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美術・展覧会レポート

        

「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」@東京都美術館は満足度が高い展覧会だった

category - 美術・展覧会レポート
2019/ 02/ 18
                 
上野の東京都美術館で「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」を見てきました。
2月9日から始まり初日に行こうと思ったのですが、この日は雪が降るとの予報で見送り。




行ったのは翌日、10日の日曜日の午後でした。
前日の天候とは違い晴れていてとても良い陽気だった。


奇想の系譜展@東京都美術館


入場規制もなくすんなりと入れましたが、館内はそこそこ混雑し始めており、
作品によっては見るのに時間がかかるところもありました。



奇想の系譜展@東京都美術館

作品は前後期で入れ替えがありますが、通期展示のNo.66
「伝岩佐又兵衛 妖怪退治図屏風」が展示されていませんでした。
こちらは2月19日から展示されるようですね、残念…。





辻惟雄氏の著書『奇想の系譜』で取り上げられていた、
岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳の六人に、
白隠慧鶴と鈴木基一を加えた八名の絵師の作品を紹介するという展覧会。




新版 奇想の系譜



なかでも期待して見に行ったのは伊藤若冲と歌川国芳です。
伊藤若冲はたしか銀座でも展覧会をやっていたようで、
こちらが行けなかっただけにすごく楽しみにしていました。




「奇想の系譜展」はその伊藤若冲のコーナーからスタートします。




伊藤若冲 旭日鳳凰図

伊藤若冲  ≪旭日鳳凰図≫  1755年


異様なほどの切れ長の目をもつ鳳凰と、鮮やかな色彩は
一目見ただけで強烈な印象を鑑賞者に残します。
その大胆さは若冲という画家の魅力を存分に伝えていました。



つづいて、”醒めたグロテスク”として曽我蕭白が紹介されています。


曽我蕭白 雪山童子図

曽我蕭白  ≪雪山童子図≫  1764年頃

 
釈迦を試すために身を変えた帝釈天の姿から狂気を感じて
圧倒的な異様さを感じる作品。
ギョロメの不気味な青の体と、赤い大きな口の対比がおぞましい。

チラシにも使われていましたが、インパクト大でした。



長沢芦雪の章では、1月に行った三井記念美術館での
「国宝 雪松図と動物アート」でも見た『白象黒牛図屏風』がありました。



岩佐又兵衛では『山中常磐物語絵巻』に見られる
残酷な描写が強烈に印象に残った。






白隠慧鶴 半身達磨図

白隠慧鶴  ≪半身達磨図≫  18世紀


これまでの絵に比べると非常に地味なのだが、
いろんな線を使って描かれているのが特徴的で面白い。
白隠慧鶴は『すたすた坊主図』もユニークで良かった。




斬新な着想から描かれた絵の数々が見られ見に行った甲斐がある展覧会でしたが、
その〆は歌川国芳でした。



歌川国芳 相馬の古内裏

歌川国芳  ≪相馬の古内裏≫  1845~46年


こちらもまた奇想天外なへんてこりんな絵です。
舞台の裏側からニョキッと顔を出す巨大なガイコツ。
覗き込むようにして状態を丸めた不気味ながいこつの体は、
絵に躍動感を与えていました。



その他、鈴木基一の作品では群青の使い方が鮮やかで、
いくつかの作品で印象に残るものがありました。
濃い群青を用いることで絵に生命力が吹き込まれている感じがした。



かなりの期待感を持ち見に行った奇想の系譜展ですが、
満足度が高く早めに行って良かったです。




まだ二日目なので大混雑ではなかったですが、
テレビなどで紹介されればテーマのユニークさから
日本美術に疎い人でも興味を持ちやすく
見に訪れる人が多くなりそうな気がします。



東京都美術館では入場規制がかかるような人気の展覧会だと、
大混雑になることも多く、見るだけでかなり疲れることも多いので、
なるべく空いている曜日や時間帯を見つけていった方がいいですね。







            
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「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」@森アーツセンターギャラリー

category - 美術・展覧会レポート
2019/ 02/ 08
                 
サントリー美術館で「扇の国、日本」を見た後は、
ミッドタウンからヒルズ方面へ歩き、
森アーツセンターギャラリーで行われている
「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」を見てきました。





「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」@森アーツセンターギャラリー




1月17日から始まったばかりで、この日はまだ4日目。
さほど混雑もなく、展示数が多い割にはサクサクと鑑賞することが出来ました。



葛飾北斎は90歳近くまで生き、しかも晩年になっても精力的に活動していたことから
その作品数は実に3万点を超えると言われている江戸時代の絵師です。


19世紀にヨーロッパの芸術家たちに多大な影響を与えたジャポニスム。
北斎はそのきっかけとなりジャポニスムは流行し、
ゴッホなど印象派の画家たちは浮世絵に魅せられ自らの作品に
受けた影響をうつし出していきます。




「新・北斎展」では去年亡くなった北斎研究の第一人者・永田生慈氏の膨大なコレクションを中心に
400点以上(期間中作品の入れ替え有)の作品が楽しめます。
永田氏が所有する作品の多くは故郷の島根県に寄贈されているため、
今回出品された作品は今後島根県のみでの公開となるため、
東京の美術館で見られる最後の機会となっています。



死を迎える頃まで絵を描き続けていた北斎、
彼のデビュー作から老人期までの作品を鑑賞することができる、
大規模な北斎展です。



全て北斎という北斎づくしの展覧会ということで去年からはじまるのを楽しみに待っていました。




さて名前を何度も変えている北斎、デビューの春朗時代からスタートします。
まずはデビュー作の「四代目岩井半四郎 かしく」が。
こちらは1月28日までの公開となっています。



「北斎漫画」とともに有名な「冨嶽三十六景」から凱風快晴。



葛飾北斎 冨嶽三十六景 凱風快晴

≪冨嶽三十六景 凱風快晴≫  (1830~34年頃)



この絵に描かれた山の壮大さは背景の清々しさとともに好きな作品のひとつです。
冨嶽三十六景というと「神奈川沖浪裏」もとても有名で荒々しい波の強さ、
激しさを感じられいくつものバージョンがあります。


今回は会期前半は日本浮世絵博物館から、後半は島根県立美術館所蔵のものが展示されています。



北斎に影響を受けた画家としてよく名前があがるのがゴッホですが、
ゴッホと言えばひまわり。




葛飾北斎 向日葵図

≪向日葵図≫  (1847年)


北斎が描いたひまわり。

何度も名前を変えている北斎、こちらは最終章の「画狂老人卍」で見れます。


北斎の絵を見ていると、老いてもなお精力的にチャレンジし続け、
作品にその勢いが感じられるのに感心させられます。



私が一番見ることを楽しみにしていた、晩年の肉筆画。


葛飾北斎 弘法大師修法図

≪弘法大師修法図≫  (1844~47年)


とても老人が描いたとは思えない位の、躍動感と迫力に見とれてしまいました。



その他「北斎漫画」や美人画など、魅力的な作品の数々で
展覧会をはしごしたにもかかわらず、疲れを感じないくらいに楽しめました。




館内には撮影コーナーもありました。


「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」@森アーツセンターギャラリー



「新・北斎展」は3月24日までやっています。


森アーツセンターギャラリーは行く頻度は低いのですが、
こういったメチャクチャ魅力的な展覧会をやることがあるので、
チェックするのを怠れない美術館のひとつです。




また場所が六本木にあるのも、昔から六本木に縁がある私にとって、
好きな要素のひとつでもあります。






                         
                                  
        

「扇の国、日本」@サントリー美術館

category - 美術・展覧会レポート
2019/ 01/ 27
                 
1月20日まで六本木にあるサントリー美術館で行われていた
「扇の国、日本」展へ行ってきました。




「扇の国、日本」@サントリー美術館



扇は日本で生まれたというもので興味がわき急きょ行ってみたいという気持ちになりました。
中国で生まれたうちわを元に折り畳み式の扇が発明されたということで、
扇専門の展覧会は珍しいと思いました。



「扇の国、日本」@サントリー美術館



私が行ったのは最終日だったので、12月で展示終了になっているものもあり、
見たかったもののうちいくつかは残念ながら見ることは出来ませんでしたが、
扇の歴史や文芸とのかかわりなどを知ることが出来て良い機会となりました。




東京での会期は終了しましたが、3月20日~5月6日まで
山口県立美術館で巡回されます。




                         
                                  
        

国宝 雪松図と動物アート@三井記念美術館

category - 美術・展覧会レポート
2019/ 01/ 14
                 
正月明けの土曜日、三井記念美術館で行われている
「国宝 雪松図と動物アート」展を観に行ってきました。



1年前の同じ時期もここで「花鳥展」が開催されていて行けずに無念な思いをしたのですが、
今回は行けることとなり良かったです。



国宝 雪松図と動物アート@三井記念美術館




日本橋、三越前界隈は三が日直後という事もありまだまだお正月モード。
ゆっくりと時間が流れている感じがしました。



国宝 雪松図と動物アート@三井記念美術館



と書き始めながらも風邪をひいてしまい体が辛いので簡単に。


この時期恒例の円山応挙の「国宝 雪松図屏風」の公開に合わせて
今回は動物をテーマにした展覧会となっていました。



私が一番気に入ったのは山口素絢の「雪中松に鹿図屏風」です。
鹿の足の毛並みがとてもリアルで生きている鹿さんのようでした。



だいぶ固定ファンがついているのか、お客さんの入りは良かったです。


こちらの会期は1月31日までとなっており、あと半月ほどで終了となります。
その後はこれまた恒例の「三井家のおひなさま」が始まります。




                         
                                  
        

「映画ポスター モダン都市風景の誕生」@アーツ千代田3331

category - 美術・展覧会レポート
2019/ 01/ 02
                 
去年のクリスマスイヴはアーツ千代田3331で行われている、
国立映画アーカイブ開館記念の
「映画ポスター モダン都市風景の誕生」という小さなイベントへ行ってきました。


映画ポスター展 千代田アーツ


国立映画アーカイブとは、私がたまに映画を観に行っていた近代フィルムセンターの生まれ変わりです。
2018年4月1日にフィルムセンターは国立映画アーカイブとなったようです。
去年もそこで見たい映画があったのですが、残念ながら都合がつかず見送りとなってしまいました。



12月23日に八王子の東京富士美術館へ行った時にイベントのチラシをもらい、
戦前の貴重な映画ポスターが見られるという事で急きょ行くことになりました。


開催期間は2018年12月12日~2019年1月16日までで、無料で見ることが出来ます。
会場へはいろんな駅から行けるようですが、私は湯島駅で下車して向かいました。

湯島駅からも徒歩ですぐのところにあります。



アーツ千代田3331


こちらの1階のラウンジと階段スペースなどにポスターが展示されています。


展示されているポスターは24点で、ほとんどが映画資料の収集家であった
御園京平氏のみそのコレクションだそうです。


御園氏は、映画ポスターやプログラム、スチール写真など約60,000点を収集していたとのことで、
現在では国立映画アーカイブでの重要な資料となっているらしい。



映画ポスター展 千代田アーツ


ポスターはこのように壁に直接貼られていて、間近で眺めることが出来ます。


そばには机や椅子が置いてあるので、ここで休憩をすることも可能です。




映画ポスター展 千代田アーツ


にぎやかしい「不思議の国のアリス」や
自分にとっては映画「淑女は何を忘れたか」でその存在を知った桑野通子のポスターもあり
数は少ないですが楽しめた一日でした。


ポスターの横にはそれぞれの解説がされているので、当時の状況やデザイン面についても
知識を得ながら鑑賞することが出来ます。




階段スペースに展示されているポスターは見なかったのですが、
ラウンジ内のポスターを一通り見た後帰り際に今話題の
「フェルメール展」のチラシがありゲットしてきました。


今回の「フェルメール展」はまだ詳細が告知されていないペラペラのやつしか持ってなかったのですが、
置いてあったのはきちんと詳細が書かれた見開きのもの。


人気の展覧会だしもう正式版のチラシはないだろうと諦めていただけに
思わぬところでもらうことが出来て大喜びでした。



湯島駅にはこういうこともないと来ることがないので馴染みのない場所ではありますが、
休日にもかかわらず会場へ来る若者は多かったですが、
街全体は人通りも少なく面白いところだなぁと思いました。