「三毛猫ホームズの追跡・女性専科連続殺人の謎」 (1980年) シリーズ第2弾

三毛猫ホームズシリーズ第2弾!



●「三毛猫ホームズの追跡・女性専科連続殺人の謎」  1980年6月14日
原作: 赤川次郎   『三毛猫ホームズの追跡
脚本: 窪田篤人
音楽: 羽田健太郎
監督: 小山幹夫
制作: 東映
出演: 石立鉄男、坂口良子、市毛良枝、奈美悦子、
赤塚真人、内藤武敏、根上淳ほか


三毛猫ホームズの追跡

女子大生の吉塚雪子(坂口良子)は新都心教養センターという
女性向けカルチャーセンターでアルバイトをしていた。



そこの講師で、映画評論家山室がマンションの屋上から
「おれが一人でやったんじゃない」と言い残し投身自殺をした。
山室は妻が亡くなって娘も結婚して独立していた。


三毛猫ホームズの追跡

捜査一課長の野島(内藤武敏)は半年前、
このマンションで会計事務所のOLが
遺書を残して自殺をしていたといい
片山に捜査を命じた。



片山は早速雪子がバイトしている新都心教養センターへ
新人の石津(赤塚真人)を同伴して聞き込みへ行った。


三毛猫ホームズの追跡

所長竹森幸子(奈美悦子)と職員の相良みどり(市毛良枝)
に話を聞くことが出来た。




受付に黒い帽子とコートに、黒めがねとマスクで顔を隠した
金崎沢子と名乗る女が、全部のクラスを受講したいと
申し込みにやってきた。



美容体操教室の泉田(倉石功)は自分が担当する
生徒の名簿にある金崎沢子の名前を見て驚いた。
その夜泉田は車にひき逃げされて死んでしまう。



三毛猫ホームズの追跡

その事を晴美(千野弘美)の手料理を食べていた
片山に報告すると泉田と同じく驚いた。
金崎沢子こそ、あのマンションから投身自殺をした女だったからだ。




片山と石津が、沢子の勤務先だった谷会計事務所へ行くと
彼女は仕事で料理教室の講師大町(根上淳)の家へ行った翌日に
飛び降り自殺していたことがわかった。


沢子が大町のところへ仕事で行っていたことは
彼女の恋人で劇団の俳優生駒も沢子の死後に
谷事務所を訪ねてきていて話を聞いていて知っていた。
片山と石津が生駒のアパートへ行くが
動きを読んでいた生駒は逃げてしまった。



三毛猫ホームズの追跡

その夜、ふたりは大町の家へ行った。
さっきは沢子を知らないといったシラを切った大町だったが
あれこれ聞こうとするときに女が下着姿でやってきて
詳しく聞く間もなく帰らざるを得なくなった。



雪子が事務所から名簿を持ち出そうとしたが
経理の曽根(谷村昌彦)とみどりに見つかってしまい
持ち出しに失敗してしまった。
雪子が事務所を出るとみどりは曽根に
「すべて、わかっているのよ」といい
曽根は落ち着かない様子をみせた。


片山と石津は大町の身辺警護をしているとき
ナイフをもった生駒が大町を襲うとしていて
取り押さえたが生駒はあいつが沢子を殺したんだと騒いだ。
沢子は大町に結婚できない体にされたと生駒に言っていたのだった。



大町にに熱をあげている一流会社の重役婦人
吉田(八木昌子)が押しかけてきた。
どうやら男女関係のトラブルのようで
幸子は話し合いの場に応接室を提供し
雪子は部屋に紅茶を運んだ。


三毛猫ホームズの追跡

しばらくすると吉田夫人と話し合っていた大町が紅茶を飲んで死んだ。

紅茶のカップを雪子に渡したのは幸子で
吉田夫人は幸子が大町の愛人だったことをバラした。


雪子が片山の部屋にいて、殺された山室と泉田と大町の共通点は
同じ時期の火曜日の2時に講座を持っていたことがあると話した。
そこへ幸子がやってきて、大町が時々麻薬のパーティーをやっていて
自宅からも麻薬が見つかったことを打ち明けた。





三毛猫ホームズの追跡

みどりはギター教室の講師戸村(藤木敬士)と付き合っていた。
戸村は寝物語で半年前ヨーロッパ旅行を早く切り上げて
大町の家にしばらくいたことをみどりに話した。



雪子は大町殺しのティーバックのトリックがわかり
センターへ行きゴミ箱からあのときのティーバックを見つけたところ
何者かに後ろから殴られて意識を失った。


戸村が細い紐が巻きつけられて教室で死んでいるのを
生徒を案内したみどりが発見した。
みどりは戸村と結婚の約束をしていたといって泣き出した。
生徒が部屋を出たわずか4分間の出来事だった。
しかし、ホームズが建物内をうろついたことで
片山は犯行現場と全く同じ造りの部屋があること見つけた。


一旦は部屋の向きの違いから日の光で
このトリックは使えないとあきらめたが
やはりホームズの行動がヒントとなり
部屋のすり替えのトリックがわかった。
犯行現場で戸村を殺しておいて
全く同じ作りの部屋に生徒を案内し
そこから現場へ行って死体を見つけたというわけだ。
生徒は二つの部屋が同一だと思っていたが
別の部屋であるために4分間の時間の謎が解ける。



三毛猫ホームズの追跡

あの日雪子を殴って気絶させたのは曽根だった。
襲われたときに曽根の腕をホームズが引っかいていて
その傷跡があったのを片山が見つけると
曽根は不正を働いていて大町殺しを自供した。
しかし、後の犯行はやっていないという。




金崎沢子が亡くなったマンションの屋上に相良みどりが
黒ずくめの格好でいるのを片山が発見した。
金崎沢子はみどりの妹だった。


三毛猫ホームズの追跡

沢子が亡くなる前日、大町の家へ行くと
講師たちが集まって麻薬パーティーをしていた。
沢子は男達に輪姦されてそれを苦に自殺したのだった。
みどりは輪姦したメンバーに山室がいたのは
沢子から聞いていて知っていたが
山室以外の男が誰かを探るために
金崎沢子を名乗り全講座に申し込んで
講師たちの反応を見ていたのだった。


山室も自殺ではなくみどりが殺した。
戸村については愛していたが
彼がパーティーにも同席してたことを知り
許せなくなって殺してしまった。


みどりは自供をすると妹が死んだのと同じように
屋上から身を投げて死んでしまった。










1作目の犯人が原作とは違い、吉塚雪子が片山の恋人になったことで
片山&雪子のカップルをメインに、片山の妹晴美を絡ませながら
お話しが進んでいきます。


今回は石津刑事役の赤塚真人が初登場。
といっても、すぐ姿を消してしまいますが。


そして、音楽も羽田健太郎が担当し、あのテーマ曲が使われます。



スポンサーサイト

「大豪邸に残された嫁と姑・銀座うしの時参り殺人」 (1984年) 日影丈吉  『一丁倫敦殺人事件』

深夜、銀座の街に白装束の女が現れたり
大豪邸の屋根に白いネグリジェ姿の女が現れたりという
絵面的にそそられるドラマ。




●「大豪邸に残された嫁と姑・銀座うしの時参り殺人
”屋根の上を走るネグリジェ女”」  1984年2月18日
原作: 日影丈吉  一丁倫敦殺人事件 (トクマノベルズ)
脚本: 佐々木守
音楽: ジュエル・ポップス
監督: 石井輝男
制作: 東通企画
出演: 片平なぎさ、広岡瞬、叶和貴子、
野際陽子、中尾彬、太宰久雄ほか


大豪邸に残された嫁と姑




小久保雪(片平なぎさ)は銀座にある四代続いている老舗の和菓子屋の娘で
祖母すえ(大塚道子)、義理の母歌子(野際陽子)と大きな屋敷に住んでいる。
すえは雪に店を継がせたかったが、今は城都大学医学部の研究室で働いている。
この辺りは共同で大きなビルを建てようという計画があるが
すえは大反対しており開発推進派からは煙たがられていた。

しかし、歌子はビル建設に賛成していて
後妻に入るときから折り合いが悪かったすえとは険悪なムードになっていた。




雪の友人吉川初美(叶和貴子)は雑居ビルにある「銀座中央診療所」に
看護婦として勤務していた。
朝、出勤しようとしたところ看板に「男三十八歳」とかかれた
わら人形が五寸釘で打ち込まれているのを見て驚いた。
そこへ、医師の赤地(中尾彬)もやってくると五寸釘を引き抜いて人形をとった。




大豪邸に残された嫁と姑

ここのところ銀座では丑の時の頃、午前三時になると
面をかぶり、頭に3本のろうそくを立てた
白装束の女が走る姿が目撃されていて
神社などにビル建設開発の幹部の名前ばかりを書かれたわら人形が
五寸釘で打ち込まれるという出来事が多発していた。
今回は赤地の名前こそ書いていないが、彼は38歳だった。


診療所に雪が初美を散歩に連れ出すためにやってきた。


大豪邸に残された嫁と姑

初美がビルの前でわら人形があったことを話していると
雪の友人の鬼塚(広岡瞬)が薬をもらいにやってきた。
鬼塚は雪の小学校の先輩で、現職の刑事だった。


大豪邸に残された嫁と姑

ふたりは銀座の街をぶらついたあと雪の家へ遊びにいき
茶室に入ると店から好みの和菓子を持ってきて食べた。




屋敷では手伝いがすえの部屋に食事を持っていこうとしていたので
歌子がそれを強引にとると代わりに運んでいった。
だがそんな歌子にすえは嫌味を言うのだが
喘息の発作が起こり苦しんでしまう。






大豪邸に残された嫁と姑

歌子がすえのもとへ駆け寄ろうとすると
すえは手伝いを呼ぼうとして呼び鈴を激しく鳴らして、
歌子を寄せ付けようとしなかった。




大豪邸に残された嫁と姑

看護婦あがりの歌子は赤地と、夫が生きているときから関係を持っていた。
赤地は叔父がオーナーの診療所の雇われ医者だった。
歌子にお前は今のままでも大きな財産が入るしさらに婆さんが死ねば
もっと手に入るといい、窮屈な雇われの身の自分との違いをなじった。





午前三時、また白装束の女が現れた。


大豪邸に残された嫁と姑

ルンペンが女と出くわしビックリしていると、近くに赤地が殺されていたのを見つけた。
検視の結果ストリキニンによる中毒死だった。
赤地は女関係がだらしなく、診療所の看護婦とも関係を持っていたが
1年程前からは和服姿の年齢のいった女だけが出入りしていたと管理人が証言した。
だが診療所の看護婦には、1ヶ月前に渋谷で若くて背の高い女と
赤地が出歩いている姿を目撃されている。




刑事(太宰久雄)が診療所へやってきた。
赤地の叔父は赤地は小久保のばあさんに殺されたのだと言った。


初美が雪の家へ遊びに行った時、刑事と鬼塚が聞き込みにやってきた。
大きな豪邸なので歌子も雪も自分の部屋にいたといい
家族といえどもそれを証明するものはいない。




大豪邸に残された嫁と姑

すえは歌子がビル建設に賛成していて赤地は賛成派の旗頭だったという。
そして、歌子が賛成しているのは赤地との他の関係ではないかと匂わすと
その場に居づらくなった歌子は自分の部屋に戻って行った。



大豪邸に残された嫁と姑

ひとりになると歌子は、「死ね、鬼ババア」と言った。
そこへ雪が入ってきて、おばあちゃんを許してあげて欲しいという。
亡くなった父親がすえに結婚を反対された時に
この家を出て行っても歌子と一緒になるといっていて
本当に歌子を愛していたんだと話す。
そして、歌子が赤地が死んでショックを受けてなかった様子に
安心したというと、この家にずっといて欲しいと頼む。




赤地のマンションの管理人に歌子の写真をみせると
部屋に出入りしていたのは歌子に間違いがないという。



大豪邸に残された嫁と姑

刑事は初美に小久保家の内情を聞きだそうとしたが
これといった収穫はなかった。
関係のあった看護婦からは赤地が殺された夜に
誰かと会う予定で、トラブルの原因は故郷にあることを聞きだした。



雪は鬼塚から電話で呼び出された。
雪はすえが歌子と赤地が共謀して息子を殺したのだろうと疑っていたが
店で気分が悪くなって赤地の診療所で亡くなったが
もともと心臓が悪かったからそんなことはないのだと言った。



鬼塚が歌子と赤地の関係を話そうとするが雪はそれをさえぎると
初美が鬼塚に好意を持っているみたいだと話した。


鬼塚は赤地の故郷・能登へ向かった。
町田という駐在所の巡査にこの辺りを案内してもらう。
そこへ太鼓の音が聞こえてきて、御陣乗面が呪いの面であることを知った。
今では東京でも簡単に手に入るといい、白装束の女もこの面をつけていたのだろう。



赤地は叔父に学費を出してもらい、金沢の医科大学にはいった。
赤地の家の向かい側に歌子の実家があることがわかった。
歌子は今に出世してお城みたいな家に住んで見返してやるといつも言っていた。
赤塚は町田からもらった赤地と歌子の資料から金沢に飛んだ。




金沢では歌子と赤地は米屋の二階に下宿し一緒に暮らしていた。
この頃から赤地は女癖が悪く、下宿先の女将と出来てしまい
夫婦は離婚してしまった。
その後、赤地は下宿を飛び出し東京へ行ってしまい
赤地の不始末を理由に看護婦をしていた歌子はクビになり
ホステスをして生計を立てた。


歌子は赤地を追って銀座中央診療所で働くが
赤地の女グセは相変わらずだ。
そんな時に求婚してきたのが
資産家の小久保春彦だった。
今度は小久保夫人となった歌子を赤地が離したがらなかった。

東京へ戻った鬼塚は歌子を呼び出してこの推理を話したが
歌子はそれに動じずに部屋を後にした。





大豪邸に残された嫁と姑

屋敷へ帰ってきた歌子はすえにこの家を出て行くといった。
すえは春彦が死んだときにそうしてくれればいいのに
夫の四十九日も済まないうちに当然の権利だからと
財産を寄越せといった人ですからねときつい言葉を投げかけた。





大豪邸に残された嫁と姑

歌子が部屋に戻ると春彦との思い出の写真や手紙を
破り捨てていた。
雪は歌子に自分達を捨てて出て行くのかというが
歌子は手を止めずに春彦と自分の2ショット写真も
忌々しそうにゴミ箱へ捨てた。
雪にもう死んだ春彦のことを話すなといい
春彦から惚れられていても歌子の方はそうではなかった。
歌子の本性が現れた。





深夜、アパートの住人が隣の小久保邸の屋根の上から
白いネグリジェ姿の女が飛び降りるところを見た。
翌朝男が屋敷の庭を見に行くと歌子が死んでいた。
男が言うには時々屋敷の屋根の上を白いネグリジェ姿で
歩き回る女の姿を見ていたという。



大豪邸に残された嫁と姑

雪は一ヶ月程前から歌子に夢遊病の気があったようだといい
白い姿が屋根のほうにすっと消えていくところを見たという。

道を歩いているときに鬼塚はストレッチャーを押す男女とぶつかり
赤地の死体はストレッチャーで運ばれたのではないかと思った。
鬼塚はその足で雪の家へ行った。




大豪邸に残された嫁と姑

刑事の鬼塚をすえは快く思っていなくてとげとげとした反応を見せる。
この日はお手伝いがいないと知って、歌子が死んだ日は
手伝いがいたかどうかを尋ねると立ち入ったことを聞くなと一喝された。


その時お茶を運んだ雪がカップを落としてしまい
鬼塚がハンカチで拭いてやろうとしたときに
雪の右手の親指の付け根あたりに傷跡があるのを発見した。
そのことをすえに聞くと知りませんと過剰に反応され
警察も暇なんですねと嫌味を言われた。
鬼塚はここのところ丑の時参りもでなくなりましたからねと応戦すると
歌子の死は夢遊病による転落死ではなく殺人の線が濃厚になってきて
赤地と歌子を殺した犯人は怨恨による同一人物だといった。



大豪邸に残された嫁と姑

すると、すえが突然メガネをはずし、それだったら自分だといった。
自分は元気だし夜中に抜け出して銀座へ行き走ることも可能だという。
そして、立ち上がると階段を走りあがろうとするが途中で倒れてしまう。
鬼塚に介抱されながらも自分が犯人だと言張る。

ベッドに横になったすえは雪に
「お前の子供の顔が一目見たかった。
いい人と結婚して小久保家の血を守ってくれ」
というと息を引き取った。


鬼塚は二つの殺人が雪の犯行だと見抜いていた。


大豪邸に残された嫁と姑

隣のアパートの男が歌子の部屋をのぞき見ているのを知った雪は
面をつけて歌子と見せかけ白いネグリジェを着て
何度か屋根の上に登って見せた。
そして、事件があった日も屋根へいき、ロープにつかまり
屋根飛び降り歌子が転落死をしたように見せかけた。
ロープで庭に着地するところは
男の部屋から死角になっていた。
そのときに手にすりむいたのだ。
歌子は屋敷の中で突き落として殺していた。


赤地の時は、診療所で会い、ビタミン剤と称して
泥酔した赤地にストリキニンを注射して殺すと
ストレッチャーで神社まで死体を運び捨てた。
渋谷で赤地と会っていた若い背の高い女は雪だった。


すえは雪の春彦が歌子と赤地に殺されたと疑っていた。
春彦は赤地の病院で死亡し、その時歌子もそばに付き添っていた。
雪は本当かどうか知りたくなり初美に調べてもらった。
結果、すえの言うとおりだと知り、父親を殺した赤地が許せなくて殺した。

歌子については殺すつまりはなかったが
春彦の愛を踏みにじる行為をしたことで
許せなくなり手にかけてしまった。

すえは殺人事件が雪の犯行であると気がついていた。



雪は鬼塚に今晩だけ祖母と二人きりにして欲しいと懇願した。
その夜ひとりになった雪は二階から飛び降り自殺を遂げた。





//////////////////////////////////////////////////////////////////


この頃は、毎回シリーズものではなかったので、主人公が犯人というのはよくありました。

片平なぎさで大きな屋敷に住んでいて、どろどろとした家庭環境というと
松本清張の「高台の家」を思い出します。

こちらもうちにあるので、来年位に書いてみようかなと思っています。


2サス終盤でよく見たユルユルななぎさではなく
結構シリアスなやつにも出演していました。

この時は、叶和貴子と連れ立って歩いていた時に
背が高くてきれいだなぁと思いました。
「整形花嫁の復讐」でもレッスン中のパンツ姿のシーンで
足腰が細くてビックリした。



今回は姑役で大塚道子が出演しています。


大豪邸に残された嫁と姑

以前は、大塚道子と荒木道子が同一人物だと思っていて
あれ、なんでその時々で顔が違うんだろうと思っていました。

他には大出俊と川地民夫、三浦真弓と藤宏子、
島村佳江と鹿沼絵里なんかが
自分の中では区別がつきにくかったです。


今回も大塚道子の怪優っぷりが光ります。
怪優というと中尾彬もこの頃は名演技を見せる作品も多かったです。
存在感があり脇でグッとドラマを引き締めていました。




今回はナレーターが来宮良子でおどろおどろしさに拍車をかけていた。


冒頭にうしの時参りの説明がこと細かにされるのだが
この時の声と映像が不気味で雰囲気があります。

また、音楽監修として平尾昌晃の名前があり
エンディングは「都会(まち)」という平尾昌晃作曲の
清水恵子という人が歌う曲でした。




「女相続人の華やかな斗い!」(1985年) カトリーヌ・アルレー 『二千万ドルと鰯一匹』

悪女を書かせたら絶品なカトリーヌ・アルレーの
『二千万ドルと鰯一匹』のドラマ化。


すでに同作を土ワイで、1978年に「黒衣の天使・殺しは女の商売」という
タイトルで放送しているので、本作はリメイク版です。


「黒衣の天使」では看護婦を山本陽子、後妻を夏純子が演じた。
夏純子は悪女役にピッタリだが、最後は力負けしてしまうイメージがある。



こちらは夏木マリがやっていて、夏純子よりは手ごわそうな感じだ。



●「女相続人の華やかな斗い!看護婦が仕組んだ注射殺人・
”婚姻届は知っている…”」  1985年2月23日
(紙媒体では”斗い”を”闘い”と表記)
原作: カトリーヌ・アルレー 『二千万ドルと鰯一匹
脚本: 岡田正代
音楽: 田辺信一
監督: 富本壮吉
制作: C.A.L
出演: 松尾嘉代、夏木マリ、高岡健二、峰岸徹、岡田英次、神山繁ほか



女相続人の華やかな斗い



会社の社長高尾(岡田英次)はすい臓がんで死期が迫っていた。
ひとり息子の政之(高岡健二)をロスから呼び戻し後継者にすることにした。
高尾は先妻を亡くし、年の離れた加奈子(夏木マリ)という後妻がいたが
二人は折り合いが悪かった。

女相続人の華やかな斗い

道楽息子の政之が女遊びをした帰り、
車の事故に遭って両足を複雑骨折した上に糖尿病まで患っている。


加奈子は以前入院した病院で看護婦の村木夏江(松尾嘉代)が
自分の立場を利用して安楽死の手伝いをしていたことを知っていて
夏江に政之の付き添い看護婦を頼み一千万円の謝礼で殺人を依頼する。
そして、自分が本気であることを示すために高価な指輪を手渡した。


加奈子は夫の財産を独り占めしたかったために
政之に死んでほしかったのだ。



女相続人の華やかな斗い



はじめは断った夏江だがヒモの勇一(草薙良一)に
苦しめられ続けこれを請け負う。


女相続人の華やかな斗い

夏江は政之の療養先である高尾家の別荘へ行った。
この日から付き添い看護婦として、政之の命を狙う。

女相続人の華やかな斗い

夏江は、加奈子が銀座のバーの雇われマダムの前に
秋田の場末でストリッパーであったことも調べ上げ
報酬額を遺産30億の15%に釣り上げることに成功した。


女相続人の華やかな斗い

政之には加奈子が仕掛けていた、
下半身まひの可能性を匂わせながら
精神的な揺さぶりをかけていく。


女相続人の華やかな斗い

加奈子は高尾を見舞いに行き、献身的な妻を演じて見せる。
彼女は会社の副社長沢田(峰岸徹)と愛人関係にあった。
高尾が遺言書を書き換えるために弁護士の河上(神山繁)に
電話をしていたのを聞いて沢田にもそのことを知らせる。




女相続人の華やかな斗い

加奈子はなかなか政之を殺さない夏江に業を煮やし
催促をかける。
夏江は政之が下半身不随に脅えていて
うまくやれば自殺の可能性もあるとほのめかすが
急ぎたい加奈子はこれを却下する。


勇一が夏江の居場所をつきとめ別荘にやって来た。
対応した加奈子は夏江なんて知らないとしらを切るが
勇一はそばにいた夏江の姿を見つけてしまった。
加奈子は勇一が夏江を訪ねてきたことを知らせて
政之の処理をせかせるが、政之が興奮したところでも
インシュリンの量を調節して始末をしなかったことから
自分を裏切って政之と手を組むつもりじゃないかと詰め寄ってきた。



別荘には通いの家政婦林タカ(中村たつ)がいる。
タカは夏江と加奈子が親しげだったり
言い争いをしてたりと二人の間の不穏な空気を感じ取っていた。


女相続人の華やかな斗い

加奈子は睡眠薬を使っていた。
タカは睡眠薬の使用を心配しているフリをして
薬の中身を栄養剤か何かに変えちゃえばという。


そこへ高尾が危篤であるとの知らせを受けて
加奈子が病院へ向かうが容態は急変してあっけなく死んでしまう。


初七日を終えたところに、別荘へ河上がやってきて
遺言状の内容を公表する。

女相続人の華やかな斗い

内容は5年間遺産分割禁止だった。
さらに加奈子については5年間再婚しないことと
スキャンダルがあった場合も相続権を失い
政之については5年後役員会満場一致の承認を取り付ける
社長に不適格とみなされた場合は社長にもなれず
相続権も失うという条件があった。



副社長の沢田も政之が社長に就任したら
会長になるが公私ともに失点が一切ない場合に限るというものだった。




加奈子、政之どちらかが死んだ場合は残った方が全額引継ぎ
どちらも相続できない場合は高尾化学に全て行く。

高尾は生前から、加奈子、政之ともに信用していなかった。
そして、加奈子と沢田の関係についても気づいていた。


女相続人の華やかな斗い

政之を早く始末したい加奈子はボートで夏江を連れ出した。
夏江はこれまでインシュリンの量を減らすことを言っていたが
逆に大量に打つことでも生命の危険があることを教える。
明日東京の病院で1週間分のインシュリンを受け取るので
2,3日中に必ずと約束した。



夏江がインシュリンをもらって帰ってくると
タカから加奈子と夏江の動きを聞いていた政之は
夏江に報酬額をアップするから自分と組めと言った。



女相続人の華やかな斗い 松尾嘉代

夏江はそれを予測しており、報酬額を上げるのではなく
自分と結婚してくれと政之に迫った。


予想もしなかったいきなりの要求に政之も抵抗をみせるが
体の不自由さと夏江のしたたかな誘惑に負けてしまう。

女相続人の華やかな斗い 松尾嘉代


もう半身がマヒしっぱなしだと思っていた政之に
乗りかかるように激しくキスをして
下半身までも刺激しようとしていく夏江。
加奈子の睡眠薬を毒薬にすりかえてやるといい
ついいに婚姻届けに政之のサインをもらうことに成功した。


夏江は政之にさっそく薬を手に入れに行くといい
別荘を出ようとするが帰ってきた加奈子にバッタリ会う。
加奈子は夏江が時間稼ぎをしていることを理由に
夏江をこの計画から降ろそうとするが
逆に政之と婚約したことを聞かされた。

加奈子はとっさに東京へ行く夏江に
自宅へ忘れ物を取りに行くように命令した。
そして、タカに暇を取らせた。


別荘に邪魔者はいなくなり政之と二人っきりになった加奈子は
注射器に大量のインシュリンを注入して準備をする。

女相続人の華やかな斗い 夏木マリ

そして、睡眠薬をアルコールに混ぜて政之に飲ませる。
睡魔に襲われた政之は抵抗もできないまま
加奈子からインシュリン入りの注射を何本も打たれる。


東京から帰ってきた夏江は政之が昏睡状態にあることを確認した。
このままなら明日には死ぬだろう。
全ては夏江の計画通りだった。



夏江は加奈子に全てを話してやった
加奈子はこれまでのことをみんなばらしてやると言うが
夏江は証拠がないと動じない。



夏江は東京に到着するとその足で世田谷区役所に
婚姻届けを提出し、結婚式の準備をするため
ウェディングドレスを選んだり式場へ行って
確実なアリバイを作り、加奈子の自宅へは行かなかった。


女相続人の華やかな斗い 


夏江の方が一枚上手だった。
自分の手を汚さずに政之を死なせることに成功した。



女相続人の華やかな斗い 松尾嘉代

敗北した加奈子が酔って寝てしまうと
使っていた睡眠薬を大量に飲ませて
政之との無理心中に見せかけて殺してしまった。




二人の死はタカが加奈子と政之の不仲で
夏江はこのことを知らなかったという
証言をしたこともあり心中事件として終わった。


タカは夏江に有益な証言をしたことで
そのまま別荘に残ることになった。

女相続人の華やかな斗い 松尾嘉代

全てを知っていそうなタカを残さざるを得なくなったことは
夏江の計算外だったが、タカをこのまま置いておけば
夏江にとって不利益な事も起こさないだろう。


夏江は高尾の財産を手にして悠々自適に暮らしていた。

女相続人の華やかな斗い 松尾嘉代

しかし、そこへ勇一がやってきた。









アルレーの原作に松尾嘉代と夏木マリで
期待が持てる分、盛り過ぎな感じを心配したが
それは無用で面白かった。





土ワイのリメイクも年代によっては
前作の良さが吹っ飛ばされるくらい別物で
ガッカリということも少なくはないのだが
こちらはリメイクでも充分に楽しめる内容です。



テレビ画面からはみ出そうな二人の演技は
脂ぎっていて胃もたれしそうな感じだが
それを含めて堪能できる作品に仕上がってます。



田辺信一のオシャレなんだけどイヤれしくて、
妖しさが感じられる音楽もマッチしている。




悪女を演じた松尾嘉代と夏木マリのこぼれ話も聞きたいところ。
ふたりともこの役にノッてる雰囲気がすっごく伝わってきたし
収録中のエピソードが気になります。


松尾嘉代もヒモに金も体も吸い付くされている看護婦時代に
抵抗しながらも犯されるシーンでお得意のバスト披露。
峰岸徹も「北海道婚約旅行」で樋口可南子との激しい絡みがあったが
今回も夏木マリの胸を揉んでいて役得が多い。


特に松尾嘉代は体の自由がきかない高岡健二を
ねっとりと誘惑しながら、激しいキスと本領発揮しっぱなし。




これを見たらなおさら「黒衣の天使」ももっともっと見たくなった。
多分こちらは過激なシーンは抑え目だと予想してますが
山本陽子と夏純子ですからね、期待感が高まります。




個人的には抑え目な山本陽子&夏純子の方が
気に入りそうな感じがしています。




「新幹線殺人事件」(1977年) 土曜ワイド劇場3作目

土ワイは第1作目「時間よとまれ」、2作目「野菊の墓」を放送し終わり
3回目に放送したのが森村誠一原作の「新幹線殺人事件」です。






●「新幹線殺人事件」  1977年7月16日
原作: 森村誠一  『新幹線殺人事件
脚本: 猪又憲吾
音楽: 鏑木創
監督: 舛田利雄
制作: 東映
出演: 天知茂、大空真弓、本郷功次郎、早川保、
桑山正一、八並映子、佐々木孝丸ほか



新幹線殺人事件


東京へ向かう新幹線の中で男が殺されていた。
被害者は芸能プロダクションの事務局長(小笠原博)だった。
担当の警部(本郷功次郎)らの捜査で
有力な容疑者として競争相手のプロダクションの
やり手専務(天知茂)が浮かぶが
彼にはアリバイがあった。

被害者が乗っていた「ひかり」の後を発車した
「こだま」に乗っていたのだ。

容疑者の背後にはプロダクションの女社長(大空真弓)の存在があった。








万博プロデューサーの椅子を巡って二人の女が激しい火花を燃やしていた。

美村紀久子率いるキクプロと、緑川明美率いる新星プロダクションは
芸能界における関西の二大巨頭だった。
二人はともにその椅子を策を講じて何としても奪わなければいけない
切迫した気持ちで手中におさめようとしている。


キクプロには冬本信一というやり手の片腕がいる。
冬本は独身で捨て子だったことから過去を語らない男だったが、
紀久子へ秘めた愛を抱いていた。
彼のおかげで新星プロを一歩出し抜く形で優位に立っていたが
ジャズ評論家の笹江浩一の安定工作を怠ったことで
新星プロに寝返ってしまい立場が逆転してしまう。


新星プロには冬本と同じような立場の山口友彦がいた。
山口は万博戦争で有利な立場に逆転させただけではなく
冬本の失態を許さなかった紀久子が近づいて
肉体関係さえも結んでしまった。

冬本は万博企画をめちゃくちゃにされた上に
長年愛してきた紀久子も奪われてしまい
山口に激しい殺意を抱いていた。


山口が仕事で東京へ向かう日、ひかり66号の中で
何者かに刺殺されてしまう。

有力な容疑者冬本はひかり66号から約10分遅れて発車した
こだま166号に乗車していて鉄壁なアリバイがあった。
冬本は関西と関東エリアで二回にわたって
東洋テレビの山村プロデューサーに新幹線の中から電話をかけていて
その記録が残っていたのだ。

状況はクロなのに、確固たるアリバイが崩せないもどかしさ。
警察は必死で冬本のアリバイ崩そうとする。


冬本が警察にマークされたことで、彼が邪魔になった紀久子は
二番手の風見東吾を使って冬本を失脚させようとする。
妻子もちの風見に美貌の紀久子は体も遣って誘惑し
冬本の落ち度を作らせることを依頼する。

風見は四つ葉みどりという売れるためには何でもやる女を抱き込んだ。
冬本が最近泊っているホテルの部屋の鍵をみどりに渡し
睡眠薬を飲まされたようにぐっすり眠る冬本の服を脱がして
自分も全裸になると行為におよんだ。

その時突然週刊誌のカメラマンが部屋に侵入してきて現場の写真を撮らせた。
写真を撮られることまでは知らなかったみどりに泣きつかれると
冬本に強姦させられたと証言させた。
週刊誌はキクプロが100%出資した子会社だった。

こうして、冬本は制作部長の椅子からおろされた。


一方、警察も新幹線の電話のトリックを見破り
最初の電話の替え玉を探し出した。

それはキクプロの星村俊弥だった。
だが、冬本がキクプロでの力を無くしたことで
星村も警察でそのことを素直に認めた。


そんな中、新星プロダクション所属の赤羽三郎が紀尾井町の
自宅マンションで絞殺死体となって発見された。
赤羽は存在自体はさほどでもないのにかかわらず
社長の緑川明美と肉体関係があるようだった。
明美は関係を認め赤羽を愛しているから交際したと話し
犯行時刻のアリバイもあった。


明美はその日、ある男と会っていた、それが星村だった。
さして魅力があるともいえない星村を
ライバルキクプロから引き抜こうとアプローチしていたところだったという。
不自然なものを感じたが、星村は確かにその日は
明美とともに新宿の飲み屋を何件か梯子したあとに
明美が住む高円寺のマンションへ行きずっと一緒に過ごした。
そこには明美と同居している若江ルミもいた。


星村の証言が嘘ではないとすると、明美のアリバイは確実なものになるが
明美は赤羽を愛しているのではなく、ゆすられていた形跡があるのだ。


山口殺害容疑で警察はクロと断定した冬本を引っ張った。
だが、冬本は山口への殺意を認めて
刑事たちが推察した通りのアリバイトリックを使ったことまで自白したが
殺人だけは頑として認めなかった。

冬本が殺そうと山口の席へ向かったときには、もう彼は殺されていたというのだ。
山口の席の隣と、通路を挟んだ同じ列の二つの席も
予約が入っていたが乗客は現れなかった。
冬本は山口がひかり66号に乗ることは知っていたが
どこに席をとったかまでは知らないという。
どうやらそれは嘘ではないようだ。


となると山口殺しは冬本の供述通り他の者の仕業なのか。
そして、赤羽殺しの動機と犯人は?


//////////////////////////////////////////////////////////////////





カリスマ的魅力を持つ二人のプロダクション社長と
売れるなら手段を択ばないタレントたち。
華やかに見える芸能界の裏側をグサリとえぐり
そこにアリバイトリックも絡めていく。


また芸能界で起こる、ホモ、レズ関係
そして冬本の哀しい末路。
最後の冬本のところはとても良かった。
それまでが己の野望のためにはどんな手を使っても
のし上がっていく人間たちばかりだったので
冬本がみせた本当の姿に救いを感じた。




トリックだけではなく、人間、組織というところも
描き出そうとしているところが森村誠一らしいと思いました。

この時代から見えてくる、他人への無関心さ
煩わしい事には巻き込まれたくない心理描写など
丁寧に記されています。


「新幹線殺人事件」は森村誠一の書き下ろしの長編推理小説。
ダイヤは昭和44年のものが使われていて、翌年1970に小説は発表された。


当初は鉄壁のアリバイ崩しに、芸能界の裏舞台を絡ませたのかとおもいきや
アリバイ崩しを軸としながらも、芸能界に棲む人間たちの実情が
思ったよりも細かく描かれていた。


ドラマ自体も1977年放送と古いのだが、その当時でさえドラマ紹介の資料で
原作の古さについて言及されている。


当然これだけの内容をそれぞれのパーツを詳細に描くのは
時間の関係上無理なので、ドラマではかなり話を整理して
推理劇に徹して作られたようだ。
それゆえテンポがあるが、弱さも目立つ内容らしい。
プロダクションの女社長の孤独で壮絶な闘いというものは
希薄になっているようだ。


推理劇に徹しているということで、犯人を追う刑事役の
本郷功次郎が効いていて、刑事ものとしての迫力は出ているらしい。


3回目の放送ということで貴重な作品だが
5年位前(?)に少しだけ映像を見ることが出来た。

本当にさわりの部分だけだったんですが、それでも見れて良かった。
どこまで原作通りなのかわかりませんが
天知茂が冬本役なのできちんと見てみたいです。



「整形復顔の花嫁」(1984年) 整形復顔シリーズ

土曜ワイド劇場で80年代に放送されていた「整形復顔シリーズ」



この前にも「復顔・整形美女の復讐」(1979年)や
「整形復顔の女・私の過去をあばかないで」(1983年)があるのですが
「整形復顔シリーズ」がDVD化されたときのリストからは外れているんですよね。


外れた2本は、大映テレビ制作なので会社が違う関係から、
収録されていないんだと思いますが。




「復顔・整形美女の復讐」は前に少し書きましたが、
草野唯雄原作のドラマ化でうちにも原作があるので秋以降書く予定です。
「整形復顔の女・私の過去をあばかないで」は原案ありの作品となっています。
どちらもドラマは見たことがあるんですが、もう一度見てみたいなと思っています。




●「整形復顔の花嫁・すりかわった女が偽装結婚!」  1984年11月24日
脚本: 池田雄一
音楽: 鏑木基盟
監督: 高橋繁男
制作: 国際放映
出演: 叶和貴子、増田恵子、並木史郎、三ツ木清隆、
金沢碧、鈴木瑞穂、仲谷昇、高田敏江ほか


整形復顔の花嫁



コックの英二(三ツ木清隆)はロスからある情報をもらっていた。
ロサンゼルスで成功した日系二世の実業家花井(鈴木瑞穂)の
数億円の財産を奪おうというものだ。
花井には二十数年前に秘書に生ませた娘のはるみ(叶和貴子)がいる。


花井は随分荒いやり方でここまでのし上がってきた男だ。
昔付き合っていた、みやこ(高田敏江)が妊娠し
降ろすように言っていたが、みやこは生みたいと決心
日本に帰ってくると女の子を出産していた。
それがはるみだった。


みやこは現在は体が不自由で、身動きが出来ず
喋ることも出来ない状態になっていた。
はるみは音楽大学を卒業後銀座のパブでピアノの弾き語りをしている。
花井は天涯孤独で年をとったこともあり
4億円の新居と、専属の看護婦をつけたうえに
はるみを認知して生前分与をしようとしていた。
だが、母娘はそれを固辞していた。


英二は娘のはるみを別の女性とすり替えて
花井の財産を手にしようとしていたのだ。
その女に白羽の矢を立てていたのが
同じレストランで働くウェイトレスの順子(増田恵子)だった。


順子は条件通り、血液型もA型で、身長も162cm、年齢も23歳、
そして何より不幸な身の上の女だった。

整形復顔の花嫁

ある日、店に順子の田舎から妹のやすこがやって来た。
母の体調が思わしくなく、手術費用が100万かかることを話すが
これまでの母の仕打ちから払うつもりがないという。
しかし、順子は銀行でコツコツためてきた預金を引き出し
やすこに渡そうとしたところを、バイクに乗ってきた男に
金をひったくられてしまった。
その際に犯人の衣服についていたボタンが落ちて
やすこがそれを拾い上げていた。


整形復顔の花嫁

順子たちは早速警察に被害届を出しに行った。
陣野(並木史郎)が応対してくれて
署名と拇印をおして届を提出した。
悔しさから順子はスカートをギュッと握りしめ
陣野に指をほどかれた。

レストランの仕事をやめて、覗き部屋で働きだした順子の元を
陣野が訪れた。
心配した陣野は早くまっとうな仕事に戻るようにアドバイスした。
アパート前に帰ってきた順子を、車に乗ってきた英二が
店にやすこから電話があり母親が死亡したことを知らせて
信州まで車で送って行ってやると言った。

車に乗った順子に、はるみすり替えの話しを持ちかける。
一旦は拒否した順子だが、英二から好きだと言い寄られると
考えなおして引き受けることにした。


整形復顔の花嫁

英二は順子には、本物のはるみはヨーロッパに
1年間滞在する予定なので、その隙に親子の対面を果たして
財産を受け取るだけだと説明した。




花井の世話にはならないと言っていた母娘だったが
その後態度を軟化させてしまい、はるみも留学をとりやめた。
花井の帰国までにはるみにすり替わらないといけないために
急いで手術をすることにした。


新宿のクリニックの前に順子がいたところを
陣野に見つかり慌ててその場から逃げ出した。

整形復顔の花嫁

いなくなったことを確かめるとクリニックに入り
布施(小林勝彦)からはるみそっくりの顔に手術をしてもらう。

はるみはピアノが得意だったが、順子はピアノは弾いたことがない。
なりすますために努力しようとしたが、英二はまず声をまねろと言う。
そして、出かけたときにピアノをひいていたはるみを見かけた。
あまりのそっくりさに茫然としていると、英二にせかされてその場を去る。


その後、はるみは英二によって殺され、死体は埋められてしまった。


整形復顔の花嫁

いよいよ、花井が日本にやって来た。
顧問弁護士のディック・イシカワ(鹿内孝)と秘書の吉沢(金沢碧)を同行していた。
やすこは病院から、自宅での療養になり
専属の看護婦江坂(親王塚貴子)もつくことになった。
経過の管理にはパーソナルコンピューターも導入された。



整形復顔の花嫁

はるみにすり替わった順子は、英二をフィアンセだと紹介した。
英二は将来レストランのチェーン店を作るつもりだと言い
自慢の料理を花井達にふるまうことにした。

花井は順子のピアノが聞きたいというが
ピアノが弾けない順子は
ガラスで指を切りしばらくは弾かずに済むことになった。


しかし、秘書の吉沢がかつてみやこが花井に送った手紙を読み
そこに花井と同じ場所に同じアザがはるみにもあることがわかった。
吉沢に言われ、花井がそれを見せると、順子も見せざるを得なくなった。
そこには、花井と同じアザがちゃんとあった。
英二は顔だけではなく、アザも一緒に手術によってつくっていたことを
順子に打ち明けた。


みやこの寝室に花井がいた。
口のきけないみやことなんとかコミュニケーションを取ろうと
そばに置いてあったパソコンを持ち出して会話することにした。
みやこは花井に伝えたいことがあるらしい。
ゆっくりとみやこの言葉を文字にしていく。


整形復顔の花嫁

「ハルミハニ」まで打ち込んだ時に、ヒューズが飛んで電気が落ちた。
復旧した時には、みやこは死体になっていた。
足元に落ちていたピンのようなものを、吉沢はそっと隠した。


英二のもとに布施がやってきて、順子が花井の娘になりすましていることに
気が付いて五千万を強請ってきた。
英二は了承するふりをして、盗難車で布施をはねると
バイクに乗り換えて逃走した。


事故があったことを聞きつけて、陣野が現場にやって来た。
布施はまだわずかに息があって「花井の娘」という言葉を残して息を引き取った。


順子のもとへ陣野が布施の事故死の件で訪れた。
順子は陣野の顔を見て驚くが、知らぬ存ぜぬを貫いた。
犯人がバイクで逃走したということで
自分を襲ったひったくり犯が英二ではないかと疑った。


整形復顔の花嫁

順子はさっそくやすこに電話をかけて
あの時のボタンを友人の花井はるみあてに送ってくれと頼んだ。


やすこは連絡がとれなくなっていた順子を心配していて
ボタンを送るよりも花井はるみに手渡そうと
はるみの家を訪ねていった。
そこにはウエディングドレスを選ぶために車に乗り込む
はるみに顔を変えた順子と、花井がいた。
見送りに来ていた吉沢に、ここに来た目的を話すと
吉沢はやすこを屋敷の中に案内した。
英二の正体がばれることを恐れた吉沢と英二は
地下室でやすこを絞め殺してしまった。


整形復顔の花嫁

その後、造成地の泥の中から死後六か月の若い女の白骨死体が発見された。
法科学研究所に頭蓋骨を持ち込み、担当医(仲谷昇)に
復顔を依頼した。


整形復顔の花嫁

完成された復顔を見て、陣野は驚いた。
それは、花井はるみそっくりで、この間生きている姿を見たばかりだったからだ。


整形復顔の花嫁

陣野が順子を訪ねていくと、式場で準備をしているところで
ウエディングドレスに身を包んでいた。
復顔がはるみそっくりなことを話すと、順子はドレスをギュッと握りしめた。
それを見た陣野はその女が、順子であることを見破った。

すべてがわかってしまったと思った順子は式場から逃げ出した。

その後を警察と英二が追った。
順子は家に帰ると荷物をまとめて出ようとしたが
やってきた警察から身を隠すように逃げる。
地下室へ行くと、やすこの死体を見つけてしまった。
その後、タクシーを拾った順子のあとを英二が車で追った。


英二はロスで下働きをしているときから
花井の存在を知っていた。
しかし、花井は英二がロスにいたことを知らなかった。
調査を担当したディックは報告書にそのことを書いたと言うが
花井が受け取った報告書にはその記載がなかった。
何者かがそれをすり替えたのだ。


逃げた順子は花井に電話をかけて、
自分がはるみになりすましていたことを打ち明けた。
花井もそれを気づいていたが知らないふりをしていた。
花井は順子に戻ってきて欲しがったが、順子はそのまま受話器を置いた。

そして、再び手術をして元の顔に戻すことにした。
順子が医院へ入っていく姿を、近くのホテルの部屋から
英二と吉沢が確認していた。
英二と吉沢はグルになってこの計画を行っていて
じゃまになった順子を殺そうとする。


看護婦に変装した吉沢が、夜順子の病室に入り
ナイフで刺して殺そうとしたところ
明かりがついて、陣野や花井が現れた。

吉沢は父と花井が事業をやっていたが
心が弱く自殺をしてしまった父の恨みを晴らしたかった。
花井はその後、吉沢と肉体関係をもち
遺産も分けるとはなしていたがそうはならなかった。


吉沢が逮捕されると、表で待っていた英二も逮捕された。


整形復顔の花嫁

順子は元の姿に戻って、陣野と会っていた。
ふたりは空を飛ぶ飛行機を見上げている。
陣野は順子の帰りを待っているという。













「整形復顔の花嫁」はDVDに収録されていて、最近放送もされていますね。

出来上がった叶和貴子の生首が怖い。


鏑木基盟

音楽を担当している鏑木創が「整形復顔シリーズ」では
鏑木基盟という名前で紹介されています。




「蝶たちは今・・・」 (1979年)  日下圭介の江戸川乱歩賞受賞作のドラマ化

このドラマは自分の中では夏、終戦という関連付けがされているのですが
夏に放送されましたが、戦争も終戦も関係ないんですよね。

しかも見たこともないのに、わけのわからない関連付けで
かなり気になっているドラマのひとつです。




●「蝶たちは今・・・冥土からの手紙・死者からの電話」
1979年7月14日
原作: 日下圭介   『蝶たちは今…
脚本: 七条門、日下圭介
音楽: 鏑木創
監督: 石井輝男
制作: 国際放映
出演: 田中健、松尾嘉代、樋口可南子、
坂田修、林寛子、高橋昌也、三田蓉子、
賀原夏子、黒沢のり子、佐藤公彦、中村万理ほか



蝶たちは今 樋口可南子



英会話学院の理事長美栄子(松尾嘉代)のもとに
黒いチョウの版画を印刷したはがきが舞い込んだ。

美栄子には、そのチョウを使って
恋人を殺したという過去があった。

十七年前のその事件を誰かが知り
美栄子を脅迫しているのだ。

美栄子は脅迫者の影におびえる。








大学生の嘉川康雄は看護婦をしている鳥居和子から旅行に誘われたが
和子が熱を出していけなくなり急きょ友人の芹沢拓也を代わりにして旅に出かけた。


旅先で赤い髪の毛の女性がいて、その日康雄のバッグが
別の人物のバックにすり替えられてしまった。

中には蓮田直子から妹尾秀人宛ての手紙が入っていたが
20歳だった直子は3年前に柳原英会話学院の講師
デニス・ランサムと心中していて
妹尾秀人は17年も前に旅先で
蝶を追いかけて崖から転落死していた。



秀人は当時大学生で、事故に遭った日は
恋人の北上美栄子という女性たちと一緒にいた。
美栄子はその後すぐに柳原智孝と結婚していて
現在は柳原英会話学院の理事長を務めている。



死人から死人への手紙だが、秀人が死亡した17年前には
直子は子供であり手紙の存在自体も不思議なものであった。


康雄と拓也、和子たちは康雄が子供を救ったことで知り合った
蝶に詳しい中学校の教師長谷講平も交えて謎を解明していく。
康雄が直子の弟靖治に接触したことで
直子は南郷春人という柳原英会話学院とはライバルにある
関係の息子に恋をしていてデニスと恋仲ではなく
処女のまま死亡したことを知った。


さらに靖治が言うには死んだ直子から
「騙されて殺された」という電話がかかってきたこともわかる。


康雄たちは秀人が死亡した日、旅先でみかけたウラナミシジミは
美栄子が事故死に見せかけるためにわざと仕掛けたもので
足元の崖を不安定にして殺したのではないかと推測した。


その美栄子の元には3年ほど前の一時期
黒い蝶の版画が押されたハガキが毎日届いていた。
蝶に心当たりがある美栄子は、
秀人殺しの真相を知っている何者かが脅迫しているのだと思った。


そんな頃、蓮田直子という英語教材のセールスをしている
若い女が蝶のブローチをつけて英会話学院にやってきた。
恐ろしくなってきた美栄子は直子から大量のテープを購入した。


そして、火遊びのつもりで関係をもったデニスから本当に愛されてしまい
このふたりを心中に見せかけて殺してしまう。
デニスの死は彼が執心していたカルタ(百人一首)と使い遺書を書かせ
不審点がないようにハンモックを利用して自殺にみせかけていた。
美栄子の思惑通り、無理心中事件として片付けられたあとは
蝶のハガキの脅迫状もこなくなっていた。


しかし、また最近になって蝶のハガキが毎日届くようになっていた。


美栄子は送り主をつきとめようと探偵まで雇う。

一方、康雄たちも美栄子や死んだ直子とデニスの身辺をあらっていくうちに
美栄子が秀人、直子、デニスを殺したのだという確証を得ていく。

両者が近づき始めたとき、康雄が自動車にひき逃げされて死んでしまったーーー。




////////////////////////////////////////////////////





原作は日下圭介の第21回江戸川乱歩賞受賞作「蝶たちは今・・・」
ドラマでも原作者が脚本に加わっているようです。



康雄たちの視点、時には美栄子の視点で書かれた小説だが
てっきり主人公的扱いだと思っていた康雄が殺されたのは
意外で面白かったです。


面白いといえば年齢差があり生きていた時には
交流がなかったはずの死者から死者に当てた手紙や
死者から家族や靖男たちへの電話で
見え隠れする幽霊の存在も。


秀人の事故死と直子、デニスの心中は美栄子の仕業で
巧妙に仕組まれたアリバイやトリック崩しがメインかと思いきや
最後に思わぬ人物の正体がわかり意外な素顔が明かされる。


その人物もかつての美栄子のように
蝶の脅迫を受け見えない人物に怯えていく。


結末は・・・最初から不自然な部分があるので
そこにピンと来た方はやっぱりそうかって感じに思えるのかも。



ドラマの方では原作者も加わっていることから
登場人物のキャラでちょっとクセがあるなって
思っていた部分とか和らいでいたんじゃないかと勝手に予想してます。
これは、キャストを見て、原作との違和感的なものを感じたので。



だからといってドラマがつまらなくなっちゃったんじゃないかとは
全然思っていません。


むしろ、自分が違和感を持ったところが自然な形で表現されているのかなと。
だけど、原作ではさほど目立たなかった人物が
映像化されることでもしかしたら最後の部分
読みを働かせやすくなっちゃったかもとも考えてはいます。



ドラマの方は残念ながら一度も見たことはなく
たまにチャンネル銀河で”ナントカ賞受賞作品特集”をやるので
『江戸川乱歩賞受賞作品特集』で放送してほしいですね。




幽霊シリーズ3 「迷探偵コンビ危機一髪!善人村の幽霊まつり」 (1979年) 

浅茅陽子と田中邦衛の幽霊シリーズ第3弾!



善人村の幽霊まつり



●「迷探偵コンビ危機一髪!善人村の幽霊まつり」  1979年6月2日
原作: 赤川次郎  『善人村の村祭』  幽霊列車 収録
脚本: 窪田篤人
音楽: 横田年昭
監督: 山本迪夫
制作: 俳優座映画放送
出演: 浅茅陽子、田中邦衛、小沢栄太郎、山本亘、
金田竜之介、殿山泰司、小川亜佐美、坪田直子、
山本麟一、橋本功ほか



善人村の幽霊まつり

素人探偵業に身を入れ過ぎて大学を留年した
永井夕子(浅茅陽子)をなぐさめるために
恋人で捜査一課の警部宇野(田中邦衛)は夕子を旅行に誘った。
ふたりの関係は公には叔父と姪で通していた。


二人の乗った列車はがけ崩れに遭ってしまい立往生。
宇野が様子をみに席を立ったところ電車が急に動き出し
茶のズボンに黒い靴と手袋の男が姿を現し
宇野を列車から突き落とそうと格闘になった。


宇野が席に帰ってみると夕子の隣には知り合いの大学院生植村(山本亘)がいた。
列車が事故のため隣駅までしか動かなく、そこが植村の故郷
善人村であることから予定を変えてふたりもその村へ行くことにした。
植村はさっき暗がりで見た男と似ている格好をしていたので
夕子と二人になったときそのことを話したが植村がそんなことをするはずがないという。


善人ばかりが集まっているといわれる善人村だが
宇野は5年前に府中の競馬場から売上金三億円を盗んだ
二人組みのうちのひとりが善人村の出身であることを話した。
その男は善人村に逃げ帰っていた。



善人村の幽霊まつり

駅に着くと耕介じいさんが、馬車で迎えに来ていた。
そこへ赤ん坊を連れた女も来て、一緒に乗っていくことになった。
途中、ある時を境に馬が暴走しだし、
目的地に着くまで夕子たちはスリルを味わうことになった。
耕介じいさんは太い釘を見つけたのでどこかで細工をされたようだ。


公民館に着くと、テレビ局の車が停まっていた。




「私のふるさと」という有名人の出身地を紹介する
ドキュメンタリー番組を作るために3、4人テレビ局の連中が来ていたが
今日帰ることになり別れの会を開いているようだ。
植村の父は大造(浜田寅彦)といって村会議長をやっていて
宴会にも参加しているということで、植村に誘われるまま
夕子と宇野も会場にいってみることにした。


大造は二人を歓迎してくれて出席していた
村長の添田辰栄(金田龍之介)、消防団長の棟丸俊夫(殿山泰司)
青年団長の山田(青木卓)、駐在所の外山巡査(山本麟一)などを紹介してくれた。
善人ばかりの集まりということで、夕子たちにうちへ泊まって行ってくれと
みんなに言われ面食らってしまう。





善人村の幽霊まつり

テレビのプロデューサー(橋本功)が宇野たちの席へ来て
この小さな村から多くの有名人が出ていることに感心していた。
添田はそれは村が貧しいからだといい
教育面には力を注いでいることを説明した。



善人村の幽霊まつり

その夜、夕子たちは添田の家へ泊まらせてもらうことになった。
添田妻の絢路(小川亜佐美)は夫より遥かに若かった。




部屋に案内をされるときに夕子は庭で幽霊のような女(坪田直子)を見た。
建前上は叔父と姪ということなので、ふすまで仕切られた部屋に
別々に布団が用意されていた。
夕子はふすまを開けて隣の宇野の部屋にやってきた。

善人村の幽霊まつり

宇野は課長(小沢栄太郎)に休暇を申請するとき
姪と偽っている夕子との本当の関係を知っているぞと匂わせるように
結婚する意志があるのかどうかをそれとなく聞いてきた。


その事を思い出し、しどろもどろに夕子に話すと
まぁ責任を取ってくれるのと無邪気に笑い
宇野は理想の新婚生活に思いを馳せた。
そんな甘い気分に浸っていると、夕子が物音がするといい
隣の部屋に帰っていった。



宇野の部屋に絢路が入ってきて、いきなり寝巻きを脱いで
全裸になると布団へ入ってきた。
驚いたことに、添田のいいつけでやってきたという。
ふすまの間から隣部屋の夕子が覗いていることに気がつくと
この危険(?)から宇野を救うために夕子が寝ぼけたフリをして
部屋に入ってきたので、絢路は寝巻きを着ると部屋を出て行った。


翌日、いくら善人ばかりとはいえ、突拍子もない客の歓迎の仕方に
宇野と夕子はあきれ、誰にでもああいう風にするのかしらと話していると
棟丸と妻(中村たつ)に会った。


善人村の幽霊まつり

棟丸は夕べはよく眠れましたか?と宇野に尋ねたのでうなづくと
今度は自分の家へ泊まって下さいといってきたので
慌てて辞退してその場を去った。
添田の妻は若かったが、棟丸の妻は中年女だったからだ。
棟丸は妻に夕べは満足したみたいだなと話していた。





善人村の幽霊まつり

夕子たちが休んでいると祭りの準備をしている山田にあった。
3年に一度行う闘犬があり楽しみで仕方がないという。
祭り会場をあとにして二人きりになったときに
村の人間ではないサングラスと帽子の男(山本昌平)に気がついた。
宇野が男を追いかけていったがギックリ腰で逃げられてしまった。
そこへ植村がやってきた。



夕子と植村は駐在所へ行き、不審な男を見たと伝えた。
そこへいつかみた幽霊女が現れた。
2年前がけ崩れがあり婚約者が死んでしまった。
女は助けられたが、気がおかしくなってしまったのだという。




宇野が怪我をして添田の家にいると知った夕子は
駐在所を飛び出して宇野のもとへ向かった。
植村は村のものだけになると、二人は叔父と姪を装っているといい
自分に誘われたフリをしてあのことを調べに来たのではないかと忠告した。



夕子がギックリ腰の宇野の介抱をしてやっていると
窓の外に幽霊女が現れて地面に棒切れで
「コロサレル」と書き、夕子達がそれを確かめたのを見ると
文字を消して逃げ去っていった。
幽霊女は最初に見たときとは違いキチガイには見えなかった。
夕子は幽霊女に会ってくるといい部屋を出ようとすると
絢路が部屋に入ってきた。

あの時とは違って、夕子は宇野に絢路から村のことを聞きだせと
いっていたので多少の浮気もやんわりOKになっていた。




だが絢路はふたりが叔父と姪の関係でないことを見抜き
宇野の上着をハンガーにかけるときに警察手帳が入っているのも確認していた。



善人村の幽霊まつり

夕子は幽霊女悦子に会いに行くが、彼女は夕子の問いかけには答えず
フラフラと歩き出し、後をつけた夕子は姿を見失ってしまった。
そこは祭り会場だった。


祭りがもうすぐということで、準備が進んでいて
さかりのついた闘犬のうなり声が聞こえてくる。
すると山田がやってきて何をしてると怒鳴ってきた。
いつもの穏やかな表情から一転したその様子に
夕子は驚くがその後はいつもの山田に戻っていった。



添田、大造、棟丸たちが宇野の正体を知り
何をしにきたのか話していた。
宇野が三億円事件の片割れを捕まえたことも知り
三億円の行方を掴みに来たのか
猿渡勇作(草野大悟)が生きていると思っているのか。
そこへ猿渡の死体の検証をした
警察医の大沢(滝田裕介)がやってきて
一旦死んだ人間が生き返るわけがないという。
 


旅人が犬にかみ殺されたと村の男が知らせに来た。
それを聞いた宇野も現場へ行くと、夕子もきていた。
死んだ男は三億円強盗の片割れ山上(山本昌平)で
さいごに「さる・・・」と言い残していた。



善人村の幽霊まつり

宇野は植村たちに正体を明かした。
警視庁の刑事だとしりながらも村人達は驚いてみせた。


善人村の幽霊まつり

山上の死体検証をしていてそばに夕子がいた。
夕子は山上が最後に言いたかったのは
「さるわたりはうまいことやった」と言ったのではないか
まだ猿渡は生きているんじゃないかという。



夕子は植村に悦子の家を聞きだすと向かった。
そこには悦子はいなくて、外山巡査がいるだけで
夕子は襲われて気を失った。
宇野も添田の家から警察に電話をかけようとするが
添田は村の電話は故障中だという。
山田たちが夕子が悦子に襲われて気絶したといいに来たが
宇野の後ろにいた青年が頭を殴りつけて気絶させた。



善人村の幽霊まつり

二人は小屋に閉じ込められていた。
意識を取り戻し事件の解明をしようとしていると
戸が開き銃を手にした植村が入ってきた。



この村の祭りは闘犬たちに人間を生贄として差し出すことで
村が災害にもあわず無事に存続していくというものだった。
3年前に村の青年がこの祭りをやめさせようと
村人達を一人ひとり説得してやめたところ大災害が起こり、
怒った村人達に崖に追い詰められた青年はそのまま突き落とされた。


それが悦子の婚約者で、現場を見ていた悦子はそのときからおかしくなってしまった。



宇野が夜這いされたのも、生贄たちにこの世で思い残すところがないよう
料理をふるまい親切にしてやりということだったのだ。


植村は東京に生贄を見つけに行ったがこれといった収穫がなかったところ
列車で運よく夕子に遭遇したのだった。



夕子は村人達に連れて行かれてしまった。
取り返しにいこうとする宇野を、植村は銃で牽制するが
宇野は撃てるものならうってみろと迫っていく。
植村の背後に悦子がやってきて、植村の背中をナイフで突き刺した。

悦子は宇野に頼まれて馬車で町の警察へ知らせに行った。
馬車に細工していたのは悦子だった。



善人村の幽霊まつり

祭り会場に連れて行かれた夕子は生贄にされそうになっていた。
そこへ銃をもってやってきた宇野が、夕子を無事助けた。
ふたりは会場から逃げるが、村人達が次々に追ってきた。
山道を逃げていくと、そこへ悦子が乗ったジープがやってきた。
そこには局のプロデューサー達も同乗していた。
一旦は村から出たものの、祭りを見ない手はないと
引き返そうとしていたところだったのだ。



宇野と夕子がジープに乗ろうとしたとき
耕介じいさんが、最初にあった赤ん坊連れの女と来た。
子供がまた熱を出したということで、耕介じいさんは
自分達も車に乗せて欲しいという。

夕子は耕介が猿渡の仮の姿だとわかり
言われなくてもジープに乗せて警察へ行くつもりでいた。
馬に乗るときの身のこなしから老人ではないことを見破っていた。



宇野がじいさんの付け髭をとると猿渡が姿を現した。
死んだ山上は猿渡が馬車を引いている耕介に化けていることを
最後のメッセージで知らせようとしていた。
猿渡は匿ってもらう変りに三億円を提供し
その後結婚して子供がいたのだった。



善人村の幽霊まつり

村人達は逮捕された。
添田は警察で三億円の利子を教育関係に利用しているおかげで
村から優秀な巣立っていって、十分役立てていると力説していた。



善人村の幽霊まつり

宇野は金がいいことに使われていて複雑な心境だった。
そして、朝になるとまたもや夕子は先に東京へ帰っていた。
手紙には二人の結婚について書かれていて
まだ自由に過ごしたいという気分もあり
宇野に縛られたいという気持ちもありで
東京で再会したときには気持ちが固まっているのではないかと書かれていた。









先に原作を読んでいて、結構面白い内容だったので
どう映像化していたのかすごく興味がありましたが
ドラマも面白かったです。


小さな村を守るため村ぐるみで犯罪を犯すと言うのは
幽霊列車に似ているし、村の衆も結構イイ味を出しています。


婚約者が殺されるところを見てしまい、おかしくなった娘を
坪田直子が演じていて不思議ちゃんを装う演技が良かった。
そういう雰囲気ありますからね。



「三毛猫ホームズの推理・女子大密室殺人」 (1979年)  石立&坂口版 シリーズ第1弾

土曜ワイド劇場で放送されていた赤川次郎の「三毛猫ホームズシリーズ」
既に#4「狂死曲」と#5「運動会」は書いていたけど残りはまだだったので
1話から順に書いていきます。





●「三毛猫ホームズの推理・女子大密室殺人」  1979年12月1日
原作: 赤川次郎  『三毛猫ホームズの推理
脚本: 窪田篤人
音楽: 雨宮靖和
監督: 手銭弘喜
制作: 東映
出演: 石立鉄男、坂口良子、結城しのぶ、多々良純、
柳生博、内藤武敏、仲谷昇、穂積隆信、
千野弘美、久富惟晴、田中明夫ほか


三毛猫ホームズの推理



早乙女学園女子大学の学生栗原由美子が
ラブホテルで刺殺された。
由美子は売春をしていたようだった。

野島課長(内藤武敏)は女性恐怖症の、
片山義太郎(石立鉄男)に捜査を命じた。
刑事部屋を出た片山は、殉職した父の同僚だった
三田村繁(柳生博)にばったり出くわした。


片山は野島から言われた通りに文学部長の
森崎智夫教授(仲谷昇)を訪ねていった。



三毛猫ホームズの推理

部長室で、吉塚雪子(坂口良子)という学生と出会った。
彼女は由美子と寮で同室だった。
森崎にはホームズというメスの三毛猫がいて
学園内を自由に歩き回っていた。



森崎の話しだと由美子は旅費稼ぎに売春をやっていたようだ。
友人の三崎にもアルバイトをすすめていて
学校にはこのアルバイトをやっているものが他にもいるようだった。
学園内には寮があり他にもアルバイトをやっているものが
いるのではないかという。




そこへ、阿部学長(田中明夫)がやってきて、
勝手に刑事を呼んだことで森崎を責めた。
学園内には他にもいざこざがありそうだった。
森崎からは外部に連絡を取っている人物を探しだして欲しいといい
今晩新社屋を作る際に控え室にしているプレハブ小屋から
寮を監視してくれと言われた。



寮の門限は11時で2年前から管理人の小峯良平(多々良純)がいるという。
小峰は以前はクレーン車の運転者だった。


その夜、片山は控室で寮を監視していると
雪子が差し入れを持ってやってきて
しばらく話すと寮へ帰っていった。
片山が雪子の部屋の辺りを見ていると、
寮の外壁を不審な人物がロープにつかまっているのを
発見した片山は慌てて外へ飛び出していった。
それは、大中(穂積隆信)という講師だった。
1時間経って帰ってみると控え室にあった椅子と机が消えていた。



三毛猫ホームズの推理

独身の森崎は生徒の波多野靖子(結城しのぶ)と付き合っていた。
門限はとっくに過ぎていたが、小峯は靖子には甘いようだった。
この日、小峯は酔って寝ていて翌日森崎から注意を受けた。
そして、森崎は靖子に今後はもう会わないと言った。




三毛猫ホームズの推理

片山の部屋に三田村が遊びに来ていた。
机と椅子の紛失の件を話すと三田村も
妹の晴美(千野弘美)も片山の思い違いではないかと笑った。
三田村は度々頭痛に襲われるようで、病院にいくようにすすめた。
そして片山の結婚より三田村の方が早く再婚したほうがいいのではないかというと
三田村は激しい口調でそのことはもう話すなといった。




森崎教授が密室の控え室で、
頭蓋骨折により死んでいた。
片山が雪子の部屋へいくと、靖子がいて
森崎と恋人同士だったことを明かした。



三毛猫ホームズの推理


教授の部屋で片山と雪子が話している時
ホームズが書棚へ行ってある本をとろうとした。
片山がその本を見てみると
これ以上調べ回るなと言う脅迫状が挟まっていた。


今は警備会社を経営している三田村は
学園に警備員も派遣している関係で寮へやってきたが
その場で倒れてしまって病院では
脳腫瘍の疑いがあるといわれた。


三毛猫ホームズの推理

片山が現場に戻ってもう一度捜査をし
雪子の部屋に行くと、何者かが寝ていた雪子の
体の自由を奪い襲おうとしていた。
犯人を追いかけていくが、廊下で物音がし
階段で刑事の林(勝部演之)が倒れていて
犯人をみたと言い残し死んでしまった。
騒ぎに学生や小峯や三田村が駆けつけた。

三田村も林殺しの犯人検挙に協力するといったが
野島は、刑事を辞めて部外者となっていることで
捜査に立ち入らないでくれと厳しい口調で拒否した。

脅迫状に使った便箋は阿部学長の使っているものと同じで
阿部には新校舎の建築で汚職をやっていることがわかった。
それに体操教師の富田(久富惟晴)も絡んでいた。
学長は汚職容疑で逮捕された。


三毛猫ホームズの推理


ある日、片山の元に雪子がやってきて
小峯の戸籍謄本を見せて靖子が小峯の娘であることがわかった。

密室の謎がわかってきた片山は
靖子と一緒にいた雪子のところへ
そのことを話して今夜それを解明すると言った。
クレーン車を見て、小峯がなぜクレーン車を
娘のように思っていたかわかったという。


夜、控え室にいた片山を訪ねて雪子がやってきた。
するとプレハブの控え室がクレーン車で高く吊り上げられた。
操作していたのは小峯だった。


三毛猫ホームズの推理

控室を持ち上げるには机と椅子は邪魔だった。
売春ビジネスで客となっていた大中を利用して
夜這い騒動を起こさせて片山を控え室から外に出させて
その間に、机と椅子を運び出してカラにしていたのだ。


そこへ野島たちが駆けつけて片山たちは無事地上に着いた。
靖子は森崎殺しを自供した。


三毛猫ホームズの推理

売春の手引きをしていたのは靖子で、森崎はそれに気づいた。
全てを話すと森崎を控え室に呼び出しておいて鍵を締めさせた。
そこで小峯がクレーン車で控え室を吊り上げて
墜落死をさせたのだった。
小峯は妻と子を捨てて蒸発していたが
2年前寮の管理人としてやってきて
最初は憎んでいたが今回の計画で
クレーンを操作できる小峯を利用しようと
靖子の方から近づいて協力させていた。




片山は三田村の部屋へ行った。
由美子殺しと、雪子を襲った犯人がわかったことを告げるためだった。


三毛猫ホームズの推理

そこにいたのは狂気の表情をした三田村だった。
「美しい女は生まれながらにして娼婦なのだ」といい
三田村は片山を襲うが頭痛がすると正気に戻った。


三田村はいつしか変な頭痛がするようになり
意識をなくすことがあった。
女子大生殺しのときも意識がなくなったときに
起こしていたものでだんだん自分が怖くなっていった。

林が最後に言った「犯人をみた」は
「犯人は三田村」といいたかったのだった。



そこへ雪子がやってきた。
晴美から辞表を出す前に三田村のところへ行くと
聞いて追いかけてきたのだった。
三田村は警察を辞めないでくれといい、片山も続けることにした。
安心した三田村は二人の結婚式に出れないのが残念だといい
窓から飛び降り自殺をした。


半月後、片山の隣の部屋が空いたので雪子が寮を出て引っ越すことになった。
片山と雪子と晴美が引越しをしていると、ホームズも相手を見つけたようだった。
ふたりはホームズたちを乗せて帰っていった。








三毛猫ホームズシリーズの原作もドラマでも第1作目の推理です。
まだ、坂口良子も髪がストレートで学生らしい。


原作では三田村が現職刑事で
片山の妹の晴美と大人になって再会してから
お互いに異性として意識するようになって
晴美は三田村の子を身ごもってしまうんですよね。
堕胎の費用を片山の金で工面してしまったという
後味の悪い終わり方です。

一方、売春のリーダーもドラマとは違い吉塚雪子で
彼女は最後取調室から逃げて車に撥ねられて死ぬという
これまたすごい終わり方。


ドラマでは、犯人の女子大生を雪子から靖子に変えて
雪子は片山の恋人となりシリーズは続いていく。


1作目で犯人のひとりを変更したことで
その後も片山&晴美(と石津)というよりは
片山&雪子(と晴美)という組み合わせでドラマは進みます。




「母に捧げる犯罪」 (1983年) ジョーン・フレミング 『乙女の祈り』

1983年6月28日に新宿の京王プラザホテルから飛び降り自殺した
沖雅也の遺作。


太陽にほえろ!のスコッチがすっごくカッコ良かったし
土ワイでもいろいろと出演していて好きな俳優さんです。


このドラマが撮影された頃はむくみがでてますが、それ以前は長身でスマート、
大人っぽいマスクで男の色気を感じさせてくれました。





●「母に捧げる犯罪・美しい女相続人」  1983年7月9日
原作: ジョーン・フレミング  『乙女の祈り
脚本: 安倍徹郎
音楽: 菅野光亮
監督: 野村孝
制作: にっかつ撮影所
出演: 沖雅也、酒井和歌子、長門裕之、馬淵晴子、
加茂さくら、浅野真弓、長谷川哲夫ほか



母に捧げる犯罪


速水貴男(沖雅也)は興亜不動産で会長の高井雪江(加茂さくら)の秘書をしていた。
幸江は貴男のパトロンでもあり、別れ話のもつれから貴男に絞殺されてしまう。
貴男は天性の美貌を武器に富を得ようとする野心家で
目的のためには手段を選ばない男だった。
雪江の男めかけのような存在で、月20万円の手当てを打ち切られたうえに
バカにされたことが殺害の動機だった。

本庁の武内警部補(長門裕之)は貴男をマークした。
だが、貴男が下宿している新藤シズ(馬淵晴子)と娘アヤ(浅野真弓)が
貴男は風邪で一日寝ていたとアリバイを証言した。


武内の調べによれば、貴男の父親はわからないが
母親は生前浅草で踊り子をしていた。
貴男は育ての母も10年前に殺した疑いがある。


貴男の次のターゲットは区立図書館に勤務する
オールドミスの加代子(酒井和歌子)だった。


母に捧げる犯罪


現金は持っていなかったが青梅の自宅に
3000坪の土地を持っている。
身よりはなくて、幼馴染に庭の手入れなどを任せ
その母菊枝(小田切みき)が通いの手伝いをしているだけだ。

7歳年上の加代子を口説き落として、土地を抵当にして
銀行から資金を借りて、料理屋を出す計画を進めていく。


職を失った貴男は加代子の家で暮らし始める。
だが、ニセのアリバイ証言をしたアヤの存在が疎ましくなり
アヤも殺して谷川へ投げ込んだ。

貴男は加代子が得た借入金を奪おうとするが
貴男に疑惑を感じ始めていた加代子はなかなか印鑑を渡したがらない。

とうとう加代子を蔵へ閉じ込めて殺害を謀ろうとするが。


//////////////////////////////////////////////////////////////////


予定を繰り上げて放送された。


これまで甘いマスクでカッコいい役をやってきた彼が
極悪人を演じることでイメージチェンジして
新たな領域への挑戦となる作品でした。

この年の初めにクランクアップしていて
「新挑戦の主役だから多くの人に見てほしい」と
意欲をみせて放送を待っていたのだという。

残念ながら放送日を待たずにして本人はこの世から去ってしまった。


マザーコンプレックスの色男という役が最後だったというのも
何か暗示的なものを感じさせる。



確か、娘役の浅野真弓だけでなく、母の馬淵晴子とも関係をもっていたんですよね。
とにかく利用できるものは、利用し捨てるときは非情に捨てるという極悪ブリでした。


最後は長門裕之に逮捕されてしまい、刑務所にはいるんですが
この頃の沖雅也はむくんでいて、そんな様子で牢獄入っている姿が
見るのもつらい気分にしてくれました。




「松本清張の紐・恐怖の大回転遊覧車」  (1979年) 土曜ワイド劇場

閉園した横浜のドリームランドがロケに使われています。
最後の遊覧車での高所のシーンがスリリングでした。




●「松本清張の”紐”・恐怖の大回転遊覧車」  1979年11月24日
原作: 松本清張 『紐』  黒い画集〈第2〉紐,天城越え,証言,寒流 (1959年) 収録
脚本: 吉田剛
音楽: 津島利章
監督: 水川淳三
制作: 松竹
出演: 酒井和歌子、宇津宮雅代、中山仁、
中条きよし、小林昭二、河原崎長一郎、
高品格、青木義郎、今井健二、三戸部スエほか


松本清張の紐


梅田静子(宇津宮雅代)の夫安太郎(河原崎長一郎)は
事業が失敗し悪徳金融から借金をし厳しい取り立てにあっていた。

安太郎はプライドが高く男のメンツを守るために
静子に自分を殺させて保険金を受け取らせ
借金を返し自分に汚名が残らないようにしようとした。



保険金受取人の静子に殺人の疑いがかかると
その資格がなくなってしまうので
安太郎は静子のアリバイの準備もしていた。



安太郎の姉シゲ(三戸部スエ)と夫の青木(小林昭二)も
安太郎の事業には出資しており保険金が入ったあとは
静子から返済してもらうことで協力者となっていた。



松本清張の紐

現場から離れた定食屋で丼にハエが入っていたとクレームをつけ、
映画館ではストーリーも覚え、若者の鼻緒が切れたシーンで
シズが赤ちゃんの人形を泣かせ、その時の映画の半券ももたせるので
どのシーンで赤ちゃん連れの女性が泣いて劇場を出たか
その時間映画館にいたかのように出来るため
静子には完璧なアリバイが出来る。


殺人を嫌がる静子を安太郎は殴り続け
俺を憎めといい静子に紐で自分の首を絞めて殺させた。



静子はその後、社金の取り立てから逃げるように
青木の家で保険金がおりるまで住むことになった。

利用されているかにみえる青木夫婦だが
彼らも保険金を受け取って静子が逃げないよう
事が済むまでは監視しているという意味があり
静子が落ち着ける場所ではなかった。




安太郎殺しは、警察も事業トラブルとみて
静子は容疑者圏外に逃れた。



松本清張の紐

保険会社では調査部長白石(高品格)から戸田正子(酒井和歌子)に
安太郎の保険金受け取りについての調査を命じられた。




松本清張の紐

早速、警察を訪れると刑事(青木義郎)は
捜査方針を固めていたところに
それまで知らなかった多額の保険金がある事実を知り
一旦は静子の身元を洗ったが確実なアリバイがあることから
正子を相手にしなかった。


しかし、部下の原(中山仁)はスキがありそうで
正子は原を取り込んで調査を進めていく。


原から静子の完璧すぎるアリバイを聞かされて
不自然なものを感じた正子は納得がいくまで
とことん静子のアリバイを調べなおす。

松本清張の紐

最初こそ、捜査方針から逸脱することに抵抗を感じた原だが
正子の女性ならではの洞察力に助けられて
だんだん行動を共にするようになる。





安太郎の会社にはただ一人の従業員
江藤欣一(中条きよし)がいた。


松本清張の紐

実は、江藤は暴力団で安太郎にニセのブランド品をつかませ
多額の借金を負わせていた。
この借金も江藤がグルになってやっていたことで
江藤たちは安太郎の保険金を全額奪い取ろうとしていた。


安太郎が暴君で、静子を家政婦扱いしかしてこなかったことで
江藤の正体を知らない静子は、夫が亡くなって
優しくしてくれる江藤に次第に身をゆだねていく。


正子は安太郎の会社へ行き江藤と会ったりして
地道に足を使って調べていく。
正子が静子を疑っていることからも
江藤と安太郎を騙していた幸福商事は正子の存在を疎ましく思っていた。
見せしめに幸福商事の男(今井健二)は、人通りのない場所へ
車で正子を連れ出すと手下たちにバイクで襲わせた。


軽傷を負った正子が病院で手当てを受けると
その病院の医師と看護婦の会話から
静子が定食屋でわざと自分でハエをいれて
いちゃもんをつけ店員の証言をとれるように細工をしたという
トリックを見破った。


正子は朝起きる時に近所の主婦と子供のやりとりで
映画館ではシズが協力者となり人形と赤ちゃんの泣き声のテープを使って
アリバイ工作をしたことも解き明かす。


正子は静子を料亭に呼び出し、
保険金は不正が見つかったので払えないという。
正子は自殺でも1年過ぎていれば保険は支払われていたといい
それを聞いた静子は呆然とした。
警察に突き出す前に静子に自首を勧めた。


これを正子たちの動きをつかんでいた江藤が
隣の部屋で会話を聞いてしまう。




松本清張の紐

江藤は最近静子が遊園地で働きだしたのに目を付けて
白昼堂々と正子を事故死に見せかけて殺すことを企てる。
静子と青木夫婦も協力者だ。


正子が遊園地へ行くと、静子に部屋に閉じ込められ
江藤が正子が手足を縛り口にガムテープをして
遊覧車の中に押し込んだが入ってこようとする
江藤をなんとか足で蹴り出した。


中にいた静子が正子を突き落とそうとするが、正子は激しく抵抗する。
正子はガムテープを取ると
「なんで私を殺そうとするの。警察は何もかも知っているのよ。」と叫び
静子は一瞬ひるんだ。
そして、江藤と幸福商事がグルで安太郎をはめて借金を負わせたんだと言った。
江藤を信じたい静子も反論するが
正子は本当に静子を愛しているならこんなことはさせない、
これじゃ安太郎と同じじゃないかと言う。




松本清張の紐

縛られていた手足のガムテープを解くと
遊覧車の中に江藤が入って来ようとしたので
それを阻止すると正子は大声で助けを求めた。



正子の処理に時間がかかり、そろそろ係員が帰ってきそうだと
青木が江藤のもとへやってきた。
江藤は遊覧車のスイッチを切り止めると
青木に故障で止まって中に女性が二人いるから
それを助けに行ったことにしろと言い残して
再び観覧車まで登っていった。





松本清張の紐

登ってやって来る江藤に気がついた正子は外へ逃げ出す。
江藤が車に来た、静子は江藤に人殺しを止めてくれと言うが
江藤は邪魔をするんならお前から殺してやるという。

ようやく騙されていたことに気がついた静子が
自分が死ねば保険金が入らないと言うが
江藤は静子が死ねば委任状もあるので
シズたちのところへいくのだと言った。



松本清張の紐

静子が殺されそうになった時に
正子が腕時計を取って江藤に投げつけた。
その隙に静子は江藤から逃げた。
しかし、その後も江藤は執拗に二人を追ってくる。

やがて原が到着し、遊覧車が止まっていて
外に正子と静子がいるのを発見し
慌てて登っていった。

二人を殺そうとする江藤に銃を向けるが、なかなか江藤には当たらない。
しかし、江藤は警察が来たのを知って二人から離れた。
すると遊覧車が動き出し、一人離れたところにいた江藤にぶつかり
江藤は下に墜落してしまう。





正子と原はそれぞれ上司から行過ぎた行為を起こしたことで
厳重注意がされたが、最後は良くやったと労をねぎらってもらった。


事件解決後、正子と原は再び街で会った。



松本清張の紐


静子は警察に捕まり、安太郎に無理強いされたものの
自分にも殺意があったことを認めたために
殺人罪で起訴されそうだった。


安太郎に強要されてやったことで正子は安太郎の悪意さえ感じた。
もしかしたら、安太郎は静子が江藤に気があったのを
気づいてたのではないかとハッとした。


だけど、それは今となっては誰にもわからないことだった。











酒井和歌子と宇津宮雅代の共演で大昔から気になっていたドラマ。
かなり前に突然放送されたときは嬉しかった。
その後は度々再放送されていて、ありがたみは薄れていますが。


題名の「紐」だが、静子は安太郎を殺すことを拒否したが
死んでも男の面子を保ちたかった安太郎は
そんな静子を殴りつけてまでも自分を殺させる。
「おれを憎んだら殺せる」と言われたときに
これまでの理不尽な扱いを受けてきた思いが出てきて
首に紐をかけて殺したが、そのときにこれまでの習慣で
無意識に安太郎を気遣ってしまい紐を蝶結びにしてしまった。

正子は蝶結びから殺す相手に配慮をしている気配を感じ
犯人は安太郎に気を遣ってしまう相手ではないかと思いついた。


松本清張の紐

ドラマはいきなり映画館内の映像から始まります。

映画は中村雅俊と檀ふみが出ている「俺たちの時」で
切符売り場の看板横には、前売り券が800円と書かれていた。


松本清張の紐

売り場窓口の横には「男はつらいよ」のポスターが。
このドラマの制作も松竹ですから。


俺たちの時

映画の映像も少しだけ使われています。
特にアリバイの時に重要になるのが
若者(中村雅俊)のゲタの鼻緒が切れる場面。



松本清張の紐

ロケ地は横浜の戸塚区にあったドリームランドです。
どうやら経営悪化で2002年に閉園してしまったようですね。





お気に入り

タグクラウド


管理人用リンク

他はリンク欄にまとめました

公式サイト

DREAM/ 新日本プロレス/ 鹿島アントラーズ/

国内WEBサイト

スポナビ/ GBR/ デイリー/ J’s GOAL/

海外WEBサイト

SHERDOG/ MMA NEWS/ MMA WEEKLY/ MMA-Core.com/

ランキングからブログを探す

人気blogランキング
鹿島アントラーズ

当ブログの人気ページ

ブログパーツ

スポンサードリンク

月別アーカイブ

07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  01  12  09  08  12  02  01  12  11  10  01  01  10  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 


Powered by SEO Stats

  • seo

QRコード

QRコード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる