2017/08/16
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

2017年08月16日

        

「京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医」(1986年) 三ツ矢歌子版 

category - 土曜ワイド劇場
2017/ 08/ 16
                 
京都妖怪地図シリーズ第4弾!



1、2作目は宇津宮雅代主演で、長年生き続ける主人公が妖怪で
相手の男性とは結ばれず悲しい生涯を終えるのですが
3作目は三ツ矢歌子主演でしたが、主人公が妖怪ではなくて
パートナーが妖怪で、しかも男女の恋愛ではなくて
レズビアンという異色の設定で放送されました。



今回は前作に続いて、三ツ矢歌子主演で
主人公が妖怪かつ愛する相手も異性という
原点に戻った設定になっています。



●「京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医」  1986年8月16日
脚本: 保利吉紀
音楽: 渡辺兵夫
監督: 田中徳三
制作協力: 京都映画
制作: 松竹
出演: 三ツ矢歌子、中山仁、高田瞳、遠藤太津朗、
桂朝丸、斉藤林子、近江照子、筧晃司ほか


京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医

折笠涼子(三ツ矢歌子)は一人の男性を思い続けて
四百年もの間生き続けている。


涼子は鳴滝医科大学の付属病院でで外科医長を務めている。
怪我をしたときに担当した縁で
同じ大学の学生田村徹(筧晃司)から愛を告白されていた。


誕生日の日、徹が涼子の部屋にケーキを持ってやってきて祝ってくれた。
涼子と徹はその晩、愛を交わした。
その後、徹はホルモンの異常分泌という奇妙な死に方をした。



京都府警の早川六助(遠藤太津朗)は去年も得体のしれない事件が起きていて
今度こそは尻尾を捕まえてやると意気込んだ。


水品邦夫教授(西山辰夫)の娘婿の草野洋平(中山仁)が
涼子たちのチームに配属された。
当面草野は妻の芳枝(高田瞳)、息子一郎と共に、
水品の家で同居することになった。
涼子は草野を一目見て驚いた。
それは涼子が長年思い続けてきた男性とウリ二つだったからだ。



京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医

早川は徹の検視を涼子に依頼した。
執刀は草野が行ったが、解剖結果が真っ二つにわれた。
死因は同じだが、涼子は病死と判定し、草野は他殺だと反論する。
結局医長の涼子を立て、病死ということで報告することになった。

だが、納得のいかない草野は深夜徹の遺体を調べ
顔に口紅が付着していたことから、当日女と関係を持ったことを知った。



京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医

草野は口紅の分析をすすめ、早川にも徹の女関係を調べて欲しいと依頼する。




この暑いさ中に、涼子の部屋には加湿器が置かれ
湿度が高く保たれていて、窓にも常時水滴が垂れていて
涼子にただならぬものを感じていた。



京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医

涼子は昔、阿国歌舞伎の一座の踊り子で
若武者と恋に落ちたがこの世で結ばれないと心中をしたが
ひとり生き残ってしまい、その後は亡くなった恋人の面影を求めて
若い男たちの舌尖からホルモンや酵素を補給しながら
四百年も生きながらえてきたのだ。
ホルモンの異常分泌を起こした男たちはその犠牲になり死亡していた。
湿度が下がり、乾燥すると妖怪になってしまう。



京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医

草野は解剖結果の相違をめぐり涼子と接しているうちに
涼子が自分に好意を持っていることを打ち明けられる。




芳枝は自宅に現れた化け物となった涼子の姿を見て気味悪がる。



早川は徹の女性関係を洗ううちに
その相手が涼子であることがわかり、彼女の身辺を洗い始めた。

京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医

草野は涼子から愛を告白されたことを利用して
彼女の正体を暴くために涼子と関係を持った。
鏡台に例の口紅があるのを見つけた。
その頃草野は、だんだん死んだ徹と同じように
ホルモンの異常による体の不調を感じ始めていた。

水品に診てもらうと内分泌の機能低下であることがわかり
今度こそ涼子の正体を暴いてやろうと心に誓う。



京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医

芳枝は草野の女性関係を疑っていた。
ある日、一郎が交通事故にあい涼子が手当てをした。
そこへ芳枝が訪れ草野のことでむしゃくしゃしていて
一郎を迎えに行くのが遅れたといい草野をなじった。

涼子は命をつなぐためにディスコで若い男を見つけ
男はその後死んでしまう。


目の下にクマが出来た草野は涼子の部屋へ行き
今度こそ真実を掴もうとする。
このまま自分と付き合うと草野の命を奪うとわかっていた涼子は
草野にこれまで犠牲になった男達のアルバム写真をみせて
ついに正体を明かした。



京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医

涼子が加湿器の電源を落とすと、湿度はみるみる下がっていき
涼子は美しい女医から400歳の老婆へと姿が変わっていった。

涼子は草野が独身のときに会いたかったといい
このまま一緒に死のうと思ったがそれはできず
あなたの手であの世に送ってくださいという。

一旦はナイフを手にした草野だが、それは出来ずに
最後は涼子が自分の手でナイフを刺した。


すべてが終わり、草野がマンションから出て行くと
つけていた早川が入れ替わりに涼子の部屋に入った。

暗がりの部屋で早野が見たものは、ベッドに眠るガイコツで
早川は悲鳴をあげて部屋を飛び出してしまった。



京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医

草野は涼子と訪れた川に行き、彼女が大切にしていた
黒と赤の折鶴を一緒に川に流してやった。


妖怪を見てしまうタクシーの
運転手で桂朝丸が出演してました。
タクシー運転手ってイメージだと、幽霊を見てしまう確立が高そうですよね。





さて今回四百年生き続ける妖怪を演じた三ツ矢歌子は
妖怪に扮するために顔全体にオブラートを張り
上からドーランを塗るといった念の入ったメークをしました。

既に記事にした3作目で三ツ矢歌子が
夫に出演するのを反対されながらも
女優魂からどうしてもやりたくて
引き受けたというエピソードを書きましたが
今回もメークの出来上がりを見て
一人の男性を400年も思い続けた
女の哀れさに思わず涙がこぼれたというから
女優が役に入り込むすごさを感じました。



京都妖怪地図はこのあと90年代に入ってから
叶和貴子、万田久子で2作品が作られます。

刑事が芦屋雁之助というのはいいんだけど
惚れられる男が石原良純になったりして
イマイチです。

放送も夏ではなくて、春とか秋にやったんですよね。


やっぱり4作品目までが良かったです。




京都妖怪地図シリーズ 記事一覧


◆ 「京都妖怪地図・嵯峨野に生きる900歳の新妻」

◆ 「京都妖怪地図・きらら坂に住む400歳の氷女」

◆ 「京都妖怪地図・鳥辺山に住む八百歳の女子大生」

◆ 「京都妖怪地図・河原町に棲む四百歳の不倫女医」



            
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