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2019/08/24
2019/08/24
2019/08/22
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

2019年08月

        

「殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記」 (1991年)

category - 土曜ワイド劇場
2019/ 08/ 24
                 
過去の弱みを握られ仕事上のパートナーを殺した女。
ふとしたことからアリバイの証人が出来て全てはうまくいくかにみえたが
意外な結末が女を待っていた。



●「殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記
一夜のアリバイを頼んだのは…」  1991年8月24日
脚本: 長野洋
音楽: 岩間南平
監督: 山本廸夫
制作: 大映映像
出演: 斉藤慶子、船越栄一郎、渡辺梓、
大門正明、木村元、森下哲夫ほか




柏木美奈(斉藤慶子)は、高校の同級生・福田和美(水木薫)とコンビを組み
槇二美子のペンネームで推理小説を書き人気作家としての地位を築き始めていた。


美奈はある事情から和美を故郷の山梨県の山中で殺す。



殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…



翌朝、新宿駅に着くと同じマンションの住人で不動産業を営む
八木沼豊(大門正明)から声をかけられそのまま車で送られた。


和美の死体が発見され次回作の取材で現地を訪れた際に
上流付近で崖から転落した事故死とみられていると報道される。



美奈は「槇二美子の30作品記念パーティー」で和美の死を悲しむ芝居を見せた。
関係者の間では槇二美子の作品は和美が作る斬新なトリックとプロットが魅力で
美奈はただそれを文章にしているだけということは周知の事実で
和美を失った美奈の今後を不安視する声があがっている。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…



パーティー終了後、槇二美子を世に送り出した推理クラブの編集長・栗本幸一(木村元)は
美奈にしばらく休筆することを提案するが気位の高い彼女はプライドを傷つけられ
一人でも書けると強気に出た。


タクシーで帰宅した美奈を八木沼が待ち構えていた。
彼は新宿で会った日の前日はずっと一緒にいたことにしてくれと妙な頼みごとをしてくる。
不快に思った美奈が拒絶すると八木沼は弱みを握っているらしいことをチラつかせた。


美奈はその日、和美を殺したことを思い出し動揺していると一枚の写真を見せてくる。
そこには新宿駅で美奈の荷物を拾い上げてくれた青年と美奈が写っていて
八木沼は二人が特別な関係で朝帰りしたものと誤解しているらしい。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…



美奈はそれを利用して八木沼をアリバイの証人にすることを思いつく。
こうして二人は和美が死んだ日、一緒に過ごしたということで口裏を合わせることとなる。


美奈には彫刻家を目指している津田正(船越栄一郎)という恋人がいた。
一向に陽の目を見ない正は自分の才能を諦めていたが
今や売れっ子作家となり財力もある美奈はそんな正を全力で支援している。



殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…




一流作家として強い女を演じている美奈が唯一ホッとできる場所が正だった。
和美が死に正は美奈の今後を心配する。


思わず和美の仕事部屋にあるはずのプロットがなく困っていることを打ち明けるが
美奈をモデルにした裸婦像を制作中の正に余計な心配をかけまいと
自分一人でも書けると安心させてマンションへ帰っていく。



だが、これまで書くことしかしてこなかった美奈はなかなか筆が進まず
あちこちで締め切りを遅らせてしまう。
噂を聞き心配した栗本が改めて休むようアドバイスしてきて
それがさらに美奈をイラつかせる。


その時、甲府北署の高木刑事(森下哲夫)と久保田刑事(菅原大吉)が訪ねてきた。



殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…



警察では和美が死んだ日登山服を着ていた人物と一緒にいるところを見たという
目撃者が現れ他殺の線を疑っているらしい。
美奈はその日、八木沼とずっと一緒にいたとアリバイを証言した。



仕事がはかどらない上に刑事の訪問を受け疲れ切った美奈は八丈島へバカンスに出掛け
若狭靖子(渡辺梓)という若い女と出会った。
靖子は和美が使っていたゴーストライターでプロットを買い取ってくれという。
美奈はその取引に応じて靖子のプロットを書き上げ槇二美子の評価をあげた。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…


連載中の作品は好評でシリーズ化や映画化の話が舞い込んでくる。
美奈はプロットが出来なくて苦戦するのではないかと懸念していた栗本に
強気で出て留飲を下げた。


そんな折、靖子から約束のプロットが送られてこず焦った。
電話にも出ない靖子に直談判するため美奈は再び八丈島へ向かう。
すると、靖子は美奈の足元を見てプロット料の大幅な値上げを要求してきた。
プロットがなければ1枚も書けない美奈は根負けしてそれに応じた。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…




東京へ帰った美奈を高木が待っていた。
八木沼が窃盗犯として逮捕されたことでアリバイ工作がバレてしまったのだ。
美奈はあの日行きずりの男と一晩過ごしそのスキャンダル写真をネタに
アリバイ工作に加担したと証言し難を逃れた。



そんな美奈は栗本から匿名で送られてきた短編小説を見せられ驚いた。
手書きの小説の筆跡は間違いなく靖子のもので、内容は次回作に使う予定の作品だった。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…



腸が煮えくり返るほどの怒りを感じた美奈は電話で靖子を非難した。
すると、靖子は美奈のことが嫌いでゴーストライターを辞めると言い出した。


思いがけない発言に美奈がたじろいでいると靖子は和美を殺したのは
美奈でその証拠もあるという。


電話を切った美奈はすぐに八丈島へ行くと、ダイビング中の靖子を
海中で襲い酸素ボンベを外して殺した。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…




数日後、栗本が同じ筆跡の人物から匿名の小説が送られたと美奈の部屋にやってきた。
原稿は靖子を殺した二日後に、甲府から投函されている。
美奈は靖子が本当に死んでいるかを確かめるために現場へ向かう。


靖子の死体を置いた場所にはそれらしい人物がいたが
他のダイバーの気配を感じ顔を確かめることは出来ず東京へ引き返す。
空港で美奈は靖子そっくりの女とバッタリと鉢合わせる。


不安と恐怖に苛まれて神経がおかしくなった美奈は心の平安を求めて
久しぶりに正に会いに出かけた。
ところがその夜、激しい雨の中で靖子の幽霊を見て美奈は震え上がる。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…




マンションに戻った美奈は「謎の女・若狭靖子」について冷静に思考を巡らせた。
靖子が和美のゴーストライターなら彼女の仕事場がある甲府にも土地勘があるはずだ。


美奈はさっそく、和美の母(大方斐紗子)を訪ね和美が死ぬ前に
若い女が出入りしていなかったか尋ねた。
そこで、和美が高校時代の友人の妹と一緒にいる姿を見たと聞き出し
靖子の正体が同級生だった上原佳代(矢沢涼)の妹の智恵だとわかった。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…


高校時代、美奈は佳代と美術教師の山田を巡り争っていた。


ある日、二人は口論となり佳代は足を踏み外して崖から落ちそうになり助けを求めた。
美奈は「助けて!美奈」という彼女の声を無視して佳代はそのまま転落死する。
その直後、佳代の妹の智恵が悲鳴を聞きつけ現場に駆け付け美奈の姿を見ていたのだ。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…




美奈は佳代が死んだ滝の上に行き、若狭靖子こと上原智恵が姉の復讐のために
自分に近づいてきたのだと確信した。
この場所は、和美が死んだ場所でもあり美奈に不審を抱き尾行していた
高木と久保田はさらに疑いを濃くしていった。


靖子の正体と目的がわかった美奈は改めて死体を確かめるため海に潜る。
靖子の死体があるはずの場所には、彼女ソックリの人形がいた。
その時、美奈が死体を確認している現場を靖子がカメラで撮影する。


美奈は海から上がりボートで逃げる靖子を追いかけた。
いよいよ海岸で彼女に追いついた時、突然正が姿を現わす。
驚く美奈に正はこれまでのことは靖子と二人で仕組んだ芝居だと明かした。



殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…




正は彫刻家として見込みない自分に対して才能があるから頑張れと
プレッシャーを与えヒモのような生活を強いる美奈に嫌気がさしていた。
そんな時に、靖子が正に接近し美奈から逃げたい一心で協力したのだという。


和美殺しの証拠があると脅した靖子を殺しに美奈が殺しにやってくると考えた二人は
美奈が靖子のボンベを外した後、他のダイバーが来たように正が偽装し
慌てた美奈が去った後に靖子を救出しダミーの人形を死体に見立てて置いた。



殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…


靖子は姉の佳代が殺された時、まだ幼くショックで入院したこともあり
美奈が見殺しにしたことを警察に伝えられなかった。
佳代の死はそのまま事故死として処理され長い年月が過ぎた。


成人した靖子は槇二美子として有名になった美奈の周辺を探り
佳代と恋のライバルだったと知り全てがわかった。
靖子は美奈にひとこと姉の墓前で詫びてもらおうと考え
佳代を見殺しにしたことを和美に伝える。



殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…




和美は当時のことを調べ、佳代の叫び声を聞いた人物を見つけ出した。
その人は佳代が「お願い、助けて美奈!」と言い残したと証言。
和美は上原佳代のことで話があると美奈を呼び出し
事件の真相を知ったとピンときた美奈は殺すことも覚悟で会いに行った。


几帳面で真面目な和美は「あなたとはもう一緒にはやれない」といい
美奈は彼女を崖の上から突き落とし転落死させた。


美奈は一流作家として地位と名声を築いたのは正を世に出したい一心からだった。
しかし、結局はそれが重荷となり正は美奈から逃げることを選択。
絶望した美奈はその場に泣き崩れ、やってきた高木によって逮捕された。



殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…



それからしばらくして、東京拘置所にいる美奈のもとへ靖子が面会に訪れた。
靖子は正が制作していた裸婦像を運ぼうとした時に足場が崩れて死んだことを美奈に伝えた。


美奈は靖子が本当に和美のゴーストライターだったのか尋ねた。
あれは和美が書いたもので、彼女の死後靖子はそれを盗んでいた。
今さらそれを知ってももう美奈には靖子を訴えるつもりはない。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…




美奈は靖子に原稿用紙とペンを差し入れてくれるように頼む。
今度こそ美奈は自分一人の力で小説を書く決心をつけた。



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このドラマは夏に放送された。


土曜ワイド劇場も初期は夏場によく怪奇シリーズをやったものだが
時代が進むにつれていつしかそれも姿を消していった。


今回は1991年に放送されたが、夏らしくきれいな海辺や海中シーンも多いが
殺したはずの女の幽霊が夜現れるということで怪奇チックな演出もされている。
ヒロインの恋人が住む古めかしい日本家屋で現れた場面は
土砂降りの雨が降っているということもあり背筋が寒くなってくる。


ヒロインの斉藤慶子は自分の罪が暴かれ最愛の人に去られるまで
とことんイヤな女を見事に演じていた。
ベビーフェイスの彼女だが自分の欲しいものを手に入れるために
恋敵を見殺しにし、それを知ったパートナーまでも殺害するという身勝手さは
見ていて腹立たしく「ギャフンと言わせてやりたい」と思わず感情移入して見てしまう。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…



また、渡辺梓だが土曜ワイド劇場でのイメージは短髪だったけど今回はロングヘアーで登場。
すごくキレイでこれまでのイメージが変わった。
若いながらも斉藤慶子に負けない存在感を示し「謎の女・靖子」は楽しんで見れました。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…



船越栄一郎はただの恋人ではなくなんか裏があるんだなぁと思ったら案の定。
初めのころから有名作家の彼女に支援してもらう自分のことを”ヒモ”と表現していたから
最後の部分はやっぱりなぁと思った。


殺意の八丈島海流・覗かれた美人作家の殺人日記 一夜のアリバイを頼んだのは…


しかし、最後にあっけなく死んでしまうとは。
ここだけは読めませんでしたねぇ。






                         
                                  
        

「ダイヤモンドの罠」 (1996年)  矢島誠 『消えた輝き』

category - 土曜ワイド劇場
2019/ 08/ 24
                 
社長の座をめぐるお家騒動から手首のない死体を発見した女デザイナーが
次々と不可解な事件に巻き込まれていく。




●異常性格犯罪シリーズ
「ダイヤモンドの罠・宝石デザイナーの妻が暴く不倫疑惑殺人!!
左手首が切断されて…」  1996年8月24日
原作: 矢島誠  『消えた輝き』  やっぱりミステリーが好き (講談社文庫) 収録
脚本: 長坂秀佳
音楽: 岩間南平
監督: 井上昭
制作: 松竹
出演: 池上季実子、宅麻伸、美保純、
中谷彰宏、南田洋子、中原果南ほか



軽部美也子(池上季実子)は夫・亮介(宅麻伸)が経営する宝石会社のデザイナー。
二人はデザインコンテストへの出品制作に追われていた。


亮介が浜松出張中、美也子は腹違いの兄で副社長の浩平(中谷彰宏)と
その母のつる江(白石奈緒美)に呼び出された。


二人はその席で、亮介と営業課員・竜崎明子(中原果南)の不倫現場を撮影したビデオを見せた。
亮介を失墜させるための罠だと直感した美也子は親友の編集者・水沢里見(美保純)に相談する。



ダイヤモンドの罠・宝石デザイナーの妻が暴く不倫疑惑殺人!! 左手首が切断されて…





里見はビデオのトリックを見破り、美也子はほっと胸をなでおろすと
浜松にいるはずの亮介の携帯に電話をかける。
だが「030局の区域にいます」というアナウンスに不安を感じた。



その夜、美也子が明子のマンションへ行ってみると、亮介と同じ白の車を目撃し
部屋を訪ねると左手首を切断された明子の死体を発見し室内の指紋を拭き取った。
帰宅すると亮介がいて、話があると呼び出されて明子のところへ行ったが殺してはいないという。



しかし、明子は亮介からプレゼントされていた指輪をしていた。
犯人がそれを抜こうとして抜けずに切断したのなら贈った亮介に疑惑がもたれる。


ダイヤモンドの罠・宝石デザイナーの妻が暴く不倫疑惑殺人!! 左手首が切断されて…




大切なコンテストの前に殺人事件に巻き込まれた美也子は母・春子(南田洋子)がいる施設へ行った。
美也子の父は春子と離婚した後に、つる江を後妻に入ってきた。
春子は「どんなときでも夫を信じることだ」とアドバイスをする。



美也子は世田谷北署の国境(綾田俊樹)の話から、
ドアノブと電源スイッチの二か所から亮介の指紋が見つかったことを知らされた。
大事なコンテストまであとわずか、亮介は船の中に隠れて
里見からあずかった美也子のデザイン画に基づき宝石を制作する。


ダイヤモンドの罠・宝石デザイナーの妻が暴く不倫疑惑殺人!! 左手首が切断されて…




やがて多摩川の河川敷から明子の左手首が見つかった。
手首が入っていたビニール袋からは亮介の指紋と
亮介の車の中からは明子に贈った指輪が見つかった。
河川敷からは亮介の車のタイヤの跡が残されている。



美也子は元従業員の湯沢正則(伊藤洋三郎)に、
亮介を敵視するつる江、浩平、常務と浩平の婚約者・中谷彩子(栗田よう子)の
事件当日のアリバイなどを調査するように頼んだ。
湯沢は明子に惚れていたがいいようにあしらわれており事件当日の約束もすっぽかされた。
諦めきれず明子のマンションへ行き亮介のものらしき車を目撃していたことを打ち明けた。




ダイヤモンドの罠・宝石デザイナーの妻が暴く不倫疑惑殺人!! 左手首が切断されて…



そこへ、里見がやってきた。
湯沢は仕事が終わってから電話をするといい引き上げると、
里見は浩平が亮介と同じ車種・色の車を所有している事実を告げた。


亮介の無実を信じる美也子はホッとするが、国境から亮介と明子が不倫関係にあり、
証拠となるテープを見せられてショックを受ける。
情事が撮影された日付と明子に贈った指輪に刻印された日付は一致する。


そんな中、亮介と浩平の車がすり替えられていることがわかり、
今度は彩子が転落死をとげた。




周りの人たちが次々に殺されていき混乱した美也子が春子のところへ行くと、
物事を単純に考えれば真犯人は見えてくるとアドバイスを受けてその人物がわかった。


ダイヤモンドの罠・宝石デザイナーの妻が暴く不倫疑惑殺人!! 左手首が切断されて…






美也子は里見を連れて亮介がいる真鶴へと車で向かった。
そしてスキをみてタイヤをパンクさせると
美也子の仕掛けた罠に気がつかない里見がタイヤ交換をする。



真犯人は美也子に対して嫉妬と歪んだ友情をもつ里見だった。



里見は浩平と肉体関係を持ち、妻と別れて結婚すると言われて有頂天になった。
しかし、逢引の現場を明子に盗撮されてしまう。
明子は亮介と結婚するつもりで、亮介を失脚させようとする浩平たちが邪魔だった。



事件の夜、里見は明子の部屋に行くと自分たちの関係を言わないでくれと頼むが、
彼女はそれを笑い飛ばして罵った。
とっさに里見は明子を突き飛ばしてしまい角に頭を打ち付けて死亡すると、
指輪を取るために左手首を切断。


ダイヤモンドの罠・宝石デザイナーの妻が暴く不倫疑惑殺人!! 左手首が切断されて…




美也子のデザイン画を亮介に届けるときにビニール袋へ入れて指紋をつけさせると、
手首を入れて河川敷に捨てた。
タイヤのすり替えトリックで亮介に疑いがかかるように仕向けた。



明子のマンションへ行った時に姿を見られてしまった湯沢を殺し、
黒いコートの女が出入りしていたと警察が知り彩子の仕業にみせて彼女も殺害。






その頃、美也子が里見を連れて真鶴へ行ったと知った浩平が亮介に話し、
二人は国境らとともに二人の元へ向かい浜辺で座り込む美也子と里見の姿を発見した。



ダイヤモンドの罠・宝石デザイナーの妻が暴く不倫疑惑殺人!! 左手首が切断されて…





今回の事件で図らずも夫の裏切りを知ってしまった美也子だが、
全てを忘れて亮介と出直すことを決意する。












やっぱりミステリーが好き (講談社文庫)




                         
                                  
        

「刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女」 (1992年)  高橋治 『椿の入墨』

category - 土曜ワイド劇場
2019/ 08/ 22
                 
早朝、警察署の前で警官が殺された。
容疑は前夜タクシー強盗を働いた不良グループにかかるが
強引な捜査方針に疑問を抱いた定年間近の刑事は
捜査を外されながらも執念で真犯人を追い詰める。



●「刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女
警官殺し!残された言葉”クロ”の謎?」  1992年8月22日
原作: 高橋治 『椿の入墨』  殺意の断崖―神崎省吾事件簿 (文春文庫) 収録
脚本: 岡本克己
音楽: 津島利章
監督: 松尾昭典
制作: 松竹
出演: 植木等、野口五郎、北原佐和子、大出俊、
高田敏江、小林昭二、円谷浩、遠藤憲一ほか



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女





浜名警察署前で早朝、広田巡査が何者かに刺された。
異音を聞きかけつけた吉中警部補(小林昭二)は
「若い男 黒い服 クロ 車で逃げた」という死に際の言葉を聞く。
警官は犯人の衣服と見られるボタンのついた黒い生地を握りしめたまま死亡した。


駐車してあったパトカーのタイヤがパンクさせられている。
広田はその音を聞いて外へ出たところを刺し殺されたのだろう。



静岡県警の熊井警部(大出俊)が捜査の指揮をとることになり
警察の威信をかけて早期に犯人逮捕を目指す。


浜名署の石山(円谷浩)は前夜、チンピラグループの極道会のメンバーが
タクシー強盗を起こしたことを熊井に報告する。
彼らのアジトに駐車していた車が黒であることから
逮捕された深井甚一を取り返そうと極道会が警官を襲ったのではないかと睨む。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女



強盗事件が起こる少し前、伊丹鉄也(野口五郎)は思いを寄せている
ホステス・笠井清美(北原佐和子)が勤めるスナック「ふれんど」にいた。
その時、極道会のリーダー道上竜夫(遠藤憲一)に清美は自分の女だと言われ
暴行を受けていたことを打ち明ける。


道上が黒い服を着ていたことから、伊丹は道上も逮捕するべきだと進言した。


メンバーの酒井(佐藤弘)らが逮捕され、熊井と西川警部補(内田直哉)は
彼らの犯行と決めつけて厳しく取り調べるが彼らは容疑を否定。



神崎省吾警部補(植木等)と一緒に清美と会った伊丹は
広田が殺される前に清美が道上と二人きりで過ごしていたことを知りショックを受ける。
その様子を見た神崎は伊丹が清美に惚れていることを見抜き
横やりをいれてくる道上を私情から容疑の目を向けるなと忠告した。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女




しかし、伊丹は道上がタイヤをパンクさせ広田を殺したという見方を変えない。
そんな中、居所がわからなかった道上が深井たちが盗んだ金を
タクシー会社にかえしに来たことから乗っていた車の車種が割れ
清美と一緒にいたところを捕まえた。



神崎の取り調べを受けた道上はこの時はじめて
警官殺しの容疑がかかっていると知り当日の行動を素直に話し始めた。




ふれんどで伊丹に暴行した夜、清美を湖に連れ出した道上は彼女を襲おうとしたが
逆に太ももに椿の入れ墨があると啖呵を切られた。
清美には殺人罪で服役中の男がいて、その男のために彫ったもので
出所後に何をされてもいい覚悟があるなら自分の体をくれてやってもいいとすごまれる。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女



意外な過去を明かされた道上は彼女の迫力に負けてものにすることが出来ないまま
隠れ家に帰ったので、広田が殺された時刻には眠っていたと供述する。



神崎は伊丹を伴って清美に裏を取りに行った。


アパートで二人を迎えた清美は、太ももにアザがあるものの入れ墨は入れていないという。
夜の湖で道上に襲われそうになり、逃げるために必死で打った大芝居だった。


だが、刑務所に入っている男がいることは本当だと告白した。
三年前、マージャン店に勤めていた清美は大勝ちした。
腹を立てた男たちがいちゃもんをつけてきたところを
常連客の松谷健三(武見龍磨)が助けようと介入してくる。


その時、過って一人の男を刺し殺してしまい服役中だというのだ。
清美は自分のせいで犯罪者となってしまった松谷が出所してくるまで
幸せになってはいけないと誓いをたてていた。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女



それを聞いた神崎は、これまでの清美の印象ががらりと変わった。
帰り道、清美に啖呵を切られ悔しい思いをした道上が諦めきれずにいた事に触れ
広田を殺したとは思えないと言った。


伊丹は状況から道上の容疑は濃厚で本部の意見も固まっている。
そんな人情的な見方で捜査方針に異を唱えることは出来ないと言い残して去って行った。


ところが、道上の衣服にはボタンをとられた形跡がなく
車からもルミノール反応は出ない。
熊井はアジトと極道会の捜査を強化するように指示を出した。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女



その夜、伊丹は特別な関係もなかった松谷のために
三年も操を立ててきた清美に納得出来ず
本当は付き合っていたのではないかと問い詰めた。




伊丹の愛に気づいていた清美も密かに伊丹を愛していた。
真実を打ち明けたのに信じてくれない伊丹に憤りを感じた清美は
彼の頬を平手打ちした。



その思いを感じ取った伊丹は清美を抱き寄せキスをするが
松谷の事を思うと愛を受け入れて幸せになることが出来ない。
清美は伊丹への愛を隠したまま走り去って行った。


刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女


一方、神崎は広田が殺された時に白い車が猛スピードで走り去っていくのを
目撃したという証人を見つけ出した。
吉中も広田は黒い車と言っていなかったことを思い出したため
熊井に犯人が乗っていた車は白の可能性もあると助言するが
方針を変えるつもりがない熊井は神崎を捜査から外してしまった。





妻の園子(高田敏江)はこれまでコツコツ貯めてきた通帳を見せ
嫌な思いをするくらいならいつ警察を辞めてもいいと神崎を気遣った。
しかも良い関係が崩れていた伊丹までもが神崎の意見に耳を傾け始める。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女




白い車を目撃した新聞配達員の情報をもとに神崎はついにその車を発見し
吉中に連絡し犯人が自首することになった。



事件が起こる数時間前に、ある少年が補導された。
むしゃくしゃした気持ちがおさまらないまま嫌がらせにパトカーのタイヤを
パンクさせていたとき広田巡査がやってきた。
少年はもみ合っているうちに持っていたナイフで広田を刺してしまう。


こうして神崎の執念が実り、無事広田殺しは解決する。


やがて松谷が仮出所することになった。
そのまえに面会に行っていた神崎は、松谷が清美を思いながらも
好きな人が出来たのを知り彼女の幸せを願っていることを知っていた。


当日、神崎は伊丹と清美を連れて松谷を出迎えに行った。
食事の席についた松谷は、清美に伊丹と幸せになってほしいと気持ちを伝えた。
清美は戸惑いながらも伊丹の愛を受け入れようと決心を固める。



刑事神崎省吾事件簿・椿の入れ墨をした女



ところが、店を出たとたん松谷に殺された男の子分が仕返しにやってきて
松谷はナイフで刺され清美の腕の中で死亡してしまう。
清美は自分の幸せを考えたことを激しく後悔し、再び松谷を死なせてしまったことへの
懺悔の気持ちから心を閉ざしてしまった。



伊丹は神崎が娘の結婚相手にと考えていた男だった。
清美と伊丹が相思相愛であるとわかってから二人の仲をとりもっていただけに
伊丹の心のうちを思うと神崎の心も痛んだ。





広田殺しの捜査本部は解散し、真犯人逮捕に多大な貢献をした神崎を気遣ってか
指揮をとっていた熊井は左遷される。
しかし、神崎が定年退職すると再び日のあたる場所へと戻ってきた。





殺意の断崖―神崎省吾事件簿 (文春文庫)



二時間ドラマを沢山見ていると、最後に何かどんでん返しがあるのではないかと
勘ぐりながら見てしまう。

今回もベテラン老刑事・神崎と敵対していたエリート警部熊井が強引に捜査を進めるので
裏で事件に絡んでいるのではないかと思い込みを強くして見ていたが
全くの見込み違いで初めて見たときには拍子抜けした。


このドラマは真犯人が誰かというよりも、神崎らの心理を描きだしており
暗い過去をもつ清美に惚れてしまった伊丹の苦悩や
伊丹を愛しながらも幸せになることを拒否せざるを得ない清美の葛藤
長年人を見てきた神崎が捜査方針に疑問を抱き
独自に真犯人に迫っていく様子がみどころといったところか。



植木等のどことなく力を抜いた演技はもちろんのこと
伊丹を愛しながらも素直にそれを受け入れられない清美を演じた
北原佐和子も良くて意外だった。