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展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

2018年11月

        

BON JOVI 「THIS HOUSE IS NOT FOR SALE 2018 TOUR」@東京ドーム

category - 音楽・ライブレポート
2018/ 11/ 28
                 
5年ぶりに東京ドームへボン・ジョビの来日公演を見に行ってきました。
これまで単独じゃないものも含め、彼らのライブへは何度足を運んだことか。



東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演




ちょいと余裕をこいてしまい、着いた時には予想通りの混雑で、
屋外のグッズ売り場は長蛇の列。


東京ドーム



あきらめて仕方なく中へ入ると会場内のグッズ売り場は
10~15分待ち程度で購入できるとのこと!
ということで、ツアーパンフを買いました。



■BON JOVI THIS HOUSE IS NOT FOR SALE 2018 TOUR
2018年11月26日(月) 東京ドーム
17:30開場  19:00開演


予定時間ちょうど位に始まったライブ。
海外アーティストのライブというと昔は「いつ、はじまんだよ~」って感じでしたが、
このところはさしたる遅れもなくはじまるので時間が読みやすい。



東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演



今回のライブの演奏曲は下記のとおり。


This House Is Not for Sale
Raise Your Hands
You Give Love A Bad Name
Whole Lot of Leavin’
Lost Highway
Runaway
Roller Coaster
When We Were Us
Born to Be My Baby
It’s My Life
God Bless This Mess
We Don’t Run
Keep the Faith
Bed of Roses
Lay Your Hands on Me
Who Says You Can’t Go Home
I’ll Sleep When I’m Dead
Bad Medicine

アンコール

We Weren’t Born to Follow
Blood On Blood
I’ll Be There For You
Wanted Dead or Alive
Livin’ on a Prayer



東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演



3曲目では彼らの名が広く知れ渡った初の全米No.1ソング
「You Give Love A Bad Name」というこれまた魂が震え上がる名曲が演奏された。


東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演




オールドファンの自分にとってはやはり全盛期80年代の曲が
一番盛り上がります。



そして現在から過去にカウントダウンしていき1983年で止まると
デビューシングル「Runaway」へ。


心憎い演出と懐かしい曲に酔いしれましたが、
これをやるなら是非「She Don't Know Me」もやってほしかった。



東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演



「Born to Be My Baby」の次の「It’s My Life」も異様に盛り上がったが、
若いファン的にはここらあたりから入った人が多いのかな?


よく「It’s My Life」は大ヒット曲と表現されるが、
私としてはすでに全盛期が終わっていた印象がある。
商業的にもシングルやアルバムで1位(ビルボードの)がとれなくなっていた頃だし。


まぁともかく、若いファンをも巻き込み会場内は大興奮状態となっていた。


ボンジョビのファン層は若い世代も多いので、
全盛期からのファンだけでないことで
これだけの動員数を誇れるのでしょうね。



「Bad Medicine」ではステージの両脇に赤十字マークが。


東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演




アンコールは長めで、ラストにきてこれまた私の好きな曲が。


地味だけど「Blood On Blood」

「I’ll Be There For You」「Wanted Dead or Alive」と80’sの曲が続きます。



東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演




そして、最後は「Livin’ on a Prayer」で会場は大合唱。
この曲を聞くたびにリッチー・サンボラを思い出してしまう。
やはり全盛期のメンバーでライブが見たかった。


それと「Never Say Goodbye」もやってほしかったなぁ。
あの曲すんごく良くて大好きなんだけど。
ツレの話では前回もやらなかったと言っていたので、
次回はぜひぜひ演奏を!



終わってみれば21時半と約二時間半という長丁場でした。


アーティストの日本のファンに満足してもらおうという
意気込みが伝わってくるライブでとても満足して帰ることが出来た。


東京ドーム




帰り道、ツレが


「五年ぶりってことは、1回逃すと五歳年を取るってことだね。」って言葉が
胸に刺さり、やはり行きたいものはチャンスを逃さずに行かねばと決意を新たにしました。






                         
                                  
        

有名な『叫び』も来日の「ムンク展」は全てがムンク作品の大回顧展、大混雑で一部のグッズには売り切れも

category - 美術・展覧会レポート
2018/ 11/ 27
                 
先週の土曜日は、東京都美術館で行われている
「ムンク展-共鳴する魂の叫び」へ行ってきました。



ムンク展-共鳴する魂の叫び@東京都美術館


この日は、三連休の中日とあり上野公園は多くの人々が訪れごった返していました。
美術館に到着すると、すでに入場まで10分程かかるという看板が立っており、
入場待ちの列が出来ていた。


ムンク展-共鳴する魂の叫び@東京都美術館


そして、ようやく展示室に入ることが出来ました。


事前に混雑状況はおさえていたので、覚悟して入室したのですが、
混みっぷりは思ったほどではなく、ひとつひとつの作品を間近で見るようなまわり方をしても
通常の時間内で鑑賞を終えられました。



今回名作『叫び』が展示されるという事で話題を呼んでいる「ムンク展」ですが、
ラインナップされた作品数も101点全てがムンクのもので
9章からなるとても見応えがある展覧会となっています。


ムンクは80点以上の自画像を描いており、第一章ではそれらの自画像に加え、
写真撮影にもはまっていたムンクのセルフポートレートも多くみられました。


そんな中で入ってすぐに目を奪われたのは「地獄の自画像」(1903年)で、
燃え上がる炎のような赤みを帯びた背景に同じような顔面をしたムンクが
眼は小さいけど正面を強いまなざしで見つめているもの。



タイトルも印象的ですが、その異様さは強く記憶に残りました。


これは屋外で裸体の写真を撮影し、それを参考にしながら描いたもので、
実際には青白い体が絵の中では生命力と狂気を感じさせるようなイメージになっている。




ムンクは幼少の頃から病弱で、母も姉も早くに亡くしてしまい、
後には精神の病にも侵されるのだが、作品全体を通じて、
彼の苦悩とか葛藤が伝わってくるものが多かった印象を持った。




第二章は「家族-死と喪失」で幼いころに母と姉を失ったムンクの死を
身近に感じている様子が伝わってくるものでした。


エドヴァルド・ムンク 病める子

≪病める子 Ⅰ≫   エドヴァルド・ムンク 1896年


これはまさに「死」というものを連想させるものですが、
一方の「ブローチ、エヴァ・ムドリッチ」(1903年)では、
イギリスのストラディバリ奏者エヴァ・ムドリチが描かれていて
”死と喪失”という暗いテーマの中で彼女の美が伝わってきて
どこか温かいものを感じました。



第三章は「夏の夜-孤独と憂鬱」で海辺の風景をバックに
人魚や女性たちが描かれています。



エドヴァルド・ムンク 夏の夜、人魚

≪夏の夜、人魚≫   エドヴァルド・ムンク 1893年







そして、地下から1階に展示フロアがかわると、いよいよ注目の「叫び」が登場します。


第四章「魂の叫び-不安と絶望」


ムンクの「叫び」にはいくつかのバージョンが存在しますが、
私が一番気に入っているのは、今回やってきた
オスロ市立ムンク美術館が所蔵するコチラ↓




エドヴァルド・ムンク 叫び

≪叫び≫   エドヴァルド・ムンク 1910年?


夕暮れ時、道を歩いていたムンクはとても疲れていて気分が悪かった。
途中で立ちすくみフィヨルドを眺めていると
沈んでいく太陽が雲を赤く染めていく。

それはまるで血のようだった。

その時、ムンクは自然をつらぬく”叫び”を耳にした。


両手で耳を塞ぎ大きな口を開けて立ちすくむ人。

体は歪んでいて、その風景もうねりをみせ、赤、青、緑の色彩で表現された
背景からはなんともいえぬ異様さが伝わってくる。


突然発せられた”叫び”を聞き、恐れを受けたムンクの心のうちが見事に描かれている。
後方を逆側に歩いていく二人の人物はまるで何も感じることはなかったようで
この対比が面白い。



第四章の作品は正面で見る場合整列して歩きながら鑑賞します。
立ち止まってゆっくりと見たい場合は、列の後ろからやや離れた場所からになります。


私はどちらからも見ましたが、後ろの方からでも充分に見れました。




エドヴァルド・ムンク 絶望

≪絶望≫   エドヴァルド・ムンク 1894年



今回来日した「叫び」と同じような表現方法の「絶望」

手前の人物の目の周りが黒く縁取られていて
何かに打ちひしがれた状況がわかりますね。








第五章「接吻、吸血鬼、マドンナ」



接吻する男女はまるで溶け合うように描かれていて
境界線がないかんじ。

抱き合って唇を重ね合わせている二人のとろけるような
至福のひとときがその表現から感じ取れました。




エドヴァルド・ムンク マドンナ

≪マドンナ≫   エドヴァルド・ムンク 1895/1902年


曲線の印象が強く、そこから女性が持つ柔らかさや
包容力が演出されています。




ムンクは自身の考えから生涯独身をつらぬきましたが、
何人かの女性たちと恋愛関係を持ちました。


その中のひとり、トゥラ・ラルセンが結婚を迫りました。
ある日、トゥラとの諍いの最中、銃が暴発してしまい、
ムンクは左手の中指の一部を失ってしまいます。




第六章「男と女-愛、嫉妬、別れ」


エドヴァルド・ムンク 生命のダンス

≪生命のダンス≫   エドヴァルド・ムンク 1925年



1階はここまでで第七章から先は2階へと移動となります。




少し飛んでしまいますが、最後は


第九章「画家の晩年」




エドヴァルド・ムンク  二人、孤独な人たち

≪二人、孤独な人たち≫   エドヴァルド・ムンク 1933~35年



浜辺の男女ですが、そこからは”別れ”という言葉が浮かんできます。

どこか寂し気な後姿の白いドレスの女性とやや距離を置いて
彼女へ近づいていこうとしているように見える連れの男性。


その前にどんな会話が交わされたのか気になる一枚でした。



ラストの作品、101点目は肖像画を多数書き続けたムンクの
最晩年の肖像画。




エドヴァルド・ムンク 自画像、時計とベッドの間

≪自画像、時計とベッドの間≫   エドヴァルド・ムンク 1940~43年



幼いころの肉親の死からはじまり、恋愛をしても家庭を持つことはなかったムンク。


精神の病に侵されて入院をしたりと激しい人生を送ってきましたが、
この絵からは達観したような、絶望、憂鬱そんな言葉から解き放たれたような
晩年のムンクがおさめられている。


いよいよ、残された人生の限りが感じられるころ。
どんな気持ちで彼はこの絵を描いたのだろうか。



全ての作品の鑑賞を終えて思ったことは「大回顧展」という言葉にふさわしい展覧会。


大混雑と言われていましたが、余裕をもって回れるので
とても見やすかったです。



エスカレーターで階下へ降りようとすると撮影コーナーがありました。



ムンク展-共鳴する魂の叫び@東京都美術館


両手で耳を塞いで大きな口をあけて撮影している人が多かったですね。



グッズコーナーも人だかりでにぎわっていた。
すでにいくつかには売り切れも発生している。


ムンク展-共鳴する魂の叫び@東京都美術館


こちらが目当ての方は、公式ツイッターなどで再販の情報が出てから行くようにするといいですね。


私は10分待ちでしたが、帰るころには20分待ちにかわっていました。


ムンク展-共鳴する魂の叫び@東京都美術館


朝から混んでいたようですので、時間帯によっては20~30分待ちくらいは
覚悟していった方がいいかも。



新しいチラシをもらってきたのですが、来年は春頃「クリムト展」をやるようです。


新美術館でも「ウイーンモダン クリムト、シーレ世紀末への道」が開催予定ですが、
ちょうど同じ時期なので意外に感じた。


私はどちらも行く予定でいます。



そして…


なによりも興奮したのは、2020年1月に

「ハンマースホイ展」が開催されることを知ったこと!


2008年に近くの国立西洋美術館でやってから約11年半ぶりくらいですか。
これは絶対に行かねば!!

10月に常設展を見に行った時に、ハンマースホイの作品が久々に展示されていて
またやってくれたらいいのにと思っていたところなので本当にうれしい。



しかし、2019年ではなく2020年なのでまだまだ先だなぁ。




この日の上野公園は大混雑でしたが、帰るころには上野動物園も終了を予告するアナウンスが流れていた。


私はうといのですが、いつも人気なのはパンダなのか?


上野動物園


こちらはその上野公園入り口に設置されていた
パンだと鳥さんたちのコラボ。


すっごいかわいくて!


見ているだけで幸せな気分を味わえたので思わず撮ってしまった。


鳥さん好きの私には、いろんな鳥さんたちがいて
今度は動物園にも行ってみたいなぁと思わされてしまいました。









                         
                                  
        

「松本清張の状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」 (1994年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 26
                 
工事受注をめぐって起こる連続殺人事件の真犯人は?



●松本清張スペシャル
「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!
男と女が欲望の罠にはまる…」 1994年11月26日
原作: 松本清張  状況曲線〈上〉 (新潮文庫)
脚本: 吉田剛
音楽: 鏑木創
監督: 松尾昭典
制作: 松竹
出演: 村上弘明、蟹江敬三、七瀬なつみ、
財津一郎、鶴田忍、田中明夫ほか



岐阜県土岐市のバイパス工事が行われることになり、
東京をはじめ各地から業者が集まっていた。
幹事会社となった日星建設の事業開発室長・大石謙吉(村上弘明)も
専務の味岡正弘(財津一郎)とともに現地に来ていた。



入札の前夜、味岡はホテルの会議室に業者を集めて、
予定価格よりも極端に安くしないことや多数決に従う事を決めようとするが、
弱小会社の柳原考助(北村晃一)がそれに猛反対する。




柳原は飛騨高山から加賀温泉郷を結ぶ観光道路工事のための実績作りだと見抜き、
今度ばかりは絶対に下りないと大石の説得にも応じない構えだ。
それだけでなく、談合の存在を暴くと息巻いて部屋を出ていった。


味岡から柳原をなんとかしろと命じられた大石は、
下請け業者の中橋組の社長・中橋泰夫(鶴田忍)に相談した。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



その数日後、味岡は大東組の常務・成瀬(加島潤)とともに東明経済研究所の
巨勢堂明(田中明夫)の事務所を訪れた。
味岡は秘書の沢田美代子(斉藤林子)のためにガーベラの花束を持参した。
その時、大石は中橋が業者に化けて荷物を運び入れる姿を目撃し嫌な予感を感じる。



味岡と成瀬は巨勢と会うが話をゆっくりする時間が取れず、
部屋を出た後に味岡はもう一度巨勢と話そうと引き返していった。
ところが事務所は巨勢も秘書も引き払っていて、
事務所になった電話をうっかりと取り上げた味岡は飾ってあった
ガーベラの花瓶に手がぶつかりそのまま花を一輪持ってきてしまった。



廊下へ出ると、巨勢へのプレゼントを渡しに成瀬が秘書と戻ってきた。
遺棄場所がなくなった味岡は仕方なく時間をつぶすために、
そのまま屋上へ行ってみると柳原が死体となって倒れていた。
そばには、ガーベラの花が落ちている。
驚いた味岡が慌てて階段を下りた姿をOLたちに目撃されてしまう。





大石から柳原の始末を託された中橋は、柳原を殺害し、
今後巨勢とつながりたいがために彼の事務所の屋上に死体を遺棄した。
こうして弱小業者の社長中橋はうまく巨勢の南苑会に潜り込むことに成功した。



大石と味岡は加賀温泉郷へ出張に来ていた。
そこへ巨勢の秘書の美代子が大石を訪ねてきた。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!


彼女は巨勢が中橋に五百万円振り込んでいることや、
柳原の死体を巨勢のビルに捨ててガーベラの花を置いたことなどから、
事件の真相を知り、大石に自分と手を組むように恐喝してきた。
大石は東京で改めて話したいとその場をなんとか逃れる。




味岡には芸者の照葉(七瀬なつみ)をあてがっていた。
床上手な照葉に面倒を見てやるとまで言い出し味岡はすっかり入れ込んでしまった。



その後、味岡は琵琶湖へ向かい、巨勢の主宰するゴルフコンペに参加した。
中橋はホテルや芝生の上にガーベラを残し味岡を心理的に追い詰めつつ、
巨勢のふところへ入り込み準会員として一同に紹介された。


中橋のたくらみに気がついた味岡はそのことを東京に帰った大石に伝える。
大石たちに協力していた照葉は、琵琶湖へ来るとラブホテルに味岡を呼び出す。



味岡が約束の時間にホテルへ行ってみると、
ベッドには照葉ではなく美代子の死体があった。
慌てた味岡は脱いだ靴下をそのまま放置し、部屋を飛び出して行く。
味岡は浜松へ向かう車中、ホテルに飾ってあったポスターの中に、
自分が忘れた靴下が包まれているのを発見し動揺して置いたまま下車してしまった。




味岡から呼び出された大石は、大きなホテルに泊まり人目につくことを恐れて、
小さなホテルと手袋を手配しろと要求された。
テレビのニュースではホテルに男性の指紋が残され照合を急いでいると報道されている。



味岡はホテルに指紋を残したことに恐怖を覚え、以後は手袋をはめていた。
その夜、大石が手配した芸者の中に照葉に似た者がいてそれを見た味岡は激しく取り乱す。




翌日、味岡が静岡県天竜川のダムで水死体となって発見された。
捜査にあたった二俣所の矢田部刑事(蟹江敬三)に
大石は味岡の様子が異様だったことを伝え事件は自殺として片付けられようとしていたが、
矢田部は味岡の自殺の原因がわからないことや周辺で殺人が起きていたことに不審感をいだいていた。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



味岡が亡くなり、大石が味岡の役割を担うことになり近く所属する開発室も
部に格上げされる予定が発表された。
大石は柳原が死に、真相に気づいた美代子や味岡の始末を託されたことを理由に、
巨勢に便宜を図ってもらおうと事務所を訪ねて脇固めをしていった。



矢田部は美代子らを味岡が殺し自殺をしたという署の見方に疑問を持ち、
独自に捜査を始めていた。
この動きを知った中橋は、照葉を使って味岡をホテルに呼び出したことがバレれば、
美代子の死亡推定時間を操作出来てもマズイと大石に告げた。
照葉は自分の店を持ちたがっていて、大石はその要求をのむことで口を噤ませようとする。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



しかし、矢田部は加賀地方で取れる石が味岡の足の裏に突き刺さっていて、
痛くて歩けないはずの味岡が天竜川まで行き自殺をしたとは考えにくいと思った。
そして、ホテルで死んだと思われていた美代子も別の場所で殺されて、
湯につけられたまま運び込まれたのではないかと真相に迫る推理を味岡に語る。


矢田部は捜査をすすめ、味岡を心理的に追い詰めるために照葉が
新幹線の中にポスターと靴下を置いたことや
美代子が殺されたあとに、湯をためたミキサー車でホテルに運び込まれたことを突き止めた。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



矢田部が事件の真相を知っている照葉に目をつけたことから、
大石と中橋は照葉の殺害を決意した。


矢田部は大石たちが参加している南苑会のゴルフコンペへ乗り込んだ。
中橋は愛人・安田秋子(栗田よう子)を照葉の替え玉に仕立てて
矢田部の気をひいているスキに照葉を殺そうと試みるが、矢田部はそれを見破ってしまう。




秋子は女癖の悪い中橋が照葉と浮気しているものと思い込んでいたが、
中橋が罪を犯していると知り協力することにした。
矢田部の目の前で中橋が照葉の首を絞めようとしたところ、
殺害未遂の現行犯として逮捕しようとした。
だが、ただの痴話げんかだと言い照葉になりすましていた秋子が正体を明かす。


状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!


その頃、あとがなくなった大石は自らの手で照葉を殺害しようとプレハブ小屋に向かった。
何も知らない照葉が化粧直しをしていると、コンパクトの鏡に
鬼の形相をした大石が向かってくる。
大石の企みに気づいた照葉は自分は何も喋らないといいくるめ、
プレハブ小屋から脱出することに成功した。


状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



そこへ、まんまと中橋夫妻の芝居にひっかかった矢田部と中橋夫妻がやって来た。
中橋は急いで照葉を連れ出そうとしたところ、照葉が大石に殺されそうになったことを告発し、
大石らはその場で逮捕された。



談合に猛反対した柳原は中橋が殺害し、巨勢の事務所ビルに運び込んだ。
大石は殺しを命令したわけではなく、中橋の勇み足だった。
その後は、真相に気がついた美代子、味岡は巨勢の意向により口が封じられる。




味岡がたまたま柳原の死体を発見し、逃げ出すところを目撃されたことを利用し、
ガーベラの花などを利用して心理的に追い詰めていった。


状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



美代子は死亡推定時間よりもかなり前に殺されて、
ミキサー車の湯につけられたままホテルに運び込まれたために、
ホテルに来た味岡が殺したように細工した。


これまで直接手を下すことがなかった大石は照葉を殺すことが出来ず、
結局最後まで人を殺すことができないままだった。


矢田部刑事の執念の捜査により、大石の野望もここで終わりを告げた。





状況曲線〈上〉 (新潮文庫)



己の野望のために情婦を利用してのし上がろうとする野心家の青年というと、
まだ若かったころの近藤正臣を思い出しますが、
90年代に入ってからの土ワイではその役割を村上弘明に求めていたのでしょうか。


そういえば近藤さんがやっていた神津恭介も後任は村上弘明でしたね。


でも、野心家の青年としては狡さと滑稽さが不足している。
近藤正臣はそのあたりもそつなく演じているので物足りない感じがします。
村上弘明だとどうしても善良さが消えないので。



本人も悪者を演じる難しさについて話していたことがあるので、
役作りの苦労はあったのかもしれませんね。



※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」

■ 「黒い空」

■ 「数の風景」

■ 「一年半待て」

■ 「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」

■ 「鉢植えを買う女」

■ 「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」

■ 「黒革の手帖・綴られた男たちの欲望・元銀行OLが夜の銀座に咲かせる悪の華」

■ 「黒い樹海・姉の金沢不倫旅行が連続殺人を呼ぶ!」