2018/02/18
2018/02/16
2018/02/08
2018/02/05
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

ライフスタイル

        

「図ぶとい奴・危険な賭け」 (1978年)  西村京太郎 『優しい脅迫者』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 02/ 18
                 
●「図ぶとい奴・危険な賭け」  1978年2月18日
原作: 西村京太郎  『優しい脅迫者』  「「日本傑作推理12選」 エラリー・クイーン編」収録
脚本: 中村勝行
音楽: 坂田晃一
監督: 野村孝
制作: 大映テレビ
出演: 坂上二郎、丘みつ子、田村亮、市毛良枝、
鈴鹿景子、藤木敬士、鈴木ヒロミツ、江幡高志ほか


図ぶとい奴

理髪店主晋吉(田村亮)は三か月前
過って人をひき殺した。

ある日、店に来た五十嵐(坂上二郎)と名乗る中年の客が
散髪をしたうえ、料金を払わずに借金を申し込んだ。

五十嵐が例の事故の目撃者と悟った晋吉は
いわれるままに金を渡したが、あまりにも執念深く
店に来る五十嵐に、次第に殺意を抱いていく。


売れない役者が脅迫をしたが、それは一世一代の大芝居だった---。







野村晋吉は妻とふたりで理髪店を経営していた。
いつかは自分の店を持ちたいとコツコツと貯めて二十六万の貯金がある。


ある日の午後、晋吉の店に初老の男がやってきた。
はじめてくる客だったが、男は晋吉の名前を知っていただけではなく
三か月前に晋吉が幼稚園帰りの女の子をひき殺していたことも知っていた。


目撃者はいなかったと思っていたが、この男がそれを目撃していた。


男は代金四百円を払わず、その分の領収書を置いて帰って行った。
記された名前から男が五十嵐好三郎という名前だと知った。



しばらくするとまだ髪も伸びていないのに五十嵐が店へやってきた。
今度はヒゲだけあたってくれという。


前回と同じ、代金二百円を払わないままで、今度は領収書の額が
五千二百円となっていた。
五十嵐はこの先にある喫茶店へ来るように晋吉に言い
五千円を受け取って帰った。


五十嵐は次に一万二百円の領収書を渡し、一万円を晋吉からとった。
このままだと次は二万円、その次は四万円とどんどん要求してくる金が増えていくのだろう。


たまらなくなった晋吉は興信所に五十嵐の調査を依頼した。
五十嵐は売れない元俳優で現在は無職。
年の離れた妻と大学生の息子がおり金が必要であることがわかった。


次はいつ来るかと五十嵐の陰に怯えていると意外なところで五十嵐の名前を目にする。


五十嵐が道路に飛び出した幼児を命がけで救出したという美談が
新聞記事に載っていた。


晋吉が汗水たらして必死で貯めた金を冷酷に奪い去っていく五十嵐とは別人のようだ。


ひょっとしたら五十嵐は改心したのではないかと考えた晋吉だが
びっこを引いた五十嵐はまた晋吉の店へやってきた--。




ドラマの方は昔一度だけ見たことがあります。


土ワイでキンキンした声でがなり立てる刑事をやっているときの
坂上二郎はウザくていやですが、この役はとても良かった記憶がありますね。


まだ90分時代のもので、原作のタイトルからもオチがわかりやすいですが
とても面白いのでまた見たいなぁと思っています。





            
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「風の訪問者・フランス推理小説大賞作品」 (1979年)  ルイ・C・トーマ 『死のミストラル』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 02/ 17
                 
●「風の訪問者・フランス推理小説大賞作品」  1979年2月17日
原作: ルイ・C・トーマ  『死のミストラル』  
脚本: 内藤誠
監督: 小野田嘉幹
制作: テレパック
出演: 真野響子、黒沢年男、九重佑三子、三浦洋一、
金田竜之介、石橋蓮司、石井美智子、本郷淳ほか


建築家井草(黒沢年男)は、井草の車に妻を殺されたと
家へ乗り込んできた男と争ううちに、男の持っていたピストルが暴発し、
男が死亡してしまう。


間もなく井草の妻・夕子(真野響子)が問題の日に
自動車事故を起こしていたことを告白した。


夕子を愛する井草は、証拠隠滅のため死体を始末した。


ところが、日がたつにつれて驚くべき事実がわかる。







建築家・ジルベール・シャンポは妻のエブリーヌと二人暮らし。

十月も終わりに近いある朝、ジルベールは”驚くことが起こる”という
謎の男からの電話を受けた。
その夜、見知らぬ若い男がジルベールを訪ねてきた。


足を引きずっているその男はアントワーヌ・カルビニという銀行員で
彼の妻・ジョゼットはジルベールによって殺されたというのだ。
カルビニはジルベールに新聞記事を見せ、それによって
カルビニ夫婦が交通事故に遭いカルビニは頭部と右ひざに重傷を負い
ジョゼットは救急車の中で息を引き取ったことを知った。



どうやらカルビニは当て逃げの犯人をジルベールだと思い込んでいるようだった。
誤解を解こうとするジルベールだが復讐に燃え憎悪をたぎらせているカルビニに
反論する余地はなかった。


カルビニは拳銃を持っていてそれはジルベールに向けて火を吹こうとしている。
阻止しようとしたジルベールだが、拳銃は暴発し倒れたのはカルビニだった。



アトリエのドアが開き、戸口にはエブリーヌが立っていた。
ジルベールは新聞記事を見せことの顛末を説明した。
そして改めて新聞記事を読み直してみると
交通事故があった日時は、ジルベールは夜行に乗っていて
確かなアリバイがありカルビニは当て逃げ判を誤解していたことが確かめられた。


しかし、彼が不在の間、ファビエンヌという女友達からシーニュの別荘に
遊びに来ないかという誘いがエブリーヌにかかり彼女が車を運転しているとき
例の交通事故を起こしていたことが判明した!



ジルベールの正当防衛が主張できると喜んだのもつかの間、
そうすればエブリーヌのひき逃げが明るみに出てしまう。
ジルベールはカルビニの死体を始末することにした。
彼はその際に友人の不動産業者・ポール・マルネの車を
黙って拝借し無事に全てを終えた。



ところが死体が発見されてみるとカルビニのポケットに入れたはずの拳銃がないことに気づく。
それはマルネの車に落ちていた。


そして、何者かからエブリーヌ宛に毎日脅迫状が届くようになった。


カルビニは車を運転していたのはジルベールだと思い込んでいた。
実際に運転していたのがエブリーヌだと知っているものが
他にいることがわかりエブリーヌは正体のわからない脅迫者に怯える。



しかも、脅迫状にはエブリーヌがシーニュの別荘へ行かず
エブリーヌに夫以外の男がいるということも書かれていた。


エブリーヌがジルベールに秘密にしていたことを
脅迫者は知っている。



エブリーヌはニセのアリバイ協力を頼んだファビエンヌが
ジルベールを愛しているのを知っており彼女の仕業だと思い
脅迫状を手に彼女のところへ行くが否定されてしまう。



脅迫状の主は意外な人物だった。


最終的にエブリーヌの男の正体と事件の真相を知ったジルベールは
自らの命を懸けてその男に復讐をはかる。




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主人公の井草夫婦は黒沢年男と真野響子という
TBS「横溝正史シリーズ」 三つ首塔コンビ。
不動産業者・ポール・マルネは年齢や身体的特徴から
金田竜之介が演じたのかな?


「風の訪問者」のドラマ自体は見たことがないが
サブタイトルに”フランス推理小説大賞作品”と書かれていて
以前からとても気になっていた。



原作は1975年度フランス推理小説大賞受賞作。
ところどころに南仏特有のミストラルが吹いている描写が出てくる。



妻を交通事故で亡くしたカルビニの思い込みとはいえ
彼を殺してしまったジルベール。
彼の犯行が暴かれるまでを描くのかと思いきや
意外な展開でなかなか面白かった。





                         
                                  
        

「こちら名探偵出血奉仕・消えたエリート医師」 (1991年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 02/ 16
                 
●「こちら名探偵出血奉仕 消えたエリート医師・
黒い手術の謎 ハードボイルド危機一髪」  1991年2月16日
脚本: 高橋正康
音楽: 田辺信一
監督: 山根成之
制作: 松竹
出演: 高田純次、松原千明、甲斐智枝美、岡本麗、
高橋ひとみ、根上淳、山内としおほか




北多摩税務署に勤める西条一郎は(高田純次)は
大川課長(渡辺篤史)から怒鳴られ、大家の金田みどり(岡本麗)から
家賃の督促を受ける公務員としては冴えないいい加減な男だ。


そんな西条は税務署勤務の傍ら、密かに探偵業も営んでいる。



ある日、以前から世話になっている弁護士の乾百合子(松原千明)から
行方不明になっている東北医大の医師・沢井和行(山内としお)を
捜し出してほしいと頼まれた。



こちら名探偵出血奉仕・消えたエリート医師



依頼人は同病院で看護婦をしている相川友代(甲斐智枝美)で
沢井の婚約者でもある。
彼女はこのために仙台から出てきて東京には五日間しか居れないという。





友代は宿泊していたビジネスホテルを引き上げ
金を浮かすために西条の家へ転がり込み、
みどりの店を手伝いながら東京にいる間を過ごすことになった。


こちら名探偵出血奉仕・消えたエリート医師






西条は友代から沢井が持っていたというマッチを受け取った。
そこにはホステスらしき女の名前が書いてあり、
西条はその女・麻美(森永奈緒美)と会った。


はじめは口を割らない麻美だったが、金を掴ませて口を割らせた。
麻美は総合病院の院長・西脇(根上淳)から頼まれて
沢井と仙台で一夜を過ごしたというのだ。
大きな病院の院長がなぜ若い医師の沢井にそんなことをしたのか不審に思った。



西条はさっそく西脇に会い、その夜の約束を取り付けた。
ところが夜、病院を訪れると西脇が院長室で殺されていて
窓から出ていく男の姿を目撃してしまう。
だが直後、看護婦の神崎礼子(高橋ひとみ)に見つかり
西条は容疑者として警察の取り調べを受けることとなってしまった。


しかし、百合子の一押しで西条は無事に釈放された。


こちら名探偵出血奉仕・消えたエリート医師




西条は窓から逃げていった男が写真で見た沢井のような気がして
警察にはそのことを黙っていた。
しかも院長室の金庫の扉は開いていて
中に入っていた約二億円の金は盗まれていた。



友代は行方をくらます数日前に会った時に、やけに金回りが良くなっていて
学会の用事で急きょ出張すると話していたが、それは嘘だったということを
西条に話し彼の行動に不可解なものを感じる。


麻美には青木達也(片岡五郎)という愛人がいて、西脇のところにも
頻繁に出入りをしていた。
その後、現場からは青木の指紋が発見され、
警察の手が迫るのを恐れた青木は姿をくらましてしまう。



その青木から麻美に三浦半島の別荘にいると電話が入った。
青木は西脇を殺したのは自分ではなく、真犯人も知っていると言った。
警察は青木の愛人である麻美の動きを張っており
西条に別荘に行き青木の様子を見てきてほしいと依頼した。


西条は別荘に着くと駐車場に停めてあった車の中から
ガス自殺を図ったとみられる青木の死体を発見してしまう。
タイヤのそばには沢井和幸のイニシャルである、
KSの文字が入ったハンカチが落ちていた。



西条はそのまま東京へ引き返すと
麻美の部屋へ行き青木が死んでいたことを伝えた。
青木は麻美の部屋に大切な荷物を託していた。
中から外国人と日本人の名前が書かれたメモが見つかり
西脇の病院で不法な腎臓移植が行われていた可能性が大きくなってきた。




こちら名探偵出血奉仕・消えたエリート医師




西条は青木の荷物から見つかったメモに書かれていた日本人の中に
現職の浜岡代議士の名前を見つけて事務所を訪れた。
対応したのは秘書で西条が腎臓移植についてつっこむと
チンピラが部屋に入ってきて西条は事務所を追い出された。


帰る途中、青木から分け前をもらい損ねた子分が
西条が青木が院長室から盗んだ金を手に入れたと思い込み
ナイフを突きつけていきなり襲い掛かってきた。



それをかわした西条は、西脇が外国人から安く腎臓を買い
日本人に移植をしていた事実を突き止めた。


こちら名探偵出血奉仕・消えたエリート医師




その男が去った後、西条は浜岡の事務所にいたチンピラたちに襲われ
腎臓移植の証拠となるメモが入っていた青木のカバンを奪われてしまう。



沢井は以前アメリカの臓器センターへ研修医として行っていたことがある。
おそらく執刀したのは沢井だろう。


負傷した西条は、礼子の家へ行き、怪我の手当てを受けながら
腎臓移植について尋ねるが彼女は何も知らないらしい。
西条は玄関先で包帯を巻いてもらいトイレを借りてから帰った。


こちら名探偵出血奉仕・消えたエリート医師





西条は西脇と青木を殺したのは沢井ではないかと見た。
純粋に沢井を探している友代を思うと西条は心が痛んだ。



しかし、友代が仙台へ帰る日が翌日に迫ってきた。
西条はその夜、真相を暴くためにある場所を調べに出かけた。


ついた先は先ほど訪れたばかりの礼子の部屋だった。
礼子は不在で、探偵お得意の針でカギを開けると
暗い部屋の中へあがりこむ。


すると男の唸り声が聞こえ、押入れを開けてみると
中に猿ぐつわをされ縛り上げられた沢井がいた。


彼は、西脇が腎臓移植の報酬としてくれる大金に目がくらみ
アメリカで学んだ技術も試せるということで腎臓移植をしてしまった。
だが、すぐに後悔をし西脇のところへもうやらないと断りに行った。
帰り道西脇の差し金でやってきた青木に襲われ拘束されてしまった。



西条が沢井からこれまでのことについて打ち明けられたとき
部屋に礼子が帰ってきた。



西条ははじめ、沢井と礼子が共犯で、西脇と青木を殺したと思っていた。
手当てを受けに来た時、看護婦の彼女がひどい怪我だといいながらも
西条を部屋にあげずに玄関で手当てをしたことにひっかかりをかんじた。


トイレを借りたときに洗濯カゴの中に沢井の名前が入ったワイシャツを見つけ
夜、忍び込んだのだ。



西脇病院ではひそかに腎臓移植が行われていたが執刀していた医師が
交通事故で死んでしまい、代わりに連れてこられたのが沢井だった。


ところが沢井は一回手術しただけで降りたいと言ってきた。


礼子はこれを機に西脇病院をやめようと思い、
以前暗証番号を盗み見していた院長室の金庫を開け
金を奪い逃亡しようとした。


そこへ、西脇が帰ってきてしまい、礼子は襲われそうになったところ
近くにあった花瓶を振り上げて西脇を殺してしまった。


こちら名探偵出血奉仕 消えたエリート医師



死体の始末をどうするか思いあぐねていると、青木と西条が次々と入ってきたので
礼子は第一発見者を装うことにしたのだ。


その後青木の指紋が見つかったこともあり警察は青木を疑いだした。
礼子は西脇殺しの罪を青木に着せようと考えた。


だが、青木は西脇殺しが礼子の犯行と分かり三浦半島の別荘に
礼子を呼び出して盗みだした金の半分を要求してきた。


青木は捕らえていた沢井を自殺に見せかけて殺し
西脇殺しの犯人に仕立て上げようとしていた。




だが、青木の性格を知っている礼子は別荘で
青木をガス自殺に見せかけて車の中で殺した。
万が一他殺とわかった場合は、沢井を二人を殺した犯人にするつもりだった。


こちら名探偵出血奉仕 消えたエリート医師




礼子の部屋は逃亡の準備が完了しており、
もう少しで沢井は全ての罪を着せられて殺されるところだった。


翌日、予定通りに友代が仙台に帰ることになり
百合子がホームへ見送りに行った。
沢井は自首したことで二、三日は動きが取れないだろうと話す。



と、そこへ刑事たち同行のもとで沢井が西条に連れられてホームに姿を現した。


こちら名探偵出血奉仕・消えたエリート医師




西条は約束通り、友代が仙台に帰る前に沢井に会わせることに成功した。




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はじめ、沢井和行役の俳優が写真で登場するのですが、
V6の坂本昌行クンにててビックリ。

土曜ワイドの「新・赤かぶ検事奮戦記」ではV6の長野博クンも出演してましたからね。

でも映像で見たら坂本クンとは全然別人とわかりましたが・・・。





この頃の土曜ワイドなんで軽い気持ちで、本放送以来久しぶりに見ましたが
なかなかゆるくて面白かった。

もう一度見たいとは思いませんが。


制作はABCと松竹なんですね、高田純次のダジャレも盛り込んでいて
彼のキャラクターは活かせているかなという感じ。


最近80年代の再放送をやってくれるようになったので
初年度から80年代初期にやっていた
海外作家のやつをAXNミステリーあたりで特集してくれるといいんだけどな。






                         
                                  
        

クリスピードーナツのクリーミーチーズが美味しくておすすめ!

category - グルメ
2018/ 02/ 08
                 
渋谷で牛角ランチを食べた後は、スペースがあり
落ち着いて過ごすことが出来る
TOHOシネマズのところにあるクリスピードーナツへ入った。




クリスピードーナツ クリーミーチーズ

コンボにしてコーヒーと、クリーミーチーズを注文。



クリスピードーナツ クリーミーチーズ

このクリーミーチーズがめちゃめちゃ美味しい。
多分次回入ったときもこれを頼むと思うくらい気に入りました。



クリスピードーナツ ストロベリーチョコスクリンプル


ストロベリーチョコスクリンプルも半分食べた。


私が好きなストロベリーですが比較すると
断然クリーミーチーズに軍配があがります。





                         
                                  
        

「火車・カード破産の女」 (1994年)  宮部みゆきの山本周五郎賞受賞作品ドラマ化

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 02/ 05
                 
●開局35周年特別企画
「火車・カード破産の女」  1994年2月5日
原作: 宮部みゆき  『火車
脚本: 吉田剛
音楽: 小六禮次郎
監督: 池広一夫
制作: 東映
出演: 三田村邦彦、財前直見、沢向要士、山口果林、
船越栄一郎、森口瑤子、角野卓造ほか



休職中の本庁捜査一課の刑事・本間俊介(三田村邦彦)のもとへ
亡くなった妻の親戚で銀行の係長・栗坂和也(山下規介)が訪れた。



栗坂の婚約者に自己破産歴がありカードが作れなかったことを
彼女に話したその日から突然、姿を消してしまい行方を探し出してほしいと
相談をしにきたのだ。
栗坂は銀行で融資担当をしていて、婚約者が自己破産を起こしたような
人物には見えず何かの間違いだと考えているようだった。



婚約者は関根彰子(財前直見)といい、本間は新宿にある彼女の勤務先
今井事務機へ行くが、彼女の過去の勤め先はいずれも実態がない
嘘の経歴で固められていた。


火車・カード破産の女



本間は彰子が自己破産を申し立てたときの担当弁護士・溝口治子(山口果林)に会いに行く。
彰子は宇都宮出身で、川口に住んでおり、借金返済のために新橋のスナックで働いていた。
去年母が亡くなり簡易保険が二百万円入ることから、
自己破産した身でそれを受け取っていいのかを相談しに
今年の1月15日に再び事務所を訪れている。



彰子は清楚な美人だったが、治子の印象は男好きがするちょっとだらしない女だという。
関根彰子という女の印象が大きく違うことに疑問を持った本間が彰子の写真を見せると
治子は自分が知っている彰子とは別人だという。


火車・カード破産の女

本間は栗坂と一緒に、彰子が住んでいた部屋へ行ってみる。
そこはきちんと片付けられていて、彼女の人となりがうかがわれる。
栗坂に婚約者が関根彰子になりすましているらしいということを話すと
栗坂はそれが信じられず彰子と本間が組んで嘘をいっているのではないかと疑い
捨てセリフを吐いて部屋を出ていってしまう。



本間は治子がいう関根彰子が住んでいたコーポ川口へ行く。
3月18日に彰子は、大家の酒屋に手紙を残して突然姿を消していることがわかった。
そこへ、本間の来訪を受け彰子のことが心配になった治子が来た。


本間と治子はこれまでわかったことを整理した。


本物の彰子は1月15日に母の保険金の相談をしに治子の事務所へやってきて
3月18日に大家に辛いことばかりで東京を離れるから荷物を処分してほしいと
手紙を残して消えてしまった。
大家は勤め先の新橋のスナックに電話したが、彰子は給料も受け取らないまま
店からも姿をけしている。
そして、4月1日に杉並の方南町に、栗坂の婚約者・偽者の彰子が住みついた。


本間は大家から預かっている本物の彰子の荷物を見せた。
封筒の中には母の墓を買おうとしたのだろう、故郷宇都宮にあるみどり霊園のパンフレットが、
さらに女性のおしゃれグッズなどを扱う訪問販売のローズラインのカタログが入っていた。




本間は、彰子の故郷宇都宮に謎を解くカギがあるかもしれないと考え
宇都宮へ向かい、彰子の幼なじみ本多保(沢向要士)と会う。
そこで、本物の関根彰子(森口瑤子)の写真を見せてもらった。



火車・カード破産の女

現在は経営者となり妻・郁美(菅原あき)がいる保だが
初恋の相手彰子の行方が気にかかり、本間と一緒へ東京へ行き
調査の協力をすると申し出てきた。





さらに本間が偽者の彰子の写真を保に見せると、
撮影現場が大阪球場の住宅博であることも教えてくれた。


本間はさっそく単身新大阪へ向かい、展示場の女子スタッフに写真を見せ
偽者の彰子が来ていた制服から三西エージェンシーという会社を割り出した。
行ってみると同じビルには、彰子が残していたカタログの会社・ローズラインが入っている。



本間はローズラインへ行き、ついに偽者の彰子の正体がわかる。


ニセの彰子は新城喬子といい、片瀬秀樹(畠山久)と社内恋愛をしていた。
喬子は準社員として総務部で片瀬の部下として働いていたのだ。
片瀬は喬子から頼まれて、関東甲信越の顧客データを喬子に渡していた。


火車・カード破産の女

おそらく喬子は何らかの事情で、別人になるためにデータの中から彰子を
選び彼女になりすましたのだろう。
でも、一体どんな事情からそんなことをしなければいけなかったのか?


本間は片瀬から喬子に渡した全データをくれるようにいうと、
同僚刑事・碇貞夫(角野卓造)に新城喬子の身元を調査するように協力を依頼した。
碇の報告によると、喬子に離婚歴があることが分かった。


火車・カード破産の女

本間は三重県伊勢市へ行き、喬子の元夫・倉田康司(船越栄一郎)に会い、
喬子が福島の出身で両親と三人暮らしだったが、住宅ローンの負担から
父が闇金に手を出し、厳しい取り立てから一家は離散したという過去があることを知った。



倉田が喬子と知り合った時彼女は仲居をしていて
厳しい取り立てもおさまってきたところで
結婚に反対する倉田の親も説得し結婚した。


ところが、喬子がいいところの若妻におさまったことで
再び厳しい取り立てが始まる。
倉田と喬子は催促から逃れるために法的な手段を考えるが
喬子の父は行方不明でこれから手続きするとしても
身元不明で決着がつくのは七年後になる。


父が死亡したかどうかの確認もとれず、打つ手がなくなった喬子は
倉田のもとから姿を消し離婚届だけが送られてきた。
その後、名古屋の友人宅を数度にわたって訪れた喬子だが
喬子の行方はわからないままだった。


そのうちローズラインを辞めた後に、やってきた時には
喬子は片手に火傷をしたといい包帯を巻いていたらしい。


火車・カード破産の女

その頃、治子から本間に呼び出しの電話がかかった。



治子も彰子の消息をつかもうと、宇都宮のみどり霊園へ行き
そこで彰子が見学ツアーに参加した時の写真を手に入れた。
彰子の隣には喬子が写っている。


喬子は彰子に狙いを絞り、虎視眈々と接触する機会をうかがっていたのだ。
治子の話では彰子は、何者かに狙われているように怯えていたという。
本間は見学ツアーで過去を断ち切り、生まれ変わりたかった若い二人の女が
交わした会話を想像していた。



火車・カード破産の女



そんな時碇から山梨県警から得た身元不明の変死体があるという報告を受ける。
死体はバラバラにされ、韮崎市内の墓地の山林に各部を丁寧に袋詰めした上で
捨てられていたのを5月5日に発見されていた。
本間は片瀬へ電話をかけ、喬子を合わせたという片瀬の姉が
山梨に嫁いでおり、喬子は山梨に土地勘があることを確認した。



片瀬に頼んでおいた、喬子に渡した顧客データ160名分が到着した。
彰子の名前があるのは7月で、その前にはすりかわる候補者がいなかったのか?


本間は名古屋の友人宅を訪れたときに、喬子が手に火傷を負っていた
という話を思い出した。
おそらく、その人物が第一の候補者で、焼き殺そうとして失敗したのだろう。



火車・カード破産の女

そして、第二の候補者彰子を殺害して、すり替わることは出来たが
彼女がカード破産をしていた過去があることを知らずこれも途中で失敗に終わる。


となると、喬子は今、第三の候補者にすり替わろうとしているのではないか?


本間は碇、保と手分けしてリストの人物に電話を掛け
独身か?身寄りはあるか?
条件にあてはまるなら、最近近づいてきた若い女がいないかを調べ
第三の候補者をあぶりだそうとする。

火車・カード破産の女

そしてついに有力な人物を探し当てた。


彼女は木村こずえ(吉野真弓)という23歳の女性で身寄りは姉だけ。
去年の11月に放火があり、こずえは助かったが、姉はその後亡くなってしまった。
その頃、新城喬子が姉妹に接近してきたことを聞き出した。



喬子が名古屋の友人宅を訪れたときに火傷したのは
木村姉妹の家に火を放った時に負った傷だったのだ。
彼女はその時、ターゲットを殺し損ねたからだろう
そうとうに荒れていて浴室の壁に頭を激しく打ち続けていた。



火事の後、姉妹の前から消えた喬子から久しぶりに連絡が入り
姉がその後に死んだことを話すと墓参りがしたいといい
明日の土曜日の午後銀座で会うことになっているというのだ。



翌日、待ち合わせ場所のレストランへ本間、碇、保も同行した。


そして、いよいよこずえの待つテーブルに喬子がやってきた。



火車・カード破産の女


初めてその姿を見る新城喬子は何も知らずに、こずえのテーブルにつくと
恐ろしい犯罪者とは思えないくらい、明るい表情でこずえと会話を楽しんでいる。



本間は彼女の不幸な過去を断ち切り、幸せになりたいというひとりの女としての気持ちが
痛いほどわかり、目の前の犯人を捕まえたいのか逃がしてやりたいのか葛藤する。


だが、本間は刑事だ。


どんな事情があれど、これまで起こした罪は償わせなければならないし
次の犯行も阻止せねばならない。


複雑な思いを抱えたまま、本間は椅子から立ち上がり
負傷した足を引きずり一歩一歩彼女に近づいていく。


保も碇も、本間と同じく椅子から立ち上がり
喬子へ向かって歩みを進めていく。



三方向から堅い表情をしながら近づいてくる三人の男の気配に
談笑していた喬子も異様な空気を感じて表情がかわる・・・。









「火車」というのは、仏教用語で、罪人を地獄に運ぶ
火が燃えている車の事だという。




脚本の吉田剛が「原作を渡されたときは五時間ドラマだと思った。」
と、語っているように複雑なストーリー展開らしい。
池広一夫監督も、「ヒロインの気持ちをどう表現するのかがポイントで、
松本清張の”砂の器”の雰囲気を出したかった。」と語り
ヒロインの悲しみや苦しさを表現する演出には苦心したようだ。



確かに90年代半ばの作品であるが、しっかりとしたつくりで
思わず引き込まれてしまう演出がされていてとても良かった。
作り手の意気込み、原作への敬意や愛情を感じて
良い作品を作り出そうとする熱意は伝わってくる。




犯人となる女性と、身代わりにされた女性、
二人の若いが不幸な過去を背負った二女性の心理を
事件を追う刑事の目を通して描かれている。

喬子はラストシーン以外では全て回想シーンでしか登場しない。



刑事は妻の親戚の婚約者とはいえ、犯人の喬子には
会ったこともなく、写真の中でその姿を見て
周囲の人の話の中でしか喬子の人となりがわからない。



だからこそ主人公たちの前に喬子本人が登場した時の
ようやく実物を目の当たりにした彼らの心境が
まるで自分事のようにリアルに感じて臨場感があった。




ラストも犯人に刑事たちが迫ってきて、それに彼女が気が付いたところで
終わっている。
よって、喬子が刑事に逮捕され長々と自白することなく
それまでも彼女の心境などは刑事の口を通して語られていた。



いったい刑事たちはどういう言葉を喬子にかけて逮捕し、
彼女の口からはどのような言葉でこれまでのことが語られたのか。
それは視聴者の想像にゆだねられていて
だからこそ印象に残るラストシーンとなった。



ただ、難を言えば、十代の頃から激しい取り立てに追われて
そのためにようやっと掴んだ妻の座も手放さざるを得なく
生きるためにはもう別人になるより他手段がなかった
新城喬子を演じた財前直見にどうしても健康さが見え隠れしてしまい
若いながらも運命に弄ばれたやつれや不幸感が薄かったこと


カードの借金が膨れ上がり、水商売に身を落としたが
それでも最終的には自己破産するしか逃げ道がなく
挙句の果てに自分と同じ借金に苦しむ女に殺されてしまう
被害者・関根彰子を演じた森口瑤子の優等生感が隠し切れず
派手なメークとファッションをしても、男好きでちょっとだらしない女という
感じがしなかったことが残念。





そして、今回何より驚いたのは



最後の銀座のレストランでのシーン。



店内に流れていたのがサイゼリヤで流れている曲だった。
今回、記事を書くために改めてドラマを見なおしてみて初めて気が付いた。



しかも、ラストの印象的な場面で流れているのだ。


当初は今年記事を書く予定でなかった「火車」だが
なんとなく書いてみようと思い久しぶりに見ることになったが
そんな新たな発見もあり記憶に残る作品となってしまった。