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2016年09月

        

充実した9月でした

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 30
                 
今日で9月も終わり。
2016年もここまであっという間でしたね。
残すはあと3か月ですか・・・

なんか、今年の半ば位から
9月は何か起こると思って日々を過ごしてきました。

その時は、何か起こるといっても何が起こるのかはわかりません。

もちろん、起こるのか起こらないのかさえわかりませんでしたが
終わってみれば環境の変化、今後に繋がる大きな気づき
自分の外側内側ともにいろんなことが起こって
かなり密度の濃い月となりました。


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よく子どもの頃は時間がゆっくり進み
大人になると早く進むと言いますが
今月だけはゆっくりと進んでいきました。



これまでぼんやりとしかわからなかったことが
ハッキリとわかるようになって
長年抱えてきた思い込みが真逆に変わり
意識が大きく変化したことで
何をどうやっていくべきかが明確化したことが一番の収穫でした。

そして、最後に大きな出会いもありました。

これからの残された3か月を来年に向けどう使ったら良いか
やるべきことがハッキリしてきたので
遊びもとことん楽しみながら大切に過ごしていきたいと考えています。


            
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断捨離と完璧主義をゆるめてみる

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 27
                 
ここ数日また暑い日が戻ってきましたが
暑くなる前に自宅のHDD4台分の整理をしました。

うち2台は沢山の録画番組があり
中でも音楽のプロモは大量にあったのを
全てDVDにコピーしました。

良い機会ですのでDVDも見ないものは破棄しました。

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HDDにあるものも数が多い時はわけがわからなかったのですが
絶対数が減ってくると落ち着いているものいらないものの
見分けがつきやすくなってきます。

ミュージックビデオは数百くらいあったのを今回全て整理してスッキリ。
音楽は結構こだわりがあって、あれが揃ったらなどこれまで曲順考えたりして
貯め放題だったんですが初めて全部をDVDにした。

映画やドラマもスッキリしてかなりスリム化できました。


うちあるDVDとブルーレイのうち4台は私が使っているのですが
うち1台はもう9年前くらいのものなので
壊れる可能性もあるから強引にやってしまったけど
この間の涼しい時期に思い切ってやってしまって良かった。


私はやや完璧主義なところがあるのですが
意識してこれをゆるめていくようにしてます。


自分がゆるんでくると人にもより優しく接することができる。

日常の何気ない思考ですが意図することの大切さを
日々考えながら暮らしています。






                         
                                  
        

自分が心地よい人とだけ繋がればいい

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 24
                 
この間は久しぶりの友人と会ってきました。
天候は良くなかったのですが駅まで車で
送迎してもらったので楽チンでした。

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改めて考えてみると付き合いが長く
素のままの自分でいられる友人が
私を支えてくれています。


また最近も知り合った方でも子どもの頃のように
100%自分をさらけ出せるというわけではありませんが
自分の思ってるちょっと特殊に思われる思考も
隠すことなく付き合える方と繋がることができました。


さらっとした付き合いなら言わないような
ちょっと我儘に思える主張もできるようになり
腹を割って話せる仲です。

その方が最悪な状態の時に出会ったのですが
こうした私の主張に影響され自分自身を取り戻し
自分が変わることができたと
すごく感謝をされ素直に嬉しかったです。

その方は見た目も最初に会った頃より
落ち着いていくのがわかるくらい
精神的にも外見的にも変化が顕著に現れていました。

私自身もこの方にお世話になっていて
今後も良い関係が続けられそうです。

周りは結構ユニークな経験を積んだ友人が多くて
それもとても刺激になっています。


先日会った友人含め、環境や世代が変わっても
それぞれが成長しあい、不思議なことに
同じようなことに興味をもっていて
いつになっても深く繋がりあえます。


私は自分の人生幸せで当たり前がデフォルトですが
当たり前と思うことと、感謝の気持ちを持つことの
バランスがとても重要だと考えています。



先日会った友人は近い将来実業したい意向があるとのことで
その話も聞かせてもらいました。


そんな話はするつもりはなかったんだけど、意外にプラン練っていた。

やりたいことは複数あるみたいで、実業を始めたら
二人でも何か一緒にやろうよと誘われました。


これまで成功する人失敗するひとをいろいろ見てきて
この人はこれからビジネス始めても上手くいくなというタイプなので
これからが益々楽しみです。


自分がどう自分の人生を意図するか。

人生を思い通りに創り出していくプロセスを楽しんでいます。



                         
                                  
        

八王子の8-cafeで980円のビュッフェランチを食べてきた

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 23
                 
先日八王子にある東京富士美術館へ行った時に
八王子駅のショッピングセンター11Fにある8-cafeでランチをしてきました。


8-cafe八王子



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平日は980円でメイン料理にドリンクバー、サラダバーとデザート
そしてカレーとごはんが取り放題です。




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サラダは5種類ありました。

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かぼちゃのポテサラが最初売り切れたので
補充されて取りに行ってきました。
これが結構おいしい。

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カレーが付いているというのは面白い。

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夏の鉄板スタミナソテー。
豚バラと夏野菜のソテーの上に卵がのっています。

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もやし、茄子、パプリカ、ヤングコーン、玉ねぎと
野菜の量が多いのがいいですね。

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アボガドチーズバーグ。
ハンバーグにアボガドとチーズが合う。

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私はハンバーグは好きなのですが、外食ではあまり頼みません。
今回アボガドとチーズに惹かれ食べてみたのですが
これがすごく美味しかった。

平日の八王子ということで主婦のグループや、女性の一人客が多かったのですが
最初に来ていたサラリーマンらしきグループは男性がこの
アボガドチーズバーグを何人も注文してましたね。



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最後はプリンとコーヒーゼリー。

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コーヒーゼリーはドリンクバーに置いてあったミルクをかけてみました。


富士美術館へは今度いついくかはわかりませんが
だいたい平日行っているので次回もここでお昼を食べようと思っています。


                         
                                  
        

オペラシティでのランチ 都心の屋外でリラックスして過ごす

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 22
                 
初台にある東京オペラシティでランチをしてきました。

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ここは雰囲気が落ち着いていて広々としていて好きな場所です。


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水がある風景は心が癒されます。

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ランチはいつものお店で。

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セットにはミニサラダがついてきます。

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コーヒーを頼みメインは鶏肉のペペロンチーノ。

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下にあるスープと絡めて食べるのが気に入っています。


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今回はいつも頼むのと違うピザを注文。
釜揚げしらすとたらこにしました。

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ハーフサイズでしたがポテトもあるので
これらを半分ずつで充分な量です。


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いつもはテラスで食べるんですが、前回に引き続き
店内が空いていたので角席でゆっくりと外の風景を見ながらいただきました。


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その後はオペラシティ内のベンチ席で外の空気を吸いながら
読書をしたりしてかなりゆっくりと過ごしました。


だんだん外も過ごしやすくなってきたので、外食が重く感じるときは
お弁当をもってきて食べるのもいいなと思います。
次回はお弁当かな。

ベンチ席があるスペースも空間があるので
サラリーマンがいない土日だとゆったりとくつろげるので
思考をやめてボーっと過ごすことが出来そうです。


帰り道、地元でお祭りがやっておりお神輿をみることができました。
お祭りは参加人数も多く大盛況でエネルギーを分けてもらったかんじです。

お祭りを見て当時活気があった地元のお祭りを思い出してしまい
子どもの頃を懐かしんでしまった。



                         
                                  
        

美女シリーズ3 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」後編

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 22
                 
美女シリーズ3 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」前編の続きです。


● 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」  1978年4月8日
原作: 江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
脚本: 宮川一郎
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、松原智恵子、伊吹吾郎、稲垣美穂子、五十嵐めぐみ、
荒井注、増田順司、かたせ梨乃ほか

悪魔の紋章

香港から帰国した明智は京子にお土産のネックレスを渡す。
京子は病身の身の上を考慮してくれ宗方と自分は体の関係がない夫婦だと打ち明け
女としての悦びを得たいと言う。


死刑台の美女

相手は知能犯で通常のやり方では川手と民子を守り切れないと判断した宗方は
ある場所に二人を匿うことにした。
宗方は明智や浪越や自らの助手にも行き先を告げず、車と電車を乗り換え
目的の宗方の知り合いの寺にふたりを匿う。



死刑台の美女16

その晩、知人からの電話で寺の住職たちは呼び出されて出かけてしまった。
川手と民子のふたりだけが残り寝ようとすると障子に三重渦状紋が浮かび上がる。


死刑台の美女17

怖くなったふたりが部屋を抜け出し墓へ行くとひとりの老婆が現れ

死刑台の美女18

ある寸劇をみせられ、大男と小男も現れた。


死刑台の美女19

それは、川手の父が山本一家を襲い夫婦を殺して財産を奪うものだった。
山本夫婦には男の子と女の子がいた。


死刑台の美女22

大男と小男こそが、山本夫婦の子ども、始と早智子だったのだ。
そして、川手と民子の墓まで用意されていた。

川手は大男に棺に押し込まれ生きたまま殺されることになる。
最後蓋をして杭を打つ前に大男はメガネとマスクをとり正体を明かす。

ここでお決まりの川手は大男を指さし「お、お前はー」

民子も大男たちに連れ去られてしまう。

翌日住職から二人がいなくなってしまったと宗方は報告を受け
浪越警部に電話する。
宗方しか知らなかった場所で二人は連れ去られ
大男と小男の知能犯ぶりに脱帽せざるを得なかった。

寺へ行くと川手庄太郎と川手民子の墓が見つかるが
和尚はそんなものは知らないと言い、掘り返してみても何も見つからなかった。

捜査で前夜近くのホテルに劇団員らしい連中が泊まり
彼らが燃やした「ある惨劇」と題された寸劇の台本の燃えカスを発見し
東京へ戻った劇団員たちに聞き込みに行く。

劇団員の証言で大男からこの劇をやるよう依頼があったことがわかった。
川手に復讐する大男と小男、山本兄妹の存在が浮かび上がってきた。


竜子が怪しいと思った浪越たちは竜子の元へ行こうとしているところ
切断された三重渦状紋をもった指が発見された。
先日浪越が調べた時は竜子の指には三重渦状紋はなかったはずだが。

一方、竜子は指を怪我して寝込んでいた。
そこへ須藤が現れる。

浪越たちは竜子の家に到着すると
お手伝いは竜子は怪我をして寝ているという。
部屋へ踏み込むと指を切断して包帯を巻いた竜子が死んでいた。


やはり三重渦状紋の持ち主は竜子だったのか?
別の場所では屋上から男が飛び降り自殺をした。
所持品は大男の特徴とぴったりだ。
竜子のお手伝いの証言でそれが恋人の須藤であったことが判明した。

須藤は遺書を書いており、自分が山本始であり川手に復讐をしたこと
北園竜子は山本早智子といって自分の妹である。
妹に捜査の手が迫り妹は自殺をした。
川手一家への復讐を遂げたことで自分もあの世へいって
二人で祝杯をあげる。
山本始の署名入りの遺書。

やはり須藤=山本始が大男であり小男は北園竜子=山本早智子で
山本兄妹が犯人だということか。

川手と民子も行方が知れず、きっともう殺されているのだろう。
ここで名探偵明智小五郎と宗方隆一郎が意見を戦わせる。

宗方はもうどこかで川手と民子は殺されているのだといい
川手の死体は例の寺の無縁納骨堂にあるのではないかと推理する。
明智はあれほどの知能犯が復讐劇を最後まで見届けず死ぬのはおかしいという。

再び寺を訪れ無縁納骨堂を開けると和尚も知らない棺があった。
この棺の中に川手の死体があれば宗方が勝ち
なければ明智が勝つ。

死刑台の美女23


棺を開くとそこには何もなかった。
浪越の部下は川手は他の場所で見つかり、明日には意識を取り戻すと言い
病院へ収容されたと報告する。

深夜、川手の病室にあの大男が現れ眠っている川手をメッタ刺しにする。
しかし、それは川手ではなく人形だった。

大男が引き上げて車に乗ろうとするがトランクには文代が隠れていた。
生存していた川手の命を狙い大男が現れると思った明智は文代を待機させていたが
知能犯の大男もそこを読んでいてトランクに隠れていた文代を拉致する。


文代がついた場所は処刑室で、既に民子がベッドに括り付けられ
大きな刃がだんだんに民子に迫ってきて真っ二つにされそうになっていた。
文代も貼り付けられる。

死刑台の美女24


部屋の中には小男もいる。
知能犯の大男と小男は生きていたのだ。
自殺した男と北園竜子は大男と小男でなかったようだ。


磔られた文代も両足がどんどん開き足が引き裂かれそうになる
悲鳴を上げながら気絶する文代。

と、そこへピンポーンとチャイムが鳴った。


こちらは宗方邸。
車いすで京子が訪問者がチャイムを鳴らしたため玄関のドアを開ける。
そこには浪越警部の姿があった。
宗方が呼び出されるも、用事があるからと話もそこそこに
そそくさと追い返されてしまう。


一方、例の処刑室では席をはずしていた大男と小男が帰ってきた。
再び処刑マシンのスイッチを入れ文代と民子のピンチが迫る。
民子はあの大きな刃で真っ二つにされ、文代も足が引き裂かれて
体から足が離れ飛んでしまった。


父と母の復讐をすべてやりとげた大男は満足するが
そこへ笑い声が響き飛び降り自殺したはずの須藤が現れる。

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しかし、須藤は全てを見抜いた明智の変装だった。

本日のぺりぺりタイム。

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コートを脱ぎ、帽子を取り

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口ひげとサングラスを取りセンセの登場。

死刑台の美女32

シャツ、ネクタイ、上着とどれも水玉で決めている!

救い出した川手と先ほど浪越警部の来訪時に
文代と民子もマネキンにすりかえており
文代と民子も姿を現す。

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自分たちの正体を見破られた大男はいよいよ正体を明かす。

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変装を解くと

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宗方博士だった。
宗方隆一郎こそ山本始だった。


死刑台の美女31

側にいた小男も変装を解き京子が姿を現す。
宗方の妻京子は山本始の実の妹早智子だったのだ。

宗方は30年前からこの復讐をすべく用意していた。

香港への出張依頼も名探偵の明智が邪魔だったからだ。

須藤に扮して北園竜子に近づいたが竜子が三重渦状紋という
特殊な指紋を持つことでそれをも利用したのだ。
宗方にとっては竜子もまた憎い川手の血をひく人間だった。

自殺した須藤は宗方が浮浪者を身代わりにして殺したものだった。

この復讐に.全てを懸けていた宗方は
死も覚悟しており最後の仕掛けのスイッチを押し
全員死亡を図るがその前に拳銃で明智を殺そうとした。

部屋に銃声が。

それは、明智に恋心を抱いていた京子が宗方に向けて発砲したものだった。
宗方が死ぬと京子は拳銃を自分に向けて放つ。

死刑台の美女33

京子の命が消えるとき、明智からもらったネックレスもバラバラになになりその役目を終えた。


いやぁ、気持ちが悪いのは実の兄妹が夫婦として長い間ふるまっていたこと。
京子も最後こそ早智子に戻って「兄さん」と言っていたが
それまで「あなた」なんて呼んでてやっぱり気持ち悪い。

宗方は復讐を30年思い続けていたと言っていたので、互いに思春期を迎え他の
異性に恋することもあっただろうにその思いも無視して復讐に身を投じたということか。


すさまじい。

しかも、その間医学での功績もあげあれだけの財産も築き上げるという
常人ではなかなかできない成功ぶりもみせている。


そして大男→宗方への変身の素早い着脱。

最後もチャイムで大男→宗方になり
浪越が帰ると宗方→大男へと
今更宗方のまんまで処刑を続ければいいじゃないかと思うが
香港への出張を依頼した時に明智に話していた
宗方の犯罪美学それがこれを許さなかったのであろう。

歩ける京子が長年車いす生活したのも宗方の犯罪美学を
貫くための演出として必要だったのか。


まぁ素早いと言えば浪越が宗方のところへ訪れたわずかな時間で
縛られていた二人の女の縄をほどきマネキンに入れ替え救出した
明智の仕事ぶりもあげられよう。

マヌケなところは、これほどまでに用意周到な宗方なのに
病室にいる川手の顔も確かめずナイフで刺しまくって殺したと思ったところ。
ましてや自分の後をつけてくる文代が車のトランクの中にいることも見破っていたのに。


このドラマを見た後には「大男と小男」という言葉がしばらく耳を離れないのだ。





                         
                                  
        

美女シリーズ3 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」前編

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 21
                 
● 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」  1978年4月8日
原作: 江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
脚本: 宮川一郎
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、松原智恵子、伊吹吾郎、稲垣美穂子、五十嵐めぐみ、
荒井注、増田順司、かたせ梨乃ほか


死刑台の美女1

シリーズ5作目「死刑台の美女」である。
今回のオープニング曲の私のイメージは ”紙芝居” ”むかし話”で
これは劇中にあった寸劇が影響しているのかもしれない。
実際オープニングで寸劇のシーンも出てきてるし。


そして、例の悲しい曲が流れ、車いすの車輪が映る。
明智はその主が部屋に入ってくるのを待っている。


死刑台の美女2

『この女性を見た時、私は宗方博士の依頼を断り切れないと直感した。』

・・・というセンセの心の声と共にひとりの薄幸そうな女性が現れた。


死刑台の美女3

それは医学博士であり犯罪研究家の宗方隆一郎(伊吹吾郎)の妻京子(松原智恵子)だった。


死刑台の美女4

明智は妻の病が思わしくないことで宗方の代わりに
香港で行われる「世界犯罪学会」への出席を依頼されていたのだ。
京子からそのことを問われ明智は出席を了承する。

花が好きな京子は部屋に沢山の生花を飾っているが
その花びらが数枚ひらひらと舞い落ちた。
それを細い指でそっと拾い上げる京子。
京子の儚げな命と、花の命の短さが重なるようだ。


本日のセンセのファッション。

宗方邸を訪れるとあって白の上着に鶯色のシャツの胸元を少しはだけ
金のネックレスをつけいつもとは違うオシャレをしている。

白に鶯色というセンスがなかなかシブイではないか。
それに、ネックレスである。
学会への出席の依頼とはいえ、半分は京子とのデートを楽しんでいる気分か。


死刑台の美女5

そこへガウンから着替えた宗方が入ってきた。

夫のいる前でその妻に堂々と恋心を抱くセンセ。
文代の「先生はホント美人には弱いんだからぁ~」って台詞が頭に浮かぶ。
センセの照れを含んだ笑みもなお更そう思わせる。


宗方は明智に自分のコレクションの数々を披露する。


死刑台の美女6

入れ墨をした人間の皮が飾られていたり、昔の日本の拷問絵図があったり


死刑台の美女7

ギロチン台や石抱き責め用の石など拷問、処刑の器具などが所狭しと置かれていた。

私も大昔そのあたりの本を図書館で借りて読んだりして、うちにある名和弓雄の
「日本の拷問と処刑史」を懐かしくなって今手に取ってしまった。


さて、場面は変わって川手庄太郎(増田順司)の屋敷が映る。

死刑台の美女8

アナログのラジカセが古い!
そして、流れた曲が「UFO~!」
ピンクレディの「UFO」だった。

川手の部屋では長女の民子(かたせ梨乃)と次女のハル子と三女の雪子とお手伝いもいた。

娘がUFOのリズムに乗っていると、電話が鳴る。
実はこのところ川手の家には見知らぬ男から脅迫の電話がかかってきていたのだ。


死刑台の美女9

ハル子はラジカセを電話にセットして川手が電話に出てみると
果たしてそれは例の男からの脅迫電話だった。
男は川手に復讐すると言い復讐劇は4幕あり、若い順に雪子、ハル子、民子、
そして川手の順で行い近々その1幕が開けるという。

ハル子の機転のおかげで録音したテープを警察へ持ち込む川手。
浪越警部は明智にこの件を依頼するが、明智は生憎香港へ出張が決まっており
代わりにこの電話の件は宗方博士に依頼することにした。

明智からの紹介で快く引き受けた宗方だったが
雪子は黒メガネマスクの男に連れ去られてしまう。

パトカーの前をマネキンを積んだトラックが走っていたが荷台から1体のマネキンが落ち
危うく轢いてしまいそうになり車を止める。
落ちてきたのはマネキンではなく裸の雪子だった。
そして、彼女の頬にはスタンプのように指紋が押されていた。
宗方はそれが「三重渦状紋」だという。
一つの指紋に三つの渦をもつ特殊な指紋。

浪越はマネキン工場を疑ったがいつものように見当違いで
マネキンを積んだトラックの運転手が休憩を取っている時
黒い帽子にメガネとマスクの大男と小男がうろついていたということで
大男小男の存在が浮かび上がる。


雪子の葬儀に川手の腹違いの妹と名乗るお花の師匠をしている
北園竜子(稲垣美穂子)が現れ亡くなった川手の父の財産の半分は権利があるので
分け前をよこせと要求する。
娘たちは竜子が犯人だと疑うが。
帰宅した竜子の元を最近できた恋人の須藤という男が訪れる。


ある夜、ハル子は黒帽子にメガネとマスクの不審な男を発見し追跡するが・・・


翌日女の死体が発見される。

死刑台の美女10

女の死体があるという通報を受けて警察も野次馬も走る走る!
電柱の「エレクトーン教室」の広告が時代を感じさせる。


ハル子の死体は無残にもヌードショーの看板に裸で飾られていた。
警官はハル子の乳房に三重渦状紋の指紋を発見する。


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娘たちの遺品を見てるのが辛くなった川手はそれらを焼いて処分するといい荷物をまとめる。
衣装ケースがまた古い。
ひとつは籠みたいになっている、通気性は良さそうだが。


その日川手家へピアノが運ばれてきたが、運搬の為音は出なくしてあり
調律は明日くるのだという。

娘が二人殺され浪越警部以下警察と宗方、文代が寝ずに川手たちの警備にあたる。

翌朝民子の姿がないことに気づく。
犯人はピアノに隠れていて、民子を連れ去った。
しかし、部屋や家の周りは宗方たちが見張っており
不審人物の出入りはなかった。
文代は遺品の荷物の中に民子と犯人がまぎれて
川手邸を出ていったのだと気づく。
あわてて荷物を焼いている広場に行くと
これからまさに段ボール入れられた民子が焼かれそうになるところだった。

間一髪でこれを救出した。

宗方たちの捜査が進むにつれ小男は香水の匂いをさせていたので
もしかしたら女なのかもしれないことに気づき始めた。
宗方の調査でも竜子に最近恋人が出来たことを掴んでおり
大男が恋人、小男が竜子の変装ではないかと思い始めてきた。


浪越警部が部下と文代と一緒に竜子の留守宅に行くと
不審な人物がいて格闘になる。
それは香港から帰国したばかりの明智だった。


死刑台の美女20

この暗闇の格闘のシーンでは不審人物(明智)と闘う浪越を
援護しようとトレー(盆)で不審者の頭を叩こうとしたところ
誤って浪越の頭を叩いてしまうというまるでコントのようだった。

死刑台の美女21

不審者が明智と知って椅子に座ろうとしたところ竜子の飼っている
黒猫がいて踏み潰しそうになり「ニャー!」と鳴かれご覧のリアクション。

血なまぐさい事件が続く乱歩作品で、荒井注が一種の
清涼剤のような役割をしててそのバランスがとてもいいのだ。

ニヒルなセンセとの掛け合いはもちろんのこと
文代とのやり取りでもお互いやったりやられたりで
こういうのが自然に演じられているので楽しめる。

死刑台の美女13



竜子が帰宅したところで、浪越は水をくれと言い
グラスについた竜子の指紋をその場で調べさせるが
三重渦状紋のある指紋は発見できなかった。

明智たちがいなくなると竜子は指からテープを剥がす。
そこに現れたのはあの三重渦状紋だった。
そして、突然きまぐれに姿を現す竜子の恋人須藤。

竜子は本当は財産なんかどうでもよく、恋人と一緒になりたいというのが本心なのだが。
あれあれ、遺産を要求してると思っていたのにここは男が絡んでいたのか。


竜子はこの三重渦状紋が忌まわしくてたまらない。
切り取ってしまったほうがいいのだろうか・・・?


美女シリーズ3 死刑台の美女・江戸川乱歩の「悪魔の紋章」後編へ続く


                         
                                  
        

ウルトラシリーズ第1作 ウルトラQ 最終話「あけてくれ!」異次元列車で並行世界へ迷い込む

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2016/ 09/ 20
                 
ファミリー劇場で円谷特撮の「ウルトラQ」を見てみました。

ウルトラQ_0


もともと特撮にもウルトラシリーズにも興味はなかったのですが
告知の写真に映っている怪獣があまりにも
変な物体だったので興味をそそられたのと
最高視聴率36.8%という宣伝文句が決め手となり
先週末録画したものを2作品ほど見てみた次第です。


円谷プロ制作のテレビドラマは「恐怖劇場アンバランス」や「怪奇大作戦」を
DVDやCSで見ていて面白かったのでその後押しもあったかも。
「恐怖劇場アンバランス」はこのブログに書こうとしてたことがあるので
機会を設けて書くかもしれない。


ウルトラQは1966年1月2日~7月3日までの28回に渡って
TBSで放送されたものでウルトラシリーズの第1作だそうだ。

私が録画した9/17は22話「変身」と28話の「あけてくれ!」の2話が放送された。

「変身」については気が向いたときに書くかもしれないが
今回は意外と面白かった「あけてくれ!」について書いてみます。

この「あけてくれ!」は実質最終話ながらも
初回放送では放送されずに再放送で初めて放送されることになったとか。


「あけてくれ!」のあらすじと感想を書いてみたいと思います。


ウルトラQ 28話 「あけてくれ!」
再放送1回目で放送  (1967年12月14日) 
脚本:小山内美江子

自称SF作家で星川航空のパイロット万城目淳(佐原健二)は
毎日新報のカメラマンかつ記者の江戸川由利子(桜井浩子)と
パイロット助手の戸川一平(西條康彦)と一緒に
休日を利用してドライブへ行こうとしていた。


一平の支度が遅れたことで由利子は一平を置いて万城目と
ふたりきりでドライブに出かけてしまう。
一平は沢山の荷物を持ちながら走り去る車を追いかけるも
追いつかないでおいてけぼりを食らい悔しがるが後の祭りだ。

ウルトラQ_1

脱力する一平が空を見上げると電車が空を走っていくというありえない世界に遭遇する。
まるで銀河鉄道999みたい。

ここでオープニング。


ウルトラQ_2

お荷物(?)の一平がおらず、万城目とふたりきりのドライブを楽しむ由利子。
由利子は永久に帰らないわよという。

「あなたとあたしだけの二人の世界へ。
電話のないところ、締め切りのないところ、交通地獄のないところ。
要するにこの息の詰まりそうな世の中よ、さようなら~!」
なんて、すっかり万城目とのドライブデートを楽しんでいる様子。

しかし、路上に沢村正吉(柳谷寛)が倒れているのを発見し車に乗せる。
二人っきりのドライブも思わぬところで邪魔者が入ってしまった。


踏切で信号待ちをしていると、電車の音で沢村は意識を取り戻し
「電車、電車、あけてくれ!降ろしてくれ!!」とわめきだし
車を飛び出し走る電車めがけて走り出した。

悲鳴を上げる由利子。

・・・・・・・

沢村は無人の電車に乗っていた。
ドアを叩いて「あけてくれ!降ろしてくれ!」と叫んでいた。
そこへ車掌がやってきて切符を見せてくれという。
定期しか持ち合わせていない沢村は無札乗車だと言われ
車内にいたあるグループへ案内される。

無人と思われていた電車には男3人女1人の先客がいた。

車掌はグループの長らしき友野(天本英世)に沢村を引き渡す。


ウルトラQ_3

どうやら残る男2人女1人も自分と同じ無札乗車のようだ。

友野はこれから我々はみなさんがいつも行きたいと言っていた世界へ行くところで
この電車はそこへ行くためのジャンプ台のようなものだという。
3人はここへ迷い込んできたのだと説明した。

先客の年配の男が別の世界とは何かと問うと

「あなたがたはいつも言っていたじゃないですか。
忙しい忙しいとどこか別の世界へ行ってしまいたい」と
友野は笑いながら答える。

そして友野が沢村に向かって
最近仕事や妻や娘と上手くいってないことなど
沢村の現実をわかっているようでこの世界から
逃げたがっていることを指摘した。

するとこれまで黙っていた若い男が友野が
SF作家の友野健二であることに気づいた。

沢村は現実逃避の願望がありながらも友野がいう
別の世界があるということに対しては子供だましだと憤慨する。

友野は外を御覧なさいという。
時間と空間を超越した世界にこの電車は入り込んでいるのだ。

そこで沢村が見たものは。。。


ウルトラQ_4

自分の会社や上司、妻や幼い時の娘が
歪んで車外の風景として現れた。
過去がどんどん消えていく。
異次元とも思える空間にこの電車は入っていっているのだ。

沢村はたまらず「友野さん、あけてくれ!」と叫ぶ。


・・・・・・・

沢村はベッドで寝ていた。

沢村の異様な光景に万城目たちは一の谷博士(江川宇礼雄)のところへ
沢村を連れていき催眠術によって彼の記憶を呼び出していたのだ。

信じられない出来事だが、沢村以外にも彼と一緒の電車に乗っていた
あの女が収容され同じように「あけて!」と部屋で叫んでいた。

万城目と由利子はふたりを一の谷博士に託し友野を調べることにした。

ウルトラQ_5

友野健二の家を訪ねるとお手伝いが出てきた。
由利子が新聞社の者だというと原稿を取りに来たと勘違いした
お手伝いは友野の原稿を由利子に渡す。

友野は1年半前から不在で、原稿を送って来たり、電話でお手伝いに
指示をしていたりで日常生活には困っていない様子だった。

万城目が友野邸での出来事を一の谷博士に電話で報告すると
警視庁から呼び出されているので万城目たちも来ないかと誘う。
そして、沢村は奥さんと連絡が付き娘と迎えに来て引き渡したという。

ウルトラQ_6

沢村は妻と娘が迎えに来てタクシーで帰宅しようとする。
妻は沢村が酔って一の谷博士のところに世話になったと思い
酔った夫を迎えに行く妻の恥を永遠と沢村になじる。
この夫婦の様子に娘も怒りだす。


異次元列車に乗る前に沢村の家族は既に破たん状態だったのだ。
ガミガミうるさい妻に頭が上がらない亭主。
娘はふたりとも嫌いだという。


沢村は突然降ろしてくれと叫ぶ。
会社に行くのだというが、妻はもう4時だと不審がるが。

会社についても、退社時刻近くに出社してきた沢村に
上司はこっぴどく叱り続ける。
沢村は「お世話になりました。」と告げ会社を辞める。

一方、警視庁では万城目たちがいた。
あるアマチュアカメラマンが撮影した空飛ぶ電車、
そして今年職員の目の前で一車両が忽然として姿を消した
事件があったことを報告受ける。

あの二人が遭遇した出来事とこれらは何か関係があるのかもしれない。

万城目と由利子が帰ろうと車に乗っていると突然車が故障した。
由利子が振り返ると後部座席に友野健二の原稿があった。

ウルトラQ_7

「見ちゃいましょうよ」と由利子が言うと
「どうぞ、どうぞかまいませんよ」と友野の声がした。


万城目の事務所で友野の原稿を読む二人
それは友野自身の物語だった。


ウルトラQ_8

友野もまた沢村たちのように現実に嫌気がさしていたのだ。
作家としてスランプ状態にあった友野は疲れ切っていた。
友野自身が日ごろ自分が書いていた非現実への逃避を夢見ていたのだ。

エレベーターに乗る友野はこのエレベーターが途方もなく下降して入ったら
どうなるだろうかと考えていた。

ウルトラQ_9

その思いが現実となったのかどんどん下がり続けるエレベーター。


ウルトラQ_10

エレベーターが行きついた先はこれまで全く見たこともないような世界。

しかし、この世界に行きついたのは友野だけではなかった。
多くの先住民がいて子供も作りここで暮らしているのだ。

ウルトラQ_11

こうして、友野は自分の理想とする世界へ行き、原稿を書いては
元の世界へ送ったり、特殊な短波を使って電話などをしていたのだ。


元の世界に帰っては見たものの、再び嫌気がさした沢村は

ウルトラQ_12

「連れて行ってくれ。俺も連れて行ってくれ」

と、叫びながら夜空に浮かぶ異次元列車を追い求める。


----------終----------

やりたいことではなく、やらなくてはいけないことに忙殺される。
いや、やりたいことが何かすらわからない。

あるいは、なんとなく生きているけど生きている実感がない。
楽しいと思えるようなことはあるけどどこか虚しい。

現状、あるいは未来に対してぼんやりある不安。

多くの人が人には言えないけど抱えている
お金があれば、時間があれば、家族に理解があれば
上司がもっと評価してくれたら、あるいは部下がもう少し
出来る奴だったら・・・という
なかなか叶えられないと思っている願望。

今の目に見えている現実ではなく
こうなったらいいなと思える別世界。


誰しもが思うこうなったらいいのになという
それぞれの理想の世界。

沢村はそんなバカげた世界は嫌だと一度は元の世界へ戻ってみたものの
再び理想郷を求めてさまよった。

友野は理想の世界へ飛び込み、元の世界とも調和していたようだ。


人は現実とは違う理想を追い求めながらも潜在意識は変化を恐れるので
強い現状維持機能を持つのだ。
変わりたいと思いながらもなかなか変われない自分がいることに
気づいている人も少なくはないだろう。


そして面白いことに疲れすぎてどうしようもならなくて
顕在意識の思考すら働かなくなって
何もかも手放したとき願いは突然叶ったりするのである。


私は元の世界も理想の世界もその境界線はないのだと思う。
自らがどう自分の世界を認識するか。

詳しく書くと1記事では収まりがつかないので見送りますが
それが全てなんだと思う。

全く面白いタイミングで見るはずもなかった昭和のドラマを見てしまった。
昭和のドラマや映画を見ていると、こういう部分で深く考えさせられることが多く
なぜ古いものに惹かれるのかそれがよくわかるのだ。


怪獣好きでもないのになぜか見てしまったウルトラQですが、
今回の変身(大きな雪男がでてくる)、あけてくれ!も怪獣はでてこないのです。

ファミ劇では放送順ではなく制作順で放送されていくとのこと。

どうやらウルトラQは最初はアンバランスゾーンを描こうとしてたが
途中から怪獣ものに変更になったとか。
だから制作順でいくと最初は怪獣はでないのですね。

タイトルも「UNBALANCE」から「ウルトラQ」に変更になったとのことで
同じ円谷プロの「恐怖劇場アンバランス」はここからきていたのか。


「恐怖劇場アンバランス」は土曜ワイド劇場の「白い手、美しい手、呪いの手」の
基になった作品があるとのことでレンタルDVDで全話みました。
その後チャンネルNecoでもやって全てDVDにおとしてあります。

「恐怖劇場アンバランス」もわかりにくく難しい作品も多かったけど
今回の「あけてくれ!」も子供向けではないし
初回放送が見送られたのもうなずけます。

「あけてくれ!」の代わりは「ウルトラマン前夜祭」だったとか。

でも、かつての子どもたちも成長した今では「あけてくれ!」は
いろいろと考えさせてくれる分楽しめるとおもいますね。



                         
                                  
        

美女シリーズ5 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」 後編

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2016/ 09/ 19
                 
美女シリーズ5 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」 前編の続きです。


● 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」  1978年10月14日
原作: 江戸川乱歩 「暗黒星」
脚本: 井上梅次
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、江波杏子、ジュディ・オング、五十嵐めぐみ、
荒井注、北公次ほか





暗黒星22

文代が待子についてたみのところへ行くと
たみは霊媒中で静子の霊が下りてきて
今夜二人の命が消えるのだと告げた。

その夜、鞠子の部屋に黒い影が現れ鞠子は
部屋から吊るされた絞殺死体となり看護婦の早苗は
黒い影に襲われてナイフで切り付けられていた。

さらに明智の時と同じく彫刻の仕掛けによって
放たれた矢が君代の心臓を貫き君代も死ぬ。
たみが言った通り二つの命が消えたのだ。



文代も深夜懐中電灯の明かりを見つけた。
追っていくとひとりの男がいて黒い人物に対し
「待子さん?」と確かめようとするとハサミで刺されて
文代の目の前で殺されてしまう。

この男は貧乏学生の荒川といい彼のアパートに文代が訪れると既に
荒川の親せきと名乗る人物がいた。
それは変装した悦子だった。

部屋に入ると待子と荒川が愛し合っていたことを物語る数々の手紙を発見した。
愛し合っていた二人はお互いの愛を確かめるため深夜懐中電灯で
メッセージを送りあっていたのだった。


財産がある家の美貌の待子が、アパートにほうきが掛けてある
美男でもない荒川と恋仲という違和感。

暗黒星23

今では東京では見ることがないであろう玄関の横に掛けてある
室内用の大きなほうき。
泉じゅんの影に隠れるようにして見えるほうき。



明智のところへ見舞いに訪れた早苗。
伊志田家でみるとわからなかったが、初めて外で見てみると
どことなく美しさを感じることに気が付いた。
文代はちょっとやきもちを焼くが、明智は伊志田家で味方が欲しかった。
そして、この聡明な看護婦に味方になってほしいと思うのだ。


今回は黒水仙の美女ということで、黒水仙の香水をつけた待子が
明智のお目当てかとおもいきや早苗だったのが意外。
華やかな容姿を持つジュディ・オングと違い大づくりな顔なんだけど
華がない江波杏子かぁ。
確かに美人なんでしょうが、男顔でちょっとセンセの相手にはしっくりきません。


悦子は荒川の部屋から盗み出した待子の手紙で
待子の部屋からたみのいる場所に続く抜け道があることを知った。
手紙に書かれたとおりに歩みを進ませたみのもとへ辿り着くと
たみの床にいた早苗を追い出したみと二人きりになる。

暗黒星24

悦子は待子とたみがグルになってこの家の財産乗っ取りを計画しているのだと
思い、たみに自分に協力してくれるよう待子に言えと迫る。
その夜、悦子は入浴中に黒い影に襲われ刺殺されてしまう。




文代がサロンへ行くといたのは早苗だけで伊志田と待子と太郎は姿がなかった。
その後たみのもとへ訪れる。
実は調査でたみには一人娘の静子の下に過ちによって身ごもった子供がいたのだ。
これをたみに確認しようとするがたみは口を割らなかった。

暗黒星25

知られたくない過去を知られ興奮気味のたみのもとを黒い影が訪れた。
黒い影は待子を安全な場所に匿っているというが
たみは黒い影の本当の目的を知った。
それは待子に殺人の容疑をかけて伊志田家の財産をたみに相続させ
残り少ないたみの命が消えたところで身内の自分がそれを奪おうとしていたのだ。

黒い影こそがたみのもう一人の娘京子だったのだ。
ちなみに静子と京子の漢字は適当です。

たみは霊媒により静子の霊を降ろしていたので、静子の霊が伊志田家の
君代、鞠子、悦子を殺したと思っていたのだが静子の霊は
京子の作りものだったことを知る。

暗黒星26

静子の霊は

暗黒星27

京子が映写機によって映し出した偽物で犯人は京子だった。


暗黒星28

真実を知ったたみは警察に何もかもばらすといい
京子に首を絞められようとする。

暗黒星29

その時もうひとつの黒い影が現れた。
京子はその場から逃げてしまう。
たみはこのショックで死んでしまう。

逃げた黒い影は隠し部屋に監禁していた
伊志田、待子、太郎を水攻めで殺そうとする。


文代と浪越警部たちが伊志田邸へ来てみると
早苗が身支度を済ませこの家が気味悪いので
伊志田家から出ていくという。


暗黒星37

そこへ黒い影が現れる。

暗黒星38

浪越がマスクを剥ぐと下に黒覆面が。
更に剥ぐとセンセの顔が現れる。

暗黒星39

黒衣装もワンタッチで取り去りスーツ姿に。

暗黒星40


明智は水攻めで殺されそうになっていた待子たちを救出したと言い
犯人がわかったがわかったということで
待子たちも含め一同を集める。

明智はたみには静子の他に娘の京子がいたこと明かす。
静子が資産家である伊志田と結婚するときに
京子の存在を隠すため幼いころ養子にやったのだ。
静子と京子はかなり年が離れており現在は31歳位だという。
年齢的にあてはまるのは早苗しかいない。

今回の犯人は暗黒星のように普段はそばにいて気がつかないのだけど
だんだんにその星が姿を現すということで
そういう意味では江波杏子は適役だと思う。


早苗こそが京子であり黒い影の正体だったのだ。
しかし、明智には部屋を飛び回った謎だけは解けなかったが
特殊技術をもっていたことは推察していた。


暗黒星30

っていうか、この時の江波杏子の風貌で31歳って老けすぎ。

観念した早苗は全てを白状する。

早苗は養子先でいじめられて家を飛び出しサーカス一座に拾われた。

暗黒星31


サーカスでは空中ブランコと逆転トンボ返りが得意で花形スターだったのだ。

暗黒星32

しかし、男問題でサーカスをやめ看護婦として流れ着いた先が伊志田家で
偶然自分を捨てた母と再会することになるのだ。

暗黒星33

こ、こわいっ。
原泉とは別の意味での怖さがある。


病身の鞠子の看病をしてた早苗は鞠子から死にたいと言われていた。
最初はそんな鞠子が不憫だったのだが、だんだん贅沢でわがままな
伊志田家の人たちに恨みを持つようになっていった。


暗黒星34

話し終えた早苗は覚悟を決めて最後の舞台に望むべく
白いパンツスーツで邸内を飛び回り伊志田家の
階段を上がり続ける。

暗黒星35

かつてサーカスの花形スターだった時の自分と重ね合わせながら
窓から飛び降りて死んでしまう。

暗黒星36


エンディングも実にいいのだ。
早苗の最後の演技が終わりその余韻に浸れるように作り出した静寂のさじ加減。

私はこれを見て以来

原泉というと「静子の霊がぁ~~」 だし

江波杏子というと「サーカスの花形スター」

という印象が強烈に残ってしまっている。


特に原泉があの声で「静子の霊が」って言ってるのが
耳に残ってしまって。

「静子の霊が告げたぞ。今宵この家から二つの命が消えるとな。うぅー。」
倒れる。みたいな。
すさまじいです。


江波杏子の「先生はあたしを暗黒星とおしゃったけど
昔は花形スターだったのよ。」が頭から離れない。


それに犯人早苗の素早い着替えも見事!
あれだけ走り回ったりバック転しまくっているのに息ひとつ上がらず、
髪の乱れもなく黒い影から看護婦の早苗に戻るという技の素晴らしさ。

そこにバック転を最初にステージで見せたアイドルと言われる
フォーリーブスの北公次も出演してるというキャスティングもいい。


気になるのは伊志田の財力だ。
あの程度の彫刻で1代で財を成したのであろうか?

伊志田邸は待子が明智に電話をかけ黒い影にもてあそばれている間に
明智が伊志田邸に到着できることから推察しても
明智探偵事務所からも遠くはない(というか近い)距離にありそうなので
都心のどこかであろう、あの広さの庭付き屋敷に住める財力がすごい。

固定資産税だけでもかなりかかるはず。
庭の手入れ代、住み込みの看護婦の給料等も考慮すると
維持費に毎月かなりの固定費がかかるよなぁ。



原作は改変されドラマオリジナルの登場人物もいる
黒水仙の美女ですが、脚本の井上梅次がいいのか
そんなことは気にならない位面白い出来に仕上がっている。






                         
                                  
        

美女シリーズ5 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」 前編

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2016/ 09/ 18
                 
書きたい話盛りだくさんの美女シリーズの2回目は
「浴室の美女」の次に放送された「死刑台の美女」にしようかと思ったが
「黒水仙の美女」にしました。
初期作品はどれもこれも良く正直何から書いていこうか迷う。

暗黒星1



● 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」  1978年10月14日
原作: 江戸川乱歩 「暗黒星」
脚本: 井上梅次
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、江波杏子、ジュディ・オング、五十嵐めぐみ、
荒井注、北公次ほか


明智は見知らぬ彫刻家・伊志田鉄造(岡田英二)の「呪」と題された
彫刻展の招待状を受け文代とともに彫刻展を訪れた。

暗黒星2

会場のパネルと言い会場の狭さと言い個人展の匂いがプンプンするが
逆にこの程度であの豪邸に住めるとは!
どういう財産の築き方をしたのか気になる・・・


彫刻展では伊志田の作った不気味な彫刻が展示されていた。

暗黒星3

さすが美女シリーズ、彫刻に安っぽさがあるのがらしくていいのです。


女性の悲鳴があがると展示してある彫刻が口から血を流し
したたり落ちていたのだ。

暗黒星4

伊志田はてっきりいたずら好きの長男太郎(北公次)の仕業だと思ったが
それは太郎ではなく次女の悦子(泉じゅん)がやったことだった。
太郎は父の作品を評価してないし、次女もからかい半分で見ている
伊志田家の親子関係が垣間見える。


暗黒星5


展覧会を後にしようとする明智たちをひとりの女性がずっと見ていた。

暗黒星7

それは伊志田の長女待子(ジュディ・オング)で、彼女こそが
明智に招待状を送った本人だったのである。


暗黒星6

待子は明智に伊志田邸に正体のわからぬ黒い影が出現し
母の君代はそれがもとで寝込んでいるという。
明智に伊志田家に出没する黒い影についての捜査を依頼した。


暗黒星9

夜、待子がひとりでいると
「イヒヒヒヒ、イーヒヒヒッ」という不気味な声が聞こえ
待子は明智に電話をかけ助けを求める。

暗黒星8

耳を澄ませた明智にもその声は確かに聞こえてきた!
明智探偵事務所にズラリと並んだファイル。
手入れがいいのかどれもこれも見られた形跡がないくらいきれいだ。
しかしセンセの真横のファイルが若干浮いているので、たまには見ているようだ。

暗黒星10

眉間に皺を寄せながら電話の声に意識を集中させるセンセ。

黒い影は声だけでなく待子の部屋に姿を現すと
邸内を自由自在に飛び回りもてあそぶ様にしながら
待子を恐怖のどん底へ落そうとする。
待子が怯えながら黒い影を探すと、伊志田邸にある
彫刻のひとつになりすました黒い影が待子の首をしめる。

そこへチャイムが鳴り先ほどの待子の電話により伊志田家に到着した明智を
看護婦の三重野早苗(江波杏子)が出迎えてくれた。



邸内に入ると待子が気絶していた。
黒い影の主を見つけようと伊志田家の庭に出た明智は
「イヒヒヒヒ、イーヒヒヒッ」という妙な声を聞きその正体を暴こうとする。


暗黒星11

広い庭をバック転しながら挑発するように飛び回る黒い影。
明智も追いかけるが黒い影を見失ってしまう。

その時明智は伊志田邸で光々と灯りが灯る部屋を見つけ入る。
奇っ怪な老婆が霊媒をしていたのだ。


暗黒星12

待子の祖母たみ(原泉)だった。


「うぅー、静子の霊がぁ~」


これは、怖いっ!!!
原泉はまり役すぎるというか、原泉のためにこのキャラクターが作られたようだ。
原泉以外にここまでの気がふれた婆さんを演じられる役者はいないだろう。
原泉は「天国と地獄の美女」でも菰田源三郎の母親役で出てるんですよね。
存在感がデカすぎ。


黒い影が実在するとわかった明智は伊志田家に滞在しながら調査を行うことにした。

伊志田の子供は待子、太郎、悦子の他に三女の鞠子がいるが
鞠子は精神的に病んでおり若いのに寝たきりの生活をしている。



待子に伊志田邸内を案内され用意された部屋に入った明智。
すると妙な声が聞こえ黒マスク黒ずくめの男が窓から侵入してきた。
マスクを取ると太郎でこの家は呪われているという。


暗黒星13

太郎が去るとドアに気配を感じ目をやると隙間から邪魔者は去れと
書かれた手紙がさしこまれてきた。
犯人は悦子だ。


この太郎役の北公次ジャニーズ事務所のアイドルグループ
「フォーリーブス」のメンバーだったんだが、フォーリーブスが解散したのが
この放送後の夏だったようでこの時はまだフォーリーブスだったんですね。
ただ錚々たる役者に囲まれて北公次の演技の下手さが目立った。
この時のセンセとのやり取りもそれなりにあっただけに、その下手さにハラハラ。

北公次は土曜ワイド劇場には前年の11月にも「悪夢・恋人たちの25時」でも
竹下景子と共演している。こちらもみたいドラマのひとつなのである。


ちなみにフォーリーブスのメンバー江木俊夫は「エマニエルの美女」に出演している。



深夜庭に出た明智は早苗に呼び止められた。

暗黒星14


塔の上の窓が開き誰かが懐中電灯で合図のようなものを送っている。


暗黒星15

明智が駆けつけると懐中電灯の主は黒水仙の香水の香りを漂わせて
待子の部屋に入って行った。
ドア越しに誰か部屋に入って来なかったか尋ねるも
待子は自分一人だという。

翌日待子の部屋に黒水仙の香水があることを見つけた明智。

霊媒をしていた祖母のたみがお茶を飲んでいるところに出くわした。


実は伊志田家は待子だけが先妻静子の子どもで、他は後妻の君代の子で
待子は深い孤独を感じていた。
まだ静子が存命中に外に女(君代)を作り孕ませ、最後は妻妾同居のような形で
君代の出産をみながら病身の静子は苦しみながら死んでいったのだ。
祖母のたみは静子の母親であり、待子以外の伊志田家に対し強い恨みを持っていた。
霊媒で静子の霊を呼び出し伊志田家呪い殺そうとしていた。

暗黒星16

たみは明智の顔にも黒い影がありお前ももうすぐ死ぬ。
この家を去れ!と言った。

この原泉の迫力で指さされてこういわれたらとっとと逃げ去りますね。
さすがのセンセもかなり怖かったんじゃないだろうか。

暗黒星21

この夜霊媒をしたたみは現れた静子の霊に邪魔者(明智)が来たことを報告すると
静子の霊は「殺す」と宣言。


原泉の霊媒によりゆらゆらとした炎の中に現れた静子の霊。



その晩、明智の部屋に来訪者が、次女の悦子が酒とグラスを抱えやってきた。

暗黒星17


悦子もまた妹たちを恨んでおり、財産乗っ取りをもくろんでいた。

暗黒星18


酒と色気を使い明智をその計画に巻き込もうと誘惑する悦子だが

暗黒星19

明智はキスしようとする悦子の前にグラスを挟み申し出を断る。
「意気地なし!」と捨て台詞を吐き部屋を出てった悦子。


小悪魔的な魅力を放つ悦子役の泉じゅんだが、日活ロマンポルノ出身で
このドラマでも入浴シーンでヌードを披露しているが演技力もあり
結構好きな女優さんである。

彼女は現在は料理研究家の結城貢と結婚して原宿で夫と共に
割烹料理店を営んでいるようだ。
あの頃からだいぶ年月が経ってしまったとはいえ
日々の生活が充実しているのか良い具合に年を重ねていて
おかみさんとして活躍しているようだ。
夫婦の2ショットも仲良さそうでとても微笑ましかった。



暗黒星41

本日のセンセのファッションはこんなかんじ。
潜入捜査で来ているのでタイなしだけどさほど崩さずといったかんじか。


その数時間懐中電灯の灯りが点滅し明智が駆けつけると

暗黒星20

懐中電灯の光がセンセに向けられご覧の表情。

「まぶしいっっ!」

そして現れた黒い影を追いかける明智は
邸内の彫刻に細工してあった仕掛けに引っかかり
拳銃で左肩を打たれてしまう。


明智が入院したことで代わりに文代が伊志田邸での
潜入調査をすることになった。


長いので続きは次回に。

美女シリーズ5 黒水仙の美女・江戸川乱歩の「暗黒星」 後編




                         
                                  
        

いくつになっても女は夢見る乙女 プリンス&プリンセス 

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2016/ 09/ 17
                 
八王子にある東京富士美術館へ行ってきました。

「プリンス&プリンセス 語り継がれる幸せの言葉」

今回はおもちゃ箱をひっくり返したような
少女の頃の自分に戻れる遊びが多い展覧会。
たまにはこうした息抜きのような展覧会もいいですね。


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展覧会は二部構成となっており一部は「物語の中のプリンス&プリンセス」と題し
シンデレラ、白雪姫、眠れる森の美女、親指姫、美女と野獣、
ラプンツェルやプリンプリン物語など絵本や人形、絵画などが展示されており
各コーナーには撮影スペースもあり記念撮影を行うことも出来ます。




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シンデレラが舞踏会に行った時のドレスも文化服装学院が再現して
このように飾られています。

ゴテゴテした少女趣味にも思える調度品なんかは
昔おままごと遊びをしてたころのミニチュア家具を思い出しますし
私はこういう派手な造りのインテリアは今でも好きです。



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こちらは眠れる森の美女。
天蓋付きのベッドは昔からの私の憧れ。
実生活には向かない分、だからこそゆとりや優雅さをより感じるのです。


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ベッドの下で眠る猫がリアルすぎる。

princeandprincess5_1.jpg

コチラがもととなった絵。

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白雪姫ですが、マネキンが怖い。

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リスもかわいいが、そばにある毒キノコ(?)さえもなんだか愛らしく見える。

白雪姫は魔女の部屋もありこちらも面白かったです。


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展示室の外にも撮影ブースは沢山あり
時間によってはドレスを着用してここで
アニメのヒロインになってセットで撮影もできます。

お客さんは年配の夫婦や、女性グループが多く
みんな飾られた超豪華な宝石やティアラなどを
うっとりと眺めてため息をついてました。

女性はいくつになっても夢見る乙女の気持ちを持ち続けているんですね。


第二部では「実在のプリンス&プリンセス」と題し
ナポレオン、皇后ジョゼフィーヌ、エリザベス2世、
ダイアナ妃、グレース・ケリーなどの服飾・宝飾品、
絵画・写真、映像などが沢山展示されていました。


「プリンス&プリンセス」を見た後は無料の喫茶スペースでしばしくつろぐ。

princeandprincess9.jpg

この日はときどき雨が降ってきましたが、移動中はうまいことに
雨が降らなかったので傘を使わずに過ごせました。
確か前回訪れた時も雨で喫茶スペースから同じように
雨模様の風景を眺めてたな。


今回は常設展も見てきました。

先月ルネサンス期のヴェネツィア絵画を見てきましたが
ヴェネツィアルネサンスの祖ジョヴァンニ・ベッリーニの
「行政長官の肖像」が最初に展示されてました。
ヴェネツィアルネサンスではティントレットも1作品ありましたね。


また興味深かったのは10月に大回顧展が行われるクラナッハ(父)の
「ザクセン選帝侯ヨハン・フリードリヒ豪胆公の肖像」があったこと。

その後はルーベンスやヴァン・ダイク、ドラクロワなんかも楽しめました。
そして、私の好きなアルマ=タデマも「古代ローマのスタジオ」があり
そんなに期待していなかった常設展ですがなかなか良かったです。

またロダンの彫刻も1点展示されてましたね。

そして、時代は印象派から20世紀へ。

ミレーの肖像画や、マネ、モネ、ルノワール、セザンヌ、シスレーと
こちらも10月に展覧会があるゴッホとゴーギャンも1点ずつ。


ユトリロや、ジョルジオ・デ・キリコ、マグリットなど結構バラエティーに富んでいて
最後はアンディ・ウォーホルで締めていました。
ウォーホルは以前展覧会を見に行けなかったので結構嬉しかった。


この東京富士美術館は八王子からさらにバスで15分ほどのところなので
頻繁に行く美術館ではないのですが
過去にも結構面白いものをやっていて
時間に余裕があるときにまた訪れたい美術館です。


                         
                                  
        

美女シリーズ2 浴室の美女・江戸川乱歩の「魔術師」ぺりぺりタイムとファッション

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 16
                 
前回の続きです。

美女シリーズ2 浴室の美女・江戸川乱歩の「魔術師」


浴室の美女30

土曜ワイド劇場で1978年1月7日に放送された
「浴室の美女・江戸川乱歩の魔術師」

美女シリーズの2作目である。



浴室の美女29

明智の助手文代役は五十嵐めぐみが演じている。
第1作の「氷柱の美女・江戸川乱歩の吸血鬼」(1977年8月20日)から
登場しており19作目まで文代をやっている。

1作目の小林少年というより青年は大和田獏なのだが
6作目から19作目まで登場した柏原貴との文代&小林ペアが一番好きだ。

原作の「魔術師」では、文代は奥村文代となっておりこの事件で明智と出会い
後に明智と文代は結婚することになるのだが
土曜ワイド劇場の美女シリーズでは1作目の氷柱の美女で既に文代が登場していることで
文代は明智の助手のまま、奥村文代は奥村綾子に代わり高橋洋子が演じていた。

美女シリーズで助手の文代は明智に恋心を抱いているが
明智は事件で知り合う美女に夢中になり思いを遂げられずにいる。



浴室の美女31

そして、浪越警部は荒井注がやっているのだがこれがはまり役です。
明智と浪越のニヒルとおとぼけの掛け合いが絶妙で19作目まではとことん楽しめます。


去年美女シリーズがブルーレイ化された時の五十嵐めぐみのインタビューで
当時のエピソードを語っているが、撮影現場でも天知茂と荒井注は仲が良かったようです。

http://eiga.com/news/20150620/3/

現場での天知さんは、「(荒井)注さんとはよく話していらっしゃって、
私も天知さんとふたりで話すというよりは、天知さん、注さんおふたりの
会話を聞いていたときのほうが多かったかもしれません。
天知さんは物静かで穏やかな方ですけど、
注さんと話すときはよく笑っていた記憶があります」
と在りし日の天知さんの姿をしのんだ。



1~19作目までの監督は井上梅次で石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」や
京マチ子が出演した江戸川乱歩の「黒蜥蜴」でメガホンを取った監督である。

私は井上梅次がやった19作目までがとても好きだ。
エロ・グロ全開の梅次ワールドがいい!
美術(セット)もチープさが漂うのが乱歩作品らしさを演出するのに
一役買っているし、昭和の香りがプンプンして懐かしくせつなくもあるのだ。

井上梅次の美女シリーズでのエピソードとして名物ヌードシーン撮影にあたっての
女優をいかに口説くかというものがあるのだが、私は佐野周二が最後
首つり死体となったときに生きた蛇が首に巻かれていて
生蛇を首に巻くことに関して佐野周二をどう口説き落としたのかコチラの方が知りたかった。


そして、鏑木創の音楽だ。
どれをとっても本当に素晴らしくてあの音楽があるからこそ
美女シリーズの魅力がより一層増しているのである。


言葉では言い表せない位にこれらが混ぜあわり
創り出した独自の世界観に魅了されてしまいっぱなしだ。


話を浴室の美女に戻そう。


● 浴室の美女・江戸川乱歩の「魔術師」  1978年1月7日
原作: 江戸川乱歩 「魔術師」
脚本: 宮川一郎
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、五十嵐めぐみ、高橋洋子、夏樹陽子、志垣太郎、
佐野周二、西村晃、荒井注ほか


前のエントリーでお話は終わりここからは番外編、おまけだ。


●本日のぺりぺりタイムとセンセのファッション

美女シリーズの見せ場のひとつに天知茂扮する明智小五郎が
変装をとくシーンがある。

シリーズが成熟していくとひな形が形成され
お馴染みのBGMが流れ明智が変装した人物が
もったいぶるようにして変装を剥ぎ明智小五郎が姿を現すというもの。

浴室の美女でも2作目ながら変装を解くシーンがある。

今回はそれがドラマ終盤ではなく中盤に行われた。

拉致された明智は死亡したと思われていたのだが
庭師に変装して玉村家に潜入していた。
解雇されたものの、その後のマジックショーの騒動で
再び姿を現した庭師の音吉が明智だった。

怪しい人物と思われていた音吉だが浪越から
我々の味方だよと明かされ変装を解く。

そして、路上でいよいよそれは始まるのである。


浴室の美女変装1

口ひげを取り

浴室の美女変装2

あごひげもスパッととる


浴室の美女変装3

カツラには手を伸ばさず、顔からぺりぺりと仮面をはがす

浴室の美女変装4

最後にかつらをとっててテカった皮膚と若干の髪の乱れを見せながら
明智小五郎が登場。


まだ2作目とあってあのじらすように変装を脱ぐこともなく
あっさりととっちゃってます。

シリーズの宝物(見せ場)としての偉大な価値に気づいてないのか
かなりのアッサリ度でシリーズ初期の初々しさも同時に感じる。
なんだか変装脱ぎがウブなんですよね。

撮ったのは髭とかつらとマスクだけで、服を脱ぐシーンはなし。
音吉の衣装のまんま。
衣装をさっと取り去りその下から白のスーツがデーンと現れるってのはなかった。
暗闇に白スーツは映えそうなのにね。


さて、私が秘かに美女シリーズで楽しみにしている
天知茂の明智小五郎ファッションチェックなんだが
美女シリーズの記事が1発目なので抑えめにいきます。


浴室の美女ファッション1

湖畔で静養中のセンセ。
ホテルの部屋で文代からの電話を受けています。
静養中とありスーツではなくリラックスした様子が伺えますね。

この緑のシャツに同色のベスト(チョッキ)を上に着ているんだが
下にはいてるズボンとの組み合わせがすごい。

カジュアルと表現するよりスーツ(いや背広か?)以外は何着ていいんだかわからない
お父さんが選んだ服のセンス全開なのである。

ニヒルに決めてる明智だが、正直この格好でデートに現れたら
すごくひくし、一緒に歩きたくはないな。

しかし、なんで緑なんだろ?
グレーやカーキ色(ラクダ色と言ったほうがいいか?)だと
モロじじいそのものになってしまうし
赤やピンクってわけにもいかんだろうし
消去法で緑に落ち着いたのかもしれないが
同じ緑でももっと他になかったのか。

無難な白や青あたりで何か考えられなかったのかと思ってしまった。


浴室の美女ファッション2

静養中のホテルで受けた浪越警部の依頼を一度は断ろうと思ったセンセだが
依頼者が美女妙子の叔父と知ると前言撤回して
そそくさと東京へ戻り福田邸へ向かおうとするセンセ。

この着ぶくれ感がハンパないっ!

そして、コートがまるでパジャマの上に着るガウンのようなデザインなのだ。

これは衣装として渡されたのか天知茂の私物か?
美女シリーズでは天知茂の衣装が私物であった記事も読んだので
この辺りの謎もとても気になるのである。


浴室の美女ファッション3

ようやっとスーツのセンセが見れます。
紺のストライプの三つ揃えに明るいグリーンの水玉ネクタイが映える。
この緑は結構きれいでいけてると思う。


浴室の美女ファッション5

同スーツに黒ネクタイバージョンも披露しました。
ポケットチーフも見えなかなか良いです。
目ヂカラがすごい!

ほの暗い背景でもセンセの存在感はデカイですね。



浴室の美女ファッション4

グレーに紺のネクタイがオシャレ。
今回は羽織っているコートもいいですね。
グレーは赤やピンクなども映えるので好きな色のひとつです。


今回はわりと無難なスーツ姿ですが、回を追うごとに
スーツもド派手になったりして、毎回センセのファッションから目が離せません。




                         
                                  
        

美女シリーズ2 浴室の美女・江戸川乱歩の「魔術師」昔の土曜ワイド劇場

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 15
                 
昔の土曜ワイド劇場が好きで少しずつ書き始めてきましたが
その中でも好きなのはご存じ江戸川乱歩の「美女シリーズ」です。
(土ワイのドル箱シリーズで単品でのDVD化だけでなく
BOXもあり、更には最近ブルーレイ化もされたとか。)


浴室の美女1



以来私の中では「明智小五郎役は天知茂しか認めん!」という状態なのだ。
原作の明智からするとかなり年をとっていて受ける印象が違うのだが
それでも明智小五郎=天知茂が一番しっくりくるのだ。

とはいえ、何年か前に「特捜最前線」が見たくて
一時期東映チャンネルに加入した時にたまたま1970年に放送された
滝俊介の「江戸川乱歩シリーズ」をみてこちらも好きになったのだが
やはり明智小五郎は天知茂なのである。


子どもの時は明智のモテ具合に
「こんなおじさんがモテるっておかしい!!!」と
違和感ありまくりだったのだが
あれから長い時を経て天知茂の魅力が理解できるようになってきた。
でも、男性としてタイプではないので天知茂のもつ人間性や
俳優としての魅力をわかるようになってきたということですが。



10年近く前でしょうか、TSUTAYAで借りて見て再び明智熱が再燃!

もともと江戸川乱歩はポプラ社の「怪人二十面相シリーズ」で好きだったし
その後大人向けの乱歩小説もたくさん読んでいて乱歩ファンでもありました。


チャンネル銀河で美女シリーズが放送されていたのは知っていたのですが
当時はスカパーのセット外か見れない環境かなんかで断念。
今でこそチャンネル銀河は見れますが、その後うまい具合に
ファミリー劇場で放送を開始したので早速録画し
1話から25話まで順番にDVDにダビングし予備DVDまで
作成して何度も何度も繰り返し見ています。


中でもシリーズ2作目の魔術師は私の中でシリーズ1,2を争うくらい
お気に入りの作品です。

順番に1話目から書こうかと思ったのですが、やはり大好きな
魔術師から気の向くままその時の気分で選んでいこうと思います。


まだ土曜ワイド劇場は90分の放送時間だった時代。
約70分ほどのドラマですが、その分ギュっ!と面白さが詰まった内容で
何度繰り返してみてもいつも楽しめる内容となってます。


乱歩作品もシリーズ自体も有名なのであらすじ書くというより
気ままに書き綴っていく事にする。



● 浴室の美女・江戸川乱歩の「魔術師」  1978年1月7日
原作: 江戸川乱歩 「魔術師」
脚本: 宮川一郎
監督: 井上梅次
音楽: 鏑木創
出演: 天知茂、五十嵐めぐみ、高橋洋子、夏樹陽子、志垣太郎、
佐野周二、西村晃、荒井注ほか


美女シリーズというとあのテーマ曲が有名ですが
その曲が登場するのは6作目の「妖精の美女・黄金仮面」の
エンディングからだし、助手も文代だけでまだ小林君も出てきません。

と、言っても1作目の「氷柱の美女・吸血鬼」ではこの回だけ
小林青年で大和田獏が出ています。


初期のオープニングは後のテーマ曲に比べると最初は地味で
物足りないのですが、さすが鏑木創です。
哀愁があって実に味わい深くて今ではとても気に入っています。

昔の土曜ワイド劇場のオープニング名物の
脚本や監督の紹介もなし。

オープニングが終わり、別の寂しげな音楽が流れ
夏樹陽子がらせん階段を優雅に降りてくる。



浴室の美女2

『その女の名は玉村妙子。東京の富豪の娘である。
そのゆるやかな足取り、そしてスプーンを持つ手の動き
そのまばたきひとつにも気品の中に不思議な美しさをまき散らしていた。
その妖しいまでに神秘的な美しさは一体どこから生まれてくるのだろうか。
ある事件が終わって静養に来た私は、この人の全てを知りたい欲望に
かられたのは、探偵という職業のためだけではなかった。』

という天知茂の語りが始まり、静養先で玉村妙子(夏樹陽子)を
追いまわしている様が映し出される。


浴室の美女7

湖畔を散歩する妙子の後も付け、木の陰から秘かに見守る明智。
まるでストーカーのようだ。
散歩中妙子のヒールが靴から取れてしまったことをきっかけに
助けるふりをして明智はいよいよ妙子の前に姿を現す。

夏樹陽子は12作目の「エマニエルの美女」にも出演しているのだが
浴室の美女の方がその美しさが際立っていい。
今でもきれいな人だが彼女が一番美しい時に出たと思う。


浴室の美女3

その後静養先のホテルのバーだろうか?
意中の相手玉村妙子とのデートにこぎつけた明智センセ。

ここで妙子は自分に予知能力があることを打ち明け
明智の職業も見事に当ててしまう。
思わず鼻の下を伸ばしながらも脱帽するセンセ。

ヨットでデートしたりして美女との楽しいひと時を楽しむシーンをバックに

『彼女の言う通り、妙子は度々私に妙な予感を口走っては全てそれが当たった。
彼女の予知能力もまた、その神秘的な美しさの原因であると知った私は
ますます妙子に心を奪われていった・・・』

という、明智の独白が続くのである。

もう完全にメロメロだ。

この後は妙子の予感があたり妙子は東京に帰り明智はひとりになる。
その後妙子の叔父福田得二郎( 高桐真)がカウントダウンを意味した
数字だけが切り抜かれた怪文書を受け取るようになり怯えた福田から
依頼を受け、福田邸へ向かう途中車で連れ去られた明智。


予定していた明智が福田邸に来ないため
妙子たちに泊まっていってもらうことになった。
宝石商の福田は妙子に5億円相当のダイヤを見せ
これのために自分の命が狙われるのではないかという。


浴室の美女13

飾ってある絵画を開くとその後ろには隠し金庫が。
昔はこういう細工のある家憧れましたね。

浴室の美女4

明智が不在の間に依頼者の福田は自分の部屋で首なし死体として発見され
首は獄門舟として川をさまよい偶然居合わせた浪越警部(荒井注)が
集まった野次馬たちに気づき、獄門舟を陸に引き上げる。


一方、車中で睡眠薬をかがされ気を失った明智は意識を取り戻す。
拉致された明智は頑丈な足輪をはめられていて
どこかわからない無人の部屋に監禁されている。
脱出をこころみるもことごとく邪魔が入る。



浴室の美女5

おかしい、誰かが見張っている・・・


浴室の美女6

皺を寄せまくりながら部屋をぐるっと見渡してその正体を探し出そうとする。




浴室の美女8

すると、明らかにひとつだけ違和感ありまくりの面を発見!!!


浴室の美女9

こいつだな(キリッ)


浴室の美女10

とうとう正体を現した敵と真っ向から対決するセンセ。

浴室の美女11

もう、コントのような演出なのだが、こういうのを茶番劇としてではなく
見せられるのって役者の技量はもちろん、制作陣の質の高さというか
意気込みなのだろう。

笑えるところでありながらも、天知茂と西村晃のうまさに
感心することしきりなのである。


この後明智は奥村源造(西村晃)の娘綾子(高橋洋子)の協力を得て
拉致されていた船から逃げようとして海に飛び込み敵たちに銃を撃ち込まれる。


浴室の美女12

浪越警部は明智が死んでしまったと発表する。
新聞に刷られる一大事件。
ここでお約束の輪転機が登場!
素早い回転でまわるまわる。


その後は福田の実兄玉村(佐野周二)の家にも福田の時と同じ
事件を予告するようなメッセージが入り始める。


新聞にもその数字のメッセージが登場するのだが
新聞を広げそれを見つけた時の佐野周二の
手のぷるぷる演技が大げさでわかりやすくて笑える。


令嬢妙子も浴室で何者かに刃物で襲われ
魔の手はいよいよ玉村一家にまで及んできた。

ある日自宅の時計塔の文字盤に紙が貼られていることに気づいた
妙子の弟一郎(志垣太郎)が現場を見に行く。

浴室の美女14

文字盤の穴から顔を出してみると針が近づいてきて首が抜けなくなった。

紙には2時20分と書いてある。



浴室の美女15


「2時20分、俺の首が落ちるときか・・・!」

と、その意味を知ったときには一郎は針に首を斬られようとしている。

スリリングな場面なのだがここもすごく笑えるのだ。

あわやというところで玉村邸に雇われた庭番の音吉に救い出されるが
この災難続きにもともと怪しんでいた音吉が時計塔にいたため
一郎を救出したにもかかわらず玉村からクビを言い渡される。


明智の助手の文代が忍び込んでいた玉村邸から
逃げてきた不審な人物を見つけ尾行する。


浴室の美女18

その男が入っていった場所は「オクムラ魔術団」という魔術ショーの小屋だった。
見ると夕方6時からマジックショーが始まるようで、文代は浪越警部たちを引き連れ
ショーに潜入する。


浴室の美女19

その様子をいち早く奥村と手下たちはかぎつけマジックショーをやるとみせかけ
舞台上から姿を消してしまう。
舞台裏に残ったのはいずれも最近雇われたアルバイトたちだけだった。

そして、玉村から解雇された音吉を発見した一郎や警察は
音吉を捉えようと格闘するが、浪越警部から音吉の正体は
警察が死亡を発表した明智の変装だったことを明かされる。


浴室の美女20

ある日、玉村家と交流がある牛原(西村晃二役)から
玉村、妙子、一郎の3人が邸内に招待された。


浴室の美女16

牛原は娘を玉村達に紹介する、牛原の娘は妙子と同い年だった。

佐野周二は牛原の娘役の高橋洋子を見て
「おきれいですね~」って言うんだが
全く感情がないセリフでファミ劇で再放送見てから
「なんて演技が下手なおじさんなんだろ。西村晃との演技の差がありすぎ」と
思ったがこのドラマの放送があった1978年12月に亡くなっているので
病気か何か体調面の影響も大きかったのだろうと今になって思う。



後に1971年のドラマ「気になる嫁さん」や1930~50年代の映画で
佐野周二の演技を見たことも大きかった。
演技の質が全く違っていたのだ。


このドラマではちょっと滑舌が悪い気もするし、前述の手のぷるぷる演技も
不自然だったからなぁ。
それとも井上梅次の指導によるものだったのか?



牛原は所持している宝石を披露したが、それは福田邸から盗まれた5億円のダイヤだった。
外国人から購入したといい入手の経緯を聞いてみると言った牛原は
その後見せたいものがあるといいフィルム映画の上映を始めた。


無声映画で弁士は西村晃がやってる。

映画に出てきた玉村という男は恋人同士だった奥村と女の仲を裂き
女をものにし、奥村を部屋の一角に閉じ込め煉瓦で周りを固めて窒息死させてしまう。
奥村の子が牛原で牛原とは仮の名で奥村源造、玉村の息子がお前だという。



玉村家が父の復讐のために狙われていることを知った玉村と一郎は
部屋に閉じ込められ焼き殺されそうになる。

妙子は人質として奥村が連れ去った。


浴室の美女21

玉村と一郎の絶体絶命の危機に明智たちは間に合い救出する。

浴室の美女22

一方、妙子を連れて逃げ去った奥村は玉村と一郎は死んだと思い
明智を拉致した船のアジトで祝杯をあげようとする。

そこに、明智の声が響き渡る。
明智の姿を見つけようとする奥村たち。



浴室の美女23

なんと明智はあの仮面の穴から顔をだし存在を現した!

これもものすっごいツボに入った。
いやぁ、この演出いいですね~。

逃げられないと知った玉村は自決するが、
自分の肉体は滅びても魔術は生きているという。



浴室の美女17

果たして奥村が仕掛けた魔術とはいったいなんなのか?


敵が死に、妙子も帰ってきた玉村家ではしばらく平穏な日々が続いたが。


浴室の美女24

奥村の魔術か、玉村が部屋で首つり死体として発見された!

最後、佐野周二は吊るされただけでなく首には蛇が巻かれてて
この辛そうな表情がなんとも気の毒。
蛇が動くとピクッとしてるのだが、もちろん新聞を持つ手のぷるぷるとは
違うもので見ているこっちまで首のあたりが冷たくなってくる。

玉村の葬儀で妙子に犯人がわかったという明智。


浴室の美女25

その夜玉村邸で明智は妙子に犯人を見せると言った。
犯人は浴室にいるのだという。
ドアを開けて暗闇で犯人を見つけようとした妙子だが人の気配はない。


浴室の美女26

犯人を見ようとさらに浴室内を見回す妙子はある女を見た。
一瞬ハッとなったが、それは鏡に映った妙子だった。


浴室の美女27

浴室には誰もいなかったというが、明智はあなたは犯人を見たという。
妙子こそが奥村の魔術であり犯人だったのだ。


玉村家に復讐を誓った奥村はかなり前からこの計画を練っていた。
そして、自分の娘と玉村の娘を産院ですり替え、機が熟した頃にこの復讐劇を行った。
妙子は奥村の本当の娘で奥村の復讐に加担していたのだ。

浴室の美女28

全てが明かされ妙子は父と同じく毒を飲んで明智の腕の中で息を引き取る。


綾子は玉村の本当の娘であり、一郎の姉である。
気持ちの整理が済んだら、玉村邸で弟と一緒に暮らす日が来るのかもしれない。



ドラマが終わるが少々長くなってきたので
この辺りで残りは次のエントリーに譲ることにする。

美女シリーズ2 浴室の美女・江戸川乱歩の「魔術師」後編



                         
                                  
        

殺人者と天才画家二つの顔もつ男 カラヴァッジョ展

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 14
                 
今更ながらですがカラヴァッジョ展について書いてみたいと思います。

日伊国交樹立150周年記念として2016年3月1日~6月12日まで
国立西洋美術館で開催され、私が行ったのは3月26日でした。

20160326caravaggio.jpg

3月には3つほど美術展を楽しんだのですが
なかなかブログを書く時間が取りづらい時期で
それぞれ思い入れがあり堪能したにもかかわらず
書くことを見送ってしまいました。


20160326.jpg


カラヴァッジョの現存する作品は約60点程と言われており
移動困難な作品も多数あります。
本展は約10点程が展示されており、日本で過去最多かつ
世界でも有数の規模となる美術展でした。


同じく現存する作品数が30数点程と言われるフェルメールが
1点でもあればほぼ「フェルメール展」として展覧会が成り立つことを
考えれば今回の10点程という数字がいかに多いものか
わかっていただけると思います。



20160326_2.jpg

チラシには「ルネサンスを超えた男。」と書かれている。
カラヴァッジョはバロック絵画の幕開けともいわれ
ルネサンスの後、バッロク絵画において
その形成に大きく貢献した偉大な画家である。



私がカラヴァッジョに魅力を感じるのは
彼の天才的画家としての卓越した技術力だけでなく
その狂気に満ちた波瀾万丈な生き方にもあるのだ。


カラヴァッジョは本名ミケランジェロ・メリージといい
1571年9月28日にミラノで生まれている。

6歳の時にミラノでペストが流行して父フェルモ・メリージが
亡くなったことで母と三人の弟妹とともに両親の故郷である
カラヴァッジョに引っ越すこととなる。


一家の大黒柱を失いミラノという都会から
田舎暮らしをせざるを得ない環境に身を置いたカラヴァッジョ。


1584年カラヴァッジョはわずか13歳で田舎を飛び出し
ミラノに出てシモーネ・ペテルツァーノのもとで4年間の間
画家で生計を立てるために絵の修行をするのである。


そして暴行事件を起こしたと言われている1892年に
ミラノを出てローマへと向かう。

母ルチアの死亡した時期も諸説あり修業期間を終えた年から
ローマに向かうまでの彼の動向は正確にはわかっていないようだ。


ローマ時代にはフランチェスコ・デル・モンテ枢機卿に見いだされ
モンテ邸に住むことになる。
そして、邸内に集っていた少年たちをモデルに一連の少年画を
書くことになった。

1593果物籠を持つ少年

≪果物籠を持つ少年≫  ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ  
1593~94年 ボルゲーゼ美術館

1597年頃に書かれたカラヴァッジョ唯一の現存する静物画
と言われている「果物籠」はまるで写真かと思われるような位
その写実性がみごとなのですが、「果物籠を持つ少年」の果物も
ブドウのみずみずしさや、繊細に描かれた籠の目のひとつひとつも
実に素晴らしかったことを覚えています。

籠を抱えた少年の官能的な表情が印象に残る。


1594トカゲに噛まれる少年

≪トカゲに噛まれる少年≫  ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ  
1596~97年頃 ロベルト・ロンギ美術史財団


カラヴァッジョの魅力のひとつに独自の感情表現があるのだが
わたしがおもいつかない表現で表しており
その中でも顕著なのが「トカゲに噛まれる少年」の
驚きと怖れをを含んだ表情なのだ。

一瞬の出来事を鮮やかに切り取り
劇的に捉えて描き出している。


1597バッカス

≪バッカス≫  ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ 
1597~1598年頃  ウフィツィ美術館

ローマ神話の”ワインの神”バッカスが
酒の入ったグラスを差し出しているところ。


幼さが残る表情に逞しい肩や腕とのギャップがすごい。
そして、手は再び下膨れ気味の顔と同一の描き方になり
顔と手、手以外の上半身では別人のように思えアンバランスだ。
しかも、胸の薄さもまた気になる。

この絵の持つ不自然さは何故だろうと思ったんですが
私にとってはこの違和感がそう思わせたんですね。


カラヴァッジョは非常に自我が強い男なのだろう。
自分以外の画家はほとんど評価してないし
またこれとは別にバッカスに扮した自画像も書いている。

お世辞にも美男と言えないカラヴァッジョだが
いろんな作品に自画像を描きまくっているのが興味深い。

中にはかっ斬られた生首が自分の顔だったりして
バッカスに扮した自画像でも病的な表情に
ぞっとするものがある。


抑えきれない暴力性を持ち数々の事件を起こした
カラヴァッジョは生首に自身の顔を用いることで
自らを絵画の中で罰していたのだろうか。


1597メデューサ

≪メデューサ≫  ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
1597~1598年頃 個人蔵

見るものを石に変えてしまうギリシャ神話のメデューサ。
鏡のように磨かれた盾をもったペルセウスは
メデューサの首をはね盾に閉じ込めた。

噴き出す鮮血が生々しい。


カラヴァッジョで斬首というと有名な
「ホロフェルネスの首を斬るユディット」を是非見てみたい!



ミラノ時代の事件はその正確性が疑われるものだが
ローマ時代ではいくつかの事件で警察のご厄介になっており
絵画の他にカラヴァッジョが起こした事件に関する
裁判等の記録の品々も展示されていました。


刀剣の不法所持や熱いアーティチョークが盛られた皿を
給仕に投げつけた「食堂でのアーティチョーク事件」など
類稀なる才能を持ちつつも常に心に深い闇を抱えていた
カラヴァッジョの気性の激しい一面が伺われた。



1597女占い師

≪女占い師≫  ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
1597年  カピトリーノ絵画館

若い男の手相を見るふりをして指輪を抜き取る女。
こういうインチキをしてだますというテーマは
よく西洋画の題材としてよく取り上げられる。

モデルは違うが似たようなカラヴァッジョの作品は
ルーブル美術館にも収蔵されている。

ルーブルよりこちらは背景が暗い。


1599ナルキッソス

≪ナルキッソス≫  ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
1599年頃 バルベリーニ宮国立古典美術館

有名なギリシア神話に登場する青年。
ナルキッソスは水面に映った自分の姿に惚れてしまい
水に落ちて溺れ死んでしまう。

自分の美しさにみとれ文字通り溺れ死んだ
美青年ナルキッソス。



1602洗礼者聖ヨハネ

≪洗礼者聖ヨハネ≫  ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
1602年 コルシーニ宮国立古典美術館


カラヴァッジョが最も多く描いた聖人といわれるヨハネ。
暗い背景に白い素肌と赤い衣のコントラストが美しい。



1605エッケホモ

≪エッケ・ホモ≫  ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
1605年頃 ストラーダ・ヌオーヴァ美術館

これから磔刑を受けようとしているイエス・キリストに対し
集まった群衆に「エッケ・ホモ(この人を見よ)」とピラトは言った。



そして、カラヴァッジョは1606年5月29日ローマで
対立していたグループと複数人での喧嘩で相手の一人
ラヌッチョ・トマッソーニを剣で殺してしまうのだ。


手配中の殺人犯となってしまったカラヴァッジョ。

カラヴァッジョはラヌッチョの愛人であった娼婦フェリデ・メランドローニを
モデルに「アレクサンドリアの聖カタリナ」やフェリデの肖像画も書いている。


ついに殺人にまで手を染めてしまったカラヴァッジョは
ローマ郊外を経て、ローマの司法権が及ばないナポリへと
逃げ込み逃亡の旅が始まるのである。




1606エマオの晩餐

≪エマオの晩餐≫   ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
1606年 ブレラ絵画館


祝福をしたのちパンを切り裂いた。
弟子がこの男が復活後のイエスだと気づくとイエスは姿を消してしまう。



逃亡中のカラヴァッジョが逃走資金を得るために
描かれたという名作「エマオの晩餐」であり
コロンナ家の山荘で潜伏中に制作されたと言われている。


カラヴァッジョの特徴である闇の中に光を効果的に使い
ドラマティックにその情景を表現している。
これ以降の作品には特徴的な表現方法だ。

カラヴァッジョはキアロスクーロという明暗法を使っており
作品を劇的に見せるだけでなくストーリー性も富んだものにしている。


「エマオの晩餐」はローマ時代にも書いているのだが
そちらはもっと光を多く取り込んでおり
イエスの顔もどこか田舎臭さが漂う庶民的なもので
今回のイエスの方が顔の輪郭が引き締まった分
威厳を感じるため復活後のイエスに相応しい面持なのだ。

また背景も今回は闇の中に人物が描かれており
厳かさが演出されているので重厚な作品となっている。



1606法悦のマグダラのマリア

≪法悦のマグダラのマリア≫  ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ
1606年 個人蔵

世界初公開と言われる「法悦のマグダラのマリア」で
オリジナルは行方不明と言われていたのが
個人が所有するコレクションの中に
このオリジナルが見つかったということで世界初公開となった。


もちろん今回の「カラヴァッジョ展」の目玉作品!


何故か日本で初公開という、ものすっごく貴重なものを
見ることが出来た!!!


オリジナルとわかったときは所有してた本人も
言葉では表せない位驚いたことだろう。



さて、カラヴァッジョはナポリで1年ほど過ごした後
マルタ島へ行くのだが、そこでも名作を描き騎士団に入団する。


しかし、この栄光も束の間でそこでも襲撃事件を起こし逮捕され
牢獄へ入ることとなるのだが、なんと脱獄に成功し
シチリア島へと逃げ込むこととなり再び逃亡の日々を過ごすことになる。


追手から逃れるために移動を重ねナポリへ戻ったカラヴァッジョは
1609年10月24日復讐の手から逃れられず居酒屋の前で襲撃され
瀕死の重傷を負うのだ。


カラヴァッジョは逃避行をしながらも名作を描き続けていたのだから
本当にすごいというかなんというか。


傷も癒えてきたのか1610年夏頃、自作数点と全財産を持った
カラヴァッジョは北へ向かう船に乗り込んだ。
ローマの有力者たちが奔走してくれたおかげで近いうちに
恩赦が見込めることになりそうで再びローマを目指していたところだった。


しかし、山賊と間違えられたカラヴァッジョは逮捕されてしまう。
数日後に釈放されたものの逮捕劇の騒動により
持っていた絵を失ってしまった。


このあたりは情報が錯綜しているのであいまいだが
熱病に冒されてしまい38歳という短い生涯を終える。


その直後に恩赦がだされたが、目指したローマの地を
再び踏むことはできなかった。


数奇な運命を歩みながらもバロック期に活躍し
多くの画家たちに影響を与えたカラヴァッジョ。
カラヴァッジョの画法を模倣したり継承した
同時代、次世代たちは”カラヴァジェスキ”と呼ばれ
その中のひとりラ・トゥールの「煙草を吸う男」も
今回展示されていました。


今回の展覧会とは全く関係ない話だが、カラヴァッジョ唯一の壁画
「ユピテル・ネプトゥルヌス・プルート」はフレスコではなく
壁に直接油彩で書いているのだが
そこに書かれている男性器が結構生生しい。

壁画全体からするとその存在は小さなものなのに
尿道口の線が非常にリアルなのだ。
陰毛も描かれており、天井画なので見上げた時に
大きさの大小に係らずその存在は嫌でも
目に入ってくることだろう。



さて、盛りだくさんだったカラヴァッジョ展だが
今年は私的に美術展豊作の年で
本当に行きたいものが多くて
嬉しい悲鳴を上げる1年となりそうです。


これから芸術の秋が楽しめそうです。

                         
                                  
        

ヘルシーな外食 新宿ルミネエストの「こめらく」のランチ

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 13
                 
外食は好きなのですが栄養バランス悪かったり
腹を満たしすぎるという難点もあります。


ルミネエストで以前から気になっていた
「こめらく」に入ってみました。


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きのこの胡麻ソースサラダ膳 1,280円

トッピングは2種類選べるので
「明太子」と「高菜」にした。

まずは、おかずとごはんを楽しみ
最後にトッピングとテーブルにある
あられや海苔、削り節などをかけ
ポットに入った出汁をかけて茶漬けにして食べるのだ。

2種類の味が楽しめ、ご飯も発芽玄米入りだそうだ。


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豆乳タルタルのチキン南蛮膳 1,280円

トッピングは「たこわさ」と「塩昆布」


メインだけ半分ずついただき、2つの味を楽しんだ。


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ヘルシーなきのこの胡麻ソースサラダ膳は
ツナきのこの他にアボガどとミニトマトも入っている。
アボガどとごまだれがとても美味しい。


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どちらにもポテサラとひじきの煮物がついています。


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トッピングの明太子と高菜の量もまずまず。


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豆乳タルタルのチキン南蛮膳は
タルタルソースが豆乳という気遣いが嬉しい。
アッサリでありながらも濃厚でいけます。


komeraku_7.jpg

トッピングのたこわさと塩昆布。


komeraku_8.jpg

メイン皿を食べたらいよいよお茶漬けタイム。

ご飯の量が多かったので何回かに渡って
茶漬けを作りながら食べました。

備え付けのあられや海苔は撮り放題なので
多めにかけてごらんのとおりです。



komeraku_9.jpg

食後はティーパックのジャスミンティーが運ばれてきた。


komeraku_10.jpg

ご飯が盛られていた椀は、まるでおひつのようで
次回は1/3か半分減らしてもらおうと思った。

お茶漬けで出汁をかけるとご飯がふやけて量が多くなるので
食べても食べても減らなくて焦った。


私にとってはヘルシーだけど量が多かったので
この日の夕食は抜くことにしました。


店内は若い女性客が多く、カップルもちらほら。
女性はデートでくると嬉しい店のひとつだそうです。


お値段的に1,000円超えることでちょくちょく来れないのが難点という
意見もあるようですが、この内容ならこの値段位になるのでは?と思います。
確かに1,000円位だったら嬉しいですけどね。


栄養バランスが良さそうで前から入ってみたいと思いながらも
結構オープンな造りになっていて落ち着けないと思い敬遠していたが
入ってみると意外に落ち着けた。


量だけが課題なのでその日の腹具合で減らしてもらおうと思う。


とても美味しかったので、また訪れることになると思います。

                         
                                  
        

Mary's Cafeのロイヤルヴァニラミルクティー(キャラメルフレーバー)

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 12
                 
東京駅の丸の内すぐにあるオシャレなカフェ
Mary's Cafe(メリーズカフェ)を再訪した。


http://www.mary.co.jp/marys_cafe/

前回はホワイトチョコレートドリンクだったのが
この日はまだ暑かったこともありもう少々甘さを控えた
ロイヤルバニラミルクティーを頼んだ。


ホワイトチョコレートはアフター5にはラム酒がつく。


20160909_10.jpg


ロイヤルヴァニラミルクティーのキャラメル・フレーバー 480円




20160909_11.jpg

ドリンクには小さなチョコレートがついています。
前回とは種類が違うチョコでした。



20160909_12.jpg

メニューはこんなかんじ。


今回は甘さも控えめ量も増えていて
暑さで喉を潤しながらも
甘いものが少々つまみたかったので
こちらを選んでよかった。


混雑した店内だが意外に落ち着けるのがいいです。


チョコレートカフェということで
前回のホワイトチョコレートもこちらも
とても美味しいです。


お値段も手ごろなので気軽に入れるのも嬉しいですね。


                         
                                  
        

原節子の格調高き美しさ 木下恵介の「お嬢さん乾杯」

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 11
                 
ようやっとDVDを借りることが出来、木下恵介監督の
「お嬢さん乾杯」を見ました。


お嬢さん乾杯13

原節子が元華族の令嬢を好演。



お嬢さん乾杯1

「お嬢さん乾杯」1949年(昭和24年)松竹映画
脚本:新藤兼人、音楽:木下忠司
オープニングと劇中に流れるテーマ曲がとてもいい。


お嬢さん乾杯2

石津圭三は34歳で自動車修理工場を経営している。
圭三は人はいいが金儲けもうまい青年だ。
圭三には弟の五郎(佐田啓二)がいて、修理工場を手伝ってくれている。


お嬢さん乾杯3

五郎にはダンサーあがりの恋人がいて結婚をしたがっているが
圭三は二人の仲を認めていない。


まだ独身の圭三のもとにある日縁談が舞い込んだ。

相手はかなり年下の元華族の令嬢で
見せられた写真は女学生時代のもので
もともと結婚に興味がなかった圭三は乗り気になれなかったが
一応会うことにした。

お嬢さん乾杯10

馴染みのバーで見合い相手の池田泰子(原節子)を
一目見た圭三はその美しさに一目ぼれしてしまう。

泰子も圭三との結婚を承諾してくれたが・・・



お嬢さん乾杯4

後日、泰子の家へあいさつに行くと
泰子の母や姉夫婦、祖母などが次々と紹介される。
商売がうまくいって今でこそ金を持っている圭三だが
もとは田舎の貧乏人で身分の差に少々恐縮している。


圭三に「工場が儲かってるんだろね」と意味ありげにいってみたり
祖母も「うちも昔は自動車があったんだけどね」と暗い表情でつぶやいたりと
なんだか雲行きが怪しい。


終始笑顔を見せることもない祖母が泰子に「ピアノを弾いておあげ」というが
ピアノの影も形もない。
いくら広いサロンと言えどピアノがおいてある様子は一切ないのだ。


泰子とふたりにしてあげようと引き上げる池田家の面々。


お嬢さん乾杯5

泰子と二人っきりになると室内のだだっ広さだけが強調され
室内のさびれた様子が浮き彫りとなる。

部屋の装飾はごくごく最小限でソファのひじ掛けの布は破れていて
ドアノブが取れたまんま、シャンデリアも欠けがあり豪華さは一切ない。


泰子は池田家の実情を圭三に打ち明ける。
家は没落しており、父親は詐欺事件に巻き込まれ服役中。
売れるものは売り尽くし、既に屋敷も抵当に入っている状態だったのだ。

そして、泰子にはかつて恋仲だった男もいた。
その人の死をもってその恋は終わったのだった。

圭三は既に泰子を愛しており、泰子が金のためではなく結婚してくれるなら
それでもいいと思っていた。
圭三は金儲けは上手かったのでこうした経済事情は負担にはならない。





まずは3か月交際期間を設けようということになった。




お嬢さん乾杯6

圭三と泰子はバレエ鑑賞に出かけた。
見ている圭三は何故か泣いている。

お嬢さん乾杯7

泣いたことを照れながら話す圭三に
圭三の人柄を感じたのか泰子も思わず笑ってしまう。


お嬢さん乾杯8

拳闘好きな圭三について拳闘初観戦する泰子。


お嬢さん乾杯9

試合が進むにつれ泰子も思わず応援に力が入ってしまう。


お嬢さん乾杯11

泰子の誕生日が来ると圭三は大きな贈り物を邸内に運び込んだ。
それはピアノだった。
さっそくピアノを弾く泰子。


お嬢さん乾杯12

そして、友人たちも演奏と歌を披露するのだがここでまた透け乳首なのだ。
歌っている女性のワンピース越しの透け乳首。
まだブラジャーが高級品だったのだろうか?


お嬢さん乾杯14

小菅にある東京拘置所へ圭三の送迎で父(永田靖)に面会しに行く泰子。
父は泰子が本当に幸せになれるならと、金のためではなく
泰子が本当に心配になれるかどうかを気遣っている。



圭三は交際期間を楽しみながらも身に降りかかった不幸からか
情熱を持って接してくれない泰子に思いをぶつけた。

泰子は愛しておりますというのだが・・

泰子はかつての恋人を失ったことで心に穴が開いていた。
家の事情もあって圭三の望む今の圭三との愛に
純粋に浸れなかっただけなのだ。


圭三は泰子に正式に圭三の婚約者として紹介して良いか
問い泰子がこれを受け入れ泰子を自宅まで送り届ける。

自宅前で別れ際、泰子も思い切って圭三の手に
手袋越しに不器用な接吻をした。

慣れない行為に自宅に走り去る泰子は入り口で
思わずけつまづいて転んでしまった。


いよいよ正式に発表する日、圭三が早くに泰子を迎えに行くと
泰子は不在で家人が招き入れてくれた。


おめでたい日なのだが、相変わらず泰子の婆さんは
笑顔もなくいちいち暗いことばかりを言い水を差す。


だんだん不安になってきた圭三はある決心をする。

急いで工場へ帰ると五郎に合い五郎に車をプレゼントして
二人の結婚を認めると言った。
飛び上がって喜ぶ五郎は車で恋人に会いに行く。


一方、帰宅した泰子は圭三からの手紙を受け取った。
それは、別れの手紙だったのだ。
圭三は泰子の抵当に入っている家の始末もつけてくれていた。


圭三を失ってみると泰子は圭三の存在がいかに自分にとって大きいものか
それを無くしたことの重大さに気づく。



馴染みのバーではマダム(村瀬幸子)が祝いの
テーブルデコレーションをしてくれていた。
訪れた圭三はマダムに結婚をやめたことを報告し
自分は郷里にしばらく旅行へ行くと告げる。


マダムと飲む圭三は、そこに姿のない泰子に
「お嬢さん乾杯」といい3時の電車に乗るからと店を後にする。


圭三が去った後五郎と恋人、泰子がバーへやってきた。
マダムから事の次第を聞いた泰子は
3時までまだ時間があると急いで会いに行こうとする。

五郎たちも車で泰子と一緒に圭三の元へ向かうところで話は終わる。


不幸な身の上の令嬢とはいえ、もうちょっと明るい原節子が見たかった。
最後も圭三と会うところまでやってほしかった。
ハッピーエンドなのは良かったが。


でも佐野周二のユーモラスな演技はすごく楽しめた。


お嬢さん乾杯15

弟五郎の交際に反対して意見がぶつかり合った時には
五郎を殴り鼻血まで出させちゃったりして
活動的な佐野周二の芝居は初めて見たかも。


佐野周二の息子が関口宏なら
佐田啓二は中井貴恵と中井貴一のお父さん。
二人とも子供が活躍しているんですよね。


私、中井貴一の顔は苦手なんだが
父親の佐田啓二はハンサムで結構好きだ。
親子は顔が似てるところもあるんだけど目が違うんだな。

中井貴一はきつくてやだけど
佐田啓二はすんごく素敵な目を持っている。


そして、原節子がきれいだった。
単に顔の造作が美しいだけでなく
とても気品があるんですよね。


全体的には面白くて、何度でも見たい映画でした。

                         
                                  
        

48歳独学で写真の道で成功した ジュリア・マーガレット・キャメロン展

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 10
                 
東京・丸の内にある三菱一号館美術館へ
「ジュリア・マーガレット・キャメロン展」を観に行ってきました。


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本当に久しぶりの写真展です。
絵画や美術品に比べ写真展を訪れる回数は少ないのですが
美術館か映画館でもらった1枚の告知用チラシの写真が放つ
魔力に吸い寄せられるようにとても気になっていた本展。

その謎は後に解明されることになるのだが・・・


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美術館というと周囲に緑があるところが多いですが
三菱一号館美術館も美しい外観を持つ建物に
緑のある風景が調和していてとてもステキです。


まだ残暑が厳しく日中は霧が噴き出し少しでも
暑さを和らげる工夫がされています。




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中庭には彫刻があり、カフェで外国人カップルたちがひとときを過ごしています。
館外の風景さえもオシャレで芸術的!


美術・芸術鑑賞をしながら、こうした日常の美しい風景も
一緒に感じることができます。


19世紀に撮影された写真をみながら、現実でも
芸術的な風景を生で鑑賞することができる。


しばし、日本にいることを忘れてしまい
外国を訪れたような気分にも浸れる。



少し歩くと丸の内をビジネスマンたちが何かにせかされたように
街を行きかっていますが、こちらはビジネスアワーとはいえ
そういった騒々しい日常を忘れさせてくれる空間だ。


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前回は冬に訪れたのでライトアップされた風景が楽しめたのですが
夏の終わり日差しがまだ厳しい日中の明るさの中で緑を楽しむのもいいなと思いました。


周囲は高い建物が囲んでいるものの閉塞感は全く感じません。



今回訪れる決め手となったのはその1枚の写真の魅力も大きいのですが
48歳で独学で成功した女性の人生を感じたかったことが一番の理由。


そして、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館が主催のひとつであることも
ビクトリアン絵画を愛する私にとっては魅力的なものであったのです。



ジュリア・マーガレット・キャメロン(1815-1879)はインドのカルカッタに生まれる。
フランスで教育を受けたのち、インドへ帰り20歳も年上の男と結婚した。
夫の引退後はイギリスに移り住む。



そして48歳の時に娘から写真機をプレゼントしてもらったことをきっかけに
1863年より独学で写真を始めた。

40代も終わりになってから新しいことを始めたのに全く臆することがなく
自らの才能と可能性を信じて精力的に活動している姿が実に素晴らしい。


自分の写真を売り込むために書かれた
サウス・ケンジントン博物館(現:ヴィクトリア&アルバート博物館)
館長ヘンリー・コウルへの手紙にもその自信が現れていました。


キャメロンの写真は意図的に焦点をぼかしたり、ネガに傷をつけたりして
手作業の痕跡を残すという革新的な手法で撮影されています。



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≪光と愛≫ 1865年


複数のネガを組み合わせて1枚の写真を創り出したり
ネガに絵を描いて芸術性を高めたりと表現力がとても高くて
彼女の才能の素晴らしさを感じることができます。



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≪姉妹≫  1865年


三菱一号館美術館は内装も素敵で
マントルピースの上に作品が展示されていたりして
建物内のインテリアも合わせて楽しむことができます。


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壁紙も作品の引き立て役に一役買っています。

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≪ベアトリーチェ≫  1866年


このベアトリーチェのモデルはキャメロンの
義理の姪のメイ・プリンセプが務めています。

キャメロンは家族たちや小間使いなど身内を撮る一方
妹のサラ・プリンセプ夫妻が主催するサロン「リトル・ホランド・ハウス」で
多くの著名人たちとも交流があり彼らの肖像写真も撮影していたのです。


「種の起源」「進化論」で有名な学者のチャールズ・ロバート・ダーウィンをはじめ
女優のエレン・テリー、詩人のアルフレッド・テニスン。

そして、私の好きな絵画の世界でもジョン・エヴァレット・ミレー、
エドワード・バーン=ジョーンズ、ジョージ・フレデリック・ワッツたち画家や
ラファエル前派のメンバーのひとりである画家ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの
弟ウィリアム・マイケル・ロセッティなども被写体として撮影していたんですね。


私がなぜキャメロンのチラシで見た写真にこうも魅了されたのかというと
ヴィクトリアン絵画が好きな私はラファエル前派の書物などを読み漁っていました。
画家の肖像写真はもちろん、彼らの妻でありモデルをつとめた女たち
ジェーン・モリス、エリザベス・シダルの写真を何度も目にしており
キャメロンの写真からこれらと同じ匂いを嗅ぎ取ったからだと思います。


それに加えてこの写真からも感じたことですが。


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≪五月祭≫  1866年頃


キャメロンの写真からはラファエル前派の影響が読み取れ
テーマには多くの絵画で描かれる「聖母」など
まるで絵を描くようにモデルたちに衣装を着せ
寓意性に富むテーマを写真で表現していたのです。


その中にはラファエロを意識したような写真もありました。

つまりは写真でありながらもラファエル前派の世界が
展開されており絵画的な部分に強く惹かれたのだと思います。


チラシの裏には「五月祭」も小さく掲載されています。



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≪ミューズの囁き≫  1865年


私がキャメロンの写真から受け取ったファーストインプレッションは
ヴィクトリアン絵画そのものだったのでしょう。

加えて何歳からでも始めようと決意すると奇跡は起こる
どんな状況でも決意することで人生が変わるという
私の確信を実際に成功に結び付けた女性の作品から
何を感じ取れるのかを体感したいという思いが
私を写真展へ導いたのです。




                         
                                  
        

マクドナルドの期間限定「三角ももクリームパイ」を食べてみた

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 09
                 
昨日図書館へ行った時に近くのデカいマックで
お茶をしました。

マックで食事は先日書いた通りあまりしないのですが
お茶はたまにします。
特にこのマックは広くてキレイで日当たりも良く居心地がいいのです。


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コーヒー1杯のつもりが「三角ももクリームパイ」120円というのをみつけ
頼んでみることにした。


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以前三角チョコパイは何度も食べたことはあるが
パイで三角ってなんかこだわりがあるんだろうか。


20160908_3.jpg

このように淡い桃色のクリームが出てきて
なかなか美味しい。

和歌山県産の桃を使用しているということです。


ちょこっと甘いものが欲しいときには
いいかなというかんじです。


この日は珍しく大量に本を借りたので
見晴らしの良い広めのお席でゆっくりと読みながら
読書タイムを過ごしました。

                         
                                  
        

加藤泰のすごさを実感 みな殺しの霊歌

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 08
                 
TSUTAYAで加藤泰監督の「みな殺しの霊歌」(1968年松竹)を借りました。

みな殺しの霊歌1

本当は先日までやっていた近代フィルムセンターで見たかったのですが
都合がつかなかったんですね。

TSUTAYAへ行くと「みな殺しの霊歌」は4本ありうち2本が既に貸し出し中。
これは近代フィルムセンターやWOWOWでの特集のおかげなのか
いつもこうなのかわかりませんがすごい人気ですね。



みな殺しの霊歌2

映画は白黒で主役佐藤允がかなり渋い。


高級クラブのマダム安田孝子(應蘭芳)が暴力を受けたうえ犯され自室で殺害された。

部屋には孝子が犯人に書かされたとみられる
メモの跡があった。
警察が鉛筆で文字を浮かび上がらせると、4人の女性の氏名と住所が
浮かび上がってきた。

殺された孝子とこの4人は友人同士で孝子の葬儀に4人は姿を現した。


同マンションではその前にも近所のクリーニング屋の若い店員が
屋上から飛び降り自殺をしていた。


そして、メモに名前があった夫と娘がいる主婦橋本圭子(中原早苗)も
レイプされた上に殺害されてしまうのだ。


圭子の葬儀に出た3人は孝子と圭子の死に関連があり
手口が同じことからも自分たちも狙われるかもしれないと気づき始める。

5人にはある共通の秘密があったのだ。


怖くなった麻雀店の支配人の王操(沢淑子)は
残る2人を自分の店に来ないかと誘い電車に乗る。


車中で自分に感心のありそうな男と遭遇し
誘惑をされるような形でついていってしまうが
王操も同じ方法で殺されてしまう。


残るは二人。


警察も5人の女たちが次々と同様の手口で殺されるので
2人の警備にあたろうとしてたところ
デザイナーの毛利美佐(菅井きん)が行方不明となり
むごたらしい死体となって発見されてしまった。


これまで5人の秘密を隠し通していた主婦富永京子(河村有紀)だったが
ただ1人の生き残りとなりとうとう秘密を警察に打ち明ける。


それは、5人が最初の被害者孝子の部屋でブルーフィルムをみており
そこにクリーニング屋の若い店員が御用聞きに訪れ
ピンク映画で欲情していた女たちは店員を強引に部屋に引き入れ
レイプして弄んでいたのだ。


店員はショックから自殺を遂げた。


この店員にはただただ同郷だけという
工事現場で働く川島正(佐藤允)という
かなり年上の知り合いの男がいた。


実は川島はある女を殺した殺人犯で逃亡しており
工事現場に逃げ込み時効を待つ身だった。


飛び降り自殺当日に店員にあった川島は
店員の身の上に起こった事情を知ってしまう。


じっと時効を待つすさんだ生活を送っていた川島にとって
同郷のクリーニング屋の店員とのわずかな触れ合いは
何事にも代えがたいものだった。
川島の心に復讐の炎が燃え上がる。


川島はこの復讐のために5人の女たちを次々に
殺していっていたのだ。


これらの殺害の最中、立ち寄った食堂で
春子(倍賞千恵子)という若い女と出会う。

川島は春子もまたやむにやまれる事情から
実の兄を殺害しており執行猶予中の身であることを
食堂の主人(明石潮)から打ち明けられる。



春子も川島が逃亡中の殺人犯の島であることがわかり
川島に自首をすすめる。
春子は川島が自首するなら出てくるまで待つ意思が
あることを告げるが。


同じころ警察も4人の女の殺害が川島によるものだと掴み
京子の身辺保護にあたるが、京子は自宅を抜け出し
飲んで踊った後、何故か孝子のマンションへ向かう。


孝子の部屋にいると川島がそこを訪れたのだ。


川島に店員を犯した当日の様子を告白する京子。
川島は乱暴したうえ京子も殺してしまう。


全ての復讐をやり遂げた川島は警察の包囲の中
マンションの屋上から飛び降りて全てを清算する。

雨の中春子は川島(島)の破れた手配写真を
つなぎ合わせようとする。


----完-----


加藤泰の映画はこの夏劇場で2本見たばかりなのですが
今回自宅で見たこの映画で加藤泰のすごさを実感しました。

何がすごいって映画ド素人でテクニックなんかを重視してなく
単なる娯楽作品として鑑賞するつもりだったのが
加藤泰のカメラ使いなどの技法にのっけから打ちのめされてしまった。


最初のシーンは第1の被害者孝子の顔鼻から下のドアップ。
そして恐怖におびえる目を含め顔全体のアップ。

正体がわからない見知らぬ男に衣服をはがされ
いきなりすさまじい暴力を受け激しく痛めつけられたあとに
足を強引に開かされ凌辱される。

その後死を迎える女の断末魔が部屋に響く。


この女の恐怖が独特のカットと撮影の仕方から
これでもかというくらい見る側に伝わってくるのだ。
白黒映画でありながらも陰影に富んだ表現が非常に素晴らしい。


すさまじい暴力で受ける体の痛みと
激しく凌辱される心の痛みと
殺されるものにしかわからない恐怖。



劇場のドでかいスクリーンならまだしも、はるかに小さい
我が家のテレビ画面を通してもこの凄さは衰えない。


加藤泰の作品は名画座でもコンスタントに上映されているようだが
なぜここまでの評価をされるのかが今作でわかった。



みな殺しの霊歌3

川島が心を通わせる食堂の店員春子に
喫茶店で手相を見てもらうところ。
倍賞千恵子が若い。


みな殺しの霊歌4

ただ顔見知りの同郷というだけで名前も知らなかったのに
あそこまでの復讐劇を演じたのが解せなかったが
凄味をみせた佐藤允。


みな殺しの霊歌5

1968(昭和43)年頃の新宿。
かなりのローアングルで撮っています。


みな殺しの霊歌6

新宿の小田急百貨店のあたり。
三和銀行があったんですね。


みな殺しの霊歌7

クリーニング屋の店員が訪れる直前の
5人の女がエロフィルムを見ているところ。
この中に菅井きんがいるっていうのがなんとも。


みな殺しの霊歌8

その菅井きんは、今回デザイナー役です。



みな殺しの霊歌9

警察が京子に見せた菅井きんの死体写真。
應蘭芳は衣服をはがされ胸もはだけてヌードになっていて
中原早苗たちもベッドシーンがあるのだが
菅井きんはこのようなシーンはなく
写真をもって殺されたことだけが知らされる。


私は物語が進むにつれ佐藤允と菅井きんの
絡み合いも出るのかと淡い期待をしていたが
残念ながらなしでした。


この写真からだけでも激しく痛めつけられたことはわかりますが。


いやぁ、今回は予想以上に面白かった。
佐藤允がなぜあそこまで5人に激しい憎悪を抱き
惨殺を続けたのかこれが全く共感できませんでしたが。


これはやっぱり劇場で見たかったなと思いましたね。



                         
                                  
        

ドイツ文学者・中野京子さんの講演会へ行ってきました

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 07
                 
先週末は著書「怖い絵」などで有名な
ドイツ文学者の中野京子さんの講演会へ行ってきました。

怖い絵

本の表紙はラ・トゥールの「いかさま師」

20160907.jpg


以前、ルーブル美術館でこの絵の実物は見ました。


今回は名画をベースにスペインハプスブルク家の歴史を辿っていく。


最初定員は300名で申し込み時に既に満席だったのですが
なんとか参加することが出来、当日会場へ着くと
参加者が400名であると発表されていました。


開場から15分ほど過ぎて入ったのですが
既に下のフロアは満席で上の席で講演を聞くことになりました。


今回紹介された絵は以下の通りです。


1. 「狂女フアナ」
2. 「軍服姿のフェリペ皇太子」
3. 「フェリペ4世」
4. 「バルタザール皇太子」
5. 「王妃マリアナ」
6. 「マルガリータ」
7. 「ラス・メニーナス」
8. 「15歳の喪服のマルガリータ」
9. 「16歳のマルガリータ」
10 「レオポルト1世」
11. 「カルロス2世」
12. 「カルロス4世家族像」

と、合計12作品についてその名画の背景などを
解説してくださいました。


初心者にもわかるよう、ハプスブルクの概略や
当時のヨーロッパの状況などを入り口に
話が進むにつれ、ツッコミを入れたりしながら
リラックスして楽しめる内容でお話しされていました。


インターネットですぐにある程度の情報は得られるし
有名なハプスブルクは書籍も多く
西洋史や西洋絵画が好きな人には
既知の事も多かったと思いますが
中野さんがお話しされると話のもっていきかたが本当に面白くて
ついつい時間を忘れて聞き入ってしまいます。


本当に時間が経つのがあっという間で
帰り際「もっと話を聞いていたかったわ」なんて言う
おばさまたちの声も聞こえてきました。


私も学校で講義を受けているようにメモをとりながら
講演を聞いていました。


血族婚による顔の作りの影響特徴などなど
先ほども書きましたが多くはネットや書籍等で
既にご存知の方も多いかと思います。

ですので、今回の講演の宣材にも使われていた
宮廷画家ディエゴ・ベラスケスの傑作
「ラス・メニーナス」のみ少しご紹介させていただきます。


ディエゴ・ベラスケス(1599年6月6日~1660年8月6日)は
バロック時代を代表するスペインの画家であり
後に続く多くの画家たちにも多大な影響を与えました。


ベラスケスの描いたマルガリータの絵にインスピレーションを受けて
イギリスの画家ジョン・エヴァレット・ミレイ(1829年6月8日~1896年8月13日)も
「ベラスケスの想い出」という幼女の絵を描いています。


バルセロナへ訪問した時に国王フェリペ4世の肖像画を描き
フェリペ4世に気に入られたことから61歳に過労で亡くなるまで
宮廷画家だけとしてではなく宮廷装飾の責任者や側近者としても
活躍することとなります。


フェリペ4世はなぜか美術の目利きだけは素晴らしいものがあり
ベラスケスはフェリペ4世の娘マルガリータをはじめ
王や王妃など宮廷を飾る絵を沢山描き残します。


宮廷画家と言われながらもモデルなどを過度に美化することなく
そのまんまを描いていたようです。


フェリペ2世に寵愛を受けたルネサンス期の代表的な画家である
ティツィアーノがヴェネツィアを出なかったのに対し
ベラスケスはほぼ宮廷内で過ごしています。


その間2度イタリアを訪れているのですが、2回目の訪問では
滞在予定の1年を過ぎても帰国せず3年いてしまったとか。
外に出て自分の書きたい絵を描いてみたかったのか。
やっぱりこういう環境から考えてもイタリア旅行は
すごく刺激があったでしょうね。


同じくバロック期のフランドル画家であるルーベンス(1577年6月28日
~1640年5月30日)との交流も有名ですね。




こちらはスペインのプラド美術館にある「ラス・メニーナス」です。

ベラスケス女官たち
≪ラス・メニーナス(女官たち)≫  ディエゴ・ベラスケス
1656-57年 プラド美術館


真ん中にいる白いドレスを着てポーズをとっている
かわいらしい女の子がフェリペ4世とマリアナの間に生まれた
マルガリータです。


フェリペ4世とマリアナが叔父と姪婚なら
マルガリータも後に叔父レオポルト1世と
結婚して21歳という若さでこの世を去るわけですが・・・


左端に少し映るでっかいキャンバスの前にいる画家の男が
ベラスケス本人です。


絵の中の人物たちの多くは、この絵を見ている鑑賞者の方向を向いています。


同じ方向を向いているベラスケスが誰を描いているのか
中央の鏡に映し出されたフェリペ4世とマリアナを描いているという
説もあれば、マルガリータを描いているという説もあり
意見の統一がなされていないのだそうだ。


こうした鏡の使い方でヤン・ファン・エイク(1441年7月9日没)の
「アルノルフィーニ夫妻像」を思い出してしまった。


また右端には犬の後ろに小人の女が二人いますが
美しい衣装に身を包みながらも慰み者の奴隷たち。

彼女たちがどのような用途で使われてきたのか
これについても様々な憶測があるようです。


例えば子供が悪さをして叱る時
子どもを叩くのではなく代わりに奴隷を叩くとか
ぞっとする話ですが奴隷なので真実味があります。


ベラスケスはこうした小人たち単体の絵も描いていたようです。

1時間10分~20分位の講演では
とても1記事ではカバーできない位
興味深いお話をされていて本当に楽しい一日でした!



中野京子さんは多数の書籍を出していて
初心者でも楽しめるように書いているので
絵画は難しいという苦手意識がある人でも
ラクに読み進めていけるようです。


私も近々読んでみようと思っています。


こうして西洋絵画鑑賞の敷居を低くして
もっともっと裾野を広げていってほしいものです。











                         
                                  
        

マクドナルドでの安ランチと水天宮人形町周辺のお店

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 06
                 
週末は普段いく事がない水天宮へ行ってきました。
お昼をゆっくりと食べている時間がなかったため
ひさーしぶりにマックで安いお昼ご飯を食べた。


20160903_1.jpg

今回はチキチーとポテトとコーヒーで450円でした。


20160903_2.jpg

久しぶりにマクドナルドへ行きましたがなかなか美味しかった。

水天宮から人形町方向へ歩いて行ったところにあってレジ前には長蛇の列。
子連れのテイクアウトが多かったので2階席は空いており
4人掛けでゆっくりと食べることが出来た。


最初は注文までに待ち時間が長かったため時間が気になったのだが
ゆとりをもって食べることが出来るという自分の中で設定をしていたので
結果ゆっくり食べても予定時間には間に合うことが出来た。


本当に些細な事だが、何事も自分が設定をどう決めるか
決めることですべては思い通りになるんですね。


この日は時折雨が降ってくることもあったが帰宅するまで
傘をささずに過ごすことが出来ました。


20160903_3.jpg

昼過ぎにはご覧の通りの快晴。


20160903_5.jpg

水天宮神社はとてもきれいです。


20160903_6.jpg

飲食店をはじめ結構お店もあり目を楽しませることが出来ました。
こちらのお店も気になったので立ち寄ってみました。

沢山の照明が吊るされている店内には
アロマやこだわりの食器が沢山陳列されていた。

20160903_7.jpg

隣の「くんかれ」の文字が気になったので見てみた。

世界初のルーを燻製したカレーのお店だった。

http://kunkare.jp/menu/



20160903_8.jpg



20160903_9.jpg

おいしそうなお肉の写真にひかれ見てみたのが「二平」という鉄板焼きのお店。


http://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13058375/


20160903_4.jpg

ちょっと離れたとこにあるつけ麺らーめんの専門店である三豊麺。

http://sanpomen.jp/ningyocho.html

麺とつゆにこだわりがあるようだ。


帰り道少しだけお茶をして帰ることにした。


20160903_10.jpg

水天宮の駅の近くにジョナサンがあったのでドリンクバーを注文。
好きな抹茶ラテとしょうが紅茶と黒豆茶をミックスしたものを何杯か飲んだ。


20160903_11.jpg

夕食を軽く済ませたいときはこの250円のサイドメニューを
組み合わせるだけでいいなと改めて思った。


20160903_12.jpg

と言いながらも、こういう甘くてこってりしたものも好きだ。


この日はマック昼食だったので、夜はゴーヤちゃんぷるで肉抜きにしてみた。


                         
                                  
        

原節子の乳首と枯れ果てた老人の存在感 小津安二郎の「麦秋」

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 04
                 
只今、神保町シアターでは原節子の1周忌として
『伝説の女優・原節子』と題し特集をやっています。

http://www.shogakukan.co.jp/jinbocho-theater/program/hara.html


この中で木下惠介監督の「お嬢さん乾杯」を見たかったんですが
都合がつかずいく事が出来ませんでした。

ツタヤでDVDを借りようと思ったら貸し出し中。

原節子と佐野周二の組み合わせがみたかったので
小津安二郎監督の「麦秋」(1951年)を借りてきました。


麦秋1

「麦秋」は”紀子三部作”の2作目。
小津作品で原節子は「紀子」という役名で
「晩春」(1949年)、「麦秋」(1951年)そして「東京物語」(1953年)という
3本の映画に出ている。


役名が同じでも同一人物ではない。


昭和26年の北鎌倉を舞台に物語は始まる。


間宮紀子(原節子)は、植物学者の父周吉(菅井一郎)と母の志げ(東山千栄子)、
医者の兄康一(笠智衆)と妻史子(三宅邦子)とその子供2人の7人で暮らしている。


一家の関心は28歳になる紀子がまだ嫁にも行かず働いていること。

会社の上司佐竹(佐野周二)からも行き遅れをからかわれたりしている。

紀子には同じく独身の親友アヤ(淡島千景)がいて、他の既婚の女友達との
会話でも既婚対独身で意見がぶつかるのだがこれを余裕でかわしていく。


大和(奈良県)から周吉の兄茂吉(高堂國典)が上京してきて
独身の紀子を気遣いながらも周吉に引退して大和へこいと勧める。

そんな中、佐竹から紀子の結婚相手に知人をどうかと縁談が持ち込まれる。

康一の同僚の医師・矢部謙吉(二本柳寛)が秋田の病院へ行くことになった。
謙吉は間宮家の次男で戦死した省二の友人でもあったのだ。



謙吉は妻が亡くなり幼い子を抱え母のたみ(杉村春子)と暮らしているが
たみは秋田へ行くことは気が進まない。


しかし、謙吉に子供がいることもあり謙吉に遅れて
秋田へ行くことになっている。


たみは謙吉の再婚相手を探していた。
たみも謙吉も紀子の縁談が進んでいることは知っていた。


謙吉がいよいよ秋田へ発つ前日、紀子が矢部家を訪れた。
謙吉は不在でたみが紀子を迎えるのだが、話の最中ふとたみが
「本当はあなたのような人に息子の嫁になってほしかったの」と
本音をもらす。


紀子は「あたしでよかったら・・・」と快諾。


全く何の期待もせず行ったたみの一言が紀子の運命を変えてしまうのだ。


安心からかたみは「あんぱん食べない?」と紀子に勧めるが
これを断り矢部家を去る紀子は帰り道謙吉とバッタリ遭遇する。


帰宅した謙吉はたみから紀子が謙吉との結婚を決心してくれたと聞かされる。




一方、間宮家では佐竹から持ち込まれた縁談の相手は40代であり志げはそのことが
不憫でならなかったのだが、康一は紀子の年齢では贅沢は言えないと撥ね退けていた。


帰宅した紀子は謙吉と結婚することを決めたと康一たちに打ち明ける。


紀子の決心は固く、紀子と謙吉との結婚を機に
周吉と志げは茂吉のいる大和へ行くことになり
間宮家はバラバラになってしまう。


最後に写真屋を呼んで間宮家の集合写真が撮影された。



「麦秋」   


麦の収穫が出来る初夏のある日
大和では周吉と志げがくつろいでいた。


目の前に広がる麦畑を眺めていると
嫁入りの行列があらわれた。


嫁に行った紀子に思いを馳せる志げたち。


紀子たち夫婦も年をとりやがては今の周吉夫婦のような
時を迎えることだろう。



小津安二郎作品ではストーリーはただただ淡々と展開される。
人によっては眠たくなるような映画。


そして小津作品にありがちな少々行き遅れている娘の結婚がテーマ。
それを軸に一家の心情や環境の変化などが展開されていく。


終戦から6年後ということもあり戦死した次男の想い出を夫婦が語る
シーンも中盤に登場する。



麦秋2

”永遠の処女”といわれた原節子は結構バタ臭い顔をしています。

しかしながら、おっとりとした口調で、未だに独身であることをからかわれたり
女友達で独身vs既婚という立場の違いから生まれる意見の食い違いにも
終始笑顔を浮かべていなしているのだ。



麦秋3

今回は笠智衆は医師で紀子の兄として登場。

原節子の兄というには無理がある笠智衆だが
さすがに若い。

私としては映画「男はつらいよ」の”御前様”のイメージだが
黒髪でこんな感じだったんですね。



麦秋4

佐野周二、次は原節子との共演お嬢さん乾杯で見てみたい。




そしてこの映画の中で気になったことや印象に残った俳優。

麦秋5


高級品だったケーキを切り分ける原節子だが
セーターの下はノーブラで乳首が透けて見えているのである。


年代は違うが70年代のテレビドラマなどを見ていると
ブラウスが薄くて、当時のしっかりした作りの白いブラジャーが
透っけ透けなことがよくある。


しかも下着もファッションの一部というわけではないのにである。

女優もスケスケブラウスを「今日の衣装です」と渡された時に
何を感じたのだろうか?


これは見るたんびに私の中に疑問を残したままで
毎回答えがみつからないテーマなんだな。

”永遠の処女”と言われながらも透け乳首を
不特定多数にさらすという矛盾。




・・・そして、今作の極めつけはコチラ↓




麦秋6

紀子の叔父の茂吉を演じた俳優。
北鎌倉に住んでいる弟一家の元にやってきて
鎌倉の大仏の前で姪の紀子とひとときを過ごしている。


耳が遠くて弟の孫たちからは”つんぼ”だと思われてしまう。

歯がないのか横の角度から見ると唇が中に入り込み
あごのしゃくれが強調されていて全くの老人そのもの。



これが誰かと気になり調べてみると高堂國典という俳優で
この映画が公開された時はまだ64歳位なのである!


今の64歳と比較するとメチャクチャ老けすぎていて
当時も老け役俳優として活躍していたようだ。


麦秋7

高堂國典は最初北鎌倉の弟の家に滞在している時と
最後弟がヤマトにきてからちょっとだけ映っているのだが
高堂國典が演じた茂吉がいるところだけ
やたらに時間がゆっくりと過ぎていく感じがした。


もともと小津映画は淡々と物語が展開されていくのだが
茂吉が登場する部分はさらに時間の経過がゆるくなるのだ。

これは茂吉が隠居老人で暇を持て余しているが故のことだけではないように
私には感じられた。


麦秋8

最初観た時どうみても80~90代くらいにしか見えず
60代と知ったときには驚きだった。




最後に・・・


紀子の親友アヤ役で出た淡島千景も良かった。
最後紀子の結婚が決まり、アヤとの会話がすごく印象に残った。


アヤは紀子が東京で優雅な奥様でいる紀子の未来を想像していたのだが
秋田で子連れの男と新婚生活を送ることに対し案じていて


アヤが佐竹からの相手ではなく、旧知の仲である謙吉と
何の前触れもなく結婚を決めたことに対して


「あんた決めちゃったの?前から好きだったのね」

「違うのよ」

「いや、好きだったのよ」

「違うの」



紀子の結婚相手は遠くの誰か(佐竹が紹介してくれた見知らぬ男)ではなく
兄の友人でずっと前から身近にいすぎて男性としても意識してこなかった人。

でもその人の母からあんたのような人に息子の嫁に来てほしかったと告白され
自分が結婚すべき相手が誰であるかに気づいてしまったのである。


決して条件の良い相手ではなくて、冴えない男だ。

謙吉との結婚を決めた紀子は、帰宅して一人で台所で食事をするのだが
ひとりさめざめと泣くんですよね。。。
そこもすごく印象に残りました。


さて、小津安二郎作品は今年TSUTAYAで「お茶漬けの味」(1952年)と
「秋刀魚の味」(1962年)を借りてみたけど「お茶漬けの味」はなかなか面白かった。

「お茶漬けの味」は小津の「淑女は何を忘れたか」(1937年)に設定が似ていた。

佐分利信と木暮実千代が夫婦で、節子は津島恵子が演じていた。
あの佐分利信が上流階級出身の妻木暮実千代に頭が上がらない
弱気な夫をやっていた。

そして、姪はまたまた節子という名前。

紀子、節子は良く出てきますね~。



「秋刀魚の味」は少々行き遅れ気味な娘(岩下志麻)の結婚を通して
妻に先立たれた父(笠智衆)の孤独を描いたもの。

小津監督の遺作でもありました。


個人的に何がこれまでの中で一番面白かったかというと
劇場で見たことも影響しているのか
「淑女は何を忘れたか」ですが
この中では一番有名ではないですね。
確かDVD化もされていなかったような・・・


でも桑野通子のハイカラな存在感が光っており
テンポがあってすっごい良かった。
もう一度見たいな。



                         
                                  
        

サンマルクカフェのスパゲティランチを食べてみた

category - ライフスタイル
2016/ 09/ 03
                 
先日友人の会社の近くまで行くのでランチの約束をしてたのですが
仕事の都合でいけなくなってしまい急きょキャンセル。

出先であまり時間もなかったし、その日の夕食は抜きたかったので
腹もちがいいものをと思いてんやへ行こうと思ったのですが
探しているうちにサンマルクカフェでスパゲティランチをやっていたので
サンマルクへ入ってみました。


20160831_1.jpg

スパゲティは4種類あったのですがベーコンのトマトスパゲティを注文。

単品で税抜き470円です。
飲み物はセット価格にはならないみたい。
ゆっくりくつろぐ時間はなかったので飲み物はなし。



20160831_2.jpg


トマトソースがベースのスパゲティは
私の中で腹もちがいいというイメージがあります。


量もそこそこあり、何よりワンコインで済むのが魅力。
味もいたって普通。


食事の時間があまりないときは安く済ませたいものです。


サンマルクカフェというとパンのランチしかないと思っていたのですが
スパゲティもやるようになったんですね。


他のスパゲティも500円台でした。


そして、夜は遅かったので予定通り夕食は食べませんでしたが
特にお腹も空くこともなく過ごせました。


たまに1食抜くと内臓を休めることが出来るので
夜が遅かったりしたときは夕食を抜いたり
朝食を抜いたりしています。