頼した時に明智に話していた
宗方の犯罪美学それがこれを許さなかったのであろう。

歩ける京子が長年車いす生活したのも宗方の犯罪美学を
貫くための演出として必要だったのか。


まぁ素早いと言えば浪越が宗方のところへ訪れたわずかな時間で
縛られていた二人の女の縄をほどきマネキンに入れ替え救出した
明智の仕事ぶりもあげられよう。

マヌケなところは、これほどまでに用意周到な宗方なのに
病室にいる川手の顔も確かめずナイフで刺しまくって殺したと思ったところ。
ましてや自分の後をつけてくる文代が車のトランクの中にいることも見破っていたのに。


このドラマを見た後には「大男と小男」という言葉がしばらく耳を離れないのだ。





                         
                                  
        

美女シリーズ3 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」前編

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 21
                 
● 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」  1978年4月8日
原作: 江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
脚本: 宮川一郎
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、松原智恵子、伊吹吾郎、稲垣美穂子、五十嵐めぐみ、
荒井注、増田順司、かたせ梨乃ほか


死刑台の美女1

シリーズ5作目「死刑台の美女」である。
今回のオープニング曲の私のイメージは ”紙芝居” ”むかし話”で
これは劇中にあった寸劇が影響しているのかもしれない。
実際オープニングで寸劇のシーンも出てきてるし。


そして、例の悲しい曲が流れ、車いすの車輪が映る。
明智はその主が部屋に入ってくるのを待っている。


死刑台の美女2

『この女性を見た時、私は宗方博士の依頼を断り切れないと直感した。』

・・・というセンセの心の声と共にひとりの薄幸そうな女性が現れた。


死刑台の美女3

それは医学博士であり犯罪研究家の宗方隆一郎(伊吹吾郎)の妻京子(松原智恵子)だった。


死刑台の美女4

明智は妻の病が思わしくないことで宗方の代わりに
香港で行われる「世界犯罪学会」への出席を依頼されていたのだ。
京子からそのことを問われ明智は出席を了承する。

花が好きな京子は部屋に沢山の生花を飾っているが
その花びらが数枚ひらひらと舞い落ちた。
それを細い指でそっと拾い上げる京子。
京子の儚げな命と、花の命の短さが重なるようだ。


本日のセンセのファッション。

宗方邸を訪れるとあって白の上着に鶯色のシャツの胸元を少しはだけ
金のネックレスをつけいつもとは違うオシャレをしている。

白に鶯色というセンスがなかなかシブイではないか。
それに、ネックレスである。
学会への出席の依頼とはいえ、半分は京子とのデートを楽しんでいる気分か。


死刑台の美女5

そこへガウンから着替えた宗方が入ってきた。

夫のいる前でその妻に堂々と恋心を抱くセンセ。
文代の「先生はホント美人には弱いんだからぁ~」って台詞が頭に浮かぶ。
センセの照れを含んだ笑みもなお更そう思わせる。


宗方は明智に自分のコレクションの数々を披露する。


死刑台の美女6

入れ墨をした人間の皮が飾られていたり、昔の日本の拷問絵図があったり


死刑台の美女7

ギロチン台や石抱き責め用の石など拷問、処刑の器具などが所狭しと置かれていた。

私も大昔そのあたりの本を図書館で借りて読んだりして、うちにある名和弓雄の
「日本の拷問と処刑史」を懐かしくなって今手に取ってしまった。


さて、場面は変わって川手庄太郎(増田順司)の屋敷が映る。

死刑台の美女8

アナログのラジカセが古い!
そして、流れた曲が「UFO~!」
ピンクレディの「UFO」だった。

川手の部屋では長女の民子(かたせ梨乃)と次女のハル子と三女の雪子とお手伝いもいた。

娘がUFOのリズムに乗っていると、電話が鳴る。
実はこのところ川手の家には見知らぬ男から脅迫の電話がかかってきていたのだ。


死刑台の美女9

ハル子はラジカセを電話にセットして川手が電話に出てみると
果たしてそれは例の男からの脅迫電話だった。
男は川手に復讐すると言い復讐劇は4幕あり、若い順に雪子、ハル子、民子、
そして川手の順で行い近々その1幕が開けるという。

ハル子の機転のおかげで録音したテープを警察へ持ち込む川手。
浪越警部は明智にこの件を依頼するが、明智は生憎香港へ出張が決まっており
代わりにこの電話の件は宗方博士に依頼することにした。

明智からの紹介で快く引き受けた宗方だったが
雪子は黒メガネマスクの男に連れ去られてしまう。

パトカーの前をマネキンを積んだトラックが走っていたが荷台から1体のマネキンが落ち
危うく轢いてしまいそうになり車を止める。
落ちてきたのはマネキンではなく裸の雪子だった。
そして、彼女の頬にはスタンプのように指紋が押されていた。
宗方はそれが「三重渦状紋」だという。
一つの指紋に三つの渦をもつ特殊な指紋。

浪越はマネキン工場を疑ったがいつものように見当違いで
マネキンを積んだトラックの運転手が休憩を取っている時
黒い帽子にメガネとマスクの大男と小男がうろついていたということで
大男小男の存在が浮かび上がる。


雪子の葬儀に川手の腹違いの妹と名乗るお花の師匠をしている
北園竜子(稲垣美穂子)が現れ亡くなった川手の父の財産の半分は権利があるので
分け前をよこせと要求する。
娘たちは竜子が犯人だと疑うが。
帰宅した竜子の元を最近できた恋人の須藤という男が訪れる。


ある夜、ハル子は黒帽子にメガネとマスクの不審な男を発見し追跡するが・・・


翌日女の死体が発見される。

死刑台の美女10

女の死体があるという通報を受けて警察も野次馬も走る走る!
電柱の「エレクトーン教室」の広告が時代を感じさせる。


ハル子の死体は無残にもヌードショーの看板に裸で飾られていた。
警官はハル子の乳房に三重渦状紋の指紋を発見する。


死刑台の美女12

娘たちの遺品を見てるのが辛くなった川手はそれらを焼いて処分するといい荷物をまとめる。
衣装ケースがまた古い。
ひとつは籠みたいになっている、通気性は良さそうだが。


その日川手家へピアノが運ばれてきたが、運搬の為音は出なくしてあり
調律は明日くるのだという。

娘が二人殺され浪越警部以下警察と宗方、文代が寝ずに川手たちの警備にあたる。

翌朝民子の姿がないことに気づく。
犯人はピアノに隠れていて、民子を連れ去った。
しかし、部屋や家の周りは宗方たちが見張っており
不審人物の出入りはなかった。
文代は遺品の荷物の中に民子と犯人がまぎれて
川手邸を出ていったのだと気づく。
あわてて荷物を焼いている広場に行くと
これからまさに段ボール入れられた民子が焼かれそうになるところだった。

間一髪でこれを救出した。

宗方たちの捜査が進むにつれ小男は香水の匂いをさせていたので
もしかしたら女なのかもしれないことに気づき始めた。
宗方の調査でも竜子に最近恋人が出来たことを掴んでおり
大男が恋人、小男が竜子の変装ではないかと思い始めてきた。


浪越警部が部下と文代と一緒に竜子の留守宅に行くと
不審な人物がいて格闘になる。
それは香港から帰国したばかりの明智だった。


死刑台の美女20

この暗闇の格闘のシーンでは不審人物(明智)と闘う浪越を
援護しようとトレー(盆)で不審者の頭を叩こうとしたところ
誤って浪越の頭を叩いてしまうというまるでコントのようだった。

死刑台の美女21

不審者が明智と知って椅子に座ろうとしたところ竜子の飼っている
黒猫がいて踏み潰しそうになり「ニャー!」と鳴かれご覧のリアクション。

血なまぐさい事件が続く乱歩作品で、荒井注が一種の
清涼剤のような役割をしててそのバランスがとてもいいのだ。

ニヒルなセンセとの掛け合いはもちろんのこと
文代とのやり取りでもお互いやったりやられたりで
こういうのが自然に演じられているので楽しめる。

死刑台の美女13



竜子が帰宅したところで、浪越は水をくれと言い
グラスについた竜子の指紋をその場で調べさせるが
三重渦状紋のある指紋は発見できなかった。

明智たちがいなくなると竜子は指からテープを剥がす。
そこに現れたのはあの三重渦状紋だった。
そして、突然きまぐれに姿を現す竜子の恋人須藤。

竜子は本当は財産なんかどうでもよく、恋人と一緒になりたいというのが本心なのだが。
あれあれ、遺産を要求してると思っていたのにここは男が絡んでいたのか。


竜子はこの三重渦状紋が忌まわしくてたまらない。
切り取ってしまったほうがいいのだろうか・・・?


美女シリーズ3 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」後編へ続く


                         
                                  
        

美女シリーズ5 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」 後編

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 19
                 
美女シリーズ5 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」 前編の続きです。


● 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」  1978年10月14日
原作: 江戸川乱歩 「暗黒星」
脚本: 井上梅次
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、江波杏子、ジュディ・オング、五十嵐めぐみ、
荒井注、北公次ほか





暗黒星22

文代が待子についてたみのところへ行くと
たみは霊媒中で静子の霊が下りてきて
今夜二人の命が消えるのだと告げた。

その夜、鞠子の部屋に黒い影が現れ鞠子は
部屋から吊るされた絞殺死体となり看護婦の早苗は
黒い影に襲われてナイフで切り付けられていた。

さらに明智の時と同じく彫刻の仕掛けによって
放たれた矢が君代の心臓を貫き君代も死ぬ。
たみが言った通り二つの命が消えたのだ。



文代も深夜懐中電灯の明かりを見つけた。
追っていくとひとりの男がいて黒い人物に対し
「待子さん?」と確かめようとするとハサミで刺されて
文代の目の前で殺されてしまう。

この男は貧乏学生の荒川といい彼のアパートに文代が訪れると既に
荒川の親せきと名乗る人物がいた。
それは変装した悦子だった。

部屋に入ると待子と荒川が愛し合っていたことを物語る数々の手紙を発見した。
愛し合っていた二人はお互いの愛を確かめるため深夜懐中電灯で
メッセージを送りあっていたのだった。


財産がある家の美貌の待子が、アパートにほうきが掛けてある
美男でもない荒川と恋仲という違和感。

暗黒星23

今では東京では見ることがないであろう玄関の横に掛けてある
室内用の大きなほうき。
泉じゅんの影に隠れるようにして見えるほうき。



明智のところへ見舞いに訪れた早苗。
伊志田家でみるとわからなかったが、初めて外で見てみると
どことなく美しさを感じることに気が付いた。
文代はちょっとやきもちを焼くが、明智は伊志田家で味方が欲しかった。
そして、この聡明な看護婦に味方になってほしいと思うのだ。


今回は黒水仙の美女ということで、黒水仙の香水をつけた待子が
明智のお目当てかとおもいきや早苗だったのが意外。
華やかな容姿を持つジュディ・オングと違い大づくりな顔なんだけど
華がない江波杏子かぁ。
確かに美人なんでしょうが、男顔でちょっとセンセの相手にはしっくりきません。


悦子は荒川の部屋から盗み出した待子の手紙で
待子の部屋からたみのいる場所に続く抜け道があることを知った。
手紙に書かれたとおりに歩みを進ませたみのもとへ辿り着くと
たみの床にいた早苗を追い出したみと二人きりになる。

暗黒星24

悦子は待子とたみがグルになってこの家の財産乗っ取りを計画しているのだと
思い、たみに自分に協力してくれるよう待子に言えと迫る。
その夜、悦子は入浴中に黒い影に襲われ刺殺されてしまう。




文代がサロンへ行くといたのは早苗だけで伊志田と待子と太郎は姿がなかった。
その後たみのもとへ訪れる。
実は調査でたみには一人娘の静子の下に過ちによって身ごもった子供がいたのだ。
これをたみに確認しようとするがたみは口を割らなかった。

暗黒星25

知られたくない過去を知られ興奮気味のたみのもとを黒い影が訪れた。
黒い影は待子を安全な場所に匿っているというが
たみは黒い影の本当の目的を知った。
それは待子に殺人の容疑をかけて伊志田家の財産をたみに相続させ
残り少ないたみの命が消えたところで身内の自分がそれを奪おうとしていたのだ。

黒い影こそがたみのもう一人の娘京子だったのだ。
ちなみに静子と京子の漢字は適当です。

たみは霊媒により静子の霊を降ろしていたので、静子の霊が伊志田家の
君代、鞠子、悦子を殺したと思っていたのだが静子の霊は
京子の作りものだったことを知る。

暗黒星26

静子の霊は

暗黒星27

京子が映写機によって映し出した偽物で犯人は京子だった。


暗黒星28

真実を知ったたみは警察に何もかもばらすといい
京子に首を絞められようとする。

暗黒星29

その時もうひとつの黒い影が現れた。
京子はその場から逃げてしまう。
たみはこのショックで死んでしまう。

逃げた黒い影は隠し部屋に監禁していた
伊志田、待子、太郎を水攻めで殺そうとする。


文代と浪越警部たちが伊志田邸へ来てみると
早苗が身支度を済ませこの家が気味悪いので
伊志田家から出ていくという。


暗黒星37

そこへ黒い影が現れる。

暗黒星38

浪越がマスクを剥ぐと下に黒覆面が。
更に剥ぐとセンセの顔が現れる。

暗黒星39

黒衣装もワンタッチで取り去りスーツ姿に。

暗黒星40


明智は水攻めで殺されそうになっていた待子たちを救出したと言い
犯人がわかったがわかったということで
待子たちも含め一同を集める。

明智はたみには静子の他に娘の京子がいたこと明かす。
静子が資産家である伊志田と結婚するときに
京子の存在を隠すため幼いころ養子にやったのだ。
静子と京子はかなり年が離れており現在は31歳位だという。
年齢的にあてはまるのは早苗しかいない。

今回の犯人は暗黒星のように普段はそばにいて気がつかないのだけど
だんだんにその星が姿を現すということで
そういう意味では江波杏子は適役だと思う。


早苗こそが京子であり黒い影の正体だったのだ。
しかし、明智には部屋を飛び回った謎だけは解けなかったが
特殊技術をもっていたことは推察していた。


暗黒星30

っていうか、この時の江波杏子の風貌で31歳って老けすぎ。

観念した早苗は全てを白状する。

早苗は養子先でいじめられて家を飛び出しサーカス一座に拾われた。

暗黒星31


サーカスでは空中ブランコと逆転トンボ返りが得意で花形スターだったのだ。

暗黒星32

しかし、男問題でサーカスをやめ看護婦として流れ着いた先が伊志田家で
偶然自分を捨てた母と再会することになるのだ。

暗黒星33

こ、こわいっ。
原泉とは別の意味での怖さがある。


病身の鞠子の看病をしてた早苗は鞠子から死にたいと言われていた。
最初はそんな鞠子が不憫だったのだが、だんだん贅沢でわがままな
伊志田家の人たちに恨みを持つようになっていった。


暗黒星34

話し終えた早苗は覚悟を決めて最後の舞台に望むべく
白いパンツスーツで邸内を飛び回り伊志田家の
階段を上がり続ける。

暗黒星35

かつてサーカスの花形スターだった時の自分と重ね合わせながら
窓から飛び降りて死んでしまう。

暗黒星36


エンディングも実にいいのだ。
早苗の最後の演技が終わりその余韻に浸れるように作り出した静寂のさじ加減。

私はこれを見て以来

原泉というと「静子の霊がぁ~~」 だし

江波杏子というと「サーカスの花形スター」

という印象が強烈に残ってしまっている。


特に原泉があの声で「静子の霊が」って言ってるのが
耳に残ってしまって。

「静子の霊が告げたぞ。今宵この家から二つの命が消えるとな。うぅー。」
倒れる。みたいな。
すさまじいです。


江波杏子の「先生はあたしを暗黒星とおしゃったけど
昔は花形スターだったのよ。」が頭から離れない。


それに犯人早苗の素早い着替えも見事!
あれだけ走り回ったりバック転しまくっているのに息ひとつ上がらず、
髪の乱れもなく黒い影から看護婦の早苗に戻るという技の素晴らしさ。

そこにバック転を最初にステージで見せたアイドルと言われる
フォーリーブスの北公次も出演してるというキャスティングもいい。


気になるのは伊志田の財力だ。
あの程度の彫刻で1代で財を成したのであろうか?

伊志田邸は待子が明智に電話をかけ黒い影にもてあそばれている間に
明智が伊志田邸に到着できることから推察しても
明智探偵事務所からも遠くはない(というか近い)距離にありそうなので
都心のどこかであろう、あの広さの庭付き屋敷に住める財力がすごい。

固定資産税だけでもかなりかかるはず。
庭の手入れ代、住み込みの看護婦の給料等も考慮すると
維持費に毎月かなりの固定費がかかるよなぁ。



原作は改変されドラマオリジナルの登場人物もいる
黒水仙の美女ですが、脚本の井上梅次がいいのか
そんなことは気にならない位面白い出来に仕上がっている。






                         
                                  
        

美女シリーズ5 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」 前編

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 18
                 
書きたい話盛りだくさんの美女シリーズの2回目は
「浴室の美女」の次に放送された「死刑台の美女」にしようかと思ったが
「黒水仙の美女」にしました。
初期作品はどれもこれも良く正直何から書いていこうか迷う。

暗黒星1



● 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」  1978年10月14日
原作: 江戸川乱歩 「暗黒星」
脚本: 井上梅次
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、江波杏子、ジュディ・オング、五十嵐めぐみ、
荒井注、北公次ほか


明智は見知らぬ彫刻家・伊志田鉄造(岡田英二)の「呪」と題された
彫刻展の招待状を受け文代とともに彫刻展を訪れた。

暗黒星2

会場のパネルと言い会場の狭さと言い個人展の匂いがプンプンするが
逆にこの程度であの豪邸に住めるとは!
どういう財産の築き方をしたのか気になる・・・


彫刻展では伊志田の作った不気味な彫刻が展示されていた。

暗黒星3

さすが美女シリーズ、彫刻に安っぽさがあるのがらしくていいのです。


女性の悲鳴があがると展示してある彫刻が口から血を流し
したたり落ちていたのだ。

暗黒星4

伊志田はてっきりいたずら好きの長男太郎(北公次)の仕業だと思ったが
それは太郎ではなく次女の悦子(泉じゅん)がやったことだった。
太郎は父の作品を評価してないし、次女もからかい半分で見ている
伊志田家の親子関係が垣間見える。


暗黒星5


展覧会を後にしようとする明智たちをひとりの女性がずっと見ていた。

暗黒星7

それは伊志田の長女待子(ジュディ・オング)で、彼女こそが
明智に招待状を送った本人だったのである。


暗黒星6

待子は明智に伊志田邸に正体のわからぬ黒い影が出現し
母の君代はそれがもとで寝込んでいるという。
明智に伊志田家に出没する黒い影についての捜査を依頼した。


暗黒星9

夜、待子がひとりでいると
「イヒヒヒヒ、イーヒヒヒッ」という不気味な声が聞こえ
待子は明智に電話をかけ助けを求める。

暗黒星8

耳を澄ませた明智にもその声は確かに聞こえてきた!
明智探偵事務所にズラリと並んだファイル。
手入れがいいのかどれもこれも見られた形跡がないくらいきれいだ。
しかしセンセの真横のファイルが若干浮いているので、たまには見ているようだ。

暗黒星10

眉間に皺を寄せながら電話の声に意識を集中させるセンセ。

黒い影は声だけでなく待子の部屋に姿を現すと
邸内を自由自在に飛び回りもてあそぶ様にしながら
待子を恐怖のどん底へ落そうとする。
待子が怯えながら黒い影を探すと、伊志田邸にある
彫刻のひとつになりすました黒い影が待子の首をしめる。

そこへチャイムが鳴り先ほどの待子の電話により伊志田家に到着した明智を
看護婦の三重野早苗(江波杏子)が出迎えてくれた。



邸内に入ると待子が気絶していた。
黒い影の主を見つけようと伊志田家の庭に出た明智は
「イヒヒヒヒ、イーヒヒヒッ」という妙な声を聞きその正体を暴こうとする。


暗黒星11

広い庭をバック転しながら挑発するように飛び回る黒い影。
明智も追いかけるが黒い影を見失ってしまう。

その時明智は伊志田邸で光々と灯りが灯る部屋を見つけ入る。
奇っ怪な老婆が霊媒をしていたのだ。


暗黒星12

待子の祖母たみ(原泉)だった。


「うぅー、静子の霊がぁ~」


これは、怖いっ!!!
原泉はまり役すぎるというか、原泉のためにこのキャラクターが作られたようだ。
原泉以外にここまでの気がふれた婆さんを演じられる役者はいないだろう。
原泉は「天国と地獄の美女」でも菰田源三郎の母親役で出てるんですよね。
存在感がデカすぎ。


黒い影が実在するとわかった明智は伊志田家に滞在しながら調査を行うことにした。

伊志田の子供は待子、太郎、悦子の他に三女の鞠子がいるが
鞠子は精神的に病んでおり若いのに寝たきりの生活をしている。



待子に伊志田邸内を案内され用意された部屋に入った明智。
すると妙な声が聞こえ黒マスク黒ずくめの男が窓から侵入してきた。
マスクを取ると太郎でこの家は呪われているという。


暗黒星13

太郎が去るとドアに気配を感じ目をやると隙間から邪魔者は去れと
書かれた手紙がさしこまれてきた。
犯人は悦子だ。


この太郎役の北公次ジャニーズ事務所のアイドルグループ
「フォーリーブス」のメンバーだったんだが、フォーリーブスが解散したのが
この放送後の夏だったようでこの時はまだフォーリーブスだったんですね。
ただ錚々たる役者に囲まれて北公次の演技の下手さが目立った。
この時のセンセとのやり取りもそれなりにあっただけに、その下手さにハラハラ。

北公次は土曜ワイド劇場には前年の11月にも「悪夢・恋人たちの25時」でも
竹下景子と共演している。こちらもみたいドラマのひとつなのである。


ちなみにフォーリーブスのメンバー江木俊夫は「エマニエルの美女」に出演している。



深夜庭に出た明智は早苗に呼び止められた。

暗黒星14


塔の上の窓が開き誰かが懐中電灯で合図のようなものを送っている。


暗黒星15

明智が駆けつけると懐中電灯の主は黒水仙の香水の香りを漂わせて
待子の部屋に入って行った。
ドア越しに誰か部屋に入って来なかったか尋ねるも
待子は自分一人だという。

翌日待子の部屋に黒水仙の香水があることを見つけた明智。

霊媒をしていた祖母のたみがお茶を飲んでいるところに出くわした。


実は伊志田家は待子だけが先妻静子の子どもで、他は後妻の君代の子で
待子は深い孤独を感じていた。
まだ静子が存命中に外に女(君代)を作り孕ませ、最後は妻妾同居のような形で
君代の出産をみながら病身の静子は苦しみながら死んでいったのだ。
祖母のたみは静子の母親であり、待子以外の伊志田家に対し強い恨みを持っていた。
霊媒で静子の霊を呼び出し伊志田家呪い殺そうとしていた。

暗黒星16

たみは明智の顔にも黒い影がありお前ももうすぐ死ぬ。
この家を去れ!と言った。

この原泉の迫力で指さされてこういわれたらとっとと逃げ去りますね。
さすがのセンセもかなり怖かったんじゃないだろうか。

暗黒星21

この夜霊媒をしたたみは現れた静子の霊に邪魔者(明智)が来たことを報告すると
静子の霊は「殺す」と宣言。


原泉の霊媒によりゆらゆらとした炎の中に現れた静子の霊。



その晩、明智の部屋に来訪者が、次女の悦子が酒とグラスを抱えやってきた。

暗黒星17


悦子もまた妹たちを恨んでおり、財産乗っ取りをもくろんでいた。

暗黒星18


酒と色気を使い明智をその計画に巻き込もうと誘惑する悦子だが

暗黒星19

明智はキスしようとする悦子の前にグラスを挟み申し出を断る。
「意気地なし!」と捨て台詞を吐き部屋を出てった悦子。


小悪魔的な魅力を放つ悦子役の泉じゅんだが、日活ロマンポルノ出身で
このドラマでも入浴シーンでヌードを披露しているが演技力もあり
結構好きな女優さんである。

彼女は現在は料理研究家の結城貢と結婚して原宿で夫と共に
割烹料理店を営んでいるようだ。
あの頃からだいぶ年月が経ってしまったとはいえ
日々の生活が充実しているのか良い具合に年を重ねていて
おかみさんとして活躍しているようだ。
夫婦の2ショットも仲良さそうでとても微笑ましかった。



暗黒星41

本日のセンセのファッションはこんなかんじ。
潜入捜査で来ているのでタイなしだけどさほど崩さずといったかんじか。


その数時間懐中電灯の灯りが点滅し明智が駆けつけると

暗黒星20

懐中電灯の光がセンセに向けられご覧の表情。

「まぶしいっっ!」

そして現れた黒い影を追いかける明智は
邸内の彫刻に細工してあった仕掛けに引っかかり
拳銃で左肩を打たれてしまう。


明智が入院したことで代わりに文代が伊志田邸での
潜入調査をすることになった。


長いので続きは次回に。

美女シリーズ5 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」 後編




                         
                                  
        

美女シリーズ2 浴室の美女・江戸川乱歩の「魔術師」ぺりぺりタイムとファッション

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2016/ 09/ 16
                 
前回の続きです。

美女シリーズ2 浴室の美女・江戸川乱歩の「魔術師」


浴室の美女30

土曜ワイド劇場で1978年1月7日に放送された
「浴室の美女・江戸川乱歩の魔術師」

美女シリーズの2作目である。



浴室の美女29

明智の助手文代役は五十嵐めぐみが演じている。
第1作の「氷柱の美女・江戸川乱歩の吸血鬼」(1977年8月20日)から
登場しており19作目まで文代をやっている。

1作目の小林少年というより青年は大和田獏なのだが
6作目から19作目まで登場した柏原貴との文代&小林ペアが一番好きだ。

原作の「魔術師」では、文代は奥村文代となっておりこの事件で明智と出会い
後に明智と文代は結婚することになるのだが
土曜ワイド劇場の美女シリーズでは1作目の氷柱の美女で既に文代が登場していることで
文代は明智の助手のまま、奥村文代は奥村綾子に代わり高橋洋子が演じていた。

美女シリーズで助手の文代は明智に恋心を抱いているが
明智は事件で知り合う美女に夢中になり思いを遂げられずにいる。



浴室の美女31

そして、浪越警部は荒井注がやっているのだがこれがはまり役です。
明智と浪越のニヒルとおとぼけの掛け合いが絶妙で19作目まではとことん楽しめます。


去年美女シリーズがブルーレイ化された時の五十嵐めぐみのインタビューで
当時のエピソードを語っているが、撮影現場でも天知茂と荒井注は仲が良かったようです。

http://eiga.com/news/20150620/3/

現場での天知さんは、「(荒井)注さんとはよく話していらっしゃって、
私も天知さんとふたりで話すというよりは、天知さん、注さんおふたりの
会話を聞いていたときのほうが多かったかもしれません。
天知さんは物静かで穏やかな方ですけど、
注さんと話すときはよく笑っていた記憶があります」
と在りし日の天知さんの姿をしのんだ。



1~19作目までの監督は井上梅次で石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」や
京マチ子が出演した江戸川乱歩の「黒蜥蜴」でメガホンを取った監督である。

私は井上梅次がやった19作目までがとても好きだ。
エロ・グロ全開の梅次ワールドがいい!
美術(セット)もチープさが漂うのが乱歩作品らしさを演出するのに
一役買っているし、昭和の香りがプンプンして懐かしくせつなくもあるのだ。

井上梅次の美女シリーズでのエピソードとして名物ヌードシーン撮影にあたっての
女優をいかに口説くかというものがあるのだが、私は佐野周二が最後
首つり死体となったときに生きた蛇が首に巻かれていて
生蛇を首に巻くことに関して佐野周二をどう口説き落としたのかコチラの方が知りたかった。


そして、鏑木創の音楽だ。
どれをとっても本当に素晴らしくてあの音楽があるからこそ
美女シリーズの魅力がより一層増しているのである。


言葉では言い表せない位にこれらが混ぜあわり
創り出した独自の世界観に魅了されてしまいっぱなしだ。


話を浴室の美女に戻そう。


● 浴室の美女・江戸川乱歩の「魔術師」  1978年1月7日
原作: 江戸川乱歩 「魔術師」
脚本: 宮川一郎
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、五十嵐めぐみ、高橋洋子、夏樹陽子、志垣太郎、
佐野周二、西村晃、荒井注ほか


前のエントリーでお話は終わりここからは番外編、おまけだ。


●本日のぺりぺりタイムとセンセのファッション

美女シリーズの見せ場のひとつに天知茂扮する明智小五郎が
変装をとくシーンがある。

シリーズが成熟していくとひな形が形成され
お馴染みのBGMが流れ明智が変装した人物が
もったいぶるようにして変装を剥ぎ明智小五郎が姿を現すというもの。

浴室の美女でも2作目ながら変装を解くシーンがある。

今回はそれがドラマ終盤ではなく中盤に行われた。

拉致された明智は死亡したと思われていたのだが
庭師に変装して玉村家に潜入していた。
解雇されたものの、その後のマジックショーの騒動で
再び姿を現した庭師の音吉が明智だった。

怪しい人物と思われていた音吉だが浪越から
我々の味方だよと明かされ変装を解く。

そして、路上でいよいよそれは始まるのである。


浴室の美女変装1

口ひげを取り

浴室の美女変装2

あごひげもスパッととる


浴室の美女変装3

カツラには手を伸ばさず、顔からぺりぺりと仮面をはがす

浴室の美女変装4

最後にかつらをとっててテカった皮膚と若干の髪の乱れを見せながら
明智小五郎が登場。


まだ2作目とあってあのじらすように変装を脱ぐこともなく
あっさりととっちゃってます。

シリーズの宝物(見せ場)としての偉大な価値に気づいてないのか
かなりのアッサリ度でシリーズ初期の初々しさも同時に感じる。
なんだか変装脱ぎがウブなんですよね。

撮ったのは髭とかつらとマスクだけで、服を脱ぐシーンはなし。
音吉の衣装のまんま。
衣装をさっと取り去りその下から白のスーツがデーンと現れるってのはなかった。
暗闇に白スーツは映えそうなのにね。


さて、私が秘かに美女シリーズで楽しみにしている
天知茂の明智小五郎ファッションチェックなんだが
美女シリーズの記事が1発目なので抑えめにいきます。


浴室の美女ファッション1

湖畔で静養中のセンセ。
ホテルの部屋で文代からの電話を受けています。
静養中とありスーツではなくリラックスした様子が伺えますね。

この緑のシャツに同色のベスト(チョッキ)を上に着ているんだが
下にはいてるズボンとの組み合わせがすごい。

カジュアルと表現するよりスーツ(いや背広か?)以外は何着ていいんだかわからない
お父さんが選んだ服のセンス全開なのである。

ニヒルに決めてる明智だが、正直この格好でデートに現れたら
すごくひくし、一緒に歩きたくはないな。

しかし、なんで緑なんだろ?
グレーやカーキ色(ラクダ色と言ったほうがいいか?)だと
モロじじいそのものになってしまうし
赤やピンクってわけにもいかんだろうし
消去法で緑に落ち着いたのかもしれないが
同じ緑でももっと他になかったのか。

無難な白や青あたりで何か考えられなかったのかと思ってしまった。


浴室の美女ファッション2

静養中のホテルで受けた浪越警部の依頼を一度は断ろうと思ったセンセだが
依頼者が美女妙子の叔父と知ると前言撤回して
そそくさと東京へ戻り福田邸へ向かおうとするセンセ。

この着ぶくれ感がハンパないっ!

そして、コートがまるでパジャマの上に着るガウンのようなデザインなのだ。

これは衣装として渡されたのか天知茂の私物か?
美女シリーズでは天知茂の衣装が私物であった記事も読んだので
この辺りの謎もとても気になるのである。


浴室の美女ファッション3

ようやっとスーツのセンセが見れます。
紺のストライプの三つ揃えに明るいグリーンの水玉ネクタイが映える。
この緑は結構きれいでいけてると思う。


浴室の美女ファッション5

同スーツに黒ネクタイバージョンも披露しました。
ポケットチーフも見えなかなか良いです。
目ヂカラがすごい!

ほの暗い背景でもセンセの存在感はデカイですね。



浴室の美女ファッション4

グレーに紺のネクタイがオシャレ。
今回は羽織っているコートもいいですね。
グレーは赤やピンクなども映えるので好きな色のひとつです。


今回はわりと無難なスーツ姿ですが、回を追うごとに
スーツもド派手になったりして、毎回センセのファッションから目が離せません。