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2017-09

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2017リーグ 第26節 アルビレックス新潟戦、天皇杯浦和戦、第27節 ガンバ大阪戦 - 2017.09.18 Mon

■Jリーグ第26節 鹿島アントラーズ 4-2 アルビレックス新潟
2017年9月16(土) デンカビッグスワンスタジアム 18:03キックオフ/25,453人


【スタメン】
GK 曽ケ端 準
DF 伊東 幸敏、植田 直通、昌子 源、西 大伍
MF 三竿 健斗、レオ シルバ、レアンドロ、土居 聖真
FW 金崎 夢生、金森 健志


【控え】
GK クォン スンテ
DF ブエノ、山本 脩斗
MF 永木 亮太、小笠原 満男、中村 充孝、安部 裕葵



【得  点】 49分、67分、81分 レアンドロ、89分 金崎 夢生

【交  代】 61分 金森 → 安部、86分 レアンドロ → 山本、89分 土居 → 永木


この間は見始めようとしたところ、アッサリと失点してしまいもうなんだか見るのがつらくなってしまった。
前半だけで2失点で、本当にどっちが首位だかわかんないふがいなさでしたね。


それでも後半ギアがかかったのか、一点返し2点目が入ったくらいでこれはいけるんじゃないかって気がしてきた。
終わってみればレアンドロのハットと金崎のPKで4点取って逆転勝利。
まさに劇的な一戦となりました。


終わってみれば大興奮の忘れられない試合となりましたが、もうこういうヒヤヒヤする展開はナシでいきたいもんです。





レアンドロ、助っ人5年ぶりハット!0―2から逆転勝ち

最下位新潟に苦戦を強いられたが、MFレアンドロが救った。後半4分、右CKからヘディングで押し込むと同22分、同36分に左足で2得点。鹿島では12年10月6日のF東京戦(カシマ)でMFドゥトラが記録して以来のハットトリックで逆転勝利に貢献した。「誰が点を取るかは重要ではなくて、勝つことが重要だ」と胸を張った。


鹿島でのハットトリックって2012年以来だったんですね。
鹿島というとハットトリックとか得点王のイメージがあまりないんですが、こうやって目立つ選手が出てきてくれるのはうれしいもんです。
今後どれだけ得点数を伸ばせるのか期待ですね。



鹿島26戦19勝、クラブ史上最速ペースで首位走る



今季の鹿島は、クラブ史上最速のペースで勝ち星を積み重ねている。26試合で19勝1分け6敗。26試合消化時点で19勝は、現行の年間34試合制となった05年以降では、年間王者となった昨年のクラブ過去最多の16勝を上回る。残り8試合。これまで4チームがマークしたJ1のシーズン最多勝となる23勝も更新しそうな勢いだ。

 この日の新潟戦では0-2から後半に4点を集めて逆転。今季は先制した試合で14勝1分けと負けなしだが、先制点を許した試合でもリーグ最多の5勝。





なんか今年磐田とか川崎、FC東京に負けた試合が頭に残っていて、かなり負けている印象があったのでこれも意外でした。
こうやってデータ出されると、残りの試合も結構勝ち続けることができるんではないかと前向きな気持ちにさせられます。


残っているリーグ戦と天皇杯はなんとしても獲りたいですね。


そろそろ、ペドロも復帰するんでしょうが、ここらで金森のゴールも見たいところ。
意地を見せて欲しいです。


鹿島鈴木「ソガさんリスペクト」丸刈りブームに拍車


鹿島アントラーズの「丸刈りブーム」に、ますます拍車がかかってきた。18日、台風一過の影響で35度近くまで気温の上がった茨城・鹿嶋市内で行われた練習。FW鈴木優磨(21)とMF梅鉢貴秀(25)の2人が丸刈り姿でファン、サポーターを驚かせた。。GK曽ケ端準を筆頭に、MF小笠原満男、DFブエノ、MFレオ・シルバなど丸刈り経験者の多い鹿島だが、DF西が30歳の誕生日を機にイメージチェンジしたことで火がついた。左太もも痛で別メニュー調整中のMF遠藤康が続くと若手にも波及した。



西から始まって丸刈りブームは勢いを見せているようですね。
個人的にはサッパリしているヘアスタイルは似合う人ならいいなと思っているので、次は誰がやるのか楽しみです。
むさくるしくて暑苦しいのよりは清潔感があってイイ感じ。



■第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 ラウンド16
鹿島アントラーズ 4-2 浦和レッズ
2017年9月20(水) 熊谷スポーツ文化公園陸上競技場 19:00キックオフ/10,051人


【スタメン】
GK 曽ケ端 準
DF 伊東 幸敏、植田 直通、昌子 源、山本 脩斗
MF 小笠原 満男、レオ シルバ、中村 充孝、レアンドロ
FW 金崎 夢生、土居 聖真


【控え】
GK クォン スンテ
DF ブエノ
MF 三竿 健斗、永木 亮太、安部 裕葵
FW 鈴木 優磨、金森 健志



【得  点】 7分、51分 金崎 夢生、74分 中村 充孝、90分 土居 聖真

【交  代】 58分 金崎 → 鈴木、81分 小笠原 → 永木、87分 中村 → 安部



新潟戦で早々に失点してしまい、その反省を活かしてかこの日は
早い段階で先制点を挙げもっと楽に試合を運べるかと思ったのだが。


後半に入りあっという間に同点に追いつかれてしまったが
今の鹿島にはそこから逆転する力がついているんですね。

ルヴァンカップを落としているだけにリーグと合わせて天皇杯はなんとしても獲らなければいけないタイトル。

あつたかと土居が久しぶりに得点をしてくれたのがうれしい。


第27節 ガンバ大阪戦


■Jリーグ第27節 鹿島アントラーズ 2-1 ガンバ大阪
2017年9月23(土) カシマサッカースタジアム 19:03キックオフ/28,565人


【スタメン】
GK 曽ケ端 準
DF 西 大伍、植田 直通、昌子 源、山本 脩斗
MF 永木 亮太、レオ シルバ、中村 充孝、レアンドロ
FW 金崎 夢生、土居 聖真


【控え】
GK クォン スンテ
DF ブエノ、伊東 幸敏
MF 安部 裕葵、小笠原 満男
FW 鈴木 優磨、金森 健志


【得  点】 45+3分 レアンドロ、90+2分 植田 直通

【交  代】 67分 中村 → 安部、80分 レオ → 伊東、87分 土居 → 鈴木



木曜日頃からちょっと風邪気味で熱っぽさがあり、この日もちょっとぼーっとしながら見てました。
それに加え試合をじっくり見ていられない時間帯だったので、ほぼ音声による観戦のような形になってしまった。
夜になり一仕事終えてから、その後携帯でDAZNで終了前の10分程をもう一度見直した位だった。


三連休位から私の周りでも風邪をひく方が多いので皆さんもお体にはお気を付けください。
体調はちょっと悪いくらいでも、不快感があり、自分のパフォーマンスも最大限に発揮することができず精神的にもよろしくないですから。




浦和戦で試合の入り方がよくなったかと思いきや、この日は新潟戦に戻ったかのような開始早々の失点で始まった。
今季ガンバは調子が悪いようだが、ベテラン遠藤が効いてていやらしい存在でしたね。
今後の日程見ても楽な相手はひとつもないなってかんじ。


ソガのミスからの失点で始まりましたが、あれはあそこであのタイミングで打ってきた選手の方がすごいなぁと思いました。
確かに油断しちゃったのもあるんでしょうが、相手はそのスキを見逃さずにチャレンジする姿勢を褒めたいですね。


だけど、今のアントラーズは神も味方してくれてるって感じで、前半終了間際に金崎のPKが失敗に終わるところを好調のレアンドロが細かいところを通して同点に追いついた。
前半で同点に持ち込めたのは大きかったなと思います。


ただ、後半シュートを打てどもなかなか決まらない展開にはジリジリさせられた。

そして、最後の植田の気迫の決勝点。
なんか岩政がいた頃を思い出しました。
その前からゴール裏の声もひときわ大きくなり、決めた時には本当にシビれました。



優勝へ向けまだまだ気が抜けない戦いが続きますが、今年は早めに優勝を決めてもらいたいものです。
川崎が引き分けたことで2位との勝ち点差が開いてきましたが、もっともっと突き放したいところ。



(2017年9月25日追記)





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稲川淳二の怪談ナイト MYSTERY NIGHT TOUR 2017@日本青年館 - 2017.09.17 Sun

今年もあいつがやってくる・・・

ということで、今年も予定通り稲川淳二の怪談ナイトへ行ってきました。


■ MYSTERY NIGHT TOUR 2017 稲川淳二の怪談ナイト
~怪談古稀 四半世紀連続公演~
2017年9月15日(金) 18:30怪宴 満員御霊
日本青年館ホール


今回は3年ぶりの日本青年館での会談ナイト。
なんと会談ナイトは25年連続公演ということで
今年はこれまた興行数が増えているとか。



だが、この日は咳が出ていたということで声が枯れ気味。
カツゼツの悪い淳ちゃん、細かいところがちゃんと聞き取れるよう
怪談を話している間は淳ちゃんの話しに集中しなくてはと思った。




今年のセットはちょっと変わっていて昭和の風景ではなく違和感だったのだが
これは淳ちゃんの工房を再現したということで納得。

こんな建物で普段仕事をしているんですね~。
作業部屋は大きな窓があり自然を眺めながら精力的に
仕事をしている淳ちゃんの姿を想像してしまった。



稲川淳二の怪談ナイト

これ写真だと思っていたけどイラストなんですと!
目の中にはオオカミが描かれています。

よーく見ると、髪の毛ヒゲの一本一本やしわが繊細に描かれていて
その表情と相まって迫力がある。


3年前まで会談ナイトをやっていた旧日本青年館から少し離れた場所に出来た
今回の新日本青年館はオープンしたばかりで、道を間違えてしまい
大回りをしてから到着したので開演前にグッズは買えず・・・。


入場時に渡されたグッズのチラシを見て「こなきもち」にひかれつつも着席した。


旧日本青年館は味がありましたが、新しいのはさすがにキレイ!という印象だった。
旧日本青年館は二代目で、今回は三代目。
初代の歴史などもサックリ話してくれましたよ(^^♪


怪談を真剣にやろうと決心してテレビの世界からは距離を置いた淳ちゃんですが
今年は25年ということもあっていつも以上にメディアの露出が増えたとか。


またもとは工業デザイナーということで、自らが手掛けた作品を
口頭でさらっと説明してた。
本人も言ってたが、工業デザイナーとしても非常に優秀なんですね。
そののちにリアクション芸人としても世に知られ
食えると思ってなかった怪談の仕事も成功させるとは!


怪談は本当に本人が好きなんだなぁというその気持ちがひしひしと伝わってくる。


(注意:ネタバレくさくなっています。読みたくない方は飛ばしてください。)

細かいところ全てが聞き取れたわけではないのと記憶頼りなので
大体こんなところといったかんじです(^.^)/~~~


ご常連さんはすでに聞いたことがある話しばかりかもしれませんが。





*******************************************





●1つ目はある男性の妻看護師さんのお話し。

妻が勤めている病院に、死期も近そうなある老婆がいた。
表情もない老婆に妻はある日ガシッと腕を掴まれた。
それは枯れ果てた老婆の力とは思えないくらいの強さだった。

だが、その老婆も死んでしまう・・・。


仮眠室で妻が寝ていると、霊安室から老婆の霊が近づいてきた。。。

そして、妻はある晩自宅でうなされてしまい異様な状態に陥り病院へ行くのだが
医師はどこも異常がないのだといい病気ではなく科学的なものではない理由によるもののようだった。


鹿島神宮の近く(?)の霊媒師に男は妻を連れていってみてもらうことにした。
霊媒師はかなりの費用がかかるといったが、男は費用は払うといいその場で
お願いすることになった。


妻に悪さしている霊の正体は、先日病院で亡くなった老婆
スガノミチヨだった。
ミチヨが憑りついた妻は「なぜ息子を見殺しにした!?」と
霊媒師を絞め殺そうとしこれからなんとか逃れた霊媒師は
男から費用も受け取らないまま二人を帰した。


その後、妻は普通の状態に戻ったのだが
男は「息子を見殺しにした」というセリフと
霊媒師のおののきかたが解せなくそれを探り出そうとする--。

霊媒師がいた家は焼失し、霊媒師の秘密が明らかになる。



●2つ目は淳ちゃんの高校時代の同級生の話し。


父親を早くなくして母子家庭に育った友人。
母親は離れた場所にある旅館へ勤めていて
友人は少年時代、一人遊びをしていた。

ある日遊んでいる最中に友人は骨折をしてしまった。
怪我をしたまま友人は母がいる旅館へ行こうとするが
その時遭遇したある出来事とは?



●3つ目は淳ちゃんが昔テレビ朝日の「アフタヌーンショー」に出演していた時代の話し。


今回は25周年ということで初期に話した怪談も取り上げているようだ。
アフタヌーンショーで共演した福富太郎が体験した恐ろしい出来事。


キャバレーを経営していて「キャバレー太郎」と呼ばれた福富さんは
美術収集家としても有名だった。
そんな彼がある面を手に入れ、そこから身も凍るような出来事を体験する。


忙しい福富さんは、本宅がありながらも遅いときは都内の豪華マンションに帰る。
そこにはぎっしりと美術品が置かれていて、新しい面も早速そこに飾られた。


ある晩、マンションで寝ていた福富さんは自分の唸り声で目が覚めた。
部屋はなぜだか赤く染まって見え、そこへマネージャーから電話が入り
四号店の火災を知らされる。


再び同じ状況に陥った福富さん、部屋はより赤みが増していて
店の女の子が自殺を遂げた連絡を受ける。


そして、より一層赤みが濃さを帯びた部屋で福富さんが見たものは!


霊媒師のところへ行った福富さん。
そこで奇妙な事件の元となるあるものの正体が暴かれる!


これが舞台の演出もあり一番怖かった!!


●最後は森末慎二さんから聞かされたある女性の話し。


不良グループのおかげで修学旅行がとりやめとなり
その間学生たちは自由行動をしていいことになった。


キョウコたち仲良しグループはある場所に旅行へ行くこととなった。
キョウコは親に内緒で付き合っているボーイフレンドと現地で会うことになっていた。

若い女子のグループは親から離れて友人たちと過ごすことになり
それはもう大はしゃぎだった。

キョウコたちは貸し切り状態のバスに乗って目的地へ向かう途中
峠でドスンという衝撃を受けた。
だが、衝撃音がなかったかのように、それ以前の世界のままだった。


一同が宿泊先に到着すると、キョウコはリーダー格の友人から
ボーイフレンドが事故死したことを告げられた。
キョウコは信じられなくてそれを確かめようとするがなぜか確認できない。


ところがそのボーイフレンドがキョウコのところへやって来てドアを叩く!
ドンドンドン ドンドンドン、キョウコはボーイフレンドがいるドアへ行こうとするが--。



これまた、生と死の狭間での不思議な出来事。
だが、最後のオチが・・・。



*******************************************


怪談は四話で、すぐに心霊写真のコーナーへ。


写真は4つか5つ位だったような。
その中にはレギュラーと言ってもいい写真も3点ほどあった。


川(沼?)から顔を出す、年々進化のある男のやつ。
去年とはまた違ったように見えて、今年は怖くなかったなぁ。


それと桜をバックに、逆さになった不気味な顔。
これより一層クッキリ度がアップしてたように思ったんだが
ご常連さんはどう感じただろうか?



あと、蝋人形のやつも以前やったような。
女の顔に見覚えあるし、蝋人形に・・という設定も同じだった気が。


多分初めて見たのは、階段の顔のやつ。
これ表情と目の光り方が気持ち悪い。


さて、心霊写真も終わりそろそろ淳ちゃんともお別れです。
最初は発作を起こしたらなんて心配してたけど無事に公演は終了。


最後は1階席、2階席お客さんの顔を一人ひとり確かめるように
手を振って舞台を去っていった。


稲川淳二の怪談ナイト


会場を出る時にすれ違った若い女性二人組が
「今日は来てよかった」と言っていた。
こうやってリピーターが増えていくんですね。


「怪談だけ話して終わるのかと思ったけど
結構笑いがあるんだね~。」という声も聞こえてきた。



日本青年館は千駄ヶ谷信濃町の中間地点で
どちらから歩いても約12分かかるらしい。


駅から12分歩くなら新宿から徒歩で行っちまえ!と思い
往復ぶらぶらと飲食店に入りながら行ったので結構歩いたが
不思議と疲れが出ずに逆に栄養補給されたような形で帰宅して
入浴後も作業に没頭して深夜までこなしてしまった。


にもかかわらず、早朝にスッキリお目覚め(^_-)-☆

いいエネルギーと波動を受けて気分爽快ですわ。
といってもその後昼寝してしまいましたが(-_-;)




稲川淳二の怪談ナイト

チラシ見たときから気になっていた「こなきもち」ですが・・・


淳ちゃんが怪談を話す前に言っていた「こなきジジイ」似で
こなきさんと呼ばれている人をモデルにした「こなきもち」を
公演終了後に買おうとしたところ完売で買えませんでした(泣)。


次回は公演が始まる前にしっかりとグッズは手に入れようと思います~。




ベルギー奇想の系譜展@ザ・ミュージアムはおすすめの展覧会 - 2017.09.16 Sat

先日、渋谷Bunkamura のザ・ミュージアムへ
「ベルギー奇想の系譜 ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで」を見に行ってきました。



ベルギー奇想の系譜展


平日の開場30分後位に行ったので空いているかなと思ったのですが
予想よりは人が入っていました。


今回は”奇想”のルーツをたどるということで
北方ルネサンス時代から現代にいたるまで
ベルギーの芸術作品に受け継がれてきた
奇想の系譜を紹介するものとなっています。


”奇想”といえばヒエロニムス・ボスですが
ボスの死後は彼の作風を継承した
”ボス・リバイバル”が生まれます。

ボスの地獄やその独特の世界観を描いた
ピーテル・ブリューゲル(父)も第二のボス的存在だ。


フランドル地方は古くから毛織物が栄えた一方
戦争の舞台となったことも有名で
生き残るための知恵として「皮肉」が身に着けられた。


奇想・・・奇妙な人物たちがうごめく地獄の風景、
骸骨、魔物たち、それらを皮肉的に時には
ユーモラスに表現した作品の数々が展示されていた。




ベルギー奇想の系譜展

≪聖クリストフォロス≫ ヤン・マンデイン 


ボスの世界が現されたヤン・マンデインの作品。
左側の魚をはじめ、ひとつひとつのモチーフがそれを現している。
中央下のクリストフォロスは幼子のイエスを背負って川を渡るのだが
この奇異な風景をみてどうかんじたのだろうか。

シブイ表情をしているのは、背負っているイエスの
異様な重さだけが理由ではなさそうだが。




ベルギー奇想の系譜展

≪娼婦政治家≫ フェリシアン・ロップス(原画)
アルベール・ベルトラン(彫版) 1896年


裸の女が目隠しをされ、黒のストッキングと手袋嵌めて豚を連れて歩いている。
私利私欲に目のくらんだ政治家たちをこの娼婦になぞらえて表現している。





ベルギー奇想の系譜展

≪大家族≫ ルネ・マグリット 1963年

マグリットがよく使う「空」「海」「鳥」が登場する作品。
鳥の形をした青空がやたらとデカく描かれていて印象的だった。
薄暗い背景に明るい青空の鳥がとても映えている。


地獄、怪物、魔物たちグロテスクな作品群の中にあって
私はこの絵からは”希望”が感じられた。




ベルギー奇想の系譜展

≪聖アントニウスの誘惑≫ ピーテル・ブリューゲル(父)(原画)
ピーテル・ファン・デル・ヘイデン(彫版) 1556年

目は射貫かれて液体が流れ出していて、耳からも船に乗った人が出てくるという奇妙な世界。





ベルギー奇想の系譜展

≪舞踏会の死神≫ フェリシアン・ロップス 1865~1875年頃


またしてもロップスの作品。
もともとぼやけているうえに、画像ではさらに拍車がかかっているので
わかりづらいのですが背後には紳士が描かれています。

その紳士を誘うように、女ものの衣装を来た骸骨が恍惚として踊る姿が
なんとも不気味だ。

だけど、その不気味さの中に滑稽さが感じられる。





ベルギー奇想の系譜展

≪生きる残るには脳が足らない≫ トマス・ルルイ 2009年


これは現代アーティストの作品。
タイトルが「生き残るには脳が足らない」というインパクトがあるもので
それはタイトルだけでなく、やたらと巨大化した頭を体は支えきれなくなり
ついには地面に落ちてしまった。

その頭のデカサも尋常ではなく印象に残る作品だった。



作者いわく、朝から晩まで作品の事ばかりを考えていて
ついつい頭でっかちになってしまう。
そんな芸術家の姿を揶揄したものであるということだ。


これは情報化が進んでいる現代に身を置く我々も同じこと。

自分も頭であれこれ考えすぎるのではなく
時には脳を休めて感覚的なものを研ぎ澄ますよう意識しているので
他人事としては考えられないですね。


ボス的世界は好きなのでごくごく軽い気持ちで行った展覧会でしたが
思った以上に楽しめる内容になっていました。


ザ・ミュージアムはアクセスもいいですし、非常に見やすい美術館です。
あまり混雑もないのでストレスを感じることなく自分のペースで鑑賞できるのが魅力。


濃縮度の濃い魅力がギュッと詰まった展覧会で
奇想の世界は気軽に楽しめるものなので初心者の方にもおすすめです。


私も今回、本当に行ってよかったと思える内容だったので
会期終了が迫っていますが興味がある方は是非足を運んでもらいたいものです。





アルチンボルド展@国立西洋美術館 - 2017.09.09 Sat

先日は上野にある国立西洋美術館で
「アルチンボルド展」を見に行ってきました。


アルチンボルド展 国立西洋美術館


行ったのは日曜日の1時半は過ぎていて、それなりに混んでいました。
曜日と時間を考えると思ったほどはという感じでしたが
会場内は混雑してましたので自分のペースでサクッと見て回ることにした。


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ジュゼッペ・アルチンボルド (1526~1593年)
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アルチンボルドは1526年イタリア・ミラノ生まれで
16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した画家である。


野菜・果物・魚屋書物といったモチーフをユニークな形で組み合わせた
寓意的な肖像画が特徴で、自然科学に関心を示したマクシミリアン2世や
芸術愛好家として知られたルドルフ2世という神聖ローマ皇帝たちの寵愛を受けました。


また20世紀のシュルレアリスム以後の芸術家たちにも大きな刺激を与えた。




アルチンボルド展 国立西洋美術館

エントランス前には代表作の一つ ≪冬≫ 1563年 のスクリーンがかけられていました。
冬を象徴する枯れ木にのど元には果物がぶるさげられている。



その発想の一つ一つがとてもユニークで、原画や拡大されたものを
改めてまじまじとみるとその緻密さに驚かされます。


以下はアルチンボルドの上下絵




アルチンボルド展 国立西洋美術館


上は野菜の生物がですが、これを逆さにすると全く異なった絵になります。






アルチンボルド展 国立西洋美術館


≪庭師/野菜≫ ジュゼッペ・アルチンボルド 1590年頃


なんと野菜を使った肖像画に早変わりしてしまうんですね~。



アルチンボルドはローマ皇帝マクシミリアン2世に春、夏、秋、冬の
4点からなる『四季』と、大気、火、大地、水の4点からなる『四代元素』を
捧げました。


四季は年若い「春」から始まり老人の「冬」まで各世代の肖像画として描かれています。
『四代元素』を『四季』に対応して展示してあり、これがとっても面白かった。



アルチンボルド展 国立西洋美術館

≪春≫ ジュゼッペ・アルチンボルド 1563年

春を感じさせる色とりどりの花で男性が描かれている。




アルチンボルド展 国立西洋美術館

≪大気≫ ジュゼッペ・アルチンボルド 1566年頃


「春」とペアになっている「大気」は花の代わりに鳥さんたちが使われている。
何度見ても鳥だけで人間に見せるという構成にビックリ!

しかも沢山の鳥たちが繊細なタッチで表現されていて、鳥たちの表情も豊かなのだ。





アルチンボルド展 国立西洋美術館

≪大地≫ ジュゼッペ・アルチンボルド 1566年頃

こちらもよくこれで顔が作れたなと感心する。
特に目、鼻、口元が本当に面白い。




今回の作品はアルチンボルドだけでなく
レオナルド・ダ・ヴィンチの素描画を含む約100程展示されています。


6月から始まったアルチンボルド展も今月の24日で閉幕します。

わかりやすく、ユニークな作品が多いために
普段美術館賞をする人だけでなく一般層も多いため
これからの週末は混んでくるのかなと思います。


行かれる方は午前中か、午後イチくらいまでなら
落ち着いて見れるはずですので早めの鑑賞をおすすめします。




「第三の女」  (1982年) 夏樹静子のフランス犯罪推理大賞受賞作 - 2017.09.04 Mon

1982年は7月から3か月間にわたり5周年記念作品が3作品放送されました。


7月が 「戻り川心中・涙で捧げる天才犯罪」


8月が 「透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻」



最後が「第三の女」でした。



●「第三の女・箱根富士山-マドリッド古城、
謎の殺人契約・愛されて死にたい」」  1982年9月4日
原作: 夏樹静子  『第三の女』 
脚本: 柴英三郎
音楽: 大野正雄
監督: 永野靖忠
制作: 東映
出演: 天知茂、樋口可南子、あべ静江、山形勲、
加藤武、ポール・ナチー、ラ・ポーチャほか


マドリッド大学の衛生学研究室で助教授をしている
大湖浩平(天知茂)は、上司の吉見教授(山形勲)に
激しい殺意を抱いていた。

吉見は食品カビの権威だが、食品会社に買収されて
その会社の製品を食べて小児ガンになった事件の
調査結果を捻じ曲げて報告していたのだ。


第三の女

ある日、大湖は友人の別荘で開かれた仮装パーティーに出かけて
鮫島史子と名乗る女と出会う。

強く引き合うものを感じた二人は、仮面のまま情熱のひとときを過ごす。

そして”殺したい人間がいる”という共通の秘密があることを知った。

史子の相手は箱根のホテル経営者の娘永原翠(樋口可南子)で
翠は二年前に史子の愛する男を殺したのだが
証拠がないまま未だに罪を逃れているという。

数日後、吉見が自宅で毒物を飲まされて死亡した。

大湖は史子の犯行であることを確信した。

さらに数日後、大湖の基に箱根のホテルが移っている絵ハガキが届いた。
今度は大湖の晩であることを彼女が要求しているのだと思った。



第三の女

大湖はためらわずに日本へ向かい、翠を殺す。










福岡に住む大学助教授の大湖浩平は学会でパリに来ていた。
いよいよ明日が帰国という時になって大湖は
晩秋のパリ郊外バルビゾン村の古びた小さなホテルを訪れたが
嵐と雷で停電となった。
その暗闇の中で東京から来たというひとりの日本人女性と出会った。

彼女は二年前からある女に殺意を抱いていた。
その心の冷たい驕慢な女はある男を殺したのだが
警察でも証拠がつかめずに罪から逃れているのだという。

大湖はとっさに「おんなじだ・・。」とつぶやいてしまった。


大学で同じ研究室にいる吉見昭臣が企業と結託して
そこの重大過失を見逃そうとしていることで殺意を抱いていた。
ある製菓会社が作ったポピッコという菓子を食べた
子ども達がガンに罹り補償を訴えているのだが
業者と癒着しニセの分析結果を提出したことで
それを逃れている。


大湖の大学はその地方でも権威のある国立大学で
力のない被害者たちは太刀打ちできない状況にあるのだ。

大湖は吉見に激しく抗議するとアラスカの片田舎の
大学の助教授に飛ばそうとしてきた。




女は鮫島史子と名乗り東京に住んでいて
火曜と金曜の午後から六時までは
オフィスにいるがそれ以外は自宅で翻訳の仕事をしているという。
彼女が殺したい女は箱根湖尻にある
エメラルド・ビューホテルの経営者の娘永原翠であるという。


二人はお互いの顔も見えない暗闇の中で情交した・・・。


大湖は自分が吉見の下で働いている大湖だと名乗ったが
史子は詳しく自分のことを話そうとする大湖の言葉をさえぎり
それ以上は、お互いのことがわからないまま史子は部屋を出て行ってしまった。



大湖は恩師の娘である妻の志保子と二人の娘と暮らしていた。
吉見は自分に刃向かってくる大湖をわずらわしく思っていて
かねてより進められていた大湖のアラスカ転勤を
年内中には返事をしてほしいと言ってきた。



研究室には福岡にある緑園エステートの水島なる人物から
不動産物件について打ち合わせしたいという手紙が来ていた。
大湖はまったく心当たりがなく水島に連絡を取ってみると
津川と名乗る大湖の秘書のような女性から
大湖が物件を探しているという依頼があったらしい。

それが鮫島史子であるような気がして大湖は
翌日の夕方、水島と会うことになった。
水島のもとへ津川から大湖と約束がとれたことの確認のような電話が入った。
だが、水島との会った日は特に変わったこともないまま終わる。


翌朝、志保子が西部新報の津川と言う女性から大湖あてに
電話があったと言ってきた。
今日の午後二時に県立図書館の郷土関係の閲覧室で
二時間ほど会う約束なのでその確認だということだ。
大湖にはこれも心当たりがないことだったが
津川なる女性からのメッセージで
午後の二時に指定の場所に行くことにした。

大湖は見たこともない津川という女性に史子を重ね
彼女がつけていたゲランの香りを思い出すのであった。

図書館はよく専門書を閲覧したり職員にコピーを
お願いすることもあり係りのものとは何人か顔見知りになっていた。
大湖は二時間ばかりいたが会いに来るものはいなかった。

史子が姿を現さなかったことで失望の気持ちが出てきた大湖は
珍しく近くのホテルのラウンジで一杯飲んでから帰宅した。

すると研究室から電話が入り、吉見が自宅で殺害されたという。
吉見教授と敵対している大湖も警察から話を聞かれたが
その時間彼にはアリバイがあった。
それは津川なる女性が作ってくれたものだった。



警察は殺される前の晩、結婚パーティーに出席した吉見と
見知らぬ若い女が二人きりで話していた事実を掴む。
この頃も同時刻に大湖は水島と会っていた。
やはり津川は鮫島史子だったのだ。

警察が吉見殺しの容疑者も絞りきれないまま、新たな年が明けた。
大湖の家に届いた年賀状の束の中に
箱根のエメラルドビューホテルからの絵葉書があった。
大湖は吉見は自分が殺した、次はあなたが翠を殺す番だという
史子からのメッセージだと受け取った。

大湖は帰国してからもバルビゾンの小さなホテルで
わずかな会話と体を重ねただけの史子の存在が頭から離れなかった。

大湖は翠殺害の準備で彼女の身辺を探るのと同時に
史子の正体もつかみたい衝動に駆られる。
翠は何年か前まで東京にいたが箱根に戻ってきて
たまにピアノを弾いている。
茜という腹違いの妹がいることもわかった。



あの日史子が言っていた「二年前」と「ガスストーブ」を
キーワードに図書館の新聞の縮小版を調べていくうちに
翻訳家の久米倫也がガス中毒死していた事件を探り当てた。
久米には悠子という当時27歳になる妻がいた。
翠とは不倫関係にあり事件も翠が行った殺人ではないかという
見方がされていたようだが決め手がないまま過ぎていた。
悠子が史子の正体ではないだろうか。


悠子は火曜日と金曜日は鎌倉の会社で働いている。


大湖は何度か箱根へ行き翠の生活を調べ上げ
ある日車で出かけようとガレージに来たところを
襲いナイロンストッキングで絞め殺してしまう。


史子にもう一度会いたいという気持ちを抑えられなかった大湖は
悠子が北鎌倉に引っ越していることを調べて
ご主人の知り合いだと偽って連絡を取り麻布のホテルに呼び出し
夫から預かっていた本を渡すことを理由にホテルの部屋に連れ込むと
ふたりにしかわからないあの晩の話の続きをした。



//////////////////////////////////


日本人で初めてフランス犯罪小説大賞を受賞したといわれる
夏樹静子の「第三の女」のドラマ化。




新幹線殺人事件と美女シリーズ18作の放送を終えた
天知茂の土ワイ出演20作品目という節目の作品でもありました。



小説は1978年に発表され、ドラマは1982年に放送されました。
その後1987年に英訳1989年に仏訳されてから
フランスの犯罪推理大賞を受賞という流れになっています。




簡単なあらすじしか書いていませんが、フランスの片田舎にある
小さなホテルで嵐の晩、停電が起こりその暗がりの中で
日本人の男女が偶然出会う。

ふたりにはそれぞれ殺したい人間がいて
鬱々とした思いを秘めて暮らしていたが
女がふともらした一言をきっかけに
顔や姿が良く見えないままなぜか分身のような感情をもち束の間の情事にふける。
このあたりの描写は夏樹静子らしさが感じられた。


非日常的な男女の出会いの場をフランスにしたことで
ミレーやクールベ、モーパッサンなどの
芸術関係のワードなどがちりばめられて
異国情緒たっぷりな大人のロマンスを演出しています。
互いに素性をきちんと知らないのに何故か忘れられない
存在となり、この愛とも同士ともいえない危うい関係が
”殺意”を仲介しているがために哀しささえ感じさせます。


フランスで出会った二人が、その後福岡と箱根で交換殺人を行う。
バルビゾンで出会った謎の女の正体は誰なのか
最後に意外な人物が明かされるというミステリーとしても読み応えがある。


ドラマのほうを先に見ていたので、記憶が薄れているといいながらも
読んでいるうちに”第三の女”が誰なのかはすぐに思い出してしまいました。


意外性のある結末がみどころです。

しかし、ピアスの穴に目をつけたとは
女性らしさが感じられるなと思いました。







原作ではフランスから始まり、福岡、箱根での殺人なのだが
ドラマではスペインと箱根という風に設定が変わっています。


確か、樋口可南子が二役をやっていたような記憶があります。
それと -LA TERCERA MUJER-と書かれていたはずですが
これ何の意味だったのでしょうか。


第三の女

区切りの五周年記念のドラマとあってスペインロケを敢行。
国際俳優ポール・ナチーとラ・ポーチャと箱根ロケも行い
パーティーでは天知茂の歌う黒田節に合わせて
ラ・ポーチャがフラメンコ風黒田節を踊る親善ムードだったとか。




万引夫人のとんでもない誤解 - 2017.09.01 Fri

●「万引夫人のとんでもない誤解・ダイヤの指輪が誘惑する
”曲げた指!?”」  1984年9月1日
原作: 日下圭介 
脚本: 吉田剛
音楽: 佐藤允彦
監督: 池広一夫
制作: 松竹
出演: 梶芽衣子、近藤正臣、中村晃子、
森本レオ、桜むつ子、今福将雄ほか



デパートの貴金属売り場からあやまって指輪を持って帰ってしまった
人妻(梶芽衣子)が、万引の容疑を恐れ、脅迫者の手中に落ちていく--。


万引を見られたと思い込んだ人妻は、
口封じのために男に体を許してしまう。
それを愛と誤解した男は結婚を迫ってきた。


追い詰められた人妻は、男に殺意を抱く。




「復顔・整形美女の復讐」 (1979年) - 2017.09.01 Fri

身元不明の頭蓋骨に肉付けをしていって
もとの顔がどういうものだったか、
被害者の顔を復元し、捜査に役立てるという復顔シリーズ。




●「復顔・整形美女の復讐」  1979年9月1日
原作: 草野唯雄  『復顔』  「日本傑作推理12選」 エラリー・クイーン編 収録
脚本: 藤森明
音楽: 橋場清
監督: 国原俊明
制作: 大映テレビ
出演: 市毛良枝、田村亮、中島ゆたか、横内正、
名古屋章、根上淳、中村竹弥、江藤純一、
白川和子、梅津栄、チャーリー湯谷ほか


三浦半島の洞窟で、若い女の白骨死体が発見された。
その同時刻、横浜は突然の雷雨に見舞われ
三崎観光に勤める太田(横内正)が稲妻をあびて倒れ
心臓発作を起こしていた。

太田は雑誌記者時代、取材が縁で三崎観光社長
三崎(中村竹弥)の娘君子(中島ゆたか)に気に入られ
付き合っていた恋人の由江(市毛良枝)を殺していた。

一方、警察では死体の身元を割り出そうと医大の
助手(田村亮)に死体のどくろの復顔を依頼する。






頭蓋骨研究の権威である小池五郎は、
宮脇刑事から身元不明の頭蓋骨をもとに
復顔してほしいという依頼を受けた。


事件のことは新聞にかなりのスペースを割き報道されていて
小池に復顔の依頼をしたといういきさつまで書かれていた。


ゴミ置き場にビニール袋に入れられていた
その頭蓋骨に小池は肉付けをしていく。
しかし、七割ほど作業が進んだ時に
小池は突然スランプに陥った。

性格や健康状態など無機質な頭蓋骨から
わかりえない部分がある。
数日復顔する手が止まっていた小池の家に
「科学警察部法医研究室助手」の須藤由江という女性がやってきて
しばらくここに通って復顔法の基礎を教わるように命令を受けたのだという。


こうして思わぬ形で助手が出来た小池は復顔作業を再開した。

由江に基礎をレクチャーしながらも若い女性のむっと来るような
なまめかしい匂いに欲望を抑えながら講義をすすめた。
由江は夕暮れには帰って行くが、翌日昼過ぎにはやってきた。


由江からスーパーインポーズという手法について説明してくれと言われた。
それは、身元不明のどくろの性別や年齢などを割り出して
それと大体の情報が一致する失踪人などの顔写真を拡大しドクロとだぶらせてみる。
由江は実験と称して、このドクロに自分の顔をダブらせてみて欲しいのだという。


その日、由江は小池の家へ来るときだけ香水をつけてきて
夜、バーのホステスのバイトをやっている秘密を教えてくれ
店のマッチを渡された。
科警研は昼だけで、ジキルとハイドなのだという。


三日目、スーパーインポーズはまだかと催促され
小池は由江の顔を触ってみると不思議なくらい頭蓋骨に似ていると感じた。
すると、彼女に触れたことで小池は抑えていた欲望が抑えられなくなり
ふたりは情交を交わした。

その翌日、毎日来ていた由江は待っても来なかった。
しばらく待ってから小池は親しくしている
科学警察研究所の川又に由江が突然来なくなってしまったと連絡を取った。


川又は自分のところには男性の助手しかいないし
須藤由江なんて知らないという。


小池は由江からもらったマッチにかいてあるバーへ
行ってみることにした。
だがマダムは由江は行方不明でもうここにはいないと言った。


彼女の話しでは前に一度だけ来たことがあるような
中年の客が由江相手に飲んだが帰る時になって
財布を会社に忘れてきたと言い出した。


家には金があるので払うという。
仕方なくその男のアパートに由江を付き添わした。
以来、由江は店に出勤せず、男も来なくなった。


自宅に帰った小池は由江の写真を頭蓋骨に
スーパーインポーズしてみた。
それはまさにぴったりとダブった。
信じられないことではあるがこの頭蓋骨は須藤由江のものであるという
結果が導きだされた。


催促が入っていた頭蓋骨の復顔がついに完成した。
宮脇刑事に渡すときに、水商売風な印象があるので
大田区内のバーのホステスなどで四、五か月以前から
行方不明になっている若い女性を調べるといい。
身元が割れれば彼女と最後に一緒にいた男が犯人だ
という情報も与えた。


一週間後、小池の予想はズバリ的中して
事件は解決したというのだが---。


//////////////////////////////////////////////////////////////////


原作は「日本傑作推理12選」 エラリー・クイーン編の第1集の中に収められている
草野唯雄の短編の同名タイトル。


今と同じくドラマが見たくてどんな内容か知りたくなり
原作本を購入し見ているうちに再放送が無事に見れたってやつです。


小説の中の面白い部分をすっと抜き出して
それにオリジナルの設定を盛り込んで広がりをもたせて
2時間ドラマにしたものです。


ドラマの方はずいぶん前に見たので結末は覚えてませんが
小説では怪奇っぽい内容ですが終わりは
非科学的なものではありません。



原作の方に話を戻すと、推理小説が盛んなのは
アメリカ、ヨーロッパ、そして日本なのだが
米欧間は作品の交流が行われているが
日本はそれから除外されているために
日本作家の厳選した作品をエラリー・クイーンの手によって
世界的に紹介していこうという試みです。


その第1集十二作品の中のひとつが「復顔」です。

他に土ワイでドラマ化された
森村誠一の「魔少年」、西村京太郎の「優しい脅迫者」も
こちらに収録されています。




****** 関連記事 *****



◆ 「復顔・整形美女の復讐」

◆ 「整形復顔の花嫁」

◆ 「整形花嫁の復讐」

◆ 「整形復顔未亡人」

◆ 「整形復顔女流デザイナー殺人事件」






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