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展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

土曜ワイド劇場

        

「L特急雷鳥九号殺人事件」 (1987年)  西村京太郎のトラベルミステリー第10作

category - 土曜ワイド劇場
2020/ 02/ 14
                 
土曜ワイド劇場のトラベルミステリーの第10作。



●「L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉
北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女」  1987年2月14日
原作: 西村京太郎  雷鳥九号(サスペンス・トレイン)殺人事件 (光文社文庫)
脚本: 篠崎好
音楽: 甲斐正人
監督: 野村孝
制作: 東映
出演: 愛川欽也、三橋達也、真野あずさ、
森本レオ、水原ゆう紀、早川保、戸浦六宏ほか



L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉 北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女



10時20分、大阪発金沢行のL特急「雷鳥9号」のトイレで殺人事件が発生。
大阪での研修を終えた警視庁の西本(森本レオ)、清水(井川晃一)らが
同じ列車に乗っていたことから福井県警の刑事(早川保)の捜査に協力することとなる。



被害者は金の悪徳商法で悪名高い羽田貴金属工業社長・羽田真一郎(石山律雄)で
拳銃で至近距離から心臓を撃ち抜かれており貫通した弾丸が転がっていた。



L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉 北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女




はじめはビジネス上の怨恨によるものと見られたが捜査が進むうちに
別れ話が拗れていた羽田の愛人・久保寺環(水原ゆう紀)の存在が明るみとなった。
清水が雷鳥9号で環と鉢合わせたためホテルに潜伏していた環を署まで連行。


羽田が殺される前日に電話で雷鳥9号で落ち合う約束をしているのを知った環は
相手が新しい女ではないかと疑い彼を殺そうとしたことまでは認めたが
トイレに行った時にはすでに羽田は殺されていたと容疑を否認。



L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉 北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女




そんな中、西本にはもう一人気になる女の存在があった。
同じく雷鳥9号で羽田の隣に座り談笑していた若い女である。
その女を西本は環が泊まっていたホテルの前で偶然目撃し
東京在住の三浦由美子(真野あずさ)だと割り出した。



羽田を殺した拳銃はその後線路から発見され西本はそれを
東京の亀井(愛川欽也)に伝えるときに由美子の身辺調査も合わせて依頼。
亀井と清水が由美子の部屋を捜索するがまるで調べに来るのを予期していたかのように
部屋の中は整理をされており恋人・川原とのツーショット写真が残されていた。



L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉 北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女




川原は大学の先輩で代議士の瀬能久太郎を両親に紹介した。
瀬能を通じて羽田の会社に三億円を投資するが失敗し財産を失ってしまう。
そのショックからか両親が相次いで死亡し責任を感じた川原は
一年前九頭竜湖で投身自殺を遂げていた。



その頃、雷鳥9号の洗面所で靴まで神経質に洗う由美子を見たという目撃者が現れた。
恋人の仇を討つために羽田を射殺した可能性が高まり瀬能も行方不明である。



亀井は福井県警の捜査に合流し九頭竜湖にいた由美子を発見するが
取り調べでも由美子は一切の質問に答えず頑なに黙秘を続ける。
やがて、由美子がグアムで拳銃を入手したらしいことが判明し送検された。



L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉 北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女



十津川警部(三橋達也)たちはなぜ由美子が否認ではなく黙秘を続けているのか疑問だった。
もしかしたら誰かを庇っているのかもしれないしだとするとそれは川原の弟・明(和泉史郎)しかいない。
あるいは二人が共謀して羽田を殺したという事も考えられる。



彼女の弁護人は明が用意した。
公判には東京で捜査を進めていた十津川が証言台に立つことになり
亀井と二人で福井まで出向く。




L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉 北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女



ところが、弁護士の片岡(戸浦六宏)は検察側が用意した証人に対しても
異議を申し立てることなく事実関係を明らかにするだけという結果に終わった。
十津川は勝てる見込みがない裁判を引き受けないという評判の片岡が
なぜ由美子に有利になるよう裁判をすすめないのか腑に落ちなかった。




そんな中、一か月前から行方を絶っていた瀬能が金沢で射殺体となって発見される。
しかも、死亡空いて時刻はほぼ羽田と同じ頃だった。



すると、片岡がこれまでの態度を一変させ大きく動き出す。
公判で羽田を撃った銃と瀬能を撃ったものが同じであることを明らかにすると
金沢で瀬能を殺した由美子が雷鳥九号で羽田を殺すことが物理的に不可能だとし
由美子はどちらの犯人でもないと反論した。



L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉 北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女



十津川たちは由美子が真犯人だという確信がありトリックを解こうと試みるが
出来ないまま捜査は行き詰ってしまう。


十津川は亀井に雷鳥九号のトイレの窓から捨てられたと思われる
凶器の拳銃が発見された現場行き犯人が仕掛けたトリックを見破った。
簡単なことだった、拳銃ははじめから二つ用意されていたのだ。




L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉 北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女




午前九時三十分、金沢で明が拳銃Aで瀬能を射殺する。
由美子は十時二十分、大阪から雷鳥九号に乗り込むと
呼び出しておいた羽田を拳銃Bで至近距離から撃ち殺す。


羽田の体を貫通した弾はトイレの床に転がっている。
由美子は予め拳銃Aで撃っておいた弾とそれをすり替えた。
それにより羽田も瀬能と同じ銃で撃たれたと思わせることに成功する。


その後、明は拳銃Aを線路脇に投げ捨ててさも犯人が雷鳥九号から投げ捨てたように細工をした。
拳銃が発見された場所は由美子の乗った雷鳥九号の線路の上を
反対車線が上から直角に横切って行く。



L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉 北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女




明は瀬能を殺した後金沢から列車に乗り、二つが交わる付近で銃を下の線路に落としたため
捜査陣はてっきり大坂発の雷鳥九号から銃が投げ捨てられたと思い込んでいた。


ただ全ては推測で物的証拠は何もない。
亀井はおそらく由美子は拳銃Bを雷鳥九号から川に投げ捨てたとみて
川ざらいされることとなった。




第四回目の公判前、亀井は由美子に面会しに行き
このままいけば由美子は無実となるだろうが自分は由美子が真犯人で
あることを知っていると告げた。


L特急雷鳥九号殺人事件・大阪~福井~芦原温泉 北陸路で連続殺人!グリーン車から消えた女



部屋を整理し覚悟を決めて今回の犯行を決行し一時は
恋人が死んだ九頭竜湖に身を投げようとした潔さを見せた由美子が
そんな状況のままで幸せになれるのかと精一杯の説得を試みた。


そして、初めて証言台に立った由美子は羽田は自分一人で殺したと告白する。



傍聴席にいた明がたまらず、それを否定し全ての罪をかぶろうとしたところ
川の中から拳銃Bが発見され新たな証拠物件として提出された。









雷鳥九号(サスペンス・トレイン)殺人事件 (光文社文庫)


真野あずさの恋人の弟で彼女を慕う川原明を演じた和泉史郎がハンサムで気になった。
調べてみると現在は俳優を引退されているようですね。


古いドラマをこうしてブログに書くようになってからこれまでなんとなく見たことはあっても
名前と顔が一致しなかった脇役の人たちのそれが一致するようになり
楽しみのひとつとなりました。


今回は諸角憲一が気になりましたね。
ちょっと記事公開までに時間がとれなくてうまく調べられなかったので
また出演作品にぶち当たったら調べてみよう。







************ トラベルミステリーシリーズ ************


1. 「終着駅(ターミナル)殺人事件」

2. 「再婚旅行殺人事件・出雲で死んだ女」

3. 「あずさ3号殺人事件・京都ー信州、婚前クイズ旅行のワナ」

4. 「寝台特急あかつき殺人事件」

5. 「東北新幹線殺人事件」

6. 「寝台特急「北陸」殺人事件」

7. 「特急”白鳥”十四時間」

8. 「特急北アルプス殺人事件」

9. 「寝台急行”銀河”殺人事件」

10.「L特急雷鳥九号殺人事件」

11.「阿蘇殺人ルート」

12.「みちのく湯けむり殺意の旅」





            
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「温泉若おかみの旅情殺人推理・九州別府~血の池地獄に死体の忘れ物!」 (1995年)  シリーズ第2弾

category - 土曜ワイド劇場
2020/ 02/ 11
                 
温泉若おかみの殺人推理シリーズ第2弾。

●「温泉若おかみの旅情殺人推理・九州 別府~
血の池地獄に死体の忘れ物!」  1995年2月11日
脚本: 長野洋
音楽: 小宮氷十三
監督: 合月勇
制作: 大映テレビ
出演: 大島智子、南田洋子、長谷川初範、左とん平、
金田明夫、阿知波悟美、前田つばさほか



品川雪江(大島智子)は東京の広告会社で働いていた時に
夫・幸一(金田明夫)と社内恋愛の末に結婚。

その後、小説家志望の幸一が執筆に専念できるように
彼の故郷の別府に引っ越し幸一の実家がやっている旅館「あしや」で若女将として修行中の身。
いつも姑でホテルの大女将・梅子(南田洋子)から厳しいしごきを受けている。



ある日、雪江の姪で大学生の大崎夏子(前田つばさ)がホテルに来た。
梅子は就職活動中の夏子がホテルにいる間、
仲居頭の上野秀子(阿知波悟美)の下で見習いをさせることにした。




温泉若おかみの旅情殺人推理・九州 別府~ 血の池地獄に死体の忘れ物!





そこへ小説の評論家だと自称する鶴川(草野裕)が愛人の海老沢百合(谷川みゆき)と泊まりに来た。
小説家を目指す幸一は鶴川をキッカケに作品を世に出そうと企む。



幸一が鶴川と百合と一緒にゴルフをしていると、突然鶴川が心臓まひで死亡した。
宿泊客が急死したとあり騒動となっていると百合が行方をくらましてしまう。
二人が泊まっていた部屋からは鶴川だけの荷物が残され物色されている。
宿泊者カードに書かれた名前も住所もデタラメだった。



梅子は旧知の別府南署の目黒刑事(左とん平)に通報するが
鶴川の死因に事件性はみあたらず雪江は鶴川の荷物をまとめると自室で預かる。



そこへ警察庁外事局の刑事・上原(長谷川初範)がやってきて
鶴川と百合は指名手配犯だというと鶴川のスーツケースを開け
荷物を調べるが事件の手掛かりとなる証拠品は見つけられなかった。



温泉若おかみの旅情殺人推理・九州 別府~ 血の池地獄に死体の忘れ物!




雪江は外出した際に行方をくらましていた百合と遭遇。
逃げる百合を追いかけてつかまえようとするが上原が来たため
その後のことは上原に任せてホテルへ帰って行った。



さっそく雪江はそのことを梅子と彼女を訪ねてきた目黒に報告。
上原という刑事の存在に不審を持った目黒が調べてみると北沢宏治という偽刑事だった。



また死亡した鶴川の正体も東西銀行神戸支店の出納係長をしていた町田一郎で
不正融資がバレて銀行をクビになっていたことも明らかになる。



温泉若おかみの旅情殺人推理・九州 別府~ 血の池地獄に死体の忘れ物!




そんな時、今度は血の池地獄から男の刺殺体が発見された。


被害者は前科がある兵庫県出身の船橋辰男。
最近、東西銀行の現金輸送車が二人組に襲われ一億二千万円が強奪されたが
船橋は犯人の一人だとわかった。



船橋はあしやに押し入り着替え中の夏子に姿を見られていた。
偽刑事の北沢も船橋も町田の荷物から重要な何かを探そうとしていたらしい。



一方、新聞から東西銀行の現金強奪事件を知った雪江も幸一を相手に
推理したストーリーを語りはじめる。



温泉若おかみの旅情殺人推理・九州 別府~ 血の池地獄に死体の忘れ物!




東西銀行に勤めていた町田の協力を得て北沢と船橋が現金輸送車を襲い
逃走中に待機していた町田と百合に金を渡し二人はコインロッカーに金を隠した。
百合はスキをみて町田から金を奪い北沢と落ち会い山分けする予定だった。



ところが、町田が突然死してしまう。
北沢と百合は町田の荷物の中からロッカーの鍵を探したが見つけられなかった。
もちろん雪江もそれを探し出すことは出来なかった。



その頃、北沢と百合は町田が泊まっていた部屋に自由に出入り出来る
ホテルの関係者が鍵を盗んだのではないかと疑いはじめていた。
花瓶を壊した時部屋から慌てて出てきた夏子を目撃した百合の話しから
二人は夏子を誘拐してしまう。



温泉若おかみの旅情殺人推理・九州 別府~ 血の池地獄に死体の忘れ物!





北沢はナイフで夏子を脅し鍵のありかを吐かせようとするが
何も知らない夏子は泣き叫び雪江に助けを求めた。
それを聞いた北沢は幸江が知っているものと思い込み
鍵と交換で夏子の身柄を介抱すると雪江を呼び出した。



雪江からこのことを聞いた幸一も慌てふためいた。
町田の荷物はスーツケースの底まで調べたが鍵はどこからも発見されない。
その時、幸一は町田が土産用の陶器のオルゴールを買っていたことを思い出した。


開けてみると、中からコインロッカーの鍵が出てきた。
雪江はそれを握りしめて北沢が待つ場所へ幸一が運転する車で向かい
梅子はすぐに目黒にこのことを知らせた。



温泉若おかみの旅情殺人推理・九州 別府~ 血の池地獄に死体の忘れ物!




指定された場所に着いた雪江は鍵と交換で夏子を救出しようとするが
北沢たちに鍵を奪われたうえに夏子と共に殺されそうになる。
幸一も二人を助けようとするが北沢からナイフで腕を切りつけられ
あわやという時ようやく目黒が到着。



北沢と百合は逮捕され事件は解決。
目黒は百合立会いのもとロッカーから金を引き上げようとするが中は空だった。
おそらく北沢と百合の動きを察知した町田が他の場所に移したのだろう。



温泉若おかみの旅情殺人推理・九州 別府~ 血の池地獄に死体の忘れ物!




一億二千万円は露と消えてしまったかと思われたが
かまど地獄から大量の金が噴き出てきたと騒ぎになっていた。



湧き出る温泉と共に金が噴出したちまち温泉は金の湯と化した。




************ 温泉若おかみの殺人推理シリーズ ************


1. 「温泉若おかみの旅情殺人推理・山陰城崎-女三人死体連れ」

2. 「温泉若おかみの旅情殺人推理・九州 別府~血の池地獄に死体の忘れ物!」





                         
                                  
        

「ホテル大火災の殺人トリック!1/60秒 謎解きの死角」 (1990年)  筑波耕一郎 『1/60秒謎解きの死角』

category - 土曜ワイド劇場
2020/ 02/ 10
                 
ホテル焼死事件の背後に隠された意外な真相をイラストレーターの女性が暴く。


●「ホテル大火災の殺人トリック! 
1/60秒 謎解きの死角」  1990年2月10日
原作: 筑波耕一郎  1/60秒「謎解き」の死角 (エイコー・ノベルズ)
脚本: 猪又憲吾
音楽: 小六禮次郎
監督: 日高武治
制作: 東京映画新社
出演: 叶和貴子、三浦浩一、赤座美代子、村井国夫、
赤塚真人、ケーシー高峰、下塚誠ほか




ホテル大火災の殺人トリック!  1/60秒 謎解きの死角




イラストレータの草間冴子(叶和貴子)は十年前に交通事故で父を亡くし、
母のマサエも死期が迫っていることを医師から告げられた。
マサエは再婚で前夫との間に一人娘がいることを知っていた冴子は
父親が違う姉の栄子(赤座美代子)に母の命がもうすぐ終わることを電話で知らせる。



栄子とその夫で八十島興産の社長・八十島政晴(村井国夫)がマサエの病室にやってくる。
こうして異父姉妹は初めて顔を合わせ、マサエも死ぬ前に栄子と再会することが出来た。




ホテル大火災の殺人トリック!  1/60秒 謎解きの死角




母の死後、八十島邸を訪れた冴子に栄子はこれからは姉妹として付き合っていこうと
表情が曇りがちな冴子を元気づけ、八十島も優しく受け入れてくれた。
しかし、冴子は母が死んだばかりの栄子が八十島の目を盗んで
嬉しそうに電話の相手と話すのを偶然立ち聞きしてしまい男性の気配を感じる。



しばらくして、ホテルグリーンヒルズで火災が発生。



結局この大火災により男性五名、女性二名の死亡者が出た。
うち女性はデザイナーの島津由美子と判明するが残る一人は黒焦げで身元がわからない。
やがて、802号室にいた栄子の可能性が高まってくる。



ショックを受けた冴子は信じたくはなかった。
八十島も栄子の女友達が遊びに来ていて死亡した可能性を示唆するが
栄子が姿を現さない以上死亡したと認めざるを得ない状況だ。


ついには八十島もあきらめ死者は栄子と由美子だと顔写真付きで新聞に公表され
冴子の一縷の望みは断たれた。



冴子の仕事仲間で雑誌者に勤めるユウスケ(三浦浩一)の友人の
カメラマン・沖周平(赤塚真人)は偶然グリーンヒルズの火災現場に遭遇し
その時の様子を撮影していた。



ホテル大火災の殺人トリック!  1/60秒 謎解きの死角




ところが、冴子はその周平が自宅のベランダから転落死したという知らせをユウスケから受ける。
冴子が急いでユウスケに会いに行くと、ちょうど刑事の陣内(ケーシー高峰)から
事情を聞かれている最中だった。



警察は周平の部屋は鍵がかかっており、マスターとスペアキーはそれぞれ
周平のズボンのポケットと部屋に残されていたことから自殺の線で捜査を進めていた。
部屋には死の恐怖を紛らわすために飛び降りる直前に飲んだと思われる
毒入りの焼酎瓶とグラスが発見される。




陣内は周作が死んだ日、冴子と広尾のレストランで食事しているのを知っていた。
冴子と別れた周平が広尾のバーで冴子にフラれたという証言者がいたといい
自殺の動機を調べるためにやって来たのだと説明する。



確かに冴子は自宅まで送ってくれた周作が愛を告白し迫ってきた時に
平手打ちをしてひとりで帰ってきたがそのことは陣内には伏せておいた。
しかし、冴子はそんなことくらいで自殺するとは信じられなかった。



ホテル大火災の殺人トリック!  1/60秒 謎解きの死角




周作の死体の第一発見者は物音を聞きつけて庭に出てきた1階の住人・竹田あゆみ(寺島まゆみ)で
異音を聞き他の住人達も次々窓から顔を出し音の正体を確かめようとした。
そのうち5階に住む翻訳家の三上(頭師孝雄)が、周平が倒れてるのを見て庭に立ち尽くすあゆみに
「どうしたのか?」と尋ねた時に干していた洗濯物の靴下の片方を下に落としてしまっていた。



陣内も二人に事情を聞きに行くが特に不審な点も見当たらず
周作の部屋は密室で第三者が侵入し突き落としたと考えられないことから
上層部は自殺として処理していた。



そんな中、ユウスケは周平が撮影したグリーンヒルズの火災写真が
ネガごとなくなっているのを知る。
60分の1秒で連写された写真はみんなが見逃していた何かを写してしまったのではないのか。
それに気づかれてはまずい人物が自殺に見せかけて周作を殺した可能性がある。




ユウスケがこのことを陣内に報告すると興味を持ってくれたが
事件は周平の自殺として処理されている。



ホテル大火災の殺人トリック!  1/60秒 謎解きの死角



陣内はその後の捜査で、周平が死ぬ前に飲んだ毒が
グラスの中ではなく焼酎の瓶に入っていたことに不審を抱いていた。
自分で死ぬつもりなら酒瓶ではなくグラスに入れるはず。



陣内は定年間近で再就職先も決まっている。
今の状況では自殺で決定した周平の死を他殺の線で捜査することが出来ない。
しかし、一度浮かんだ疑問を刑事として見てみぬふりはしたくないため
ユウスケに個人的に協力すると申し出た。



その後、ユウスケは名古屋にいる周平の兄から著名人の豪邸を特集した
雑誌の中に挟まれていた一枚の写真を受け取る。
それはグリーンヒルズの火災の時に炎に包まれた女があがいているものだった。


周平は自分が撮影した写真の中にこれを見つけ女性の誰かを確かめようと
引き延ばしたのだ。
ユウスケは冴子に周平はこの写真が持つ意味の重大さに気がつき
そのために殺害されたのだと話す。




グリーンヒルズでの女性の死亡者は二名、写真の女が栄子でない以上
島津由美子であるはずだ。
さっそく周平が持っていた写真の女と由美子の顔写真を比較するが別人だった。
となると、死んだのは由美子と栄子以外のもう一人の女性。




ホテル大火災の殺人トリック!  1/60秒 謎解きの死角



二人は八十島に写真を見せて栄子が生きている可能性があるといい
栄子が姿を現さないのは彼女に男がいるからだと大胆な仮説を話す。
妻が火災を利用し男と逃避行していると言われた八十島は嫌悪感を露わにする。




ユウスケの調べで栄子の愛人が五十島興産乗っ取りを企む椎名(遠藤征慈)という男で
自分の資金を援助して椎名の計画に加担していたことがわかった。
椎名はグリーンヒルズ火災の翌日から消息がわからなくなっている。




冴子の方も陣内の「最近あゆみの金回りがよくなっている。
周平と顔見知りだった三上とあゆみがグルだったら殺しも可能だ」と
言っていた言葉が引っかかっていた。
そして、ふとしたキッカケで密室のトリックを解く。



三上が周平を殺したあと部屋の鍵を掛けて自分の部屋に戻る。
その後、周平の部屋の鍵を靴下に入れてうっかり落としたふりをする。
周平の死体のそばにいたあゆみが靴下の中から鍵を取り出すと
周平のズボンのポケットに入れる。




ホテル大火災の殺人トリック!  1/60秒 謎解きの死角





冴子がユウスケと一緒に陣内に密室の謎を解明したと話しに行くと
陣内もまた三上が八十島の中学時代の同級生であることを掴んでいた。
そして、ホテル火災の写真の女が八十島の恋人・小池サトコだとわかり
火災以降行方が分からなくなっていることも明らかになる。



陣内はグリーンヒルズの火災で死亡したのは栄子ではなく
八十島の恋人だったサトコだと断定した。
周平も八十島の命令で三上があゆみを協力者にして
自殺に見せかけて殺したと見て二人を取り調べる。



追い詰められた八十島は周平の写真を奪うために冴子を伊豆におびき出した。
八十島は写真の女性に似ている人を知っていて確かめるために貸して欲しいと頼むが
冴子は周平が殺された証拠になる大事な写真なので後日複製を渡すといい拒否した。



八十島は冴子を殺そうと人のいない場所へと誘いだすが
殺される寸前に出発前の冴子の伝言を聞いていたユウスケが救出する。


ホテル大火災の殺人トリック!  1/60秒 謎解きの死角




八年前、八十島は夫を亡くしたサトコと再会し関係が復活する。
それに気づいた栄子は椎名と出逢い会社を乗っ取るために資金まで提供し
八十島に復讐をしようとした。



ホテルの火災の晩、三上は八十島の命令で栄子と椎名を尾行していた。
八十島は栄子が外泊することを知っていてグリーンヒルズでサトコと会う予定だったのだ。
ところがホテルで火災が発生し、802号室で黒焦げ死体が発見されたことを知った。
八十島は栄子を張っていた三上からの連絡を自動車電話で受けると
最愛のサトコを失った時に楽しんでいた栄子と椎名に憎しみが湧き三上に殺すよう命令する。



やがて、黒焦げの死体は栄子と発表され全ては上手くいったかに見えた。
ところが火災の現場を周平が撮影していたことを知り
電話でネガごと言い値で買い取りたいと申し出た。




不審を抱いた周平は写真に何か重大な秘密があるのではないかと考え
女性が炎に包まれてもがいている写真を拡大した。
それは発表されている栄子とは別人でありカラクリに気づき始めた。



ホテル大火災の殺人トリック!  1/60秒 謎解きの死角



周平は栄子の顔写真が掲載されていた雑誌にその写真を挟み
名古屋の兄のところへ送る。


八十島は栄子殺しが公になるのを恐れて三上に周平殺しを依頼し、
あゆみも金の力で協力者となる。



帰宅した周平の部屋を毒入りの焼酎を手土産に三上が訪ねた。
苦しんだ三上を担いでベランダから突き落とすと部屋から火災写真のネガを盗みだす。
鍵を盗むと自分の部屋に戻り、靴下に鍵を入れて庭に落とした。
あゆみは鍵を取り出すと周平のズボンのポケットに入れ密室トリックが完成する。



ホテル大火災の殺人トリック!  1/60秒 謎解きの死角




三上の供述通り埋められた栄子と椎名の死体が発見されたと陣内が報告に来た。
冴子の目の前で八十島は逮捕された。






1/60秒「謎解き」の死角 (エイコー・ノベルズ)




                         
                                  
        

「越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は空虚に叫ぶ」 (1991年)  折原一 『白鳥は空虚に叫ぶ』

category - 土曜ワイド劇場
2020/ 02/ 09
                 
同僚の自殺事件の背景に隠された謎を追う。
やがて時刻表に隠された巧妙な殺人トリックを暴きだす。



●「越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は虚空に叫ぶ!」  
1991年2月9日
原作: 折原一  白鳥は虚空に叫ぶ―特急「白鳥」60秒の死角 (カッパ・ノベルス)  (「白鳥」の殺人に改題)
脚本: 吉田求
監督: 小谷承靖
制作: 東映
出演: 伊藤蘭、萩原流行、並木史朗、
清水由貴子、北詰友樹、左とん平ほか



越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は虚空に叫ぶ



小松証券に勤める石野亜矢子(伊藤蘭)は同期の河田光雄(北詰友樹)からプロポーズを受けた。
気弱な光雄が酒の力を借りてしたことで亜矢子は返事を保留にしていた。



その後、突然光雄が退職したため亜矢子が課長の横山修司(佐々木勝彦)に
退職の理由を尋ねると客からの預かり金を勝手に運用して穴をあけたと知らされる。
連絡が取れなかった光雄から亜矢子の元に電話が入り
自殺をするつもりだと言い別れを告げられる。



しばらくして光雄が新潟県の青海トンネルから特急「白鳥」に飛び込み
岩に頭を打ちつけて死亡したという知らせが入る。



亜矢子はさっそく青海へ行き、地元の刑事から第一発見者が
列車を撮影していたカメラマンだと聞かされその写真を見せてもらう。
そこには線路へ向かって身を投げようとする光雄の姿が写っていた。



越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は虚空に叫ぶ




亜矢子が東京へ帰ると同僚の木村美恵(清水由貴子)から
荒川で横山の絞殺体が発見されたと伝えられ、金沢支店長(西沢利明)呼び出しを受けた。


金沢は横山が死亡したのが12日の夜から13日にかけてで、
翌日光雄が自殺を図ったことから、警察は光雄が横山を殺したと
調べ始めているので余計なことを言わないよう釘を刺してきた。



亜矢子が光雄の部屋に行くと、永井刑事(北村総一朗)から
不正の黒幕は横山で会社をクビになった光雄が
スケープゴートにされたことを恨み殺したのではないかと聞かされる。


越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は虚空に叫ぶ



これまで知らなかった光雄の隠された裏の顔にショックを受けた亜矢子は
あの時プロポーズを受けておけばこんなことにならなかったのではないかと
自分を責めていた。



美恵と酒を飲んで自宅に戻った亜矢子を光雄の兄の次郎(萩原流行)が待っていた。
次郎は光雄は無実だと信じていて、新潟行のムーンライトの切符を渡してきた。
光雄の手帳に東京を発ってから死ぬまでのスケジュールが書かれており
横山が殺された日は新潟にいたため東京で横山を殺すことは不可能だという。



次郎はそれを証明するためにスケジュール通りに行動を辿ろうと
翌日、亜矢子とともに池袋23:06発のムーンライトに乗り込んだ。
二人は瓢湖をまわると光雄が宿泊した月岡温泉のホテルに到着した。



越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は虚空に叫ぶ



仲居は光雄から一万円のチップを受け取ったことで顔を覚えており
これで光雄が12日の夜にはホテルにいたことが証明された。
次郎は地元の警察にそのことを報告し、亜矢子はまっすぐ東京へ帰ることになった。
帰りの新幹線で亜矢子は次郎から渡された雑誌に特急「白鳥」の写真を見つけ
光雄が自殺した時に撮影されたものではないかと考えた。



東京で次郎と再会した亜矢子は、警察は横山が別の場所で殺害されたとみており
13日の光雄の行動が不明なことからまだ容疑が晴れていないことを知らされる。

次郎は光雄の手帳に北沢早苗の名と住所が書いてあったことから
彼女に光雄のことを聞きに行こうと誘ってきた。



越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は虚空に叫ぶ



早苗のアパートには新聞が溜まり家にいる様子はない。

彼女が勤めていたクラブへ行ってみると一週間無断欠勤をしていた。
ママの話しでは早苗が株をやっていたという事以外に何の収穫も得られない。
クラブをあとにした次郎は亜矢子と別れるとどこかへ出かけていった。



帰宅した亜矢子が早苗に電話すると次郎が出るが物音がするとそのまま応答がない。



越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は虚空に叫ぶ




異変を感じた亜矢子が早苗のアパートへ行くと、カギはかかっておらず
部屋には血まみれになった早苗の死体と気絶した次郎がいた。


警察へ行った亜矢子は永井刑事から早苗の部屋から光雄の指紋が見つかり
死亡推定時刻は光雄のアリバイがない13日だと伝えられた。
次郎が入院したことで亜矢子はしばらく会社を休みひとりで真相を探ろうと動きだす。



光雄が自殺した現場を偶然撮影したカメラマンの磯崎和男(並木史朗)の
スタジオを訪問した帰り道、亜矢子は興信所の所長・大貫進之助(左とん平)に呼び止められた。



大貫は磯崎の妻から浮気調査の依頼を受けていて早苗について尋ねてくる。
早苗は磯崎の愛人で妻に関係がバレて別れようとしていたが
妊娠していたため話がこじれていたのだという。



大貫は早苗殺しは磯崎の犯行と睨んだが当日のアリバイがあり
スタジオに出入りした亜矢子が早苗について調べていると勘違いしていた。


亜矢子が光雄の手帳に早苗の名前が書かれていたことや
光雄の死亡直前の写真のネガが編集部にあることなど
これまで調べたことを話すと大貫はそのまま編集部へ行くと言い別れた。



越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は虚空に叫ぶ




会社を休んでいた亜矢子を心配して美恵が家にやってきた。
その時の会話で次郎から渡された雑誌で磯崎の存在を知ったこと
一緒に光雄の容疑を晴らして欲しいと協力されたことから
次郎に気持ちが傾いていきながらも裏があるのではないかと不安な気持ちを抱き始める。



亜矢子が病院へ見舞いに行くとすでに次郎は退院していた。




そんな時糸魚川にいる大貫から電話が入り明日ある人物と会うため
早苗と横山殺しの犯人がわかるという。
そして光雄には共犯がいて亜矢子がショックを受ける人物で
2月号の時刻表を見るように言い残し電話が切れた。



翌日のニュースで亜矢子は大貫が殺害されたことを知った。
しかも、昨夜次郎が大貫と会い口論となったことで警察に追われている。



亜矢子は出版社に行き磯崎が撮影した写真を見せてもらう。
それはトンネルの外で二台の列車がすれ違う迫力のあるものだった。
2月号の時刻表のコピーと3月号をもらってくると家で二つを比較し
3月11日にダイヤ改正後に糸魚川発の列車に1分の時間差があることがわかった。



その時、青海にいる磯崎から大変なことがわかったので今からこっちに来るようにと電話が入った。
直後、次郎からも連絡が入るが疑念が消えない亜矢子は今から青海へ行くというと強引に切ってしまう。



亜矢子は青海へ向かう車中でついに犯人が利用した1分差のアリバイトリックを見破った。




越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は虚空に叫ぶ



亜矢子は磯崎に会うと光雄が自殺をしようとした日は3月14日ではなくそれ以前だと言った。
14日はダイヤが変わり白鳥はトンネルの中でしか対抗する列車とすれ違わない。
磯崎が撮影した光雄の姿が写っているものは二つの列車がトンネルの外ですれ違っている。


亜矢子は磯崎が光雄に交換殺人を持ち掛けたと推理する。



トリックを見破られた磯崎は本当の事を語りだした。


3月7日磯崎が白鳥を撮影していると光雄がトンネルの上から飛び降りようとしていた。
急いで駆けつけると光雄は死ぬことが出来ずにしゃがみこんでいた。
光雄は横山に利用されてクビになり自殺を考えたことを話した。


磯崎はそれぞれのアリバイを作ったうえで磯崎が横山を光雄が早苗を殺すことを持ち掛けた。



そして、まず磯崎が12日に新潟で横山を殺害し、13日に光雄がレンタカーで横山の死体を運び荒川に棄てた。
光雄はその足で早苗の部屋へ行き殺そうとするが出来ずにいると怪しんだ早苗ともみあいになり
早苗はテーブルの角に頭を打ちつけて死んでしまう。



怖くなった光雄がそのまま自首をしようとしたため磯崎は青海トンネルで
突き落として自殺したように偽装した。
磯崎は合鍵を使い早苗の部屋に入り現状を確かめていると
次郎が不意に入ってきたため殴って気絶させた。



磯崎は真相を知った亜矢子を殺そうとするが次郎の通報を受けて
やってきた警察に逮捕される。




越後親不知、死を招くファインダー・白鳥は虚空に叫ぶ


大貫は糸魚川で亜矢子に連絡した時に次郎と会っていた。
その時、光雄が早苗を殺したと聞かされカッとなった次郎は口論をしてしまった。
大貫が疑っていたのは次郎ではなく磯崎であった。


二人は事件を通じていつしか惹かれ合う仲になっていた。
今度は光雄のことではなく会うことになりそうだ。







白鳥は虚空に叫ぶ―特急「白鳥」60秒の死角 (カッパ・ノベルス)



萩原流行と並木史朗の胡散臭い対決は萩原が実はいい人で
並木が犯人という結果でした。


並木史朗ってはじめは好青年的役回りが多い印象でしたが
途中から犯人っぽいけど殺されてしまうとかそんな風に変化していった印象がある。
あくまでも私のイメージですが。


またこの頃は土ワイによく北詰友樹が出演していましたね。
最近のドラマは見ないので今でも活躍しているのかどうかわかりませんが





                         
                                  
        

「京都鞍馬殺人事件・家元の座をめぐる女の華やかな争い」 (1986年)  山村美紗 『京都鞍馬殺人事件』

category - 土曜ワイド劇場
2020/ 02/ 08
                 
名門日舞家元の座をめぐる骨肉の争いから連続殺人が発生。
探偵好きの弟子と恋人が意外な真犯人を暴いていく。



●「京都鞍馬殺人事件・家元の座をめぐる女の華やかな争い
密室、電話ダブルトリックの謎」  1986年2月8日
原作: 山村美紗  京都鞍馬殺人事件 (徳間文庫)
脚本: 長野洋
監督: 井上芳夫
制作: 東映
出演: 田村亮、松原千明、白都真理、
新藤恵美、宍戸錠、片岡秀太郎ほか



櫻木流創立六十周年公演の稽古中に家元・麗峰(岩井半四郎)が急病で倒れた。
麗峰の実弟・麗陽(内藤武敏)の血をもらい胃の半分を切除するという手術が行われる。
手術は成功したがもともと高血圧の持病をかかえていた麗峰は
入院先で脳溢血の発作を起こし重体となった。



次の家元候補には長男の秀麗、後妻の麗花(新藤恵美)、麗陽、
長女の美麗(白都真理)がいる。
序列と演技力で言うと秀麗なのだが彼はまだ高校生。



美麗の弟子である町村佐知子(松原千明)は探偵好きの大学生で
恋人の大学助教授・浜口一郎(田村亮)に骨肉の争いに発展すると予言した。


京都鞍馬殺人事件・家元の座をめぐる女の華やかな争い 密室、電話ダブルトリックの謎





麗峰の復帰のめどが立たなくなったことで美麗と秀麗は
公演を中止すべきだと訴えるが麗花と麗陽は決行すべきだと押し通す。
しかも、麗花は麗峰が公演で発表する予定だった「鞍馬」を
男舞から女舞に変更して自分が踊ると言い出した。



元映画スターだった麗花は踊りに関しての力量は不足している。
これにはさすがの麗陽も反対したが、麗花は家元から許可ももらってると強引に決めてしまった。



ところが稽古に出向いた先の鞍馬川で麗花が他殺体となって発見される。


佐知子は美麗とその恋人で関西歌舞伎の女形・嵐秀三郎(片岡秀太郎)と一緒に現場に向かう。
そこで佐知子は捜査に来ていた旧知の橋口刑事(宍戸錠)と再会した。




京都鞍馬殺人事件・家元の座をめぐる女の華やかな争い 密室、電話ダブルトリックの謎




麗花の死亡推定時刻は昨夜の深夜二時半頃だという。
佐知子は深夜二時に大阪を走っていた美麗の自動車電話に電話を掛けている。
秀麗も東京にいて妻と別居中の麗陽だけアリバイがはっきりしなかった。



その後の捜査で、麗花が鞍馬で男と一緒にいたという情報を掴み
警察では重要参考人として捜査を進めていた。
佐知子は一郎と鞍馬の火祭を見に行った時に
麗花の愛人と噂されている関東の歌舞伎役者・沢村光之助を目撃していた。



このことから麗花と一緒にいたのは光之助ではないかと考えていた。
佐知子からそれを聞いた秀三郎は光之助が友人であり
彼が麗花の愛人は自分ではないと話していたことから
容疑を晴らすために一緒に事件を調べることとなった。



京都鞍馬殺人事件・家元の座をめぐる女の華やかな争い 密室、電話ダブルトリックの謎




麗花が男と一緒にいるのを見たという仲居の話しから
男が関西帯の締め方をしていることを聞き出し
関東の歌舞伎役者である光之助はないとわかった。




そんな中、今度は麗峰が入院先で窒息死した。
死亡推定時刻は午前三時半から四時まででその間に施錠された病室に出入りしたものはいない。
浜口は病院側に過失がないかを調べていたが佐知子は麗峰は殺されたと考えた。



看護婦が仮眠をとる三時からの三時間を利用し合鍵で病室に潜り込んだと疑う。
浜口は病室の鍵は部屋に残されていたし、コピーできるタイプのものではないという。
それに加えて死期が迫っている麗峰をわざわざ殺す可能性は低いと佐知子の推理を否定する。



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その直後麗峰が、弁護士立会いのもとで遺言状を作成する予定だったことがわかり
殺人説が濃厚になってきた。



佐知子は麗陽が家元の座を奪われるのを恐れて麗花を
自分に不利な遺言状を作らせないために麗峰を殺害したと推理する。
だが、犯人がどうやって鍵のかかっている病室に入ったか謎が残った。



佐知子と一郎は麗峰の病室に巡回に来た看護婦から話を聞くことにした。
そこで、彼女が採決した際にうっかりサイドテーブルに置いてあった
カルテと鍵に血を掛けてしまったことを聞き出した。


一郎はその鍵を調べたがルミノール反応は出ず鍵がすり替えられていたことが立証される。
おそらく犯人は昼間のうちに本物の鍵を病室から盗みだし
よく似た偽の鍵をサイドテーブルに置いておいた。
こうして看護婦が仮眠をとる午前三時以降に病室に忍び込むと
一時的に酸素吸入器外して麗峰を殺害した。



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そして、翌日彼が死んだのを看護婦が知り大騒ぎになっている間に本物とすり替えたのだ。
佐知子と一郎はこの推理を橋口に知らせた。



麗峰と麗花の葬儀の時、麗陽が秀麗を差し置いて自分が家元になると
美麗に宣言したと知らされた佐知子は麗陽への容疑をますます深めていく。
すると、今度は美麗が稽古中に突然倒れて病院へ運ばれた。
口に加えた扇子に何者かが青酸カリを仕込んでいたのだ。



心配して駆けつけた秀三郎は光之助と一緒だった。
佐知子はそこで光之助から麗花の愛人が麗陽であることを知らされる。
橋口の調べで麗陽は鞍馬の火祭の前日に麗花に会いに行き
特別な関係であることは認めたが殺人容疑についてはかたくなに否定した。



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麗陽のスキャンダルが明るみになり、三代目家元は秀麗が襲名することが発表された。
美麗は襲名披露での踊りのパートナーに佐知子を指名。
佐知子は見立て通り麗陽犯人で、美麗と秀麗はようやっと安心して踊りに打ち込めると思った矢先
橋口から意外な事実を打ち明けられた。


麗陽の周辺からは青酸カリを入手したような形跡が見つからず
逆に命を狙われた美麗が青酸カリを手にしていたというのだ。
美麗は微量の毒物しか口にしておらず被害者に見せかけるために
一芝居うった可能性もあるという。



佐知子は美麗を慕いながらも不安になり車で美麗の周辺を調べまわった。
その帰り道、一郎から車に電話がかかってくる。
彼は佐知子が大阪にいるものと思い電話してきたがこの時もう京都市内を走っていた。




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この時、佐知子は美麗が使った自動車電話のアリバイトリックがわかり
真犯人は美麗だとわかりショックを受けた。


秀麗の襲名披露パーティーの当日、佐知子は美麗に会い彼女が真犯人だと暴いた。



麗峰が倒れてから輸血をするために家族の血液を調べた時
麗花は美麗が麗峰の実の子供ではないと知り
自分が家元になるために煙たい存在だった美麗を追い出そうとした。



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美麗は自分が櫻木の家から出て行く覚悟は出来ていたが
秀麗を家元にしてくれるよう麗花に頼むが断られたために彼女を殺害してしまう。


美麗は予め深夜の二時に佐知子に電話を掛けて簡単な調べごとを頼み
折り返し自動車電話に掛けてくるように仕向けておいた。
何も知らない佐知子は美麗がてっきり大阪にいるものと思い込み
大坂から京都まで戻っていた美麗の車に大阪の市外局番をつけ電話をした。


これにより、午前二時頃に大阪を走っていた美麗がその三十分後に
鞍馬で麗花を殺せるはずがないというアリバイの証人に仕立てることが出来た。



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その後、麗花から美麗が自分の子供ではなく先妻と他の男の間に出来た娘だと知った麗峰は
秀麗までも実の子供ではないかという疑惑を持ちはじめていた。
そして、麗陽を後継者にすると遺言状が作成されると知った美麗はその前に
一郎が暴いた鍵のトリックを使い病室に忍び込み麗峰を殺す。



一連の犯行の容疑を麗陽に掛けて彼を追放しようとしたのだ。



美麗は警察へ行くというが、佐知子は秀麗の襲名披露の会が終わるまで待って欲しいと止めた。




京都鞍馬殺人事件・家元の座をめぐる女の華やかな争い 密室、電話ダブルトリックの謎




佐知子も美麗のパートナーを務め、美麗は最後の舞台心を込めて踊った。






京都鞍馬殺人事件 (徳間文庫)



原作は読んだことはないがこれはキャサリンと浜口一郎のコンビとなっているようだが
ドラマでは町村佐知子と浜口一郎の組み合わせ。



佐知子と浜口のコンビというと「燃えた花嫁」が思い出されるが
こちらでは浜口一郎役は田村正和。
兄弟で同じ役を演じていたんですね。