幽霊シリーズ6 「幽霊温泉・迷探偵コンビ死の旅へ!」 (1981年)  『眠れる棺の美女』

浅茅陽子と田中邦衛の幽霊シリーズ第6弾!





●「幽霊温泉・迷探偵コンビ死の旅へ!」  1981年11月7日
原作: 赤川次郎  『眠れる棺の美女』  幽霊候補生 文春文庫 (262‐3) 収録
脚本: 窪田篤人
音楽: 桜庭伸幸
監督: 田中重雄
制作: 大映映像、俳優座映画放送
出演: 田中邦衛、浅茅陽子、小沢栄太郎、原悦子、
岡本富士太、花沢徳衛、下元勉、夏桂子ほか


永井夕子(浅茅陽子)は買い物から帰える途中、
何者かがあとをつけてくる気配を感じた。
男は夕子を襲うが、逃げる時にライターを落としていった。
夕子は男を追いかけていき、人が近づいてくると
持っていた缶詰で殴りつけたが襲った男ではなく
それは恋人の宇野喬一(田中邦衛)だった。



幽霊温泉

頭の傷の手当てを終えた宇野に、夕子は温泉旅行のチャンスだといい誘う。
宇野は静養をかねて温泉へ行きたいと、課長(小沢栄太郎)に申し出ると
宇野の保護者として夕子と一緒にいくことを提案された。


こうして二人は、新潟県の棺山温泉に行くことになった。


幽霊温泉

夕子の父の旧友で富豪の今泉仙一(花沢徳衛)から招待されたもので
駅へ着くと今泉が寄越した霊柩車で屋敷へ向かう。
二人は霊柩車の中に入ると、そこには棺が置いてあって
それが動くと中から幽霊に扮した今泉が出てきた。


家へついた今泉がいうには、あの霊柩車は村にやったもので
棺に入る日も遠くはないので感触を味わってみたく
今日は試運転だったということだった。


今泉には主治医の吉田(下元勉)紹介で看護婦兼
身の回りの世話をしてくれている会田良子(原悦子)がいた。
吉田からこの土地の言い伝えである亡くなった女房の
命日10月10日になると女房と同じ23歳の女が
死んで火葬場で焼かれるという話を聞かされた。
夕子も23歳だった。

家政婦(牧よし子)は、良子にお前も23歳だから気を付けろという。


今回の旅行で宇野と夕子は今泉の家に宿泊することになった。
そこで今回の旅の目的を説明した。


幽霊温泉

今泉には同居はしていないが、三人の子どもがいる。
長女の石浜由紀子(夏桂子)は結婚してブティックを経営しているが
経営状態がよくなくすぐにでも金が欲しい状態だ。
長男の晴之(伊東達広)は銀行勤めで結婚しているが
ギャンブル好きで女と金にだらしがない。
末っ子の誠(佐藤佑介)は、大学卒業後も就職せずに
ブラブラしているというかんじで全員信用ならない。


夕子は今泉からここへ来る前に彼らの素行を調査を依頼されていた。
東京で夕子を襲ってきた犯人は、彼らの中にいるのだという。


翌日、今泉が急死してしまう。
村長(井上昭文)がやって来たが、今泉の遺言状の存在が気になるようだ。
吉田は自分が死んだ後のことは、吉田と夕子に任せると言っていたと話した。



今泉の訃報を聞いて、遺族たちが次々に屋敷に戻ってきた。
由紀子と晴之は大げさに父が亡くなったことを
悲しんでいる姿を演じていたが、誠はそうではなく裏表がないようにみえた。
祭壇前で親族だけになると、由紀子も晴之も本性を現した。


夕子は村長が遺言状にこだわるのはなんかわけがあるんだと言うが
宇野は子供たちの調査をしても報告する人は仏さまだから意味がないという。
だが、夕子は霊界とコンタクトがとれるからちゃんと遺族の様子を報告すると言った。
村長は温泉の権利を巡る不正にかかわっていた可能性が出てきた。


夜、寝ていた宇野が目を覚ますと、夕子の姿がなかった。
さがしに行くと夕子は今泉の祭壇の前に座っていた。


幽霊温泉

ふすまから覗いてみると、棺桶の蓋があいて
幽霊となった今泉がむっくりと起きだしてきた。


幽霊温泉

今泉の幽霊に驚いた風もなく、夕子は話しかけながら
そばにあった酒をついでわたしてやった。


ギョッとしたのは、のぞいてしまった宇野の方だった。
そこへ暗闇から猫が宇野のところへ飛び降りてきて
動転した宇野は近くのものを倒し、大きな物音を立ててしまった。
背後には猫を可愛がっている家政婦がいた。


騒ぎが収まり宇野が棺のある部屋へ入っていくと
棺の蓋は閉じられていて、夕子は見た通り
今泉と話していただけだという。
そこへ物音を聞いた由紀子たちがやってきて
明日葬儀が終わったら東京へ帰ってくれと言われて
ふたりは部屋を出ていった。


良子は誠に、今泉はいい人なのにどうしてそれがわからないのかという。
彼女は父を早くに亡くし、今泉を父のように思っていた。
誠が家に戻ると、由紀子たちが本音を話していた。


幽霊温泉

うっかり財産を寄付したりするまえに
子供たちに遺産を残して死んでくれたことを喜んでいて
本音と建前の違う姉兄に呆れていた。
棺の中で今泉は、そのやりとりを聞いていた。


夕子はその後、宇野に本当のことを打ち明ける。
今泉は子供たちの本心を知るために死んだふりをしていて
出棺の時に生きていたことを明かすという計画だった。
これを知っていたのは、夕子の他に吉田医師、良子、
火葬場の担当者松本だけだった。


幽霊温泉

そして、いよいよ火葬をする日。
屋敷から棺を運び出すときに、中から大量の血が流れ出ていることに気が付く。
慌てて棺を開けてみると、今泉はナイフで刺されていて
本当に死亡していた。


夕子たちが着いたときと、今回のニセの死亡に続き
三度目の正直で本当に死んでしまった。
吉田は先代の時から今泉家に世話になっていて
学費も出してもらい医者になったことから
今回の計画に加わったことを悔やんで泣いていた。


県警の若山刑事(岡本富士太)がやってきた。
若山は警視庁警部の宇野をライバル視した。
警察で誠が以前東京で麻薬所持の逮捕歴があることを知ると
宇野と若山は吉田に会いに行った。
吉田は誠の事件を知ったら今泉が傷つくだろうと
今泉の耳には入れないで内密にしていた。
二人が医院をあとにすると、入れ違いに誠がやって来た。
吉田は麻薬の事は今泉も知らないことだから安心しろという。


由紀子夫婦が今泉の荷物を漁っていた。
夕子がやってきて、そこには遺言状はないというと
痛くもない腹を探られちゃかなわないと部屋を出ていった。
そこへ、村長が来たので、温泉権利の不正について
証拠があるので宇野に相談するつもりだと話すと
村長は夕子宛にこんなものが入っていたと言い
棺山神社への呼び出しの手紙を渡す。

夕子が神社へ行くとひょっとこの面をつけた男が
襲ってきたので抵抗する際に男の腕にかみついた。
倒れていた夕子を若山が発見して人工呼吸を施した。
それまで宇野と夕子を敵視してた若山だったが
唇を合わせたことで夕子を好きになってしまった。


今泉家には子供たちの他、吉田、村長も来ていた。
夕子は自分を襲った犯人がわかったと言い
村長の衣服をまくり腕の噛み跡をさらす。
村長は抵抗するがその場でとらえられた。
彼は不正を働いていて、それを知った夕子の口封じをしようとしたのだ。



素行の良くない誠が車の事故を起こして負傷した。
薬物を使用したのか、蛇行運転だったということだ。
重傷で悦子がつきっきりで看病することになった。
若山はすっかり誠が犯人だと思っていた。

夕子と若山が姿が見えなくなった宇野を探していると
棺の中に入っていた。
宇野と今泉は同じくらいの体格だったので
中で身動きがとれるスペースがあるかどうか実験していた。
その結果、自分一人ではうつぶせになることはできないことがわかった。
何者かが今泉をうつぶせにして、背中からナイフを刺したのだろう。

自分の子どもたちの本心を知るために
葬式の真似事までする男である。
今泉が警戒せずに、いわれるままうつぶせにされる相手。
それは、医師の吉田しかいない。



解剖を終えた今泉の遺体が屋敷に戻ってきた。
いよいよ、本当に出棺の日がきた。
真犯人がわかった夕子が棺の今泉に話しかけていると
自分の正体がわかったと思った吉田がやってきた。


「今日は何の日か知っているかい?」

「あたしが死ぬ日だとでもいいたいの?」


幽霊温泉

「そうだ。」



宇野は火葬場へ行く前に行方がわからない夕子を待つ。
部屋にネコが入ってきたので追っ払おうと座布団を蹴ったところ
周りの布が落ちて下に今泉の遺体があるのを見つけた。
すると、棺の中に入っているのが夕子ではないか?
すでに霊柩車は火葬場に向かって出発しており
今まさに棺が炎の中へ入っていこうとしていた。



幽霊温泉

追いついた宇野が急いで棺の蓋を開けると
気を失った夕子が入っていた。


吉田は病院を作りたがっていたが
金をどぶに捨てるようなもんだと断られていた。
子供のときから恩を売りつけてきて
長年の恨みがつのった結果だった。
吉田は捕まるくらいなら死ぬと
火葬場の火の中へ飛び込んだ。


由紀子の夫がたばこを吸おうとしたところ
夕子がライターで火をつけたやった。
それは、東京で夕子が襲われたときに拾ったものだった。


誠はもう薬には手をだしていなくて
吉田が栄養剤と偽って与えていたものだった。
同じ年頃で今泉を父のように思っていた
悦子とも心が通い合うようになっていた。


夕子に思いを寄せていた若山だが
宇野と夕子の関係を知り身を引いた。
宇野につっかかっていた若山だが
最後は気持ちが変化したようだった。










最初から浅茅陽子女子大生というイメージはなかったけど
この頃はさすがにキツイなという感じになってきましたね。


今回はあの軽快なテーマ曲がオープニングと
エンディングに流れます。
私は幽霊シリーズというと、この曲を思い出しますが
後半になってから使われ始めたようで
私は未見なのですが、この前の「幽霊学園祭」から
テーマ曲が変更になっていたようです。

またキャストも浅茅陽子、田中邦衛の順だったのが
田中邦衛、浅茅陽子へと変わっていますね。


また土ワイでたまにあることですが


幽霊温泉

「棺の中の美女」となっていますが


眠れる棺の美女


うちにある小説では「眠れる棺の美女」となっています。




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「火あぶりの女・祭りの夜、私を犯したのは?」 (1981年) 草野唯雄  『火刑の女』

●「火あぶりの女・祭りの夜、私を犯したのは?」  1981年7月18日
原作: 草野唯雄  『火刑の女
脚本: 石松愛弘
音楽: 高橋城
監督: 富本壮吉
制作: 大映企画
出演: いしだあゆみ、中山仁、長谷川哲夫、
岩井友見、高橋長英、松橋登ほか




火あぶりの女 いしだあゆみ

青森の病院に勤務する春美(いしだあゆみ)は、
ねぶた祭りの夜、何者かに麻酔をかがされて乱暴された。

数年後春美は出版社に勤める勇(中山仁)と結婚し
東京で幸せな生活を送っていたが
勇の会社から出版された小説を読んで驚いた。


青森の看護婦寮にいたころの暴行事件や
姉を殺された事件にそっくりな話が書いてあったのだ。
しかも、そのヒントが勇から出ているらしい。

春美は、勇がかつて自分を乱暴した男ではないかと考え
新聞記者の佐々木(高橋長英)と真相を突き止めようとする。










柴田春美は二年前に文洋社の編集部に勤務する
勇と社内結婚して社宅に住んでいる。
ある日、同じ社宅に住む藤井佳代に話しかけられ
勇が担当している文洋ノベルスから出たばかりの
足利康基の「私刑の女」という本を読んだかと尋ねられた。




春美はまだ読んでいなかったが、
それはある男が独身時代一人の女を暴行の上に
絞殺して埋めるが女は息を吹き返して穴から這い出て助かる。
八年後、その男女がお互い知らずに結婚し、
そこから復讐劇が始まるという内容だという。
佳代はそんなのありえないから設定に無理があるというのだ。

その話を聞いて春美はハッとした--。



春美は青森県出身で姉二人の三人姉妹だった。
高校を出るとすぐに見習い看護婦として長姉の昭子が働いていた
八木外科病院に勤務した。

忘れもしない八月三日のねぶた祭りの夜、三階にある看護婦寮で
ひとり窓から祭の様子を眺めていると知らぬ間に何者かが侵入してきて
背後から薬をかがされ犯されてしまった。


気が付いたときには男はおらず、窓は閉められガス栓が開いていて
部屋に充満していた。
同部屋だった昭子が部屋に戻ってきて「春美っ、ガスだよ!」と叫ぶと
ガスコンロのガス栓を閉めて、力いっぱい窓を開いた。
その瞬間ガス爆発が起こり、昭子の体は吹き飛ばされ
下を通っていたねぶた人形の上に落ち一晩苦しんで死亡した。

爆発が起こり部屋中が火の海になったものの
春美は奇跡的に軽傷で済んだ。


昭子が死ぬと、そのショックで母親が亡くなり、
青森に残ったのは結婚していた次姉の房子だけになった。
春美は秋田の叔母の家に移り、二年程過ごした後東京へ行った。


そして、忌まわしい過去の一切を忘れて新たに出直そうと
青森の事件のことは口外しないと決心した。

文洋社に提出した書類にも出身地を「秋田」としていて
青森が本当の出身地であることも
ましてや八木外科病院にいたことは一切話していなかった。





春美が「私刑の女」のあらすじを聞いて落ち着かなくなったのは
自分のレイプ事件と重ね合わせていたからだった。
帰宅すると勇の書棚にその本を見に行った。
だが、そこにはなく夫が故意にそれを持ち帰らなかった可能性が浮かんだ。



買い物に出た春美は「私刑の女」を買ってきた。
それを読んだ春美は、実際にそういうモデルがいて
その夫婦をもとに書かれたものではないかという直感があった。

春美は結婚前文洋社で働いていた。
それを活かして夫ではなく自分が社の人間に直接会って確かめようとする。


直感は当たった。
社では企画の段階で局長が設定に無理があると横やりを入れていた。
だが、編集部員のひとりが実際にそういう関係にある夫婦が身近にいて、
それを下敷きにしたからあり得ない設定ではないと強調し
このアイデアを足利康基に書かせたという裏事情があったのだ。



足利の家へ通っていた編集者は勇の他に田浦と溝口の三人だった。
春美は勇の電話帳から足利の連絡先を調べダイヤルを廻した。



一読者のふりをして「私刑の女」の設定に無理があると難癖をつけ
足利を怒らせると会社で聞いたことと同じく
実話に基づいたものだという言葉を吐かせた。
彼にそのことを教えたのは文洋社の編集者だというが
三人のうちの誰なのかは、さすがに口を割らなかった。


夫に一旦疑惑の目を向けた以上、自分を犯し姉を殺した犯人が
夫であるのかないのかハッキリさせようと思い
秋田の叔母のところへ会いに行くことを口実に青森へ向かった。


東京から寝台車で向かった春美はふとしたきっかけで
青森日報東京支社の編集者佐々木新平と出会う。
佐々木は春美に名刺を渡し、
青森に着いたふたりは個展をみたあと別れた。

春美は次姉の房子が近くに住んでいることから
久しぶりに立ち寄ってみた。



しかし、姉の姿はなく義兄の坪上と姪の秀子がいるだけで
部屋は荒れていて坪上も定職についている様子がなかった。
房子の帰りを待つために春美は坪上の家に泊まった。
その晩、夜中に目を覚ますと男が覆いかぶさっていた。
それは全裸の坪上で、春美はとっさに荷物を手に取り
部屋を飛び出そうとしたところ秀子も春美に縋りついてきた。

下の部屋のドアが開いていて、住人の女がどうかしたのかと聞いてきた。
春美は正直にことの成り行きを話した。
彼女の話によると房子は出かけているのではなく
ひと月ほど前に家を飛び出していた。



深夜に秀子を連れた春美は、佐々木に連絡をとると
友人の北村と住んでいるが、隣の部屋が空いているといい
すぐに手配してくれしばらく秀子とそこへ泊ることにした。
佐々木に今夜起こったことを全て話した。



翌日、身の回りのものを揃えると八木外科病院に行った。
同じ見習い仲間だった小森文枝がまだ勤めていたので
春美は事件当時のカルテを調べてもらったが
五年以上前のカルテはもう破棄されていた。


一人に限界を感じた春美はとうとうレイプ事件のことも
佐々木に打ち明けて協力をしてもらうことにした。


佐々木は春美に好意を持っていて勝手に独身だと思っていて
結婚していることを知ってショックを受けたが快く協力してくれた。


佐々木は暴行魔が春美の口をふさごうとガス栓を開けただけでなく
もし途中で春美が目を覚ました場合爆発死するように
仕掛けをしていたことをあげて、犯人に殺意があったことが明確だと言った。


佐々木はガス爆発事件があった日の四日前に東京から来ていた
勇と溝口と田浦の三人が乗った車が市内の交差点で追突されて
八木外科病院に入院した記事を見せてくれた。

勇は春美が秋田出身だと思っていて、青森の八木外科病院とは
何の関係もないと思っている。



「私刑の女」が自分たちをモデルにしたものではないかという
疑惑は春美の中で確実なものになっていった。

だが、佐々木と冷静に話し合ううちに独身の田浦は除外して
その後結婚した溝口にもその可能性があることがわかった。
もし、溝口の妻も春美と同じように過去にレイプされていた
経験があれば二組の夫婦にモデルの可能性がある。


そこへ差し入れを手にした北村が入ってきた。
北村は最初に春美を見たときに、十和田湖の旅館であった
女に似ていて驚いたという。
昭子の特徴とも似ていて春美は姉に間違いないと思った。
翌日が土曜日だったので、春美と佐々木は秀子を連れて
そこへいってみることにした。



東明館という旅館で坪上房子という女性が働いてないかと聞くと
五日前に辞めていて、噂によると「浅虫バラエティ」という
劇場で働いているらしいということだった。
房子には男がいて、それは一筋縄ではいかない男だということだけがわかった。





その翌日、三人は一見商店風のストリップ劇場「浅虫バラエティ」に行った。
まだ営業前だったが、ブザーを押すとしばらくしてドアが開き
日の光をまぶしげに、ネグリジェ姿の房子が姿を現した。

春美が坪上の家での出来事を話し、秀子を連れてきたと言ったが
房子は覚悟の上の家出で秀子を引き取るつもりは一切なかった。
この世に生き残ったたった二人の肉親だったが
春美はもう二度と房子と会うことはないだろうと思いながら劇場を後にした。


そろそろ春美も東京へ帰らなければならない。
坪上の部屋の合鍵をまだ持っていた春美は仕方なく
泥酔して正体なく寝ている坪上の隣に秀子を寝かせると
鍵を置いて部屋を出た。





一足早く東京へ戻った春美のところへ佐々木から電話が入った。

佐々木は勇たち三人は一階の大部屋に入院していて
当日はその部屋の患者たちは昭子を含めた看護婦らと一緒に
ねぶた祭りを窓から見物していた。
その時一階に確実にいたのは田浦だけで、勇と溝口については
証言が取れなかったという。
これ以上八木外科病院から調べられることはないとみて
春美が溝口の妻敏江に直接会って彼女に暴行された過去があるかどうかを
探り出すことになった。



溝口は生まれも育ちも東京で、その後敏江と社内結婚していた。
しばらくすると敏江と話すうまいチャンスがやって来た。
敏江は小田原の生まれで、いまでも両親と未亡人の姉が住んでいる。
高校を出ると一年程デパートに勤めたが、その後は伊豆大島へ行き
叔母がやっている波浮港にある旅館を一年余り手伝い
その後一旦故郷へ帰るが、上京して文洋社に入社したという
過去の経歴を聞き出すことが出来た。


敏江は波浮旅館の叔父の十回忌があり、
春美に一緒に波浮に行かないかと誘ってきた。
どうやらそこには苦い思い出があったようで
一人で行くのは気が進まない様子だった。

春美は波浮港という言葉を聞いたときひっかかるものがあった。
まだ文洋社にいたころ、川端康成の「伊豆の踊子」に出てくる
旅芸人のモデルとなった踊り子たちが作者と伊豆の下田で分かれた後に
大島波浮の港へ渡り、そこで小さな飲み屋をやっていたという実話がある。



彼らのその後がどうなったのか、ドキュメントストーリーにしようという
企画が持ち上がり、作家と同行して文洋社の編集部員が大島へ行った。
それが誰であるのか突き止めようと思い、かつての同僚に調べてもらったところ
作家は三村修で行った期間も敏江が波浮の旅館にいた時期と重なる。
ただ、同行した編集部員の名前だけはわからなかった。


春美は佐々木にこの事を話すと、佐々木は取材を理由に三村と会うと言った。
そして、三村から波浮へ行った時の月日と、同行した編集者の名前と
その時の不審なエピソードを聞くことが出来た。


帰ってきた佐々木から報告を受けた春美は
敏江と一緒に波浮港を訪れることにした。
その時、佐々木から頼まれていた伊豆の踊子の
モデルのその後も調べることになっていた。

春美も現地で重要な情報をつかみ東京へ戻るが・・・・。




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「火あぶりの女」という題名と、ねぶた祭りの夜に暴行を受け
その男が自分の夫かもしれないというシチュエーションから
長年見たいドラマだったけど見ることが出来ず。
せめてストーリーだけでもと思い、原作本を購入したがそれも色あせてきて、
という組み合わせの一つです。



自分の中では「火あぶりの女」とこの2か月後に放送された
斎藤栄原作の「悪魔を見た家族」がなぜだかかぶっています。

ふたつとも自分の中では”胸を締め付けられるような息苦しさ”を
感じた作品だからかもしれない。
あるいは、小説を購入した時期が一緒だったからか。



「青森」「思い出したくない過去」「いしだあゆみ」という組み合わせが
自分の中ではしっくりきているドラマ。


中山仁と高橋長英も後の「鬼火」コンビ。
「火あぶりの女」で高橋長英は、ヒロインをサポートする新聞記者なのですが
NHKで放送された「七瀬ふたたび」で彼が演じた山村とイメージがダブっています。


脚本は石松愛弘で土ワイでわりと初期から何本か書いているんですよね。
義兄は監督の池広一夫。



ドラマでは溝口夫婦を長谷川哲夫と岩井友見で
田浦が松橋登だったのかな?


小説の方では、佐々木が作家の三村と会ったり
春美が敏江と波浮へいったことで
春美を襲った犯人の正体を掴むのにもう一歩となってきます。

それらの情報からさらに確証を得ようと
佐々木はある人物に会いに行く。


そして、最後にひとつ殺人事件が起こります。
青森の事件と今回の事件が同一人物とすると
まだまだ犯人は一人に絞り切れない。

春美と佐々木は、最後にある実験をして
ついに真犯人を突き止めますが
犯人はその直後事故死してしまうというもの。


ドラマでは原作と若干設定が変わっているようですので
どういう風に映像化されたのか興味津々です。
時間の関係で三人姉妹ではなく二人で
房子のところはカットして作られているかなと
予想しています。


と、こうやって記事に書いていると突然ドラマを見れることが多くなってきているので、こちらも期待してます。





「追いかけろ!カージャック!恐怖の人妻24時間」「消えた私」 (1977年) 

どちらも見たことがないのですが気になる2作品。
土曜ワイドの第4、5回目の放送でした。


●「追いかけろ!カージャック!恐怖の人妻24時間」  1977年7月23日
原案: 岡田裕
脚本: 佐治乾
音楽: コスモス・ファクトリー
監督: 小沢啓一
制作: 日活
出演: 倍賞美津子、原田芳雄、村野武範、
舟久保信之、阿藤海、飯田誠ほか


農協を襲いガードマンを殺して八千万円を奪った柏木(原田芳雄)ら
三人組は、静子(倍賞美津子)の運転する乗用車を乗っ取った。
静子は息子悟(飯田誠)を連れて、エリート商社員の夫
本田(村野武範)のもとへ行くところだった。

到着が遅れると夫が心配して警察に告げると訴える静子に
柏木は本田との連絡を命じた。

事情を知った本田は妻の車を単身で追跡する。




妻子を救うため車を追いかけてとめようとする
夫の追跡劇を描いたものでスリリングな展開が見どころなんでしょうか。

見たこともない上に情報もないので
これ以上の詳しい内容がわからないのですが。







●「消えた私」  1977年7月30日
脚本: 国広威雄
音楽: 池野成
監督: 貞永方久
制作: 松竹
出演: 岩下志麻、井上孝雄、森本レオ、
南美江、三宅くにこ、小野恵子、宮井えりなほか



消えた私



モーテルのフロント係利江子(岩下志麻)は、
スポーツカーで乗り付けたアベックを見て驚いた。

女は妹の美佐子(岩下・二役)で相手は
宝石商の桑山(森本レオ)だったからだ。

美佐子はかつて利江子の恋人だった俊介(井上孝雄)を奪い結婚したが、
それにはあきたらず他の男との情事を重ねていたのだ。

美佐子への復讐を考えた利江子は、俊介の勤め先に電話をする。


珍しく岩下志麻が出ていて、原作もないことから
同じく詳しい内容がわからないとても気になる作品のひとつ。



土曜ワイドで岩下志麻というと
メナードのCMのイメージしかありません。




ドラマではどうやらこの後、妹の方は殺されてしまい
姉が愛した男の妻の座を狙いにいくようです。




こちらも原作ありきの作品ではないので
いったいどういう内容なのか詳しいところがわかりません。





「三毛猫ホームズの怪談・赤猫は死を招く」 (1981年)  シリーズ第3弾

三毛猫ホームズシリーズ第3弾!



三毛猫ホームズの怪談




●「三毛猫ホームズの怪談・赤猫は死を招く」  1981年5月16日
原作: 赤川次郎   『三毛猫ホームズの怪談
脚本: 窪田篤人
音楽: 羽田健太郎
監督: 小山幹夫
制作: 東映
出演: 石立鉄男、坂口良子、丘みつ子、岡田奈々、
赤塚真人、川地民夫、弓恵子、内藤武敏ほか


三毛猫ホームズの怪談


片山義太郎(石立鉄男)はフィアンセの吉塚雪子(坂口良子)と共に
車で後輩の石津(赤塚真人)の新居へ向かっていた。
途中白い猫をひき殺したように感じて、
車を降りて調べたが猫は姿も形もなかった。
そこへ刈谷立子(丘みつ子)が途中まで乗せて欲しいと言い
同乗することになった。



目的地付近で人だかりがして車を降りてみた。
子供が川で溺れていて石津が助けて引き上げていた。
元警察官の森田(浜村純)はあいつがやったんだと騒いでいて
娘で保母をしている絹子(岡田奈々)に止められていた。
車に戻ると立子は姿を消していた。


石津の家へ着くと、一連の騒動について片山達に説明した。



この辺りの地主で北沢常代(村田知栄子) という老婆がいて
息子の保夫(川地民夫)と妻の真紀子(弓恵子)の3人で暮らしているが
保夫は40半ばでも定職も持たず、一家は人付き合いが悪かった。

三毛猫ホームズの怪談

猫屋敷と呼ばれていて常代が大切にしている猫が
1年前団地の子供達にいじめられて池に突き落とされて死んでいて常代は恨んでいた。
常代のところにはもう一匹白い猫がいる。
森田がいうあいつとは保夫の事だった。



石津は同じ棟に住んでいる絹子に真剣に惚れていた。
そこへ絹子がやってきて、森田が常代のところへ乗り込んで言ったという。
片山たちが北沢宅へ行くと、常代の姪の立子が出迎えた。
石津が離れへ行こうとするとコンクリートを塗っているところで
石津の靴跡がついてしまい職人から怒鳴られて引き返す。

三毛猫ホームズの怪談

すると庭から雪子の叫び声が聞こえ、森田と保夫が争っていて
なんとか二人をわけた。



森田は子供たちに嫌がらせをしているのは保夫だと信じて疑わない。
保夫夫婦が結婚式に招かれて不在だったある夜
森田はそっと家を抜け出して常代の家へ行った。
常代がいる離れの前はコンクリートを塗ってまだ乾いておらず
靴跡が残る状態だった。
風呂から上がった絹子は父が出かけていることを知る。
その晩、離れで常代が殺されていて、
障子には大量の常代の血液が飛び散っていて
常代が可愛がっている白猫が赤く染まっていた。
見つけたのは具合が悪くて途中で帰ってきた保夫だった。


野島課長(内藤武敏)は早速片山らを現地へ行かせた。
そこでいつか車に乗せてやった立子がいて、常代の姪だと知った。
離れのコンクリートは乾いていて、3種類の足跡があり
石津、保夫、森田のものであるはずだった。


鍵は常代と、保夫と真紀子しか持っておらず
外部から離れへ行くにはコンクリートが乾いていなかった
道を通るしかなかった。



三毛猫ホームズの怪談

森田と常代は日ごろから激しく敵対していた。
片山と石津は森田の家へ行き、前夜のアリバイを聞くと
絹子が父は自分と一緒に自宅でテレビを見ていたというが
片山は彼女が嘘をついていると感じた。
片山が靴箱を除くとコンクリートが着いた靴は見当たらなかった。


片山と雪子は石津の家へ泊まった。
翌朝、いなくなったホームズを探しに林に出かけると
森田が捨てた靴が見つかり
森田が首を吊って死んでいるのが発見された。
首の絞め後からも他殺の可能性はなかった。
常代殺しを苦に自殺したのだろうという見解になった。


片山と石津が絹子の家へ行くと、彼女は初めて
父のアリバイで嘘をついていたことを告白した。
だが、父が犯人ではないと話す。


絹子を愛している石津も辞職覚悟で雪子とホームズと一緒に
洗いなおすことにした。


三毛猫ホームズの怪談

片山は立子に会い、北沢家の内情を聞きだした。
レストランを出るときに冷凍食品会社の高木と立子が話をしていた。

その後北沢家へ行くと保夫に鍵のことなどを聞くが
疑っているのかと激怒され慌てて引き上げる。




三毛猫ホームズの怪談

片山も石津と雪子に協力することになり
みんなで絹子の職場の保育園へ行った。
そこでホームズがシーソーのコケについて教えてくれ片山はピンときた。
森田が死んでいた現場のコケと同じではないだろうか。
早速森田が死んでいた現場へシーソーを移動させた。

木の下にシーソーを設置して、木に縄をかける。
ジョギングの習慣があった森田が、シーソーを見つけて立ち止まる。
犯人が来て森田に話しかけて、長話の末疲れたからシーソーに座る。
共犯者が現れて、森田の背後から縄を首にかけ
犯人がシーソーから立ち上がると、森田の首にかかった縄は締まり
まるで自殺したように見せかけた。


そのことを片山が野島たちに報告した。
その時アリバイがあったと思われる真紀子も怪しくなってきた。
保夫は川で殺されていて死体の上には赤い猫が乗っていた。
死因は凍死だった。
真紀子は高木とホテルで浮気していたので保夫は殺せない。


雪子は絹子の荷造りを手伝っていた。
落ち着いたらここから引っ越すつもりらしい。
雑誌を束ねているとホームズがそれを蹴散らした。
何気なく雑誌を取るとそれはバレエに関するものだった。
絹子は子供の頃バレエをやっていて公演の雑誌を持っていたのだ。
そこにはバレリーナだった立子の写真が載っていた。
立子は主役に抜擢されたこともあるが
父親の病気でその後バレエ界から消えてしまった。


雪子は北沢邸へ行き、立子のあとを追っていった。
すると冷凍車をみつけ、保夫のパイプが落ちていて
なぜ凍死したのかに気づいた。


その時、冷凍車の扉がしまり雪子は閉じ込められてしまい。
高木と、立子が車を運転してどこかへ逃げていく。
真犯人に気がついた片山と石津も車を捕まえ後を追った。
立子たちは冷凍車から降りるとクレーンで錘を吊り上げて
落下させて車を潰して中にいた雪子を殺そうとした。
しかし、追いついた片山たちがなんとか阻止した。

8年前立子の父は、常代によってアルコール中毒と偽装させられて
病院に入れられたまま死亡していた。
そのショックで立子の足は動かなくなり、バレエをあきらめた。
そして莫大な財産のほんの一部を立子にやりレストランを開業させていた。
常代が生きていると財産が自由にならないという理由から
立子と保夫は組んで常代を殺した。



三毛猫ホームズの怪談

立子がバレリーナだったことから、離れへ行くときにトゥシューズをはいて
つま先立ちでいき、常代を殺す。
足跡はその後に結婚式から帰ってきた保夫が
その上を歩きシューズの跡を消してしまった。



常代殺しを森田にきせるために、シーソーを持ち出して
ジョギングしにきた森田に立子が話しかけて
ふたりはシーソーに腰をおろし
その背後から保夫が首にロープをかけて
立子がシーソーを離れると首に縄が締まり
そのままふたりで吊るし上げて自殺とみせかけた。


財産が手に入った保夫が独り占めしようとしたので
最後は保夫も殺した。


三毛猫ホームズの怪談

立子は自供すると、その場から飛び降りて死んだ。



三毛猫ホームズの怪談

絹子は前に話したとおり団地から引っ越すことになった。
片山たちも見送りにいった。
人望のあつい絹子のために子供達もやってきた。
車が発車すると石津は絹子の後を追ったが・・・。



片山は雪子に子供達を池に突き飛ばした犯人は
近所の変質者で逮捕されたことを報告した。












2作目「追跡」で初登場した石津も今回でサヨナラです。
同じ団地に住む保母の岡田奈々に結婚を考えるまでの
強い恋心を持ちますが、彼女は団地から引っ越していってしまう。


ごうつくばりのバアさんが殺されたときの、血しぶきが怖すぎ。


ネコちゃんもこれをかぶり、赤猫に変身してしまいます。


ユーモラスな中にもエグイ演出があり
だからこそそれが結構効いている感じなんですよね。



幽霊シリーズ4 「迷探偵コンビは死なず!幽霊湖の花嫁」 (1979年) 『幽霊候補生』

浅茅陽子と田中邦衛の幽霊シリーズ第4弾!

前作に続いてシリーズの中でも好きな作品のひとつです。



●「迷探偵コンビは死なず!幽霊湖の花嫁」  1979年10月27日
原作: 赤川次郎  『幽霊候補生
脚本: 窪田篤人、渡辺祐介
音楽: 渡辺岳夫
監督: 渡辺祐介
制作: 俳優座映画放送
出演: 浅茅陽子、田中邦衛、池上季実子、加藤嘉、
香野百合子、殿山泰司、小沢栄太郎、千石規子、
草薙幸二郎、森下哲夫、玉川良一、梅津栄ほか


幽霊湖の花嫁


探偵マニアの女子大生永井夕子(浅茅陽子)と
警視庁警部の宇野(田中邦衛)は1週間の休暇を
どこで過ごすかで対立していた。
心霊写真に凝っていて幽霊が見たいという夕子は
幽霊が出ると噂される福島県の盤霊湖へ1人で旅行することにした。



夕子は列車の中で、強引に行き先を決めてしまい
宇野がいない寂しさを感じていたところ
友人の平松浩二郎が乗り込んできて
目的地が同じことから一緒に行動することにした。


着くと浩二郎は内藤という屋敷へ入っていき夕子は外で待つことにした。
浩二郎は父が死ぬ間際に、出生の秘密を内藤という家へ行って聞くようにと言われていた。
浩二郎が行ったとき、家主の内藤雄造(加藤嘉)は不在で
息子の雄一郎(森下哲夫)が応対した。
浩二郎が自分は内藤の息子で、雄一郎の弟ではないか確認したいと言うと
雄一郎はいいがかりだといい、雄造が戻ってくるまで内藤家の車を借りることになった。
戻ってきた浩二郎は夕子と時間つぶしにドライブへいく。
山道を走っている時に木の間から鏡の反射のような光が差し込んできて
ハンドル操作を誤って車はそのまま転落してしまった。




幽霊湖の花嫁

1週間後、宇野が流しで洗濯板で服を洗っていると、
テレビのニュースが流れて、盤霊湖から内藤家の車が引き上げられて
夕子と浩二郎が乗っていたものとみられているが
水深が深いことから、もし死んでいても死体は上がらないという報道を見た。



幽霊湖の花嫁

宇野は上司の本間課長(小沢栄太郎)に事情を話し休暇を延ばしてほしいと言った。
グチグチ言われたが、最終的には土産を買ってくることでOKをもらい
宇野は早速盤霊湖へ向かった。

列車とバスの中で、平松百合(香野百合子)と一緒になった。
盤霊湖入口で下車すると、百合を女子学生たちが出迎えてくれ
自転車でどこかへ消えてしまった。


宇野は事故が起きた盤霊湖へ行ってみると
満月の晩、全裸で泳ぐひとりの女性を見つけた。
それは、死んだと思った夕子だった。
宇野を見ると夕子は再び湖に入りどこかへ泳いでいくので
慌てた宇野も湖に飛び込み後をつけていこうとするが
溺れてしまい地元の江口(草薙幸二郎)に救出されて
旅館で意識を取り戻した。

幽霊湖の花嫁

宇野は旅館の主人(梅津栄)や、女将(ひろみどり)に
自分が刑事で姪の夕子を探しに来たことを打ち明けた。
女将は盤霊湖で見た女は内藤家の嫁だった
たず子のユーレイだという。

内藤家は300年も続く旧家で、20年前に雄造の妻の
たず子が幼い娘と息子を連れて湖に身を投げた。
満月の晩になると女のユーレイが出ると言ううわさがあった。


しかし、宇野は夕子だと思い、内藤家へ行ってみることにした。
すると、浴室で夕子が入浴中で、そこを使用人(姿鉄太郎)にみつかり
殴られて気絶をしてしまった。


屋敷の中で意識を取り戻し、雄一郎と巡査部長の木戸(玉川良一)がいた。
宇野が事情を説明すると、内藤の遠縁の娘で
階段から落ちて記憶を失っていたアキヅキ キヌエがやって来た。
その女こそ夕子なのだが、宇野は知らない男だといった。
だが、部屋から去る時に宇野にウインクをしていった。


彼女は盤霊湖に車が落ちたとき内藤家に助けられていた。
雄造は雄一郎が仕組んで車を転落させたと考えていて
夕子が記憶を無くしているのをいいことに口封じのためにかくまっていた。


幽霊湖の花嫁


雄造の妻は平松という男と子供二人を連れて駆け落ちしており
雄造が妻を刺殺して、女中のトク(千石規子)も協力して
盤霊湖へ重しをつけて沈めていたのだった。
この辺り一帯の土地を持っている雄造は
雄一郎や親戚関係にある江口が村長の西田伍一(殿山泰司)たちと協力して
東北電鉄という開発業者に土地を売ろうとしていることを阻止したかった。


その後、宇野は百合と学生の悦子(池上季実子)たちが
キャンプファイアーをやっているところに出くわした。
宇野が正体を明かし、内藤家について知っていることがないか尋ねると
百合が話があるといいふたりだけで話すことにした。
それを陰から悦子が聞いていて、悦子は宇野の助手になって
サポートしてあげるという。

幽霊湖の花嫁

内藤家の勝手口に、卵売りに扮した悦子がやって来た。
トクに卵を売ろうとしたところ、夕子がやって来たので
トクに隠れてサインを送ると宇野からの手紙を屑籠へいれた。
悦子が帰って行き、トクの目を盗んで夕子はそれを盗み出した。
これで悦子を介して宇野と夕子は連絡が取れるようになった。
夕子は今夜8時湖のボート乗り場に来てくれと
宇野に手紙を渡してもらった。



夕子は1階の部屋をあてがってもらったが
2階には開かずの間がありそれが気になっていた。
そこへ入ってみようとしたところ鍵がかかっていて
グズグズしているうちにトクに見つかり失敗に終わった。

夕子は宇野に会うために具合の悪いふりをして、早めに部屋にひきあげた。
トクが薬を持ってきた、眠り薬だと悟った夕子は飲んだと装って
部屋の窓からそっと外へ抜け出し無事に宇野と会えた。

幽霊湖の花嫁

雄一郎は車転落の細工を雄造から疑われていたが
あれはあんたがやったんだろうと江口を呼び出し問い詰めた。
江口は浩二郎の出現で遺産の分け前が減ることなど
雄一郎の意思を組んでやったことだと言う。



百合は内藤家にいき雄造に会い、出生の秘密を直接確認しようとした。
百合たちの母は幼い頃に蒸発してしまい、父が死ぬ間際に
ここへ行って話を聞くように言い残していたからだ。
だが、雄三は浩二郎は来てないし、内藤家の車も無断で使ったの1点張りだった。



帰ってきた百合を宇野が待っていて、内藤家の人間がカナヅチであることを聞いた。
百合は雄一郎にあなたの母は自殺ではなく、真相をしりたければ
夜の10時に湖のボート乗り場へ来てくれと手紙をだした。


一方、雄三のもとには雄一郎、江口をはじめ村長ら村の人間が来て
土地の売買について合意してくれないか掛け合うが
雄三はその前に宇野を東京へ返せとつっぱねる。
村長たちは木戸に宇野をなんとか逮捕してくれというが
そんなことはできないと断られる。

幽霊湖の花嫁

百合と雄一郎がボートで会っていると、江口が陰からその様子を見張っていた。
百合は自分が母に似ているので驚いたのだろうといい
浩二郎が湖の底に沈んでいるので、自分たちがここで死ねば
兄妹3人が一緒になれるといい、ボートから雄一郎を突き落とす。
カナヅチの雄一郎は溺れそうになり、浩二郎の車の事故の細工をしたのは
江口であることを叫んだ。

湖に来ていた宇野も雄一郎の言葉を聞いて、
そばにいた江口を捕まえようとするが、村人たちもやってきて
宇野は木戸のところまでつれていかれると
隣の仮拘置所に閉じ込められてしまったものの
宇野を探しに来た悦子たちによって拘置所から助け出された。



一方、屋敷では雄三のもとを江口が訪れていた。
部屋から抜け出した雄一郎の行方を知っているといい
知りたかったら土地売買の契約書に判を押せと迫ってきた。
雄三はトクにハンコを押すようにいい、目配せをした。



その間に夕子が開かずの間の鍵を開けて
とうとう中に入ることに成功した。
部屋には百合そっくりなたず子の肖像画があった。
サインから平松が描いたものだとわかった。
引き出しには内藤一家五人の写真があり
裏に記載されている名前から
雄三、たず子、雄一郎、百合、浩二郎だとわかる。
そこにはナイフも入っていた。

幽霊湖の花嫁

すると、いつの間にか夕子の背後には雄三がいた。
すべて見てしまったんだね、というと
これまでのことを語った。
雄三はたず子と平松との不貞を疑っていて
百合と浩二郎が平松の子どもだと思い
たず子を刺殺し、トクとふたりで湖に沈めた。
その後に、百合も浩二郎も自分の子どもだと知ったが
後の祭りで、雄一郎だけを息子と思い生活してきた。



殺人の真相を知ってしまった夕子を雄三はナイフをもって追いかけまわす。
そこへ、ずぶ濡れになった雄一郎と百合たちが戻ってきて
雄三が殺人をおかそうとするのを制止した。
雄三はその場で自分を刺して死んでしまった。
江口の方も、トクに毒入りの飲み物を飲まされて死んでいた。


幽霊湖の花嫁

事件が解決し、宇野と夕子はゆっくりと温泉につかり一晩過ごすと、
宇野が起きた時には夕子は既に東京へ帰っていた。
慌てて夕子を追いかける宇野は、
課長と約束した土産のまんじゅうを買い忘れたことに気づく。









幽霊湖の花嫁

今回は私が好きな加藤嘉が出ていますが、
その旧家に長年使える家政婦を千石規子が演じています。


いるだけで怪しそうなイメージがあるのに
夕子が屋敷の中で探偵ごっこしているところに
暗闇からすっと姿を現したりして、すごく怖かったです。

すっとぼけた婆さん役もうまい人ですね。

幽霊湖の花嫁

幽霊シリーズでレギュラーの次に登場回数多いんじゃないかという
殿山泰司がまたまた出演。
確かに、このシリーズが持つ雰囲気に合っています。




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