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展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

昭和のテレビドラマ

        

「水もれ甲介」 (1974年) 石立鉄男・ユニオン映画シリーズ第5作目

category - 昭和のテレビドラマ
2017/ 11/ 21
                 
石立鉄男・ユニオン映画シリーズの第5作で全25話で放送されました。


■ 「水もれ甲介」
  
放送期間: 1974年10月13日~1975年3月30日 (全25話)
脚本: 松木ひろしほか
音楽: 大野雄二
主題歌:  「水もれ甲介」
(作詞:白井章生、作曲:大野雄二、歌:シンガース・スリー)
監督: 田中重雄ほか




水もれ甲介





三ッ森甲介(石立鉄男)はクラブで演奏をするドラマー。
今日もメンバーの須貝泰弘(犬塚弘)らと演奏していたが
激しい性格の甲介は何かと問題を起こしてしまう。



甲介はだいぶ前に水道屋を営んでいる実家を飛び出し
ひとりで気ままに生きてきた。



水もれ甲介





一旦は水道屋をやったものの、腕が悪く水道修理をするつもりが
逆に水漏れを起こし”水もれ甲介”なんてあだ名がついてしまい
父と衝突していたのだ。




だが、父の保太郎(森繁久彌)が危篤であることを知り
入院先の病室へ行くことになった。


水道屋は甲介の弟の輝夫(=テル・原田大二郎)が高校を卒業後継いでおり、
勝手に飛び出していった甲介を快く思っていない。



水もれ甲介



実家には保太郎の後妻・滝代(赤木春恵)と、二人の間に出来た
朝美(=チャーミー・村地弘美)も住んでいる。



水もれ甲介



甲介とテルは保太郎と先妻の息子だが、
チャーミーは滝代との間に生まれた子供で腹違いの妹なのだ。
チャーミーが小さいときに家を出た甲介は、ほとんど妹の事は知らない。
彼女は男っぷりがいい輝夫になついていた。



久しぶりに帰ってきた甲介にテルは食って掛かるが
それをうまくとりもってくれたのは滝代だった。


水もれ甲介


保太郎は甲介と二人だけにしてくれといい滝代たちを
病室から引き取らせた。



保太郎は甲介とふたりきりになると、重大な秘密を告白した。





水もれ甲介 森繁久彌


これまで甲介と輝夫は保太郎と先妻の間の子供だということになっていたが
ふたりは戦時中保太郎の身を守って戦死した倉田春雄の息子なのだという。



つまりは甲介と輝夫は保太郎の子供ではなく赤の他人である。


保太郎の初婚の相手は滝代で前妻がいたというのも嘘だった。
甲介は自分と輝夫が三ッ森家とは血のつながりがないことを初めて知った。
これを他に知っているのは滝代だけだった。



これまで父に対して歯向かってばかりの甲介だったが
この秘密を知り心を改めて、ドラマーを辞めて家業を継ぐ決心をした。



保太郎は甲介に全てを告げると、安心したのか
滝代たち家族が入って来たところで息を引き取った。



勝手に自分で出て行って、なんの断りもなく家業を継ぐという甲介に
テルは反発した。


水もれ甲介


だが、滝代は甲介をあたたかく迎え入れ、
甲介は久しぶりに三ツ森家で暮らすこととなる。





大黒柱を失ったが、家族ぐるみの付き合いをしている
酒井忠助(名古屋章)らが一家のサポートをしてくれる。


水もれ甲介



忠助の娘の初子(岸ユキ)は、テルに惚れていた。



しかし、腹違いの兄妹と思っているチャーミーは
テルに憧れ以上のものを抱いている。
甲介はテルとチャーミーの様子を見ていて危険なものを感じていた。





だが、自分たち兄弟が赤の他人だということを知らない
テルとチャーミーは甲介の勘ぐりに不信感を現す。



甲介と違いナイーブな性格のテルに配慮して秘密を守り通す甲介と滝代だったが、
甲介の寝言からテルがこのことに気づきだした。


水もれ甲介


テルは甲介に問いただすが、甲介はそれをはぐらかす。
一度疑惑がわいたテルは、戸籍謄本を取り、
自分が保太郎と養子縁組をしていた事実を知ってしまう。




ついに甲介はテルに秘密を打ち明けた。



これまで腹違いの妹と思っていたチャーミーが他人だった。
しかも、チャーミーはテルに兄以上の感情を抱いているように見える。




保太郎が死に、甲介が帰ってきて、家族の秘密が明るみになった三ツ森家。





三ツ森工業所には保太郎の時代から働いている職人の
たけさんこと大島竹造(谷村昌彦)がいた。

水もれ甲介


たけさんには文子(春川ますみ)という女房がいる。


水もれ甲介


酒飲みのたけさんが給料を全部酒に遣ってしまったことがあった。
文子は滝代に金がないと言って給料を渡してくれるなと頼んだことから
へんな騒動に巻き込まれたりと甲介の周りではトラブルが絶えない。



そんな中、たけさんの親戚・陰山まこと(川口晶)を預かることになった。


水もれ甲介


まことは世間一般的な常識は持ち合わせてなく
口の利き方もまともでなく電話番すらできそうにない。


気が短い甲介はそんなまことに辛く当たる日々が続く。



水もれ甲介

そんな中、初めは甲介に拒否反応を示していたテルだったが
やはり兄弟、だんだん打ち解けていく。





兄とは対照的な性格のテルはチャーミーに慕われているだけでなく
チャーミーの友人・中井銀子(永野裕紀子)からも憧れられる存在だ。



水もれ甲介


チャーミーと銀子、気が合う二人。
商売をやっている三ツ森家と違い、
銀子には教育ママ風な母・清子(寺島信子)がいる。


勤勉家のチャーミーは、清子からのうけもいい。


水もれ甲介


昭和の年頃の女子の部屋。

シャレた空間を演出しようとしているんだろうけど
インテリアの統一感のなさがなんともいえない。



さて、血は繋がっていないとはいえ、これまで兄妹として育てられてきた
テルとチャーミー。



結局、テルは最後に来て子どものころから家族ぐるみで付き合ってきた
テルに思いを寄せる初子を好きだったことに気が付く。


そして、ある夜、テルと初子が鬼子母神でデートをしている現場を
チャーミーが見てしまった。




水もれ甲介


ショックを受けたチャーミーの様子がおかしくなった。


大学へ行きたかったが水道屋を継ぐために高校を出た後は
働くことになったテルは、なんとしてもチャーミーは大学へ行かせたかった。


チャーミーも進学希望であり、この頃大学へ進むことが決まっていた。



心配した甲介が祝いのケーキを持ってチャーミーの部屋に行ってみると
いきなり泣き出し甲介に抱きついてきた。



水もれ甲介


こちらがチャーミーの部屋。
銀子の部屋同様に、インテリアが見事にばらついていて
落ち着かない感じがするのは私だけだろうか?



しかし、ひとしきり泣いた後は、大好きなテルと初子の結婚を祝福するようになる。



こうして、甲介より先に、テルが初子と結婚することになった。



水もれ甲介


甲介が戻ってきて、甲介とテルの秘密が明らかになり
一時は不安定だった三ツ森家がしっかりとひとつにまとまってきた。


気が付けば最初は乱暴だったまことも呑み込みの早さから
三ツ森家の家族の一員として馴染み始めていた。



水もれ甲介


テルと初子の仲人は、たけさんと文子夫婦が勤めることになった。



しかし、まだ甲介は何かにつけてまことに厳しく接している。
そんな仕打ちを受けながらも、甲介の優しい性格に気が付いていたまことは
秘かに甲介を愛し始めていた。


水もれ甲介


それを知っていたチャーミーはなんとか二人の仲を取り持とうとする。



水もれ甲介

チャーミーは初子も好きだが、まことも好きで
ずっと家にいて欲しいと思っていた。


だが、近所の樋口正次(東田真之)がまことに好意を持っていて
それを知った酒屋の六郎(山本紀彦)を通して忠助に仲介を申し込んできた。


甲介を思っていても自分の気持ちが通じないまことは
自分を評価してくれた正次の愛に心が揺れ動く。



普段はまことに対してぞんざいに接している甲介だが
正次の思いを知りこちらも感情が揺さぶられてしまう。


正次の気持ちもうれしいが、やはり甲介が好きなまこと。
将来甲介が別の女性と結婚する姿を見たくないと思ったまことは
三ツ森家を出て実家へ帰ろうとする。


それを引き留める甲介は、ついにまことが好きだったことを告白する。


その現場をテルに見られてしまった。
甲介は滝代とチャーミーにはしばらく内緒にするようにと頼むが
一足先に帰宅したテルは二人の愛が実ったことを滝代とチャーミーに話してしまう。





水もれ甲介


甲介たちもチャーミーの言動から、テルがばらしたことに勘付いた。


これで、テルと初子に続いて、甲介とまこともゴールインすることになりそうだ。


滝代もホッと胸をなでおろす。




水もれ甲介


甲介とテルも仲良しの兄弟に戻り、ふたり揃って仕事をしていた。
しかし、甲介はまたもやビルの屋上で水漏れを起こし
水もれ甲介は変わらぬままだった・・・。











石立鉄男というと山本紀彦だ。

今回は酒屋の六郎(ロクさん)として登場している。

私は”ロクさん”というと、西部警察のロクさんこと国立鑑識員
(武藤章生)を思い出してしまう。




水もれ甲介


気短で手荒い石立鉄男とのカラミは毎回変わらずといった感じ。




水もれ甲介

ロクさんが働いている酒屋の主人には梅津栄。



水もれ甲介


酒屋のカウンターで昼間っから飲んでいる姿は吉田類を思い出させる。



甲介が世話になっているバンド時代の先輩・須貝泰弘役には 犬塚弘。



水もれ甲介


9月か10月位だったかなぁー??


BSでクレイジーキャッツのドキュメンタリーをやっていて
メンバーだった犬塚弘がゲスト出演していた。


クレイジーキャッツは知っていて、メンバーも大体はわかっていたが
この時彼らの歴史と演奏を初めてじっくりと見てそのうまさに感動をして、
それ以来クレイジーキャッツのファンになってしまった。


犬塚弘はベースを担当していたが、その演奏の素晴らしさに驚かされた。



水もれ甲介 犬塚弘


今回ブログを書いてみようと改めて「水もれ甲介」を見てみて
犬塚弘の指さばきにシビれた。



クレイジーキャッツのドキュメンタリーを見る前に見たときは何とも感じなかったが
知ってから見ると確かにスゴイ。


役者さんというイメージがあったので、意外な一面を発見したという感じで
私にとっては新鮮に映りました。




さて、「水もれ甲介」はシリーズの中でも「気になる嫁さん」「雑居時代」と並び
好きな作品のひとつです。



今は早朝にチャンネルネコで放送されているようですが
前に夜に放送されている時は本当にはまってみていましたね。




            
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「だいこんの花」 (1970年)

category - 昭和のテレビドラマ
2017/ 11/ 12
                 
森繁久彌が出ているということで、おもしろそうだと見始めた「だいこんの花」

放送局はNETで現在のテレビ朝日だ。


これはシリーズとなっているようで、私が見たのは第1シリーズ。




■ 「だいこんの花」
  
放送期間: 1970年10月22日~12月24日 (全10話)
脚本: 松木ひろし
音楽: 冨田勲
演出: 奈良井仁一
制作: NET



だいこんの花



「だいこんの花」という地味なタイトルに似合う
アクの薄いオープニング曲が流れる。



だいこんの花

詩は森繁久彌筆、朗読は主演の竹脇無我。







永山忠臣(森繁久彌)は巡洋艦「日高」の元艦長であり
現在は隠居の身でひまを持て余している。


だいこんの花



妻の繁子(加藤治子)を亡くし、現在は会社員の息子・誠(竹脇無我)と
行儀見習いに来ている手伝いのトミ子(川口晶)の三人で一軒家に住んでいる。


だいこんの花

トミ子はあっけらかんとした性格で、忠臣にも遠慮せずにずけずけものを言い
行儀見習いに来ている割には男勝りな性格だった。






ヒマな忠臣はパチンコ屋に出かけていくが出が悪く文句を言った。
不愛想な女の店員が出てきた後に、顔をだしたのは
戦時中、忠臣の部下だった”なまず”こと柄崎(砂塚秀夫)だった。



だいこんの花



久しぶりの再会に意気投合したふたりは懐かしい思い出を胸に
喫茶店へいき昔話に花を咲かす。





だいこんの花


忠臣はなまずを連れて割烹料理屋「日高」へ向かった。


思い出深い巡洋艦の名が付いた店になまずが驚く。



だいこんの花

店の主は元中尉の相馬京太郎(大坂志郎)で
なまずはこれまた感激の再会を果たした。




だいこんの花


年頃の誠を心配して忠臣の妹・咲代(ミヤコ蝶々)が見合い話を持ってきた。




相手は櫛田泰信(宇佐美淳也)と静子(葦原邦子)の娘・冬子(江見早苗)。
和服姿の女性で、忠臣不在の中見合いは順調にいっていたが
そこへ忠臣がやってきてテーブルについた。


だいこんの花


戦争中の話題が大好きな忠臣は櫛田と戦争中の話しになり
ついつい熱が高まり激しく言い争いをしてしまい
父親同士の衝突により見合いは壊れてしまった。




相馬には一人娘の麻子(武原英子)がいて秘かに誠を思っていた。


だいこんの花


昔世話になった相馬は気前よく酒を飲ませてやっていたが
見かねた誠は内緒で忠臣の飲み代を支払いに来る。


誠は麻子を妹のようにしか考えておらず麻子の恋心には気づいていない。



ハンサムな誠に思いを寄せる女性は麻子だけではなかった。
会社の同僚・千恵(沢井孝子)やトミ子も同じであるが
誠は女性の気持ちには無関心であった。


トミ子が誠を好きなことは、御用聞きの修一(岡部正純)でさえ知っている始末。



だいこんの花


修一はそのことでトミ子を度々からかう。



壊れたと思っていた見合い話だったが、誠は冬子から喫茶店に呼び出しを受けた。
だが、行ってみると冬子は友人と一緒にいて、見合いの日に見せた印象とは大きく変わっていた。


だいこんの花


和服姿のしとやかに見えた女性は、ショートカットの現代的な若い女性に変身している。
亡くなった母のような女性が理想の誠は、再会した時の冬子に違和感を感じて別れた。




忠臣は誠とふたりで風呂へ入っていた。



だいこんの花


誠は父の背中を洗ってやろうと思い声をかけた。




だいこんの花


忠臣は息子に背中を流してもらいながら、だいこんの花について語り始める。



だいこんの花

静かに咲いては散っていくだいこんの花は、
どこか妻の繁子に似ていた。
忠臣は誠にもそんな嫁を貰ってほしいと思っている。








男前の誠には次々と色めいた出会いが起こる。


2話では、通勤時にしとやか美人と出会い気になっていたところ
売店でその女性と再会して、意を決しデートに誘う。


だいこんの花


その女性は剣持美春(鮎川いづみ)といい、誠に恋する麻子が働く
日高で堂々とデートをするが、思わぬ形で破局を迎える。


そのキッカケはまたしても父・忠臣であった。


忠臣のところにパチンコ店に勤務するなまずから


「ぱちっぷ」

という怪しいビジネスを始めないかという誘いがかかる。


それは、剣持雄策(多々良純)という男から持ち掛けられた話だった。
資金が必要になった忠臣たちは、日高へ行きぱっちっぷの資金を融通しようと企てる。



だいこんの花


だが、この動きを知った咲代が剣持に直接会い
剣持がまがいものだと匂わす。

父親が誠の父たちに「ぱっちっぷ」の話しを持ちかけたことを知った美春は
父に胡散臭いことはやめて一緒にやり直そうといい、誠の前から姿を消す。



誠はその後、ひょんなことから美人の女医・橋本律子(星由里子)と出会う。


だいこんの花



律子は父の寛二(中村伸郎)と病院を営んでいる。


しかし、これもデートまではこぎつけるのだが
誠の勘違いから進展せずに終わってしまう。




こうして誠の身近にいるトミ子と麻子という二人の女性が
誠に恋心をいだきながらも、誠は美人の女性になびくのだが
誠のところへ現れた美しい女たちとの付き合いはすぐに終わってしまうのだ。



妹としか思われていない麻子と、全く相手にしてもらえないトミ子が
誠を巡り火花を散らす中、トミ子のところへばあやのたつ(千石規子)が訪ねてきた。


だいこんの花


たつは、トミ子にスーパー経営者の息子(小松正夫)との縁談話を持ってきた。
トミ子が不在の中、忠臣がたつを迎え入れる。


千石規子のとぼけた”ばあや”っぷりがいい。



だんこんの花


誠のところから女性たちが消えていき、今はトミ子と麻子の一騎打ち。


そして、急展開へ。


トミ子が誠に思いを寄せていることを知らないばあやが持ってきた
縁談の相手が突然、家へ押しかけてきて激しくアピールをし始めた。


トミ子は誠に恋人のふりをしてほしいと言い
初めは気が進まなかった誠がトミ子の窮地を救うと
嘘がまこととなり、ふたりは本当に結婚してしまうのである。



全10話と短いからか、この時代のホームドラマの特徴なのか
これまで全く女性として相手にしていなかった
色気のないトミ子と、だいこんの花のような母が理想だった誠が
何の前触れもなくいきなり結婚という唐突な展開。




誠とトミ子は結婚後も変わりなく忠臣と同居する。





一方の忠臣にも色っぽい話がないわけではなかった。




忠臣は今は亡き先輩の愛人船津静子(藤間紫)の家へ
ウグイスの世話をしに行っている。



だいこんの花


静子の家で手伝いをしている初江(原ひさ子)は忠臣を
静子のいい人だと勘違いして席を外そうと気遣いをみせる。




だいこんの花


忠臣は「私はウグイスの世話は頼まれてるが、この人の世話は頼まれてないよ」
なんて言いながらもまんざらでもない様子。



その後、相馬に見合い話が来た時も、自分のところへ来た話だと勘違いし
ややこしいことになる。


思いのほか早く誠が結婚したことで、忠臣も静子と結ばれるのかと思ったが
終盤のもうひとつの見どころかも!?と勝手に思っていた
忠臣の再婚はないまま物語は終わる。



さて、これまで手伝いだったトミ子が嫁に変わり
お騒がせ爺さん、忠臣との新たな生活がスタート。



時間がある忠臣は夫婦のことがきになってしょうがない。


息子の嫁は、だいこんの花のような繁子と思っていたが
現実は似ても似つかないおっちょこちょいで色気がないトミ子。




だいこんの花


ある日、忠臣はいつものようにトミ子と茶を飲んでいるとトミ子に
ヒゲがあるのを見つけた。


忠臣はそれをトミ子に伝えるが、トミ子はいつも通り笑って気にも留めてない様子。


しかし、トミ子はハンサムな夫、誠の浮気の可能性に少し不安を持ち始めてきた。
ましてや自分は、誠の理想の女性とは正反対。


トミ子が日高へ行くと、誠がホステスたちと飲んでいた現場に遭遇する。


だが、ホステスのうちの一人はトミ子の昔の友人だった。


だいこんの花

マリ(藤江リカ)と思いがけない場所で再会したトミ子は
マリから女としての手ほどきを受けることになる。




だいこんの花

マリはトミ子を女らしく変身させようと、化粧品などを買いに行くのに付き合い
男を落とす色目の使い方を伝授する。


バッチリ化粧もして音楽もかけ、準備を整えたトミ子は誠の帰宅を待っていた。



だいこんの花


しかし、誠はその姿を見ると怒り狂いかつらをむしり取り、
泣き叫ぶトミ子を洗面所へ連れていくと化粧を落とさせた。


誠は普段のありのままのトミ子を愛してくれていたのだ。
トミ子は嬉しくなって誠に泣きついてしまう。






だいこんの花 森繁久彌

ラブラブ度が増した誠とトミ子が出勤前に抱き合っているところへ忠臣が顔を出す。


ヒマがある忠臣は二人のことが気になってしまい、新婚夫婦との仲がしっくりとこなくなった。
威厳を取り戻そうと、働くことを決意するが、これがまた頓挫するのである。



そんな時、いつもは元気よくなんでもパクつくトミ子が吐き気を覚えて食欲がなくなった。

忠臣はトミ子が妊娠したと思い様子を見ていると
トミ子が隠れて編み物をしている姿を盗み見してしまった。


忠臣はトミ子が妊娠していて赤ん坊の服を編んでいると
誠にこっそりと告げるが、結婚した時期と妊娠の時期が合わない。
誠は自分との前に男がいたのではないかと疑うが
それは全くの誤解だった。



トミ子はその日、日が経ったマグロ寿司を食らい
単に下痢をしていて腹の調子が悪いだけだった。



最終回はクリスマスイブ。


忠臣をクリスマスケーキを用意したトミ子たちが待ってくれていた。


トミ子が編んでいたのは、忠臣にプレゼントする腹巻だった。

忠臣はトミ子の心遣いに思わず胸が熱くなる。


だいこんの花

誠とトミ子は父の前でダンスを踊っていた。


トミ子が自分を疎ましく思ってなかったとわかった忠臣のところへ
いつの間にかそっと繁子が姿を現した。


だいこんの花

幸せな二人の姿を見て、忠臣は繁子にそのことを報告する。

父の様子が変なことに気が付いた誠たちの言葉で
忠臣が現実に戻ったときには、繁子の姿は消えていた。









誠がトミ子と結婚して傷心の麻子だったが
二人の結婚を快く祝福していた。


なまずは麻子を思っていたが
日高には男前な板前・善吉(服部哲治)がいて
善吉は独立を考えず、ずっと日高で働いていたいと思っていた。



善吉は麻子が誠を好きなことは前から知っていたが麻子の恋が破れ、
その後、麻子と善吉はなんとなくいい雰囲気になってきた--。



主人公は平凡なサラリーマンで、いまだに戦争中の話しを持ち出し
艦長時代の仲間たちと深くかかわりをもつ父親とのなんでもない日常を描いている。



それなのに、すごく面白い。


早合点をする、とぼけた爺さんを演じている森繁久彌と
あけすけで色気のない川口晶との会話が面白い。




ドラマ終盤、森繁久彌が行った料亭には年増の冷奴(都家かつ江)という芸者がいた。
このふたりのやり取りがまた面白い。



だいこんの花


森繁が冷奴に酒をすすめると


「お薬と思っていただきます。」


なんてイチイチ言って、


ある程度年齢がいってる男女とはいえ
色っぽさが微塵もないのだ。



全10話がとても短く感じられました。




                         
                                  
        

馬場のぼるに目が釘づけっ!「明日がござる」 (1975年)

category - 昭和のテレビドラマ
2017/ 11/ 04
                 
TBSで、1975年から翌年にかけて放送された
水前寺清子主演の「明日がござる」


BS12でもう平日夜の8時台のドラマ放送がなくなっていたかと思ったら
たまたまテレビをつけたらやっていることに気がつき13話目から見始めました。



明日がござる



はじめて知ったドラマなんですが、キャストはヒットシリーズ
「ありがとう」のメンバーが多くを占めている。





今のところ、途中からみたこともあり、まだ人間関係がつかめず
面白さでいったら「ありがとう」の方が大幅に上回るという印象だ。




家族関係がきちんとつかめてないところへ持ってきて
「肝っ玉かあさん」同様に役名がフリガナをふってないと
わからないということで混乱させられながら見ている。




山岡久乃と水前寺清子は親子ではなく、嫁姑の関係になるようだ。




「肝っ玉かあさん」では、関口守(佐野守)の演技に目がいってしまったが
ここでは山岡久乃の夫役馬場のぼるに注目している。



明日がござる



最初夫婦役と知ったときメチャメチャ違和感だったのだが
その大根っぷりと、ヒゲ面にひょろっとした独特の風貌が
嫌でも目に留まる。



この回はクリスマスの時期で、夫婦はふたりで乾杯し
夫が用意してくれた料理を楽しむ。


ちなみに一番上の画像は、その次の回で
水前寺清子が視聴者に新年のあいさつをしているところ。


役の集子ではなく「水前寺清子です。」と名乗っている。





明日がござる


話は戻って


馬場のぼるは初めて聞く名前で、その演技力と相まって一発で印象に残ってしまった。


明日がござる


このメンバーの中で、ひとりだけ演技が素人で
誰でもひとめ見ただけで「なんかおかしい」とわかるはずだ。


セリフがなくてただ存在しているだけでも明らかに棒。
そして、しゃべると、さらに・・・。


明日がござる



私の心を捉えて離さなかったので、さっそくグーグルの検索窓に
「馬場のぼる」と入力するとWikipediaが出てきた。






馬場 のぼる(ばば のぼる、1927年10月18日 - 2001年4月7日)は日本の漫画家・絵本作家。本名:馬場 登(読み同じ)
手塚治虫、福井英一とともに「児童漫画界の三羽ガラスと呼ばれた。やがて大人漫画や絵本も執筆し、日本経済新聞の連載4コマ漫画『バクさん』、絵本『11ぴきのねこ』シリーズ等が代表作となった。



放送タレントやテレビドラマの俳優としても活動した。口ひげと、目深にかぶったチューリップハットがトレードマークで、自画像でもそれを描き、後年まで欠かさなかった。



Wikipedia馬場のぼるから引用



明日がござる


あぁ、なーんだ、役者さんじゃなかったのね。

漫画家としては有名だった方みたいで、
やはり何か強力な実績がある上でのキャスティングだったんですね。


以来、私はこのドラマで馬場のぼるを見るのが楽しみとなっていて
早くも大好物の存在となっております。



明日がござる


山岡久乃が妻で、二人の間には



明日がござる


娘の佐良直美がいる。


明日がござる

林与一も息子かと思ったら違っていて
馬場のぼる、山岡久乃の息子で佐良直美の弟は
なんと荻島真一だった。



明日がござる


土曜ワイド劇場のうさん臭い&一癖腹にある
いかがわしいイメージしかなかったのでビックリ( ゚Д゚)


髪の毛が長髪でかなり軽い役どころだ。


明日がござる


しかも、唐突に主人公の水前寺清子と結婚してしまう!




明日がござる


つき合う事もなく急に結婚を決めた二人に
両家の親は猛反対!



明日がござる


途中から見始めたので林与一の立ち位置がよくわからん。



あと家族構成がなんかヘン。


水前寺清子演じる集子の父親が


明日がござる

尾上松録


明日がござる

母親が葦原邦子



明日がござる 井上順

兄が井上順、妹が沢田雅美、弟が佐藤佑介はいいのだが




明日がござる



一番下の妹の三(かずみ)は尾上松録と葦原邦子の孫にしか見えず
サザエさん的な家族構成の違和感を感じた。





明日がござる


ほらね、親子三人で寝ている姿はどうみても
おじいちゃんとおばあちゃんの間で寝ている孫にしか見えない。



さてさて、昨日11月3日の放送では、

集子と各一(まさいち・荻島真一)は無事に結婚式を終えて夫婦となった。


しかし、二人が新婚旅行へいくところ、三(かずみ・二階堂千寿)が
ついてきてしまい騒ぎとなった。
その後、三の居所がわかってからは政二郎(井上順)が旅行先まで迎えにくる。


旅館ではほかに部屋が取れず、新婚初夜に新婦の兄と妹も含めた
4人で一部屋に泊まるという内容を放送していた。



火曜日から金曜日の夜8時に放送しているので最後まで見る予定である。





************ 関連記事 ************


「見るものを凍り付かせた関口守の棒っぷりとすさまじい主題歌が印象に残る肝っ玉かあさん」



「関口宏の弟、関口守(佐野守)「肝っ玉かあさん」であの演技を再び見ることになった」






                         
                                  
        

「三人家族」 (1968年)  木下恵介アワー

category - 昭和のテレビドラマ
2017/ 11/ 02
                 
1968年からTBSの「木下恵介アワー」で放送された『三人家族』は
30分の枠で全26回放送されました。


「優秀映画鑑賞会推薦」作品でもあり、
途中からこのテロップが冒頭に挿入されています。




三人家族 木下恵介アワー



■ 「三人家族」
  
放送期間: 1968年10月15日~1969年4月15日 (全26話)
脚本: 山田太一
音楽: 木下忠司
主題歌: 「二人だけ」
(作詞・作曲・木下忠司、歌:あおい輝彦、瀬間千恵)
ナレーション: 矢島正明
演出: 木下恵介ほか
制作: 木下恵介





三人家族 竹脇無我




柴田雄一(竹脇無我)は都内に勤めるサラリーマンで、
父の耕作(三島雅夫)と弟の健(あおい輝彦)の
三人で一軒家に暮らしている。



三人家族 栗原小巻



ある日、街で稲葉敬子(栗原小巻)を初めて見かけて以来
通勤電車の中やいろんな場所で彼女の姿を目撃し気になる存在となった。




三人家族 あおい輝彦 三島雅夫


名前も知らないその女性に一目ぼれした雄一は彼女の事が頭から離れなくなるが
予備校生の健が偶然同じ立場の明子(沢田雅美)と知り合い仲良くなったことから
雄一と敬子の仲は進展を見せる。



三人家族 賀原夏子 沢田雅美


明子は敬子の妹で、ふたりはマンションで母のキク(賀原夏子)と三人で住んでいた。
敬子は都内の旅行会社に勤務している。




三人家族

健と明子が江の島へ遊びに行くとき、敬子も一緒についてきて写真を撮った。
これを見た雄一は、恋する女性が健の友人明子の姉・敬子であることを知った。



三人家族


雄一は敬子に強く惹かれていたが、それは敬子も同じだった。


雄一の気持ちに気づいた健のおぜん立てもあり
雄一と敬子は二人で会うまでになる。




三人家族

男所帯の三人家族、女所帯の三人家族は
こうして家族ぐるみの付き合いが始まっていった。





だが、雄一は会社の海外留学制度を目指し猛勉強中の身で
恋愛で揺れる心に悩まされていく。
しかも、海外へは独身であるということが条件であり
このタイミングで恋人を作るということに責任が持てなかった。




三人家族


雄一と敬子、友人同士なのかそれ以上の存在なのか
なかなかはっきりしない関係が続き敬子だけでなく
健と明子も煮え切らない雄一にモヤモヤしっぱなし。



沢野(中谷一郎)という写真家の中年男が敬子に恋をしていて
不安定な雄一と敬子の関係に割って入り
積極的に敬子に誘いをかける。


三人家族 中谷一郎




加えて明子は健を好きだったが、健には思いを寄せる別の女性がいた。
結局はフラれてしまうのだがここもなかなか友人以上の関係が越えられない。


敬子と明子の母キクはやり手でバリバリ働く強い女性だが
彼女の夫で敬子たちの父親・須藤(森幹太)は大昔に蒸発している。
女三人の生活にも慣れてきたころ、突然須藤が三人の前に姿を現した。


三人家族

身勝手な夫に心を閉ざすキクだが、最後には夫婦の仲は戻ることとなる。



一方の、雄一たちの父耕作にも色めいた展開が出てくる。



三人家族 菅井きん

定年間近の耕作一家のところへ、ひょんなことから一時的に手伝いにきた
家政婦のハル(菅井きん)が耕作に思いを寄せ
その後も何かにつけては耕作たちの面倒を見に来るという
押しかけ女房ぶりをみせつける。



三人家族

勝手知ったる我が家のようになり気分はすでに
健の母親といった感じのハル。



三人家族


ハルは耕作を”旦さん”と甘い声で慕ってきて
雄一と健もハルが耕作目当てで家へ通ってきているのがわかった。



と、こんな展開の中で雄一の海外留学が決まり
ふらついていた雄一と敬子の関係も大きく動いていく。



三人家族



そしてフィナーレへーー。
















竹脇無我と栗原小巻の2ショットを見たときに
何か惹かれるものを感じてみたがすごく面白くて
以後、何度も見返しているお気に入りの作品。




竹脇無我というと整った顔立ちなんだろうけど
太めのおじさんという印象しかなかったが
このドラマで見る竹脇無我は若くて凛々しくて
本当に正統派のハンサムで驚いた。


若くて清純派の栗原小巻とふたり並んで歩いたり
レストランで食事するシーンはすごく絵になる。



そんな若いカップルの恋を成就させるまでの
じれったいストーリーも魅力的なのだが
家政婦役の菅井きんと三島雅夫のやりとりも
面白くて見どころのひとつなのだ。




三人家族

柴田家に電話を引くことになった!
健はいよいよ家で電話がかけれると大はしゃぎ。




三人家族 竹脇無我 栗原小巻

ドラマ終盤の雄一と敬子のデートシーン。

二人が興じているのは・・・。


三人家族

ゲームだった。



三人家族 江幡高志

柴田耕作をだまくらかそうとする旧知の人物に
胡散臭い江幡高志が登場する。



三人家族 鶴田忍

健の友人役で若かりし日の鶴田忍が出演している。
ぽっちゃりしていて若いというよりおじさんに見える。



「三人家族」は木下恵介アワー中でも最高平均視聴率が
No.1だそうでさすがに面白かった。



またキャスティングも内容も本当にいいんですよね。


とくにハルと健のやりとりはユーモラスで
思わず笑いがこみ上げてきます。




                         
                                  
        

NHK少年ドラマシリーズ 「七瀬ふたたび」 (1979年) 

category - 昭和のテレビドラマ
2017/ 08/ 25
                 
美しさ絶頂期の多岐川裕美が主演した
テレビドラマ「七瀬ふたたび」


NHKの「少年ドラマシリーズ」枠で、1979年8月6日から18日の
18:00~18:29まで全13話で放送されました。





■ 「七瀬ふたたび」
  
放送期間:1979年8月6日~8月18日 (全13話)
原作: 筒井康隆   『七瀬ふたたび
脚本: 石堂淑朗
音楽: 鈴木征一
主題歌: 「風信子(ヒアシンス)どこへ」
(作詞・作曲・歌:深野義和、編曲:所太郎)
語り: 芥川隆行
演出: 花房實ほか



火田七瀬(多岐川裕美)は人の心を読む能力を持ったテレパスである。
都会での暮らしに疲れ、あてのない旅に出ようと列車に乗った。
七瀬は社内で紳士(渥美国泰)やガンだと思っている男(小栗一也)と
その妻らの心の中を読んでしまいうんざりしていた。


そこで、偶然にも同じ能力を持った少年のノリオ(新垣嘉啓)と出会った。

七瀬はある風景が頭の中に浮かんだ。
それは少し離れた場所にいた、予知能力を持つ岩淵恒夫(堀内正美)の
見た映像だった。


七瀬ふたたび 多岐川裕美


恒夫はこの列車はもうすぐ事故に遭うのだと言い
さっき見た映像は恒夫が予知した列車事故のものだった。

七瀬はなんとか列車が事故に遭うことを乗客に伝え避難させようとするが
そんなバカげた話を真に受ける人間はいなかった。


恒夫の予知通り、七瀬、ノリオ、恒夫の3人が事故が起こる手前で
下車をして難を逃れた。


その後事故が発生し、列車に残っていたノリオの母(石井富子)らは
病院に収容された。
事故を予言した七瀬たちの存在は、彼らの証言により明らかにされてしまう。


このことをルポライターの山村栄一(高橋長英)がかぎつけ
ノリオの母らに七瀬たちのことを聞いて回り七瀬たちのことを記事にしてしまった。


七瀬たち3人は近くの旅館に宿泊した。
好色そうな主人秀夫(小松方正)と女中兼子(千石規子)がいた。


七瀬は恒夫が見た風景を自分も感じどこかと尋ねた。
それは多分北海道ではないかという。


秀夫は消防団の話しから事故を予言した男女と子供の3人連れが
七瀬たちではないかと疑った。


七瀬ふたたび


自分たちに関心を持ち始めた秀夫に危険を感じ宿を出ようとするが
秀夫はそうはさせようとしない。
仕方なく七瀬はテレパスを使い秀夫を脅えさせて宿を引き上げることに成功した。
恒夫と別れた七瀬はしばらくノリオと暮らすことになった。


東京での生活費を稼ぐために七瀬はバー”ゼウス”で働くことになった。
七瀬に合っているとは思えなかったが、学歴もない若い女が
手っ取り早く金を稼ぐにはこれしかなかった。


七瀬ふたたび

ゼウスの客・西尾正人(藤木敬士)は美しい新人ホステス
七瀬に興味津々でいろいろと探りを入れてくる。

そこでバーテンをしていたヘンリー(アレクサンダー・イーズリー)と出会う。
ヘンリーは手を触れなくても物を動かすことが出来る能力を持っていたが
自分の意思でそれを行うことが出来ず、アメリカにいたときは父が命令者だった。
しかし、父が亡くなり新たな命令者を求めて来日していたのだ。



ホステスのしげみ(荒砂ゆき)が西尾から
もらったダイヤモンドの指輪を無くしてしまった。
控室に引き返してみたが見当たらない。


七瀬ふたたび


西尾は透視の能力を持っていて、それを悪用して
金儲けなどをしており大変羽振りが良かった。
西尾はしげみにやったダイヤモンドをホステスの弥栄(岡本麗)が
隠し持っていたことを見抜いていた。


七瀬は西尾がテレパスを悪用していることを知り彼の部屋を訪ねていった。


七瀬が西尾の心を読んだことがわかると、彼は七瀬がテレパスであることを見破った。
口論になって七瀬に危険が及んだ時、ヘンリーに助けを求めた。
西尾は隠し持っていた銃を取り出し七瀬を撃とうとするが
ヘンリーが来て念力で西尾の腕の自由を奪った。

七瀬は難を逃れ西尾の部屋をヘンリーと後にした。


事件を知り山村が西尾の部屋を管理人と共に訪れた。
管理人の話しでは西尾は何をしてるかわからないが
やけに金回りが良く、女遊びも派手だった。
事件があったときどうも西尾は手の自由が利かない状態だったようで
これに疑問を持った。



七瀬ふたたび

その頃、行動を別にしていた恒夫から手紙を受け取った。
恒夫は例の北海道の風景がどこであるか突き止めたようだった。
彼の予知によると、七瀬とノリオとあと二人が
恒夫と再会を果たすことになっているようだった。


七瀬、ノリオとヘンリーの3人は船に乗り北海道へ向かった。


七瀬ふたたび

そこで漁藤子(村地弘美)というタイムトラベラーと出会う。

そんな時、甲板でカップルの男行夫(坂部文昭)が
連れの女性町子(津山登志子)を突き落とす現場に遭遇する。

七瀬ふたたび


海に沈んだ町子をヘンリーが念力で船上へ助け上げる。
しかし、その様子を巡視員(中島元)に見られてしまった。

七瀬は藤子に事情を話し、事件が起こる前に時間を戻すと
行夫が悪さをしないようにカップルのそばへ寄り町子を突き落とすスキを与えなかった。

七瀬ふたたび


七瀬は行夫の悪だくみを町子に伝えようとするが、うまくはいかなかった。


こうして船は無事に目的地に到着し、七瀬とノリオは恒夫と再会すると
ヘンリーと藤子を紹介ししばらく一緒に過ごすことになった。

七瀬ふたたび


七瀬たちテレパスは恒夫のイメージにあった北海道のあの場所を
ともに共有していてそれが自分たちの祖先がいた場所であることを知った。

彼らは安住の地を求めて北海道をさまようのだが
最初の列車事故で七瀬たちの存在を知った
ルポライターの山村が秘かに後をつけてきていた。
山村は教授(冨田浩一郎)から死んだ火田精一郎という人物がテレパスで
彼は死んでしまったが娘が生きていることを知っていた。





ノリオが近くに宿泊している人物が様子を伺っていたといい
七瀬は山村の部屋へ会いに行った。



七瀬ふたたび

山村はとうとう七瀬や恒夫たちの前に姿を現した。
恒夫は自分たちがテレパスであることを打ち明けたが
証拠もないし誰も信じないだろうと言った。


叔父のところへ行く予定だった藤子はここで一旦別れることとなったが
特殊な能力を持った七瀬たちはみんなで一緒に暮らしたいということで
意見が一致していた。


七瀬たちが宿を出ると後ろから山村がついてくる。
テレパスだけで安心して暮らしたいと思っていた
七瀬たちにとって山村はそれを邪魔する敵だった。


しかし、山村はカメラからフィルムを抜き取り
書いていた原稿も破り捨てたことで
七瀬たちの仲間となり彼らをサポートすることになった。


みんなで一緒に暮らすためにはお金が必要だ。
恒夫、ノリオ、ヘンリーを残し、七瀬と山村は東京へ向かった。


七瀬は陽造(花沢徳衛)の屋敷で家政婦の仕事を見つけた。
陽造は息子陽次(柳沢真一)とその妻令子(工藤明子)がいて、
使用人向田(古河信)安子(千うらら)と暮らしていた。
人の心が読める七瀬は陽造の意に添うように行動するので
気に入られて、月給30万円から60万円に引き上げられようとするくらい
お気に入りの存在となっていた。


七瀬ふたたび

陽次と令子は父親の財産だけが目当てだった。
このことは陽造を担当している医師(村上冬樹)も知っていて
ふたりをたしなめるのだが、まともにならなかった。
陽次は父を殺して財産を自由に使おうと向田たちを言い含め
食事に毒を盛ると七瀬が陽造の部屋に運んでいった。

ジュースに毒が入っていることを察知した七瀬は
うまいことを言って陽造になんとか飲ませないようにするが
陽造はそれが飲みたいということを聞かない。


七瀬ふたたび 多岐川裕美

仕方なくジュースを水槽に垂らすと金魚が死んでしまった。
陽次はなんで毒が入っていることを知ったのかと七瀬を問い詰め
この期に及んでも陽造が実の息子が可愛く
息子たちが毒を盛ったのではなく七瀬が自分が金のためにやったと
行ってほしいという陽造の心を読み、七瀬はその通りに言ってしまう。
驚いたのは殺そうとした陽次の方だった。

七瀬ふたたび

こうして職にあぶれた七瀬は、山村とマカオへ行った。

人の心が読める七瀬はカジノで勝った。
そこにいたヘニーデ姫(田坂都)も七瀬に便乗してこようとする。


七瀬ふたたび 多岐川裕美


手っ取り早く金を稼ぐために、山村は七瀬とコンビを組み
カジノでいかさまをやることを提案した。

七瀬ふたたび

だが、遠く離れた室内のモニターでカジノの様子をチェックしていた
サングラスの男(高桐真)とマネージャー(草薙幸二郎)たちは
すぐに七瀬と山村がコンビでいかさまをやっていることを見抜き
七瀬がテレパスであることを見破った。

七瀬ふたたび


サングラスの男たちはテレパスを壊滅させようと、殺し屋たちに指示をして
ホテルを出る七瀬と山村の後を追わせようとした。



七瀬ふたたび 多岐川裕美

七瀬、山村、ヘニーデ姫の三人は無事に帰国した。


七瀬ふたたび

七瀬はしばらくヘニーデ姫の家に住むことになった。
彼女の母は亡くなっていて、父は再婚していて義母にべったりで
毎月沢山の生活費をもらい悠々自適な生活をしていたヘニーデ姫だが
彼女の心の中は寂しさでいっぱいだった。

七瀬が仲間たちのいる北海道へ帰ることをガンとして許さなかった。

恒夫が七瀬たちに危険が迫っていて
七瀬と一緒にいる若い女性に死が訪れる可能性を予知し
それを知らせるために七瀬のもとへ向かった。

七瀬ふたたび

七瀬と山村はこれを聞くと、ヘニーデ姫のところから
脱出して彼女に死の危険が訪れないようにしようとする。
なんとしても七瀬を離さないヘニーデ姫をダマすような形で
七瀬と山村は早朝駐車場で待ち合わせて極秘に北海道へ行く計画を立てた。



当日、山村は駐車場に着いて追っ手が来ていないことを確認した。
そこへ七瀬も到着したのだが、直後七瀬を追ってヘニーデ姫が駐車場へ来てしまった。

殺し屋たちはいないと思っていたが、秘かにつけてきていて
殺し屋が七瀬に向けて銃を発射しようとしたとき
七瀬に飛びついてきたヘニーデ姫を撃ち抜いてしまい
彼女は恒夫の予知通りに死んでしまう。


七瀬は自分たちテレパスを殺し屋が狙っていて
このままだとテレパスじゃない山村も危ないと思った七瀬は
山村をその場に残すとひとり車に乗って駐車場を後にし
ノリオとヘンリーが待っている北海道へ向かった。


別行動となった恒夫だが、彼はもう七瀬たちと一緒にいることはできないと
このまま別れることになった。

山村はどこまでも七瀬たちと付き合う覚悟で北海道へ向かった。
車を走らせているとスケッチをしていた恒夫を見つけ声をかけたが
恒夫は山村から逃げるように走り出した。


七瀬ふたたび

熱心に追いかけてくる山村を恒夫は受け入れた。
彼が逃げたのは予知の中に山村と出会うという映像がなかったからだ。
そして、自分は夕日を見ながら死ぬ運命にあるのだという。
恒夫の確信はゆるがなく、山村はその場で恒夫と別れ七瀬たちのもとへ向かった。
車を発車させると、殺し屋が恒夫を狙いにいった気配を察知した。


山村は七瀬たちと会い、恒夫のことを話しした。
恒夫はもう死ぬ運命なので予知も出来なくなっていた。
その頃、恒夫はひとりで最後の風景画を描いていた。
みんなで恒夫がいた場所へ行き、現場に到着したその時
殺し屋は恒夫の額を撃ち抜いてしまった。

七瀬ふたたび

予知通りの風景を見ながら息を引き取っていく恒夫。



山村は七瀬のもとへ合流しようとしていた藤子に会った。
藤子はマカオでテレパスを殺し屋が狙い始めたことを知っていて
山村は恒夫が殺されてしまったことも話した。
七瀬は藤子と山村が自分たちと一緒にいると危険なので
ふたりが来ないよう山村を藤子のところへ迎えにやらせたのだという。
だが藤子は危険を承知で七瀬のところへ行こうとしていた。
藤子も山村も七瀬たちのところへ向かった。


七瀬のもとに山村から藤子と一緒に帰ると電報が届いた。
七瀬たちは食料が少なくなってきてので
彼らが到着する前に車で買い物へ出かけた。

だが道行く人たちは七瀬たちを奇妙な目で睨みつける。

七瀬が果物を買おうと店へ入ると店主の女は
七瀬たちを魔術を使う化け物と思っていて
食料を売らないつもりだった。
七瀬はそれを読み取るとわざと彼女の心の中を話し
気味悪がっている隙にりんごをとると強引に金を置いて出てきた。


七瀬ふたたび

今度は缶詰を買うために別の店に入った。
やはり店主の男は七瀬たちに缶詰はないと言い張って売らない気だ。


七瀬ふたたび

七瀬はヘンリーに命令して念力で缶詰を車に運び出し
宙に浮いた缶詰に腰を抜かした店主に勘定を済ますと店を出た。


山村と藤子は途中疲れたので喫茶店で休んでいく事にした。
だが、殺し屋が現れて襲ってきたために
山村は藤子を逃がしひとりで車で七瀬のところへ行くことになってしまった。

七瀬たちは車で藤子と山村が到着するのを待機していた。
人の心が読める七瀬は藤子と山村が別行動になり
藤子が列車で到着することを察知した。
七瀬はノリオに藤子を迎えに行かせようとした。


車を降りたノリオがホームへ向かう時
バイクで追ってきた殺し屋の銃がノリオに向けられた。
それを見た七瀬はヘンリーに命令して殺し屋を始末した。
ノリオは無事に藤子を迎えに行くことが出来
殺し屋が追ってくる前になんとか帰り着くことが出来た。

山村も無事に到着した。
七瀬は自分たちと一緒だと山村に危険が迫ると言い
自分たちテレパスの運命と山村のそれとは違うといい
山村を自分たちから引き離そうとした。

だが、山村はもうここまで来たら一緒の運命でもいいでしょう。
自分は最悪の覚悟は出来ていると言った。




七瀬が朝早く出かけようとすると起きてきた藤子に見つかった。
昼間は殺し屋の目があるので、今のうちに恒夫の墓参りに行くのだと言うと
藤子も一緒に行くと言った。


七瀬は自分を過去へ戻して欲しいと藤子に頼む。
藤子は七瀬が恒夫の生きている時の過去へ戻り
恒夫が死なないようにして別の時間の道を通って
帰ってきたいのだろうとその意図を読んだ。

だが、ヘンリーとノリオがいる今へ戻ってくるとはわからず
再会できない可能性があると言った。
ヘンリーは命令者七瀬の存在がないと何もできないし
ノリオにとって七瀬は母親代わりの大切な存在だった。
それに加えて、恒夫が死んだとき七瀬は別の場所にいて
七瀬の期待に応えるには藤子の力では無理だと言われた。

恒夫は死ぬ時に七瀬を愛していると言ったが
七瀬も恒夫を愛していてもう一度彼に会いたかった。


山村が帰ってきて隠れるのにちょうど良い小屋を見つけたと報告を受けた。
七瀬はこれからの長い戦いでいつそこへこもらないといけなくなるかもしれないと思い
缶詰だけでも運ぶことにした。

ヘンリーは念力を使い過ぎて疲れていたので、ノリオと二人で留守番してもらい
七瀬と藤子と山村で荷物を移動させることにした。
藤子はヘンリーとノリオを置いてきたことを心配していて
七瀬も同じように二人の事が気がかりだった。
小屋へ荷物を降ろすと、外にいるはずの藤子の姿が消えていた。




七瀬ふたたび

七瀬が探しに行くと藤子は未来へ行っていて戻ってきたところだった。
藤子も力を使い果たしていてもう喋ることが出来なかった。
七瀬はテレパシーで藤子の言葉を読み取った。
藤子はヘンリーとノリオのところへ行ったが
殺し屋たちが家に火をつけていて急いで戻ろうとした藤子は死んでしまった。
家にいたノリオとヘンリーも火事がもとで殺されてしまった。
藤子は最後の力を振り絞り七瀬にそれだけを伝えると
生まれてきて良かったと言い残し息を引き取ってしまう。




山村が彼らを助けに行こうと家へ向かうが、殺し屋たちが現れた気絶させられた。



七瀬もノリオをたちを助けに向かうが、家は炎に包まれ外にはピストルを持った殺し屋たちがいて
出てきたヘンリーとノリオは七瀬の目の前で死んでしまう。

七瀬に気づいた殺し屋たちが七瀬を追ってきた。



七瀬ふたたび

殺し屋たちの追っ手を逃れた七瀬はひとりになりテレパスたちの運命を哀しんだ。



すると目の前に広がる誰もいない草原で愛する恒夫の姿を見た。
恒夫は笑顔でそばにはノリオとヘンリー、藤子もいた。


七瀬ふたたび

七瀬はみんなココにいたことに気が付くと
四人は七瀬に向かって手招きをして
七瀬は恒夫たちの世界へ向かって歩き出していった。




草場でひとりきりの山村は目を覚ました。
急いでヘンリーとノリオがいる家に行くと、そこは蜘蛛の巣が張り人の気配がなかった。


七瀬ふたたび



山村は小屋へ行ってみたが七瀬も藤子もいない。
外に出ると大きな声で七瀬たちの名前を呼び彼らの姿を捜すが誰も応答しない。


山村がガソリンスタンドへ行くってこと、一ヶ月も車を置きっぱなしにしたことを
店員から責められた。

山村は車をおいたのは二日前だと思っていたが、一ヶ月ということで呆然とし
自分が出会った七瀬という女は本当に実在したのか疑問に思った---。




こうして「七瀬ふたたび」の物語は終わった。



「七瀬が三度諸君の前に姿を現すかは誰にもわからない。
ただ一人、作者の筒井康隆を除いては。」

という芥川隆行の語りでドラマは終わる。











原作は筒井康隆の「七瀬ふたたび」で、このドラマで『七瀬三部作』というのがあり
「七瀬ふたたび」がそのふたつめに当たることを知った。

原作は読んではいないので機会があったら読んでみたいと思う。






神秘的な美しさをもつ多岐川裕美が七瀬にぴったりで魅力的です。
ドラマの雰囲気もとてもよくて好きなドラマのひとつです。



このドラマは放送局のNHKにマスターがなく、視聴者が録画していたものが
寄贈されてVHS化、DVD化され見ることが出来ました。
本当に寄贈してくださった方には感謝です。


主題歌も味があってドラマの雰囲気に馴染んでいて好きなのですが
これの編曲が所太郎と知ってびっくりしました。
同姓同名かと思ったんですが、レポーターでお馴染みの所太郎だったんですね。
編曲をやっていたということをこのドラマで初めて知りました。





最後に見たのが5,6年位前なので記憶も薄れていて
ラストがみんな死んでしまうとあってこのブログを書くために
見直すのが少々辛かったのですが
今回改めて全話見てみて、最後死んだ四人は別の世界で一緒になり
テレパスの七瀬もそこへ導かれていくということで
一般人の山村とは生きる世界が変わってしまいましたが
特殊能力を持っていてそれまで孤独と生き辛さを感じていたテレパスたちが
一緒の世界に行けた終わり方でラストの印象が変わりました。
七瀬と恒夫の恋は成就して欲しかったので、良い結末だったと思います。


NHKの「少年ドラマシリーズ」は『なぞの転校生』も好きでこちらも見たかったのですが
何年か前に日本映画専門チャンネルで放送してみることが出来ました。


こちらも今後ブログで書きたいと思っています。