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2008/08/26
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展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

2008年08月

        

横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」 (1978年)

category - 昭和のテレビドラマ
2008/ 08/ 26
                 
「横溝正史シリーズⅡ」の第6作目。



■ 横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」
放送日: 1978年8月12日~8月26日 (全3話)
原作: 横溝正史  『女王蜂
脚本: 石松愛弘
音楽: 真鍋理一郎
主題歌: 「あざみの如く棘あれば」 (作詞:阿久悠、作曲、唄:茶木みやこ)
監督: 富本壮吉
出演: 古谷一行、岡田茉莉子、片平なぎさ、夏夕介、坂東正之助、南美江、岩本多代、
赤塚真人、三谷昇、田中春男、川合伸旺、斉藤恵子、菊地太、本多和子、神山繫ほか
制作: 毎日放送、三船プロダクション



横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」




金田一耕助(古谷一行)は速水欣造(神山繁)の依頼で速水の息子・文彦(坂東正之助)、
女中の蔦代(岩本多代)と四人で月琴等へ行くことになった。


昭和七年、速水は親友の日下部達哉と月琴島を訪れ、日下部は大道寺琴絵と恋に落ちた。
その後、妊娠に気づいた琴絵から知らせを受けた日下部が月琴島を再訪するが崖から落ちて死亡。
琴絵は智子(片平なぎさ)を出産すると速水に父親になってほしいと頼んできたが
しばらくして後を追うように死んでしまったという。



智子が二十歳になり速水は約束通り彼女を迎えにいくのだが、東京を発つ前に何者かから
「月琴島から智子を呼び寄せるのをやめろ。二十年前の惨劇は果たして過失であったか?
あの娘の母には夫を失う相がある。彼女は女王蜂である。」という警告文を受け取っていた。



横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」



耕助が船で島へ向かっている頃、智子は日下部が死んだ場所へ別れを告げに来ていると
顔に傷のある奇妙な老人が現れる。
琴絵を知っているらしいその老人は智子に日下部は事故ではなく殺されたのだと断言した。



耕助たちは月琴島へ到着し速水から智子の祖母・大道寺槇(南美江)と
琴絵と智子の家庭教師・神尾秀子(岡田茉莉子)を紹介される。
この屋敷も速水の手に渡ることになり槇は智子の東京行きに反対していた。


屋敷には時計塔があり耕助はそこで歴史を専攻している大学生の多門連太郎(夏夕介)と出会う
彼は頼朝公の研究していて、大道寺家が頼朝公の血を引くことから滞在しているらしい。
その夜、智子は鏡台に「お前が島を出るとわざわいが起きる。島にとどまれ」と口紅で警告文を発見。


横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」



翌日、智子は墓の中から生前琴絵が持っていて行方がわからなくなっていた開かずの間の鍵を見つけ
恐る恐る中へ入ってみると地獄絵図や籠の中の毛糸玉があり血が付着した月琴を見つけた。



つづいて、智子は「お前の身の上に関する重大な事実を知ることになるから今夜九時半に時計台へ来い」という
差出人不明の呼び出し状を受け取り行ってみると「島を出るな」と警告していた
漁師の遊佐三郎(赤塚真人)が血を流して死んでいる。

横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」


そこへ、智子の様子がおかしいことに気がついた多門が時計塔に来ると止めてあったはずの時計が鳴り出した。
その音で耕助らが時計塔へ駆けつけるが姫野東作(田中春男)の姿がないことに気がつく。



翌日、駐在の山下(三谷昇)が本庁から来た日和警部(長門勇)と現場に到着すると
智子はもう一人人影を見たと言い多門は見なかったと証言に食い違いが出た。
その時、文彦が洞窟に東作の死体があると知らせてくる。



東作は赤い毛糸で首を絞め殺され、三郎よりも前に死んでいたとわかった。
文彦は昨日、東作が新聞の切り抜きで警告状を作っていたところを偶然見てしまい
興味が湧いて洞窟を覗きに来たら死んでいたのだという。


まもなく、赤い毛糸は秀子が昼間に裏庭で編み物をしていた時に落としていたものだと判明。
秀子はその時に、東作が三郎に「二十年前」「変装」「蝙蝠なんだよ、実に変な蝙蝠だよ」と
怪しげなことを話しているのを聞いてしまった。
三郎はこの島の出身だが、東作は五年ほど前によそから島に来たものでその前身は不明だ。


横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」



智子は開かずの間の鍵を耕助に渡すと、血痕があったので中を調べて欲しいと依頼した。
その部屋で琴絵は智子を産み、そこで亡くなったのだという。
その夜、開かずの間に入った耕助が血の付いた月琴を見つけた時背後から殴られ
意識を取り戻した時には部屋の外で開かずの間は施錠され預かっていた鍵を盗まれていたと気づく。


耕助は三郎がもっていたネガの現像を依頼していた香月写真館へ引き取りに行った折に
壁に飾ってあった写真を見て驚く。
店主の話では二十年くらい前によく公演に来ていた旅役者の嵐三朝だというが
姫野東作と同一人物だと判明した。




智子は三郎、東作と自分に近かった二人が死んだことにひどく責任を感じていた。
そして、多門に危険が迫るのを恐れ「東京へ帰った方がいい」と忠告するが
彼は智子を守るために島に残るという。


横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」


多門は警察には言わなかったが、三郎が殺された時に時計塔で人影を見ていて
犯人の目星がついていることを智子にだけ打ち明けた。
多門はその人物が誰か見当がついているが確証がなくあともう少しで明らかに出来るので
それまでは東京へは帰れないのだと言った。


その日の夕食の時間になっても多門が来ないことから蔦代が部屋へ呼びに行くと
さっき智子が差し入れたチョコレートを食べた多門が血を吐いて死んでいる。
犯人は智子が部屋から立ち去った後に毒入りのチョコレートを入れたとみられた。


日和や関係者と共に鍵を壊して開かずの間に入ってみると耕助が見た
血の付いた月琴とテーブルクロスが無くなっている。


耕助は大道寺家に出入りをしている祈祷師の九十九龍馬(川合伸旺)仕業と考え
張っていると月琴とテーブルクロスを隠そうと九十九が動き出す。
耕助は「日下部は崖から転落したのではなく開かずの間で死んだのですね」と追及すると
観念した九十九は日下部の死の真相を話した。

横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」


あの日、九十九は血相を変えてやってきた秀子に連れられて開かずの間に入ってみると
槇と琴絵がいて日下部が頭から血を流してテーブルに突っ伏して死んでいた。
琴絵は驚いたりすると夢遊病のように記憶をなくすという病を抱えており
どうやら記憶を失っている間に日下部を月琴で殴り殺してしまったらしい。


開かずの間は中から鍵がかかていて琴絵と日下部の二人しかいなく
琴絵が殺したことは疑いようもない。
秀子の提案で日下部の死体を運び出し崖から誤って転落したように偽装した。



九十九はこの話は智子にだけは内緒にしていてくれと耕助に頼んできたが
二人の会話を智子が立ち聞きしていて彼女は秀子に確かめに行く。
そこへ日下部が殺された時にその場には居合わせなかったが
事情を知っていた速水が琴絵が日下部を殺してしまったことを認めた。

横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」



母が殺人者だと知り傷ついた智子は九十九に精神的な救いを求めに行く。
泣きじゃくってすがってくる智子を見た九十九はそこに愛していた琴絵の姿を投影して
ムラムラと情欲が湧いてきて抵抗する智子を力ずくで襲うとした。


気を失った智子が意識を取り戻すとそこには九十九の死体があり
彼女の悲鳴を聞きつけた耕助らが駆け付ける。
またしても開かずの間で殺人事件が起き、二十年前の再現となり智子が殺したと思われたが
山下が耕助から頼まれていた開かずの間に抜け道があるのを発見したと報告しに来た。

横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」




香月写真館へ行った耕助は店主から当時の三朝一座のポスターを見せてもらい
一座が十二名であると知ったが、先日現像した写真には十三名写っており
そこにある人物が写っているのを見て事件の謎が解けた。


耕助と日和は関係者を全員開かずの間に集めると事件の解明をする。


速水と日下部は月琴島に滞在し琴絵は日下部と恋に落ちて契りを交わし妊娠した。
だが、琴絵に恋をしたのは日下部だけではなく速水も同じだった。
その速水を秀子は秘かに愛しており、琴絵への気持ちを知り日下部を近づけていたのだ。


横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」


速水と日下部が琴絵を愛し、秀子が速水を愛しているという事実について
耕助は槇から聞き出していた。


しかし、速水は琴絵を諦めきれずある日、開かずの間で琴絵が席を外したスキに
速水は日下部を殺害し戻ってきた琴絵はそれを見て自分が日下部を殺したと信じてしまう。
琴絵はこの時発作を起こしていて、開かずの間から出ていったという記憶も失い
施錠のしてある開かずの間に第三者が侵入したという疑いを抱かなかった。




日下部が殺された時、速水は東京にいたことになっていたが実はそれ以前から
速水は芝居好きの島田と名乗って嵐三朝の劇団に入り月琴島に滞在していた。
耕助は衣装を着けた島田こと速水の写真を証拠として見せる。



横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」



速水は島の人には旅役者のひとりと思わせ、一座の連中には島の人間だと思わせていた。


そして、智子を東京へ向かえるために訪れた速水を見た東作は島田と気づき
智子を渡すまいと彼女を愛していた三郎に伝える。

秀子が聞いた東作の言葉の「蝙蝠」とは鳥と獣が戦をした時に
「鳥に向かっては自分は鳥だと言い、獣には自分は獣だという逃げ回っている蝙蝠」に
速水を例えたのだ。



横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」


これを速水も立ち聞きしており口封じのために二人を殺す。

速水は琴絵とそっくりに成長した智子を一人の男性として愛していた。
そのため、智子によこしまな感情を抱く多門と九十九も殺害した。


秀子は自分が速水を愛したことにより琴絵を日下部に近づけたことが
一連の事件を招いてしまったと叫んだ。


その時、速水は多門を殺した毒入りチョコレートで自殺しようとしたがいち早く気づいた日和らに阻止されると
隠しておいた銃を取り出した秀子が速水を銃殺する。
秀子は愛する速水にこれ以上恥をかかせるには忍びなく、自分もその銃で自殺した。


以前から体の悪かった槇は心労が祟り智子に「お前だけは幸せになってほしい」と言い残し息を引き取る。



横溝正史シリーズⅡ 「女王蜂」


事件が解決し耕助は日和と島から帰ることになった。
智子はこのまま島に残る決心をつけたことを耕助に報告する。


耕助は日下部が事故死した崖で智子に「島を出るな」と言った老人は
芝居をやっていた東作の変装で、口紅の警告文は秀子が書いたのだろうと推理した。
秀子は速水の野心を見抜いていたがそれを公にすることは愛する人を裏切ることになり出来なかった。


耕助は「あなたは女王蜂なんかじゃないんだから、早く元気になってあなたを愛した人たちを
安心させてあげなさい。じゃなければみんな浮かばれませんよ」と言い
智子もしっかりその言葉を受け止めた。




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横溝正史の「女王蜂」というとどうしても華やかな映画版のイメージが強くて
ドラマ版はみてもあまり印象に残っていませんでした。


今回ドラマの方を改めて見直しましたが、岡田茉莉子の存在感が際立ってますね。

片平なぎさと岡田茉莉子は80年代の半ばに放送された松本清張の「高台の家」でも共演しており
二人の関係性は違うものの一人の男を巡って…というのが同じでちょっとだけ
だぶらせながら見てしまいました。


また、ドラマでは殺されちゃう多門連太郎を演じた夏夕介が若い。

好青年って感じで最後智子と結ばれて欲しかったけどなぁ。




女王蜂【リマスター版】 [DVD]










************ 横溝正史シリーズ一覧 ************


1. 「犬神家の一族」

2. 「本陣殺人事件」

3. 「三つ首塔」

4. 「悪魔が来りて笛を吹く」

5. 「獄門島」

6. 「悪魔の手毬唄」



************ 横溝正史シリーズⅡ一覧 ************


1. 「八つ墓村」

2. 「真珠郎」

3. 「仮面舞踏会」

4. 「不死蝶」

5. 「夜歩く」

6. 「女王蜂」

7. 「黒猫亭事件」

8. 「仮面劇場」

9. 「迷路荘の惨劇」





                         
                                  
        

「冷たい血 ―生きている小平次より― 幽霊男と初体験した妻」 (1982年)

category - 土曜ワイド劇場
2008/ 08/ 21
                 
初期の土曜ワイド劇場では毎年夏になると怪奇モノを放送していました。


1980年と1981年には「京都妖怪地図」が制作され
翌年に放送されたのがほぼ同じスタッフで作られた「冷たい血」でした。


「京都妖怪地図」と同じ京都が舞台となっています。


五月みどりが出ているということで、
エロティックな演出が随所に見られます。



●「冷たい血―生きている小平次より―
幽霊男と初体験した妻」  1982年8月21日
原作: 鈴木泉三郎 『生きてゐる小平次』
脚本: 吉田剛
音楽: 渡辺兵夫
監督: 田中徳三
制作: 松竹
出演: 五月みどり、水野久美、中条きよし、船戸順、田中綾ほか




冷たい血・幽霊男と初体験した妻



京都祇園の高級クラブ「クラブおちか」のママ伊藤ちか子(五月みどり)は、
クラブのピアノ弾きで情夫の木幡小平次(中条きよし)との別れ話に悩んでいた。
ちか子は、新しい恋人で友禅問屋の若主人・那古拓郎(船戸順)の
妻の座を狙っていたのだ。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻


ちか子は元銀行員でだったが、小平次によって水商売の世界の女にされてしまっていた。



那古も小平次の存在は結婚の障害になるといい
ちか子は小平次に別れ話を持ち出していたのだが
ちか子の肉体に魅せられた小平次は別れる気持ちがなく
話はもつれたままだった。



小平次はちか子に執念深くつきまとう。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻



思いつめたちか子は近くの濡神さまにわら人形に
釘を打ち付け別れられるように神頼みをしていた。



小平次はちか子と店の客でもある那古との交際を邪魔するように
那古が来るとわざとちか子とじゃれついてみせる。




冷たい血・幽霊男と初体験した妻


小平次の態度にイラついた那古はピアノの弾き語りをしていた
小平次に水をぶっかけて店を出ていった。





那古の後を追うちか子だが、那古がタクシーに乗り帰ってしまうと
店にいた客の森邦代(水野久美)から
「小平次を殺すから自分の夫を殺してほしい」という
交換殺人をもちかけられはじめはバカバカしい話だと拒否した。




冷たい血・幽霊男と初体験した妻



ところが、小平次はちか子の店を辞めることに同意したものの
手切れ金を渡すと提案してもちか子と別れる気はなく
京都から出ていかないと宣言したために
邦代の交換殺人の話しに乗ることになった。


冷たい血・幽霊男と初体験した妻



邦代は東京に住んでいるのだが、祇園祭を見に京都に来ていた。
夫と別れたがっている邦代は、京都で偶然縁切りの神様の話を耳にして
濡神さまへお参りへ行ったのだった。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻

邦代の夫はサラリーマンで、事故に見せかけて殺害し
保険金を手に入れようと目論んでいた。


その時に神社でちか子の姿を見て身辺を探り
別れたい男がいるという同じ境遇にいることがわかった。


ちか子と邦代は京都・東京在住で、見知らぬもの同士。
小平次と邦代の夫をそれぞれが殺したとしても足はつかない。


二人はさっそく、同じ日に小平次と夫を殺すことにした。



ちか子は真鶴岬の崖で釣りをしている夫の命綱である
ロープをほどき事故に見せかけようとするが
気配を察した夫に悟られ計画は失敗に終わってしまう。


一方、邦代は伏見稲荷大社の滝近くに
小平次がお参りに来たところを
隙をみて小平次を滝へ突き落とし殺害する。




冷たい血・幽霊男と初体験した妻


ちか子の話では、滝壺は深く落ちたら死体があがらないという
言い伝えがあるのだということだった。


東京から戻ってきたちか子のところへ邦代から電話が入った。
彼女は死んだと思っていた夫が帰宅したことに驚いて
どうなっているのか聞いてきた。
ちか子は今回は失敗したが次回は必ず殺すと言い
邦代から小平治を伏見稲荷の滝壺に突き落として殺害したと聞いた。



邦代との電話を切ると、ちか子は小平次の家へ電話を掛けたが
呼び出し音が鳴るばかりで誰も出なかった。
ちか子は小平次が死んだことを確認すると安心した。



早速、ちか子は那古に小平次と別れて
京都から出て行ってもらったと報告しホテルで情事にふけった。
二人が今後の事業の話しをしていると電話が鳴った。
ところが受話器からは滝の音しか聞こえてこない。


小平次が滝壺に落ちて死んでいることを知っているちか子は
その夜に小平次の家に行くと、明かりもつけない暗がりの中に小平次がいた。


驚いたちか子に、小平次は伏見稲荷で見知らぬ女に
突き落とされて2日間も水の底に沈んでいたのだと話す。
顔の右にはその時に付いたものと思われる傷跡があり
ちか子のことが諦められずに生き返ったのだという。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻



冷たい滝底に沈んでいた小平次の体は冷たく
以前のようにちか子の体を求めてきてそのまま抱かれてしまった。


ちか子は邦代に小平次が生きていたと電話をした。
だが、邦代は小平次を確かに始末したし
彼が持っていた鳥居が落ちているから自分の目で確かめろという。


言われた通りにちか子が伏見稲荷の滝へ行くと
木幡小平次の名前が刻まれた鳥居が滝に落ちていた。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻


生きているのか死んだのかわからなくなったちか子は
再び小平次の家を訪れるが誰もいないようだった。
管理人の話しでは日曜から小平次は帰っていないということだった。
日曜日は邦代が小平次を殺害した日だった。




だが昨夜八時頃、木幡と書かれた封筒に家賃を入れて置いていったようで
それはぐっしょりと濡れていたと管理人は話す。




ちか子は確かに昨日の夜八時から九時頃まで小平次と部屋で会っていた。
だが、管理人が九時頃小平次の部屋へ行くとカギがかかっていたというのだ。


ちか子が管理人と一緒に小平次の部屋に入ってみると
昨夜とはうって変わり、小平次が食べていたものは腐っていて
しばらく小平次が帰っていない気配が感じられた--。






クラブに来た那古から明日 大文字焼きをしに行こうと誘われた。


当日は二人の他に那古の両親と妹も一緒だった。
那古との結婚をもくろむちか子は良い機会だと
気に入られるように振る舞うことにした。


大文字山の下にある浄土院でそれぞれが護摩木に書き
山の上まで運ぶことになった。
ちか子は護摩木を持っていくのは大変だから自分が運ぶという。
那古と二人で山を登り始めるが、両親と妹はまだ姿が見えない。


ちか子は那古に様子を見に行くようにいい、一人で護摩木を抱えて山を登った。
そこには護摩木を運んだ人たちがいて、帰って行くところだった。
ひとりになったちか子は登山疲れもありへたり込んでしまった。



すると、突然雲行きが怪しくなり雷が鳴り暗くなった。

激しい風がちか子を襲い、不意に何者かに足を取られた。
それは、小平次だった。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻



ちか子はそばにあった斧で小平次の肩口に振り下ろすと
小平次は倒れ、そばにあった木を投げつけ小平次の姿を隠した。



雷がおさまりあたりが明るくなってくるとちか子を呼ぶ那古の声が聞こえてきた。
両親と妹を連れて那古が到着した。



そして夜、ちか子たちは送り火を見ていた。
那古たちが丸い盆に入った水に大文字の「大」の字を映して
無病息災を願い飲み、ちか子の晩になった。


ちか子が盆を手にして、水に「大」を映しながら口にしようとすると
「大」の文字は消えて小平次の顔が映し出された。


冷たい血・幽霊男と初体験した妻



驚いたちか子は思わず盆をひっくり返して那古の父の服にこぼしてしまった。



翌日、家に戻ったちか子は浄土院に電話をし
山へ腕時計を落としてしまったと嘘をついた。
僧侶の話しでは、送り火は火力が強く何もかも燃やし尽くしてしまい
不審な残骸物は何もなかったということだった。


ちか子は小平次が焼き尽くされたと確認すると
那古の家へ昨夜の粗相を謝りに行った。


那古にシャツを贈り、父には着物を作ってもらおうと
番頭をよこすというと母がきっぱりと断ってきた。


母と妹は、水商売の女・ちか子に対して
良い印象を持っておらず、ちか子は身の置き所がなかった。



その夜、ちか子が店から那古に電話をかけると
途中から那古の声が小平次に変わった。
恐ろしくなったちか子はクラブに来てと言い、
やって来た那古に、そのまま部屋に泊まっていくように迫った。



ちか子が帰りの車を手配しようと電話をし終わると那古の姿が消えていた。
他に誰もいないはずなのにピアノが鳴り聞きなれた小平次の歌声が聞こえてきた。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻


ちか子が近づいてみるとそこにいたのは那古だったが
彼はピアノが弾けるはずもなくちか子は気味が悪くなる。



二人で家へ帰った後も、ちか子が戸締りを済ませたはずなのに
ドアチェーンが外れ戸が開いた。
ちか子の悲鳴を聞きつけシャワーを浴びていた那古も出てきて
外へ確かめに行くが誰もいない。


翌日、夫殺しを催促する邦代から電話が入った。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻

ちか子は小平次はまだ生きているから約束を果たす義務はないと断ると
邦代は今から京都に行くので話をつけようという。



電話を切ったちか子は那古にどこかへ連れ出してくれるよう頼み
近くへ一泊しに出かけることになった。
宿へ向かうトンネルの中で、ちか子はまた小平次の姿を見て驚いた。



到着して二人で風呂へ入っている時も窓の外に小平次がいた。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻


ところが彼の姿が見えるのはちか子だけで、
那古が確かめに行くといつも姿は消えている。


しつこくつけまわす小平次に怯えたちか子が部屋に戻ると
タバコとウイスキーと一人分多く料理が用意されていた。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻

仲居の話では二人が来る前に男の声で部屋にそれらを用意するよう電話が入ったのだという。



食事を終えた那古は酒を飲むピッチが早い。
ちか子が甘えた声で那古が早く寝てしまうのを嫌がっていると
仲居がちか子に客が訪ねてきていると呼びに来た。



だが案内されて行ってみたが、そこには誰もいなかった。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻


仲居は客は男で顔に傷跡があり、
声がさっき電話を掛けてきた声と同じだったと話した。



小平次の陰に怯えたちか子が部屋に戻ると酒を飲み終わった那古が寝ていた。
だが、どうも様子が違う。
たばこを吸わない那古が、小平次が好きだったウイスキーを飲みながら
煙草を吸いだした。


冷たい血・幽霊男と初体験した妻

二人はそのまま床へ着くが、いつのまにかちか子と一緒に寝ているのは
那古ではなく、小平次に変わっていた。



錯乱したちか子は、部屋にあった壺をとると
小平次めがけて何度も殴りつけた。
だが、それは小平次ではなく那古だった。
ちか子に殴りつけられ血まみれになった那古は廊下に這って出てきた。


そこへちか子に会いに京都へやってきた邦代が宿に入ってきた。
邦代は店が休みで管理人から、ちか子が清滝あたりへ旅行へ行ったと聞き
後を追っかけてきたのだった。


殴り殺した相手が小平次ではなく那古だったと知った
ちか子が呆然としていると、再び小平次の姿が見えた。
ちか子は手にしていた灰皿で顔面を殴りつける。




冷たい血・幽霊男と初体験した妻

しかし、それは宿に入ってきた邦代だった。





尋常じゃない気配を感じた宿のひとたちがやってきて
ちか子の犯行が発覚し通報を受けた警察に逮捕される。



冷たい血・幽霊男と初体験した妻




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今回、銀行員だった主人公・ちか子が男により水商売の女にされてしまった。
自分の身を落としたキッカケとなった男を恨みながらも
これまでズルズルと関係を続けてきた。


だが、友禅問屋の若旦那と交際し妻の座を狙ううえで男が邪魔になる。
ふとしたことで見知らぬ女から交換殺人を持ちかけられ男と手を切り
新しい男と人生の再スタートを切ろうとする。



・・・のだが、交換殺人が入って来たからか
なんだか全体的にぼやけた感じになってしまった。


ちか子ははじめ神頼みで情夫と手を切ろうとする。
しかし、別れられないままもちかけられた交換殺人の話しに乗るので
ちか子がなんとしても小平次と別れたいという気持ちが曖昧に感じられる。


それと、那古と結婚する目的が、相手を利用してのし上がろうとしているのか
まっとうな仕事をしている旦那を持ちたいだけなのかわかりづらい。


ちか子は直接手を下さなかったが、小平次は殺されてしまうので
那古の妻の座を手に入れるためにちか子が直接手を下してしまう方が
わかりやすかったのではないかと思いました。


ちか子が野心を持った悪女なのか、弱い女なのかわからず
全体的にぼんやりした感じになってしまった原因なのかもしれませんね。



ちか子は邦代に殺された情夫・小平次の幽霊に脅えるのですが
一番怖く感じたのは邦代役の水野久美の顔面白パック姿だった。


冷たい血・幽霊男と初体験した妻


突如として姿を現す白パックの水野久美。
アップではそうでもないんだが、遠目から見ると結構怖い。



歌手出身の中条きよしがクラブのピアノ弾きを演じています。


冷たい血・幽霊男と初体験した妻


さすがに劇中、ピアノを弾きながら歌うシーンは自然でサマになっている。



まぁ、なんだかんだ言っても、80年代前半の怪奇モノ。
雰囲気はあってそれなりに楽しめました。




                         
                                  
        

新日本プロレス G1 CLIMAX 2008 Part2

category - 格闘技・プロレス
2008/ 08/ 19
                 
■G1 CLIMAX 2008 ~HEROES OF SUPREMACY~
2008年8月17日(日) 両国国技館
15:00 開始  観衆:11,500人(超満員札止め)

新日本プロレス G1 CLIMAX 2008 Part1の続き

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先ほどサムライで、昨日の激闘の模様と今日の会見を見ました。
そのサムライTVなのですが、放送事業者変更のお知らせのはがきが届いていました。10月からスカパー・ブロードキャスティングとの契約になるんだ。なかなか厳しい状況なんだねぇ。

第5試合 G1 CLIMAX Aブロック公式戦
○棚橋弘至 (12分44秒 ハイフライフロー→片エビ固め) 大谷晋二郎×


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この後のコジもそうだが、大谷への声援が多い。
外敵なんて言い方をされているが、もともとは新日本の選手でしたしね。
今回のG1は半分くらいしか見れてないんですが、ジャイアント・バーナード戦も面白かったし、この棚橋戦もよかった。

棚橋vs大谷戦から温まってきたかんじだ。いや、あたたまるというより熱くなってきたというべきか。
要所要所で盛り上げ、きっちり仕事を果たした大谷。彼の参戦は良かった。

しかしタナは、今回のG1随分と厳しい結果になったな。試合後のコメントみると大丈夫か?と心配になってしまう。

第6試合 G1 CLIMAX Aブロック公式戦
○真壁刀義  (12分26秒 ジャーマンスープレックスホールド) 小島聡×

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小島入場時の盛り上がりはこちらのテンションもあがりました!
試合前Aブロックの状況説明。真壁と小島、どちらも決勝ありだ。
全日所属の小島を決勝に出させて後藤洋央紀に勝たせ、全日に乗り込ませるプランもわかりやすいし、憎っくきヒールの真壁を洋央紀に当てて、彼に声援を集め痛めつけられながらも初優勝するものありだし。

それとGBH介入は想定内だったので、ここは借りがある天山に救出に来てほしかったんだが。
試合終了後でもいいから天山が乗り込んできてたら盛り上がっただろうになあ。
しかしお約束とはいえ、やっぱGBHは公式戦ではよしてほしいと思うわ。

よくあるレフェリーへの誤っての攻撃でリング上は無法地帯となったり、いきなり白スーツのTARUが乱入してきたりと、彼らはやりたい放題。結局、真壁&GBHに孤軍奮闘したコジは負けてしまう。
G1に関係ないが天コジタッグがそろそろ見たい。

リング調整のため10分間の休憩へ。
2009年1月4日 毎年恒例の東京ドーム大会決定だそうだ。
最終戦はホントよくお客さんが入って盛り上がったし(帰りに招待客じゃなく実券の人が多かったよねって話してたけど)、ここのところドーム大会は動員数の厳しさとかネガティブな話題が多かったけど、来年は明るい話が聞けるかな?

第7試合
矢野通&“ザ・マシンガン”カール・アンダーソン&邪道&外道&飯塚高史
  (○矢野 13分53秒 鬼殺し→片エビ固め 内藤×) 内藤哲也&裕次郎&田口隆祐&タイガーマスク&中西学

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大会終了後に某所で夕食を食べているとき、この10人タッグについてやっぱインディーとは違うよねと、その層の厚さについて話していた。まっ、腐っても老舗団体、インディーとは比べてくれるなと思いましたがね。

第8試合 G1 CLIMAX 優勝決定戦
○後藤洋央紀 (22分25秒 昇天・改→片エビ固め) 真壁刀義×

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これまでのGBH介入は不要だったと思いますが、実績のない後藤洋央紀の優勝のためにはメインのGBHはありかと。メインではRISEもいて応戦してましたしね。

笑っちゃうのは、散々暴れ放題のGBHに海野レフェリーがキレて、真壁にキックをみまったこと。
海野コールが起きてました(笑)。ファンも少し海野キックで溜飲を下げたか!?
ファンの熱い声援もあり、戦っているふたりだけでなく、レフェリー、ファンも加わって試合を創り出していってるだなと改めて感じたな。

セコンドの手出しはおいといて、真壁は重要な役割を果たしてくれたかと思う。
当然のごとく会場内は洋央紀応援でまとまっていたし、血までは必要なかったと思うが、真壁相手に激闘の末初優勝したって説得力は少しはあったのではないかと感じたから。

多分彼の優勝は、賛否両論というより否の方が多いかもしれない。
それでも現地で感じたのは、後藤洋央紀のこれからに期待してるファンが多いってこと。

実際に自分も、メインが始まる前は後藤優勝への疑問があった。
だが試合が進むにつれ、そんなことはどーでもよくなった。
今、目の前で起こっていることを純粋に楽しみたいって変わっていったんだよね。

牛殺し出したあたりで試合が終わるのかと思ってたのだがその後も続き、真壁優勝はさすがにないだろうと思いながらも、終盤洋央紀が押さえ込まれ際どいカウントになると不思議なもんで「もしかしたら!」なんて思ってしまい、2.9で返すと安堵したりして。
わかっちゃいるけど、やっぱね。

こういうのはバカになったモン勝ちかもしれん。

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試合終了直後

以下は表彰と各賞の受賞の様子。
メインで負けた真壁もふたつほど受賞してたっけ。控え室から出てこなかったけど、きっといつも通りのコメントを残した後は、素顔の真壁伸也に戻って喜んでいたのではなかろうか。

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後藤洋央紀のマイクに実況席にいた武藤敬司も立ち上がる

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G1覇者のインタビュー。
新日本だけでなく、プロレス界を背負っていくくらいの意気込みを見せた。
G1の歴史にその名を刻み、そのG1優勝の重みを超えるくらいの活躍を期待したいと思う。

まずは全日でのIWGP戦。
キャリアと人気で勝る武藤にどこまで自分色の試合をみせることができるのか。
いきなり重いものを背負っちゃったが、それに押しつぶされず、自身の言葉通りプロレス界をひっぱっていくことができるのか。

尚、G1の試合はすでにサムライでもいくつか放送済みだが、9/6(土)11:00~21:00にまとめて放送される。
横浜、後楽園、大阪2連戦、両国(初日)が放送予定。

PPVは購入してないので、最終戦はテレビ朝日のワープロで見ることになるのかな。

昨日は本当に盛り上がっていて、今の新日本の熱気をかんじたので今後が楽しみっす。
やっぱりプロレスは新日本プロレスが元気じゃないとつまんないよね。


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