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展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

2018年07月

        

「博多発10時43分長崎本線の女・”かもめ”エクスプレスに同時殺人トリック!?」 (1992年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 07/ 25
                 
医大の助教授の座をめぐり次々と起こる殺人事件。
教授の娘が事件の真相に迫る。



●「博多発10時43分長崎本線の女
”かもめ”エクスプレスに同時殺人トリック!?」 1992年7月25日
脚本: 長野洋
音楽: 大野克夫
監督: 岡本弘
制作: サンライフ
出演: 柏原芳恵、金沢碧、並木史朗、
中尾彬、加納竜、北村総一朗ほか



深山英恵(柏原芳恵)は東京の城南医科大学の若手助手。
教授の父・京介(中尾彬)のもとで働いている。


研究室では助教授の座をめぐって先輩助手の大沢怜子(金沢碧)、
吉井健吾(並木史朗)、野田隆司(加納竜)、石川慎治(草見潤平)の四人が
しのぎを削っていた。


ある日、英恵は助教授は四人の中でも若手の石川に決めたと告げ
怜子が激しく反発するのを立ち聞きしてしまう。
玲子は以前、京介は石川は助教授にはふさわしくないと言っていたのに
態度を変えたことを激しく非難していた。


博多発10時43分長崎本線の女 ”かもめ”エクスプレスに同時殺人トリック!?





翌週、博多で学会が行われ北海道の親戚に不幸がある怜子以外の全員が出席。
夜は助手だけで飲み酒が苦手な石川も吉井に勧められるまま浴びる。
その頃、京介はある女の訪問を受けていた。



翌日、一行は長崎での慰安旅行のためかもめエクスプレスに乗り博多を出発。
その時、英恵は怜子が愛用しているサファリ帽をかぶった女が列車に乗り込み
諫早駅で下車したのを目撃する。


その後、列車のトイレで石川の死体が発見され
吉井はそばに落ちていた紙コップを拾い上げた。



長崎県警の江藤警部(北村総一朗)が指揮をとり捜査が開始される。
そこで、石川は紙コップに入った青酸性の毒物を飲んで死亡したと判明。
車掌が諫早に到着する前に石川がサファリ帽の女と話している姿を目撃している。
警察は女の足取りを追うが諫早を出た以降見た者はいない。



博多発10時43分長崎本線の女 ”かもめ”エクスプレスに同時殺人トリック!?


怜子を疑いはじめた英恵は、長崎に到着した怜子の行動を監視
密かにあとをつけていった。
すると、三年前に恋愛関係が原因で自殺した元看護婦の木場朋子の墓参りを済ませる。


英恵の母はだいぶ前に亡くなっており、京介と怜子が互いに好意を持っているのを知っていた。
京介と朋子が親しくしていた姿を思い出し、怜子との仲を知った朋子が
絶望して自殺をしたのではないかと考えた。


そんななか、六本木のバー紫のホステス小寺由美(長坂しほり)が
青酸性の毒物により自宅で死んでいるのが見つかる。
死亡推定日は石川が殺された日と同じで博多から戻ってきたところだった。
紫は石川たちも出入りしていて二つの事件に繋がりが出てきた。



英恵は怜子から石川と由美が特別な関係にあり
別れ話のもつれから由美が石川を殺し自殺したのではないかと聞かされるが
由美は帽子をかぶる習慣がなくサファリ帽の女は怜子だという疑いが消えない。


博多発10時43分長崎本線の女 ”かもめ”エクスプレスに同時殺人トリック!?


帰りの遅い京介を心配した英恵が大学に行ってみると京介が自席で死んでいた。
そばにはカプセルと吸い殻が散らかっている。
その中の一本は普段怜子が吸っているものと同じ銘柄だった。



三つの事件には関連があるものとみて、長崎東京の事件で合同捜査本部が設けられ
県警の江藤も六本木署の岡村警部(大杉漣)らの捜査に加わった。
京介の死因は毒殺で毒が仕込まれていた怜子のタバコを吸ったことによるものと判明。


京介の葬儀で英恵は羽田出発の飛行機の乗客名簿に怜子がなく
当日の行動を説明してほしいと迫るが口を噤んだままだった。


博多発10時43分長崎本線の女 ”かもめ”エクスプレスに同時殺人トリック!?


岡村らは怜子を取り調べるがタバコは教室に忘れていったもので
犯人は怜子を殺すために毒薬を仕込みタバコを切らした京介が
たまたま忘れていった怜子のタバコを吸い死んだと容疑を否認する。


警察から研究所に戻った怜子は辞表を提出しロッカーの荷物をまとめ大学を出た。
英恵は京介を愛している怜子が殺すことが信じられず
証拠が揃い過ぎていることにも疑問を感じてきた。


怜子は英恵に尋ねられるまま全てを語る決心をした。




博多発10時43分長崎本線の女 ”かもめ”エクスプレスに同時殺人トリック!?



京介が一番若い石川を助教授に推薦していようとしていたところ
由美が自分を弄んだ石川を婚約不履行で訴えようとしているという怪文書が舞い込んだ。
石川は酔って一度だけ由美の部屋に行ったが関係を結んだことはないと否定すると
京介のスキャンダルを握っていると脅迫してきた。


あるメーカーから京介が菓子折りを受け取った際に小切手が忍ばせてあった。
返そうとしても相手はなかなか受け取らない。



怜子は石川を再び助教授に推薦すると知り何か事情があると思い京介に問いただした。
英恵が立ち聞きしたのはこの時の会話だった。


博多発10時43分長崎本線の女 ”かもめ”エクスプレスに同時殺人トリック!?


それから、怜子は京介から石川に脅されていると聞き博多の学会行を取りやめて
菓子折りを返しに行った。
その際、メーカー側に京介に賄賂を渡すよう依頼したのが石川だったと知り
学会後に長崎で京介に報告した。


従ってあの日車掌に目撃されたサファリ帽の女は怜子ではなく
由美が犯人に頼まれて容疑を掛けるために変装したとみられた。


さらに怜子は朋子の墓を参ったときに男につけられていたと話す。
おそらくその人物が今度の真犯人で、朋子との関係を知られたと勘違いし
怜子の命を狙ったと考えられた。
それは、助教授の座を狙う残りの二人のどちらかだ。



英恵はふとしたことから石川と由美の服毒死のトリックを見破り
吉井と野田に博多へ行くと言い残し犯人をおびき出そうと罠を仕掛ける。


博多発10時43分長崎本線の女 ”かもめ”エクスプレスに同時殺人トリック!?


怜子も急ピッチで朋子の周辺を調べ博多へ向かう。


英恵は朋子が身を投げた権現山へ行くと真犯人の吉井が近づいてきた。
調べを終えた怜子も到着し事件が解明される。


吉井は同郷の朋子と恋愛関係になり朋子から長らく資金援助を受けていた。
三年前に内科教授令嬢との縁談が持ち上がり朋子は棄てられ自殺した。
だが、縁談は消滅し助教授も若手の石川が候補にあがる。


吉井は石川を失脚させるために金で由美に誘惑するよう頼むが失敗。
怜子が学会に行かないと知ると由美に怜子の変装をさせ石川に近づかせる。
出発前わざと英恵に窓からホームを覗かせ変装した由美の後姿を見せ
怜子が列車に乗り込んだという証人に仕立てた。


吉井は石川に腸で溶けるタイプの毒入りカプセルを二日酔いの薬だと飲ませる。
カプセルが解けるまでに三時間かかるため自分のアリバイを作った。
そして、死体が発見されると持っていた紙コップを拾いあげて
トイレで毒薬を飲んで死亡したと思わせた。



由美が飛行機が苦手なことを利用して精神安定剤の薬だと偽り
毒入りカプセルを渡し乗る前に飲むように言い含めて渡した。
怜子の身代わりをつとめた由美は東京行の飛行機に乗る前に飲み
自宅に着いた時に毒が効いて死んだ。



博多発10時43分長崎本線の女 ”かもめ”エクスプレスに同時殺人トリック!?



吉井は軍艦島と呼ばれるかつては炭鉱所があった島の出身で
医者だった父は患者のために身を粉にして働きボロくずのように死んでいった。
そんな父を見て吉井は野心に燃え富と名声を得ようと
その手掛かりになんとしても助教授の座が欲しかった。



吉井はやってきた警察にその場で逮捕され怜子の容疑も晴れた。
しかし、愛していた京介を失った怜子はもともと助教授の座も欲しかったわけではなく
辞意は翻すことなく大学から去って行った。



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80年代終わり位に水谷豊と共演した「ビキニライン殺人事件」に出たと思ったら
しばらくして土ワイでコンスタントにその姿を見るようになった柏原芳恵が主演。


これが放送された1992年(平成四年)だけでも「京都・天の橋立殺人事件」を皮切りに
4本位出てるんじゃないかしら。


今回はシリアスな役柄で結構演技がうまくなっているような。
コミカルな役よりもこういうのの方がいいのかもしれない。




            
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「地底から生きかえった男・ホステス殺しは転落した現職刑事か!?」 (1990年)  生き返った男シリーズ第三作

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 07/ 21
                 
『生き返った男』シリーズの最終作。



●「地底から生きかえった男・ホステス殺しは転落した現職刑事か!?」  
1990年7月21日
脚本: 柏原寛司
監督: 黒沢直輔
制作: 松竹芸能
出演: 三浦友和、石野陽子、佐藤浩市、結城しのぶ、本田博太郎、
戸浦六宏、水原ゆう紀、出光元、片桐竜次ほか



地底から生きかえった男





巨額の脱税容疑で内偵中の会社社長・前島猛(船渡伸二)が死体で発見された。
前島は一般投資家から多額の資金を集め派手な仕手戦を演じており、
兜町でも話題に上っていた人物だった。


前島は三億円を入れたアタッシュケースを持ち、
取引先に行くといい自分で車を運転してひとりでどこかへ向かった。
その夜、愛人のホステス脇坂えりか(柳綾稀子)がいる青山のバー「クリフサイド」へ飲みに行き、
店を出た後から消息を絶っていた。




城西署の刑事・飯岡(三浦友和)は、資金面でつながりのあった総会屋で東亜商事社長の
黒岩(戸浦六宏)の犯行とにらむ。
前島には黒岩からの融資があったはずで裏帳簿を抑えればそれが証明できると考えていた。
だが、捜査課長・浅井(出光元)は確かな証拠もなく政財界に顔がきく黒岩を
捜査対象にしようとする飯岡をけん制した。



飯岡は浅井から言われた通り、引き続きえりかの張り込みを続けながらも、
黒岩の身辺を探ろうとする。
そんな飯岡に対し学生時代からの友人で同僚刑事の大川純一(本田博太郎)は、
前にも黒岩に目をつけたカネコ(佐藤浩市)刑事が退職せざるを得なかったことにふれ、
二の舞にならないためにも飯岡にやめるよう忠告する。




地底から生きかえった男



飯岡のことは黒岩にも伝わっており危険人物としてマークされていた。
黒岩は前島が持っている裏帳簿を手に入れ始末したいと考えていた。



黒岩の尻尾を捕まえたい飯岡はえりかに直接全てを話してくれるよう頼み、
揉めているところをマンションの管理人に見られてしまう。
その後張り込み場所へ戻った飯岡を黒岩の手下(片桐竜次)が襲ってきて
気絶している間にえりかが何者かに殺されるという不祥事を起こしてしまった。



その上、えりかが殺された部屋に飯岡のライターが落ちていたこと、
前日の夜えりかと揉めていたのを見た管理人の証言もあり容疑は飯岡にかけられた。
浅井は飯岡を襲った男は自分たちが洗い出すと言い捜査から外して休暇を命じる。




地底から生きかえった男




飯岡は大学の探検部の後輩から誘われて大川と後輩の順子(石野陽子)と一緒に
福島県の洞窟に探検に出かける。
地底深く潜っていると突然土砂崩れが起こり飯岡は行方不明となってしまう。
生き埋めになった飯岡が出口を求めて洞窟内をさまよっている時、
張り込み中に大川がくれた缶詰の破片を発見し火薬の匂いを感じた。
そして、土砂崩れは事故ではなく仕組まれたものではないかと考え始めた。



飯岡が救出できる可能性は絶望的だと伝えられ、
えりか殺し容疑の汚名を着せられたまま遭難死と報じられていた。



執念で出口を見つけ脱出した飯岡も新聞でそのことを知り、
別れた妻の礼子(結城しのぶ)を訪ねていく。
礼子は店の客でもあった順子に飯岡の生還を伝え再会を果たすことが出来た。


地底から生きかえった男




飯岡が出てくるまでの間に順子は黒岩の周辺を調査していて、
さっそくその報告を受けた。
礼子は大川にも協力を頼むよう助言するが、
洞窟で自分を殺そうとしたのが大川ではないかという疑惑がある飯岡は
大川にはこのことを口外しないように口止めした。


飯岡は退職したカネコに会いに行き、黒岩から署長に圧力がかかっていて
部下を平気で切り捨てることや、甘い罠に身動きがとれなくなっている刑事が
いるらしいことを聞き出した。



地底から生きかえった男




ずっとえりかを張り込んでいた飯岡は、彼女が殺される前にクリフサイドのママ(水原ゆう紀)の
タクシーに同乗して帰ったことを知っていた。
ママのマンションの部屋をガサ入れして前島がえりかに託していた裏帳簿を見つけ出した。
えりかは執拗な飯岡の尾行から帳簿を守るためにタクシーの中でママに預けていたのだ。



そうとは知らないママは自分が預かったものが黒岩が欲しがっている裏帳簿だとわかると、
黒岩から二千万円を強請り取っていた。
しかし、帰宅してみると帳簿を手に入れた飯岡がいてそのまま帳簿を持ち去られてしまった。
入れ替わりにさっきママと取引した黒岩の手下が部屋に押し入ってきた。
ママは死んだはずの黒岩が生きていて帳簿を盗まれたと伝える。




礼子の家に戻った飯岡がこれまでのことを報告すると、
部屋にいた順子は黒岩が飯岡の命を狙っているのはわかるが、
洞窟で起きた土砂崩れを事故に見せかけて誰が仕組んだのかがわからず
謎が残っている様子だった。


地底から生きかえった男




飯岡と別れてから礼子には新しい男が出来たようで、
呼び出しの電話がかかり出かけてしまった。
その後飯岡も裏帳簿をコインロッカーに預けるために外出し、
順子ひとりが部屋に残された。




帳簿を預けたその足で、飯岡は大川に会いに行く。
死んだと思っていた飯岡が生きていても大川は驚いた様子がない。
黒岩と密通していると確信を深めながらも、裏帳簿が手に入りそうなことを告げ
飯岡は頼れるのはお前だけだと協力を求めるそぶりをみせた。



地底から生きかえった男



飯岡が礼子の部屋に帰ってみると留守番をしていたはずの順子がいない。
黒岩サイドは裏帳簿と引き換えに順子を返すと要求してきた。



飯岡は帰宅した礼子を問いただすと、大川と肉体関係があることを認め、
飯岡が生きて帰ってきたことを知らせたことがわかった。
黒岩たちはそこで留守の間に順子を誘拐して裏帳簿を手にしようとしたのだろう。




地底から生きかえった男




飯岡は待ち合わせ場所へ行くと、偽の裏帳簿を渡し順子を救出した。



黒岩の会社に乗り込んでいった飯岡を、金などをちらつかせて言いなりにしようとするが、
要求に応じないとわかると、浅井を呼び説得させようとした。
黒岩サイドについていたのは大川だけでなく、浅井課長も同様だったのだ。





飯岡はスキを見て浅井の銃を盗み撃とうとした手下を始末すると、
浅井に黒岩を逮捕させた。


地底から生きかえった男



部屋を出ると大川がいて飯岡に銃を向けてくるが、
それは浅井の銃を持っている飯岡に自分を射殺させたいだけの芝居だった。



地底から生きかえった男



全てが終わり礼子とも別れた飯岡は、自分を真剣に愛してくれる
順子の気持ちを素直に受け入れようとしていた。










************ 関連記事 ************


◆ 「白の処刑・絞首台から生き返った男」

「墓場から生きかえった男」

「地底から生き返った男」









                         
                                  
        

「兄弟」 (1969年)  木下恵介アワー

category - 昭和のテレビドラマ
2018/ 07/ 17
                 
「三人家族」と「二人の世界」が面白くて、
同じ”木下恵介アワー”の「兄弟」も軽い気持ちで見てみた。


出演者が地味という事もあって期待せずにいたのだが、
見ているうちにどんどんハマってしまいいつしか放送日を楽しみにするようになってしまった。


おとぼけな秋野太作が本名の津坂匡章で出演していて
珍しく一流会社に勤める繊細な二枚目を演じているのが意外!
しかも、津坂さんが劇中にギターを弾いていて、
これもイメージになくて弾けることにビックリした。



年頃の息子二人を持つ、志沢一家の平凡な生活を描いているのだが、
特にドラマティックな出来事があるわけでないのだが面白かった。
その他の感想などは文末に。




■ 「兄弟」  
放送期間: 1969年10月21日~1970年4月14日 (全26話)
脚本: 山田太一
音楽: 木下忠司
主題歌: 「どうして声がとどかない」  ジャン・グラーズ
ナレーション: 矢島正明
演出: 木下恵介ほか
制作: 松竹、木下恵介プロダクション、TBS




兄弟 木下恵介



志沢静男(津坂匡章)は大学卒業後、一流会社の総務部で働いている。
代わり映えのしない毎日を送っていたが、静男には密かな楽しみがあった。


それは11階にある秘書課にいる森本紀子(秋山ゆり)の存在だった。
総務課の一社員静男とは仕事上のかかわりもなく
ただただひっそりと彼女を思うだけであった。



静男は、サラリーマンの父・修太郎(北村和夫)と母・厚子(津島恵子)、
大学生の弟・順二(あおい輝彦)と四人で一軒家に暮らしている。



ある雨の日、傘を持たなかった順二に通りがかりの若い女性が傘を貸してくれた。
それをキッカケに順二は彼女に激しく恋をしてしまい
名もわからぬ彼女をついに捜し出すことに成功した。



彼女は栗山京子(沢田雅美)といい、山梨から集団就職で東京へ出て来て
現在はデパートでウェイトレスをしている。
順二は彼女への熱い思いを告げるが、高卒ウェイトレスの自分に
大学生が恋をしているという出来すぎた話が受け入れがたかった。


京子の同郷で同じ店でウェイトレスをしている智恵子(菅本列子)も
順二が京子を弄ぼうとしているのではないかと心配し順二を京子に寄せ付けないように邪魔をする。
だが、智恵子はそのうちに順二に惚れてしまい、京子も熱烈にアタックしてくる順二を愛すようになり、
二人はいつしか順二をめぐってライバル同士となる。

兄弟 木下恵介




はじめこそ京子と智恵子から邪険に扱われていた順二だが、
二人が自分に愛情を抱いていると知ってからも、
順二は智恵子には目もくれず京子だけを愛していた。
智恵子という邪魔者がいながらも二人の心はしっかりと結びつき、
恋人同士となり最終的には両親にも紹介するまでの仲となった。




一方、静男が恋する相手紀子だが、昼休み偶然あるレストランで鉢合わせたことから、
だんだんに距離が縮まっていく。
会社で顔を合わせても他人のフリをする二人だが、
レストランで顔を合わせたときは仲良く一緒に食べることを約束する。



兄弟 木下恵介



こうして、同じ会社の社員同士という以上の感情が紀子の中でも育っていく。


紀子は母を亡くし大工をしている父・辰造(菅原謙次)と二人暮らし。
辰造のもとで働いている浅川信吾(島津元)は紀子を激しく愛していている。



兄弟 木下恵介



紀子は静男に惹かれていきながらも、猛烈に求愛してくる信吾との間で気持ちが揺れた。
静男の存在に気がついた信吾は紀子を諦めてくれと直談判するが、
これまで穏やかだった静男も紀子を愛する気持ちは誰にも負けない。
信吾の要求を一蹴した。



紀子は自分が嫁に行ってしまえば父がひとりになってしまう。
だんだん静男のことを愛し始めていた紀子は心の葛藤を抱えていて、
静男のプロポーズにも煮え切らない態度をとっていた。



紀子から求婚のOKを正式にもらう前に静男は彼女を家族に紹介することにした。
そして、ついに紀子も静男との結婚を決断し辰造に静男を紹介した。


兄弟 木下恵介




そんな中、修太郎の様子がおかしくなってきた。
これまで仕事一筋に打ち込んできた修太郎だが左遷にあっていた。
修太郎は誰にも内緒で就職活動をしていて、会社を辞めて友人の事業を手伝う事を
厚子たちに打ち明けた。





これまで亭主関白で厚子の内職も快く思っていなかった修太郎だが、
これを機に角が取れて丸くなってきた。
厚子も修太郎が左遷されたまま会社にしがみつくことへの抵抗があり、
修太郎の決断を喜んで受け入れた。


兄弟 木下恵介




志沢・森本両家の顔合わせも終わり、結婚が身近に迫ってくると、
今度は静男の方に迷う気持ちが生まれてきた。
静男はそんな感情を修太郎に打ち明けるが、それは誰にでもある、
結婚という責任を負う事、平凡な人生を送ることへの一時の迷いだった。



兄弟 木下恵介




こうして静男は紀子との結婚へ、修太郎も新しい人生の第一歩を踏み出した。




「俺たちの旅」と同じく、北村和夫と津島恵子が夫婦役。
あの時二人の一人娘・紀子と交際していたのが津坂匡章。
二人はいい加減な津坂との交際を反対していた。
「俺たちの旅」の方を最初に見たので、そちらの印象が強く、
今回は親子という設定も最初はシックリときませんでした。


シックリこないといえば、三人家族ではチャキチャキ娘の沢田雅美が
あおい輝彦に熱を上げて一方的に追うのだが、今回はその反対。
沢田はちょっと影がある感じで、大学生のあおいが一目ぼれをして
猛烈にアタックをするというもの。




また、菅井きんが京子たちが住む女子寮の管理人として登場。
はじめこそ、あおいに敵対心を燃やすが徐々に彼を受け入れていく。



今回は私にとって初めて知る役者さんがふたりいた。



一人目は、志沢家の長男・静男のフィアンセとなる森本紀子役の秋山ゆり。


サラリーマンと大学生の兄妹の恋愛を描くという事で、
ドラマで展開されるのはごくごくありふれた日常生活。

設定や出演者も地味だなぁと思っていたら、
相手役の女性も地味な見た目。
はじめは物足りなさを感じていたのだが
見続けていくうちに、結構きれいな人だなぁという風に印象が変化してきた。


秋山ゆりという女優さんの情報が少ないのであまり詳しいことはわからないのだが、
なんでもデビュー前にはスチュワーデスをしていた方だとか。



兄弟 秋山ゆり



確かに言葉遣いや立ち振る舞いから気品さが感じられ、奥ゆかしくて美しい。
派手さはないが接していくうちに魅力がわかってくる。



どうやら早々に女優は引退なさっているようで、私は今回のドラマで初めて存在を認識しました。


この秋山ゆりの父・辰造役には菅原謙次。
二枚目でインテリな印象があるが、今回は大工の棟梁。
一人娘を嫁がせる寂しさはあるものの、昔からの得意先の娘、南風洋子にどうやら惚れているよう。
相手の娘もまんざらではない様子。



その辰造のところで働いている若い大工で、紀子に激しい愛情を抱く浅川信吾に島津元。


こちらも初めて存在を認識した役者さん。



兄弟 島津元



大工の娘でありながら大きな会社の秘書をしている紀子と自分とは釣り合わないと思いながらも、
その愛情を隠すこともなく、静男の存在を知ってからは激しい嫉妬心を抱く。
辰造も紀子と信吾が結ばれて、信吾に跡を継がせたいと考えながらも、
紀子が静男を愛していると知り、辰造も一時期辛い感情を持っていた。


最初はその様子にウザイと思いながらも、最後の方は見事にフラれてかわいそうになってしまった。



なんとなく見始めた「兄弟」だが、オープニングで流れる主題歌がまた独特で、
聞き続けているうちに自然と口ずさんでしまうようになってしまった。








************ 関連記事一覧 ************


■ 「三人家族」 

■ 「二人の世界」 

■ 「兄弟」