FC2ブログ
2020/02/02
2018/06/03
2017/12/08
2017/12/04
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

海外の映画・ドラマ

        

映画「盗まれたカラヴァッジョ」@恵比寿ガーデンシネマ

category - 海外の映画・ドラマ
2020/ 02/ 02
                 
久しぶりにYEBISU GARDEN CINEMAで「盗まれたカラヴァッジョ」という映画を見て来ました。



盗まれたカラヴァッジョ



これは1969年にイタリアでカラヴァッジョの名画「キリスト降誕」が盗まれたという
本当にあった事件が題材となっています。
いまだに未解決の事件にイタリアンマフィアが関わっていたという設定。


実在の未解決事件の真相に迫る内容か、はたまたエンターテイメント性が高いフィクションなのか…
軽い気持ちで見に行きました。
前者を強く期待して見に行くと肩透かしな内容。
大味なイタリア映画と割り切ってみるとそれなりに楽しめる。




映画プロデューサーの秘書をしているヴァレリアは、40歳を過ぎて母親と二人暮らしの地味な女性。
そんな彼女にはこれまで誰にも明かしていない秘密があった。
それは人気脚本家・アレッサンドロのゴーストライターを務めているということだ。
ヴァレリアは容姿通りに影の存在で、表に出るのはアレッサンドロの役目。


ある時、ヴァレリアにラックと名乗る老年の男が接触してきた。
ラックは50年も前に発生し未解決となっているカラヴァッジョの名画「キリスト降誕」盗難事件が
実はマフィアの仕業だったと教えてくれる。


ヴァレリアはラックが教えてくれた事件の裏側をプロットにまとめると
プロデューサーから次期作を仕上げるように催促されていたアレッサンドロに発表させる。
プロデューサーは傑作だと絶賛し早々と映画化が決定した。


それは、事件の真実をついておりマフィア側は大いに焦った。
この映画の製作会社にはマフィアの一味の男が資金を提供することで接触しており
事件の真相を公表されるとマズいマフィアはアレッサンドロを誘拐。


ヴァレリアが書いたシナリオは未完成で、自分で書いていないアレッサンドロは当然
ストーリーの終末まで知る由もない。
アレッサンドロはこの先のストーリーはまだ考えていないと言うしかなかったが
マフィアたちはアレッサンドロを殴りつけて口を割らせようとする。


結局、アレッサンドロは昏睡状態で発見され意識不明のまま入院生活を送る。


その間、ヴァレリアはラックからもらう情報をもとに「ミスター X」の名前で
アレッサンドロのアドレスからシナリオを送り続ける。
マフィアは「ミスター X」が誰かを突き止めようと調査を開始。


ヴァレリアはラックが単なる映画のシナリオとしてではなく
「キリスト降誕」盗難事件を解決しようとしていることに気づく。


やがて、マフィアは「ミスターX」がヴァレリアの母だと割り出す。
ヴァレリアが母のパソコンからシナリオを送ってしまったことから足がついてしまった。
動揺したヴァレリアは色仕掛けでその場を切り抜けると早速ラックに相談。


そんな中でヴァレリアとラックは盗まれた絵画がマフィア側から
高値で政府の手に渡ろうとしている動きを察知する。


ラックは若々しくて美しくて要人の信頼を得ている切れ者ヴァレリアの母の協力が必要と
ヴァレリアを説得。
母を引っ張りだすためにヴァレリアはついに、アレッサンドロのゴーストライターをしていたと告白し
彼女の興味を引いていよいよ大詰めへ-。


最後が曖昧に終わってしまった感じが否めないが、こういう展開で締めくくったのかと
面白くはあった。


ラックの正体もヴァレリアの家庭環境やラックがなぜヴァレリアにこの役目を与えようと
接近してきたのかを考えればすぐにわかってしまう。
やっぱりなぁという感じでした。


また、ラストシーン。


もともと虚実が入り混じった(実在する未解決事件をフィクションという形で映画化したという意味ではない)
ストーリー展開なのであれはあれで不自然さはなく納得がいくものではあった。
あまり詳しく書くとネタバレになるので避けるが、「虚実が入り混じった」という部分が
自分は一番面白かったかな。


意外だったのは脚本家としてはその役目を果たせなくなったアレッサンドロが
ゴーストライターのヴァレリアと組んで難事件に挑む探偵役を務めるのかと思いきや
アレッサンドロははじめの方でマフィアに暴行され意識不明となってしまうこと。


結局ヴァレリアがラックに操られるような形で単身活躍する。


映画「盗まれたカラヴァッジョ」


映画のチラシからは、勝手に脚本家と秘書の男女二人が中心になるイメージを抱いていた。



ラックとヴァレリアの母はいい存在感を出していましたね~。
ヴァレリアも地味な秘書からヘアスタイルとメークを変え
眼鏡からコンタクトにし華麗に変身しますが
ヴァレリアの母の方が娘よりキレイでかっこいい。




さて、映画を見終わった後はホットの抹茶ラテを買い休憩スペースへ。
こちらはカフェのようになっているが、別に売店で飲食物を購入しなくても利用できます。


恵比寿ガーデンシネマ


壁には名画の写真が飾られている。



YEBISU GARDEN CINEMA


入口がちょっとわかりづらいと思うことも。
三越の建物の一部と勘違いされる方も多いかもしれない。


恵比寿ガーデンプレイス


帰るころにはライトアップされていてとても素敵でした。


さて、映画の予告編では3~4年前にここで見た「男と女」のその後を描いたものが紹介されていた。
なんと「男と女」の53年後を同じ俳優、設定で制作されたというものらしい。

タイトルもズバリ「男と女 人生最良の日々」ですって。


面白そうだから見に行ってみようかななんて考えています。



それ以外にも、3月スタートでいくつか興味を引かれる映画があった。
スケジュール的に行けるといいなぁ。




            
スポンサーサイト



            
                                  
        

映画「ダリダ~あまい囁き~」アラン・ドロンとのデュエットで一世を風靡したフランスの歌姫の美しくも哀しい生涯

category - 海外の映画・ドラマ
2018/ 06/ 03
                 
先日、渋谷Bunkamuraにあるル・シネマで
「ダリダ~あまい囁き~」という映画を見てきました。


ダリダ~あまい囁き~

私は知らなかったのだが、ダリダは1973年にアラン・ドロンとのデュエット曲
「あまい囁き」を発表し全世界で大ヒットした歌姫だそうだ。



ダリダ~あまい囁き~


都内では角川シネマ有楽町でもやっているが
私は久しぶりにBunkamuraル・シネマで見ました。

Bunkamuraは今年の7月から11月中旬まで改修工事のため
全館休館するそうです。
ということでまたまたしばらくの間はBunkamuraを訪れる機会はなさそう。

地下にあるザ・ミュージアムでは11月23日~翌年1月27日まで
「ロマンティック・ロシア(仮称)」という展覧会が行われる。
新しくなったBunkamuraに行くのはもしかしたらこれが最初になるのかもしれない。




ダリダ~あまい囁き~


ダリダは1933年にエジプトのカイロでイタリア移民の家系に生まれた。
本名はヨランダ・クリスティーナ・ジリオッティ。


幼い頃は目が悪くて眼鏡をかけていたが、
当時カイロではメガネをかけている子は少なく、
そのことでいじめを受けてずっと自分の顔が醜いとコンプレックスを持っていた。


ヴァイオリン奏者だった父との関係は良好だったものの、
時代的背景から突然逮捕され、その後は母に暴力を振るいはじめ、
そのことも少女時代の彼女に暗い影を落とした。


しかし、メガネを外した彼女は自分が美しいということに気が付きはじめる。
「ミス・エジプト」に選ばれるほどの美貌の持ち主へと変身を遂げた。



その後はエンターテイメントの華やかな世界に憧れて、
1955年にフランスへ渡ると”ダリダ”という芸名で歌手デビューを果たす。
そしてシングル「バンビーノ」のヒットによりゴールドディスクを受賞。


私生活では彼女を見出したルシアン・モリスと恋仲になる。
妻帯者だったルシアンだが、ダリダは彼との結婚を望んだ。
やがてルシアンは前妻と別れ、ダリアの希望通り再婚する。




ダリダ~あまい囁き~


彼と結婚し子供を持ちたかったダリアとは違い
ルシアンは彼女の歌手としてのキャリアを優先しすれ違いが生じる。


ダリダは結婚して1か月ほどで、ポーランド人画家・ジャン・ソビエスキーと不倫関係になる。
このことはすぐに公になり、ルシアンとも離婚。
ジャンとの不倫関係で世間からバッシングを受けたダリダだが、
決死の覚悟で臨んだショーの成功によりファンはダリダを受け入れた。



ルシアンは別の女性と結ばれるが、ダリダとの友人関係は続いた。



着実に歌手としての名声を得ながらも、
愛に生きるダリダの恋愛遍歴は止まらない。


年下の歌手・ルイジ・テンコと恋愛関係になるものの、
自分の才能に限界を感じ悩んだルイジはホテルの部屋で自殺を遂げる。
ダリダはその第一発見者となり、彼女も後追い自殺を図った。


一命をとりとめたダリアは、ルイジのファンだった
12歳年下の学生ルチオと恋に落ちる。
「18歳の彼」という曲は、ルチオとの恋愛から生まれた。


そして、ダリダは彼の子供を身ごもるのだが、
ルチオには何も告げないまま中絶し別れを選択した。





この時の中絶がもとで、ダリダは子供が産めない体になり、
のちに中絶を激しく後悔することとなる。


ダリダは弟のブルーノとともに独立して、
再び歌手としてキャリアを積み上げていく。
だが、かつて夫だったルシアンも自殺。
ダリダは悲しみをこらえて舞台で「灰色の途」を熱唱。
全身全霊のショーに見るものは心をうたれた。


その後は、サンジェルマン伯爵の生まれ変わりだと名乗る、
ハンサムな変人リシャール・シャンフレーと出会いまたまた恋愛関係に。
翌年にはアラン・ドロンとのデュエット「あまい囁き」を発表し、
全世界で大ヒットとなる。


歌がヒットする中で、恋多き歌姫ダリダはアラン・ドロンとの噂が流れるが、
リシャールには愛しているのはあなただけとこれを否定する。
風変わりなリシャールとの恋は情熱的だったが、
ある日リシャールが銃でダリダの家政婦の恋人を撃ってしまう。


保釈金を払ってほしいというリシャールの頼みを聞き入れたダリダだが、
その後、気持ちが離れていきリシャールとの関係も終わると、
彼もまた自ら命を絶ってしまう。


この頃、ディスコミュージックが全盛となりダリダは苦戦をしいられる。
だが、40代に入ったダリダはディスコ長の詩にも挑戦して、
見事にヒットを記録しアメリカでも成功をおさめた。




だが、愛する男たちが次々に自殺したという出来事は、
彼女の内部に深い苦しみをもたらしていた。

パスタばかりを食べては吐くダリダはやせ細っていく。


そして、ついに1987年5月、
「人生に耐えられない。許して。」という遺書を残して、
睡眠薬による自殺を遂げた。

享年54歳。




ダリダ~あまい囁き~

時系列に沿ってではなく、ランダムに彼女の生涯を描き、
そのバックに彼女のヒット曲が流れる。


約二時間程の映画だが、彼女の人生が波乱に富んでいたからか、
一つひとつの出来事が深く描かれておらず、
それゆえに彼女の置かれた境遇や心境などが上澄みをすくっているだけに見えたのが残念。


全体を通してみて彼女の常人とは違う激しい死への恐れと、
完ぺきな美貌をもちながらも常に愛に飢えている部分が希薄で、
あっさりとした印象になってしまった。


だが、ダリダを演じたスヴェヴァ・アルヴィティの美しさと、
部屋着も含めた衣装のセンスの素晴らしさは
視覚的には充分に楽しむことが出来たのは良かった。




ダリダ~あまい囁き~


アラン・ドロンとのデュエットとあったのでてっきり映画にも出てくるのかと思ったら、
映画を見る前にチラシを見て私がアラン・ドロンと思ったのはリシャールだった。

このリシャール役の俳優さんがイケメンだった。
















                         
                                  
        

映画「オリエント急行殺人事件」@新宿ピカデリー

category - 海外の映画・ドラマ
2017/ 12/ 25
                 
新宿ピカデリーへ「オリエント急行殺人事件」を見に行ってきました。



オリエント急行殺人事件




私は古い洋画やテレビドラマが好きで、
アルバート・フィニーやショーン・コネリーが出演している1974年に公開された映画や、
デヴィッド・スーシェ主演のテレビドラマで「オリエント急行殺人事件」は見ていました。



個人的にはその二作を上回る感じはしなかったな。


エルキュール・ポアロというと全作コレクションしているせいか
テレビドラマ「名探偵ポワロ」のデヴィッド・スーシェのイメージが強く
今回のケネス・ブラナーのポワロに違和感を感じてしまう。


それでもこの間AXNミステリーを見たときに
ケネス・ブラナーがかなり研究したうえで独自のポワロ像を作り出したと知りました。




今回はクラシック感が失せ、その分映像技術が進歩したため
雪山のシーンなど映像面での迫力は存分に堪能できました。
1974年版と名探偵ポワロはテレビで見て、今回は劇場で鑑賞と
観た環境が大きく異なったため、映像、音響的にスペクタクルを感じましたが
もう一度見たいとは思いませんでしたね。



被害者ラチェット役がジョニー・デップだったのはよかった。
テレビ版ではチンケなデブ男というイメージしかなかったので
この存在感の違いはでかかったです。


ただラチェットは1974年の映画版が一番しっくりきます。
大物のワルといった感じで風格が醸し出されていて
ジョニー・デップの方は下品さを感じました。




ラストでポワロがエジプトに向かうようなので
次回は「ナイル殺人事件」でシリーズ化されるのかな?



全体的には1974年版に比べるとこじんまりしたなという印象を持った。





今回は吹き替え版もあるようですが、私はいつも字幕版を見ています。
「アナと雪の女王」ですら字幕版で見ました。


海外ドラマなどで吹き替え版で楽しんでいるのは
「刑事コロンボ」と「名探偵ポワロ」だけ。
小池朝雄さんと熊倉一雄さんの吹き替えはとてもいいので。



露口茂さんも好きですが、グラナダの「シャーロック・ホームズの冒険」も
吹き替え版はみませんね~。
やはりホームズはジェレミー・ブレットの強いアクセントの英語じゃないとしっくりきません。




                         
                                  
        

映画「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」@新宿ピカデリー

category - 海外の映画・ドラマ
2017/ 12/ 08
                 
「ゴッホ~最後の手紙~」の前に、新宿ピカデリーで
「ロダン カミーユと永遠のアトリエ」を見ました。



ロダン カミーユと永遠のアトリエ


私が行ったのは朝一番9:00からの回だったせいか客はまばらでした。


「考える人」などで有名な彫刻家・オーギュスト・ロダンの制作風景や
弟子のカミーユ・クローデルとの関係を描いた作品。



ロダンが40代の時、弟子入りを志願するカミーユと出会う。
彼女はロダンの優秀なアシスタントであり、愛人でもあった。


期待してみた映画でしたが、肩透かしを食らった感じです。
「永遠のアトリエ」というタイトルから
もうちょっと深堀するかなと思っていたのですがね。


内縁の妻ローズがいながらも、カミーユとの愛人関係を続けるロダン。
カミーユはロダンの弟子という評価しか得れず
自分の作品は一向に売れない日々が続く。


しかもロダンとの関係もあくまで愛人という不安定なもの。
しかも、二人の間にできた子供は中絶させられてしまい
精神的にも荒んでいきロダンとの仲も終わりを告げる。


ロダンはカミーユに対してだけでなく、ローズとの間にできた子供も
自分の子供と認めようとしない。


しかも二人以外にも多くのモデルたちと関係をもつ奔放な生活を送っている。
芸術家のエゴイズムに二人の女性は振り回される。



劇中同時代の画家たちが登場し、彼らとの交流を持つ場面があり
ここは興味をひかれました。



映画のチラシには

「晩年におけるロダンのカミーユへの思いは凝縮され、観るものの胸を打つ。」

とありますが、私は胸は打たれなかったですね。


”愛と苦悩に満ちた半生を忠実の描いた力作”

とも書かれていますが、なんか上っ面のように見えたのは私だけでしょうか。



昔ロダンについての本を読み、カミーユら女性関係の奔放さは知っていたのですが
映画はそこだけがやたらクローズアップしているように見えてしまい
もっと彫刻家としてのロダンの素顔を見たかったです。





                         
                                  
        

映画「ゴッホ~最期の手紙~」@TOHOシネマズ上野

category - 海外の映画・ドラマ
2017/ 12/ 04
                 
先日は、御徒町にあるTOHOシネマズ上野で
「ゴッホ~最期の手紙~」を見てきました。
TOHOシネマズ上野は今年の11月4日オープンしたばかりとのこと。



ゴッホ~最期の手紙~



現在、上野にある東京都美術館では
「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」をやっていますが
このブログで書いた最新の展覧会記事4つの中では
なぜか「ゴッホ展」が最下位でした。
(この記事を書いた11月時点)


1.「怖い絵展」

2.「北斎とジャポニスム」

3.「運慶」

4.「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」


そのため映画の方も平日だし空いているかと思ってましたが
映画の方は9割近く席が埋まっていました。


「ゴッホ~最期の手紙~」はこの日見た、2本目の映画でした。
午前9時から見た1本目の別の映画はガラガラでしたのでこの入りには驚きました。


水曜日のレディースデーということもあり、客層は大半が女性客でしたが
男性も思ったより多く、年齢もバラけていました。


私は美術好きなので映画をやると知ったときから行くつもりでしたが
映画的にも話題作だったようですね。




ストーリーは画家ゴッホの友人だった郵便配達人ジョゼフ・ルーランが
ゴッホが弟のテオに宛てた手紙を息子のアルマンに託したことから始まります。


パリに住んでいるはずのテオを探し出して渡してほしいという事だった。


ゴッホはアルルで画家ゴーギャンと同居していたが
ふたりの仲はすぐに険悪になり別れていた。
自分の耳を切り落としたゴッホの評判は芳しいものではなかった。


ゴッホは画商、牧師としても挫折し、28歳で画家になる決意を固める。
弟テオの献身的な支援により制作活動に励んでいた。
しかし、37歳で腹を打ち抜き自殺を遂げてしまう。


精神を病んでいたとされるゴッホだが、主治医のポール・ガシェは
ゴッホは完治していたと話していて、なぜ自殺を遂げたのか疑問が残る。



アルマンは画材商のタンギー爺さんに会うが
テオはゴッホの死後、半年後に後を追うように他界していた・・・。


アルマンはゴッホの死の真相と手紙を渡す人を探すべく
ゴッホが最期を過ごしたオーヴェルへと旅立つというもの。




興味深いのは、アルマンがオーヴェルで会った
宿屋の娘、ガシェ、ガシェの娘、家政婦、貸しボート屋の男らが
語るゴッホの人となりがそれぞれ違うのだ。


これまで自分の耳を切ったり、様々な病気を患っていたり、
銃による自殺をとげたりとエキセントリックな人なのかと思っていたが
この映画を見て本当はどんな人だったのかがわからなくなってきた。



ただ変わらなかったのはゴッホから伝わる孤独の部分。


ゴッホが生まれる前に同じフィンセントという名前を持った兄がいた。
彼は死産によりこの世を去っていたのだが
両親は本当は亡くなった兄を愛していて、自分は疎まれていると思っていた。



これは本人にしかわからないことだが、
深く暗い影をゴッホに落としていたのだろうと想像できる。




また、ゴッホは自分の腹を撃って自殺したとされているが
推測される銃の向きや距離などの不自然さ
どこで腹を撃ったのか?彼の所持品がなかったのはなぜなのか?
なぜ頭部ではなく腹部を撃ったのか?
などなど、多くの謎を残していて他殺の可能性もほのめかしている。





ただ、画家になりたかったが親の意向に沿い医師となったガシェが
ゴッホへの嫉妬心などから放った言葉。
それを受けたゴッホの心情を考えると自分の命を自らの手で葬った
という自殺説もわかる気がする。



ゴッホの死の真相を解明しようとするストーリーなので結構スリリングで面白かった。


また映画は実写映像で撮影されたものを、100人以上ものアーティストたちが
描いたゴッホ調の絵と合成しアニメーション形式になっている。
これがまた独特の世界観があって良かった。



しかし、描いた絵が800点もありながら生前売れたのがたった1枚だったとは。


午前中に見た1本目より断然面白くておススメの映画です。