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2016/10/02

映画館で映画

        

「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮」ちょっとイマイチな映画でした

category - ライフスタイル
2017/ 02/ 23
                 
今日は強風が吹き荒れてすごいですね。
気温は高いのですが、風がきついですねー。

さて、金曜日は久しぶりにシネスイッチ銀座へ
「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮」という
映画を見に行ってきました。

シネスイッチ銀座

シネスイッチ銀座は金曜日は女性の場合は
950円で映画を見ることが出来るのです。


レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮



1日を有効に使いたかったので
ちょっと頑張って10時からの回を見てきました。


レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮



朝一番の回はめちゃくちゃ空いているので
自分が一番いいと思う席を難なく取れます。
列は後ろでも真ん中でも見やすいです。



イタリアのルネサンス期を代表する芸術家で、絵画、彫刻、建築、数学、物理などあらゆる分野で功績を残した、希代の天才レオナルド・ダ・ビンチの偉業と謎の多い人物像に迫るドキュメンタリー。ダ・ビンチ研究の第一人者であり、「最後の晩餐」の修復責任者のピエトロ・マラーニをはじめ、各分野の専門家にダ・ビンチ作品、業績の解説や、4Kスキャン映像によって記録された「最後の晩餐」や「モナ・リザ」、「ミラノの貴婦人の肖像」といった代表作や素描100点以上などを紹介。ダ・ビンチの作品群の数々当時のミラノで最新テクノロジーを担った創作過程におけるメカニズムにも着目し、再現ドラマも交え、レオナルド・ダ・ビンチの人物像を多角的に分析していく。監督は「ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿」のルカ・ルチーニ。

映画.comより


レオナルド・ダ・ヴィンチ 美と知の迷宮


映画に関してはこの紹介文の粋を出ず。

専門家のダ・ヴィンチや作品に関する
解説は良かったのですが
再現ドラマがとてもうざかった。
日本語吹き替えだったのですが
この再現ドラマが不要でしたね。


間に再現ドラマが差し込まれることで
気がそがれるかんじがしました。


もっと画家と作品に焦点を当てて
深く掘り下げて見せて欲しかったなぁ。


主題が「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という
偉大な画家なだけにいくらでもいい切り口で
映画を作れただろうに・・・





シネスイッチ銀座

上映した一つ一つの映画について書かれているようです。
イラストも味があっていいですよね。


お天気も良かったので、この後は銀座でくつろいできました。


            
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28歳で夭逝した芸術家の異常性愛に見るエロス 映画「エゴン・シーレ 死と乙女」

category - ライフスタイル
2017/ 02/ 08
                 
先日久しぶりに渋谷のBunkamuraにあるル・シネマで映画を見てきました。

見たのは1月28日から公開したばかりの「エゴン・シーレ 死と乙女」です。


映画エゴン・シーレ死と乙女


エゴン・シーレは20世紀初頭に活躍したオーストリアの画家。


ノア・サーベトラ

主人公のエゴン・シーレを演じるのは長編映画は
これがデビューというノア・サーベトラ。
エゴン・シーレよりもはるかにイケメン!


フェレリエ・ペヒナー

シーレのミューズ的存在ヴァリを演じるのはフェレリエ・ペヒナー。
決して美人ではないが個性的な顔立ちと雰囲気で
記憶に残る風貌をしている。


彫りの深いくっきりハッキリフェイスではないのだが
明るいヘアが何故か顔立ちを引き立たせていて
翳りのある瞳が魅力的なのだ。

完璧な美人顔よりもどこかバランスを欠いたようにみえる
不安定な顔の方が人の心を奪ったりするもの。


ストーリーはシーレが妻エディットとともに
当時流行していたスペイン風邪に罹り
瀕死の状態にいるところから始まる。


死に向かって病状が進んでいくシーレに
彼が美術アカデミーを退学してからの
過去の映像が重なり合ってお話は進んでいく。

時系列に進行するのではなく
過去と現在が同時進行する形式だ。

若くして消えゆく命を描きながら
その男のこれまでの人生をかぶせていく。


エゴン・シーレは15歳の時に父を梅毒で失い
その時の映像がトラウマとなっていて
時折彼の脳裏に現れては彼を苦しめている。


その後は叔父がシーレと妹ゲルティを金銭面でサポートしている。
ウィーン美術アカデミーへ進学したものの保守的な
アカデミーに嫌気がさし退学をしてしまった。

シーレは仲間たちと芸術集団を結成し
実の妹であるゲルティのヌードを描いていた。


そんな折、仲間たちと訪れた場末の酒場で
褐色の肌をもつモアと出会う。
モアはシーレのヌードモデルを務めるようになるが
ゲルティはそれを快く思わない。


シーレとゲルティは明らかな性行為の場面はなかったものの
兄妹の近親相姦を匂わせる演出がされている。

他の女性と親しくなるシーレに心中おだやかではなく
シーレの芸術仲間アントンと一夜を過ごしてしまうのだ。


大胆な作品で注目を集めつつあったシーレは敬愛する画家の
グスタフ・クリムトからヴァリというモデルを紹介される。


ヴァリはおそらくクリムトの愛人だったと思われるが
クリムトにとっては17歳という若すぎたヴァリはシーレに譲られ
やがて彼のミューズとなり彼女をモデルとした名画が製作される。


シーレとヴァリは同棲を始めるが、ある日14歳の家出娘を
家へ迎え入れてしまう。
この少女の裸体画も描いてしまうシーレ。

その後少女がシーレと過ごしたことを警察に訴えたことで
シーレは逮捕され自宅から沢山のヌード画が没収された。


結局医者が少女の処女膜が失われていないことを確認したため
シーレは無罪となるが少女のヌード画は目の前で焼かれることなった。


シーレとヴァリが住んでいた家の向かいには
アデーレとエディット姉妹が住んでいた。
シーレに姉妹ともに思いを寄せていた。

まずは姉のアデーレと親しくなるシーレ。
おそらくアデーレとはその後特別な関係になったのだろう。


奔放に生きていて縛られることは嫌いそうなシーレだが
結婚は考えていた。
第一次世界大戦が勃発しており、兵役に服した場合
妻は現地へ連れていく事ができる。


結婚を考えた場合妻としてふさわしいのは
ヴァリではなくきちんとした家の出の娘だ。


ヴァリ自身も結婚なんてしたくないと強がる。
そして、誰の物にもならないとシーレに言う。

ある日姉妹の家へ招待されたシーレはアデーレではなく妹のエディットに
アデーレが同席してたにもかかわらずプロポーズを匂わせる発言をする。

自分を裏切る発言にショックを受けるアデーレ。


あれほど結婚は考えていないと言った
ヴァリもシーレがエディットと結婚すると知ったときは
ショックを隠せなかった。


シーレはエディットとの結婚は形だけだといい
ヴァリとも関係を続けようとした。


耐えきれなくなったヴァリはシーレの元を去り
従軍看護婦となったものの戦地で病死してしまう。
実際はどうかわからないが、映画では最後まで
シーレを忘れることが出来なかったヴァリ。


シーレはその後展覧会で作品を発表して脚光を浴び始める。

しかし、妻のエディットが戦後流行していたスペイン風邪に罹り
シーレの子を宿したまま命を落としてしまうのだ。

同時にシーレ本人もスペイン風邪で瀕死の状態が続く。
薬を調達するためにシーレの妹のゲルティは
アデーレたちに宝石をねだる。
アデーレは自分を裏切ったシーレに憎しみがある。

ゲルティはその後若くしてアントンの子を宿し
彼と結婚し出産もしていた。


ゲルティの懇願にアデーレ家はついに宝石を渡す。
早速薬を持ち帰ってくるゲルティだったが
シーレの元へ着いたときには既にシーレは
ベッドの中で冷たくなっていた。


芸術家というものは色を好むもので
複数の女性との関係を同時進行
あるいは仲間の妻を公然と寝取るなんていうのは
他の画家でもあるのだが
シーレの場合、妹ゲルティとの関係がひっかかる。

近親相姦が実際にはあったのかなかったのか
本当のところはわかりませんが
少年時に父が梅毒で死んだことなど
環境が彼の心に暗い影を落とし
それが彼の人間形成に於いて大きな影響を
与えたのであろうことは推察できる。

父親が亡くなるまでどういう家庭環境で育ってきたのか
この辺りが深く知りたいところです。





死と乙女

「死と乙女」1915年

シーレがヴァリをモデルとして描いた最後の作品。
タイトルは「男と乙女」だったのだが
ヴァリの死によって「死と乙女」に改められた。


エゴン・シーレ死と乙女

今回の映画の記事がズラリ。
映画館で見るお馴染みの光景。


映画と絵画

今回は芸術家の生涯ということで劇中登場した
彼の絵も紹介されていました。


映画 アイヒマンを追え!

こちらは2/10までで終わってしまうそうだが
「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」
という映画もやっていました。

面白そうで興味はあったので
またどこかでやることがあれば
見に行ってみたい。

アイヒマンを追え!

1960年、世界を震撼させたナチス戦犯アドルフ・アイヒマンを拘束。
この歴史的捕獲作戦を実現へと導いた影のヒーローがいた。
その男の名はフリッツ・バウアー検事長。
歴史上きわめて重要なこの人物は、いかにして消息不明のアイヒマンを発見し、
追い詰めていったのか?



アドルフ・アイヒマンとはナチス政権下で6000万人ものユダヤ人を強制収容所へ
移送させ、ユダヤ人問題のホロコーストの中心的役割を担った人物だそうだ。



パリ・オペラ座夢を継ぐ者たち

夏から公開になるという「パリ・オペラ座を継ぐ者たち」も気になりました。





                         
                                  
        

UKロックバンド オアシスのドキュメンタリー映画「oasis:supersonic」@恵比寿ガーデンシネマ

category - ライフスタイル
2017/ 01/ 03
                 
元日は恵比寿ガーデンシネマで
解散してしまったイギリスのロックグループ
オアシスのドキュメンタリー映画
「oasis:supersonic オアシス:スーパーソニック」を見てきました。

オアシス:スーパーソニック"

全米でシングル「wonderwall」がヒットした時から彼らを知っていますが、
特に熱烈なオアシスファンではありません。

でも、今回何故か映画を見たくなり2017年最初の日に恵比寿まで足を運びました。

ちなみに彼らの曲で一番好きなのはヴォーカルのリアムではなく、
兄のノエルが歌っていた「Don't Look Back In Anger」です。

バンドの中心人物であるノエルとリアムのギャラガー兄弟の
製作総指揮の元に作られた122分程のドキュメンタリーです。

マンチェスターの公営住宅で育ち
その後母子家庭となった兄弟が中心となって
結成されたオアシスが1994年のデビューからわずか3年で
UKロック界の頂点に到達するまでの過程が綴られています。


ノエルとリアムにはポールという兄がいて3人兄弟。
アルコール依存症で暴力を振るう父から逃げ出すように
母は3人の息子を連れて家を出た。

そんな複雑な家庭環境で育ったギャラガー兄弟。
兄弟でバンドをやっているとはいうものの
兄弟仲は昔から良くない。


子どもの頃からギターに打ち込んでいたノエル。
全く音楽には興味がなくむしろバカにしていたのに
バンドをやることになるリアム。

弟を自分より背も高くルックスも良いと認めている兄。
そんな弟はグループのリーダーでもあり曲も作り出せる兄に嫉妬を覚える。

リアムが喉を痛めた事によりノエルも歌うようになるのだが
そんな状況はさらにリアムの心を刺激する。
自分の役割を奪われたような気分だ。

ノエルはバンドに参加する前にローディーの仕事をやっていた。
バンドをやっていた弟に誘われて一緒にやることになるのだが
ここでノエルがバンドネームに不満を持っていたことにより
「オアシス」という新たなグループ名が付きロックグループ
オアシスが誕生するのだ。


ガールズバンドのライブの枠を分けてもらうような形で行った
クラブでのライブ。
そこにアラン・マッギーが来ていてその日のうちに契約成立。

その後はデビュー・アルバムがUKチャートの1位になる。

こう書くと順風満帆に見えるが、初の全米ツアーでは
クスリをキメたリアムがライブ本番でやらかし
嫌気がさしたノエルがツアーから脱走して行方不明になる。

度々繰り返される兄弟の大喧嘩。

ドラムのトニー・マッキャロルが解雇されたり
タブロイド紙に追い回されたり。

有名になってからは幼いころに散々苦しめられた
憎き父親が記者を伴って突然姿を現し
激怒したリアムを体を張って阻止するノエル。

この期に及んでも父はリアムのスクープを狙っており
この親子関係は全く理解できないものだった。

ノエルは父から暴力を振るわれていたのだが
そんな病んだ日常生活から逃避するためか
ギターと出会い打ち込む日々を送った。
だからその苦境に立たされていたことも
ある意味感謝というような言葉をもらしており
兄弟でも父に対する思いの違いが見て取れた。

一方、三人の息子の中では暴力を振るわれなかった
リアムの方が何故か父に対する憎しみが強く
そのあたりもどうして被害を受けたノエルが寛大で
受けなかったリアムの方がより深く傷を負ってしまったのか
この辺りについてもっと深く知りたくなってしまった。


父親との関係からか、暴力性が感じられるリアムと
心に深い傷を負いながらも表面上はそれが抑えられているように
見えるノエル。


映画は1996年8月のネブワースでの2日間のライブに
至るまでの軌跡を追う。

このライブは2日間のチケットに約260万人もの予約が殺到し
25万人を動員し当時としての野外コンサートの動員数記録を
更新するという当時のオアシスの勢いを現すものだったのだ。


オアシスは結局2009年8月にソングクリエイターでもある
ノエルが脱退したことで解散となってしまうのだが
映画ではネブワースライブまでのストーリーとなっている。


私はバンドの成功物語というよりも
家庭環境の影響から見られる兄弟の確執や
それぞれの人間としてのストーリーに興味を持った。

しかし、あの家庭環境があったからこそ
オアシスというバンドが作られたのだし
素晴らしい曲の数々も生まれたのだ。

そういいう意味で兄弟のぶつかり合いも
決してマイナス要素として見ることは出来なかった。

近すぎる存在だからこそ嫉妬や葛藤があったのだろう。
どうしても理性では制御できなかった互いの激しい感情。


バンド誕生から解散まで出なく
3年間という期間を絞ったからこそ
表現できた人間模様。

直感で行った映画でしたが深く心に残る作品でした。


映画では初来日の時の日本ファンの熱狂ぶりに
驚くメンバーの様子や、ヒットアルバム「モーニング・グローリー」のレコーディング風景等も盛り込まれていました。


「モーニング・グローリー」はオアシス最大のヒットアルバムであり、私が彼らを知ったのもこのアルバムでした。

世界中でヒットしたシングル「ワンダーウォール」が
入っており、収録されている曲は粒揃いだ。


リアム・ギャラガー

恵比寿ガーデンシネマ内にはノエルとリアムの
パネルが飾られておりそれぞれの印象的な言葉が
下に書かれています。


ノエル・ギャラガー

特にハンサムってわけではないのですが
それぞれの目が彼らの内にあるものを
物語っており何故か惹かれるものがあります。

オアシス


本当に人間は外見が大切。
その人の人間性が現れます。

恵比寿ガーデンシネマ

私が見たのはこの日の1回目、12:20~14:35分の回。

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清潔感溢れる館内には外の暖かい日が
沢山入り込んできて穏やかで心地が良かった。


20170101_6.jpg

映画を見終わった後は中にあるカフェで一休み。
この日は元日とあって人も少なかった。

20170101_7.jpg

次の映画が始まったこともありちょうど人がはけていたところ。


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私はカウンター席ではなくソファ席にてお茶をしました。
帰る頃には満席となりましたが
それまでは外の風景を見ながら落ち着いて過ごすことが出来た。


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恒例のバカラの大きなシャンデリアが展示されていた。
1月9日まで見られます。


バカラのシャンデリア

昼間もキレイですが日が落ちてきてからの
ライトアップされたシャンデリアはさらに美しかった。


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やや遠めからシャンデリアを撮ってみた。

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反対側からの眺めはこんなかんじ。

恵比寿ガーデンプレイス

ガーデンプレイスから恵比寿駅に向かう途中の坂道で。

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新宿南口とか恵比寿とか、都心の開けている場所は
私がゆっくりと落ち着ける場所。









                         
                                  
        

寅さんの渥美清がゲイボーイ 「企業防衛」キャバレーの経営学入門

category - ライフスタイル
2016/ 12/ 05
                 
土曜日は2週連続で神保町シアターへ
『「経営学入門」より ネオン太平記』という
1969年の白黒映画を見てきました。

ネオン太平記

カメラマン姫田眞左久の100回目の誕生日である
11月19日から12月23日までの35日間にわたって
姫田が係った映画が公開されている。

磯田敏夫企業防衛


原作は磯田敏夫の「企業防衛」。

”経営学入門” となっているのは、その前に見たエロ事師が
”人類学入門” となり、原作も設定も違うがそれの姉妹編
『入門シリーズ』第2弾という扱いからこのタイトルがついたようだ。


キャバレーの経営学入門

10月か11月初めにTSUTAYA行った時に
告知チラシをもらい以来この日を楽しみにしてました。

当初このチラシを見た時に「経営学入門」がえげつなさそうで
面白そうだという話になって見に行くことを決めていました。

その後「経営学入門」の前に「人類学入門」があるという事を知り
「人類学入門(エロ事師たち)」と「経営学入門(ネオン太平記)」の
2本を見に行こうということになった。


本作の監督は磯見忠彦で、エロ事師たちの監督であった今村昌平は
磯見忠彦とともに脚本で参加している。
音楽は前作同様に黛敏郎。

出演もエロ事師たちに引き続き小沢昭一が務めている。
共演は西村晃、加藤武、吉村実子、松尾嘉代、北村和夫で
三国連太郎と渥美清が特別出演している豪華版なのだ。

ちなみに吉村実子は石立鉄男の元奥さんだ。



今回も舞台は大阪である。
エロ事師たちから2年後に公開された作品だ。




大阪・千日前のアルサロ「オアシス」の支配人益本利徳(小沢昭一)は
内縁の妻のカツ子(園佳也子)と赤ん坊の娘がいるが入籍しておらず
籍を入れるという話が出ると逃げ続けている。

その益本が店内で店がオープンする前に従業員の女たちを前に
カツを入れるシーンから物語は始まる。


前作のエロ事師たちがねっとりとした質感で描かれていたが
今回はテンポよくとてもエネルギッシュに作られている。


大阪の大きなアルサロということで客を獲得するためにも
女たちが客たちを素早くさばいていく姿が逞しい。


エロ事師たちでは出番が少なかった西村晃だが
益本の友人役で出ており、小沢昭一と西村晃の
掛け合いのようなやりとりが楽しめる。


アルサロは社長はある政治家で表舞台には出てこないが
マネージャーの益本とのアルサロ経営戦略において
度々スクリーンに登場する。


女も男も金がすべてのアルサロ。

ある日未回収の金を回収したままドロンした女たちの
存在が判明した。


マネージャーである益本が彼女たちの元へ向かう。

若いころからふくよかな肉体を持つ春川ますみは
病気だと偽るが益本は金をよこせと迫る。
春川ますみは色仕掛けで逃れようとする。


次の女は松尾嘉代で、彼女は実は店のボーイ島田と
出来ていたのだ。

水商売での従業員同士の恋愛はご法度だ。
早速ふたりともクビにする。


こういう店での女の入れ替えはよくあること。

双子の姉妹がオアシスに雇われた。

しつこくて嫌らしい客(三国連太郎)をうまく扱えなかった
双子の姉に従業員部屋で男の扱いの手ほどきをする益本。

三国連太郎に抱き着かれワンワン泣いていた双子の姉も
益本のおもろい話術つきの手ほどきを受け心が緩んでいく。


オアシスは二号店の話も進んでいた。
二号店は文教地区に近いということで
近所の主婦たちから反発を喰らうのだ。

このことが新聞記事となり肩身の狭い思いをするカツ子。

テレビ番組でオアシス益本と主婦たちの対決の
討論会の様子が映し出される。

この時の司会で「エロ事師たち」の原作の野坂昭如が出演。


私はわからなかったのだが、作家繋がりで言えば
小松左京も桂米朝とともにアルサロに訪れる客として
出演していたようだ。


オープニングの出演者で名前に気づいたのだが顔がわからなかった。


益本の店にはあいかわという地方出身の長身で口下手で
要領の悪いボーイがいた。
益本は偶然あいかわが乗っている電車に乗り合わせ
あいかわがカッターで女性の衣服の尻を切り裂く現場を目撃してしまう。



場所を移して益本はあいかわに詰め寄る。
その後飲み屋にあいかわを連れ出す。
口下手で要領の得ないあいかわだが
孤独感からあのような行為を行ってしまったようだ。

飲んだ日の深夜、あいかわを自宅に連れ込む益本。


狭い家に妻のカツ子と赤ん坊がいて
カツ子の母も遊びに来ていて一時的に宿泊していたにもかかわらず
あいかわはしばらく益本の家に同居することになる。

長身でおどおどしているようにみえたあいかわだが
益本の家では周囲に気を配ることなく
まるで我が家のように住み着いてしまいカツ子の怒りをかう。


そんなカツ子の存在がないかの如くふるまうあいかわ。


アルサロオアシスでは女性ダンサーに
わいせつな行為をさせておりそれがもとで
益本は警察にパクられてしまい豚箱へしばらくぶちこまれる。


この間カツ子は母を再び自宅に住まわせる。


益本は内縁の妻カツ子とカツ子の母ともども
入籍を懇願されるものの縛られる生活が大嫌いで
話をはぐらかす。


入籍するという普通の生活への嫌悪感は
益本の出自が深くかかわっているのだ。


益本がブタ箱にいる間に、カツ子と母が
益本の素性を洗い出す。

益本利徳というのは大阪での仮の名で
本名は違い東京の古本屋の息子だったのだ。


古本屋の息子時代の益本の家庭環境は
堅苦しい家風でありその縛りから逃れるため
大阪へ逃げ出し名前も変えて水商売についたのだ。


カツ子の母は、古書の目利きも出来るんだし
水商売から足を洗ってまっとうな仕事についてほしいと言う。



結局カツ子とは調停で争うことになる。



金にシビアで女を商品としてしか見てないように見えた益本だが
後にちゃっかりあの双子の姉と出来てしまう。


カツ子との関係が壊れてから双子の姉の家に
住み着いてしまう益本。


双子の姉妹は二人で暮らしており、そこへ泊まり込むうちに
今度は双子の妹とも関係をもってしまう。


妹と益本の関係に気がついた姉は狂わんばかりに妹と喧嘩する。
そしてふたりから養女でもいいからと籍を入れることを迫られて
双子の元から逃げ出す益本。


カツ子からも入籍を迫られたうえ、そういうこととは無縁と思っていた
双子からも籍を入れることを懇願された益本は
つくづく安定感を求める女のうざったさに疲れた様子だ。


そんなとき店を辞め消息を絶っていたあいかわが
突然、益本の前に現れる。

あいかわはふたりの男を連れて来ていた。


そして、あいかわが連れてきた男たちから
暴力を振るわれる益本と従業員。
益本たちが動けない間に、あいかわたちは
店の売上金を奪って逃げてしまう。


この不祥事が表ざたとなりオアシスの社長の
政治家のおやじも政界から身を引かざるを得なくなった。


結局あいかわは逮捕された。
あいかわは前科持ちだったのだ。


警察の廊下で益本はあいかわとすれ違いざま
あいかわに殴りかかろうとするがあいかわから
「マネージャーも弱いじゃないか」と言われる。



悪いことは続くもので、カツ子、双子の元にもおれなくなった
益本は店に住まうことになるのだが、店が火事にあってしまうのだ。


疲れ切って電車に乗っていた益本だが
そんな時魔が差し、指の間にカッターを挟み
あいかわのように女の着物の尻を切り裂きたい欲求にかられる。
ギリギリのところで思いとどまる益本。


人間誰しもが持っている弱さや不安定さ。
調子がいい時はいいが、ひとたび悪くなると
これらが顔をだしてきて自分自身との戦いが始まる。


しかし、大阪の地で水商売での成功を目指す益本は
逆境も跳ね返していくべく積極的に攻めていく。



オアシス二号店のオープンも諦めず、
火事となって営業できない一号店だったが
宣伝もかねてなのか益本は大胆なプランを実行に移す。


オアシスのホステスや従業員を引き連れ真昼間に大阪の街を
大行列でマラソンするのだ。

これはゲリラ撮影だったのかな?


爽快感あるラストシーンでした。


そして、益本たちがゲイバーへの店に行くところがあるのだが
ここでゲイボーイ(ゲイのママ?)役で出演していたのが
あの寅さんの渥美清なのだ。

着物と女もののカツラをつけていただけで
特に化粧もしてなかったのだが
大きな四角顔でゴツゴツしたゲイに扮した姿に
館内は大きな笑い声に包まれた。


出演時間は本当に短かったにも関わらず
観客の心を一瞬で掴んでしまった渥美清。

あれで全て持っていかれてしまったかんじでした。



ちょい役の渥美清だが、超脇役でありながらも
存在感の大きさが際立っておりさすがだなと感心させられました。


またゲイといえば加藤武もゲイ役で小指を立てながら出てました。
加藤武とゲイという組み合わせの意外性が笑えました。


あと、名前はわからないがゲイボーイに扮していた長身の俳優さん。

きれいなゲイボーイで、男性としての姿もさぞかし
イケメンなんだろうなと思い誰だか気になっています。



小沢昭一が演じた主人公の益本利徳だが関西弁の大阪人かと思いきや
実は東京の出身だったという設定なのだが
小沢昭一も東京の出身だったんですね。

この映画を見ててっきり関西方面出身の方かと思っていました。



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私が見た「経営学入門」の前には
今村昌平監督で緒形拳主演の「復讐するは我にあり」と



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後には同監督で桃井かおりと泉谷しげるの
「ええじゃないか」がやっていたようです。

桃井かおりといえば、萩原健一と出ていた
「青春の蹉跌」も同館で12/17から始まるようです。

初日の会は上映後に長谷川和彦監督の
トークショーも行われる予定だそうですよ。


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今回はカメラマンの特集でしたが
名画座もいろんな切り口で企画を考えているので面白いですね。




                         
                                  
        

海外の有名美術館の裏側が見えるドキュメンタリー映画

category - ライフスタイル
2016/ 12/ 03
                 
ヒューマントラストシネマ有楽町という映画館で
「グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状」という映画を見てきました。

グレート・ミュージアム ハプスブルク家からの招待状


これはウィーン美術史美術館のドキュメンタリー映画で
改装のため閉鎖して2013年の再オープンへ向けて
撮影されたウィーン美術史美術館のドキュメンタリー映画である。


オーストリアのウィーンにある美術館は19世紀の終わりに
都市改造計画の一環として長い年月をかけて建設されてきた。
この時は金銭面や時間的な制約はなかったようで、
ルネサンスやバロックなど様々な様式を織り交ぜた
贅沢で美しい美術館だ。


ウィーンということで、オーストリアハプスブルク家の膨大なコレクションを収蔵しており
ベラスケスの作品をはじめ、フェルメールの 『絵画芸術』や
来春日本で行われるピーテル・ブリューゲルの『バベルの塔』などがある。


ブリューゲルの作品は世界で最多を誇っている。


現在、国立西洋美術館で行われている「クラーナハ展」の
ひときわ目を引くチラシ『ホロフェルネスの首を持つユディト』も
ウィーン美術史美術館が収蔵している作品だ。


斬首繋がりで言えばカラヴァッジョの 『ゴリアテの首をもつダビデ』も
ここにある。



ルーブル美術館などに比べるとその知名度はやや地味だが
私が観に行っている美術展でもウィーン美術史美術館が持っている作品を
いろんなところで目にする機会があった。


さて、そんなウィーン美術史美術館だが伝統を守りつつも
美術館のブランディングのため革新していく事も求められている。

改装にあたっては建物と収蔵作品は古いものの
館内を照らし出すシャンデリアはそれと対比するような
斬新で現代的なデザインであったりと
古いものと新しいものが融合した内装となったようだ。


また美術館が持っていないタイプの美術品獲得へ向け
オークション会場に出向くのだが、限られた予算の中で
落札できるものはなくお目当ての美術品を見て
「何かひとつ落札したかった・・・」と
落胆しながら帰るスタッフの様子も描かれていた。

この時はある人物が強気に出てスタッフの目当ての品を
次々と獲得していくのだが、この落札者からは最初から勝ちの姿勢が見え
こういった精神面の強さが運をものにするんだと考えさせられた。


ミーティングでは普段来場するお客様に直に接するスタッフたちが
集められたのだが、この場面も印象的だった。

一般の来場者に接するということで美術館のスタッフの中では
ピラミッドの下の階層のスタッフたち。

しかし、ある女性スタッフは言う。
パーティで私たちも紹介されると思っていなかったのに
そうはならなかった。

私たちは最下位のスタッフではない
私たちもこの美術館の一員であるとプライドを示すのだ。


普段私たちは美術館を訪れて表の顔だけ見ている。
当然その裏側には館内の清掃や、美術品の修復、
改装したことで入場料を引き上げなければならないため
予算の縛りがありながらも客を増やしていくための戦略が求められる。


表からは見えない裏側の泥臭い日常と現実。
目指す理想に向かってこれらの現実とどう向き合っていくのか。


果たして入場料値上げ前の旧価格ラストチャンスで
駆け込み需要は見込み通り増えたのだろうか?

チラシデザインと煽りの宣伝コピーが
最終的にどう落ち着いて、どういう結果に結びついたのかが
わからないまま終わってしまったのが残念だった。


一方、面白かったのはこの美術館が作品提供したかかわりをもつ
外国の企画展が振るわなかったという話があったのだが


「でも、日本では成功したわ」という一言があった。

これは時期的に国立新美術館で開催された
「ハプスブルク展」のことだと思う。
(こちらもウィーン美術史美術館とブタペスト国立西洋美術館が
作品提供をしてたはずなので。)
確かに大盛況だったし。

まぁ、日本の企画展は世界的に見ても上位に入る位の
入場者数だし、ハプスブルクや現在行われている
ヴェルサイユものなんて日本女性に人気が高いわけだから。



ウィーン美術史美術館

約100分弱の映画でしたが、個人的にはもう少し
深く掘り下げた人間模様と、収蔵している美術品の修復映像などが
欲しかったなぁと思いました。


でも、ルーベンスの絵画がスケッチを基に何者かの手も加わり
仕上がっている分析場面などはとても興味深く見ることが出来た。

最後にブリューゲルの『バベルの塔』のドアップ。
大きなスクリーンを通してバベルの塔の細部を舐めるように
ゆっくりと映していく。

来年の実物を見る前にバベルの塔がじっくりと堪能できたので
最後は本当に満足でした。


去年イギリスのナショナルギャラリーと
オランダのアムステルダム国立美術館の映画を
梯子してみたのだがそれと被る内容だった。

特にナショナルギャラリーは3時間ほどあり
2本見たのに3本見たくらいの疲労感だった。

先述した人間模様という点ではアムステルダム美術館の方が
よく描けていた印象だったし、作品修復や分析なども
ナショナルギャラリーの方がまさっていた。





20161201_10.jpg

ヒューマントラストシネマ有楽町は駅からすぐという
アクセスの良さもいいし、この映画館が選ぶ作品も私好みだ。


20161201_11.jpg

先日観に行った「ティファニーニューヨーク五番街の秘密」は
新宿で見ましたがこちらでも上映中です。

ここ結構いいラインナップで、来年以降も気になる映画が
予告編で流れていました。

また置いてある映画チラシのチョイスもいいかんじ!

10月に新宿で見たビートルズの映画のチラシもあり
年末から年始にかけて下高井戸シネマで公開されるようだ。
ここも地味だけど私が好きな作品をやる映画館だ。

ビートルズの映画は日本仕様のモノクロ版しかもっていなかったが
公式仕様のカラー版があったのでもらってきた。


今回の映画では登場しなかったがウィーン美術史美術館の
「ホロフェルネスの首を持つユディト」が見れるクラーナハ展も楽しみ。

12月もまた充実した1か月になりそうです。



                         
                                  
        

男たちの下半身の欲求を満たす仕事 野坂昭如処女作の映画 『エロ事師たち』

category - ライフスタイル
2016/ 11/ 27
                 
昨日は神保町シアターで『「エロ事師たち」より 人類学入門』
という1966年の白黒映画を見てきました。


野坂昭如 エロ事師


神保町シアターは「がめつい奴」以来、約1年ぶりかな。

今村昌平




これは「今村昌平を支えた職人魂生誕100年
キャメラマン・姫田眞左久の仕事」という特集の中の一作品。

姫田眞左久


監督は今村昌平、主演は小沢昭一で坂本スミ子、佐川啓子、田中春男と
若かりし日の近藤正臣が共演している。
エキストラなどをやっていたものの、近藤正臣はこの映画が
デビュー作品ということでオープニングのクレジットにも(新人)と記されていた。


小沢昭一というともっと後の姿しかしらないし
バイプレイヤーというイメージしかなかったのだが
珍しい主演作である。


また後に日活ロマンポルノで知られる田中登監督の名前もありました。

原作は野坂昭如の『エロ事師たち』という長編小説。
これは野坂昭如の処女作だということだ。

小説の舞台はどうやら東京オリンピックあたりだったようで
昭和の大阪の底辺で生活する登場人物たちの人間臭が
スクリーンを超えてダイレクトに伝わってきた。


関西弁で映画も作られていた。
エロに関西弁、バカバカしさ、嫌らしさも愛嬌がある感じで伝わってくる。


小説の方も高い評価を受けていたようだが
映画も1966年に公開され『キネマ旬報』主演男優賞などを受賞している。


スブやんの愛称を持つ緒方(小沢昭一)は、エロフィルムやエロ写真を作って売ったり、
女を欲しがる男に女の調達をしたり、アパートの住人の性行為を盗聴して
テープにして売ったりと、男たちの欲望を満たすことを生業としていた。


スブやんには伴的(田中春男)という相棒と、若い男がひとりいて
3人でこれらの非合法なこれらの商売をしている。

スブやんは理髪店の二階に下宿していて、理髪店を営む未亡人で
スブやんより3歳年上の松田春(坂本スミ子)と内縁関係になる。

春には幸一(近藤正臣)という浪人生の息子と
恵子(佐川啓子)という中学生の娘がいる。

床屋を営む子持ちの未亡人というとなんだかしっかり者の
母ちゃんと思えるが春は違っていて、どこか男にだらしなく
まだ自分の性欲を抑えきれなくて持て余しており
男にすがって生きていく弱い女なのだ。


年頃の息子と娘がいるが、亭主が亡くなって1年頃に
金の工面をスブやんにしてやるところ
ふとしたはずみでスブやんと関係を持ってしまうのである。


スブやんより年長のお春は半ばスブやんを誘うように
最初の関係を持つ。
こんな環境で育ってきた幸一と恵子もしたたかで
エロにまみれている。


冒頭スブやんと春がセックスをおっぱじめようとしたところ
階段から誰かが下りてくる気配を感じて慌てて寝巻を整える春。


降りてきたのは幸一で、ちっちゃい子供でもないのに
母の寝床に潜り込み甘えるのだ。
幸一は後にも悪事がバレそうになったとき
腹が痛いと仮病を使い、春にお腹をさすってもらう。
実の母と息子でありながらも近親相姦をイメージさせるような場面が出てくる。

幸一はなにかあると春に甘えるような声色を使い
自分の欲求を通そうとするしたたかさがある。


中学生の娘恵子も複雑な家庭環境の影響から
グレており不良中学生と夜遊びをしている。
幼いころスブやんに「お母ちゃんをいじめてたろ?」と叫び
道路に飛び出し車にはねられて足にけがをおってしまう。
おそらく”いじめていた”というのは、スブやんと春の
夜の営みを目撃してしまったのだと思う。


スブやんはこの傷をみるたび事故の事を思い出し
恵子に対して負い目を感じてしまう。


非合法な商売を細々と行うスブやんは
ある時警察に踏み込まれ家族の前で逮捕されてしまう。
エロ事師で生計を立てていたことがバレてしまうのだ。


スブやんは寺の住職(菅井一郎)の息子だが
これがクソ坊主で女房なきあと後妻(園佳也子)を迎える。
そして、度々スブやんに金をせびる。
どうやらエロっぽい後妻はその後若いスブやんと肉体関係を結んだようだ。
スブやんはこれがトラウマになっている。


この「エロ事師」としての仕事も面白い。

冒頭、屋外でエロフィルムの撮影を行うのだが
女優は素人で商売女、それとやらせようとする男は
オヤジで無理やり学生服と制帽を着せるのだ。
違和感ありあり。


お次は恵子のセーラー服を拝借し若い女に着せ
中年・・・、いや初老の男に犯させようとする。
しかし、若い女は知恵遅れで全く演技もどきすらできず
初老の男が棒キャンディーを与えた時だけ反応し
ガリガリキャンディーをかみ砕いて食べる。

実は若い女は初老の男の娘だった。
頭が弱い娘を犯すというよりは、父としてはかわいがっているつもりなのだそうだ。
全く狂っている。

この初老の男が殿山泰司なのだからいかがわしさ
嫌らしさがハンパない。


そして、年配の身なりのしっかりした男(中村鴈治郎)から
一度でいいから処女を抱きたいと懇願され
女をあっせんしている女将(ミヤコ蝶々)のところへいく。

どこの男の子ともしれない赤ん坊を生んだばかりの
女にセーラー服を着せ、ニセの診断書を差し出し
処女に仕立て上げて男に提供する。

女将を演じるミヤコ蝶々のテンポのいい演技が愉快だ。


ある夜、スブやんは同窓会の席に恵子を同伴していく。
若い女房をもらったと勘違いされるスブやんだが
帰り道恵子とキスをしてしまう。
何事もなかったように帰宅するスブやんと恵子。


春は一度スブやんの子供を宿しているが
すでに大きな二人の子供がいることや
世間体を気にして堕胎していた。
ややこが欲しかったなというスブやん。


この後春は病気で入院してしまう。
そして、その間にグレて不良仲間と遊び歩く恵子を
しかりつけているうちにとうとうスブやんは
恵子とやってしまうのだ。

行為が終わったあと帰宅した幸一。
スブやんの衣服の乱れとガラスの向こうの恵子の様子から
すぐに何が起きたのかを理解した。

それは、入院先の春も同じだ。
離れていても内縁の夫の正体はわかっている春。
見舞いに訪れた恵子の様子から出来事を察知し
春の言葉に恵子は全てを打ち明ける。

直後スブやんが面会に来た。
会いたくない恵子はカーテンの後ろに隠れる。
春はスブやんに恵子はスブやんが好きなようだ
自分と別れて恵子が大人になったら結婚して欲しいという。
既にスブやんには、250万相当の土地と家を渡すと伝えていた。

恵子と結婚して幸一の面倒を見て欲しいと言う春。
スブやんは春を愛してると取り合わなかったが。


他の女にやるくらいならスブやんを恵子の夫にしようという
春なりの思いがあったのかと思ったが
春は内心嫉妬していた。

それは、恵子の写真でわかる。
春は恵子の写真の両目に針を何本も突き刺していた。
春の中の女の情が伺われる演出だ。


春が不在となった理髪店。
スブやんのエロ事師仲間の若い男が
以前撮影所でカツラを整える仕事をやっていたから
そこで床屋をやるという。

理髪師免許もない若い男が春の代わりに床屋をやり始めた。

エロ仕事をするためにも金が欲しいスブやん。
しかし、金が欲しいのは幸一も同じで
以前から受験のためと偽って本当は女と一緒に暮らすため
春にたびたび独立資金をせがんでいた。

ある日幸一はスブやんがいない間に家の物を
片っ端から持ち去ってしまう。
春の元も訪れスブやん頼まれたと嘘を言い預金通帳も持っていった。

なんだかドタバタした展開の中、春の病状も重くなっていく。

春は度々幻想を見て卑猥な歌を大声で歌うようになり
医者(北村和夫)から苦情を言われる。

恵子もこの頃悪事を働きとうとう警察のごやっかいになってしまう。
この時の警部が西村晃で、警察に訪れた恵子の担任が菅井きんだった。
出番は少ないのだがふたりの演技がみせてくれる。


そうこうしているうち春の病状はどんどん悪化していき
ついに病院でスブやんのいる前で卑猥な歌を大声で歌い
病院の策から飛び出さんばかりに暴れる春。
寝巻の前を大きくはだけながら通りに向かって狂いまくる春。


結局春は入院中再びスブやんの子を宿したことがわかったものの
死んでしまった。

スブやんはエロ事師に必要な機材などを相方だった伴的に
持ち去られてしまう。

あれほどエロかったスブやんもだんだん性欲が枯れカラカラになっていく。
その後乱交パーティーを主催するものの儲けが少ない。
自身のカラカラも治らない。
そして、悟った。
ダッチワイフを作ろうと。


時は流れ、幸一は独立し恵子も美容院を営むようになっていた。
スブやんは家の前のドブ川に浮かぶ汚らしい小船の中で
エロ事師仲間の若い男とダッチワイフ作りに励んでいた。

ダッチワイフは春がモデルのようだ。
幸一がある男(内田朝雄)を連れてきた。
男はダッチワイフを買いたいといい100万渡したが
スブやんはそれを撥ね退けた。

ドブ川に浮かぶ万札と内田朝雄。


ある夜、スブやんの汚い小船は止めてあった縄がほどけ
海をゆらゆらと流れていく。

大きな船が横切る側でただ流れに身を任せて
流れていくスブやんの小船。

エロ家業に身を置き、内縁の妻の娘を犯したりしたものの
スブやんが本当に愛したのは春だけだったのかもしれない。


この映画で春を演じた坂本スミ子。
もっと年を食った坂本スミ子しか知らなかったので
ショートカットの細身のおばさんというイメージだったのだが
この映画ではロングヘアを結い(性行為をするときは乱れていたが)
中年女特有の緩やかな体型をしていて
クレジットがなかったら坂本スミ子だとはわからなかった。

この人の演技を初めてちゃんと意識してみましたが
この役は当時の坂本スミ子にとってハマリ役でしたね。
夫に先立たれた男に弱い子持ちの女を見事に演じていました。

またスブやんの相方だった伴的をやった田中春男の卑猥さもいいかんじ。


そして、カメラのアングルも面白かった。


春は夫を亡くした日にフナが生まれたのだが
そのフナを夫の生まれ変わりだと信じている。
スブやんが春にエロい事をしようとすると
フナが水槽で暴れるのだ。

そのフナがいる水槽越しに描かれる場面が
なんだか幻想的だったし
柵越しに撮影されるシーンや
床屋でスブやんの髭を春が剃るシーンは
天井から撮影されていた。


またエロ事師の仕事や日常を描いているのだが
終盤の乱交場面はじめ
スブやんと春のベッドシーンでもバストは出てなかったのに
春が亡くなる前に病院で錯乱状態に陥ったときには
前がはだけて胸が丸見えになっている。


エロ事師は面白かったので昨日寝る前にネットで調べてみたら
こんなサイトを発見した。

http://www.cinemanest.com/imamura/flabo1/zinruigaku_1.html

「今村昌平ワールド」という名前で、当時のスタッフが
エロ事師の全てを語っている。



野坂昭如の原作でもスブやんは実在のモデルがあったようで
映画化するにあたりそのモデルを尾行しているのだ。

映画の中でスブやんは内縁の妻春の娘恵子と肉体関係を結ぶのだが
実の親子ではないとはいえ、籍は入っていなくても義理の父と娘。
ましてや恵子は中学生だ。

これについても本当にあったことかどうか検証されている。


今は個人情報保護法なんてものがあるが
当時はプライバシー保護なんてされていない時代。

勝手に他人の戸籍謄本を取ったり、尾行したりして
他人のプライベートにズケズケと侵入している。

当人にとってはたまらないだろうが、不謹慎にも
面白くて一気に読んでしまった。


なるほど、撮影中いろんな困難もあり
最後坂本スミ子がオッパイをさらしたのも
この辺の事情があったのかな?


野坂昭如の原作をもとにしながらも
映画版だけのストーリーも加えられているみたいで
そこも含めとても楽しめた映画です。


それに加えて脇役の面々もまぶしかった。
エロ事師の仕事の場面のちょっとしたところで
ウルトラマンシリーズでおなじみの小林昭二も出ていたり
先に書いたミヤコ蝶々、西村晃をはじめ結構豪華なのだ。


若いころの近藤正臣もカッコよかったし。
この人若いころは色気を感じさせてくれる俳優さんでしたね。

そして、随所に大写しで登場するフナ。

2時間8分という長丁場でしたが退屈することなく見ることが出来ました。


                         
                                  
        

11月にリニューアル・オープンした新宿武蔵野館で女性の憧れ『ティファニー』の魅力をじっくりと堪能する

category - ライフスタイル
2016/ 11/ 13
                 
土曜日は前日の雨から一転、晴れて暖かい1日となりました。
午後は新宿東口にある新宿武蔵野館へ映画を見に行ってきました。

新宿武蔵野館

新宿武蔵野館は1920年(大正9年)に開館され、大正、昭和、平成と
1世紀近くもの間映画ファンに愛されてきました。

今年の1月で一旦改装のためお休みに入り
11月5日にリニューアルオープンされたのです。


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シネコンとは一味違った作品が上映されています。
こういう作品群が好きなファンからにとっては
貴重な映画館のひとつ。


ティファニー ニューヨーク五番街の秘密

今回私が見たのは『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』という
ティファニー初のドキュメンタリー映画。

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今年の夏ごろ映画を見に行った時にもらったチラシ。
まだ具体的な日付はなく秋から公開されることだけが告知されている。


20161112musashino_4.jpg

この時からこの映画を見に行こうと決めていました。
映画でもニューヨークの洗練された夜景などがありましたが
本当にうっとりするくらいキレイ。


新宿が日本で一番好きな街なら
ニューヨークは海外で一番好きな街。

見ているだけでワクワクしてきます。


20161112musashino_15.jpg

ティファニーブルーのボックスに白いリボンがエレガント。
女性はこの贈り物を受け取った時に特別なものを感じます。

あの有名な映画「ティファニーで朝食を」での
オードリー・ヘプバーンの後ろ姿が印象的。


20161112musashino_16.jpg

11/5から公開されたこの映画もこの日で2週目。
特典として入り口でティファニーのA5サイズのクリアファイルをもらいました。

見る層が限られるこの映画、サービスデーでないこの日は
お客さんの入りが4割程。
圧倒的に女性が多く、男性は女性連れで訪れていました。


世界的なブランドであるティファニーは
1940年にニューヨーク五番街にティファニー本店をオープン。
その後は1961年に「ティファニーで朝食を」が公開され
世界中にその存在を知られることとなります。

この時のオードリーが本当にかわいらしくて
今の女優さんでは感じることができない独特のオーラを放っています。

昔映画を見に行った時「ティファニーで朝食を」での
オードリーのポスターを購入し自宅に飾っていました。

「ティファニーで朝食を」の主人公は当初マリリン・モンローで考えられていたのですが
彼女が娼婦役を嫌ったことから、全くキャラクターの違うオードリーへと
変更になったのです。


今回の『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』でも
「ティファニーで朝食を」のシーンが度々出てきますし
映画にまつわるエピソードも語られています。


そして、実際にティファニーで朝食を取ったセレブ達の
インタビューもあります。
こんなプレゼントをされたら女性なら誰しもイチコロですよね。


またティファニー初の女性デザインディレクターがすごくカッコイイ!

一番この映画で印象に残ったのはティファニーの本店のディスプレイを
約50年に渡ってデザインしてきたジーン・ムーアでした。

彼だけが破損品を使ってティファニーのウインドウを飾れたということで
ユニークな視点が創り出すディスプレイは見ててとても楽しめました。

そして、1996年にBillboardの5位になった
Deep Blue Somethingの”Breakfast at Tiffany'sもピックアップ。

ボーカルが登場してこの曲のエピソードを披露。
私もこの曲がヒットした当時よく聴いていたので懐かしかった。

映画のエンディングもこの曲のPVでした。








新宿武蔵野館の近くにもティファニー新宿店があり
そのそばを通って映画館へと向かいました。





                         
                                  
        

これまでの2作とは違うと感じた映画『インフェルノ』

category - ライフスタイル
2016/ 11/ 05
                 
文化の日、TSUTAYAへ寄りランチをしたあと
映画「インフェルノ」を新宿ピカデリーで見ました。

トム・ハンクス主演の"ラングドン教授"シリーズ最新作です。
チラシには「ダ・ヴィンチ・コード」「天使と悪魔」は
序章にすぎない。とあります。

これまでの2作を超える作品となったのか?

インフェルノ

どこで見ようかと考えましたが
ラングドンシリーズは新宿ピカデリーという
私の中のイメージがあったし
ピカデリー自体久しく訪れていなかったため
新宿ピカデリーで「インフェルノ」を見ることにした。


新宿ピカデリー

さすがに祝日とあってピカデリーは激混みでした。

昔ピカデリーのカードがあった頃は
確か6回くらい見ると1回無料で見れたのでよく来てましたが
カードが廃止されたのもあり2010年代に入ってからは
あんまり行かなくなってしまった。


さて、インフェルノですが
これまでの2作品とは全く違う入り方で始まります。


ネタバレになってしまうのもどうかなと思うので
サクッと感想を書いてみる。

試しにWikipediaを見てみたらストーリーが最後まで書いてあったので
これから見ようとしている方は見ない方がいいですよ。
私も事前に調べるタイプではないので
あまり情報を持たず映画館へ向かいました。

映画の面白さでいうと3作の中では前作の「天使と悪魔」が
一番良かったと感じています。


シリーズということでこれまでの2作を意識して見たわけですが
今回は別物に感じました。



これまでの宗教色・歴史色というものがなくなり
なんだかアクション映画になり下がってしまったようだ。

だからかちょっと薄っぺらくかんじました。
ただストーリーはそれなりに楽しめますが。

意外性ではこれまでの2作でなかった展開が
中盤位に訪れるのでこの辺りは意表を突かれたので
面白かったかな。


ラングドンは誰を信じたらいいのか?
この辺りは単純に楽しめる部分でもありました。

ただ悪役(と思っていた人物も含めて)に
小物感を感じたのが物足りなかった。

謎の組織のボスも最後弱かったし。

シリーズに限界を感じたが
それなりには楽しめたという感じだろうか。

ロケ地のイタリアの風景をもう少し堪能できると
もっと良かったと思います。

ということで抽象度を高めた記事なので
何が何だかという感じだが
気になる方は見てみて下さい。


                         
                                  
        

『男と女』 甘くせつない大人の恋愛物語@恵比寿ガーデンシネマ

category - ライフスタイル
2016/ 10/ 16
                 
昨日は『ダバダバダ~♪』のメロディで知られる1966年のフランス映画「男と女」を
YEBISU GARDEN CINEMAにて見てきました。

男と女

今年の8月12日に惜しまれつつも閉館してしまった
恵比寿ガーデンシネマが昨年復活していた記事を書きました。

私がホームページを見たのは8月の初め頃だったでしょうか。
10月に男と女が上映されることを知りその時からこの日を心待ちにしてました!

今回は”製作50周年記念 デジタル・リマスター版”として50年の時を経て甦る。



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クロード・ルルーシュ監督の出世作「男と女」
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短編映画などを撮り続け、当時無名だったクロード・ルルーシュには
スポンサーがつかず「男と女」も自主制作で製作されされたと言われています。

カラーとモノクロで構成されたこの映画は1966年に公開された。


●1966年カンヌ映画祭グランプリ受賞

●1967年アカデミー賞外国語映画賞、オリジナル脚本賞受賞

●1967年ゴールデングローブ賞外国語映画賞、主演女優賞受賞

数々の賞を受賞し、クロード・ルルーシュの名を世界に知らしめた出世作です。


日本では1966年10月15日に公開され、50年後の
2016年10月15日よりYEBISU GARDEN CINEMAなどで公開。

50年後の同日に上映開始というなんとも粋な計らいがされている。


『男と女 製作50周年記念 デジタル・リマスター版』
1966年 フランス 104分

監督: クロード・ルルーシュ
脚本: クロード・ルルーシュ、ピエール・ユイッテルヘーベン
音楽: フランシス・レイ、バーデン・パウエル
出演: アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニャン、ピエール・バルー他


”男”には「暗殺の森」や「フリック・ストーリー」で知られるジャン=ルイ・トランティニャン
”女”には「ローラ」や「甘い生活」で知られるアヌーク・エーメ。

クロード・ルルーシュ

今回のキャッチコピーは
「たちきれぬ過去の想い。それでも惹かれ合う男と女」


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クロード・ルルーシュ監督 「男と女」 ストーリー
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スタントマンの夫を事故で失ったアンヌ(アヌーク・エーメ)は
娘を寄宿学校に預けながらパリで暮らしていた。

娘と束の間の時間を過ごし学校へ送り届けたアンヌは
帰りの電車に間に合わなくなっってしまった。

そこで同じ寄宿学校に息子を預けていたカーレーサーの
ジャン・ルイ(ジャン=ルイ・トランティニャン)の車で家まで送ってもらうことになった。

ジャン・ルイもまた自身のレースによる大事故がもとで妻を自殺で失っていた。

夫と死別したことでアンヌは夫への想いが未だ断ち切れていなかったが
次第に惹かれ合うふたり。

やがて二人は愛し合うのだが、アンヌはジャン・ルイとの情事の最中
夫との愛に溢れた日々がフラッシュバックしてしまう。


otokotoonna_2.jpg


ホテルを後にしたアンヌはジャン・ルイの車ではなく
電車を乗り継いで帰宅しようとする。

車で帰るジャン・ルイ、電車で帰るアンヌ。
帰路それぞれの胸の中には様々な思いが湧いていたが・・・


そして電車から降りたアンヌを一足早く駅についていた
ジャン・ルイが待っていた。


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夫や妻と離婚でわかれたのではなく、その死によって失うということは
特別なものがあるのだと思う。

アンヌは夫を不慮の事故で失いまだ夫は心の中で生き続けている。
一方ジャン・ルイも自分の事故により精神のバランスを崩してしまった
妻が錯乱状態に陥り自殺してしまい心に大きな傷を抱えたままだ。

二人がそれぞれ左の薬指に指輪をしたままだというところからも
彼らの思いが表現されている。


でも出会いはふいに訪れるもの。

しかし、今の恋愛に心底浸れない。
だけど、何故か惹かれていく。

激しいだけの恋愛ではなく
静かに愛に向かうアンヌの姿がなんともいじらしい。

そして、アクーヌ・エーメの美しさにウットリ。
クロード・ルルーシュの演技指導は細かかったようで
はにかんんだアンヌのしっとりした女の色香も
ジャン・ルイがアンヌに心を奪われていく
レストランでの手の演技もとても素晴らしいものがあった。


カラーとモノクロで構成されているが
切り替わりの違和感は全く感じられなかった。


それよりなにより、50年も前の映画なのだが
今撮ったと言われてもわからないくらい
髪型もメークもファッションも洗練されているのがスゴイ。


確かに電話やテレビ、車などには時代を感じるが
それ以外は古臭さを感じないのだ。

この頃のパリの風景も海辺のも何もかもがステキです。
パリの情景が映画にとてもマッチしてます。

またダバダバダ♪の音楽が映画に彩を加えている。

この曲を歌っているのはアンヌの夫役のピエールを演じているピエール・バルーが
ニコール・クロワジールとスキャットをしているのだ。

そしてジャン・ルイはレーサーだったので
レースのシーンもふんだんに出てくる。
車好きにはたまらないものがあると思う。


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カーマニア必見! 「ランデヴー」も同時上映
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今回は「男と女」の前に、1976年に制作された
「ランデヴー デジタル・リマスター版」が上映された。

これは夜明けのパリを1台の車が走り抜けるだけのものなのだが
8分48秒自動車はノンストップでアクセル全開(!)で疾走する。
これをワンテイクで撮っているのだ!


ランデヴー


フェラーリのエンジンの音が豪快だし
アクセル全開、ノンストップということで車や人に
ぶつかりそうでスリリング感がハンパない!

実際に自分がフェラーリに乗っているようで
臨場感たっぷりの迫力ある映像とエンジン音が楽しめる。



予告編の動画にランデヴーの疾走シーンもちょっとだけ出てきますよ。


そして、上映後はミュージシャン野宮真貴さんを迎えての
トークイベントがあった。


この前の回ではピエール・バルーのイベントがあったようで
本当はこちらが良かったのだが連れの仕事の関係で
時間的にこちらは無理だったのだ。残念。

私が行った回もなんとか席が取れた状況で
昨日は多くの人がこの映画をみたのではないでしょうか。

今回50周年ということでタイアップの企画もいくつか行われているようで
フランス旅行のパンフレットやコンサートの宣伝もされていた。


いやぁ、恵比寿ガーデンシネマがなくなったときは悲しかったのだが
去年復活したと知ったときは本当に嬉しかった。

そして復活して最初に見たのがこの「男と女」だ。
私にとって想い出に残る一日となりました。


「男と女」は昔CSでやったやつをDVDに落としてあるんだが
とると満足してしまいずっと見てなかった。
昨日は就寝前に自宅で男と女のDVD鑑賞をしました。


                         
                                  
        

THE BEATLES EIGHT DAYS A WEEKを見に行ってきました

category - ライフスタイル
2016/ 10/ 02
                 
昨日はTOHOシネマズ新宿にてロン・ハワード監督の
「THE BEATLES EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years」を見に行ってきました。

THE BEATLES EIGHT DAYS A WEEK

ロン・ハワードというとトム・ハンクス主演の
「ダ・ヴィンチ・コード」や「天使と悪魔」が思い出されますが
新作「インフェルノ」も今月末から公開されるということで
こちらもとても楽しみです。


TOHOシネマズ新宿

昨日行ったTOHOシネマズ新宿でもやるようで看板がかかっていました。
どこの映画館で見ようかなぁ。




さて、ビートルズの映画ですがタイトルにあるように
今回は彼らのライブツアーの映像をメインに
全世界が彼らに熱狂している様子や
その時の時代背景も合わせた内容になっており
メンバー4人をはじめ関係者やファン(有名人)らの
インタビューを挟みながら進行していきます。


ライブはリヴァプール時代と1963年から始まったワールドツアー、
1966年8月29日のサンフランシスコ・キャンドルスティック・パークまで。


そして、いつの時代に聞いてもその魅力は衰えない素晴らしい楽曲の数々。


10代の頃の彼らがまるで兄弟のようにいつも一緒にいながら名曲を作っていく様子や
歳を重ねて4人の成長による心境の変化から生まれる4人の距離感の変化。


ライブ映像から伝わる文字通り彼らに熱狂するすさまじいファンの様子。
これらが時代の移り変わりとともにファンの反応も変わっていく。


今のようにインターネットですぐに情報が伝わる時代でもなかったにもかかわらず
世界中どこへ行ってもビートルズはものスゴイ歓迎ぶりを受けていた。

逆に今の時代はここまでひとつのアーティストが世界中を熱狂させるということが
ないので映画を通して伝わってくるこれらの臨場感が新鮮に感じられた。


言葉で書くと平たくて映像を通してみた彼らのすごさというものが
これっぽっちも伝えられないもどかしさを感じるが
ビートルズを発掘した後のマネージャーのプロデュース力もすごい。


アメリカのスタジアムでのライブでは、メンバーは熱狂したファンの声や
アンプの質の悪さもあり音が聞こえない中演奏したのだが
演奏も歌もバッチリあっていて、音が聞こえず演奏してたなんて
本当にビックリだ。

私はカラオケでも彼らの曲をよく歌うし、キーボードでも彼らの曲を
習っていたのだが、教えてくれていた先生が
ポール・マッカートニーのアーティストとしてのレベルの高さを
話してくれたことがありそれを思い出した。

若い時だけじゃなく今でもなぜポールがワールドツアーできるのか
その歌い手としてのポールのスキルについて語ってくれた。

そして、名曲イエスタデイの良さも素人の私に
噛み砕いて教えてくれひたすら家で練習したもんです。


映画は本編が終わった後、米国でのスタジアムライブの模様がながれ
ミニコンサートのようだった。

私はいつの頃からか、ビートルズの武道館ライブに行きたかったという
思いが強く生まれてきており、この映画のミニコンサートは
まるでライブ会場に来ているかのようで違う形でだが
念願が叶ったような気分が味わえた。

マイケル・ジャクソンが亡くなったときも「THIS IS IT」を
映画館で2回見たがあの時を思い出しました。


でもやっぱりこの時代に、この熱狂ぶりを生で感じたかったですね。

20161001_6.jpg

この映画の日本限定のチラシは1966年の日本武道館での来日公演で
メンバー4人がステージに向かう後ろ姿だ。

公式チラシは最初の青背景のカラーである。

心がうるうるしてしまったので昨日感じたことの一部も書けていないが
本当に素晴らしいものはすごかったとしか書きようがないものなのかもしれない。



ということでうまく表現できないモヤモヤがありますが映画についてはここまで。


20161001_2.jpg

久しぶりに歌舞伎町へ行ったら、昔ロッテリアだかマックだかがあったところ(?)に
オシャレなカフェが出来ていた。
昨日はこの後ポケットWi-Fiの契約見直しに行く用事があったので
立ち寄らなかったが時間があればここで休憩してたと思う。


20161001_3.jpg

カフェのそばにあったイタリアンレストランの看板。
オーガニックイタリアンですって。
こちらもランチを取る時間が短かったので見送ったが
次回時間に余裕があれば是非入ってみたいと思ったので
どちらも写真を撮ってみた。

おかげさまで昨日もとても充実した一日でした。

今日からの日々も感謝して終われるよう
1日1日を大切にして生きていこうと決意を新たにしました。