2017/04/25
2017/04/21
2017/04/20
2017/04/19
2017/04/18
2017/04/15
2017/04/12
2017/04/08
2017/04/07
2017/04/06

ライフスタイル

        

結婚がテーマのラブコメディ 映画『女性に関する十二章』

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 25
                 
市川崑監督の映画「女性に関する十二章」(1954年 東宝)を見ました。
脚本は市川監督の妻の和田夏十。
原作は伊藤整の「女性に関する十二章」という
『婦人公論』に連載されていたエッセイをまとめたもので
当時ベストセラーになったらしい。


原作はエッセイということでだいぶ脚色されているんじゃないだろうか。
ナレーターは原作者の伊藤整が務めており
伊藤整本人も出演している。
映画の中には小説自体も何度も登場していて
結構ユニークなつくりとなっていた。



バレリーナの飛鳥ミナ子(津島恵子)と銀行員の呉小平太(小泉博)は
学生時代から9年間付き合っている29歳同士で、倦怠期を迎えている。
フィアンセというよりは、もう兄妹のような関係だ。


女性に関する十二章

自身が所属するバレー研究所の脱退問題で
悩んでいるミナ子は結婚どころではない。


女性に関する十二章

それに音楽舞踏評論家の車田龍夫(上原謙)は
ミナ子にプリマ・バレリーナとしての復帰をすすめてきた。


小平太の母浜子(三好栄子)は息子を
なんとか結婚させたくて何度も見合いをさせている。


この日もミナ子と車田がいたレストランでは
小平太が15回目の見合いをしている最中だった。

女性に関する十二章

今回のお相手は大鳥初子(小泉澄子)で
彼女は結婚こそが女性にとって懸命な職業だという。


そんな小平太に急にフィリピン転任の話しが出た。
行くまでの間に結婚しなければならなくなった。

小平太はミナ子に結婚を迫るが
ミナ子にとって今はその時期ではなく
キッパリとプロポーズを断られ
またタイミングが合わなかった。


仕方なく小平太は母の言う通り初子と結婚しようとするが
ミナ子はせめて結婚相手は自分の知ってる人にして欲しいと
後輩の三枝千栄里(有馬稲子)をすすめてきた。


千栄里はクールなミナ子と違って夢見がちな
お嬢さんタイプだが、その反面小平太の身上調査までする
現実的な面も持ち合わせていた。
小平太が退社した後、銀行へ行き、小平太の年齢、家族構成、収入などを
同僚から聞き出しているという今では個人情報保護の面からも
考えられない場面が出てくる。



小平太と千栄里との結婚式当日に
小平太のフィリピン行が突然中止となった。

もともと海外への転勤のために決めた結婚。


有馬稲子

小平太は千栄里と結婚する気がなくなった。
式場の廊下で小平太はミナ子と会った。


女性に関する十二章


これまで9年間倦怠期を迎えていた二人の
関係が一気に結婚へ向かって加速していく。

千栄里を小平太に紹介したものの
その後ミナ子は心が落ち着かなかった。
ようやっと恋する相手はお互いなんだということに気づく。

式場を飛び出した小平太とミナ子は手を取り合って屋上に行く。
これまでの出会いから現在までを振り返る。


学生時代に結婚するのはまだ早いとミナ子が反対。
銀行に就職した小平太がもう少し高給取りになってから
結婚する自信がついてから、せめてバレエの稽古場を持ってから・・・
その後は小平太が大阪へ転勤となり、戻ってみると
ミナ子はいっぱしのバレリーナ気取りでバレエを教えていたり・・・
と9年間の間に結婚するチャンスを何度も逸してきた。

今となっては小平太も、仕事を持たず、
奥さん家業だけする妻ってどうなんだろうと思うようになっていたが、
ミナ子にそれを告げず、母が進める見合いを次々こなしていて
ミナ子には小平太の気持ちは伝わらずすれ違っていた。


専業主婦ではなくバレリーナが妻だっていいのだ。


そんな、二人は海へ向かい心中をはかる。
思い付きで海へ行ったものの中々死ねずにいた。
そうしているうちに、二人は夜の海で
海や空の美しさを感じ生きることへの素晴らしさに目覚めた。


二人がミナ子のうちへ戻り、結婚を決めキスをする。




なんとなく見たのだが、倦怠期を迎えたカップルの
「結婚」をテーマとしたラブコメディということで
軽快にテンポよく進んでいってなかなか面白かった。


最後に心中が出てくるがコメディなので
暗さは全くなく逆に滑稽なくらいだ。


原作者の伊藤整がナレーションをしているが
ただのナレーションではなく、話の展開に合わせて
この部分は本の第何章に書いてありますとか
劇中、小泉博ら俳優との掛け合いみたいになっていて
とてもユニークな作りとなっていて楽しめる。


女性に関する十二章

冒頭、いつもの看板の前で待ち合わせをするミナ子と小平太。
津島恵子と小泉博がデートをするところから話ははじまる。


女性に関する十二章


その後、津島恵子が書店前で原作本の看板広告を見つけ
本屋に入り原作を手に取る。
本がクローズアップされるとキャスト、スタッフ紹介へ。

これまでのムーディーな曲から一転
テンポアップした曲へと変わる。


女性に関する十二章

津島恵子は本を130円で購入するのだが
この書店には原作本の広告が貼られている。


女性に関する十二章

本屋から出て映画もやりすごして喫茶店でお茶するのだが
会計50円札と一緒にテーブルにはあわてて店を飛び出した
津島恵子が忘れていった原作本が置かれていた。


女性に関する十二章

伊藤整は、終盤小泉博の結婚式の場面に登場する。
同じ建物で行われている出版記念パーティーに参加するという設定だ。



若い時の小泉博がなかなかかっこいい。
そして、ダンス経験のある津島恵子もスタイルの良さも目立った。
実際にバレエのレッスン風景もありました。

津島恵子

牟田刑事官の妻というイメージしかなかったのだが
その後いろんな昔のドラマで津島恵子を見る機会があり
第一印象と変わって見えてきました。

一番驚いたのは、中年期になってからのテレビドラマだったが
地位のある旦那が浮気していて
妻である津島恵子も若いツバメと遊んでいるのを見て
それまでの陰で夫を支える品の良い妻の印象しかなかったので
自分の中でものすごいギャップを感じたのを覚えている。

この映画でもふぅ~っとタバコをふかしているしね。

飛鳥ミナ子という女性もとってもクールなんですよね。
女性の憧れ「結婚」というものにたいして淡々とした態度で。
恋人の小平太にもへんになびかないし。



音楽は黛敏郎が担当しているのだが
これがモダンな感じでとてもオシャレで心に残る。


津島恵子と小泉博の周りを固める役者たちも興味深い。

自分の女房には亭主関白ぶりを発揮するくせに
キザでやたらと外面がいい上原謙。

女性に関する十二章

レストランでも女性が座る前に椅子を引き、
コートを預かってやり、女性がたばこを手に取れば
すかさず火をつけてやりというレディーファーストぶり。



上原謙

しかし、家では帰宅後スーツを脱ぐと、その下はしっかりと肌着とももひきを履いており
部屋着の丹前に着替える。
しかし、妻から応接室にミナ子が来ていることを知らされると
そそくさとスーツを着なおしいつものように気取って出迎えたりして
そのキザっぷりには笑いが出てくる。






徳川夢声
小平太の父、平太には徳川夢声。




三好栄子


母の浜子に三好栄子。

三好栄子は高峰秀子の『カルメン純情す』で
政治家で男遊びが激しい娘を持つ母の役で出ていて
その時女性ながらヒゲをはやしていたので印象に残っていたから
今回もすぐにあの時の女優さんだとわかった。


女性に関する十二章

小平太の両親が手書きで結婚の招待状のハガキをせっせと書いている。
しかし、帰宅してきた息子は結婚の相手を大鳥初子から三枝千栄里に変更すると言い出した。
父親はヤケになってハガキの束を部屋に投げばらまいて、全部最初から書き直しだといい、
母親は大鳥初子をなんとか千栄里に書き換えればいいだけだと言う。

しかも、この招待状、時間を「三時」で出すところを
一本線を引き忘れ「二時」で出してしまうというドタバタぶりである。




他にも久慈あさみ、伊豆肇、三戸部スエらが出演している。


特に期待もせずに思い付きで見たのだが結構面白かった。

            
スポンサーサイト
            
                                  
        

サイゼリア 野菜ときのこのピザとメリンガータ ピザのソースが美味しくておすすめ

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 21
                 
先日、近所のサイゼリアでランチをしてきました。

サイゼリア 野菜ときのこのピザ

この日頼んだのは、野菜ときのこのピザです。
以前友人が食べていて結構おいしいということで初挑戦です。


サイゼリア 野菜ときのこのピザ


オリーブオイルとブラックペッパーをかけてみました。


サイゼリア 野菜ときのこのピザ

きのこの他に、野菜は刻んだものが乗っかっています。
食べてみると予想以上に美味しくて気に入りました!
このピザにかかっているソースがすんごく美味しい。

友人が好きだって言っていたのも納得です。


サイゼリア メリンガータ

こちらは前に別のお店で食べたデザートの
メリンガータです。
うちの近所にもおいてありました。

サイゼリア メリンガータ


まろやかな味わいとメレンゲ風のふわっとした食感がやみつきになりそう。

これで、ドリンクバーと合わせても800円弱くらいですからね。

スパゲティとピザだとどちらかというとスパゲティ好きな私ですが
サイゼリアでは私的にはスパゲティがイマイチなので
よくピザを頼んでいます。

ランチメニュー500円も何度か食べたことがあるのですが
私はグランドメニューの食事の方が好みです。


                         
                                  
        

洋麺屋五右衛門の北海道風醤油バターとたらこと湯葉とモッツアレラチーズのカルボナーラ

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 20
                 
久しぶりにスパゲティの専門店
洋麺屋五右衛門へ行ってきました!



北海道風醤油バター

今回のお目当てはコチラ\(^o^)/
「北海道風醤油バター」のスパゲティです♪


五右衛門北海道風醤油バター

いくらと、鮭とコーンが入っているんですね。
長ネギやらしそやら刻み海苔も少々。


五右衛門北海道風醤油バター

お箸でいただく五右衛門ですが
こちらには木製のレンゲがついていました。
醤油バターの風味も良くあっさりとしていて
とても美味しかった。


五右衛門たらこと湯葉とモッツアレラチーズのカルボナーラ

久しぶりということで、私にとっての定番メニューのひとつ。
「たらこと湯葉とモッツアレラチーズのカルボナーラ」も食べました。

たらこ、明太子は大好物で
他のたらこ、明太子のメニューもよく注文します。


たらこと湯葉とモッツアレラチーズのカルボナーラ

たらこと、卵の黄身をまぜまぜしました。
モッツアレラチーズも見えていて食をそそります。

味はもちろん何度も食べているので美味しいです。
明太子でなくたらこなので、そのまろやかな味がとても気に入っています。




五右衛門メニュー ハーフ&ハーフ2017

さて、最新のハーフ&ハーフのメニュー。

私が食べたいと思った『 M 』は男性に人気なんですね。

実は「明太子と高菜の博多風」も単品でよく頼んでるんですよ。
そこに「ズワイガニと海老と本からすみ」がセットになっているんだったら
もう頼むしかないって感じ。

単品よりやや量が多いんで、しっかりとお腹を空かせていかないと(゚∀゚)



五右衛門メニュー

現在のメニューです。
タコのペペロンチーノにもひかれますねぇ・・・



五右衛門メニュー

上の方は季節限定の4品らしい。


五右衛門は食べたいものがいっぱいあって
定番にするか、新しいものにチャレンジするか
食いしん坊の私はいつもどれにするか迷います。



                         
                                  
        

上野公園のお花見と上野焼肉「太昌園」再訪

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 19
                 
先日、東京国立博物館へ行った際に軽く花見もしてきました。


上野公園お花見

行ったのは4/15土曜日の午後でした。
この日は風が強かったもののとても暖かな1日でした。



上野公園お花見

風の影響でだいぶ葉桜になってしまっている部分も多かった。



上野公園お花見

それでも広い公園内、美しい桜はまだまだたくさん咲いていて
週末のひととき目を楽しませてくれました。

去年は静岡まで花見に行ってきたのですが
今年は上野でサクッと花見です。



上野公園お花見

良いお天気だったので、大勢の人たちが
シートを引いて花見を楽しんでいました。

日中からすでに出来上がっている人も多く
救急車や運ばれていく人たちをよく見かけもしました(*_*)

こういうシチュエーションだと
酔いが回るのも早いので飲みすぎには注意ですね。



さて、お昼ご飯は前回同様再び
「太昌園」に行ってきました('◇')ゞ


太昌園 パワーランチ

目指すはコチラ!
1日限定20食のパワーランチです♪
平日限定と書いてありますが土曜日もやっています。
おそらく日曜祝日がやっていないんでしょうね。



太昌園

まずサラダとキムチがやって来た。



太昌園

続いて写ってないけどスープとカルビ。



太昌園

白米もあるのですが、私は12穀米を選びました。
テーブルに白ゴマもあるので、今回はゴマを振りかけながらいただきました!



太昌園

お肉はカルビ150gです。


太昌園

ゆっくり1枚ずつジュージューと焼く。



太昌園

コチュジャン(甘辛口)が美味しく
またまた大量にとって食べました。



食後はホットコーヒーにしました。
シャーベットはどんなのでしょう?
次回は頼んでみてもいいかもしれません。


今回はお花見シーズンとあって桜見物もしましたが
うちの近所でもきれいな桜が沢山みれます。

特別にどこかに行かなくても美しい桜が見れる。

こういう些細な幸せを感じるというのもとても大切な事ですね。



                         
                                  
        

特別展「茶の湯」@東京国立博物館

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 18
                 
東京国立博物館の平成館で行われている
特別展「茶の湯」を見に行ってきました。
会期は4/11~6/4まで。

特別展「茶の湯」

私が行ったのはスタートした最初の週の土曜日の夕方にかけてでした。

それなりに混雑してましたが、まぁこんなものかという感じで
割とのんびりと見れました。
展示数が多いので今回は2時間半ほど費やしてしまいました。


展示期間は8つに区切られていて
会期中に一部展示品の入れ替えがあります。

さらに最終章も近代数寄者が
4つの区分で分かれているので
展示品とともに見たいもののこだわりがある方は
ホームページなどをチェックしたうえで行く方が良いです。

最終章、私は藤田香雪(4/11~4/23)でした。



特別展「茶の湯」 東京国立博物館平成館

早くに配られていておそらく配布終了
(現在は一番上の画像、看板バージョンが配布されている)
だと思われるチラシですが
一番上の「大井戸茶碗」は4/28~ということで見れませんでしたが

真ん中の黒いやつ「油滴天目」と下の「志野茶碗」は
会期中いつ行っても見れます。
3点いずれも国宝の茶碗です。

私は個人的には「志野茶碗」のように
厚みがある粗い目のユニークな形
(ちょっといびつにゆがみがある)が
好みなのですが、「油滴天目」も
じっくり見てみるとすごくたらされている
柄がきれいでいいなと思いました。


さらに個人的な好みで言うと・・・


特別展「茶の湯」 東京国立博物館平成館

上から

「黒楽茶碗 ムキ栗」

「青磁輪花茶碗」

「黒楽茶碗 銘 時雨」


の真ん中と下がもともと好きなんですね。
3点はいずれも重要文化財。

真ん中の青磁の茶碗は
縁に微妙なくびれがほどこされていて
それがすごく可憐で繊細な感じで好きです。
青磁の茶碗は色と艶が女性らしくてそのあたりが好きな理由だと思います。
かなり単純!
でも好きになるってそんなちょっとした感覚的なものですよね。


曜変天目

さて、黒と言えば・・・
「油滴天目」同様、今回気に入ってしまったのが
国宝「曜変天目」です。
(4/11~5/7までの展示)

写真では魅力が伝わりにくいんですが
青の色がとても神秘的で黒をバックに
規律のない図柄とともに非常にきれいに
浮かび上がっていてとても芸術的でした。


今回チラシには「奇跡の開催」と書かれていますが
東京国立博物館では昭和55年に”茶の湯”をテーマにした
大規模な展覧会が行われ、それ以来37年ぶりの
大「茶の湯」展というということだそうです。

訪れている方も、茶道に精通されている方や
若い方、男性のグループなど
とてもバラエティ豊かでした。

古くは日本の高貴な人々の間で親しまれ、
その後町衆にも広く広まっていった茶の湯。

『わび茶』で知られる千利休の書状をはじめ
茶道具以外の展示品もあり
茶の湯の歴史と移り変わりを見ることができます。


20170415_3.jpg

京都にある藪内家(藪内流)の古田織部作
茶室「燕庵」(えんなん)を再現してあります。
こちらは唯一の撮影可能なコーナーです。
最近こういう撮影可能エリアを設けるところが多いですね。


3月に三井記念美術館の
「三井家のおひなさま」でみた
三好の粉引茶碗も展示されていました。



20170415_14.jpg

この日は風が強かったものの気温はとても暖かかった。

東京国立博物館

外を歩いている分には上着もいらないくらい。
しかし、館内でうっかり薄着をしてしまって寒かったです。


バベルの塔展

いよいよ本日18日からは東京都美術館で
「バベルの塔展」が始まります。

いつも展覧会は事前にチケットを購入しているので
こちらもかなり前に手配済です!



上野表慶館

こちらは久しく行っていない東京国立博物館の表慶館。
ブランド物の展覧会をやったりするので
また良い催しがあれば行きたいですね。


                         
                                  
        

松本清張の「書道教授」 (1982年、1995年)

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 15
                 
土曜ワイド劇場で過去2度ドラマ化されたことがある
松本清張の「書道教授」という短編小説。
私が気に入っているドラマのひとつである。

1982年版は大昔見たことがあり
もう一度見てみたいと思ったら
随分前にCSで放送され何度か見直しています。

土曜ワイドで同じ作品を何度か放送することがありますが
リメイク作品は好きになれないパターンが多いのですが
こちらは1995年版も面白かった。

音楽もどちらも良かったです。


●「書道教授・消えた死体」  1982年1月16日
原作: 松本清張 『書道教授』
脚本: 吉田剛
音楽: 津島利章
監督: 野田幸男
出演: 近藤正臣、加藤治子、風吹ジュン、生田悦子、
佐野浅夫、池波志乃、井上昭文、富田恵子ほか

松本清張の書道教授

「書道教授」は初めて見たのが近藤正臣主演の
1982版なので、こちらの方が好きである。


書道教授 近藤正臣

東都銀行鎌倉支店の行員・川上克次(近藤正臣)は、
妻保子(生田悦子)と保子の父(有馬昌彦)の敷地に
建てられた別棟に住んでいる。

克次は昔、書道を習っていて、字がうまいことから
家でも社内でも代筆の頼まれ事をすることがあった。


義父は湘南の私大の理事長で、克次の銀行は
その私大の指定銀行だった。

保子は末っ子で、父親の秘書役のようにべったりとしていて、
自由気ままな性格だ。
このような環境から克次は息苦しさを感じていた。





松本清張の書道教授

そんな克次の息抜きはパチンコと神谷文子(風吹ジュン)という
藤沢にあるバーのホステスとの情事だった。
文子は公言してないが克次以外にも男がいて
家庭がある克次には気楽に遊べる相手だった。


松本清張の書道教授 風吹ジュン

保子の父の助けもあって、毎月、克次はノルマ以上の
預金を獲得しており、それを一時的に郵便局へ預け
月末に得た利子を女へやる小遣いとして工面していた。



土曜の午後、仕事が終わり文子のアパートへ行く途中立ち寄る
谷口古書店の色っぽい女主人・谷口妙子(池波志乃)を眺めたり
近くの呉服店に掛けられた達筆な引き札を見るのもささやかな楽しみだった。


松本清張の書道教授

書いていたのはその店の女主人・勝村久子(加藤治子)のようだった。

松本清張の書道教授 池波志乃 井上昭文

古書店の妙子はいつも客の小川鉄太郎(井上昭文)と親しげにしていた。


そんな克次に義父の口添えもあり、地方への転勤話が持ち上がる。
父親が遊び人の息子よりも、娘婿の克次を評価していて
後々学校の後継者にしたがっていることからも
保子は単身赴任で地方へ行き
出世コースにのることを歓迎している。
仕事のことにまで妻の家族に口を出され息が詰まりそうな克次。

そんな折、呉服店の主人が亡くなったことを知った。
葬儀の後、久子は店を終いどこかへ引っ越してしまったようだ。



克次は転勤前に文子と手を切ろうとする。
仕事が忙しくなったという口実で克次は
それとなく別れ話を切り出す。


銀行員で妻の実家が金持ちである金づるの克次を
簡単に文子が手放すはずはない。


会社の帰りに後をつけてきた文子をまくため
書道具を買っていたのをいいことに
偶然見つけた「書道教授」の看板を掲げてある
一軒家に逃げ込んだ。

文子が見張っている手前、早々に帰るわけにもいかず
克次はその家の主に声をかける。
出迎えたのは勝村呉服屋の女主人久子だった。


克次は書道を習いたいと弟子入りを志願するが
久子は体が弱く新規の弟子は断っているという。
克次は呉服店で久子の書をみて評価していたこと
以前にも書道を習っていたことを話した。
粘り強く弟子入りを希望した克次の根気に負け
久子は克次の弟子入りを認めた。

克次は久子には偽名を使い仕事もセールスマンと偽り
書道を習い始めた。

松本清張の書道教授

ある日、久子の家の前に深夜クリーニング屋の車が泊まり、
大量の洗濯物が出されているのを目撃した。
そして、久子の家で、あの古書店の女妙子の姿を見た。
しかし、久子は人違いだと言う。


しつこくつきまとう文子に負け、克次は久しぶりに文子の店へ行った。
文子は克次が転勤することを知っており
逃げられる前に手切れ金を要求してきた。
文子は克次の勤め先も、自宅もわかっているので
克次はうまく文子と手を切る必要があった。
手切れ金はうまく交渉し、予定しておいた50万円におさえることができた。


克次は大阪の梅田支店への転勤が内定した。
あとは、郵便局から預金を金を全て引き出し
帳簿をきれいにすれば終わりのはずだった。


ある雨の夜、克次が書道のレッスンを受けに行く途中、
久子の家の前で男女の二人連れを見かけ
二人が家へ入っていくのが見えた。
久子に先客がなかったか尋ねるがいないと言う。
しかし、玄関には雨による履物の跡があった。

松本清張の書道教授

部屋に通され久子が去り、いつも通り課題を書いていると
突然、2階で女の叫び声がした。
そっと、階段を上って他の部屋の様子を伺うと
男女の客ばかりで書道をしている気配はない。

転勤が内定し、克次は50万を用意し文子のアパートへ向かった。
文子に金を渡し、領収書と別れるという誓約書にサインをさせた。
しかし、克次が油断している隙に
文子は領収書等と克次の預金通帳と印鑑を
上着のポケットから盗んでしまう。


その後、克次が書道のレッスンへ向かうと
またしても久子の家の前で
妙子と小川が揉めているところに遭遇した。

松本清張の書道教授

そして、ふたりは確実に久子の家へ入った。
直後、克次も久子の家へ入る。

そして、克次が課題を練習していると
またしても女の叫び声が聞こえる。
2階へあがると、あの男が妙子を殴っていた。
どうやら別れ話のもつれらしい。
あの男は古書店の単なる客ではなく
女主人妙子の情夫だった。


これまで違和感を感じながらも
品の良い呉服屋の未亡人久子が
嘘をつくわけがないと思っていた。
だが、さすがの克次も確信した。

松本清張の書道教授 加藤治子

「書道教授」の看板をだしながらも
克次の他は全て男女の客であり
書道をしている様子はない。
加えて夜に来るクリーニング屋、
大量の洗濯物・・・

もぐりの連れ込み宿と思えば合点がいく。
だから純粋に入門をお願いしたときに
久子は迷惑がったのであろう。

文子とも手を切って余裕が出ていた克次だが、
この時初めて上着のポケットから
郵便局の通帳と印鑑が無くなっていることに
気がつき頭が白くなる。

書道どころではなくなった克次は
慌てて文子に会いに行く。
通帳を返さない文子に盗難届けを出すといったが
文子はわけのあるお金だから出せないだろうと開き直る。
克次は通帳の金が銀行のものでこれまでの経緯を
正直に話すが、文子は克次はこのことがバレて
クビになることは絶対せずに自分の手切れ金を
必ず用意するほうに賭けると譲らない。


窮地に立った克次は、ある日、新聞記事で
古書店の妙子が相模湖畔の山林で死体となって発見されたことを知る。
殺害は他の場所で行われ、死体が山林に遺棄されたようだ。
死後約1週間ということは、久子の家でふたりを見たあの日が
生きている妙子の最後の姿だったのだろう。
妙子は小川と出来ていて痴話喧嘩の末に殺された。
男は書道塾に死体を置いて、久子に始末させた。
もぐりの連れ込み宿を経営する久子は
警察には言えず、極秘に処理せざるをえなかったのだろう。
これは完全犯罪ではないかと、克次は思った。

松本清張の書道教授 生田悦子

そんな事を考えながら帰宅すると
文子が自宅前まで押しかけ、見知らぬ他人のふりをしながら
何食わぬ顔で保子と立ち話をしていた。


克次はある計画を実行に移すことを決心した。
書道のレッスンの日、妙子が殺された話題を出し
じわじわと久子を心理的に追い詰めていく。
久子の反応から推理が間違ってないと確信したとき、
克次は愛人がいて逢瀬の場所に1度だけここを使いたいと切り出した。


松本清張の書道教授

最初こそ渋ったものの、揺さぶりをかけていくと
ついに久子は使用を許可した。

克次は文子に連絡を取り、手切れ金を要求どおり
500万円用意したので、久子のところで会おうと持ちかける。
通帳と印鑑と引き換えに渡すと話した。
そして、久子の家で文子を絞め殺すと久子の家を後にした。

職場では引継ぎも終わり、いよいよ異動まであと僅か。
退社しようとする克次を森田(佐野浅夫)という刑事が引きとめた。
森田は文子が行方不明で捜索しているらしい。
克次は文子との仲だけ素直に認めた。
念のため書道塾の様子を見に行くと、すでに売却済みで久子は引っ越していた。


もうこんな危ない生活をするのは嫌だ、これまでとは生活を変えよう。
そう決心した克次は、義父に大島紬をねだる保子に
自分が買ってやるといい保子に高い大島紬を買ってやった。
そして、単身赴任ではなく転勤先には保子にも来てもらうと宣言した。


これで万事うまくいくと思っていたとき、克次の家の前に警察が来ていた。
保子は家に泥棒が入ったのだという。
あの大島紬も盗まれていて保子は大騒ぎしている。

それからしばらくして、ふたりで出かけたとき
大島紬を着ている女を見つけて保子が捕まえてしまう。
女は質屋で着物を購入したと証言したので
横浜の質屋が捜索され、藤沢市を根城とする
盗難品を売りさばく大掛かりな組織が割り出された。
そこは表向きは書道塾の看板を出していたのだという。


古売組織検挙のきっかけとなった保子は取材もされた。
ふたりは警察から盗まれたものがないか確かめに
来てくれと警察から呼び出された。
そこにいたのは、森田刑事だった。

森田は組織の全貌を好奇心旺盛な保子に説明する。

組織のトップは小川で、呉服店の主人も組織の一員で
呉服店をアジトにしていた。
しかし、呉服店の主人が亡くなったことで
女房の久子が書がうまいのに目をつけ
表向きは書道塾の看板をだし活動していたのだ。

盗品の運搬にはクリーニング屋のバンを使っていた。
あれは洗濯物ではなく、盗品だったのだ。
妙子はやはり小川の情婦だった。
多分妙子の死体は組織を守るために
仲間達がバンで相模湖畔へ運んで捨てたのだろう。

克次は逮捕された久子と警察の廊下ですれ違ったが
文子の死体の件は、なぜか警察には話さないでいてくれた。


鎌倉支店から送り出され、義父の家では
克次のためにパーティーの用意がされていた。

松本清張の書道教授

克次は完全犯罪を確信した。

その頃、元書道塾があったあの場所では
マンションの建築が進められていた。
作業員達は文子の死体が埋められたのを発見してしまう。
逮捕された組織とは無関係の場所に捨てられていたのではなく
よりによって書道塾があった土地に埋められていたとは。


全てがうまくいき、保子の両親たちと
楽しく会食する克次だが・・・






●「書道教授・美しい未亡人の妖しい家、女の死体を始末して・・・」
1995年12月2日
原作: 松本清張 『書道教授』
脚本: 大野靖子
音楽: 鏑木創
監督: 松尾昭典
出演: 風間杜夫、多岐川裕美、原日出子、
金久美子、西川峰子、小島三児ほか

松本清張の書道教授

1995年版もしっとりと落ち着いた感じで
演出されていてなかなか良かった。

前回よりも13年以上経ってからの制作ということで、
主人公が勝村久子に偽る際の職業も
百科事典の営業の中村から
生命保険のセールスマン石田へと
時代に合わせて変更されていた。


女にやる金も、顧客から獲得した預り金を
郵便局へ預けその利子で工面していたのだが、
1995年版は消費者金融が出てきたりして
この辺りも時代の流れを感じますね。



この他にも細かい設定が変えられており
前回よりも洗練されていた印象を持った。


両方とも近藤正臣、風間杜夫の語りで
物語は進行していくのは同じ。


松本清張の書道教授 風間杜夫

主人公川上克次には風間杜夫。
より銀行員っぽい雰囲気だ。


松本清張の書道教授 多岐川裕美

呉服屋の未亡人で、書道教授の
勝村久子には多岐川裕美。
前回は加藤治子で近藤正臣よりも
年齢が上で品の良い女性という位置づけだったが
今回はそれに加えて若くなったということで
主人公が淡い憧れのようなものを抱いている印象を受けた。


松本清張の書道教授 原日出子

主人公の妻には原日出子。
前回の生田悦子はわかりやすい世間知らずで
少々わがままな妻だったが、
今回は幼い子供がいることもあり
もっと庶民的な感じがした。


松本清張の書道教授

主人公の愛人、神谷文子には金久美子。
前回の風吹ジュンが藤沢のバーのホステスだったのが
今回は銀座のクラブのホステスになっていた。

風吹ジュンが場末の安クラブの女で安アパートに住み、
だらしなく少々幼さも感じる演出
(マンガやスナック菓子好きやら、店屋物好きなど
私生活にも思いっきりだらしがないかんじ)
だったのが、今回はパチンコ屋で主人公と出会うものの
勤め先も銀座だし、マンションに住んでいて
前回よりも姉御な印象です。


克次の愛人に対する態度も1982年版、
1995年版で微妙に違っていましたね。



松本清張の書道教授

前回は池波志乃だった古書店の女・谷口妙子には西川峰子。
今回はしっかり旦那(小島三児)も登場してました。
情夫は前回よりも若返ったかんじですね。


1982年版は、近藤正臣も手切れ金をしつこく要求する
遊びの女に対して、通帳を盗まれたりとツメが甘かった。
そもそも、女に勤め先も住所もおさえられているってところからして
どうかと思いましたがね。

初回は面白いけど、2回目以降は・・・・
っていうのが多いんですが、「書道教授」はそんなことはなく
どちらも良かったです。



                         
                                  
        

映画「インセンプション」 潜在意識的に興味があって見てみた

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 12
                 
先日2010年公開の映画「インセンプション」を見ました。

インセンプション

ドミニク・コブ(通称ドム)とアーサーは、標的の無意識に侵入する軍の実験段階の技術を用いて、標的の夢から重要情報を引き出す、「引き出し人」と呼ばれる産業諜報員(産業スパイ)だった。
ところが、今回の標的である日本人実業家サイトウは、コブが、標的の無意識にある考えを植え付ける(inception)、遂行困難な仕事をこなせるか試したと言う。


病気である競争相手モーリス・フィッシャーが経営するエネルギー複合企業を破滅させるために、サイトウは、コブに、モーリスの息子で後継者であるロバートに父親の会社を解体させるよう納得させる事を依頼する。

サイトウは、見返りとして、コブの殺人容疑を取り消して、コブが子供達の待つ家に戻れるように影響力を行使する事を約束する。
コブは依頼を引き受け、口達者な「なりすまし人」イームス、夢を安定させる強力な鎮静薬を調合するユスフ、亡き妻の父であるステファン・マイルズ教授の助けで勧誘した、夢の中に設置する迷宮を設計する建築学科の学生アリアドネで組織を組む。

アリアドネは、入り込んだコブの夢の中で、亡き妻モルが侵略的に投影されているのを知る。
モーリスがシドニーで亡くなり、コブ達は、鎮静薬を投与し、夢に侵入するために、ロバートをロサンゼルスまでの飛行時間10時間の便に乗せる。サイトウは、コブが成功するのを確認するために同行する。


(Wikipediaより)

インセンプション


この映画潜在意識、集合意識的に面白そうだなということで見てみました。
なので見る前にあらすじやら、レビューなどをチェックしましたが
一般的なウケはかなり良さそうですね。

映画は上の画像、ラストシーンに近い場面から描かれていて
扱われているテーマの特異性もあり、ややこしい映画でもあります。
この最初(実際には終盤)の場面から
”夢の中で、夢を見ている”という複雑な構造を持ちあわせた
場面が出てきたりして、ちょっと脳が混乱を起こしたりします。



一般公開からだいぶ経っていますし
私は多分一般的な視点からは大幅に外れた
視点でこの映画を見たので今回もアッサリ、サックリ書いてみます。




レオナルド・ディカプリオ演じる主人公のコブは
ターゲットにした人物の夢が夢を見ている間に
相手の潜在意識に入り込みアイデアを盗む
エクストラクションを得意としていたのですが
今回は相手の潜在意識にある特定の思考を
受け付けるインセプションという行為が任務となりました。


私もよく無意識で相手の潜在意識を読み取る
リーディングをしていることがあります。
人は潜在意識の更に下層にある
「集合意識」で繋がっていますので
リーディングという行為自体は
オカルトチックなものでもトンデモな事象でもありません。


意図的なリーディングとしては、相手の依頼もあり
簡単な質問から、その人の現状や悩み
どこからそれはやってきているか
どうやったら改善できるかなどを
アドバイスしていたこともありました。


映画のタイトルにもなっている「インセンプション」ですが
私は自分にこの「インセンプション」をやっているので
面白そうだなと思ってこの映画を見てみたのです。


「インセンプション」という言葉は初めて知ったし
この映画のような複雑な過程はすっとばしていて
もっとシンプルで楽しく、自分の無意識
更には集合意識にアプローチしています。


映画で参考になったのは、
さらに臨場感やリアリティ、
これらをより高めていけると
もっと短期間でグンと成果が出るなと思いました。

この辺りはこういう映画のいいところで
視覚や、音響など映像面において受賞しているだけあって
これだけの迫力がある映像と効果的な音楽があれば
自分の能力アップ、願望達成などにおいても
より効果とスピードを高めていけるなぁと思いました。



流し見で気軽に見れる映画ではありませんが、
一般的な評価も高いので
何か映画を借りて見たいなぁと思ったときに
集中して見れる時間的余裕があるなら
見てみると面白いかと思います。


                         
                                  
        

土曜ワイド劇場の怪奇シリーズ 「悪魔の花嫁」「鱶女」「幽霊に抱かれた女」など

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 08
                 
前回の続きです。

土曜ワイド劇場「怪奇シリーズ」が見たい



●「悪魔の花嫁・呪われた百物語」  1980年7月26日
原作: 池田悦子、あしべゆうほ 『悪魔の花嫁』
脚本: 池田雄一
監督: 佐藤肇
出演: 夏純子、田村亮、岡田奈々、市毛良枝、
原田大二郎、原良子、中村竹弥、藤木悠ほか


悪魔の花嫁


陽子(夏純子)は父が経営する電子工業会社の
エンジニア野津久雄(田村亮)を愛していたが、
彼には女子社員の静代(市毛良枝)という恋人がいた。

何とか静代を蹴落とそうとする陽子はある夜、
静代ら女子社員数名を集めて、怪談を語り合う遊びを催した。

陽子は、姉(原良子)を殺して埋めた現場をある男に見られた話をする。
野津のペンダントを見せて、その男の持ち物だと言った。
この作り話で陽子は静代を動揺させたうえ、彼女を海におびき出して殺す。




●「鱶女・恐怖の人喰い鱶」  1980年8月9日
原作: 石原慎太郎 『鱶女』
脚本: 田村多津夫
監督: 松森健
出演: 夏樹陽子、大和田獏、香野百合子、田中真理、
森田日記、伊吹徹、加藤嘉、小野進也ほか


設計事務所に勤める敏夫(大和田獏)は、結婚を誓った
恋人今日子(夏樹陽子)を交通事故で失って以来
空虚な毎日を過ごしていた。

1年前の愛の思い出を求め、敏夫は入り江の漁港にやって来た。

そこで、死んだ今日子そっくりの女(夏樹・二役)と出会った。
敏夫はその女に思いをつのらせるが、二人の間には
越えられない宿命的な関係があった。



石原慎太郎の『鱶女』が原作で
1959年には「海底から来た女」という題名で
日活にて映画化もされているようだ。

土曜ワイドでは甘美な恋を描いた怪奇幻想ロマンということで、
海中の特撮を取り入れた幻想的な恐怖ドラマに仕上がっているようです。





●「幽霊に抱かれた女・死者からの贈りもの」  1980年8月16日
原作: 草野唯雄
脚本: 長谷川公之
監督: 国原俊明
出演: あべ静江、岡田英二、結城しのぶ、入川保則、
長谷川明夫、高杉早苗、草薙幸二郎ほか


大学助教授佐藤(入川保則)は、美術商の有吉(長谷川明夫)の
依頼で、陶芸家大里(岡田英二)秘蔵のつぼが鎌倉時代の物で
あることを保証する原稿を書いた。

しかし、その後、つぼが偽物とわかり、佐藤は原稿を取り返しに行った。

佐藤はその後殺され、夜ごと妻(あべ静江)のもとに現れる。




●「海底の死美人・ヒット曲は殺しのテープ」  1980年8月30日
脚本: 加藤盟
監督: 山根成之
出演: 山本圭、森下愛子、山口果林、竹田かほり、
速水亮、下条アトム、森次晃嗣、下元勉ほか


華やかな通う業界を背景に、不安心理が生み出す
異常犯罪を描いた怪奇ミステリー。

作詞家水木(山本圭)の作品は、実は愛人関係にある
マネージャーみどり(山口果林)との共作だった。

マンネリからの脱却をあせる水木は、作詞家志望の
女子大生美奈(竹田かほり)の若い肉体と感性に縋り始めた。

ある夜、水木の部屋を訪ねたみどりは、初めて水木と美奈の関係を知った。

部屋を飛び出したみどりを車で追った水木は、みどりを車に乗せるが
途中で中年の男をはねてしまう。

この事故の発覚を恐れた水木はみどりを殺す。




●「湖水の死美人・劇画殺人事件」  1981年8月8日
脚本: 池田雄一
監督: 長谷川和夫
出演: 田村亮、岡江久美子、下条アトム、生田悦子、
渡辺文雄、林未来、織本順吉、浦辺粂子ほか


卑劣な手段でライバルを蹴落とした劇画アシスタントが、
人気作家となり、やがて大出版社の令嬢を狙うが。
一発当たれば富と名声が待ち受ける劇画界の
すさまじい競争を背景に、ハングリーな青年の心理を通して、
欲望、殺人のサスペンスを描く。


売れっ子の劇画作家竜(草野大悟)の助手安彦(田村亮)は、
いつか竜のようになるという野望を秘めながら鬱屈した毎日を送っていた。

だが、同僚の隆(下条アトム)が一足先にデビューすることになった。





●「先妻の亡霊と闘う新妻・わたしの子供を返せ!」  1981年8月22日
脚本: 長谷川公之
監督: 佐藤肇
出演: 大空真弓、三橋達也、村松英子、
荒木道子、荒谷公之、穂積隆信ほか


都(大空真弓)は、貿易会社の常務奥井(三橋達也)の後妻。
結婚して間もなく、二人は億位の子どもとともに山の別荘へ
行く事になった。

別荘での毎日は快適だったが、二階の一室はなぜか
カギがかけられ、奥井は部屋に近づかないようにと都に言う。





●「冷たい血・幽霊男と初体験した妻」  1982年8月21日
原作: 鈴木泉三郎 『生きてゐる小平次』
脚本: 吉田剛
監督: 田中徳三
出演: 五月みどり、水野久美、中条きよし、船戸順、田中綾ほか


京都祇園の高級クラブのママちか子(五月みどり)は、
情夫・木幡小平次(中条きよし)との別れ話に悩んでいた。
ちか子は、新しい恋人で友禅問屋の若主人拓郎(船戸順)の
妻の座を狙っていたのだ。

小平次はちか子に執念深くつきまとう。
思いつめたちか子は、見知らぬ女(水野久美)から
「小平次を殺すから自分の夫を殺してほしい」という
交換殺人をもちかけられ話しに乗る。






これは、ドラマ自体も見たことがあり
1982年の映画『怪異談 生きてゐる小平次』も
数年前にCS放送で見ました。






●「死美人ホテル・ビデオでつくる殺人計画!」  1983年8月13日
脚本: 池田雄一
監督: 長谷川和夫
出演: 柴俊夫、真行寺君枝、秋野暢子、稲葉義男、
山内明、山本紀彦、露原千草、松本朝夫ほか

死美人ホテル

アメリカで2年間、ホテル業を学んで帰国した柴田亮介(柴俊夫)は、
恩師の矢野(増田順司)が東亜観光に旅館を乗ったとられ
心労のため急死したことを知った。


亮介は矢野の娘で、恋人京子(真行寺君枝)に復讐を誓い
東亜観光のホテルマンになった。

しかし、ホテルの社長の娘に見染められ
ホテルマンとして出世の野望が出てきた。

愛と出世のはざまで亮介は巧妙な犯罪計画を練る。


死美人ホテル


柴俊夫が真行寺君枝を殺害するシーンは
その前の7月に福島県の五色沼で行われた。
その年は冷夏で、監督が水に入って下見したが
あまりにも寒くて震えだしたよう。

真行寺君枝が怖気づいたので
スタッフも同じように次々と入水した後に
ようやっと撮影が始まったようだ。

実際にはNGを連発した柴俊夫より
真行寺君枝の方がケロリとした顔で撮影が進んだみたいですね。


怪奇シリーズではないと思ったのですが
「死美人」というタイトルだったので取り上げてみた。
この放送の前の週の土ワイは柴俊夫の奥様
真野響子主演の「外科病棟の女医・片腕を切り取られた恋人」が放送されていた。





●「風の扉・空想!?現実!?恐怖の頭部交換手術!」  1983年12月31日
原作: 夏樹静子 『風の扉』
脚本: 新藤兼人
監督: 渡辺祐介
出演: 市毛良枝、松尾嘉代、広岡瞬、佐藤慶、
高松英郎、藤田弓子、久米明、
河原崎建三、草薙幸二郎、ほか

夏樹静子の風の扉

交通事故で死亡した青年の右手が、
なぜか他人の体についていた。
殺されたはずのその男が、同時刻に
事故死したこの青年の右手をつけて生きていたという
怪事件に、青年の婚約者が謎をときにかかる。


染織工芸家百合沢(高松英男)の写真が
雑誌のグラビアに載ったのを見て二人の人間が驚いた。


ひとりは、工芸家島尾(河原崎建三)で、
島尾は師匠の百合沢に破門され
逆恨みから百合沢を小刀でめった突きにして殺したはずだったからだ。



もう一人は、OLの滝子(市毛良枝)で、
滝子は百合沢の右手が、交通事故で死亡した
婚約者の右手と同じものに思えたからだ。
手の傷跡が同じだったのだ。

滝子は婚約者の弟積(広岡瞬)と事件の解明に乗り出す。






こちらも見たことがあります。
怪奇シリーズではないのですが
非常に気持ち悪かった記憶があって
そういう意味でももう一度放送してほしい。

夏樹静子原作なので、どこかで「夏樹静子特集」なんかで
放送してくれないかなぁ。


                         
                                  
        

土曜ワイド劇場の怪奇シリーズ  「吸血鬼ドラキュラ神戸に現わる」「生きていた死美人」など

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 07
                 
初期の土曜ワイド「怪奇シリーズ」がとても面白そうで
長年見たくてたまりませんでした。
(一部恐怖シリーズや個人的に怪奇と感じたものも含む)

この中で今後放送されるものはあるのでしょうか。



**********************************
すでに過去に見てブログ掲載した作品は以下のとおり。

「怪奇!巨大蜘蛛の館」

「白い手・美しい手・呪いの手」

「怨霊!あざ笑う人形」

「怪奇!金色の眼の少女」

「京都妖怪地図」

「鬼火」

**********************************



以下は、是非放送して欲しいとの願いを込めて。



●「原色の蝶は見ていた・死の匂い」  1978年8月19日
原作: 西村寿行 『原色の蛾』
脚本: 山浦弘靖
監督: 増村保造
出演: 由美かおる、財津一朗、大和田伸也、火野正平、
前川哲男、武内亨、木村四郎ほか

ふとしたことから乗用車で人を殺した夫婦が、
しつこくゆする目撃者に次第に殺意をつのらせていくサスペンス。

ある夜、京子(由美かおる)の運転する乗用車が女性をはね殺した。
死体は同乗していた夫の医師野上(大和田伸也)が草むらに隠し二人は帰宅した。

まもなく警察の検視で女の身元が判明。
数日後、その女の恋人上田(火野正平)から野上に口止め料を要求する電話がかかる。


これ数年前に近代フィルムセンターの増村保造監督特集で上映されていました。
私は残念ながら、終了後に知ったため見に行けませんでした。

この辺りはシネマヴェーラ渋谷で「白い手・美しい手・呪いの手」を
見に行けなかったのとかぶりますね。




●「大東京四谷怪談」  1978年9月2日
原作: 高木彬光
脚本: 播磨幸治
監督: 原田雄一
出演: 鰐淵晴子、三橋達也、中島ゆたか、西沢利明、
加山麗子、村上不二夫、二宮さよ子、久富惟晴ほか


大富豪の家をめぐる恐るべき怨念と復讐を描く恐怖ドラマ。

私立探偵和子(鰐淵晴子)は亡夫の友人の清水(西沢利明)から
迷宮入り殺人事件の調査を依頼された。

四谷左門町にある二宮家では1年前、長女柳子(富山真沙子)が何者かに殺されていた。
依頼、彼女の婿養子雄輔(久富惟晴)が当主となり、二宮家を支配していた。

和子が二宮家を訪れた日、雄輔の惨殺死体が発見される。



題名に”四谷怪談”とあるので、てっきり現代版伊右衛門かと
思いきや違うようですね。

長いこと見たいと思っている作品のひとつなのですが
再放送されることがないのは勿論、あまり話題に
のぼることもなくこのまま見れずに終わってしまうのか。。。




●「吸血鬼ドラキュラ神戸に現わる・悪魔は女を美しくする」  1979年8月11日
脚本: 大原清秀
監督: 佐藤肇
出演: 岡田真澄、岸本加世子、にしきのあきら、
北林早苗、桑山正一、田口計ほか

吸血鬼ドラキュラ神戸に現わる・悪魔は女を美しくする

400年前に殺された花嫁の面影を求め
その生まれ変わりの女性をさらうため神戸に現れた
ドラキュラ伯爵を描く恐怖ミステリー。

神戸の洋品店に勤める絵里子(岸本加世子)は、
自分とドラキュラ伯爵(岡田真澄)が結婚式を挙げる夢を見た。

婚約者のカメラマン友永(にしきのあきら)は思い過ごしだというが、
絵里子の身辺にはその後も奇妙な出来事が続いた。

そんなある夜、彼女のアパートにドラキュラの迎えの馬車がやって来た。

ドラキュラの屋敷に連れていかれた絵里子は
そこで自分の呪われた運命を知らされる。



タイトルとキャスティングからも非常にそそられる作品。
昭和のアパートの前に迎えの馬車って・・・
わかりやすくて、面白そうなのに放送される機会がありませんね。



●「生きていた死美人・病院偽装殺人」  1979年8月25日
脚本: 猪又憲吾
監督: 井上昭
出演: 蟇目良、宇津宮雅代、南原宏治、紀比呂子、
津山登志子、小坂一也、常田富士男、西岡慶子、
鮎川いづみ、谷口香、織本順吉、天津敏ほか

生きていた死美人・病院偽装殺人

貧しい医学生の英一(蟇目良)には
看護学校に通う不二子(宇津宮雅代)という恋人がいた。

8年後、有名医となった英一に突然、院長の娘
里美(津山登志子)との結婚話が持ち上がった。

不二子の存在が疎ましくなってきた英一は、
彼女を殺害する。

ところが、殺したはずの不二子が英一の行く先々に現れる。


単発でそれぞれに関連性はありませんが
いわゆる「死美人シリーズ」というやつですね。
院長の娘が津山登志子というのがピンときませんが
殺されて幽霊となってその男の前に姿を現す女に
宇津宮雅代というのは土ワイらしい起用だと思いました。




●「復顔・整形美女の復讐」  1979年9月1日
原作: 草野唯雄
脚本: 藤森明
監督: 国原俊明
出演: 市毛良枝、田村亮、中島ゆたか、横内正、
名古屋章、根上淳、中村竹弥、江藤純一、
白川和子、梅津栄、チャーリー湯谷ほか


三浦半島の洞窟で、若い女の白骨死体が発見された。
その同時刻、横浜は突然の雷雨に見舞われ
三崎観光に勤める太田(横内正)が稲妻をあびて倒れ
心臓発作を起こしていた。

太田は雑誌記者時代、取材が縁で三崎観光社長
三崎(中村竹弥)の娘君子(中島ゆたか)に気に入られ
付き合っていた恋人の由江(市毛良枝)を殺していた。

一方、警察では死体の身元を割り出そうと医大の
助手(田村亮)に死体のどくろの復顔を依頼する。




「整形復顔」はシリーズとなってDVD化されたり
ファミ劇で放送されたりしましたが
これも内容的には同じだと思うんですが
「整形復顔シリーズ」のひとつとして数えられていないようで残念。





●「自画像の怪・夫の亡霊に脅える女」  1979年9月8日
原作: 山村正夫 『自画像の怪』
脚本: 須崎勝彌
監督: 吉川一義
出演: 大空真弓、山城新伍、前田吟、三上真一郎、
加山麗子、三条美紀、竜崎一郎、佐原健二、
ひし美ゆり子、沼田爆、綾川香ほか


資産家の若妻・千鶴子(大空真弓)には
市原(三上真一郎)に泥棒の汚名を着せられた上、
犯されるという暗い過去があった。

その市原がある日現れて、千鶴子を強請った。
金を渡すところを家政婦に見られてしまった。



●「寝台車の死美人・白鳥のファンタジイ」  1979年12月29日
脚本: 白井更生
監督: 野田幸男
出演: 荻島真一、佐藤友美、木内みどり、柳生博、
牟田悌三、杉山とく子、ケイ・グレース、
早川保、長谷川弘、久慈霊運ほか

寝台車の死美人・白鳥のファンタジイ

無名のカメラマン森田(荻島真一)は
著名なデザイナー蓉子(佐藤友美)に認められ、
レディ・モード社の春のキャンペーン撮影の
全てを任された。

出世の糸口を掴んだ森田は美貌の蓉子に
野心を抱き、邪魔になった婚約者雪子(木内みどり)を殺した。

しかし、その直後から森田は、雪子の亡霊に悩まされる。



この頃は年末にも怪奇モノを放送してたんですね。
「怪奇!金色の眼の少女」も年末の放送でした。


なんの役で出演したのかわかりませんが、
久慈霊運って稲川淳二の「生き人形」で
名前が出てきていた霊能者なんですが
この人形を霊視して太っていた人だったのに
ガリガリに痩せて亡くなったというエピソードで
初めて知った人です。

本当のところはどうなのかわかりませんが、
ドラマにも出ていたんですね。


「死美人シリーズ」もニーズが高そうなので
「整形復顔シリーズ」が放送されたので
「死美人シリーズ」も是非放送して欲しいところです。


続きは次回のエントリーで。


                         
                                  
        

流し見で気軽に見れた 映画「ベガスの恋に勝つルール」

category - ライフスタイル
2017/ 04/ 06
                 
先日ツタヤで2008年に公開の映画
「ベガスの恋に勝つルール」を借りてきました。

ベガスの恋に勝つルール


今回は、以前見た別の洋画を借りたかったのですが
TSUTAYAになかったため目についたこちらを借りました。


失恋したジョーイ(キャメロン・ディアス)と職を失ったジャック(アシュトン・カッチャー)は
それぞれ同性の友人とベガスへ旅行へ行った。
ホテルでダブルブッキングとなってしまったことで
出会ったこの二人は酔った勢いで結婚してしまう。

翌日には離婚しようとしたふたりだが
ジョーイのコインでジャックがスロットをしたところ
300万ドルが当たってしまった。

ふたりは裁判で結婚の無効と賞金の所有権を主張するが
逆に半年間夫婦として過ごすように言われてしまう。


そんな偽物の夫婦は、それぞれが自分に有利に物事が運ぶようあれこれ画策する。

裁判はジャックが勝ってめでたく離婚するのだが
ふたりの心には変化が出てきて
結局、ふたたび結婚してハッピーエンドで終わるというもの。


見ただけで終わるという、ただそれだけの映画。
特に感想もないのだが、ストーリーが読める
単純な映画なので流し見には最適。

なんせ、集中してみなくても、見逃した場面があっても
結末が予測できるからユルユルで鑑賞することができる。


キャメロン・ディアスの服が自分の好みと一致してて
視覚的には楽しめた。


気負いなく気軽に見れるのがとても良かった。