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昔の土曜ワイド劇場

        

松本清張の「書道教授」 (1982年、1995年)

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 15
                 
土曜ワイド劇場で過去2度ドラマ化されたことがある
松本清張の「書道教授」という短編小説。
私が気に入っているドラマのひとつである。

1982年版は大昔見たことがあり
もう一度見てみたいと思ったら
随分前にCSで放送され何度か見直しています。

土曜ワイドで同じ作品を何度か放送することがありますが
リメイク作品は好きになれないパターンが多いのですが
こちらは1995年版も面白かった。

音楽もどちらも良かったです。


●「書道教授・消えた死体」  1982年1月16日
原作: 松本清張 『書道教授』
脚本: 吉田剛
音楽: 津島利章
監督: 野田幸男
出演: 近藤正臣、加藤治子、風吹ジュン、生田悦子、
佐野浅夫、池波志乃、井上昭文、富田恵子ほか

松本清張の書道教授

「書道教授」は初めて見たのが近藤正臣主演の
1982版なので、こちらの方が好きである。


書道教授 近藤正臣

東都銀行鎌倉支店の行員・川上克次(近藤正臣)は、
妻保子(生田悦子)と保子の父(有馬昌彦)の敷地に
建てられた別棟に住んでいる。

克次は昔、書道を習っていて、字がうまいことから
家でも社内でも代筆の頼まれ事をすることがあった。


義父は湘南の私大の理事長で、克次の銀行は
その私大の指定銀行だった。

保子は末っ子で、父親の秘書役のようにべったりとしていて、
自由気ままな性格だ。
このような環境から克次は息苦しさを感じていた。





松本清張の書道教授

そんな克次の息抜きはパチンコと神谷文子(風吹ジュン)という
藤沢にあるバーのホステスとの情事だった。
文子は公言してないが克次以外にも男がいて
家庭がある克次には気楽に遊べる相手だった。


松本清張の書道教授 風吹ジュン

保子の父の助けもあって、毎月、克次はノルマ以上の
預金を獲得しており、それを一時的に郵便局へ預け
月末に得た利子を女へやる小遣いとして工面していた。



土曜の午後、仕事が終わり文子のアパートへ行く途中立ち寄る
谷口古書店の色っぽい女主人・谷口妙子(池波志乃)を眺めたり
近くの呉服店に掛けられた達筆な引き札を見るのもささやかな楽しみだった。


松本清張の書道教授

書いていたのはその店の女主人・勝村久子(加藤治子)のようだった。

松本清張の書道教授 池波志乃 井上昭文

古書店の妙子はいつも客の小川鉄太郎(井上昭文)と親しげにしていた。


そんな克次に義父の口添えもあり、地方への転勤話が持ち上がる。
父親が遊び人の息子よりも、娘婿の克次を評価していて
後々学校の後継者にしたがっていることからも
保子は単身赴任で地方へ行き
出世コースにのることを歓迎している。
仕事のことにまで妻の家族に口を出され息が詰まりそうな克次。

そんな折、呉服店の主人が亡くなったことを知った。
葬儀の後、久子は店を終いどこかへ引っ越してしまったようだ。



克次は転勤前に文子と手を切ろうとする。
仕事が忙しくなったという口実で克次は
それとなく別れ話を切り出す。


銀行員で妻の実家が金持ちである金づるの克次を
簡単に文子が手放すはずはない。


会社の帰りに後をつけてきた文子をまくため
書道具を買っていたのをいいことに
偶然見つけた「書道教授」の看板を掲げてある
一軒家に逃げ込んだ。

文子が見張っている手前、早々に帰るわけにもいかず
克次はその家の主に声をかける。
出迎えたのは勝村呉服屋の女主人久子だった。


克次は書道を習いたいと弟子入りを志願するが
久子は体が弱く新規の弟子は断っているという。
克次は呉服店で久子の書をみて評価していたこと
以前にも書道を習っていたことを話した。
粘り強く弟子入りを希望した克次の根気に負け
久子は克次の弟子入りを認めた。

克次は久子には偽名を使い仕事もセールスマンと偽り
書道を習い始めた。

松本清張の書道教授

ある日、久子の家の前に深夜クリーニング屋の車が泊まり、
大量の洗濯物が出されているのを目撃した。
そして、久子の家で、あの古書店の女妙子の姿を見た。
しかし、久子は人違いだと言う。


しつこくつきまとう文子に負け、克次は久しぶりに文子の店へ行った。
文子は克次が転勤することを知っており
逃げられる前に手切れ金を要求してきた。
文子は克次の勤め先も、自宅もわかっているので
克次はうまく文子と手を切る必要があった。
手切れ金はうまく交渉し、予定しておいた50万円におさえることができた。


克次は大阪の梅田支店への転勤が内定した。
あとは、郵便局から預金を金を全て引き出し
帳簿をきれいにすれば終わりのはずだった。


ある雨の夜、克次が書道のレッスンを受けに行く途中、
久子の家の前で男女の二人連れを見かけ
二人が家へ入っていくのが見えた。
久子に先客がなかったか尋ねるがいないと言う。
しかし、玄関には雨による履物の跡があった。

松本清張の書道教授

部屋に通され久子が去り、いつも通り課題を書いていると
突然、2階で女の叫び声がした。
そっと、階段を上って他の部屋の様子を伺うと
男女の客ばかりで書道をしている気配はない。

転勤が内定し、克次は50万を用意し文子のアパートへ向かった。
文子に金を渡し、領収書と別れるという誓約書にサインをさせた。
しかし、克次が油断している隙に
文子は領収書等と克次の預金通帳と印鑑を
上着のポケットから盗んでしまう。


その後、克次が書道のレッスンへ向かうと
またしても久子の家の前で
妙子と小川が揉めているところに遭遇した。

松本清張の書道教授

そして、ふたりは確実に久子の家へ入った。
直後、克次も久子の家へ入る。

そして、克次が課題を練習していると
またしても女の叫び声が聞こえる。
2階へあがると、あの男が妙子を殴っていた。
どうやら別れ話のもつれらしい。
あの男は古書店の単なる客ではなく
女主人妙子の情夫だった。


これまで違和感を感じながらも
品の良い呉服屋の未亡人久子が
嘘をつくわけがないと思っていた。
だが、さすがの克次も確信した。

松本清張の書道教授 加藤治子

「書道教授」の看板をだしながらも
克次の他は全て男女の客であり
書道をしている様子はない。
加えて夜に来るクリーニング屋、
大量の洗濯物・・・

もぐりの連れ込み宿と思えば合点がいく。
だから純粋に入門をお願いしたときに
久子は迷惑がったのであろう。

文子とも手を切って余裕が出ていた克次だが、
この時初めて上着のポケットから
郵便局の通帳と印鑑が無くなっていることに
気がつき頭が白くなる。

書道どころではなくなった克次は
慌てて文子に会いに行く。
通帳を返さない文子に盗難届けを出すといったが
文子はわけのあるお金だから出せないだろうと開き直る。
克次は通帳の金が銀行のものでこれまでの経緯を
正直に話すが、文子は克次はこのことがバレて
クビになることは絶対せずに自分の手切れ金を
必ず用意するほうに賭けると譲らない。


窮地に立った克次は、ある日、新聞記事で
古書店の妙子が相模湖畔の山林で死体となって発見されたことを知る。
殺害は他の場所で行われ、死体が山林に遺棄されたようだ。
死後約1週間ということは、久子の家でふたりを見たあの日が
生きている妙子の最後の姿だったのだろう。
妙子は小川と出来ていて痴話喧嘩の末に殺された。
男は書道塾に死体を置いて、久子に始末させた。
もぐりの連れ込み宿を経営する久子は
警察には言えず、極秘に処理せざるをえなかったのだろう。
これは完全犯罪ではないかと、克次は思った。

松本清張の書道教授 生田悦子

そんな事を考えながら帰宅すると
文子が自宅前まで押しかけ、見知らぬ他人のふりをしながら
何食わぬ顔で保子と立ち話をしていた。


克次はある計画を実行に移すことを決心した。
書道のレッスンの日、妙子が殺された話題を出し
じわじわと久子を心理的に追い詰めていく。
久子の反応から推理が間違ってないと確信したとき、
克次は愛人がいて逢瀬の場所に1度だけここを使いたいと切り出した。


松本清張の書道教授

最初こそ渋ったものの、揺さぶりをかけていくと
ついに久子は使用を許可した。

克次は文子に連絡を取り、手切れ金を要求どおり
500万円用意したので、久子のところで会おうと持ちかける。
通帳と印鑑と引き換えに渡すと話した。
そして、久子の家で文子を絞め殺すと久子の家を後にした。

職場では引継ぎも終わり、いよいよ異動まであと僅か。
退社しようとする克次を森田(佐野浅夫)という刑事が引きとめた。
森田は文子が行方不明で捜索しているらしい。
克次は文子との仲だけ素直に認めた。
念のため書道塾の様子を見に行くと、すでに売却済みで久子は引っ越していた。


もうこんな危ない生活をするのは嫌だ、これまでとは生活を変えよう。
そう決心した克次は、義父に大島紬をねだる保子に
自分が買ってやるといい保子に高い大島紬を買ってやった。
そして、単身赴任ではなく転勤先には保子にも来てもらうと宣言した。


これで万事うまくいくと思っていたとき、克次の家の前に警察が来ていた。
保子は家に泥棒が入ったのだという。
あの大島紬も盗まれていて保子は大騒ぎしている。

それからしばらくして、ふたりで出かけたとき
大島紬を着ている女を見つけて保子が捕まえてしまう。
女は質屋で着物を購入したと証言したので
横浜の質屋が捜索され、藤沢市を根城とする
盗難品を売りさばく大掛かりな組織が割り出された。
そこは表向きは書道塾の看板を出していたのだという。


古売組織検挙のきっかけとなった保子は取材もされた。
ふたりは警察から盗まれたものがないか確かめに
来てくれと警察から呼び出された。
そこにいたのは、森田刑事だった。

森田は組織の全貌を好奇心旺盛な保子に説明する。

組織のトップは小川で、呉服店の主人も組織の一員で
呉服店をアジトにしていた。
しかし、呉服店の主人が亡くなったことで
女房の久子が書がうまいのに目をつけ
表向きは書道塾の看板をだし活動していたのだ。

盗品の運搬にはクリーニング屋のバンを使っていた。
あれは洗濯物ではなく、盗品だったのだ。
妙子はやはり小川の情婦だった。
多分妙子の死体は組織を守るために
仲間達がバンで相模湖畔へ運んで捨てたのだろう。

克次は逮捕された久子と警察の廊下ですれ違ったが
文子の死体の件は、なぜか警察には話さないでいてくれた。


鎌倉支店から送り出され、義父の家では
克次のためにパーティーの用意がされていた。

松本清張の書道教授

克次は完全犯罪を確信した。

その頃、元書道塾があったあの場所では
マンションの建築が進められていた。
作業員達は文子の死体が埋められたのを発見してしまう。
逮捕された組織とは無関係の場所に捨てられていたのではなく
よりによって書道塾があった土地に埋められていたとは。


全てがうまくいき、保子の両親たちと
楽しく会食する克次だが・・・






●「書道教授・美しい未亡人の妖しい家、女の死体を始末して・・・」
1995年12月2日
原作: 松本清張 『書道教授』
脚本: 大野靖子
音楽: 鏑木創
監督: 松尾昭典
出演: 風間杜夫、多岐川裕美、原日出子、
金久美子、西川峰子、小島三児ほか

松本清張の書道教授

1995年版もしっとりと落ち着いた感じで
演出されていてなかなか良かった。

前回よりも13年以上経ってからの制作ということで、
主人公が勝村久子に偽る際の職業も
百科事典の営業の中村から
生命保険のセールスマン石田へと
時代に合わせて変更されていた。


女にやる金も、顧客から獲得した預り金を
郵便局へ預けその利子で工面していたのだが、
1995年版は消費者金融が出てきたりして
この辺りも時代の流れを感じますね。



この他にも細かい設定が変えられており
前回よりも洗練されていた印象を持った。


両方とも近藤正臣、風間杜夫の語りで
物語は進行していくのは同じ。


松本清張の書道教授 風間杜夫

主人公川上克次には風間杜夫。
より銀行員っぽい雰囲気だ。


松本清張の書道教授 多岐川裕美

呉服屋の未亡人で、書道教授の
勝村久子には多岐川裕美。
前回は加藤治子で近藤正臣よりも
年齢が上で品の良い女性という位置づけだったが
今回はそれに加えて若くなったということで
主人公が淡い憧れのようなものを抱いている印象を受けた。


松本清張の書道教授 原日出子

主人公の妻には原日出子。
前回の生田悦子はわかりやすい世間知らずで
少々わがままな妻だったが、
今回は幼い子供がいることもあり
もっと庶民的な感じがした。


松本清張の書道教授

主人公の愛人、神谷文子には金久美子。
前回の風吹ジュンが藤沢のバーのホステスだったのが
今回は銀座のクラブのホステスになっていた。

風吹ジュンが場末の安クラブの女で安アパートに住み、
だらしなく少々幼さも感じる演出
(マンガやスナック菓子好きやら、店屋物好きなど
私生活にも思いっきりだらしがないかんじ)
だったのが、今回はパチンコ屋で主人公と出会うものの
勤め先も銀座だし、マンションに住んでいて
前回よりも姉御な印象です。


克次の愛人に対する態度も1982年版、
1995年版で微妙に違っていましたね。



松本清張の書道教授

前回は池波志乃だった古書店の女・谷口妙子には西川峰子。
今回はしっかり旦那(小島三児)も登場してました。
情夫は前回よりも若返ったかんじですね。


1982年版は、近藤正臣も手切れ金をしつこく要求する
遊びの女に対して、通帳を盗まれたりとツメが甘かった。
そもそも、女に勤め先も住所もおさえられているってところからして
どうかと思いましたがね。

初回は面白いけど、2回目以降は・・・・
っていうのが多いんですが、「書道教授」はそんなことはなく
どちらも良かったです。



            
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土曜ワイド劇場の怪奇シリーズ 「悪魔の花嫁」「鱶女」「幽霊に抱かれた女」など

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 08
                 
前回の続きです。

土曜ワイド劇場「怪奇シリーズ」が見たい



●「悪魔の花嫁・呪われた百物語」  1980年7月26日
原作: 池田悦子、あしべゆうほ 『悪魔の花嫁』
脚本: 池田雄一
監督: 佐藤肇
出演: 夏純子、田村亮、岡田奈々、市毛良枝、
原田大二郎、原良子、中村竹弥、藤木悠ほか


悪魔の花嫁


陽子(夏純子)は父が経営する電子工業会社の
エンジニア野津久雄(田村亮)を愛していたが、
彼には女子社員の静代(市毛良枝)という恋人がいた。

何とか静代を蹴落とそうとする陽子はある夜、
静代ら女子社員数名を集めて、怪談を語り合う遊びを催した。

陽子は、姉(原良子)を殺して埋めた現場をある男に見られた話をする。
野津のペンダントを見せて、その男の持ち物だと言った。
この作り話で陽子は静代を動揺させたうえ、彼女を海におびき出して殺す。




●「鱶女・恐怖の人喰い鱶」  1980年8月9日
原作: 石原慎太郎 『鱶女』
脚本: 田村多津夫
監督: 松森健
出演: 夏樹陽子、大和田獏、香野百合子、田中真理、
森田日記、伊吹徹、加藤嘉、小野進也ほか


設計事務所に勤める敏夫(大和田獏)は、結婚を誓った
恋人今日子(夏樹陽子)を交通事故で失って以来
空虚な毎日を過ごしていた。

1年前の愛の思い出を求め、敏夫は入り江の漁港にやって来た。

そこで、死んだ今日子そっくりの女(夏樹・二役)と出会った。
敏夫はその女に思いをつのらせるが、二人の間には
越えられない宿命的な関係があった。



石原慎太郎の『鱶女』が原作で
1959年には「海底から来た女」という題名で
日活にて映画化もされているようだ。

土曜ワイドでは甘美な恋を描いた怪奇幻想ロマンということで、
海中の特撮を取り入れた幻想的な恐怖ドラマに仕上がっているようです。





●「幽霊に抱かれた女・死者からの贈りもの」  1980年8月16日
原作: 草野唯雄
脚本: 長谷川公之
監督: 国原俊明
出演: あべ静江、岡田英二、結城しのぶ、入川保則、
長谷川明夫、高杉早苗、草薙幸二郎ほか


大学助教授佐藤(入川保則)は、美術商の有吉(長谷川明夫)の
依頼で、陶芸家大里(岡田英二)秘蔵のつぼが鎌倉時代の物で
あることを保証する原稿を書いた。

しかし、その後、つぼが偽物とわかり、佐藤は原稿を取り返しに行った。

佐藤はその後殺され、夜ごと妻(あべ静江)のもとに現れる。




●「海底の死美人・ヒット曲は殺しのテープ」  1980年8月30日
脚本: 加藤盟
監督: 山根成之
出演: 山本圭、森下愛子、山口果林、竹田かほり、
速水亮、下条アトム、森次晃嗣、下元勉ほか


華やかな通う業界を背景に、不安心理が生み出す
異常犯罪を描いた怪奇ミステリー。

作詞家水木(山本圭)の作品は、実は愛人関係にある
マネージャーみどり(山口果林)との共作だった。

マンネリからの脱却をあせる水木は、作詞家志望の
女子大生美奈(竹田かほり)の若い肉体と感性に縋り始めた。

ある夜、水木の部屋を訪ねたみどりは、初めて水木と美奈の関係を知った。

部屋を飛び出したみどりを車で追った水木は、みどりを車に乗せるが
途中で中年の男をはねてしまう。

この事故の発覚を恐れた水木はみどりを殺す。




●「湖水の死美人・劇画殺人事件」  1981年8月8日
脚本: 池田雄一
監督: 長谷川和夫
出演: 田村亮、岡江久美子、下条アトム、生田悦子、
渡辺文雄、林未来、織本順吉、浦辺粂子ほか


卑劣な手段でライバルを蹴落とした劇画アシスタントが、
人気作家となり、やがて大出版社の令嬢を狙うが。
一発当たれば富と名声が待ち受ける劇画界の
すさまじい競争を背景に、ハングリーな青年の心理を通して、
欲望、殺人のサスペンスを描く。


売れっ子の劇画作家竜(草野大悟)の助手安彦(田村亮)は、
いつか竜のようになるという野望を秘めながら鬱屈した毎日を送っていた。

だが、同僚の隆(下条アトム)が一足先にデビューすることになった。





●「先妻の亡霊と闘う新妻・わたしの子供を返せ!」  1981年8月22日
脚本: 長谷川公之
監督: 佐藤肇
出演: 大空真弓、三橋達也、村松英子、
荒木道子、荒谷公之、穂積隆信ほか


都(大空真弓)は、貿易会社の常務奥井(三橋達也)の後妻。
結婚して間もなく、二人は億位の子どもとともに山の別荘へ
行く事になった。

別荘での毎日は快適だったが、二階の一室はなぜか
カギがかけられ、奥井は部屋に近づかないようにと都に言う。





●「冷たい血・幽霊男と初体験した妻」  1982年8月21日
原作: 鈴木泉三郎 『生きてゐる小平次』
脚本: 吉田剛
監督: 田中徳三
出演: 五月みどり、水野久美、中条きよし、船戸順、田中綾ほか


京都祇園の高級クラブのママちか子(五月みどり)は、
情夫・木幡小平次(中条きよし)との別れ話に悩んでいた。
ちか子は、新しい恋人で友禅問屋の若主人拓郎(船戸順)の
妻の座を狙っていたのだ。

小平次はちか子に執念深くつきまとう。
思いつめたちか子は、見知らぬ女(水野久美)から
「小平次を殺すから自分の夫を殺してほしい」という
交換殺人をもちかけられ話しに乗る。






これは、ドラマ自体も見たことがあり
1982年の映画『怪異談 生きてゐる小平次』も
数年前にCS放送で見ました。






●「死美人ホテル・ビデオでつくる殺人計画!」  1983年8月13日
脚本: 池田雄一
監督: 長谷川和夫
出演: 柴俊夫、真行寺君枝、秋野暢子、稲葉義男、
山内明、山本紀彦、露原千草、松本朝夫ほか

死美人ホテル

アメリカで2年間、ホテル業を学んで帰国した柴田亮介(柴俊夫)は、
恩師の矢野(増田順司)が東亜観光に旅館を乗ったとられ
心労のため急死したことを知った。


亮介は矢野の娘で、恋人京子(真行寺君枝)に復讐を誓い
東亜観光のホテルマンになった。

しかし、ホテルの社長の娘に見染められ
ホテルマンとして出世の野望が出てきた。

愛と出世のはざまで亮介は巧妙な犯罪計画を練る。


死美人ホテル


柴俊夫が真行寺君枝を殺害するシーンは
その前の7月に福島県の五色沼で行われた。
その年は冷夏で、監督が水に入って下見したが
あまりにも寒くて震えだしたよう。

真行寺君枝が怖気づいたので
スタッフも同じように次々と入水した後に
ようやっと撮影が始まったようだ。

実際にはNGを連発した柴俊夫より
真行寺君枝の方がケロリとした顔で撮影が進んだみたいですね。


怪奇シリーズではないと思ったのですが
「死美人」というタイトルだったので取り上げてみた。
この放送の前の週の土ワイは柴俊夫の奥様
真野響子主演の「外科病棟の女医・片腕を切り取られた恋人」が放送されていた。





●「風の扉・空想!?現実!?恐怖の頭部交換手術!」  1983年12月31日
原作: 夏樹静子 『風の扉』
脚本: 新藤兼人
監督: 渡辺祐介
出演: 市毛良枝、松尾嘉代、広岡瞬、佐藤慶、
高松英郎、藤田弓子、久米明、
河原崎建三、草薙幸二郎、ほか

夏樹静子の風の扉

交通事故で死亡した青年の右手が、
なぜか他人の体についていた。
殺されたはずのその男が、同時刻に
事故死したこの青年の右手をつけて生きていたという
怪事件に、青年の婚約者が謎をときにかかる。


染織工芸家百合沢(高松英男)の写真が
雑誌のグラビアに載ったのを見て二人の人間が驚いた。


ひとりは、工芸家島尾(河原崎建三)で、
島尾は師匠の百合沢に破門され
逆恨みから百合沢を小刀でめった突きにして殺したはずだったからだ。



もう一人は、OLの滝子(市毛良枝)で、
滝子は百合沢の右手が、交通事故で死亡した
婚約者の右手と同じものに思えたからだ。
手の傷跡が同じだったのだ。

滝子は婚約者の弟積(広岡瞬)と事件の解明に乗り出す。






こちらも見たことがあります。
怪奇シリーズではないのですが
非常に気持ち悪かった記憶があって
そういう意味でももう一度放送してほしい。

夏樹静子原作なので、どこかで「夏樹静子特集」なんかで
放送してくれないかなぁ。


                         
                                  
        

土曜ワイド劇場の怪奇シリーズ  「吸血鬼ドラキュラ神戸に現わる」「生きていた死美人」など

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 07
                 
初期の土曜ワイド「怪奇シリーズ」がとても面白そうで
長年見たくてたまりませんでした。
(一部恐怖シリーズや個人的に怪奇と感じたものも含む)

この中で今後放送されるものはあるのでしょうか。



**********************************
すでに過去に見てブログ掲載した作品は以下のとおり。

「怪奇!巨大蜘蛛の館」

「白い手・美しい手・呪いの手」

「怨霊!あざ笑う人形」

「怪奇!金色の眼の少女」

「京都妖怪地図」

「鬼火」

**********************************



以下は、是非放送して欲しいとの願いを込めて。



●「原色の蝶は見ていた・死の匂い」  1978年8月19日
原作: 西村寿行 『原色の蛾』
脚本: 山浦弘靖
監督: 増村保造
出演: 由美かおる、財津一朗、大和田伸也、火野正平、
前川哲男、武内亨、木村四郎ほか

ふとしたことから乗用車で人を殺した夫婦が、
しつこくゆする目撃者に次第に殺意をつのらせていくサスペンス。

ある夜、京子(由美かおる)の運転する乗用車が女性をはね殺した。
死体は同乗していた夫の医師野上(大和田伸也)が草むらに隠し二人は帰宅した。

まもなく警察の検視で女の身元が判明。
数日後、その女の恋人上田(火野正平)から野上に口止め料を要求する電話がかかる。


これ数年前に近代フィルムセンターの増村保造監督特集で上映されていました。
私は残念ながら、終了後に知ったため見に行けませんでした。

この辺りはシネマヴェーラ渋谷で「白い手・美しい手・呪いの手」を
見に行けなかったのとかぶりますね。




●「大東京四谷怪談」  1978年9月2日
原作: 高木彬光
脚本: 播磨幸治
監督: 原田雄一
出演: 鰐淵晴子、三橋達也、中島ゆたか、西沢利明、
加山麗子、村上不二夫、二宮さよ子、久富惟晴ほか


大富豪の家をめぐる恐るべき怨念と復讐を描く恐怖ドラマ。

私立探偵和子(鰐淵晴子)は亡夫の友人の清水(西沢利明)から
迷宮入り殺人事件の調査を依頼された。

四谷左門町にある二宮家では1年前、長女柳子(富山真沙子)が何者かに殺されていた。
依頼、彼女の婿養子雄輔(久富惟晴)が当主となり、二宮家を支配していた。

和子が二宮家を訪れた日、雄輔の惨殺死体が発見される。



題名に”四谷怪談”とあるので、てっきり現代版伊右衛門かと
思いきや違うようですね。

長いこと見たいと思っている作品のひとつなのですが
再放送されることがないのは勿論、あまり話題に
のぼることもなくこのまま見れずに終わってしまうのか。。。




●「吸血鬼ドラキュラ神戸に現わる・悪魔は女を美しくする」  1979年8月11日
脚本: 大原清秀
監督: 佐藤肇
出演: 岡田真澄、岸本加世子、にしきのあきら、
北林早苗、桑山正一、田口計ほか

吸血鬼ドラキュラ神戸に現わる・悪魔は女を美しくする

400年前に殺された花嫁の面影を求め
その生まれ変わりの女性をさらうため神戸に現れた
ドラキュラ伯爵を描く恐怖ミステリー。

神戸の洋品店に勤める絵里子(岸本加世子)は、
自分とドラキュラ伯爵(岡田真澄)が結婚式を挙げる夢を見た。

婚約者のカメラマン友永(にしきのあきら)は思い過ごしだというが、
絵里子の身辺にはその後も奇妙な出来事が続いた。

そんなある夜、彼女のアパートにドラキュラの迎えの馬車がやって来た。

ドラキュラの屋敷に連れていかれた絵里子は
そこで自分の呪われた運命を知らされる。



タイトルとキャスティングからも非常にそそられる作品。
昭和のアパートの前に迎えの馬車って・・・
わかりやすくて、面白そうなのに放送される機会がありませんね。



●「生きていた死美人・病院偽装殺人」  1979年8月25日
脚本: 猪又憲吾
監督: 井上昭
出演: 蟇目良、宇津宮雅代、南原宏治、紀比呂子、
津山登志子、小坂一也、常田富士男、西岡慶子、
鮎川いづみ、谷口香、織本順吉、天津敏ほか

生きていた死美人・病院偽装殺人

貧しい医学生の英一(蟇目良)には
看護学校に通う不二子(宇津宮雅代)という恋人がいた。

8年後、有名医となった英一に突然、院長の娘
里美(津山登志子)との結婚話が持ち上がった。

不二子の存在が疎ましくなってきた英一は、
彼女を殺害する。

ところが、殺したはずの不二子が英一の行く先々に現れる。


単発でそれぞれに関連性はありませんが
いわゆる「死美人シリーズ」というやつですね。
院長の娘が津山登志子というのがピンときませんが
殺されて幽霊となってその男の前に姿を現す女に
宇津宮雅代というのは土ワイらしい起用だと思いました。




●「復顔・整形美女の復讐」  1979年9月1日
原作: 草野唯雄
脚本: 藤森明
監督: 国原俊明
出演: 市毛良枝、田村亮、中島ゆたか、横内正、
名古屋章、根上淳、中村竹弥、江藤純一、
白川和子、梅津栄、チャーリー湯谷ほか


三浦半島の洞窟で、若い女の白骨死体が発見された。
その同時刻、横浜は突然の雷雨に見舞われ
三崎観光に勤める太田(横内正)が稲妻をあびて倒れ
心臓発作を起こしていた。

太田は雑誌記者時代、取材が縁で三崎観光社長
三崎(中村竹弥)の娘君子(中島ゆたか)に気に入られ
付き合っていた恋人の由江(市毛良枝)を殺していた。

一方、警察では死体の身元を割り出そうと医大の
助手(田村亮)に死体のどくろの復顔を依頼する。




「整形復顔」はシリーズとなってDVD化されたり
ファミ劇で放送されたりしましたが
これも内容的には同じだと思うんですが
「整形復顔シリーズ」のひとつとして数えられていないようで残念。





●「自画像の怪・夫の亡霊に脅える女」  1979年9月8日
原作: 山村正夫 『自画像の怪』
脚本: 須崎勝彌
監督: 吉川一義
出演: 大空真弓、山城新伍、前田吟、三上真一郎、
加山麗子、三条美紀、竜崎一郎、佐原健二、
ひし美ゆり子、沼田爆、綾川香ほか


資産家の若妻・千鶴子(大空真弓)には
市原(三上真一郎)に泥棒の汚名を着せられた上、
犯されるという暗い過去があった。

その市原がある日現れて、千鶴子を強請った。
金を渡すところを家政婦に見られてしまった。



●「寝台車の死美人・白鳥のファンタジイ」  1979年12月29日
脚本: 白井更生
監督: 野田幸男
出演: 荻島真一、佐藤友美、木内みどり、柳生博、
牟田悌三、杉山とく子、ケイ・グレース、
早川保、長谷川弘、久慈霊運ほか

寝台車の死美人・白鳥のファンタジイ

無名のカメラマン森田(荻島真一)は
著名なデザイナー蓉子(佐藤友美)に認められ、
レディ・モード社の春のキャンペーン撮影の
全てを任された。

出世の糸口を掴んだ森田は美貌の蓉子に
野心を抱き、邪魔になった婚約者雪子(木内みどり)を殺した。

しかし、その直後から森田は、雪子の亡霊に悩まされる。



この頃は年末にも怪奇モノを放送してたんですね。
「怪奇!金色の眼の少女」も年末の放送でした。


なんの役で出演したのかわかりませんが、
久慈霊運って稲川淳二の「生き人形」で
名前が出てきていた霊能者なんですが
この人形を霊視して太っていた人だったのに
ガリガリに痩せて亡くなったというエピソードで
初めて知った人です。

本当のところはどうなのかわかりませんが、
ドラマにも出ていたんですね。


「死美人シリーズ」もニーズが高そうなので
「整形復顔シリーズ」が放送されたので
「死美人シリーズ」も是非放送して欲しいところです。


続きは次回のエントリーで。


                         
                                  
        

男の色気を感じた 「三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子」

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 05
                 
十朱幸代の女弁護士朝吹里矢子シリーズの第4弾。


●「三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子」  1980年5月31日
原作: 夏樹静子 『二つの真実』
脚本: 岡本克己
音楽: 大野雄二
監督: 降旗康男
出演: 十朱幸代、鶴田浩二、吉沢京子、山本圭、
下川辰平、門田美恵子、中丸忠雄、正司照江ほか


1~3作までは未見なのでわからないが
どうやらこの回から里矢子が
イソベンから一人前の弁護士になったようだ。

薮原勇之進弁護士(鶴田浩二)の事務所のドアには
その下に「朝吹法律事務所」の名前が見える。

弁護士として1本立ちした朝吹里矢子(十朱幸代)は
ある事件の国選弁護人を引き受けた。

事件は尾崎夕子(吉沢京子)が内縁関係の男
藤村俊之(山本圭)の妻鶴江(門田美恵子)を
殺害したというもの。


三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子

現場は夕子のアパートの浴室である。
1年ほど前から夕子と藤村は一緒に暮らしていて
そこへ本妻の鶴江が度々訪れていた。

鶴江は夕子の家の近所の人たちには
訪れるたびに笑顔で挨拶をしていて評判が良かった。
藤村と夕子は夫婦でそこへ訪れる女性だと思っており
まさか夫の愛人宅を訪れる本妻とは思っていなかったようだ。

事件の発見者は藤村の姉(柳川慶子)だった。
夕子のマンションを訪れた時、浴室に血を流して倒れていた鶴江と
そばに包丁を持っていた夕子と藤村がいたのだ。

鶴江は藤村の姉に対しても気が利くいい嫁で通っていた。

三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子

藤村は鶴江は姉にはいい面しかみせてないと言うが・・・


夕子は事件の容疑を認めている。
調書では夕子が殺意を持って
鶴江を刺したと書いてあるが
夕子の話では鶴江が包丁を持ち出して
夕子を殺そうとしたため誤って鶴江を刺してしまった
ということで里矢子は正当防衛を主張できると言った。


三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子

凶器の包丁には夕子の指紋しかついてないが
なぜ鶴江の指紋がないのかはわからないという。


里矢子のその後の調査では
鶴江は義理の姉や、夕子の家の近所では
愛想良くふるまっているが
本当は陰湿な性格であることがわかった。

夕子の家を度々訪れては嫌がらせをして
殺してやりたいとまで言っていたという。
鶴江とは反対に夕子は素直な性格だ。


公判が始まったが藤村は姿を現さなかった。
会社も辞めてしまい行方がわからなくなってしまった。

女弁護士朝吹里矢子 中丸忠雄


堀検察官(中丸忠雄)は夕子が殺意をもって鶴江を殺害したと
真っ向から厳しく向かってきた。


4回目の公判で夕子はいきなり
自分は鶴江を殺してないと犯行を否認した。
鶴江を殺したのは藤村で自分は身代わりになったのだという。


三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子

居所がわからなくなっていた藤村が
里矢子のもとに姿を現した。
藤村は自分の犯行であることを認め
返り血のついたシャツも捨てずに持っていた。

藤村は裁判所でもこの事を認め
夕子は無罪を言い渡された。

藤村の裁判が始まった。
里矢子も元刑事で仕事上協力をしてもらっている
伊東(下川辰平)とともに傍聴していた。

女弁護士朝吹里矢子 下川辰平

しかし、藤村は鶴江殺しを否認した。
シャツの血は自分のものだと主張する。
前回夕子の裁判で自分の犯行だと言ったのは
夕子を助けたからで嘘の発言をしたのだと言う。

里矢子は「一時不再理・・・」とつぶやいた。
鶴江殺しについて夕子は無罪が確定している。
里矢子は藤村の家に六法全書があったのを思い出した。


藤村の弁護人は辞任してしまった。
そして、藤村が自分の弁護を里矢子に頼んできた。
里矢子はこの身勝手な行動に憤りを感じた。
その様子を見てた薮原が里矢子の心の中を整理するように話しかける。



薮原は里矢子が藤村と夕子が計算ずくで犯した殺人とは思えないのではないか。
”一時不再理”を考える人間としては下手な計算である。
この難事件を里矢子がなぜ、どういう気持ちで引き受けたのか
里矢子のその時々の思いを振り返るように話していく。

そして、里矢子が弁護士としての権威を傷つけられたと
思うならそんなものは捨ててしまえと言った。



里矢子は事務所を出ると夕子の家へ向かった。
アパートは引越しの準備がされていて
里矢子は夕子が妊娠していることを知った。


女弁護士朝吹里矢子 吉沢京子

夕子は最初自分達は鶴江を殺してないと主張したが
警察ではそれを信じてもらえなかった。
強引な取調べにより夕子は犯行を認めた形となった。


これまで発言を2転3転させた夕子だが
嘘を言っているようには思えない。
それに、鶴江は夕子が妊娠していることも知っていた。


もしかして、これは他殺ではなく
鶴江がふたりに復讐するための自殺ではないだろうか。


藤村と鶴江には子供がいなかった。
鶴江は夕子のお腹には藤村の子どもがいるという事を知ってしまった。
以前から、藤村は自分と別れたがっていて
すでに気持ちは夕子にあることもわかっていた。


鶴江がひそかに合鍵を作り、二人が不在の間に忍び込み
浴室で大きな声で「殺される!」と叫び自分で胸をついた。
1度では死ねなかったから3度も刺したのだろう。
もしこの仮定が事実であるなら合鍵がどこかにあるはず。


里矢子は伊東とともに引越し後無人の部屋へ入る。
鶴江が合鍵を隠したという事実が大切なのだと里矢子は言う。

夕子の部屋のどこかに合鍵はあるはずだ。
殺害現場の浴室に入った伊東が誤ってシャワーをだしてしまう。
里矢子はシャワーのある部分が詰まっていることに気がつく。
中を開けるとそこに合鍵はあった。

女弁護士朝吹里矢子 山本圭

里矢子は藤村の弁護を引き受けて
裁判が始まろうとするところでエンドロールが流れる。



確か夏樹静子の原作では
ヒロイン里矢子は日本人の母とアメリカ人の父を持つハーフである。

女弁護士朝吹里矢子 十朱幸代

このドラマの初めには、里矢子が事務所で
母からの電話を受けるのだが
てっきり仕事の依頼の電話だと思ったので
「なんだ、ママ。用事のない電話はなさいませんように。」と
いい年をした女が母を「ママ」と呼ぶシーンがある。

この回には出てこないが、確か里矢子の母親役を
丹阿弥谷津子がやっていたような。


女弁護士朝吹里矢子 十朱幸代

スラリとした美人の里矢子。
自家用車を運転し活躍する里矢子の姿は躍動感がある。


このシリーズ途中まで薮原役の鶴田浩二が出てくるのだが
いるといないでは画面の引き締まり具合が違ってくる。


女弁護士朝吹里矢子 鶴田浩二 十朱幸代

イソベンを卒業してめでたく独り立ちしたばかりの
里矢子だが、その設定からは十朱幸代の里矢子は結構年齢がいっている。
鮮やかな服に身を包みスラリとした
十朱幸代の里矢子はまぶしいくらいカッコいい。


女弁護士朝吹里矢子 鶴田浩二

しかし、そこに鶴田浩二演ずるベテラン弁護士藪原がいることで
里矢子の人間としての未熟さや女としての弱さを
自然と表現できるし、それを程よい距離で包み込むように見守る
鶴田浩二に父性を感じて、この二人が揃うことで
ドラマにぐっと厚みが生まれる。


難解な事件で葛藤が生まれた里矢子に藪原が


三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子 鶴田浩二

「リコの心の底に、自分は選ばれた人間だという
とりすましたものがある。
それを、捨てろ。捨てられなきゃ弁護士を辞めろ。
もし俺が藤村の弁護を引き受けるなら堂々と無罪を主張するね。
今窮地に立っている人間を信じる。
なりふり構わず信じる。」

三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子 十朱幸代

というシーンがある。


もちろん藪原という架空の人物が言っている発言なのだが
鶴田浩二の声質と重厚感のある演技が
ドラマに深みを加えてくれるのだ。



またドラマの最初のなんでもないシーン。
藪原と里矢子のいきつけのバーのマダムと
藪原が日中待ち合わせて会う場面があるのだが
そのエスコートぶりがこれまたかっこいい。

鶴田浩二

渋くて大人の男の色気を感じるのだ。
それを事務所の窓からそっと覗いて微笑む里矢子。


鶴田浩二という役者には「男の色気」と「父性」を感じる。
彼の「男の色気」は何も女性から見て感じるものだではなく
ある程度の年齢を重ねた男性から見ても感じるものではないだろうか。


この後鶴田浩二が出なくなった回も見ているのだが
何かが足りないような感じがして物足りないのだ。
とはいえ、無理にこの後引っ張ったとしても
もしかしたら、シリーズ前半のような
興味深さは覚えないかもしれない。

というのも1987年の9作目と
1989年の11作目を改めて見返してみたのだが
出ている役者は悪くはないのだが
本のせいなのかなんなのか面白さがグンと減っていた。
でも、9作目の脚本は宮川一郎なので
やっぱり脚本のせいでもないのかな。なんでだろ。


このシリーズ、私はテーマ曲が大好きだ。
あのルパン三世でもおなじみの大野雄二さんの
おしゃれな曲なんですよね。
1度聞いただけでも耳に残るテーマ曲。

シリーズ前半をどこかで放送してくれないかしら。

                         
                                  
        

円谷プロ 「怪奇!金色の眼の少女」 怪奇ドラマとしてだけではない ラストのどんでん返しも面白い!

category - ライフスタイル
2017/ 03/ 29
                 
土曜ワイド劇場の円谷プロ作品
第4弾の「怪奇!金色の眼の少女」が放送されました。

長年見たかった作品で、この日を心待ちにしてました!


●「怪奇!金色の眼の少女」  1980年12月27日
脚本: 若槻文三
音楽: 津島利章
監督: 富本壮吉
出演: 斉藤とも子、長門裕之、市毛良枝、根上淳、
岩崎加根子、岸田森、中島葵、原知佐子、榊原るみほか


怪奇!金色の眼の少女

伶子(斉藤とも子)はミッションスクールに通う17歳。

生まれた年に父が病死、
3歳の時に母を火事で焼死と早くに両親を失っていて
莫大な財産の相続人となっていた。



怪奇!金色の眼の少女 根上淳 岩崎加根子

母の姉の悦子(岩崎加根子)と夫の黒須圭一(根上淳)の養女となり
ロンドンの郊外で暮らし1年前に帰国していた。
圭一と悦子は伶子を実の子のようにかわいがってくれている。


伶子が相続した財産は圭一夫婦が管理していた。
そのおかげで圭一は黒須貿易の社長となり
やり手の圭一は会社を大きくしていった。

屋敷には3人の他に実の母のいとこの
宇田杉男(岸田森)と安子(中島葵)夫婦と
手伝いの美穂が同居していた。


怪奇!金色の眼の少女 岸田森

伶子は安子のことが何故か好きになれない。
杉男は建築関係の仕事をしていて
役に立たない土地を抱えて6千万円支払いの期日が迫っていた。



伶子は帰国してこの家に住むようになってから
鐘の音が鳴ると激しい頭痛が起こるようになった。
そして、母が火に飲み込まれ死んでいった時の様子が
悪夢とも幻覚とも言えない形で脳裏に浮かぶようになった。
心臓の悪い悦子も帰国してから病状が悪くなっていた。


杉男は安子とともに財産乗っ取りを計画していて
心臓の弱い悦子と伶子を始末しようとしていた。
杉男たちは悦子の持病の薬をすり替えたり
伶子と悦子に向かってライフルをわざと暴発させたり
邸内のシャンデリアを落としたり
階段にゴルフボールを置いて転落させたりと
心理的にも追い込んでいく。

伶子は自分の机の引き出しを開け
日記の位置が違っていることから
何者かが自分の部屋に侵入してきたことを知る。
日記は安子が持ち出して杉男と読んでいて
伶子が鐘の音に苦しめられていることを確認していた。

ある日、いよいよ安子が伶子を殺害しようとしたところ
刺される寸前に伶子がこれに気が付く。
伶子に危機が迫ったとき、伶子の目が金色に光る。


怪奇!金色の眼の少女 斉藤とも子

この変化に恐れを感じた安子は家を飛び出て
林に逃げ込むが変異した伶子も林に姿を現した。
白狐が安子の顔をひっかき、安子の体は燃えて黒こげ死体となった。


安子の焼死体は発見され、大塚刑事(長門裕之)は
雷に打たれて死んだのではないかと推測する。
部長(早川雄三)はここのところ晴れていて雷が落ちるはずもないというが。
しかし、解剖の結果は感電死だった。


杉男のアリバイが証明されたことで、安子殺しの容疑者がいなくなった。

怪奇!金色の眼の少女 長門裕之 市毛良枝

頭を悩ませた大塚は少年係の樋垣政子婦警(市毛良枝)と
喫茶店で事件について話をしていると
井口刑事(桶浦勉)が来たので黒須家について調べるように頼んだ。


調べから14年前の伶子の母の焼死事件を知り
大塚はこの事件を洗いなおす。
当時放火が疑われていたが、
圭一にもアリバイがあり捜査は打ち切られていた。

事件現場に残されていた唯一のてがかりは
何か生き物の小さな首のような物体だけだった。
大塚は「亀」だというが、政子は「蛇」じゃないかと言う。


伶子が通っていた学校にはシスターの藤崎葉子(原知佐子)がいる。
葉子は鐘が鳴ると頭痛を訴える伶子に対して良い感情をもっておらず厳しくあたる。
ある夜学校のキャンプファイアーで火を見た伶子が暴れだす。


怪奇!金色の眼の少女 斉藤とも子

逃げた伶子を追う葉子。
二人が立入禁止の吊り橋に来て
葉子が激しく迫るたび橋は大きく揺れ
伶子は危うく落ちそうになり怖くなる。
その危機が起きたとき伶子の目が光り
白狐が葉子の頬をひっかき、体が燃えたまま橋から転落死してしまう。


葉子の事件で山梨県警から中里部長(山本清)がやってきた。
葉子の奇怪な死に方と伶子が救出された話を聞いて
大塚は安子、葉子の事件に伶子が絡んでいると感じた。


伶子の幻覚は日に日に確かなものになっていった。
初めは鐘の様な音色や炎だったのに
赤い紐や蛇の指輪が見えてきたりと
次第に3歳の頃母が殺されたあの晩の記憶が蘇りつつある。

怪奇!金色の眼の少女

伶子は頭の中に浮かんだ蛇の指輪をスケッチした。

それを覗き見た杉男は圭一の書斎のインク壷から
蛇の指輪を見つけ出す。


怪奇!金色の眼の少女 根上淳 岩崎加根子

杉男は圭一と悦子に土地代金の6千万の工面を
依頼するが断られる。

怪奇!金色の眼の少女 根上淳 岩崎加根子 岸田森

すると、伶子が火事の記憶が戻りつつあると言い
見つけた蛇の指輪を見せて金が欲しいとせびる。


大塚と政子は葉子の事件で伶子のもとを訪れる。
葉子が死んだとき伶子は記憶をなくしていて何も覚えていない。
伶子はふたりに母が死んだときの夢を見ると話す。
蛇の指輪を嵌めた人物に母親は殺されたのではないかと言った。


ある晩、伶子が寝ているといつものように鐘が鳴った。
これまでは悪夢にうなされる伶子だったが
3歳のときの記憶が戻りつつあったおかげだろうか
冷静になった伶子はあることに気がつく。


起き出した伶子はベッドの布を破ると
そこからはスピーカーが出てきた。
鐘の音は誰かが仕組んだ細工だったのだ。


しかしこれによって伶子は鐘の音に重なり
母が死んだときに置かれていた置時計の音色を思い出し
蛇の指輪をした人物に母が赤い紐で首をしめられ
白狐が祭ってある神棚の付近が火元になり
母が炎に包まれて死んでいく様子をだんだん思い出すこととなる。

怪奇!金色の眼の少女



配線をたどって行くと別の部屋のオーディオセットにたどり着いた。
その部屋には杉男がいた。

杉男は伶子に3歳のときの記憶を取り戻したのではないかと尋ねる。
そして、母を殺したのは杉男が手にしていた
蛇の指輪の持ち主だと話す。
その指輪にはネームが彫ってある。
杉男に誘導されその名前を確かめようとしたとき
杉男は伶子を殴りつけ気を失わせた。


気絶した伶子を杉男は車で運び出し
ガソリンを撒いて殺そうと企む。


怪奇!金色の眼の少女

しかし、燃え上がる炎の中で

怪奇!金色の眼の少女

伶子はムクッと起き上がり瞳が金色になると

怪奇!金色の眼の少女

杉男は頬をひっかかれ炎に包まれて死んでしまう。

現場に訪れた大塚たちはガソリンの匂いがするものの
またまた雷による死であると推測する。

怪奇!金色の眼の少女

そして、死体が杉男であるとが判明し
真っ黒コゲの指に蛇の指輪がしてあることに気がつく。


早速指輪を14年前の焼死体の事件現場にあった
証拠品とあわせるとぴったりと一致した。

怪奇!金色の眼の少女

杉男が犯人かと思われたが
大塚は指輪にネームがあることに気づく。
ローマ字を読み上げるとKEIICHIと記されていた。


大塚と政子は真犯人がわかり
伶子の命が危ないと黒須邸へ向かう。


杉男に殺されそうになった伶子が帰宅し
圭一と悦子が迎えるが
伶子は錯乱状態にあり
「怖い。お母さんを殺さないで。指輪。」
などとうわごとのようにわめく。

伶子はついに母が殺されたときの
記憶が戻った。


怪奇!金色の眼の少女


雷の晩、置時計が鳴り響く中
蛇の指輪をした男が赤い紐で
母の首を絞める。
倒れるとそばにいた女が新聞に火をつけて
母を焼き殺してしまう。
その現場にいた伶子に逃げてと叫ぶ母。

母を殺した犯人は圭一と悦子だった。

14年前、夫を亡くして3歳の伶子を抱えた
冴子(伊藤めぐみ)は再婚間近だった。
このままでは財産を手にすることはできないと
考えた冴子の姉の悦子夫婦は
再婚前に冴子を殺害したのだ。

その時3歳だった伶子は現場にいて
この様子を見てしまった。


圭一はズボンからベルトを抜くと
伶子の首を絞めようとする。
伶子が殺されそうになったとき
伶子の目が金色に光る。
白狐が圭一の頬をひっかき
圭一は焼けて黒焦げ死体となり
持病を抱えていた悦子はそれを見てショック死してしまう。
そして、伶子も気を失って倒れてしまう。


意識を取り戻した伶子の前に
白狐と母冴子が姿を現し
伶子にメッセージを残すと消えてしまった。
14年もの間母とゆかりのある白狐が伶子の命を守ってくれていたのだ。
これで、全ては終わった。


この時、黒須邸に到着していた大塚と
政子もこの場面を目撃していた。



伶子は財産を通っている聖メシア学園に寄付し
寮住まいをすることになった。





さて、このドラマ斉藤とも子が出てるんですが
これがすんごくカワイイ!
優等生ばかりを演じているイメージがありますが
10代の頃は優等生っていうとなんかつまんなくて
ちょっとワルが入っていた方が
男女ともにモテやすい気がしますが
今、この年齢になってみると
この優等生の斉藤とも子がメチャクチャかわいくて
本当に彼女見てるだけでいいってくらいです。


怪奇!金色の眼の少女 斉藤とも子


画像ではその魅力が十分に伝えきれませんが。
動いている彼女の目の動きや表情が
見とれてしまうくらい本当にかわいいんです。



それと、このドラマ土曜ワイド劇場の円谷プロ怪奇もの。
話が単純なもので怪奇ムードだけでも充分だったのだが
今回は真犯人探しというところでも楽しめた。


根上淳と岩崎加根子夫婦、両親を亡くした幼い女の子を
養女にして実の子のようにかわいがっている。

今回は根上淳と岩崎加根子はいい人の役なんだぁと
思っていたら、後半になるにつけどうも二人が犯人くさい。
そして、やっぱり二人は真犯人だった。
なんだ、今回も二人は悪い人だったんだ、やっぱりね。
と、私と同じようなことを思った人は多いと思う。

なんせ、根上淳と岩崎加根子ですからね。
根上淳はハンサムだから悪い人だけでなく
こうした社会的地位もあるいい人を演じても
まぁこれもありかと思ってしまえる。

岩崎加根子も最初は心臓が弱くて
薬をすり替えられて弱っていたから
まさか実の妹を殺していたとは思わなかった。


序盤は岸田森と中島葵が悪者だったのだが
考えてみたらわかりやすい悪役岸田森では
冴子殺しの犯人というには物足りない。

怪奇!金色の眼の少女 岸田森

今回、岸田森は殺されるまでが長かったのだが
岸田森が斉藤とも子の実母を殺したのではないかと
匂わせながらも、斉藤とも子の見る悪夢には
母の背後で首を絞めている人物の顔が映っていないなど
岸田森以外の人物が殺したのではないかというふうに
犯人推理も楽しめる。


その後、蛇の指輪の前後から
これは根上淳が怪しいんじゃないかという風に
岸田森⇒根上淳へと犯人予想が変化してくる。

その上病弱だった被害者の実の姉の
岩崎加根子もこの殺しに加わっていたという
どんでん返し。


結局後半岸田森も死んでしまい
予定調和的な岸田森の使い方がウケます。
嫌らしくて悪人ヅラなんだけど、小悪党なんですよね。


そういう意味でも岸田森が冴子を殺した犯人ではなく
優しそうに見えた養父母の根上淳と岩崎加根子が
本当の犯人だったというのは面白かった。


またツカさんこと大塚刑事。
これまでも、切断された右腕が犯人だったり、
妻子を守るため夫の霊が乗り移った人形が犯人だったり、
今回は白狐とわが子を守る母の霊が犯人だったりと
犯人逮捕という手柄がないまま終わってしまう。

怪奇!金色の眼の少女 早川雄三 桶浦勉

しかし、ツカさん、前回までは上司の早川雄三や
同僚の桶浦勉に囲まれていたのが
今回は二人に加え、先輩と慕ってくる婦警の
市毛良枝と一緒に推理したりしてツカさんの周りにも女っ気が出てきました。

最後は年齢差のある後輩市毛良枝の頬に軽く
チュッとするお茶目な一面を披露。


早川雄三、桶浦勉、そして山本清が
刑事役というのも面白い。
私にはどうしても悪役側のイメージがあるので。


冴子役の伊藤めぐみは夏夕介の奥様。

怪奇!金色の眼の少女 伊藤めぐみ

その冴子が殺害される場面でも
「白い手・美しい手・呪いの手」同様に
激しい雷が鳴り、電気が消えた暗い和室の
障子には外の木が激しい風に揺られている様子が透けて見える。


円谷プロ 怪奇!金色の眼の少女

白い手・・・では、渥美国泰が死ぬ場面でこの背景が登場したが
今回は冴子殺しの時の背景となっていた。
この場面が絵的に芸術性があって良かった。

怪奇!金色の眼の少女 榊原るみ

また原知佐子と同じく学園のシスター役で
榊原るみも出演していました。
シスターの死はいらなかったように思うが
なぜわざわざあのような展開にしたのだろう。




あと、テレ朝チャンネル・・・
EXまにあっくすのHPに来月の放送予定が
「眼の中の悪魔」じゃなくて「呪いのマネキン人形」と掲載してた。
すぐに「眼の中の悪魔」に訂正してあったけど。



kinironomenoshojyo_22.jpg

しかし、毎月くるスカパーのヨムミルには
4/29の放送が「呪いのマネキン人形」と誤って告知されていた。


ということで、来月は「眼の中の悪魔」です。

これまでとはちょっとテイストが違う感じで楽しみ。


                         
                                  
        

アイドル競演!「濡れた心・レズビアン殺人事件」

category - ライフスタイル
2017/ 03/ 17
                 
多岐川恭の第4回江戸川乱歩賞受賞作
「濡れた心」を80年代の土曜ワイド劇場でドラマ化。


DVDも発売済みだったのでレンタルで探していたのだが
ずぅーっと見ることが出来ずあきらめていた頃
いきなりCSで放送されたのです。



若かりし大場久美子と太川陽介が
両親を早く亡くした兄と妹で共演しています。

濡れた心 大場久美子


原作の「濡れた心」という響きからもエロを感じますが
サブタイトルが”レズビアン殺人事件”と、これまた
タイトルだけでひじょーに見たい度が上がるドラマです。



高校生のヒロイン、大場久美子の語りで
最初から最後までストーリーが展開されていく。



●「濡れた心・レズビアン殺人事件」  1981年4月18日
原作: 多岐川恭
脚本: 山浦弘靖
監督: 瀬川昌治
出演: 大場久美子、太川陽介、一ノ瀬康子、左幸子、
谷川みゆき、賀原夏子、岸田森、飛鳥裕子ほか



刑事の小村釣一(太川陽介)は両親を早く亡くし、
横浜の女子高に通う妹のトシ(大場久美子)と
二人でアパートに住んでいる。


濡れた心 大場久美子 太川陽介


トシには同級生の御厨典子(一ノ瀬康子)という親友がいた。
典子は父を亡くしたものの、ブティックを経営する才媛の
母・賤子(左幸子)、祖母芙美(賀原夏子)と
屋敷に暮らしていた。
アパート住まいのトシとは全く環境も性格も異なるふたりだが
単なる友情以上の感情を互いに抱いていた。


美少女で校内でも人気がある典子には同じ水泳部で
1級下の南方寿利(谷川みゆき)が恋心を持っており
典子と仲の良いトシに敵意を抱いていた。
 
その他にも、担任教師の野末兆介(岸田森)も
同校教師の河合悦子(飛鳥裕子)と
愛人関係を結びながらも典子に特別な感情を持っていた。


さらには、御厨家に入り込んできているカメラマンの楯(南条弘二)も
典子に求婚しており典子をめぐって複雑な人間関係が絡み合う。



典子のバースデーパーティーにはトシの他に
野末、河合や父の友人鷹場(江見俊太郎)も呼ばれていた。

濡れた心・レズビアン殺人事件


そんな中、招かれざる客楯が乗り込んでくる。
楯から逃げるようにして亡き父の書斎で
典子はトシと望遠鏡で夜空を眺めていた。


そこへ芙美と楯が入ってきた。
慌てて隠れるトシと典子。


濡れた心 一ノ瀬康子


二人の存在に気がつかない楯たちの会話から
書斎の引き出しに本物の銃が隠されており
心臓発作で死んだとばかり思っていた父が
実は拳銃で自殺していたという事実を知ってしまう。


ある日、典子は野末から夜学校の室内プールに来るようにと呼び出しの電話を受けた。
典子はどうしていいかわからずトシにこの事を相談した。
その夜、野末が何者かに射殺された。

続いて、楯も殺されてしまう。


典子を中心に、互いに心を許しあえるトシ、
典子の弱みに付け入り体の関係を重ねる寿利、
父の自殺の原因となった母賤子と鷹場の不倫関係など
愛憎絡み合う人間関係を展開させながらも
野末、楯殺しの犯人が誰であるのか
その容疑者も二転三転としていく。


真犯人は主人公のトシだった。
まだ高校生、しかも刑事の妹という立場ながらも
典子の身を思うばかりに非番で仮眠をとっていた
兄の拳銃をこっそりと持ち出し野末を殺した。
その後に楯を殺したのもトシだった。
トシは典子をなんとしても守りたかったのだ。


さらには真相を知ってしまった寿利も
典子、トシと崖で争っているとき
誤って転落死をさせてしまった。


女好きな野末は自分が興味のある女は
全てものにしたいという下劣な男だった。
小村は野末がトシも凌辱していた事をつきとめた。


濡れた心 太川陽介


トシと典子は最後には浜辺で心中しようとするが
その時小村が追いついてトシを射殺してしまう。
小村は自分も死のうとするが先輩刑事(木村元)に止められた。



この当時の乱歩賞受賞作のドラマ化かと思いきや
なんと1958年の第4回目受賞作品ということで意外な気がしました。

思春期の女子高生達のレズビアンや
刑事の妹が真犯人というあたり
もっと後に書かれたような印象を勝手に持っていたので。


拳銃も御厨家にあったものが使用されたのかと思わせておいて
実は現職刑事のものだったとか
今考えると少々無理がありそうな設定だが
あんまり細かいことは気にせずに見ていた。
もちろんそのあたりはいろんな伏線が張られていたので
まさか刑事の妹で高校生の主人公、その人が真犯人とは
なかなか推理しづらいものがあった。


さすがに終わりごろにはトシが犯人だなとは推測できますが。


小説では典子が主人公的な役割かもしれませんが
ドラマではトシ目線で進行していくので
トシが犯人というのは面白かった。

でも、80年代の土ワイは
主人公が真犯人だったという
後味の悪い終わり方も多かったですね。


ハッピーエンド(?)で一件落着!とならない分
心に残りやすく個人的には好きなんですがね。


さて、レズビアンということで
高校生の設定の登場人物たちの
同性愛のラブシーンもありました。


もちろん大場久美子はこれに参加してませんが、
(トシ、典子、寿利が水泳部ということでシャワーシーンが少々)
出演者の名前を見ればわかるとおり
谷川みゆき、そして一ノ瀬康子が演じてましたね。


名前からといえば、教師役で出ている
飛鳥裕子はというと、岸田森と関係をもちますが
いかがわしさを匂わせながらも
そういう意味での見せ場はなし。


とにもかくにも、か弱い大場久美子が
ひとり語りをしながらも真犯人で
兄の太川陽介に射殺されるという
やりきれない終わり方が私にとっての見せ場でした。


若い”ルイルイ”太川陽介がふっくらとした
甘い顔立ちでかっこよかったです。





                         
                                  
        

土曜ワイド劇場40年の歴史に幕 時間よとまれ、野菊の墓、昭和怪盗伝

category - ライフスタイル
2017/ 03/ 09
                 
テレビ朝日の「土曜ワイド劇場」が3月で終了することになった。


土曜ワイド劇場

日曜日の午前中に2時間ドラマ枠が新設されるようで
人気シリーズなどは引き続き放送されるようです。

私自身は現在の土曜ワイドには興味がないので
とうとう終わりが来たのか、思ったより長く続いたんだなと思ったくらい。


養命酒 ダイア建設 土曜ワイド劇場スポンサー



1977年テレビ朝日で土曜日の夜9時からの90分枠で
一話完結、一回ごとの局外制作会社による競作、
日本で初めてのテレフィーチャーとして放送された。

その間、スペシャル版などで2時間枠になったこともあるが
1979年4月からは1時間半から2時間へと枠を拡大して放送されることとなる。



特筆すべきは、番組がスタートした時は
今のお手軽な推理サスペンスからは
考えられない位一つひとつの作品の
クオリティが高かったこと。


映画をメインに活動していた監督や俳優など
現在の土曜ワイド劇場のイメージにはない
重厚なラインナップが揃っていた。


サスペンスだけではなく、ホームドラマや
ヒューマンドラマもありバラエティ豊かに
制作されていたのも大きな違いである。






●「時間(とき)よ、とまれ」  1977年7月2日
脚本: 早坂暁
監督: 橋本信也
出演: 渥美清、小林桂樹、高橋洋子、市原悦子、
ガッツ石松、八木昌子、柳川慶子、金井大、
草薙幸二郎、三谷昇ほか

時間よ、とまれ 渥美清


大分県の田舎刑事杉山(渥美清)は
東京で行われていたテレビのボクシング中継を見て
観客の中に指名手配犯の男を見つける。


15年前、木材会社の社長や孫娘を惨殺し、
行方を消していた犯人だ。
時効まであと10日しかない。
杉山は東京へ飛ぶ。


渥美清の田舎刑事 高橋洋子


警視庁の若い女刑事(高橋洋子)を案内役に、
杉山の時間と競争の必死の追跡がはじまる。


その男(小林桂樹)は、現在は戸籍も変えて大邸宅に住む
大物実業家になっていた。
政財界にまたがる大物で名前を宮城と代えていた。
だが、杉山は彼こそが犯人の国崎と信じて疑わない。


渥美清 時間よとまれ


土曜ワイド劇場の第1作目ということで
当初は90分枠で、のちに土曜ワイドの
三周年150回記念として
2時間枠に再編集して放送された。

その際は、タイトルが
「渥美清の田舎刑事・時間よとまれ」と改められている。

芸術祭優秀賞受賞など、世評が高かった力作だ。


渥美清演じる杉山刑事はシリーズとなり
「旅路の果て」、「まぼろしの特攻隊」と
計三作が制作されたのだ。


渥美清の田舎刑事 市原悦子


犯人役、小林桂樹の昔の情婦である
ストリッパーに市原悦子という
キャスティングも絶妙である。






「時間よ、とまれ」は後に設定などを改め、
”戦後50年特別企画”として
矢沢永吉、樹木希林などでリメイクされている。


●「時よ、とまれ・父親殺しを追う執念の巡査!
衝撃の真実が今よみがえる」  1995年8月5日
脚本: 竹山洋
監督: 星田良子
出演: 矢沢永吉、平幹二朗、樹木希林、
内藤剛志、森口瑤子、池上季実子ほか

矢沢永吉 時よとまれ 樹木希林


平和な山村の駐在所で働く吉村巡査(矢沢永吉)は、
まだ一歳の時に、やはり巡査だった父親を殺された。
犯人の田中(平幹二朗)は逮捕されたが
取り調べ中にすきをみて逃走していた。

その田中の顔写真を、ある日、吉村はテレビ画面の中に見つけた。


矢沢永吉 時よとまれ


親探しに来日した陳(内藤剛志)という残留孤児の父の写真だという。
上京した吉村は雑誌記者の河原(森口瑤子)と田中を追う。

その最中、石井(樹木希林)と名乗る女性が現れる。
田中のかつての愛人で田中を探していた。



こちらも見たことがありますが
矢沢永吉とインパクトあるキャスティングだが
やはり第1作目と比べると見劣りがしてしまった。






●「野菊の墓」  1977年7月9日
原作: 伊藤左千夫
脚本: 西河克己
監督: 西河克己
出演: 山口百恵、佐久田修、南田洋子、大坂志郎、
北林谷栄、北村和夫、斎藤美和、常田富士男ほか

野菊の墓 山口百恵

平和な地方の旧家を舞台に、15歳の少年と
二つ年上の遠縁の娘との純愛と悲劇的な結末を描く。

斎藤ふき(南田洋子)の家に遠縁の娘・民子(山口百恵)が手伝いに来た。
中学生で次男の政夫(佐久田修)は民子を慕い、
民子も政夫のことになるとほかの用事も忘れて夢中になった。


そんな二人を周囲は冷たく見つめた。
ある日、民子の姉が嫁入りすることになり、民子は実家に呼び戻された。
しかし、式を終えても民子は帰ってこなかった。







2回目の放送は、一見、土曜ワイド劇場のイメージからは
遠く離れた文芸作品のドラマ化。

こちらは、DVDとブルーレイ化がされている。

私は日本映画専門チャンネルの
「山口百恵特集」で見ました。


どうやら山口百恵は以前から主人公の民子を演じたかったようだ。

野菊の墓 佐久田修


相手役には新人の佐久田修が選ばれた。

テレビドラマではあるが言われなければ
映画だと思って見てしまえる重厚な仕上がりとなっている。






●「昭和怪盗伝」  1977年11月19日
原作: 加太こうじ
脚本: 広沢栄
監督: 岡本喜八
出演: 仲代達矢、田中邦衛、岸田今日子、神崎愛、
松本克平、嵯峨善兵、横森久ほか


昭和怪盗伝 仲代達矢


強盗に入った家で「戸締りが悪い。
犬を飼いなさい。門灯をつけておきなさい。」と
説教して姿をくらます奇妙な強盗が
昭和初期にいた。

東京中を震え上がらせた”説教強盗”である。
この実話を描いた加太こうじの原作のドラマ化。


津田梅吉(仲代達矢)は表向きは左官屋だが
実は警視庁が千円の懸賞金をつけている
説教強盗だった。

いつかは正業につこうと思っている梅吉だが
なかなか泥棒の仕事をやめられない。

そんな梅吉が、場末のカフェの女給
すえ子(神崎愛)と所帯をもった。

まじめな印刷工織本が説教強盗の疑いで逮捕される。



こちらも日本映画専門チャンネルの
「仲代達矢特集」で見ることができました。

映画監督の岡本喜八の作品である。
喜八映画でも主役として起用していた仲代達矢が
主人公の説教強盗・津田梅吉を演じている。

岡本喜八は土曜ワイド劇場で
「幽霊シリーズ」第1作目の
『幽霊列車』でも監督を務めている。

「昭和怪盗伝」では、仲代達矢の語りによって
お話が進んでいく。


刑事役の田中邦衛とのコミカルなやりとりやら、
女流作家の岸田今日子の邸宅へ
強盗に押し入った時の
とても強盗と被害者とは思えない
非現実的な会話なんかも面白かった。


仲代達矢 岸田今日子


そして、昭和初期と現在(放送当時)を
シンクロさせた演出などもいい。


テレビドラマというよりは、映画テイストが味わえます。

仲代達矢の小気味良い語りが面白くて
とてもテンポが良いので
約70分程のドラマが短く感じました。



以上、初年度の3作だが
キャスティングも豪華だが
監督なども出身者だったりするので
そこから生まれた作品も
安易に作られたドラマ感は全くない。



気が向いたらサスペンス以外の
ヒューマンドラマなどについて書いてみようかと考えている。


                         
                                  
        

円谷プロの「怪奇!巨大蜘蛛の館」 

category - ライフスタイル
2017/ 03/ 07
                 
土曜ワイド劇場の円谷プロ制作の恐怖シリーズ
第1作目の「怪奇!巨大蜘蛛の館」を見ました。
先月テレビ前で待機してたのに、将棋中継に変更になった回で
ようやっと見ることが出来てとても嬉しい。


だいぶ前にネットの動画で1回見たっきりです。
犯人の弟がやたらとわめいていたのが印象に残っている。


ヘドロ怪獣ザザーン
毎回、本編前後に登場するヘドロ怪獣「ザザーン」
やたら垂れ下がった体してると思ったら
”ヘドロ”だったんですね・笑

怪獣のフィギュアマニアは結構欲しい形の人形かも。








●「怪奇!巨大蜘蛛の館・復讐を決意した姉の前に
現れるクモは妹のすすり泣く怨霊か」  1978年8月26日
脚本: 田口威光
音楽: 冬木透
監督: 岡本精
出演: 小川知子、中山仁、田口久美、梅津栄、
明石勤、小林文彦、森幹太ほか

巨大蜘蛛の館



津村昭子(田口久美)は作詞家でもあり高級クラブの経営も行っていた。
クラブでは歌手志望の女たちを雇っていた。

怪奇!巨大蜘蛛の館 田口久美


実は、昭子が書いた歌は愛人の西川(明石勤)が書いたものだった。

怪奇!巨大蜘蛛の館 明石勤

西川は不祥事を起こし逮捕された過去があった。
そのことを知っているのは二人に付きまとうトップ屋の千葉(梅津栄)だ。


昭子は西川と関係を続けながらも、店の客の実業家で莫大な資産を
持っている大村武一(森幹太)も狙っていた。
西川とふたりで大村の財産を乗っ取るつもりだ。


しかし、大村は歌手志望でクラブで雇っているカオリ(渡井直美)に
興味を持ちだしてきて、歌手にしてやるために世話してやると言い出した。


そのことを知った昭子はカオリを殺してしまう。
殺害後、昭子の弟の健二(小林文彦)が現場に入ってきて
西川と一緒に死体を埋めに行く。




カオリの姉の彩子(小川知子)は妹が突然失踪したことで不安な日々を送っていた。
彩子に宛てた手紙では「大村との恋で思い悩み、しばらく旅に出る」というものだったが
彩子はこれに納得していない。

それに、失踪後誰もいない部屋でピアノの音が聞こえ
カオリはすでに死んでしまっているのではという予感があった。


怪奇!巨大蜘蛛の館 小林文彦

大村の屋敷や、弟の健二と二人で暮らす昭子のマンションを
訪れてその確信が深まっていった。


その後、昭子と大村の婚約が発表された。

殺されたカオリの憎しみは蜘蛛に乗り移り
昭子たちの前に現れる。

そして欲深い姉とは違い純粋に姉を慕っている
健二はある夜、生きているはずもないカオリを見かける。


不安になった昭子と健二は、嵐の晩、カオリを埋めた場所へ行き
土を掘り起こしてみるとカオリの死体が横たわっていた。

雷と雨が激しくなり、健二は「山が崩れるぅぅぅー!!」と、
わめきながら狂ったように別荘へ逃げ込んだ。


昭子と健二は幼いころに災害で両親を失っており
今でも嵐が来ると健二はその頃の記憶が甦り
錯乱状態に陥ってしまう。


その後もクモやカオリが現れたりと奇怪な出来事が続き
昭子、西川、健二と盗聴してこの事件を知っていた千葉の
4人は再び埋めてある現場まで確かめに行くが
今度はカオリの遺体はなく、そこには大量の蜘蛛がうごめいていた。


彩子は昭子たちを追ってき、屋敷内に入っていた。
そこを西川に見つかり殺されそうになったところ
巨大蜘蛛が姿を現し西川の首に糸を巻きつけ
吊るし上げて絞め殺してしまう。


昭子は千葉が西川を殺したと思いピストルで殺す。


彩子が部屋にいたところ健二が飛び込んできて
窓に映ったカオリの亡霊を見て
「カオリちゃんが生き返ったぁ!!!」と絶叫する。
昭子も戻ってきて彩子を発見し射殺しようとしたところ
誤って健二を撃ってしまう。


最愛の弟を自らの手で殺してしまい涙を流す昭子だが
今度こそ彩子を殺そうとしたところあの巨大蜘蛛が現れ昭子を殺す。


怪奇!巨大蜘蛛の館 小川知子 中山仁


彩子のもとに海外の仕事を終えて帰国した
恋人のしんいち(中山仁)が駆けつけ
蜘蛛の糸に絡んで死んでいた昭子の
最期の姿を見つめていた。




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犯人の弟は小林文彦がやっていたんですね。
石立鉄男と杉田かおるが出演しているあの有名な
「パパと呼ばないで」で石立鉄男の相手役松尾嘉代の弟の昇を
やっていた人だったんだ。

巨大蜘蛛を動画で見た後、「パパと呼ばないで」を見たので
あの時は弟役が誰だったかなんて気にもかけませんでした。


本当にめちゃくちゃ絶叫している印象しかなかった。
喉が痛くなるくらい叫びまくるんですよね。

嵐の晩、死体を確認しに行ったとき
大雨に打たれながら叫んでのたうちまわり
泥まみれで館に逃げ込んでいく姿には
狂いすぎて思わず笑ってしまいます。

雷よりお前の声の方がうるさいよ。


ここでは犯人側として登場しますが
悪役というよりは欲深い姉と、その男に翻弄される
無力な弟といった感じでした。



狂っているといえば、裏街道に棲息するブンヤを演じた
梅津栄も狭くて汚ったない自室で蜘蛛を
ブチブチ潰してたりして気味悪さ全開でした。



怪奇!巨大蜘蛛の館 関谷ますみ

序盤、これから売り出す歌手を関谷ますみが演じていて
劇中歌も歌っていました。
彼女は、「特捜最前線」のカンコのイメージしかありません。

「太陽にほえろ!」は久美ちゃんなんかは活躍してたけど
アッコやナーコなんて添え物みたいな扱いだったが
特捜のカンコはしっかり主役回もあって
ちゃんと活躍してたので結構印象深い。




そして、主役の小川知子や中山仁は
登場することも少なく
田口久美と小林文彦、明石勤中心でした。


ラストなぜか巨大蜘蛛に襲われた田口久美が
その後蜘蛛の糸の中で裸になり
恍惚の表情を浮かべながら死んでいくという
官能的に終わるところがこの頃の土ワイらしい。


余韻を残す終わり方と、規律正しくひかれた白い糸の
中央に女性の裸を吊るし光も効果的に活用した
芸術的な演出でした。




また円谷プロ制作ということで、姉弟たちが住んでいた
地域を襲った自然災害は、特撮で見せてましたね。


おどろおどろしい沢田敏子の語りや
怖さを感じる弦楽器の音色など
空間演出が独特で
怪奇ムードを高めていた。



「怪奇!巨大蜘蛛の館」は同じく円谷プロの
最初のウルトラシリーズとなった
「ウルトラQ」の『クモ男爵』がベースになっているようだ。



さて、EXまにあっくすの1回目をみて
この番組が半年間で月に1回新作を流すということがわかりました。
全部で6作そのタイトルも発表されていた。
以前ブログで書いたタイトルと同じ。

半年後、終了したときは次に何をやるのか?

私が以前、チャンネルホームページからリクエストした作品も
マニアには評判のいいものなので是非放送して欲しい。


                         
                                  
        

無名時代の唐沢寿明が出演 「三毛猫ホームズの狂死曲」

category - ライフスタイル
2017/ 03/ 06
                 
土曜ワイド劇場で放送されていた「三毛猫ホームズシリーズ」
第4作『狂死曲』はクリスマス当日に放送されました。

このドラマ無名時代の唐沢寿明が出ていることで
マニアの間で有名な回です。


●「三毛猫ホームズの狂死曲・バイオリン連続殺人」  1982年12月25日
原作: 赤川次郎
脚本: 窪田篤人
音楽: 羽田健太郎
監督: 小山幹夫
出演: 石立鉄男、坂口良子、松原千明、内藤武敏、土屋嘉男、北林早苗、穂積隆信、江木俊夫、加納竜、久保菜穂子、千野弘美ほか



三毛猫ホームズの狂死曲

片山義太郎(石立鉄男)が朝、ジョギングをしていると
ある事件現場に遭遇した。

同じウェアを来た若い女性が二人いて
ひとりが腕を通りすがりの車に乗っていた人物に切られ
もう一人が介抱していた。

二人は顔見知りではなく、介抱していた女は桜井マリ(松原千明)といい、
「スタンウィッツ・バイオリンコンクール」という楽壇への登竜門に
出場する6人の中のひとりだった。

マリの元に何者かから電話で「コンクールでミスをしろ」という
脅迫電話がかかってきたことから、狙われたのはマリで
同じウェアを着用していたため誤って襲われたのではないかという。


優勝候補のひとり大野松夫が何者かに車に撥ねられて殺された。

指揮者の朝倉(土屋嘉男)は、残るコンクール出場者5人の
身辺保護を警察に依頼する。
本選出場者たちは朝倉が財閥から購入した邸宅で1週間に渡り合宿を行う予定だ。
野島課長(内藤武敏)は、片山とホームズを合宿所へ派遣することにした。

コンクール事務長の須田(穂積隆信)のもとに合宿所での
料理人として応募してきた市村智子(北林早苗)が面接に訪れ
未亡人の彼女に興味を持ち智子を採用してしまう。




三毛猫ホームズの狂死曲

片山は身辺保護する5人のプロフィールを自宅に持ち帰り
婚約者の吉塚雪子(坂口良子)、妹の晴美(千野弘美)とチェックする。


マリは母の充子(久保菜穂子)と二人暮らしだった。
充子は事故がもとで音楽の道をあきらめ
自分の代わりにマリに音楽の道を進ませていた。
そのことからも夫と離婚してしまった。

上田マチ子(沢井千恵)は父が音楽大学の助教授で
母の三千子(福田公子)は汚い手を使ってでも
娘を優勝させようとするくらい熱心である。

他は丸山才二(江木俊夫)と、辻のり子(大塚良重)、
古田武(加納竜)の3人で、のり子と古田は
何かあるといい争いが絶えず犬猿の仲だった。


三毛猫ホームズの狂死曲

美人のヴァイオリニスト桜井マリにまんざらでもなさそうな片山に面白くない雪子。

三毛猫ホームズの狂死曲

いよいよ片山、ホームズの保護の下、合宿がスタートした。

片山の部屋へマチ子がやってきて脅迫状が来たと見せた。


ある日、片山がマリと話しているとホームズが部屋にあった植木にいて
片山が抱き上げたところ盗聴装置があることに気がついた。
どうやら何者かが参加者の部屋に盗聴マイクを設置して
それぞれの練習の様子を録音しているようだ。
片山は装置を元にあった場所にそっと返して様子をみることにした。

三毛猫ホームズの狂死曲

片山のもとに雪子が嘱託として派遣されてきて
マチ子に届いた脅迫状を預かる。


その夜、片山が警備をしていたところ何者かに襲われた。
気を取り戻すと5人だけではなく朝倉や、須田も来ており
植木にあった盗聴装置が無くなっていた。


片山の部屋にマリがやってきた。
マリは恋をしたことがないために音楽に色がないといわれていた。
これまで練習ばかりでボーイフレンド一人もいなかったのだという。
だから、自分と寝て欲しいと片山に迫る。

三毛猫ホームズの狂死曲



片山が焦っていたところ、扉がノックされた。
マリをベッドに隠し扉を開けると料理人の智子が姿を現した。
下で須田が倒れているのだという。

行ってみると須田が刺し殺されていた。
現場検証をしてみると、大量に血が流れているはずなのに
絨毯には血液が一切なく、別の場所で殺して部屋に運ばれたのではないかという見解になった。


片山はそばにある本棚の中に入っている美術書の順番が
めちゃくちゃになっていることに気がつく。
それまでは、きちんと順番順に並べられていたのだ。



充子から警視庁に電話が入り雪子が会うことになった。
充子はマチ子の母三千子が外で須田と会っているのを
偶然目にして何か不正行為があるのではないかと相談した。


犬猿の仲、のり子の部屋の周辺を古田がうろついていた。
不審に思った片山と雪子は古田が怪しいと思い問い詰めた。
そこへのり子が出てきて、実は自分と古田とは結婚しているのだと告白する。
これまでのけんかは周囲の目をごまかすための芝居だったのだ。

みんなが集まり古田とのり子の関係を明かすと
マリはふたりの結婚祝いをしようと提案する。
智子が飲み物を用意しに行こうとしたところ
この日合宿所へ訪れていた充子が代わりに取りに行くという。

するとホームズも台所をすり抜け、近くの智子の部屋へ行ってしまう。
充子は智子の部屋からホームズを連れ出すと、智子と出くわし
ホームズが智子の部屋でいたずらしようとしてたと話す。


すると、穏やかだった智子が豹変しホームズに水を浴びせてしまう。
突然の出来事に充子は驚く。
ホームズは片山の部屋で雪子にドライヤーを当ててもらっていた。
その様子がヒントになり、片山は須田殺しのトリックを解いた。


片山と雪子は現場へ行き検証する。
本棚は壁に固定されていた。
本棚から本を抜いて、絨毯に水を撒き
絨毯を本棚の下からはがす。
一人では無理だったが二人で両端をもつと
あっさりと絨毯は抜けた。

犯人は床の上で須田を殺し、死体を廊下に置いて
床の血液を吹いて乾かしてから絨毯を引きなおし
須田の死体を現場に運んだのだ。


須田の死体のそばには弦楽器を引く時に使う
松ヤニの粉がついていたことからも
共犯は5人の中にいると推測した。


その時キッチンから悲鳴が聞こえてきた。
ふたりが駆けつけると智子が油を浴びて
大やけどを負っていた。
智子は、かすれた声で言葉を残す。
片山には「まり」だか「まる」と聞こえたような気がした。

直後充子が悲鳴を聞きつけたとやってきて惨劇に目を覆う。
智子は病院に運ばれたがどうやら助からないらしい。

深夜、包帯でぐるぐる巻きとなった智子の病室に丸山が入ってきた。
実は丸山と智子は愛人関係にあり
これまで年若く、両親を亡くしていた丸山の面倒を智子が見てきた。
丸山は今後もつきまとう智子を疎ましく思い智子を刺し殺そうとした。

しかし、寝ていたのは雪子ですでに智子は死亡していた。
雪子は踏み込んできた野島たちによって救出された。

病室から逃げた丸山を片山が追い捕まえた。




丸山の自供によると、智子は丸山を優勝させようとして
優勝候補のマリと大野をを襲ったのだ。
大野は殺すつもりはなかったが、ハンドル操作を誤り轢いてしまった。

丸山は実力で優勝したかった。


須田は出場者達の部屋に盗聴テープを仕掛け
三千子に売ろうとしていた。
三千子も心が揺らいだが、不正がばれたらとんでもないことになると
これを拒否した。
すると、須田はこのことをバラせばマチ子を優勝させないように
工作すると三千子に口止めしていた。


その盗聴テープの中に、丸山と智子のやりとりが録音されていた。
もともと未亡人の智子に関心があった須田は
それをもとに智子をゆすり関係を持とうとした。
智子は須田を殺しテープを奪うと
殺害後の処理を丸山とともに行ったのだ。

丸山はコンクールの辞退届けを提出し
本選へはマリ、古田、のり子、マチ子の4人だけが
出場することになった。


翌日、事件は解決したと胸をなでおろす充子たちだが
片山と雪子は、まだ智子の事件が解決してないという。
智子がやけどを負ったとき、充子は悲鳴を聞いて
やってきたと言っていたが、部屋は防音になっており
階下の悲鳴が部屋まで聞こえるはずがない。


三毛猫ホームズの狂死曲 久保菜穂子


充子は2階にあがり、後を追ってきた片山と雪子に告白する。
前にホームズを追って智子の部屋に行った時
バッグの中にあったテープを持ってきてしまい
中身を聞いてしまった。

智子と丸山のやりとりだったが、警察に言う前に
本当かどうかを智子に確かめようとした。
揚げ物を料理していた智子は
充子がテープの中身を知ってしまったことを知ると
包丁で充子を殺そうとした。
その際にあげものの鍋を持って
煮えたぎった油を智子にかけて逃げたのだ。
殺すつもりはなかったという。

母の告白をやってきたマリが聞いてしまった。

マリはショックでコンクール当日会場行きのバスに乗らなかった。
その時、マチ子が自分に来た脅迫状は自演だったという。
優勝候補の大野とマリが狙われて
自分が狙われなかったことでやってしまったことだった。


残ったマリは片山を本当に好きになってしまった
だから、ホテルでもどこへでも連れ出して欲しいという。
片山はマリを車に乗せてコンクール会場へ向かう。

バイオリンは弾けないといったものの
マリは結局コンクールに出場し見事優勝を果たす。










さて、こちらには無名時代の唐沢寿明が出演しています。

唐沢寿明の本名は唐澤潔。
この時は、”唐沢きよし”として出ている。

役名は大野松夫で、コンクルール出場者の6人のうちのひとりで
優勝候補であるのにもかかわらず無名ならではの扱い。


まず、劇中のコンクルール参加者は6人いて、それぞれ当時の資料などでは
役名と役者名が記載されているのだが、唐沢演じた大野松夫だけ
役名だけで役者名の記載が一切ない。



三毛猫ホームズの狂死曲


そして一番最初のタイトル画像でも、唐沢を除く5人の映像だけが映っており
この辺りからも当時の俳優としてのポジションがわかるというものだ。
ほぼ、エキストラの扱い。
今では、考えられないですよね。

出演時間も非常に短い。





三毛猫ホームズの狂死曲 唐沢寿明

公園でバイオリンの練習をするコンクール優勝候補のひとり大野松夫を演じた唐沢寿明。
練習を終えた帰路、唐沢の背後に車が現れる。



三毛猫ホームズの狂死曲 唐沢寿明

車の気配を感じた唐沢は、サイドミラーからナイフが出ていることに気が付き危険を感じて逃げ回る。


三毛猫ホームズの狂死曲 唐沢寿明

しかし、スピードを上げて襲ってきた車に
跳ね飛ばされて死んでしまう。

セリフはひと言、撥ねられた時の「ああぁーーーっ!!!」だけ。


三毛猫ホームズの狂死曲 唐沢寿明

エンドロールでも「唐沢きよし」と出ています。


                         
                                  
        

石立鉄男と坂口良子のコンビが魅力的 「三毛猫ホームズの運動会」 

category - ライフスタイル
2017/ 03/ 03
                 
初期の土曜ワイド劇場でやっていた
シリーズモノの中でも人気が高かった
赤川次郎原作の「三毛猫ホームズシリーズ」

三毛猫ホームズ


原作が改変され兄と妹のコンビでなく
兄と婚約者が中心となっていた。
設定は変わっているんだけど
石立鉄男と坂口良子のカップルが
相性バッチリで本当に好きでした。

だけど、こうした設定を変えてしまったことを
原作者が嫌ったという噂があった。


同じく土ワイでやっていた「幽霊シリーズ」なんかも
苦言を呈していたという話がネットにでていた。
「幽霊シリーズ」は田中邦衛と浅茅陽子のコンビの時が良かったなぁ。
浅茅陽子から藤谷美和子に代わってからはイマイチになっちゃった。


三毛猫ホームズ 石立鉄男 

原作よりも年かさのいった
主人公片山義太郎だが
石立のコメディタッチの片山がまたイイのだ。



ずいぶん前に見たくてファミリー劇場にリクエストしました。


そうしたら2013年ファミ劇でシリーズ6作が
放送され先日第5作「運動会」のみ
再度見直したので書いてみる。

三毛猫ホームズの運動会


「怪談」や「狂死曲」も面白かったので
3作書いただけでその後手が止まっている
「美女シリーズ」同様少しずつ書いていけたらと思っています。


●「三毛猫ホームズの運動会・だるま競争殺人事件」  1983年5月14日
原作: 赤川次郎
脚本: 窪田篤人
音楽: 羽田健太郎
監督: 小山幹夫
出演: 石立鉄男、坂口良子、結城しのぶ、近藤洋介、星正人ほか


三毛猫ホームズの運動会


吉塚雪子(坂口良子)は、スポーツクラブでホームズと身支度中
ロッカールームで抱き合うカップルを見た。
女の方が積極的だが男は迷いがあるようで
話の内容からどうやら不倫のようだ。

男は女の夫の部下のようで
普段夫と仕事で組んでいる仲らしい。

女は夫にふたりの関係がばれたら殺されるという。
夫をよく知る男は「まさか。」というが
女は「あなたはあの人の本当の恐ろしさを知らないのよ。
あの人は異常に嫉妬深いんだから。」とつぶやく。



三毛猫ホームズ 石立鉄男 坂口良子


帰宅する途中の雪子のもとへ約束をすっぽかした
フィアンセの刑事片山義太郎(石立鉄男)が現れ
拗ねた雪子をなだめるようにして一緒に帰っていく。


その頃、護送中の強盗殺人犯の山口孝一(西岡徳馬)が警官を殺して逃走した。



デートの約束をしていたため
雪子が片山の部屋にやってきた。
だが、片山は緊急出動がかかったからと
雪子を置いて出かけてしまう。

三毛猫ホームズの運動会


片山の妹の晴美(千野弘美)は
緊急出動の連絡なんてなかったので
女が出来たんじゃないかと雪子に話す。


歩道橋をステップしながら足取り軽く
どこかへ向かう片山をホームズと一緒に
尾行する雪子。

片山はおもちゃ屋で買い物をし
向かった先は「はとぽっぽの家」という保育園。
そこには逃亡中の山口の一人息子がいたのだった。

片山が山口の息子とあっていると
保育園に片山の上司捜査一課長野島(内藤武敏)から
電話があり山口の脱走を知らされる。


雪子が陰から片山の様子を見守っていると
吉田警部(近藤洋介)と大町刑事(星正人)が車でやってきた。
雪子は大町を見て驚く。
それは、スポーツクラブで見た不倫カップルの男だったからだ。

山口は半年前、吉田が大町らとともに逮捕した男だ。
当時、山口の妻は重病で医者に見せることを条件に自首していた。
だが、吉田は約束を守らず山口の妻は死亡した。
山口は吉田らに同じ思いをさせてやろうと復讐するために脱走したらしい。


山口が逃走したことで、片山から連絡を受け、息子がいる保育園をたずねてきたのだった。

野島達は山口の復讐が吉田の妻敏江(結城しのぶ)にも
及ぶ可能性があるとして警備の目を光らせようとしていた。

三毛猫ホームズの運動会 星正人

大町には同じ署に勤務する立川婦警(舟倉たまき)という
婚約者がおり、この日、吉田もふたりが結婚間近なことを知る。


帰り道妻が気になるといい、吉田の家へ片山と大町を連れて一時帰宅した。

三毛猫ホームズの運動会


吉田の妻の敏江こそが、大町の不倫の相手で
大町と立川婦警の結婚の話題が出て
初めてこの事を知った敏江はショックを受ける。


その夜、立川婦警が大町の部屋で
大町が帰宅するのを待っていたところ
何者かに刺し殺されてしまう。
吉田達は大町を殺そうとした山口が
誤って部屋にいた立川婦警を殺害したのではないかと捜査を開始する。


山口の息子は片山がしばらく預かることになっていたのだが
片山が不在時に雪子がスポーツクラブへ
無断で連れ出してしまう。
二人がプールに入っていると、プールサイドに
いつかみた不倫カップルの女がいるのに気づく。

その時、雪子たちを追って片山がやってきた。
そして、雪子は大町が不倫をしていて
その相手が敏江であることを片山に話す。


三毛猫ホームズ 石立鉄男 坂口良子


山口の行方を追いながらも警視庁では
運動会が実施される。
山口が吉田らを狙いに来ると睨んだ
野島たちの厳戒態勢の中で運動会が行われた。

警備をしていた警官を山口が襲いライフルを盗んでしまう。


大町は自由参加のだるま競争に参加していた。
競技中ひとつの白だるまの様子がおかしい様子に周りが気がつく。
だるまを取ると中から大町の刺殺死体が現れた。

吉田もだるま競争に参加していたが
だるまをかぶっていたため視界が狭く
大町が殺されていたことには気がつかなかったという。

自由参加であり、かぶりものをした競技のため
山口がこれに紛れ込んで大町を殺したであろうという見解になった。


三毛猫ホームズの運動会

片山と雪子が野島と3人になったとき
大町と敏江が不倫していることを知らせ
大町殺しの犯人は山口とは限らないと言う。





運動会を見に来ていた敏江のもとに山口が姿を現し
敏江を嘘の理由でサッカー室に呼び出し
襲って身動きが取れなくした上ガス栓をひねり
扉を閉めて周りをガムテープを張って殺そうとした。



運動会に来ていた敏江が行方不明になっていることに
ようやっと気がついた野島たち。

吉田は山口に命を狙われるのを知りながらも
自分が囮になろうと騎馬戦に参加するという
勇気がある行動をとる。


屋上でライフルを構えた山口と偶然遭遇する雪子。
雪子は山口の正体を知り、山口の息子を預かっていて
今も運動会を見に来ている。
息子の目の前で殺人を犯していいのか?と、
吉田を殺そうとするのを阻止しようとする。


山口は雪子に敏江はもうすぐガスで死ぬと言った。
そして、雪子の制止をライフルで殴って気絶させ
吉田に狙いを定めたその時
雪子と一緒にいたホームズが機転をきかせたため
ロープに足を置いていた山口は重心を失い
そのまま下に転落してしまう。


重症を負った山口は立川婦警も大町も殺してないと言い
敏江はサッカー部にいると最後の言葉を言い残して死んでしまう。


片山たちがサッカー部室に着いたときには敏江はすでに死んでいた。
だが、死因はガスではなく刺された事によるものだった。



夜、片山の部屋には雪子と晴美がいて
嫉妬から敏江が立川婦警を殺したとなると
大町はいったい誰がと推理をめぐらせており
片山が将棋台に駒をさしたところそのわずかな振動で
柱にテープで止めて飾ってあったホームズの写真が落ちた。


そのことがヒントになり片山と雪子は
殺害現場へ向かいある実験をしてみることになった。
運動会が終わったばかりでまだ道具が散乱していた。

赤いだるまから声が聞こえ倒してみると
行方不明だったホームズが頭を血で染めて発見される。
その赤だるまこそ真犯人がかぶっていたものなのだ。
無人のグラウンドで手がかりを発見したものの
犬に吠えられ実験は翌日に見送ることになった。


翌日、吉田は野島に辞表を提出する。
そこへ、野島へ片山から呼び出しの電話がかかる。


敏江が殺害された現場であるサッカー部室に片山と雪子と
ホームズが待機していると、現れたのは野島ではなく吉田だった。
吉田は警察を辞めるので最後の仕事として
野島の代わりにここへ来たと説明する。


片山たちは敏江がどうやって殺害されたかを明かしていく。

この部屋は大変汚れていたため、山口は最後戸の周りを
ガムテープで張ったものの、時間の経過でガムテープは
自然にはがれて来たのだ。
これを再現してみせる。

真犯人がここへ来たとき、すでにガムテープは剥がれ落ちていた。
中へ入った犯人はナイフで敏江を刺し殺したあと
戸のまわりをガムテープで張った。
一度汚れを吸い取られた戸のまわりはきれいで
2度目のテープ装着は剥がれ落ちることがなかった。
そして、慌てて出て行ったためガス栓を止めたものの
再び開け直すのをわすれたのだ。


真犯人は吉田だった。
敏江が大町と不倫していたことを知っており
異常に嫉妬深い吉田が、立川婦警、大町、敏江を殺害した。





全ての殺人を自供した吉田
野島も姿を現した。
3人に銃をつきつけ逃走を図るが
だるまのところにいたホームズが
吉田のもとにたくさんのだるまを転がさせ
銃声が鳴り終わったときには吉田が死んでいた。



このシリーズ動物も出てきてほのぼのといった感じなのだが
「怪談」でもそうだったけど、結構ドロドロした部分もあって
そのギャップが面白い。


三毛猫ホームズの運動会 結城しのぶ

そして、今回不倫相手の星正人とラブホテルで過ごしている時
何故か結城しのぶが脱いでいるのだ。
土ワイの常連だった結城しのぶだが
それまでのベッドシーンでも脱いではいなかったし
あまり必然性も感じられないので突然でビックリ。
必然性のないヌードというと同じく土ワイでの
ある大物男優の必然性のないヌードにも驚いたが。。。


結城しのぶはシリーズ1作目の「推理」にも出演していますね。



星正人はこの時まだ若そうに見えるのに
上半身がプニョプニョしていたのが意外でした。
これまたビックリ。


さて、「三毛猫ホームズ」ということで名探偵は猫のホームズで
ホームズが大活躍するためオープニングでも
しっかり紹介されていて主役としてドラマで活躍する。


当初、石立鉄男は猫が苦手で本番以外は
なかなか寄り付かなかったのだが
この5作目では積極的に猫と触れ合ったらしい。

ポケットに常時煮干をしのばせておいて
ネコちゃんに与えていたために
彼が現れるとネコちゃんの方から
身を摺り寄せてくるようになったらしい。
おかげで石立鉄男は魚臭く
スタッフから敬遠されていたとか。



このシリーズそんなに見たことはなかったのに
一度聞いたら忘れられない軽快なリズムを刻む
羽田健太郎のテーマ曲も石立・坂口コンビに
合っていてこれがまたイイのだ。

羽田健太郎


冒頭でも書きましたが、石立鉄男と坂口良子の
息の合ったコミカルな演技がとてもよくて
当時ふたりの熱愛報道なんかもあったという
噂があるくらいはまっているのである。


三毛猫ホームズ 石立鉄男 坂口良子


演じてるふたりも楽しそうだし
見てる視聴者も楽しみにしてたのに
「三毛猫ホームズ」はあっけなく終了してしまった。



「三毛猫ホームズシリーズ」も「幽霊シリーズ」も
もっと見たかったけど、役者の年齢考えても
設定的にあのタイミングで終わりっていうのも
仕方なかったきもしますね。