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2005/06/23
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金」 (1979年)  山村美紗 『マラッカの海に消えた』

category - 土曜ワイド劇場
2005/ 06/ 23
                 
山村美紗というと京都を舞台にしたサスペンスのイメージが強いですが
今回は海外が舞台となっており新鮮味がありました。


かつての上司で不倫相手だった男が殺されて夫に容疑の目を向ける
ヒロインに三田佳子。
彼女が新事実を知るたびに、警察でも同じタイミングでそれを知るという演出。



●「マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金」  1979年6月23日
原作: 山村美紗  『マラッカの海に消えた
脚本: 長野洋 
音楽: 渡辺晋一郎 
監督: 山本邦彦 
制作: 大映テレビ
出演: 三田佳子、横内正、根上淳、三ツ木清隆、高橋昌也、
織本順吉、佐藤英夫、尾藤イサオ、原良子、福井友信ほか



マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金





大手の石油会社、東西石油で秘書をしていた亜木子(三田佳子)は
専務の大岡(高橋昌也)との不倫関係を清算して
かねてよりプロポーズしていた同社の社員・田中一郎(横内正)と結婚した。
一郎は亜木子を愛してくれ幸せな生活を送っていたが
やがて一郎が大岡との関係を知り夫婦関係に亀裂が生じ始める。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金



一郎はマラッカ海峡の海底油田開発のためにペナン島に単身赴任を志願し
所長の南部(根上淳)、岩根(三ツ木清隆)と三人でマレーシアへと旅立つ。
残された亜木子は一郎が帰ってくるまでの二年間、
都心のマンションで一人暮らしをすることとなる。



マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金


それからまもなく、亜木子は友人のミエコ(原良子)から誘われて夜の渋谷へと出かけていくが
ペナンにいるはずの一郎が中年の男性と一緒にいるのを見かけて慌てて帰宅した。
亜木子はマンションで一郎からの連絡を待ちわびて夜を明かした。



翌朝、亜木子はテレビのニュースで大岡が新宿のホテルで殺されたことを知った。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金



警察では大岡に恨みを持つ者の犯行とみて捜査をすすめており
現場には引きちぎられた蛇の柄のペンダントが落ちていて
フロントに大岡のルームナンバーを尋ねていた男の存在が浮上する。


亜木子は一郎が大岡を殺したのではないかという疑惑を確かめるために
ペナン島へ向かうと大岡を殺したのではないかと問い詰めたが
一郎は現地で交通事故を起こしてたというアリバイを主張してくる。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金




一方、警察でも白石(織本順吉)らが二年前に大岡が亜木子と不倫関係にあり
結婚後に一郎がそれを知ったという情報を掴み疑いを持った。


亜木子は一郎から交通事故の件を聞いても渋谷での一件があり半信半疑でいた。
そんな時、岩根から大岡が殺された部屋に残されていた蛇の柄のペンダントは
蛇寺で一郎が南部、岩根とともに購入していたものと知らされている。


そのうえ、交通事故を起こしていたのは南部で一郎は自らその身代わりを
引き受けると申し出ていたことがわかった。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金



その頃、警察も沢田(尾藤イサオ)が事件前日に一郎が日本に
一時帰国している履歴を調べ上げた。
だが、大岡を殺してからでは帰りの飛行機に間に合わないという事実も判明し
状況から一郎の容疑が濃厚だがあと一歩のところで挫けるという膠着状態が続いた。



白石は署長(佐藤英夫)にペナンへの出張を申し出る。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金


現地に着いた白石は早速交通事故の被害者・ワヒ・アヌアルに会おうとしたが
アヌアルは溺死体となって発見。
白石は泳ぎが得意な漁師のアヌアルが溺れ死んだことに疑惑を抱く。



亜木子は一郎になぜ南部の身代わりを引き受けたのかと問いただした。
一郎は大岡が殺されたと知り容疑がかかるのを恐れたためと告白する。


岩見と海へ潜っていた一郎は海底から大量の金の延べ棒を発見。
その買い手として岩見が見つけてきた男と会うために日本に帰国したのだという。
亜木子は日本に帰っていながらも連絡せずにペナンに戻った一郎を非難した。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金


一郎を思いマンションで連絡を待っていた亜木子だったが
あの時一郎の頭の中には亜木子の存在はこれっぽっちもなかったと知り
亜木子はその不満をぶちまけると一郎の前から姿を消す。



そこへ、岩根がやってきて一郎をボートで連れ出した。
一郎は容疑を晴らすために何もかも警察に話すつもりだったが
金塊の独り占めをもくろむ岩根は一郎を殴りつけるとボートから突き落として殺してしまう。


大岡を殺したのは岩根だった。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金

これでシナリオ通りに一郎が大岡を殺しそれを苦に自殺したと処理できる。


翌日、一郎がボートからいなくなったと大騒ぎになった。
これまでの状況から大岡を殺したため一郎が自殺を図ったのではないかとみられたが
白石は岩根が大岡殺しを一郎の犯行と決めつけているらしいことを知り不信感を抱く。


その後の調べで岩根が友人のパスポートを使って
大岡が殺された前日に岩根が日本に帰り翌日出国していた事実を掴む。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金



亜木子は一郎から連絡を受けて生きていることを知った。

急いで会いに行こうとホテルの部屋を出るとき岩根にそのことを話してしまう。
慌てた岩根は亜木子の後を追うが、一人で来いという一郎の指示に従い
岩根の尾行を巻いて約束の場所へと到着した。


一郎は岩根が金塊を独り占めするために自分を殺そうとしたと打ち明けた。
岩根は金の買い手を見つけたと言い交渉のために一郎を日本に帰らせると
自分も秘かに帰国して大岡を殺した。


さらに容疑を濃くするため岩根は一郎に大岡のホテルへ行くように仕向けたが
不信を持った一郎は会わずにそのままペナンに戻った。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金



ペナンに単身赴任している間に一郎は亜木子を本当に愛していることを確認した。
そして、亜木子に大岡のことはもう過去のことだといい二人は抱き合った。


その時、銃を手にした岩根がやってきた。


岩根は在職時代、亜木子から優しくしてもらい愛してしまった。
ところが、亜木子が大岡の愛人であり別れた後に一郎と結婚したことで
大岡と一郎に激しい憎しみを抱いていた。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金


岩根が二人を殺す機会を伺っていたところ偶然にも一郎と金塊を発見。
山分けするよりも独り占めすることを選んだ岩根はこの機会に大岡を殺して
一郎に容疑を着せて始末する計画を立てた。





岩根は浜辺に隠した金塊を一郎に用意していた船に運ばせようとした。
ところが隠しておいたはずの金塊はウミガメの出産によりどこかへ消えてしまった。
自棄になった岩根は一郎と亜木子を殺そうと銃口を向けた。


その時、岩根の犯行に気が付いた白石が現地の警察とともに到着し
岩根が撃つ寸前に彼を銃殺した。


マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金


こうして事件は終わり、亜木子と一郎は夕日で染まる浜辺をあとにした。




マラッカの海に消えた (徳間文庫)



やはり好青年に見えて実は犯人という役も少なくはない三ツ木清隆が犯人でしたね。


はじめから三田佳子を好きなんだなというのはわかったので
このあたりが動機となって犯行に及んだのかとは思っていましたが
海底から黄金を引き上げそれを独り占めにしたいという欲望も加わっていたとは。


サブタイトルの「蛇寺」と「海底黄金」がどんな意味を持つのか気になっていましたが
まさかそんな大金本当に見つけちゃうとはねぇ。


あの後、沢山の金の延べ棒はどうなったんでしょうか。



(2020年1月25日 追記)




●「マラッカの海に消えた・謎の蛇寺と海底黄金」  1979年6月23日
原作: 山村美紗  『マラッカの海に消えた
脚本: 長野洋 
音楽: 渡辺晋一郎 
監督: 山本邦彦 
制作: 大映テレビ
出演: 三田佳子、横内正、根上淳、三ツ木清隆、高橋昌也、
織本順吉、佐藤英夫、尾藤イサオ、原良子、福井友信ほか





マラッカの海に消えた


亜木子(三田佳子)は夫の一郎(横内正)がマラッカ海峡の海底油田開発で
ペナン島に長期出張のため、マンションで一人暮らしをしていた。


彼女は、結婚前に一郎の上司・大岡(高橋昌也)と関係したことがあり、
結婚してからそのことを一郎に知られていた。


ある日、亜木子は海外にいるはずの一郎の姿を街で見かけた。
その翌日、大岡がホテルの部屋で殺されるという事件が発生。


亜木子の胸に一郎への疑惑が渦巻き、真相を探るために亜木子は現地へ飛ぶ。







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コメント

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Re: 興味深く拝見しました
こんばんは、またまたコメントありがとうございます。


私も長年「マラッカの海に消えた」は一度見てみたいと思いながらもここまで見ることは出来ずにいて
もう「死ぬまで見ることは出来ないかもしれない」と思っていただけに見れて感無量でした。


土曜ワイド劇場では悪役が多い横内正さん、今回ははじめのうちこそ金塊を三ツ木さんと二人で山分けしようと企みますが、
殺人事件の容疑を晴らすために最後は全てを告白しようと決断します。
好青年に見える三ツ木さんが真犯人でしたが、エゴのために最後は愛する女性さえも殺そうとする悪いヤツ。



確かに三田佳子さんは、土曜ワイド劇場のイメージがありませんね。
初年度には近藤正臣さんとカトリーヌ・アルレーの「死の匂い」をドラマ化したのに出演していますがそれと今回の2作くらいではないでしょうか。



織本順吉さんも、この頃からすでにおじさんですね。
それでもエネルギッシュに動く刑事役ということもありまだ若さが感じられます。



70年代の土曜ワイド劇場は、「追いかけろ!カージャック」や「消えた私」など
見たいものが目白押しです。


「大東京四谷怪談」は見てみたいです!
原作を持っているんですが土曜ワイド劇場ではだいぶ改変されているようで気になっています。
私は一度も見たことがないんですが、お話を聞く限りかなり怪奇色が強そうでますます見たくなってしまいます。


この頃の土曜ワイド劇場は独特の雰囲気、空気感があって本当にいいですよね!






興味深く拝見しました
この作品は見た事がないので興味深く拝見しました、70年代の土ワイは貴重ですね!

時代劇では正義の味方的な役だった横内正さん、土ワイでは悪役が結構多かったイメージですが、こちらの作品では珍しく?悪役ではなかったんですね。

70年代の土ワイ・・当時見たくても子供だったのでなかなか見せてもらえませんでした、80年頃になるとなぜか解禁されましたが(笑)

なので初期の作品は非常に興味深いですね、70年代の作品は殆ど見た事がないんですが、うっすら記憶にあるのが多分78年放送の「大東京四谷怪談」で、親が見ていたのに便乗して?見たのだと思いますがストーリーは全然覚えていないものの、子供だった当時、非常に怖かった記憶があります、グロテスクなシーンを覚えていて、もし大人になった今見たとしても、ちょっと引くかもしれません(笑)怖いけれどもう一度見てみたい作品です。

山村美紗の作品といえば私も京都を舞台にしたものをイメージしますが、こんな作品もあったんですね、それにしても三ツ木清隆さんが若いですね~40年前ですもんね。

三田佳子さん、土ワイのイメージはあまりないので新鮮さを感じます、やはりこの当時は若いですね、織本順吉さんはこの当時でもそこそこ年齢いってそうですね、加藤嘉さんのようにいつ見ても老人・・というほどではないですが(笑)