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展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

2018年08月

        

「月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック」 (1987年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 08/ 29
                 
80年代半ば頃までの土曜ワイド劇場は、7月~8月になると毎年のように
怪奇シリーズなんかをやっていましたね。


最近古い土曜ワイド劇場を放送する機会が増えてきだしたので、
今年の夏はその頃の再放送を期待していたんですが・・・


こちらはタイトルに「死美人」とついていて、マネキンも登場しますが、
あの頃の妖しい怪奇テイストっぽさは感じられなかったのが残念。



●「月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック
全裸のマネキン人形が私を追いかける!」  1987年8月29日
脚本: 白井更生
音楽: 小尾充子
監督: 長谷和夫
制作: 大映映像
出演: 田村亮、白都真理、比企理恵、
川谷拓三、なべおさみ、西岡徳馬ほか



かつてファッションデザイナーを志していた田坂正彦(田村亮)は、
学生時代に父が死に、仕方なく学校を辞めて家業のマネキン製作所を引き継いだ。





その後は、学生時代の友人で会社専務の津島憲司(西岡徳馬)の厚意で、
東洋デパートにマネキンを卸させてもらい製作所の経営も上向いてきている。
正彦は津島の会社の従業員・川口洋子(音無真喜子)と恋人関係にあり、
洋子から子供が出来たことを聞かされ結婚する意志を固めていた。




月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック







だが、ある日、津島の誘いで吉野コンツェルンの会長の娘・吉野麻理(白都真理)と出会った。
麻理は正彦に好意を持ち、自分の会社のチーフ・堀越朝夫(なべおさみ)に紹介し、
正彦のデザインでファッションショーを開く手配を整えた。




月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック



家業を継ぎながらもデザイナーになる夢をあきらめなかった正彦は、
このチャンスを逃すまいと毎日必死にデザイン画を描き続けた。




だが、洋子は正彦がデザイナーになることを強く反対する。
正彦は彼女を必死に説得しようとするが、
麻理との関係も疑った洋子は激しい嫉妬にかられて
アパートから包丁を持ち出すと洋子のところへ直談判に行こうとした。




それを阻止しようとした正彦は洋子ともみ合っているうちに
洋子は誤って包丁で自分を刺してしまった。
慌てた正彦は救急車を呼ぼうとするが、考え直すと受話器を置いた。
そうしているうちに洋子はその場で息絶えてしまう。



月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック





正彦は洋子の部屋から自分の写真や彼女の日記など、
深い関係を示すものを持ち出すと、洋子の死体を自分の会社に運んだ。


そして、彼女の死体をマネキン人形に仕立ててしまう。



洋子には故郷の甲府に妹の敬子(比企理恵)がいる。
敬子は何度電話しても連絡が付かない姉を心配し上京した。
正彦と洋子の関係は誰にも知られていなかったが、
洋子は秘かに敬子だけには正彦のことを伝えていた。



敬子は洋子の部屋に日記と正彦の写真がなく、
母の形見であるネックレスを残したまま蒸発した洋子の行動に疑問を抱く。



敬子はさっそくマネキン製作所にいる正彦に会いに行くが、
正彦は洋子とは友人関係であるといい彼女が妊娠していることも
結婚を約束したこともないと言い張った。



月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック



敬子はマネキン工房にあった一体のマネキンが洋子にそっくりなことに気が付くと、
正彦は急に慌てだし敬子をその場から返した。



月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック



マネキンの存在が危ないと感じた正彦は、名古屋の得意先にマネキンを納品する際に、
洋子の死体を塗りこめたマネキンを芦ノ湖に沈めることにした。
彼は静岡に着くと、名古屋にいると偽って従業員からの連絡を自動車電話で受け
まだ名古屋にいるようにアリバイの工作をした。



月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック



洋子は正彦に殺されたに違いないと確信した敬子は警察へ向かう。
姉は殺されたと主張する敬子は相手にされなかったが、
偶然通りかかった井戸刑事(川谷拓三)に話を聞いてもらうことが出来た。




月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック



ふたりは正彦のもとを訪れたとき、敬子は洋子にそっくりなマネキンが
一体無くなっていることに気が付きそれを井戸に報告する。
正彦は高速の領収証や従業員からの電話を名古屋で受けたとして
アリバイを主張してきた。




行方不明になった洋子を探すため、敬子は津島にも会った。
事情を知った津島は洋子捜索の協力を約束した。




正彦が自動車電話のオバーラップゾーンを使ったトリックだと
見破った津島は正彦と会う。
津島は麻理と結婚したいという野望を抱いており、
正彦を警察に引き渡さない代わりに麻理をよこせと要求してきた。



月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック


切羽詰まった正彦は、箱根の別荘へ行き津島を温泉の湯につけて溺死させる。
そして、湯を抜いて冷水に死体をつけると、
へ行きレストランで午後三時近くにわざと車のキーを忘れたと騒ぎ、
三時に井戸からの電話を自動車電話で受けた。
急いで別荘へ戻った正彦は、浴室の水を抜き温泉の湯をためて
津島の死亡時刻を午後三時頃に偽装工作して自分のアリバイをつくった。



箱根署の柚木刑事(ベンガル)から津島殺しが行われたとみられる
午後三時の電話について確認を受けた井戸は、
洋子殺しが正彦の犯行であると見破った津島を
正彦が口を封じるために殺害したものと確信するが証拠がない。


月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック




だが、敬子は田坂が洋子を殺して芦ノ湖に埋めたと考えていた。

田坂が麻理とボートに乗ったときに、ボートにマネキン人形が引っかかるという細工をして、
それを見た田坂の動揺した様子から自分の推理があっていると確信した。





月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック





井戸、柚木と敬子は津島の別荘を検証しているとき、
水道のメーターが前日検針されたものと知り、
水道と温泉のメーターから正彦が行ったトリックを見破った。




月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック



逮捕状を手にした井戸たちは、正彦のショーが行われている会場へ向かった。




正彦は津島が殺害されたとみられる午後三時に茅ケ崎にいたというが、
井戸は水道と温泉が前日検針であることを告げ
正彦はこのトリックを井戸が崩していることを察した。



さらに、芦ノ湖から洋子の遺体があがり敬子が身元を確認していた。
観念した正彦は麻理の目の前で逮捕された。



月光の死美人・東名高速殺人ラインのトリック




芦ノ湖では麻理と敬子が花を手向けていた。
井戸ははじめは正彦を憎んでいたが、自分も若いころ音楽家を目指していて、
正彦があきらめていたデザイナーになるチャンスを逃したくないとの一心から
今回の犯行に及んでしまった心境を理解するようになっていた。










            
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「逃げるヌードモデル・産婦人科レントゲン室の謎」 (1984年)  E・S・ガードナー 『ペリー・メイスンシリーズ』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 08/ 25
                 
ガードナーの「ペリー・メイスンシリーズ」ということで、
再放送してほしいなぁと心待ちにしているんですがされる気配がないですね。



この月(1984年8月)の円谷プロ二作品は去年、突然に再放送されたので、
「逃げるヌードモデル」とアルレーの「ガラスの断崖」と合わせて見てみたいです。





●「逃げるヌードモデル・産婦人科レントゲン室の謎」  1984年8月25日
原作: E・S・ガードナー
脚本: 吉田剛
音楽: 東京BGM
監督: 広瀬襄
制作: 松竹
出演: フランキー堺、由美かおる、森次晃嗣、藤岡重慶、
佐藤仁哉、村田みゆき、今出川西紀、山内敏男ほか



三年前、輸送中の神戸の銀行の現金、一億二千五百万円が
支払い済の小切手にすり替えられるという盗難事件が発生した。




護送係の堂本精次が犯人として逮捕され、現在服役中である。
堂本の娘でヌードモデルをしている愛(村田みゆき)は父の無実を信じており、
敏腕弁護士の名村利平(フランキー堺)に再審請求の依頼をした。




名村は秘書の町子(由美かおる)とともに真相解明に乗り出す。




                         
                                  
        

讃岐うどん大使「東京麺通団」のめんたまをネギと天かすのてんこ盛りで食べてみた

category - グルメ
2018/ 08/ 21
                 
小田急の物産展へ行く前に、かなりお久しぶりな
東京麺通団といううどん屋さんでお昼ご飯を食べてきました。



東京麺通団

私の大好きな明太子入りのうどんがおすすめとあります。

他にもそそられるメニューがあり迷ったんですが
おすすめの「めんたま」を注文しました。



東京麺通団 めんたま


天かすとねぎとしょうがをてんこ盛りにしたので
看板の「めんたま」の写真のスッキリさとは程遠くなりました。



東京麺通団 めんたま

明太子が埋もれている~。


お味はというと、バターの濃厚さが効いてて美味しかった。


加えて天かすの多さもあり、これだけでかなりの腹いっぱいな量になった。
ちょっとコッテリ目のお味が好きな人はより濃いイ味わいになるのでおススメです。




讃岐うどん大使 東京麺通団

その他のメニューはこんなかんじ。


讃岐うどん大使 東京麺通団


うどん屋ですが、明太高菜めしにも惹かれます。






                         
                                  
        

「透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻」 (1982年)  ドラマ版

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 08/ 14
                 
「透明な季節」がもう一度見たいと思い、ちょうど1年前に原作を読んで
記事を書きましたが、まさか本当に再放送されるとは・・・!






●「透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻
バンザイ!あのポケゴリが死んだ」  1982年8月14日
原作: 梶龍雄  『透明な季節
脚本: 柴英三郎
音楽: 一柳慧
監督: 藤田敏八
制作: 東映
出演: 中野良子、泉谷しげる、芦川誠、田村高広、
中村嘉葎雄、高瀬春奈、石橋蓮司、佐久田修ほか



透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻



昭和二十年の春の東京・根津神社の境内で黒い背広を着た男の死体が発見された。
顕文館中学四年生の芦川高志(芦川誠)は、ここを通学路としていて
友人の時川から殺人事件があったことを知らされる。



そばにいた古屋は、おもしろがって高志に見に行こうと誘う。
そこには時川の父で所轄署の時川刑事(田村高広)がいて、
死体を覆っていたむしろを外して見せてくれた。
横たわっていたのは頭部を撃ち抜かれた、
顕文館中学の配属将校・諸田利平少尉(泉谷しげる)だった。



透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




過酷な訓練を強いる諸田は、生徒たちから”ポケゴリ”と呼ばれ恐れられていた。
残忍なほどの猛訓練をする諸田の死を、生徒たちは喜んでいた。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻



ポケゴリの暴力は生徒だけでなく、教師にまでおよんでいた。




高志は級長の堀(佐久田修)と一緒に、担任の英語教師・北上(中村嘉葎雄)に
連れられて諸田の通夜に行った。


そこで高志は前に根津神社で出会った憧れの人が、
諸田の妻・薫(中野良子)だったと知り驚いた。


高志は文学好きで、夏目漱石の小説「三四郎」の登場人物”美禰子”を理想の女性像としていた。
その時から薫を、秘かに美禰子と呼んでいたのだ。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




諸田が撃たれた銃は訓練で使用している三八式歩兵銃で、
銃器庫を調べてみるとそのうちの一つが使用された形跡があり、
保管していた実弾五発が無くなっている。
その後、神社の樹の下から薬きょうがひとつ発見された。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




高志は堀たちと一緒に小使い室で、古見(殿山泰司)という爺さんと事件について話していた。
古見は薬きょうが発見されたと聞くと、顔色が変わった。
昔は狙撃兵だったらしいが、諸田が撃たれたのは夕方であり、
腕が良くても距離的に自分には打てないと否定した。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




この時高志は諸田が撃たれたのは夕方の六時半頃であることを知った。



ちょうどその頃に神社の近くを通りかかった高志は、銃声らしき音を耳にしたことを思い出した。
だが、あのあたりは車がバックすることが多く、逆ピストンの音にも聞こえ大して気にしていなかった。


高志は銃声らしき音を聞いた直後、神社から出てくる北上の姿も目撃していた。
北上は青色の背広を着ていることから生徒たちの間では”青セビ”と呼ばれていてる。
高志は下校するとき、友人の古屋に神社から出てくる人物を見たと話してしまう。





後日、高志は古屋の家に呼ばれて遊びに行くと部屋には薫がいた。
薫は、古屋の姉・範子(高瀬春奈)の友人であった。
高志が神社から北上が出てくるところを見たことを確認すると、
薫も北上に相談したいことがあって二人で会っていたのだと告白してきた。
そして、このことは口外しないで欲しいと高志に頼んできた。



透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻






高志は憧れの薫が諸田の妻であることにショックを受けたが、
それ以上に北上と特別な関係になっていることに激しく傷つき、
誰にも言わないと言い残すと古屋の家から出ていった。



古見の爺さんは、諸田に忠誠心を持って接していた。
生前、諸田から北上はスパイだと教えられており、
ある日、小使い室で古見と北上が争っているのを高志たちは止めた。



そして憲兵(石橋蓮司)の疑いの目も、軍国主義に批判的だった北上に向けられた。
北上と薫が同じ教会に通っていて二人の不貞関係を暴こうとするが、
薫は英語を習いに来ているだけだと、苦しい言い訳をしてこの日は釈放される。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻





薫と諸田の結婚生活は幸せなものではなかった。
夜中に突然起きて異様な行動をとったかと思えば、暴力的に薫に迫ってくる。
これまでに諸田に殺意を持ったことがないと言えば嘘になってしまう。
そんな時に話相手になってくれ、心を支えてくれたのが北上だった。



透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻





だが、憲兵から厳しい追及を受けた北上は薫に別れを告げに来た。
南方では通訳が足りないために、北上はそこへ行く決心をした。
薫は残された自分はひとりでどうしたらいいのか北上に尋ねるが、
彼は自分の無力さをあげ逃げ出す卑怯を認めながらもどうすることもできない。


薫も諸田の恐ろしさよりも、一時は自分との時間を選んでくれた北上を、
今さら責めるつもりはない。
南方へ行く決意を固めるまでの辛さも充分に承知している。
別れ際に二人はそっと接吻を交わすと、北上は名残惜しそうに帰って行った。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




薫に会いに来た高志は、庭から二人の会話を聞いてしまった。
やはり、薫と北上の間には男女の愛があったのだと知る。



北上の南方行きが決まり、生徒たちに別れを告げると学校から去った。
高志は複雑な思いを抱えながらも、校門から出ていく北上を追いかけて
ひとりで見送ってやった。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻



それから初めて高志は薫の家へ招待された。
諸田の遺影が置かれたその家で、高志は薫が作った食事をごちそうになる。
薫は高志と神社で会った時のことを覚えてくれ、
「三四郎」の話やとりとめのない話題をしてくつろいだ。





しかし、楽しい時間も長くは続かず、薫は諸田に殺意を抱いていたことを告白する。
北上にも密かな愛情を持っていて、自分はその罰を受けて当然だという。
だから、高志が神社で目撃したことを警察に話してもいいと、
彼の苦しみを解いてやろうとした。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




そこへ、空襲警報が流れ薫は電気を落とし、部屋は暗くなり緊張が走る。
高志は思わず薫の足元にすがりつくと、薫は優しく高志の頭をなでてくれた。
高志は空襲警報による思わぬ恩恵を受けスキップをしながら家へと帰って行った。




そんな中、薫の家へ時川刑事と憲兵がやって来て家宅捜索がされた。
部屋からは北上が使用している赤ペンで丸が付けられた軍事施設や工場の
所在地が記された地図が見つかった。
諸田はその地図が、北上がスパイである証拠だと古見に話していた。



透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻


北上が犯人となれば、夫の目を盗んで密通していた薫も共犯とみられてしまう。



そんな時、堀が転校することが告げられた。
高志はここのところの堀の行動に疑問を抱き自分の推理をぶつけた。


諸田が殺された日、訓練を終えた生徒たちは銃を銃器庫へ返却した。
級長の堀はみんなが出ていった後に、銃の数を数えることになっている。
堀はおそらくその時に一丁を盗みだしどこかへ隠しておいたのだろう。



透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻



堀は高志が自分の犯行を悟ったとわかり、全てを話した。
去年堀は習志野の演習場でひとつの実弾を拾った。
高志が推理した通り、銃を一丁盗んで別の部屋に隠しておいた。


堀はそれを持ち出すと、夕方の六時半に持ち出して根津神社へ行き、
実弾を込めて一発試射した。
持っていた弾を撃ちたかっただけで、まさか諸田を殺すとは思わなかった。
翌朝、清掃当番が来る前に堀は銃を返却した。



透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻



ポケゴリは死んで当然だという堀に、高志は自首することをすすめた。
てっきり自分の胸にしまってくれるものと思った堀は、警察に突き出そうとする高志に
捨て台詞を吐くとその場から走り去っていった。
堀の言う通り黙っていたい高志だが、薫に容疑の目が向けられている今、
無実を証明するには堀に自首してくれというしかなかった。



高志はその足で急いで薫に伝えに行った。



薫は諸田が殺意を持って撃たれたのではないことにホッとしていて、
本人が一番望んでいた死に方かもしれないと高志に説明する。
諸田は以前切腹をしようとしたことがあったのだ。
偶然廊下を通りかかった薫が、諸田が死のうとするのを止めた。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




諸田に殺意を持ったこともある薫だが、彼が強いながらも
弱い一面があることを知っていた。




高志が堀から聞いたことを時川に話すというと、
薫は自分のために友達を裏切るのはやめて欲しいと制止した。




その後、校舎の裏から無くなっていた四発の実弾が発見され、
北上の指紋も検出されたことからますます彼の容疑は濃くなっていった。
従軍して南方へ行けば逃れられると考えていた北上だが、
近く呼び戻されることが決定的となり、薫も共犯として逮捕されるだろう。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




その前にまず薫が憲兵に呼び出された。
北上が来るまでに厳しく追及されることが予想されたが、
その北上は南方で戦死しており薫は一人でこの苦しさを味わうことになった。







薫が憲兵に引っ張られていったことは堀の耳にも届き、高志に会いにやってきた。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




二人は北上と敵対していた古見が実弾五発を盗み、うち四発を北上の机の引き出しに入れた。
北上はそれに気がつき処分するときに、指紋をつけてしまったのだろう。
堀は高志が薫を助けたがっているのを知り、自首をすると言ってきた。
高志は明日、時川に本当のことを話すので今夜中に遠くに遠くに逃げてくれと言った。



その頃、薫は憲兵からの言葉と暴力による取り調べを受けていた。
だけど、どんなに殴られて痛めつけられても
高志が思った通り薫は堀の事は一切口外しなかった。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




翌日、高志は時川に本当のことを話すために警察へ行った。
そこへ友人の友部も時川を訪ねてやって来た。





友部の兄は陸軍大佐をしていて諸田を学校に推薦していた。
昨日兄の戦死の知らせが届き妻が留守宅に溜まっていた手紙を整理したところ、
諸田から兄に宛てた手紙が出てきた。




透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻


その手紙は、諸田の遺書だった。


諸田は脳疾患による激しい頭痛と意識混濁にに悩まされ続けていた。
もはや回復の見込みもなく苦痛に耐えるしかなかった。
おまけに薫が毎週水曜日に諸田が外出するのをいいことに、
北上と密会を重ねている。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




諸田は症状が出て休んでいるとき、偶然堀が盗んだ銃を隠しに入ってきた。
堀と級友の会話から、堀が試射を神社でやること、
夕方の6時半に銃を取りに戻ってくることを知りそれを利用することを思いついた。



諸田は実弾五発を盗むと四発を北上の机の引き出しに隠した。
北上の赤ペンを使って地図に細工をしたのも諸田だった。




そして、古見のところへ行き、地図を見せて北上がスパイであることが確実だと話して、
元狙撃兵の古見に実弾を渡した。
諸田は堀が隠した銃を夕方6時10分にとりに行き、神社の池の端にいる北上を撃ち、
6時30分までに必ず銃を戻すように言い含めた。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




諸田はその時間普段来ている軍服ではなく、黒い背広を着て、
古見に北上と間違えるように細工をした。
もし、北見が自分を撃ち損なった時のために、諸田は短剣を忍ばせており、
自決をする覚悟でいた。




何も知らない古見は、諸田から言われたまま指定の場所から、
池の端に現れた諸田を北上だと思い込んで頭を打ちぬいた。


仕事を終えた古見が銃を返し終わった後に、入れ替わりで堀がやって来て、
銃を持ち出して同じ場所で試射をした。


諸田がこの手紙をわざわざ友部の兄の留守宅に送ったのは、
これが友部の手を通し警察に届くまでの時間稼ぎだった。
この間に、北上と薫は警察から疑われ、不貞をおかした罰を受けるはずだ。


高志はてっきり堀が撃ったものがたまたま諸田に当たったものだとばかり思っていて
意外な真実に衝撃を受けた。


たしかに、銃声は六時半と六時四十分と見た人たちの時間が
二つに別れていた。
古見のものと堀のもの、銃声は二発鳴ったのだった。


友部の手紙を受け取った時川は諸田の自決とわかり、
高志と二人で急いで憲兵の取り調べを受けている薫のところへ向かった。



透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻



手紙を見た薫、憲兵らは思ってもいなかった真実に呆然となった。
時川に言われて憲兵はしぶしぶ薫を釈放、古見も自供をした。




堀は自分が過って諸田を殺したものと思い続け大坂へ逃げようとしていた。
高志はなんとか堀に無実を伝えようとするのだが、
堀は大阪行きの列車の中で死んでいた。



高志は堀に逃げろと言ったことを激しく後悔しながら愛する薫の家へ向かった。


だが、戸も雨戸もかたく閉められていて、彼女が引っ越したのは明らかだった。
高志に行き先も別れも告げずに去ったことで、薫の気持ちがわかった。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻




叶わぬ恋と知りながらも、高志は寂しくてたまらなかった。
でも人というのはいつかは去って行くものだ。

この短期間に、ポケゴリも青セビも堀も高志の前から消えていった。


透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻



高志はいろんな思いを抱えて空を見上げていた。



透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻







原作よりもラストはきれいにまとめたなと感じました。
諸田の遺書は焼けることなく時川刑事の手に渡され、
厳しい取り調べを受けていた薫のもとに届けられる。






透明な季節 (講談社文庫 か 9-1)





尺の問題があるので薫が高志のもとから姿を消す経緯やら、
開業医の父を持つ友人・田中のところへポケゴリが診療へいくこととか
ポケゴリが同性愛者で薫とは体の交わりがないとか・・・
原作と変更点があったのをチェックしながら見れたのも面白かった。



監督は土曜ワイド劇場では「死者との結婚」、「家庭の秘密・乱れる!」でも
メガホンをとった藤田敏八。
映像が幻想的でキレイに撮れていたのが印象的でした。
なかでも目を奪われたのはラストのシーンですね。
夕日のオレンジと、その上のモクモク雲が果てしなく続く道を
薫が歩いていく様がとても美しかったです。



また土ワイの二作目「野菊の墓」で山口百恵の相手役だった
佐久田修が級長の堀を演じています。
見たことあるなぁと思いながらも初めはわかりませんでした。



中野良子、芦川誠ともに透明感があって、北上に中村嘉葎雄をもってくるという
キャスティングもいいですね。
原作では高瀬春奈が演じた範子がもっと高志と薫の間に介入してくるのだけど、
ドラマでは出演時間も短く印象に残らなかったのが残念。



それでも泉谷しげるのポケゴリが見れて満足です。


※※※ 関連記事 ※※※


■ 「透明な季節・僕が愛した帝国軍人の妻」  (原作版)




                         
                                  
        

上野 PARKSの「ビーフカレー」はガーリックチップと粉チーズを混ぜて食べるとウマイ

category - グルメ
2018/ 08/ 11
                 
上野へ仁和寺展を見に行った帰りに公園内にある
「Parks」というお店でランチをしてきました。





Parksビーフカレー


今回食べたのは「ビーフカレー」




Parksビーフカレー

外食で食べるカレーは久しぶりでした。


Parksビーフカレー


カウンターにガーリックチップと粉チーズがあったので
勢いよくかけたらこんなになってしまった。


だが、チーズはもちろんのこと、ガーリックの風味も
カレーにマッチしていてなかなか良い。


Parks山菜そば

こちらは山菜そば。
あっさりしてるように見えるがなかなかお腹いっぱいになったそうだ。

このそばが結構おいしくて、次回があるならば今度は山菜そばにしようと思った。



                         
                                  
        

洋麺屋五右衛門の「炙りたらこ&たらこバター」

category - グルメ
2018/ 08/ 08
                 
「ヘレンド展」を見に行った日に、洋麺屋五右衛門でランチをしました。



今回、タコのペペロンチーノにしようと思ったのですが
メニューを見ていたら好物のたらこが食べたくなって変更してしまった。



洋麺屋五右衛門 炙りたらこ&たらこバター

食べたのは「炙りたらこ&たらこバター」です。

五右衛門というとだいたい青色のお皿で出てくるメニューが多いのですが
今回は白いお皿に入ってやってきました。


洋麺屋五右衛門 炙りたらこ&たらこバター

具の方はネギと海苔が少々で、ちょっと物足りない感じです。

洋麺屋五右衛門 炙りたらこ&たらこバター

まぜまぜするとこんな感じでした。

炙りたらこは二切れ、たらこバターはまぁ麺に馴染ませるに充分な量かな?

もうちっとコクが欲しい気がしましたが。



この日はかなり動き回った一日だったので、かなりアッサリした量に感じました。



                         
                                  
        

「時よ とまれ」 (1995年)  矢沢永吉版

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 08/ 05
                 
43年前の父親殺しの犯人を追い詰める巡査の執念を描く。


土曜ワイド劇場の第1回目、渥美清主演の 「時間(とき)よ、とまれ」 のリメイク。
主人公の巡査には矢沢永吉を迎え、平幹二朗、樹木希林と芸達者な二人が脇を固める。




●戦後五十年特別企画
「時よ、とまれ・父親殺しを追う執念の巡査!
衝撃の真実が今よみがえる」  1995年8月5日
原作: 早坂暁  『時間よ とまれ』
脚本: 竹山洋
音楽: 倉本裕基
監督: 星田良子
制作: 共同テレビ
出演: 矢沢永吉、平幹二朗、樹木希林、
内藤剛志、森口瑤子、池上季実子ほか







福島県の駐在所で働く吉村直之巡査(矢沢永吉)は一歳の時に、
やはり巡査だった父・誠一(松澤一之)を殺された。
犯人の田中隆造(平幹二朗)はすぐに逮捕されたが
取り調べ中にすきをみて逃走したまま行方がわからず、事件はすでに時効を迎えていた。




時よとまれ 矢沢永吉



吉村は少年時代、「父は悪徳警官だった」という噂を聞いて育ってきた。
かつて田中を逮捕した元刑事は、吉村に父はいいひとだったと語る。
果たして噂は本当なのか?父はなぜ殺されたのか?
それを確かめたいという強い気持ちを持っていた。




ある日、東京の大久保の中華料理店”北京亭”で射殺事件が発生。
吉村はテレビのニュースで事件を知り、店に飾ってあった田中の写真を見つけた。
それは、店の主人・陳淳仁(内藤剛志)の父の写真である。
陳は生き別れになった父を探しているとカメラに向かって必死に訴えていた。




吉村は矢も楯もたまらず、単身田中の行方を追うために上京する。



さっそく陳の店へ行った吉村は、田中が陳の父親であり母は亡くなり、
彼が残留孤児であることを知った。


時よとまれ 矢沢永吉





陳の店で吉村は雑誌記者の河原敦子(森口瑤子)と出逢い、
協力して田中の居場所を探すことになった。





河原の話では、石井愛子(樹木希林)という老婆も田中を追っているのだという。
石井は田中のかつての愛人で、田中は彼女には”大山信一”と名乗っていた。




時よとまれ 矢沢永吉






上京してきた吉村の宿泊先を手配しようとする河原だが、
吉村は別れた妻・石澤妙子(池上季実子)のところへ泊ると言い辞退した。



だが、現在は高級マンションに住む妙子は、妊娠三か月で
近々夫と郊外の一戸建てに引っ越すのだという。
まだ自分を愛してくれているものと思っていた吉村は、
それを聞きマンションを出るとあてもないまま東京の街をさまよった。






吉村が再び陳の店を訪れた。


陳は近く中国へ帰る予定で、現地で開く店の開業資金欲しさに父を探しているのだという。
父親探しの目的が金だとわかって吉村は複雑な心境になる。

その時、田中をロサンゼルスのリトルトーキョーで
見かけたという電話がかかった。



時よとまれ 矢沢永吉





陳のそばにいた吉村は、それを知りアツくなり思わず陳から受話器を奪おうともめたときに
通話が途切れてしまった。
吉村は怒り狂った陳によって店から追い出されてしまう。





陳とのつながりが途切れてしまった吉村は、上野駅で福島へ帰ろうか思案していた。
そこへ妙子が現れて、ふたりは久しぶりに一緒に食事をすることにした。
妙子は田中を追うのを諦めようとする吉村に後日金が入ったら帰してくれればいいからと
アメリカへ行く費用を渡そうとする。



時よとまれ 矢沢永吉





妙子と別れた吉村が石井のアパートへ向かうと
そこには河原がいて、石井は末期がんに侵され入院をしたのだと告げられた。
田中がリトルトーキョーにいるらしいという情報を入手した河原はロスに飛ぶのだという。



吉村は石井の病室へ見舞いに行くが、容体は深刻で残された時間はあと僅かだ。
石井は泣きながらもう一度田中に会いたいと訴える。




慰安婦だった石井は毎日多くの男たちの相手をさせられいつしか生理が止まってしまった。
だが、田中と会ってから止まっていた生理が復活したのだ。
石井の話にいたたまれなくなった吉村はひとりの日本人として石井に詫びた。
これまで彼女に謝ったのは吉村と田中だけだと石井は涙ながらに吉村に打ち明ける。


時よとまれ 矢沢永吉







ロスから河原が帰国し、田中が日本にいることがわかった。
田中が可愛がっているボクサー(筧利夫)の試合会場で吉村が河原と合流すると、
調査の報告を受けた。
河原は大山の戸籍謄本を見せて、田中が大山にすり替わっているのだという。
だが、それを証明出来るものは誰もいない。




時よとまれ 矢沢永吉


試合が終わり引き上げる田中に河原は石井がガンで長くはないと告げるが、
田中は石井という人物は知らぬ存ぜぬを押し通して去って行った。
帰宅途中の田中の車の前に陳が現れた。




彼は満州で田中が自分に向けて発砲した時の銃弾を手にしていた。
田中は陳の父親だと認めなかったが、陳が持っていた銃弾を買い取ってやった。
父と名乗ることが出来ない田中が陳に対しての精一杯の償いだった。



陳は父からお金を受け取るという目的を果たして日本を去った。





一方、吉村と河原は石井の病室へ行くが、ふたりに看取られながら息を引き取った。


時よとまれ 矢沢永吉






吉村は石井が最後まで田中に会いたがっていた気持ちを汲み、
彼女の骨壺を田中に渡した。
これまで石井を知らないと言い張っていた田中だったが、
石井がかつて自分の女で会ったことをついに認めた。



時よとまれ 矢沢永吉





だが事件は時効を迎えたと言っても、自分が田中であることは
頑として認めなかった。


ついに諦めた吉村は翌朝、福島へ帰ることを決意するが、
電車に乗る前に河原が来て、父親殺しがまだ時効になってないことを告げた。
田中は海外で暮らしていた期間が長く、まだ時効は成立していなかったのだ。


時よとまれ 矢沢永吉



吉村はその可能性にさえ気がつかなかった自分を罵る。
このまま東京に留まり田中を追い続けるべきか?



だが、吉村は東京に残ることはなく予定通りに電車に乗り福島へと帰って行った。



時よとまれ 矢沢永吉



仕事に復帰した吉村は、東京へ行く前と変わらぬ日々に戻っていた。
ある日、父の墓前に線香がそなえられているのをみつけた。
そんなことをする人物は田中しかいない。




吉村はあたりを捜索し田中の行方を必死に追う。
そして、ついに田中の後姿を見つけ、彼の名を大声で叫んだ。



時よとまれ 矢沢永吉





すると、これまで必死に田中ではないと否定していた田中が、
自分が田中隆造であること、陳が自分と朝鮮人の妻・サクとの間に出来た
ひとり息子の隆一であることを認めた。




時よとまれ 矢沢永吉





田中は満州で撮影技師をしていた時のサクとの出逢いから、
日本に来る途中にサクが手榴弾で自害し、
それを見た隆一が泣き叫びやむを得ず彼に向けて銃を放ち、
ひとりで日本に帰って来たことを語った。




そして、吉村が知りたがっていた、田中がなぜ父を殺したかについても
静かに口を開いた。



満州を引き上げる時、妻が自殺し、田中は残された息子の頭に銃を打ち込み、
たったひとりで日本に帰ってきた。



そんな田中を道で偶然見つけた吉村の父の誠一が尋問してきた。
彼は職権を利用して激しく田中に質問を浴びせたうえ、暴力的なふるまいも見せる。



時よとまれ 矢沢永吉



何か隠しているそう思った誠一は田中に警察へ行こうという。
ところが、次の瞬間、誠一は警察へ行くのが嫌なら金を出せと要求してきた。


これまでの怒りが一気に出た田中は誠一を殺害するとその場から逃亡した。



父が殺害されるまでの経緯を聞いた吉村はショックを受けた。

「父は悪い警官だった。」

その噂は本当だったのだ。




済まないことをしたと詫びる田中に、父こそ申し訳ないことをしたと吉村は、
父に代わって田中に謝罪した。



傷つきながらも、真実を知れた吉村はどこか穏やかな気持ちでもあった。
いいか悪いかは別として、本当の父を知ることが出来たのだ。



吉村は田中に上海に行って陳を抱いてやってほしいと言う。


吉村は田中が幼い頃に陳に銃を向けたことを金で解決したが、
本当は心から済まないと謝りたい気持ちでいっぱいなことを見抜いていた。





時よとまれ 矢沢永吉




田中は吉村の父の事件がまだ時効を迎えてないと言う。
だが、吉村には田中を逮捕しようという気はサラサラない。



43年の年月を経て、ようやっと吉村は父に会えた。


吉村がふと視線を上げると、あの頃のまだ若い制服を着た父が、
自転車で道を走り抜けていく姿が見えた。






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■ 「時間よ、とまれ」  渥美清版




                         
                                  
        

「死刑囚永山則夫と母・戦後最大の少年犯罪」 (1997年)  佐木隆三 『死刑囚永山則夫』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 08/ 01
                 
放送前年の1997年8月1日に刑が執行された連続射殺事件の犯行の内的動機に迫るドラマ。



●「死刑囚永山則夫と母・戦後最大の少年犯罪
その時、連続射殺魔の母と呼ばれた女は…」 1998年8月1日
原作: 佐木隆三  死刑囚 永山則夫 (講談社文庫)
脚本: 竹山洋
音楽: 小六禮次郎
監督: 出目昌伸
制作: 総合ビジョン
出演: 大竹しのぶ、岡田義徳、渡瀬恒彦、渡辺徹、
大沢樹生、小島聖、佐藤B作ほか




死刑囚永山則夫と母・戦後最大の少年犯罪





1968年10月11日、東京都港区内のホテルでガードマンが射殺された。
その三日後、京都市東山区内の神社で夜間警備員が銃で殺される。
警察はふたつの事件は同じ銃が使用されたとして広域重要事件108号として指定する。



10月27日には今度は函館郊外でタクシーの運転手が頭部を撃たれて死んでいるのが発見される。
つづいて11月5日には、名古屋でタクシー運転手が頭部に傷を負い搬送先の病院で死亡する。
目撃者の証言から犯人は17、8歳の若い男とみられた。





その後、渋谷区内の専門学校で若い男が発砲するという事件が起こり、
警察は渋谷区代々木の路上で拳銃を所持する19歳の永山則夫(岡田義徳)を連行する。





東京、京都、北海道、名古屋で発生した無差別連続射殺事件の犯人と見て
田中警部(渡瀬恒彦)と樋口警部補(佐藤B作)が署に到着。
則夫の身柄は代々木警察署から愛宕警察署へと移送された。


死刑囚永山則夫と母・戦後最大の少年犯罪





マスコミは青森で魚の行商をしながら細々と暮らしていた
則夫の母・ヨシ(大竹しのぶ)のもとへ殺到し大騒動となる。
その頃、則夫は田中警部の取り調べで犯行を自供。
則夫は自分を三度も捨てた母を恨んでいて、もし会ったら殺すと興奮していた。




ヨシが板柳の家から姿を消した。
新聞記者の藤井信之(渡辺徹)とカメラマンの小畑隆二(大沢樹生)は
息子に会わせるとだまして家から連れ出していたからだった。




死刑囚永山則夫と母・戦後最大の少年犯罪



藤井は東京の旅館に着くとヨシの不幸な生い立ちから、
リンゴ職人と結婚し則夫を含む多くの子供をもうけたものの
賭け事好きな夫に振り回され子供を置いて家を飛び出さずにいられなかった
経緯などを聞き出す。



藤井はスクープのために泣きながら話すヨシの姿を小畑に撮らせるが、
金のためにヨシを利用しようとする藤井に反発し宿を出ていってしまう。



田中と樋口は小畑からの通報を受け、藤井といる旅館へ向かい、
則夫との面会を願うヨシと会うことが出来た。



死刑囚永山則夫と母・戦後最大の少年犯罪




則夫の無実を信じていたヨシは田中から則夫が犯行を自供したことを知らされ、
最初の事件の四日前に米軍基地から拳銃を盗みだし
次々と犯行を重ねていった経緯を聞くこととなった。




田中の話では、則夫は三度にわたってヨシから捨てられたといい恨んでいるという。
ヨシは網走で則夫たちを置き去りにして家を出てしまったこと、
好きな人を作ってしまったことと二回は心当たりがあったが残りのひとつがわからない。




田中はヨシから話を聞くことで四人もの人間を殺した則夫の動機を探れるかと思ったが、
結局わからないまま引き返していく。
ヨシと会った田中が戻ってくるとあれほど会いたくないと言っていた則夫は
母ちゃんに会わせてくれと叫んだ。
その後、許可がおりてついにヨシは則夫との面会の日を迎えた。


死刑囚永山則夫と母・戦後最大の少年犯罪





板柳へ帰ったヨシが魚の行商をしていると、下井草のアパートで
則夫と同棲していた山田ユカ(小島聖)が訪ねてきた。
ヨシはユカが則夫を忘れて幸せな結婚をしてくれるよう願って別れる。



死刑囚永山則夫と母・戦後最大の少年犯罪




無差別に四人もの人間を殺した則夫は死刑囚となり、
死を待つ間に多数の小説を書き続けた。











死刑囚 永山則夫 (講談社文庫)




ドラマの原作である佐木隆三の「死刑囚永山則夫」は読んでいないのですが、
永山則夫がなぜ衝動的に人を殺してしまったのかがあまり伝わってこなかった。



母のヨシも貧しい不幸な家庭に生まれ、則夫も貧しさと戦っていたのはわかるのだが、
そのやりきれなさが人を殺すということに繋がるのがわかりにくい。


犯行にいたるまでの経緯がもう少し掘り下げて描かれていたらと感じてしまった。





************ 土曜ワイド劇場の実録犯罪シリーズ ************


■ 「私は殺していない」  弘前大学教授夫人殺人事件  

■ 「戦後最大の誘拐―吉展ちゃん事件―」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「滋賀銀行九億円横領事件・女の決算」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「死刑囚永山則夫と母・戦後最大の少年犯罪」