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展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

2018年11月

        

だし茶漬えんの「炙り明太子と高菜」

category - グルメ
2018/ 11/ 30
                 
今年、ビルボード東京へ行った時に、だし茶漬けえんでご飯を食べてきました。




炙り明太子と高菜 だし茶漬けえん


迷うことなく「炙り明太子と高菜」を注文。

二つの小鉢とお新香がついています。





炙り明太子と高菜 だし茶漬けえん

ご飯は普通の量で、まずそのまま食べて後で茶漬けにするのもよし
私は初めから出汁を掛けていただくことにしました。




炙り明太子と高菜 だし茶漬けえん

この出汁がなかなかおいしい。




炙り明太子と高菜 だし茶漬けえん

付け合わせの豆腐もまろやかでよかった。
これで680円です。





だし茶漬けえん メニュー

その他のメニューはこんなかんじ。



            
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「もう一つの旅路・取り違えられた二人の影に哀しみの女」 (1991年)  阿部牧郎 『もう一つの旅路』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 30
                 
産院で取り違えられた可能性のある二人の男性が50年後に出会う。
芸術祭参加作品。



●「もう一つの旅路・取り違えられた二人の影に哀しみの女
顔なき死体の謎」  1991年11月30日  
原作: 阿部牧郎  もう一つの旅路
脚本: 竹山洋
音楽: 岩間南平
監督: 降旗康男
制作: 東宝
出演: 藤竜也、倍賞美津子、小林稔侍、
喜多嶋舞、芦川よしみ、緒形幹太ほか



もう一つの旅路・取り違えられた二人の影に哀しみの女


津島良一(藤竜也)は大企業で営業部長を務めるエリート社員。
次の人事では取締役に昇格する有力候補として名が挙がっていた。
妻の育子(高林由紀子)との間はすでに冷え切っている。


そんなある日、進藤達夫(小林稔侍)と名乗る男が、200万円で買ってほしいという
絵を持って会社にやって来たが、津島はそれを断った。


その後、津島は重役を目前にしながらコースを外され、子会社の社長として
出向することが決定し落胆した。
入院中の母・みさ子(露原千草)を見舞った津島は、
みさ子から産院で生まれたばかりの時に取り違えられた可能性があることを告白された。


それからまもなくして、みさ子の金から200万円が無くなっていることに気がついた。
津島は進藤の住所と名前が記載されている借用書を見つけて、
進藤がみさ子の実の子かもしれないと思い始めた。


進藤の家を訪ねた津島は、妻の芙美子(倍賞美津子)と娘の唱子(喜多嶋舞)から、
進藤が自殺をしたと聞かされた。


事故で炎上した車から黒焦げ死体が発見され、愛人の高柳まゆみ(芦川よしみ)が
遺体の確認を行っていた。


だが、津島は進藤がどこかで生きているような気がしてならなく、その行方を追う。







もう一つの旅路


かつてはアクション映画で活躍した藤竜也と小林稔侍の共演。
藤はエリートということで本領発揮とならなかったが、
その分小林だけ存分にやらせてもらったとか。




                         
                                  
        

「お見合いツアー殺人事件・八丈島二泊三日の旅」 (1986年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 29
                 
失恋したOLが参加したお見合いツアーで、参加者が次々と殺されていく。


●「お見合いツアー殺人事件・八丈島二泊三日の旅
16人の乗客の中に真犯人がいる!」  1986年11月29日
脚本: 原教子
音楽: 石川鷹彦
監督: 松島稔
制作: にっかつ撮影所
出演: 大空真弓、杉田かおる、萩原流行、
三浦浩一、朝比奈順子、生井健夫、鶴田忍ほか



OLの井沢涼子(杉田かおる)は、旅行会社のベテランコンダクター
高橋冬子(大空眞弓)が企画した八丈島でのお見合いツアーに参加した。



行きの船中で気分が悪くなった涼子はアヤコ(朝比奈順子)からストールを借りて、
夜の甲板に出たところを何者かに突き落とされそうになる。
翌日、バスに乗った涼子はまたしても青酸カリ入りの水を飲みそうになり、
身に危険を感じるようになった。



お見合いツアー殺人事件・八丈島二泊三日の旅



やがてアヤコが刺殺体となって発見され、そばには参加者のひとり大島(三浦浩一)がいた。
それを見た涼子は驚くが大島は刑事であり、地元の刑事(生井健夫)の捜査に協力することになる。
警察から参加者名簿を見せて欲しいと言われた冬子が部屋に取りに帰ったところ、
何者かに襲われて名簿が盗まれてしまう。



メンバーのアリバイはあいまいで、東京から参加者のリストを取り寄せるが、
被害者のアヤコの身元だけが確認が取れないことがわかる。



涼子は村上幸夫(萩原流行)から結婚を申し込まれていた。
甘い言葉で将来設計を語る村上がキャッシュカードを忘れたというと、
つい自分のカードを差し出すまでの仲になっていたが、
一方で自分に思いを寄せる大島にも気持ちが傾きつつある。


お見合いツアー殺人事件・八丈島二泊三日の旅



そんななか、村上が毒殺されてしまう。




山岸大助(鶴田忍)は、今回のツアー以前にもお見合いツアーに参加していて
そこにアヤコがいたという情報から身辺を捜査した結果、
彼女と村上が結婚詐欺のグルであったことがわかった。



アヤコが殺されツアーメンバーに不審人物がいないか探すために、
村上は冬子を襲って名簿を盗みだした。
涼子の同僚で参加者の久美子が村上が名簿を持っているのを見て、
村上を脅迫し殺されそうになったが、村の青年(草薙良一)に救出された。


お見合いツアー殺人事件・八丈島二泊三日の旅


さらに山岸が涼子が青酸カリ入りの水を飲む前に、ポットから水を飲んでいたため、
毒物はポットではなくカップに仕込まれていたと判明する。
山岸が立ち去ったあとバスにいた丸山節子の証言でも、
その後に犯人がポットに毒を入れることは不可能とわかった。
ポットに毒が入ってないのにそうであるように偽装した冬子が犯人だった。



冬子は昔、村上と一時期付き合っていたことがあった。
別れた後は、冬子の妹・陽子に結婚詐欺を働き彼女は自殺してしまう。
十四年後、何も知らない村上が冬子のツアーに申し込んできた。
アヤコと一緒に結婚詐欺を働き、次の標的に涼子を狙っていることがわかった。



冬子は初めはバスの中で村上とアヤコを殺すつもりでカップに毒を仕込んだが、
アヤコと涼子が席を代わってしまったために計画を変更し、
ホテルに着いてから一人になったアヤコを殺害した。


お見合いツアー殺人事件・八丈島二泊三日の旅




相方のアヤコがいなくなり、八丈島を出たがっていた村上に船が用意できたと呼び出した
冬子は村上も殺した。


冬子はそのまま逮捕され、涼子も東京へ帰ることになった。
まだ八丈島に残る大島に涼子は連絡先を渡した。




                         
                                  
        

BON JOVI 「THIS HOUSE IS NOT FOR SALE 2018 TOUR」@東京ドーム

category - 音楽・ライブレポート
2018/ 11/ 28
                 
5年ぶりに東京ドームへボン・ジョビの来日公演を見に行ってきました。
これまで単独じゃないものも含め、彼らのライブへは何度足を運んだことか。



東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演




ちょいと余裕をこいてしまい、着いた時には予想通りの混雑で、
屋外のグッズ売り場は長蛇の列。


東京ドーム



あきらめて仕方なく中へ入ると会場内のグッズ売り場は
10~15分待ち程度で購入できるとのこと!
ということで、ツアーパンフを買いました。



■BON JOVI THIS HOUSE IS NOT FOR SALE 2018 TOUR
2018年11月26日(月) 東京ドーム
17:30開場  19:00開演


予定時間ちょうど位に始まったライブ。
海外アーティストのライブというと昔は「いつ、はじまんだよ~」って感じでしたが、
このところはさしたる遅れもなくはじまるので時間が読みやすい。



東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演



今回のライブの演奏曲は下記のとおり。


This House Is Not for Sale
Raise Your Hands
You Give Love A Bad Name
Whole Lot of Leavin’
Lost Highway
Runaway
Roller Coaster
When We Were Us
Born to Be My Baby
It’s My Life
God Bless This Mess
We Don’t Run
Keep the Faith
Bed of Roses
Lay Your Hands on Me
Who Says You Can’t Go Home
I’ll Sleep When I’m Dead
Bad Medicine

アンコール

We Weren’t Born to Follow
Blood On Blood
I’ll Be There For You
Wanted Dead or Alive
Livin’ on a Prayer



東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演



3曲目では彼らの名が広く知れ渡った初の全米No.1ソング
「You Give Love A Bad Name」というこれまた魂が震え上がる名曲が演奏された。


東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演




オールドファンの自分にとってはやはり全盛期80年代の曲が
一番盛り上がります。



そして現在から過去にカウントダウンしていき1983年で止まると
デビューシングル「Runaway」へ。


心憎い演出と懐かしい曲に酔いしれましたが、
これをやるなら是非「She Don't Know Me」もやってほしかった。



東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演



「Born to Be My Baby」の次の「It’s My Life」も異様に盛り上がったが、
若いファン的にはここらあたりから入った人が多いのかな?


よく「It’s My Life」は大ヒット曲と表現されるが、
私としてはすでに全盛期が終わっていた印象がある。
商業的にもシングルやアルバムで1位(ビルボードの)がとれなくなっていた頃だし。


まぁともかく、若いファンをも巻き込み会場内は大興奮状態となっていた。


ボンジョビのファン層は若い世代も多いので、
全盛期からのファンだけでないことで
これだけの動員数を誇れるのでしょうね。



「Bad Medicine」ではステージの両脇に赤十字マークが。


東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演




アンコールは長めで、ラストにきてこれまた私の好きな曲が。


地味だけど「Blood On Blood」

「I’ll Be There For You」「Wanted Dead or Alive」と80’sの曲が続きます。



東京ドーム ボン・ジョビ 2018年日本公演




そして、最後は「Livin’ on a Prayer」で会場は大合唱。
この曲を聞くたびにリッチー・サンボラを思い出してしまう。
やはり全盛期のメンバーでライブが見たかった。


それと「Never Say Goodbye」もやってほしかったなぁ。
あの曲すんごく良くて大好きなんだけど。
ツレの話では前回もやらなかったと言っていたので、
次回はぜひぜひ演奏を!



終わってみれば21時半と約二時間半という長丁場でした。


アーティストの日本のファンに満足してもらおうという
意気込みが伝わってくるライブでとても満足して帰ることが出来た。


東京ドーム




帰り道、ツレが


「五年ぶりってことは、1回逃すと五歳年を取るってことだね。」って言葉が
胸に刺さり、やはり行きたいものはチャンスを逃さずに行かねばと決意を新たにしました。






                         
                                  
        

有名な『叫び』も来日の「ムンク展」は全てがムンク作品の大回顧展、大混雑で一部のグッズには売り切れも

category - 美術・展覧会レポート
2018/ 11/ 27
                 
先週の土曜日は、東京都美術館で行われている
「ムンク展-共鳴する魂の叫び」へ行ってきました。



ムンク展-共鳴する魂の叫び@東京都美術館


この日は、三連休の中日とあり上野公園は多くの人々が訪れごった返していました。
美術館に到着すると、すでに入場まで10分程かかるという看板が立っており、
入場待ちの列が出来ていた。


ムンク展-共鳴する魂の叫び@東京都美術館


そして、ようやく展示室に入ることが出来ました。


事前に混雑状況はおさえていたので、覚悟して入室したのですが、
混みっぷりは思ったほどではなく、ひとつひとつの作品を間近で見るようなまわり方をしても
通常の時間内で鑑賞を終えられました。



今回名作『叫び』が展示されるという事で話題を呼んでいる「ムンク展」ですが、
ラインナップされた作品数も101点全てがムンクのもので
9章からなるとても見応えがある展覧会となっています。


ムンクは80点以上の自画像を描いており、第一章ではそれらの自画像に加え、
写真撮影にもはまっていたムンクのセルフポートレートも多くみられました。


そんな中で入ってすぐに目を奪われたのは「地獄の自画像」(1903年)で、
燃え上がる炎のような赤みを帯びた背景に同じような顔面をしたムンクが
眼は小さいけど正面を強いまなざしで見つめているもの。



タイトルも印象的ですが、その異様さは強く記憶に残りました。


これは屋外で裸体の写真を撮影し、それを参考にしながら描いたもので、
実際には青白い体が絵の中では生命力と狂気を感じさせるようなイメージになっている。




ムンクは幼少の頃から病弱で、母も姉も早くに亡くしてしまい、
後には精神の病にも侵されるのだが、作品全体を通じて、
彼の苦悩とか葛藤が伝わってくるものが多かった印象を持った。




第二章は「家族-死と喪失」で幼いころに母と姉を失ったムンクの死を
身近に感じている様子が伝わってくるものでした。


エドヴァルド・ムンク 病める子

≪病める子 Ⅰ≫   エドヴァルド・ムンク 1896年


これはまさに「死」というものを連想させるものですが、
一方の「ブローチ、エヴァ・ムドリッチ」(1903年)では、
イギリスのストラディバリ奏者エヴァ・ムドリチが描かれていて
”死と喪失”という暗いテーマの中で彼女の美が伝わってきて
どこか温かいものを感じました。



第三章は「夏の夜-孤独と憂鬱」で海辺の風景をバックに
人魚や女性たちが描かれています。



エドヴァルド・ムンク 夏の夜、人魚

≪夏の夜、人魚≫   エドヴァルド・ムンク 1893年







そして、地下から1階に展示フロアがかわると、いよいよ注目の「叫び」が登場します。


第四章「魂の叫び-不安と絶望」


ムンクの「叫び」にはいくつかのバージョンが存在しますが、
私が一番気に入っているのは、今回やってきた
オスロ市立ムンク美術館が所蔵するコチラ↓




エドヴァルド・ムンク 叫び

≪叫び≫   エドヴァルド・ムンク 1910年?


夕暮れ時、道を歩いていたムンクはとても疲れていて気分が悪かった。
途中で立ちすくみフィヨルドを眺めていると
沈んでいく太陽が雲を赤く染めていく。

それはまるで血のようだった。

その時、ムンクは自然をつらぬく”叫び”を耳にした。


両手で耳を塞ぎ大きな口を開けて立ちすくむ人。

体は歪んでいて、その風景もうねりをみせ、赤、青、緑の色彩で表現された
背景からはなんともいえぬ異様さが伝わってくる。


突然発せられた”叫び”を聞き、恐れを受けたムンクの心のうちが見事に描かれている。
後方を逆側に歩いていく二人の人物はまるで何も感じることはなかったようで
この対比が面白い。



第四章の作品は正面で見る場合整列して歩きながら鑑賞します。
立ち止まってゆっくりと見たい場合は、列の後ろからやや離れた場所からになります。


私はどちらからも見ましたが、後ろの方からでも充分に見れました。




エドヴァルド・ムンク 絶望

≪絶望≫   エドヴァルド・ムンク 1894年



今回来日した「叫び」と同じような表現方法の「絶望」

手前の人物の目の周りが黒く縁取られていて
何かに打ちひしがれた状況がわかりますね。








第五章「接吻、吸血鬼、マドンナ」



接吻する男女はまるで溶け合うように描かれていて
境界線がないかんじ。

抱き合って唇を重ね合わせている二人のとろけるような
至福のひとときがその表現から感じ取れました。




エドヴァルド・ムンク マドンナ

≪マドンナ≫   エドヴァルド・ムンク 1895/1902年


曲線の印象が強く、そこから女性が持つ柔らかさや
包容力が演出されています。




ムンクは自身の考えから生涯独身をつらぬきましたが、
何人かの女性たちと恋愛関係を持ちました。


その中のひとり、トゥラ・ラルセンが結婚を迫りました。
ある日、トゥラとの諍いの最中、銃が暴発してしまい、
ムンクは左手の中指の一部を失ってしまいます。




第六章「男と女-愛、嫉妬、別れ」


エドヴァルド・ムンク 生命のダンス

≪生命のダンス≫   エドヴァルド・ムンク 1925年



1階はここまでで第七章から先は2階へと移動となります。




少し飛んでしまいますが、最後は


第九章「画家の晩年」




エドヴァルド・ムンク  二人、孤独な人たち

≪二人、孤独な人たち≫   エドヴァルド・ムンク 1933~35年



浜辺の男女ですが、そこからは”別れ”という言葉が浮かんできます。

どこか寂し気な後姿の白いドレスの女性とやや距離を置いて
彼女へ近づいていこうとしているように見える連れの男性。


その前にどんな会話が交わされたのか気になる一枚でした。



ラストの作品、101点目は肖像画を多数書き続けたムンクの
最晩年の肖像画。




エドヴァルド・ムンク 自画像、時計とベッドの間

≪自画像、時計とベッドの間≫   エドヴァルド・ムンク 1940~43年



幼いころの肉親の死からはじまり、恋愛をしても家庭を持つことはなかったムンク。


精神の病に侵されて入院をしたりと激しい人生を送ってきましたが、
この絵からは達観したような、絶望、憂鬱そんな言葉から解き放たれたような
晩年のムンクがおさめられている。


いよいよ、残された人生の限りが感じられるころ。
どんな気持ちで彼はこの絵を描いたのだろうか。



全ての作品の鑑賞を終えて思ったことは「大回顧展」という言葉にふさわしい展覧会。


大混雑と言われていましたが、余裕をもって回れるので
とても見やすかったです。



エスカレーターで階下へ降りようとすると撮影コーナーがありました。



ムンク展-共鳴する魂の叫び@東京都美術館


両手で耳を塞いで大きな口をあけて撮影している人が多かったですね。



グッズコーナーも人だかりでにぎわっていた。
すでにいくつかには売り切れも発生している。


ムンク展-共鳴する魂の叫び@東京都美術館


こちらが目当ての方は、公式ツイッターなどで再販の情報が出てから行くようにするといいですね。


私は10分待ちでしたが、帰るころには20分待ちにかわっていました。


ムンク展-共鳴する魂の叫び@東京都美術館


朝から混んでいたようですので、時間帯によっては20~30分待ちくらいは
覚悟していった方がいいかも。



新しいチラシをもらってきたのですが、来年は春頃「クリムト展」をやるようです。


新美術館でも「ウイーンモダン クリムト、シーレ世紀末への道」が開催予定ですが、
ちょうど同じ時期なので意外に感じた。


私はどちらも行く予定でいます。



そして…


なによりも興奮したのは、2020年1月に

「ハンマースホイ展」が開催されることを知ったこと!


2008年に近くの国立西洋美術館でやってから約11年半ぶりくらいですか。
これは絶対に行かねば!!

10月に常設展を見に行った時に、ハンマースホイの作品が久々に展示されていて
またやってくれたらいいのにと思っていたところなので本当にうれしい。



しかし、2019年ではなく2020年なのでまだまだ先だなぁ。




この日の上野公園は大混雑でしたが、帰るころには上野動物園も終了を予告するアナウンスが流れていた。


私はうといのですが、いつも人気なのはパンダなのか?


上野動物園


こちらはその上野公園入り口に設置されていた
パンだと鳥さんたちのコラボ。


すっごいかわいくて!


見ているだけで幸せな気分を味わえたので思わず撮ってしまった。


鳥さん好きの私には、いろんな鳥さんたちがいて
今度は動物園にも行ってみたいなぁと思わされてしまいました。









                         
                                  
        

「松本清張の状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」 (1994年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 26
                 
工事受注をめぐって起こる連続殺人事件の真犯人は?



●松本清張スペシャル
「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!
男と女が欲望の罠にはまる…」 1994年11月26日
原作: 松本清張  状況曲線〈上〉 (新潮文庫)
脚本: 吉田剛
音楽: 鏑木創
監督: 松尾昭典
制作: 松竹
出演: 村上弘明、蟹江敬三、七瀬なつみ、
財津一郎、鶴田忍、田中明夫ほか



岐阜県土岐市のバイパス工事が行われることになり、
東京をはじめ各地から業者が集まっていた。
幹事会社となった日星建設の事業開発室長・大石謙吉(村上弘明)も
専務の味岡正弘(財津一郎)とともに現地に来ていた。



入札の前夜、味岡はホテルの会議室に業者を集めて、
予定価格よりも極端に安くしないことや多数決に従う事を決めようとするが、
弱小会社の柳原考助(北村晃一)がそれに猛反対する。




柳原は飛騨高山から加賀温泉郷を結ぶ観光道路工事のための実績作りだと見抜き、
今度ばかりは絶対に下りないと大石の説得にも応じない構えだ。
それだけでなく、談合の存在を暴くと息巻いて部屋を出ていった。


味岡から柳原をなんとかしろと命じられた大石は、
下請け業者の中橋組の社長・中橋泰夫(鶴田忍)に相談した。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



その数日後、味岡は大東組の常務・成瀬(加島潤)とともに東明経済研究所の
巨勢堂明(田中明夫)の事務所を訪れた。
味岡は秘書の沢田美代子(斉藤林子)のためにガーベラの花束を持参した。
その時、大石は中橋が業者に化けて荷物を運び入れる姿を目撃し嫌な予感を感じる。



味岡と成瀬は巨勢と会うが話をゆっくりする時間が取れず、
部屋を出た後に味岡はもう一度巨勢と話そうと引き返していった。
ところが事務所は巨勢も秘書も引き払っていて、
事務所になった電話をうっかりと取り上げた味岡は飾ってあった
ガーベラの花瓶に手がぶつかりそのまま花を一輪持ってきてしまった。



廊下へ出ると、巨勢へのプレゼントを渡しに成瀬が秘書と戻ってきた。
遺棄場所がなくなった味岡は仕方なく時間をつぶすために、
そのまま屋上へ行ってみると柳原が死体となって倒れていた。
そばには、ガーベラの花が落ちている。
驚いた味岡が慌てて階段を下りた姿をOLたちに目撃されてしまう。





大石から柳原の始末を託された中橋は、柳原を殺害し、
今後巨勢とつながりたいがために彼の事務所の屋上に死体を遺棄した。
こうして弱小業者の社長中橋はうまく巨勢の南苑会に潜り込むことに成功した。



大石と味岡は加賀温泉郷へ出張に来ていた。
そこへ巨勢の秘書の美代子が大石を訪ねてきた。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!


彼女は巨勢が中橋に五百万円振り込んでいることや、
柳原の死体を巨勢のビルに捨ててガーベラの花を置いたことなどから、
事件の真相を知り、大石に自分と手を組むように恐喝してきた。
大石は東京で改めて話したいとその場をなんとか逃れる。




味岡には芸者の照葉(七瀬なつみ)をあてがっていた。
床上手な照葉に面倒を見てやるとまで言い出し味岡はすっかり入れ込んでしまった。



その後、味岡は琵琶湖へ向かい、巨勢の主宰するゴルフコンペに参加した。
中橋はホテルや芝生の上にガーベラを残し味岡を心理的に追い詰めつつ、
巨勢のふところへ入り込み準会員として一同に紹介された。


中橋のたくらみに気がついた味岡はそのことを東京に帰った大石に伝える。
大石たちに協力していた照葉は、琵琶湖へ来るとラブホテルに味岡を呼び出す。



味岡が約束の時間にホテルへ行ってみると、
ベッドには照葉ではなく美代子の死体があった。
慌てた味岡は脱いだ靴下をそのまま放置し、部屋を飛び出して行く。
味岡は浜松へ向かう車中、ホテルに飾ってあったポスターの中に、
自分が忘れた靴下が包まれているのを発見し動揺して置いたまま下車してしまった。




味岡から呼び出された大石は、大きなホテルに泊まり人目につくことを恐れて、
小さなホテルと手袋を手配しろと要求された。
テレビのニュースではホテルに男性の指紋が残され照合を急いでいると報道されている。



味岡はホテルに指紋を残したことに恐怖を覚え、以後は手袋をはめていた。
その夜、大石が手配した芸者の中に照葉に似た者がいてそれを見た味岡は激しく取り乱す。




翌日、味岡が静岡県天竜川のダムで水死体となって発見された。
捜査にあたった二俣所の矢田部刑事(蟹江敬三)に
大石は味岡の様子が異様だったことを伝え事件は自殺として片付けられようとしていたが、
矢田部は味岡の自殺の原因がわからないことや周辺で殺人が起きていたことに不審感をいだいていた。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



味岡が亡くなり、大石が味岡の役割を担うことになり近く所属する開発室も
部に格上げされる予定が発表された。
大石は柳原が死に、真相に気づいた美代子や味岡の始末を託されたことを理由に、
巨勢に便宜を図ってもらおうと事務所を訪ねて脇固めをしていった。



矢田部は美代子らを味岡が殺し自殺をしたという署の見方に疑問を持ち、
独自に捜査を始めていた。
この動きを知った中橋は、照葉を使って味岡をホテルに呼び出したことがバレれば、
美代子の死亡推定時間を操作出来てもマズイと大石に告げた。
照葉は自分の店を持ちたがっていて、大石はその要求をのむことで口を噤ませようとする。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



しかし、矢田部は加賀地方で取れる石が味岡の足の裏に突き刺さっていて、
痛くて歩けないはずの味岡が天竜川まで行き自殺をしたとは考えにくいと思った。
そして、ホテルで死んだと思われていた美代子も別の場所で殺されて、
湯につけられたまま運び込まれたのではないかと真相に迫る推理を味岡に語る。


矢田部は捜査をすすめ、味岡を心理的に追い詰めるために照葉が
新幹線の中にポスターと靴下を置いたことや
美代子が殺されたあとに、湯をためたミキサー車でホテルに運び込まれたことを突き止めた。



状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



矢田部が事件の真相を知っている照葉に目をつけたことから、
大石と中橋は照葉の殺害を決意した。


矢田部は大石たちが参加している南苑会のゴルフコンペへ乗り込んだ。
中橋は愛人・安田秋子(栗田よう子)を照葉の替え玉に仕立てて
矢田部の気をひいているスキに照葉を殺そうと試みるが、矢田部はそれを見破ってしまう。




秋子は女癖の悪い中橋が照葉と浮気しているものと思い込んでいたが、
中橋が罪を犯していると知り協力することにした。
矢田部の目の前で中橋が照葉の首を絞めようとしたところ、
殺害未遂の現行犯として逮捕しようとした。
だが、ただの痴話げんかだと言い照葉になりすましていた秋子が正体を明かす。


状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!


その頃、あとがなくなった大石は自らの手で照葉を殺害しようとプレハブ小屋に向かった。
何も知らない照葉が化粧直しをしていると、コンパクトの鏡に
鬼の形相をした大石が向かってくる。
大石の企みに気づいた照葉は自分は何も喋らないといいくるめ、
プレハブ小屋から脱出することに成功した。


状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



そこへ、まんまと中橋夫妻の芝居にひっかかった矢田部と中橋夫妻がやって来た。
中橋は急いで照葉を連れ出そうとしたところ、照葉が大石に殺されそうになったことを告発し、
大石らはその場で逮捕された。



談合に猛反対した柳原は中橋が殺害し、巨勢の事務所ビルに運び込んだ。
大石は殺しを命令したわけではなく、中橋の勇み足だった。
その後は、真相に気がついた美代子、味岡は巨勢の意向により口が封じられる。




味岡がたまたま柳原の死体を発見し、逃げ出すところを目撃されたことを利用し、
ガーベラの花などを利用して心理的に追い詰めていった。


状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!



美代子は死亡推定時間よりもかなり前に殺されて、
ミキサー車の湯につけられたままホテルに運び込まれたために、
ホテルに来た味岡が殺したように細工した。


これまで直接手を下すことがなかった大石は照葉を殺すことが出来ず、
結局最後まで人を殺すことができないままだった。


矢田部刑事の執念の捜査により、大石の野望もここで終わりを告げた。





状況曲線〈上〉 (新潮文庫)



己の野望のために情婦を利用してのし上がろうとする野心家の青年というと、
まだ若かったころの近藤正臣を思い出しますが、
90年代に入ってからの土ワイではその役割を村上弘明に求めていたのでしょうか。


そういえば近藤さんがやっていた神津恭介も後任は村上弘明でしたね。


でも、野心家の青年としては狡さと滑稽さが不足している。
近藤正臣はそのあたりもそつなく演じているので物足りない感じがします。
村上弘明だとどうしても善良さが消えないので。



本人も悪者を演じる難しさについて話していたことがあるので、
役作りの苦労はあったのかもしれませんね。



※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」

■ 「黒い空」

■ 「数の風景」

■ 「一年半待て」

■ 「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」

■ 「鉢植えを買う女」

■ 「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」

■ 「黒い樹海・姉の金沢不倫旅行が連続殺人を呼ぶ!」




                         
                                  
        

「仮面の人形・アスレチッククラブの女 30億の財産を狙う知的犯罪」 (1989年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 25
                 
見たいと思っていたら某所にあがっていて無事に見ることが出来ました。

こちらも去年の11月なんとなく気になって記事にしてみたのですが
強く願ったりブログに書いていると自然と見れるような状況になる。


ありがたいです。



●「仮面の人形・アスレチッククラブの女
三十億の財産を狙う知的犯罪」  1989年11月25日  
脚本: 柴英三郎
音楽: 小六禮次郎
監督: 池広一夫
制作: 松竹
出演: 山本陽子、田村亮、高橋悦史、水野久美、
白川和子、仲谷昇、岩本千春、土屋嘉男ほか



仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪




望月光子(山本陽子)は女優時代いくつもの浮名を流し何度かの結婚もした。




二年前、親子ほど歳の違う財界の大物と最後の結婚し女優を引退したが
その一年後に夫が他界すると光子は莫大な財産を相続した。




衰えない美貌と財力を手にした光子には何人かの男たちが近づいてきたが
光子は夫の死亡後は心を閉ざし一人でマンションにこもるようになっていった。
通いの家政婦・タキ(町田博子)が身の回りの世話をして
彼女が帰るとマイコン仕掛けの人形相手に孤独な夜を過ごし
これまでの華やかな生活が嘘のような日々を送っていた。



仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪




光子を心配した友人の華世(水野久美)はアスレチッククラブに入会させた。
クラブのオーナー・南雲(高橋悦史)は会員の女性たちに
ホストクラブのママ・初江(白川和子)が連れてきたホストたちを提供し
アバンチュールの場を提供していた。



この日もひと汗かいた後に初江の手配で華世たちとホストが横浜へ繰り出そうとする。
華世は光子も誘うが、案の定光子はそれを拒否して車で帰ろうとした。
ところが、持病のめまいを起こし乗る寸前に倒れてしまう。




そこへ、大卒で実力派のホスト中原五郎(田村亮)が駆けつけて光子をかかえて
車に乗せるが意識を取り戻した光子から「触らないで!」と激しい拒絶にあった。



仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪





五郎は光子の莫大な財産を狙い彼女に近づこうとしてたところだが
その矢先に初江や後輩ホストたちの面前でNO.1ホストのプライドをズタズタにされ
何がなんでも光子の全てを手に入れることを誓った。



ところが南雲は高校時代の友人で経営するバーの客でもある会社社長・大川守正(仲谷昇)が
光子に惚れているといい五郎は大物ライバルの存在を知る。




結局、光子の車は華世が運転し彼女を自分の夫が経営するメンタルクリニックまで連れていった。
華世の夫・竹内(土屋嘉男)はさっそく光子を診察するが質問が男性関係に及ぶと
光子は激しく動揺しクリニックを飛び出して行った。



仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪



光子は竹内と華世夫婦から大川を紹介され自分に好意を寄せる大川を
次第に愛するようになっていった。




だが、光子は夫の死後に一夜の情事を持った時に不感症になり
女性としての自信を失っていたのだ。
それに男には度々裏切られてきた過去もある。
そのために大川の愛を受け入れることが出来なかった。



その夜、光子は人形から「あなたは男に惚れっぽくて大川と一緒になったら
きっとまた傷つく」と予告をした。




二日後、華世夫婦の計らいで大川と四人でゴルフを楽しんだ。
部屋に閉じこもっていた光子は久しぶりに外の空気を吸い
好意を寄せ始めた大川とのゴルフを心から楽しんだ。



後日、華世が大川を伴ってマンションへやってきた。





大川はバラの花束を手にして、結婚を前提につき合ってほしいと
正式にプロポーズするが女としての悦びが得られなかった光子は
大川との関係でも感じることが出来ないかと不安に思い別の部屋へ逃げ出してしまう。


仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪



プロポーズの返事をもらえなかった大川は断られたのではないかと危惧するが
華世は光子の本当の気持ちを察していた。
そして、40歳を目前とした光子が更年期障害に陥るのを危惧し
光子に大川を受け入れるようアドバイスをする。




久しぶりにアスレチッククラブで泳いだ光子に五郎が接近してきた。
これまで五郎を無視してきた光子は突然五郎を横浜に行かないかと誘う。



光子は一回五万円で自分とデートしてくれるよう取引を持ち掛けた。
ただし指一本触れてはいけないと宣言する。


五郎は光子からの申し出を受け入れ二人は食事をしに街へ繰り出した。



仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪


クラブへ帰った五郎は、命令に背いたことから南雲の指示でヤキを入れられるが
必ず光子の全てを手に入れることを宣言し南雲も五郎に協力することになった。


南雲は店に来た大川から光子にプロポーズしたことを聞き出し
初江とともに祝福する素振りを見せた。



あれ以来、光子はアスレチッククラブでも堂々と五郎とデートを楽しむようになった。
そんな光子を周囲の者たちは、結局は五郎の魅力に負けたただの女だと噂した。



心配した華世は光子にそのことを告げるが、男娼とバカにしていた五郎に
体は許していないと話した。
光子がデートの相手に五郎を選んだのは彼がプロの男だから
本気で惚れるはずがないという余裕からだった。


華世からそれを聞いた竹内は大川という魅力的な男性にプロポーズされ
光子は精神的コントロールを失い下降願望があるのかもしれないと分析する。


光子が五郎を連れて歩いていることが大川の耳にも入った。


ある夜、神妙な顔をした大川が南雲の店へやってきた。


仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪



彼は五郎が初江のホストクラブの男であり裏で南雲と組んでいることを知らない。
南雲は大川に五郎よりも社会的地位も財産もある大川が負けるはずがないと励ますが
大川は会社の経営がうまくいっておらず破産寸前なことを打ち明け協力を求めてきた。


大川もまた光子の莫大な財産目当てで近づいてきた男のひとりだった。


南雲と五郎は大川へ惹かれる気持ちから逃避するため光子が五郎を選んだため
その心理を利用し明日の光子とのデートの現場に大川を乗り込ませるよう計画を立てた。



翌日計画通り南雲のエスコートで箱根にやってきた大川に
五郎は光子は大川のプロポーズを受けいれたい気持ちがあり
自分はそれをごまかすために利用されているだけだと話した。



仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪



帰りの車中、これまで隠していた自分の本心を見抜き
大川にそれを明かしてしまった五郎に光子は契約の打ち切りを宣言し
山道の途中で強引に五郎をおろして帰ってしまった。



光子の本心を知った大川は、南雲の付き添いで結婚指輪を買いに行った。
今の大川には高価な指輪を買うだけの資金はなく千二百万円は南雲が立て替えることにした。
大川が光子と結婚して財産が手に入れば南雲にとっても安い買い物だ。




そして竹内夫婦の立会いのもと大川はエンゲージリングを光子に渡した。
裏事情を何もしらない華世は大川から高価な指輪を贈られた光子を祝福する。


これを受けて南雲は大川と手を組むため五郎に光子から手を引くように要求してきた。



仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪



五郎はこの仕事をしくじったら商売道具の顔を傷つけてもいいと言ったが
今なら手荒なことはせずに見逃してやるという。



しかし、人生を賭けて光子の全てを狙う五郎がすんなりと諦めるわけがない。



一方、大川との結婚を決めた光子は孤独な夜を慰めてくれた人形から
大川との結婚生活でも不感症が出てしまい女性として破滅するという
悪夢にうなされ眠りにつくことが出来なかった。



苦痛にさいなまれた光子はたまらずクビを言い渡した五郎に電話した。



仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪


マンションに来た五郎に光子は二百万円の小切手を渡し自分とベッドを共にするよう頼む。


五郎は自分を好きになったから抱いてほしいのかを確かめるが光子は答えない。
またしても自分を大川との関係のために利用するだけだと悟った五郎は
小切手を破り捨て今度呼ぶときは素直に抱いてほしいと言えと言い残し部屋を出ていく。


そんな二人のやり取りをあの人形だけが冷たい表情で見つめていた…。




結局、光子は女としての自信を取り戻せないまま婚約披露パーティーの日を迎えた。
多くの招待客が集まり、光子は久しぶりに華やかな舞台の主人公となった。



ところがそこへ五郎が乗り込んできた。





五郎は自分との関係を知らない大川にボスが南雲であり
自分はコールボーイクラブの人間であることを明かした。



五郎のことは知らないとしらばっくれる南雲をよそに
光子に南雲が操っていたのは自分だけでなく大川も一緒で
大川の会社が破産寸前であり光子の財産から事業資金を引き出すことが目的で結婚することを教えた。


仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪



五郎は光子と大川がベッドを共にしたときから金の話が始まるだろうと言う。
これまでも散々男には裏切られてきた光子に同じ過ちを繰り返すのかと迫る。


竹内と華世は大川の財政状態まで知らず、まさか財産目当てに結婚を考えているとは
思いもよらずショックを隠せない。



光子は薬指から指輪を外すとグラスに捨て大川との関係に終止符を打った-。



その夜、大川の裏切りで心を痛め放心状態で休んでいた光子の部屋へ
南雲のクラブのホステスで五郎と肉体関係がある千春(岩本千春)がやってきた。


彼女は裏切り者の五郎が南雲たちに監禁されているために
身代金の五千万円を用意して五郎を助け出して欲しいと頼み込んだ。


千春は五郎が本気で光子を愛したためにパーティーへ乗り込んだのだという。


仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪



光子はその言葉に心を動かされ、金を用意して監禁場所の店へ向かう。
しかし、それは南雲たちが金を引き出すために仕組んだ芝居だった。
大川が失脚した今、光子から金を引き出せる人物は五郎しかいない。



光子は五郎と二人きりになると好きだと告白して抱いてほしいと要求する。


この瞬間、五郎は勝負に勝った。


あれほどかたくなに男性を寄せ付けなかったプライドの高い光子が
初めて男娼の五郎に我を忘れて抱いてほしいと迫ってきた。
ふたりはその場で結ばれ、翌日の昼再び会う事を約束し別れた。



全く落とせないと思っていた光子をついに手に入れた五郎に
南雲も初江も驚いていた。
これからいくら光子から引き出そうかとつぶやく南雲に
五郎は惚れた女からは金を引き出せないと拒否した。



勝負に勝ったのは五郎ではなく光子だったのだ。
光子は再び女の悦びを味わい自分を心から愛してくれる五郎という男を得た。



しかし、南雲がそれを許すはずがない。
五郎にナイフが突きつけられる…。



そして、約束の時間になっても光子の部屋には五郎はやってこなかった。



仮面の人形・アスレチッククラブの女 三十億の財産を狙う知的犯罪


数か月経っても五郎の行方はわからないまま
光子は五郎と出会う以前の生活に戻っていた。



部屋に閉じこもりマイコン仕掛けの人形だけが彼女の唯一の話相手だった。



人形が光子の心のうちを代弁するように「淋しい」と喋る。




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予想通りオシャレで大人の雰囲気があり最後の後味の悪さも含めて面白かったです。


しかし、セリフから考えて山本陽子が39歳くらい(?)の設定なのだが30代は無理がありすぎ。
それでもさすが女優さん、水着シーンもあるのだが普通の40代に比べるとすごくお綺麗で色っぽい。


こうなってくると山本陽子が出演したカトリーヌ・アルレーものなど
過去作品がより見てみたくなります。


(2019年5月1日 更新)




夜ごと、人形とささやきを交わす未亡人と、その莫大な財産を狙う
男たちの凄まじい駆け引きを描く。



●「仮面の人形・アスレチッククラブの女
30億の財産を狙う知的犯罪」  1989年11月25日  
脚本: 柴英三郎
監督: 池広一夫
制作: 松竹
出演: 山本陽子、田村亮、高橋悦史、水野久美、
白川和子、仲谷昇、岩本千春、土屋嘉男ほか


仮面の人形・アスレチッククラブの女


かつての大スター光子(山本陽子)は大富豪だった夫の死後、
それまでの華やかな生活が嘘のように、マイコン仕掛けの人形とひっそりと暮らしていた。


友人の華世(水野久美)はそんな光子を心配し、ホストクラブの青年たちの遊び場でもある
アスレチッククラブに入会させた。

南雲(高橋悦史)が経営するこのクラブは、ホストクラブのママ・初江(白川和子)が
連れてくる青年たちとのアバンチュールを楽しむ場でもあった。

ある日、初江がNO.1の五郎(田村亮)を連れてきた。
光子は見向きもしなかったが、五郎は「光子の心も財産も全部いただく」と豪語した。





仮面の人形・アスレチッククラブの女


そんな光子に会社社長の大川(仲谷昇)がプロポーズしてきたが、
光子の人形は「あなたはきっと恋をして傷つく」と不吉な予言をする。

それを聞いた光子は突然、五郎を呼び出すとある契約を結んだ。




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これは原作なしのようだが、山本陽子と田村亮が出演とあり
なんとなくアルレー臭がする。


柴英三郎×池広一夫も「銀の仮面」が印象的で、
海外作家のドラマ化の雰囲気がプンプンしますね。



80年代も終盤になると緩めの作品も多くなってきた頃ですが、
これはそういう事からも期待できるような気がしています。




                         
                                  
        

「ロマンティック・ロシア」@ザ・ミュージアム

category - 美術・展覧会レポート
2018/ 11/ 24
                 
渋谷Bunkamuraのザ・ミュージアムへ「ロマンティック・ロシア」を見に行ってきました。


7月2日~11月15日までは改修工事のためにBunkamuraは全館休館。
ザ・ミュージアムも22日までは休館となっていました。
新しくなったザ・ミュージアム最初の展覧会が「ロマンティック・ロシア」です。


会期は2018年11月23日~2019年1月27日まで。



「ロマンティック・ロシア」@ザ・ミュージアム


私が行ったのは初日の昨日、23日金曜日でした。
オープン当日と女性が好みそうなテーマだからか、若いカップルの姿も沢山みられた。


今回は国立トレチャコフ美術館より、看板の再来日作品に加えて
初来日作品が多数展示されていました。




展示数は72点で、4章に区切られておりまずは第一章「ロマンティックな風景」と題して、
春夏秋冬、四季ごとに小テーマを設けてロシアの素敵な風景画が登場。


「夏」には樫の木が好きなシーシキンの絵が多く見られました。




イワン・シーシキン 「雨の樫林」


≪雨の樫林≫   イワン・シーシキン 1891年


雨の中のぬかるみを歩く人物が描かれていて、背景を広く中央に小さく人を置いたことで
まるで自分もその場に居合わせたような感覚を覚えました。

同作者の「森の散歩」(1869年)も印象に残りました。
ここでは、シーシキンと妻もモデルとして登場しています。



他には画像はありませんが、秋のコーナーでも記憶に刻み付けられたものがいくつか。


グリゴーリー・ミャソエードフの「秋の朝」は、風景の美しさが格別!
まるで黄金に輝いているようで、見に行く予定がある方は是非チェックして下さい。



広告ポスターもてがけるイワン・ゴリュシュキン=ソロコプドフの「落葉」も、
キャンバスにデンと配置された女性のまわりを落葉が囲んだような構図で、
ポスターを制作している作者ならではの特徴があふれていました。


また主に肖像画を描く(彼の肖像画はこの後出てきます)クラムスコイの
ひとつしかない花がある静物画「花瓶のフロックス」にも注目です。





第二章「ロシアの人々」の”女性たち”のコーナーでは前述のクラムスコイの二作品を。



イワン・クラムスコイ 「月明かりの夜」


≪月明かりの夜≫   イワン・クラムスコイ 1880年


画像では伝わりにくいのですが、暗闇に月明かりに照らされた、
白いドレスの若い女性の可憐な感じが魅力的。
静かな月夜をバックに安らいでいるようでいて、
一点を見つめて何か思いふけっているような表情。



これがまたとても神秘的で厳かな雰囲気が充分に伝わってきて
非常に気に入りました。



その次は、チラシにも使われていた再来日のこちら。


約10年前に同ミュージアムで行われた「忘れえぬロシア」という展覧会でも
話題を呼んだ「忘れえぬ女(ひと)」が帰ってきました。



20181123_2.jpg

≪忘れえぬ女(ひと)≫   イワン・クラムスコイ 1883年


トルストイの「アンナ・カレーニナ」をモデルにしたものともいわれていて、
大きな目を伏し目がちに誘うような謎めいた女性が描かれています。
凛々しいまゆげと、しっかりとしたまつげが彼女の芯の強さを表しているように思えた。


「忘れえぬ女(ひと)」という題名からも一度見たら忘れらない
不思議な魔力を兼ね備えていました。


今展の”ロマンティック”というフレーズにまさにピッタリな1枚。





第三章は「子供の世界」



ワーリャ・ホダセーヴィチの肖像

≪ワーリャ・ホダセーヴィチの肖像≫   ワーシリー・コマロフ 1900年


モデルの父親は著名な法律学者かつコレクターでもあり幼いころから芸術家と接する機会に恵まれた。
その後、彼女自身も絵を描くようになり、舞台美術や挿絵も手掛けるようになります。



またアレクサンドル・モラヴォフの「おもちゃ」(1914年)では、
屋外に集まった夏の陽に照らされた人々と、愉快なおもちゃの数々が、
にぎやかに明るい色彩で表現されています。




撮影コーナーは入り口の手前にありました。


「ロマンティック・ロシア」@ザ・ミュージアム


私も記念に座って1枚パチリと撮ってもらいましたよ。


思った以上に見応えがある展覧会で大満足。
お客さんの入りも予想よりも多かったですね。






そして来年のチラシも三つゲット、気になる二つを簡単に紹介。




4月27日~6月30日「印象派への旅 海運王の夢」では
踊り子がモデルで有名なエドガー・ドガの「リハーサル」が初来日します。
ゴッホ、ルノワール、セザンヌとマネの作品もみられるようです。


これは行く予定に入れました。



その次は、7月13日~9月29日「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ-線の魔術」で
ピンクと緑のチラシが2枚製作されています。


これは行こうと思ったのですが、ミュシャの作品に加え彼に影響を受けた
国内外の漫画家やグラフィックアーティストの作品も展示されるということで、
詳細がわかってから決めようと思っています。



ミュシャの作品が多めあるいは、構成が良ければ行く予定です。



さて、新しくなった文化村の前には、ピンクとパープルのデコレーションがかわいらしい
クリスマスツリーが飾られていました。


文化村前 クリスマスツリー 2018年


Bunkamuraは他に映画も見たいなと思ったものがいくつかあったので、
またコンスタントに足を運ぶことになりそうだなぁ。



                         
                                  
        

「松本清張の霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」 (1991年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 23
                 
当時、民放4局リレー競作で行われた「松本清張シリーズ」の
テレビ朝日制作の第3弾として放送された「霧の旗」は
すでに映画やドラマ化されている作品。




●松本清張作家活動40年記念ドラマスペシャル
「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!
女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」  1991年11月23日
原作: 松本清張  霧の旗 (新潮文庫)
脚本: 橋本綾
音楽: 坂田晃一
監督: 出目昌伸
制作: 東映
出演: 安田成美、田村高廣、阿木燿子、平田満、
大和田獏、広岡瞬、角野卓造、頭師孝雄ほか




柳田桐子(安田成美)は強盗殺人容疑で逮捕された兄・正夫(大和田獏)の弁護を、
無罪を勝ち取ることで有名な弁護士・大塚欽三(田村高廣)に依頼しようと九州から上京する。
しかし、大塚は高額な弁護料と多忙を理由に泣きつく桐子の依頼を断った。



霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!


そのやり取りを見ていた週刊フロンティアに勤務する阿部圭一(平田満)は、
力になれるかもしれないと事情を聴こうと桐子に近づくが、
正夫のことで好き勝手書いていたマスコミは信用できないと突っぱねた。




一年後、大塚のもとに桐子から正夫が獄死したというハガキが届いた。
大塚は秘書の奥村(頭師孝雄)に聞かなければならないくらいに桐子の事は忘れていた。
しかし、大塚は正夫の事件が気になり奥村に資料を取り寄せるように命じた。



柳田正夫はキクから60万円金を借りており返済をせまられキクの家へ行った時には、
すでに殺されていてその時の血がズボンに付着してしまった。
警察の厳しい取り調べに一旦は自白したものの、その後自供を覆し無罪を主張していた。


霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!


桐子は銀座のバーに勤めていて、そこで圭一とバッタリ再会した。
正夫が獄死したことを知った圭一は大塚に会いに行くが事件には興味がないとなす術がない。
ところが、その後大塚が担当弁護士から資料を取り寄せ事件を洗いなおしていることを知った。
それを桐子に伝えるがもう遅いと言い残すだけだった。



桐子は店の客・杉浦建治(広岡瞬)が、大塚の自宅の電話番号を知っており、
みなせという有名レストランのボーイ長をしていることから繋がりがあるのではないかと考えた。
建治は同僚ホステスの恋人だが、彼女は建治に他に女がいると疑っており行動を監視するように頼んできた。



桐子が尾行すると建治はマンションへ入っていく。
部屋のチャイムを押そうとしたとき、突然扉が開き血相を変えた女が飛び出してきた。
一年前、新宿の大塚の事務所を訪ねた帰りに大塚と一緒に車に乗った女だった。


彼女は桐子を部屋の中へ連れていくと、建治が刺されて死亡していた。
女はみなせの経営者河野径子(阿木燿子)と名乗り、自分が来た時にはすでに殺されていて
無実を証明する証人になってほしいと頼んできた。


霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!


径子から聞かれるまま桐子は勤務先と名前を名乗り、
建治の姉が経営しているクラブのホステスだと径子は気づいた。
径子はそのまま部屋を飛び出し、桐子は犯人が落としていったライターを持ち帰る。



やがて径子は青山署に重要参考人として呼ばれ、無実の証人として桐子の存在を明らかにした。
径子が大塚の愛人と知った桐子は、径子のことは知らないしマンションへ行っていないと嘘をつく。
建治と径子は愛人関係にあり、警察では別れ話のもつれから殺害したものと見ていた。
桐子は駐車場で拾った径子のイヤリングを現場にわざと残し、
径子が見たというライターを持ち去ったことからも警察はクロとの心証を固めていった。




大塚は警察へ行き、桐子が兄の復讐のために偽証していると考えて圭一にコンタクトをとった。



霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!


事情を知った圭一は大塚の家庭は崩壊し弁護士としても終わりで、
もう復讐は済んだはずだから径子の無実を証明してやれと説得に来るが、
桐子は何も知らないといい拒否する。



業を煮やした大塚は店に行き直接桐子に径子の無罪を証明してくれと頼むが、
桐子はそれを無視し続けた。
大塚は憔悴しながらも諦めずに事件を調査し、桐子にくらいついてくる。


正夫の事件を洗っているうちに、今回の事件との共通項を発見した。
大塚はキクも建治も死体の状況から左利きの人間の犯行であると考えていた。
建治は九州の出身でキクが殺された日は九州にいた。
キクの部屋には茶碗が二つ残されていて、当初はキクと客のものとみられていたが、
ふたつとも客用のもので来客はひとりではなくふたりいたのだと推理する。




建治は里帰り以前は金に困っていて径子にも無心していたが、
帰ってきてからは百万円もする高価なイヤリングをプレゼントしていた。
そのことから建治が左利きの男とふたりでキクの家へ行ったのではないかと話す。
正夫と径子の無実を証明するためにもライターを提出してほしいと頼む。


死んだ正夫は帰ってこないと拒否する桐子だが土下座する大塚に負け、
ライターを渡すことを約束した。


霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!




そして、ライターを渡す日、桐子の自宅に来た大塚に酒を振舞うと、
桐子は自分から誘惑して大塚と関係を持った。
それは桐子の体を張った罠だった。



島木検事(角野卓造)のもとに桐子は手紙を送っていた。
桐子は大塚が自分を犯してまでも偽証を強要したと書かれており、
桐子が処女だったという医師の診断書も同封されていた。
島木は手紙を燃やしたが、大塚に責任をとるように示唆する。



大塚は弁護士を廃業し、真犯人を見つけるつもりだ。
圭一は島木にこれまで自分が知っていることを全て話したが、
どうすることもできなかった。




霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない!



桐子は食堂にライターを置いて行くと、バスに乗り去ってしまった。






霧の旗 (新潮文庫)





※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

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■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

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■ 「黒い空」

■ 「数の風景」

■ 「一年半待て」

■ 「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」

■ 「鉢植えを買う女」

■ 「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」

■ 「黒い樹海・姉の金沢不倫旅行が連続殺人を呼ぶ!」




                         
                                  
        

「混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人」 (1985年)  混浴露天風呂シリーズ第4作

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 11/ 23
                 
混浴露天風呂シリーズ第4弾



●「混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人
上州路に消えたヌードギャル」  1985年11月23日
脚本: 石川孝人
音楽: 井上大輔
監督: 福本義人
制作: テレパック
出演: 古谷一行、木の実ナナ、中村玉緒、山内明、
金田竜之介、常田富士男、谷口香、大地康雄、沢田和美ほか




警視庁原宿分室の大平警視(金田龍之介)がニューヨーク視察旅行を終えて帰国した。
静養のために一週間ほど休暇をとることになり、鉢山部長刑事(常田富士男)を連れて
水上温泉へと出かけていった。



混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人




そこで温泉サークルに入っている大平の娘・直子(菅原昌代)と遭遇。
ツアーには女性たちの憧れエステティック界の女王・秋本房子(中村珠緒)が
夫の信夫(山内明)とともに参加していた。


さっそく、直子たちは房子に自己紹介をしにいくが、サークルメンバーの
大野亜弓(沢田和美)を見た房子は複雑な表情を見せる。



サークル仲間のはるみ(栗田ひろみ)水上温泉で殺され
大平たちは群馬県警の木村部長刑事(大地康雄)の捜査に協力することになり、
山口かおり警部補(木の実ナナ)も大平から呼び出され現地へ向かう。




死体のそばには木枯し紋次郎の長楊枝が落ちていて
旅役者の武田邦彦(佐藤蛾次郎)に容疑がかかるが、
武田ははるみとのデートをすっぽかされその後は飲んでいてアリバイがある。



混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人



事件が未解決のまま直子たちは次の目的地宝川温泉へと行くことになり、
かおりが彼女たちに同行することになった。
バスの中で房子は亜弓に自分がしていたネックレスを渡した。



混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人



現地に到着すると左近太郎警部(古谷一行)がかおりを待っていた。
その夜、大好きな父親を亡くしたばかりの亜弓は、
信夫に父の影を重ねたのか時間を忘れて信夫と親しげに踊った。



その亜弓が露天風呂で何者かに胸を刺されて殺された。
左近ははるみは暴行の末にナイフで刺されたが、
亜弓は刀のような太い刃物で殺されていて連続殺人に見えるように細工していると考えた。



混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人



遺留品から亜弓の日記帳が無くなっていることがわかった。
やがてホテルの従業員が亜弓が日記を書いているところに信夫が通りかかり、
亜弓が誘惑する素振りを見せたことを左近らに伝えた。
亜弓はその後、露天風呂へ行き殺されたとみられた。







鉢山が秋本夫妻の部屋に行くが、房子がいるだけで信夫の姿はない。
ホテルの周辺を捜索したところ、信夫が木枯し紋次郎の衣装を着たまま
死んでいるのが発見された。




混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人


木村は信夫がはるみと亜弓を殺して紋次郎の刀により自害したものと思っていた。
亜弓の母・玲子も信夫が亜弓を殺したといい房子を激しく罵る。
だが房子は信夫が亜弓を殺すはずは絶対にないといい、
秋本夫婦と亜弓は単に旅先で知り合ったのではなく特別な関係があると考えられた。
太郎はその秘密を探るべく、東京へ帰り彼らの関係を調べることにした。


一方、現地に残ったかおりたちは、はるみ殺しの犯人、八木節同好会の小沢を逮捕した。
遊び好きのはるみから誘惑された小沢ははるみを本気で愛してしまった。
そのはるみが武田も誘っていることを知り、木枯し紋次郎の格好をした小沢が、
はるみを暴行した末に刺し殺していたのだ。


混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人



その頃、横浜にある房子のサロンへ行った太郎は信夫が興信所に、
亜弓の行動を調査させていた事実を掴んだ。
そして、亜弓の実家である大野邸で長らく手伝いをしていた女性の所在を割り出し、
大野夫妻の夫婦仲が悪く、亜弓は父の正之がよその女との間に作った子供だとわかった。



混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人



房子は橋本波子という名前であったが、名前と整形で顔を変えて過去を封印し、
秋本房子としてエステティック界でのしあがっていった。




武田は露天風呂を盗撮していて、そこに紋次郎姿の玲子が亜弓を襲う姿が写っていた。
玲子は当初この時刻八王子の自宅にいるというアリバイがあったが、
それは自宅にかかってきた電話を車に転送しただけのものだった。


混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人



太郎は玲子に会いに行くが、中年の女からの呼び出し電話で出かけていったという。
そして、谷川岳で玲子がカミソリで首元を切って死んでいるのが発見される。



かおりと合流した太郎は、玲子を呼び出し自殺に見せかけて殺したのは、
房子であると推理し行方を追い、自殺しようとしていた房子を止めた。



房子は亜弓を生んだが、大野から金と引き換えに奪われてしまった。
信夫は房子の過去を全て承知した上で結婚した。
そして、亜弓の成長を興信所の報告で知っていた信夫は、
彼女が参加する旅行に房子を連れていき成人した亜弓と再会させたのだ。


玲子は嫉妬と大野の財産独り占めをたくらみ亜弓を殺そうと密かに尾行していた。
小沢がはるみを刺し殺す現場を目撃した玲子は、同一犯人と思わせるために、
紋次郎の姿をして亜弓を風呂場で殺害した。


混浴露天風呂シリーズ・女子大生秘湯ツアー連続殺人




その直前に、亜弓から日記帳を渡されていた信夫は玲子が亜弓を殺したとわかり、
彼女に自首をすすめようと呼び出した。
玲子は信夫を殺し、紋次郎の衣装を着せて信夫がはるみと亜弓を殺し、
自責の念から自殺したように偽装する。



それを見抜いていた房子は、自分も紋次郎の衣装に身を包み、
カミソリで房子を殺そうと待っていた玲子を紋次郎の刀で切り付けて殺した。



事件を解決した太郎らは、大平から1日だけの特別休暇を与えられた。




※※※ 混浴露天風呂シリーズ ※※※


1. 「露天風呂連続殺人・婚前奥伊豆旅行」

2. 「混浴岩風呂連続殺人・にせ夫婦東北ツアー」

3. 「北海道十勝岳連続殺人・未亡人開放ツアー」

4. 「女子大生秘湯ツアー連続殺人・上州路に消えたヌードギャル」