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「火あぶりの女・祭りの夜、私を犯したのは?」 (1981年) 草野唯雄  『火刑の女』 - 2014.07.18 Fri

●「火あぶりの女・祭りの夜、私を犯したのは?」  1981年7月18日
原作: 草野唯雄  『火刑の女
脚本: 石松愛弘
音楽: 高橋城
監督: 富本壮吉
制作: 大映企画
出演: いしだあゆみ、中山仁、長谷川哲夫、
岩井友見、高橋長英、松橋登ほか




火あぶりの女 いしだあゆみ

青森の病院に勤務する春美(いしだあゆみ)は、
ねぶた祭りの夜、何者かに麻酔をかがされて乱暴された。

数年後春美は出版社に勤める勇(中山仁)と結婚し
東京で幸せな生活を送っていたが
勇の会社から出版された小説を読んで驚いた。


青森の看護婦寮にいたころの暴行事件や
姉を殺された事件にそっくりな話が書いてあったのだ。
しかも、そのヒントが勇から出ているらしい。

春美は、勇がかつて自分を乱暴した男ではないかと考え
新聞記者の佐々木(高橋長英)と真相を突き止めようとする。










柴田春美は二年前に文洋社の編集部に勤務する
勇と社内結婚して社宅に住んでいる。
ある日、同じ社宅に住む藤井佳代に話しかけられ
勇が担当している文洋ノベルスから出たばかりの
足利康基の「私刑の女」という本を読んだかと尋ねられた。




春美はまだ読んでいなかったが、
それはある男が独身時代一人の女を暴行の上に
絞殺して埋めるが女は息を吹き返して穴から這い出て助かる。
八年後、その男女がお互い知らずに結婚し、
そこから復讐劇が始まるという内容だという。
佳代はそんなのありえないから設定に無理があるというのだ。

その話を聞いて春美はハッとした--。



春美は青森県出身で姉二人の三人姉妹だった。
高校を出るとすぐに見習い看護婦として長姉の昭子が働いていた
八木外科病院に勤務した。

忘れもしない八月三日のねぶた祭りの夜、三階にある看護婦寮で
ひとり窓から祭の様子を眺めていると知らぬ間に何者かが侵入してきて
背後から薬をかがされ犯されてしまった。


気が付いたときには男はおらず、窓は閉められガス栓が開いていて
部屋に充満していた。
同部屋だった昭子が部屋に戻ってきて「春美っ、ガスだよ!」と叫ぶと
ガスコンロのガス栓を閉めて、力いっぱい窓を開いた。
その瞬間ガス爆発が起こり、昭子の体は吹き飛ばされ
下を通っていたねぶた人形の上に落ち一晩苦しんで死亡した。

爆発が起こり部屋中が火の海になったものの
春美は奇跡的に軽傷で済んだ。


昭子が死ぬと、そのショックで母親が亡くなり、
青森に残ったのは結婚していた次姉の房子だけになった。
春美は秋田の叔母の家に移り、二年程過ごした後東京へ行った。


そして、忌まわしい過去の一切を忘れて新たに出直そうと
青森の事件のことは口外しないと決心した。

文洋社に提出した書類にも出身地を「秋田」としていて
青森が本当の出身地であることも
ましてや八木外科病院にいたことは一切話していなかった。





春美が「私刑の女」のあらすじを聞いて落ち着かなくなったのは
自分のレイプ事件と重ね合わせていたからだった。
帰宅すると勇の書棚にその本を見に行った。
だが、そこにはなく夫が故意にそれを持ち帰らなかった可能性が浮かんだ。



買い物に出た春美は「私刑の女」を買ってきた。
それを読んだ春美は、実際にそういうモデルがいて
その夫婦をもとに書かれたものではないかという直感があった。

春美は結婚前文洋社で働いていた。
それを活かして夫ではなく自分が社の人間に直接会って確かめようとする。


直感は当たった。
社では企画の段階で局長が設定に無理があると横やりを入れていた。
だが、編集部員のひとりが実際にそういう関係にある夫婦が身近にいて、
それを下敷きにしたからあり得ない設定ではないと強調し
このアイデアを足利康基に書かせたという裏事情があったのだ。



足利の家へ通っていた編集者は勇の他に田浦と溝口の三人だった。
春美は勇の電話帳から足利の連絡先を調べダイヤルを廻した。



一読者のふりをして「私刑の女」の設定に無理があると難癖をつけ
足利を怒らせると会社で聞いたことと同じく
実話に基づいたものだという言葉を吐かせた。
彼にそのことを教えたのは文洋社の編集者だというが
三人のうちの誰なのかは、さすがに口を割らなかった。


夫に一旦疑惑の目を向けた以上、自分を犯し姉を殺した犯人が
夫であるのかないのかハッキリさせようと思い
秋田の叔母のところへ会いに行くことを口実に青森へ向かった。


東京から寝台車で向かった春美はふとしたきっかけで
青森日報東京支社の編集者佐々木新平と出会う。
佐々木は春美に名刺を渡し、
青森に着いたふたりは個展をみたあと別れた。

春美は次姉の房子が近くに住んでいることから
久しぶりに立ち寄ってみた。



しかし、姉の姿はなく義兄の坪上と姪の秀子がいるだけで
部屋は荒れていて坪上も定職についている様子がなかった。
房子の帰りを待つために春美は坪上の家に泊まった。
その晩、夜中に目を覚ますと男が覆いかぶさっていた。
それは全裸の坪上で、春美はとっさに荷物を手に取り
部屋を飛び出そうとしたところ秀子も春美に縋りついてきた。

下の部屋のドアが開いていて、住人の女がどうかしたのかと聞いてきた。
春美は正直にことの成り行きを話した。
彼女の話によると房子は出かけているのではなく
ひと月ほど前に家を飛び出していた。



深夜に秀子を連れた春美は、佐々木に連絡をとると
友人の北村と住んでいるが、隣の部屋が空いているといい
すぐに手配してくれしばらく秀子とそこへ泊ることにした。
佐々木に今夜起こったことを全て話した。



翌日、身の回りのものを揃えると八木外科病院に行った。
同じ見習い仲間だった小森文枝がまだ勤めていたので
春美は事件当時のカルテを調べてもらったが
五年以上前のカルテはもう破棄されていた。


一人に限界を感じた春美はとうとうレイプ事件のことも
佐々木に打ち明けて協力をしてもらうことにした。


佐々木は春美に好意を持っていて勝手に独身だと思っていて
結婚していることを知ってショックを受けたが快く協力してくれた。


佐々木は暴行魔が春美の口をふさごうとガス栓を開けただけでなく
もし途中で春美が目を覚ました場合爆発死するように
仕掛けをしていたことをあげて、犯人に殺意があったことが明確だと言った。


佐々木はガス爆発事件があった日の四日前に東京から来ていた
勇と溝口と田浦の三人が乗った車が市内の交差点で追突されて
八木外科病院に入院した記事を見せてくれた。

勇は春美が秋田出身だと思っていて、青森の八木外科病院とは
何の関係もないと思っている。



「私刑の女」が自分たちをモデルにしたものではないかという
疑惑は春美の中で確実なものになっていった。

だが、佐々木と冷静に話し合ううちに独身の田浦は除外して
その後結婚した溝口にもその可能性があることがわかった。
もし、溝口の妻も春美と同じように過去にレイプされていた
経験があれば二組の夫婦にモデルの可能性がある。


そこへ差し入れを手にした北村が入ってきた。
北村は最初に春美を見たときに、十和田湖の旅館であった
女に似ていて驚いたという。
昭子の特徴とも似ていて春美は姉に間違いないと思った。
翌日が土曜日だったので、春美と佐々木は秀子を連れて
そこへいってみることにした。



東明館という旅館で坪上房子という女性が働いてないかと聞くと
五日前に辞めていて、噂によると「浅虫バラエティ」という
劇場で働いているらしいということだった。
房子には男がいて、それは一筋縄ではいかない男だということだけがわかった。





その翌日、三人は一見商店風のストリップ劇場「浅虫バラエティ」に行った。
まだ営業前だったが、ブザーを押すとしばらくしてドアが開き
日の光をまぶしげに、ネグリジェ姿の房子が姿を現した。

春美が坪上の家での出来事を話し、秀子を連れてきたと言ったが
房子は覚悟の上の家出で秀子を引き取るつもりは一切なかった。
この世に生き残ったたった二人の肉親だったが
春美はもう二度と房子と会うことはないだろうと思いながら劇場を後にした。


そろそろ春美も東京へ帰らなければならない。
坪上の部屋の合鍵をまだ持っていた春美は仕方なく
泥酔して正体なく寝ている坪上の隣に秀子を寝かせると
鍵を置いて部屋を出た。





一足早く東京へ戻った春美のところへ佐々木から電話が入った。

佐々木は勇たち三人は一階の大部屋に入院していて
当日はその部屋の患者たちは昭子を含めた看護婦らと一緒に
ねぶた祭りを窓から見物していた。
その時一階に確実にいたのは田浦だけで、勇と溝口については
証言が取れなかったという。
これ以上八木外科病院から調べられることはないとみて
春美が溝口の妻敏江に直接会って彼女に暴行された過去があるかどうかを
探り出すことになった。



溝口は生まれも育ちも東京で、その後敏江と社内結婚していた。
しばらくすると敏江と話すうまいチャンスがやって来た。
敏江は小田原の生まれで、いまでも両親と未亡人の姉が住んでいる。
高校を出ると一年程デパートに勤めたが、その後は伊豆大島へ行き
叔母がやっている波浮港にある旅館を一年余り手伝い
その後一旦故郷へ帰るが、上京して文洋社に入社したという
過去の経歴を聞き出すことが出来た。


敏江は波浮旅館の叔父の十回忌があり、
春美に一緒に波浮に行かないかと誘ってきた。
どうやらそこには苦い思い出があったようで
一人で行くのは気が進まない様子だった。

春美は波浮港という言葉を聞いたときひっかかるものがあった。
まだ文洋社にいたころ、川端康成の「伊豆の踊子」に出てくる
旅芸人のモデルとなった踊り子たちが作者と伊豆の下田で分かれた後に
大島波浮の港へ渡り、そこで小さな飲み屋をやっていたという実話がある。



彼らのその後がどうなったのか、ドキュメントストーリーにしようという
企画が持ち上がり、作家と同行して文洋社の編集部員が大島へ行った。
それが誰であるのか突き止めようと思い、かつての同僚に調べてもらったところ
作家は三村修で行った期間も敏江が波浮の旅館にいた時期と重なる。
ただ、同行した編集部員の名前だけはわからなかった。


春美は佐々木にこの事を話すと、佐々木は取材を理由に三村と会うと言った。
そして、三村から波浮へ行った時の月日と、同行した編集者の名前と
その時の不審なエピソードを聞くことが出来た。


帰ってきた佐々木から報告を受けた春美は
敏江と一緒に波浮港を訪れることにした。
その時、佐々木から頼まれていた伊豆の踊子の
モデルのその後も調べることになっていた。

春美も現地で重要な情報をつかみ東京へ戻るが・・・・。




//////////////////////////////////////////////////////////////////


「火あぶりの女」という題名と、ねぶた祭りの夜に暴行を受け
その男が自分の夫かもしれないというシチュエーションから
長年見たいドラマだったけど見ることが出来ず。
せめてストーリーだけでもと思い、原作本を購入したがそれも色あせてきて、
という組み合わせの一つです。



自分の中では「火あぶりの女」とこの2か月後に放送された
斎藤栄原作の「悪魔を見た家族」がなぜだかかぶっています。

ふたつとも自分の中では”胸を締め付けられるような息苦しさ”を
感じた作品だからかもしれない。
あるいは、小説を購入した時期が一緒だったからか。



「青森」「思い出したくない過去」「いしだあゆみ」という組み合わせが
自分の中ではしっくりきているドラマ。


中山仁と高橋長英も後の「鬼火」コンビ。
「火あぶりの女」で高橋長英は、ヒロインをサポートする新聞記者なのですが
NHKで放送された「七瀬ふたたび」で彼が演じた山村とイメージがダブっています。


脚本は石松愛弘で土ワイでわりと初期から何本か書いているんですよね。
義兄は監督の池広一夫。



ドラマでは溝口夫婦を長谷川哲夫と岩井友見で
田浦が松橋登だったのかな?


小説の方では、佐々木が作家の三村と会ったり
春美が敏江と波浮へいったことで
春美を襲った犯人の正体を掴むのにもう一歩となってきます。

それらの情報からさらに確証を得ようと
佐々木はある人物に会いに行く。


そして、最後にひとつ殺人事件が起こります。
青森の事件と今回の事件が同一人物とすると
まだまだ犯人は一人に絞り切れない。

春美と佐々木は、最後にある実験をして
ついに真犯人を突き止めますが
犯人はその直後事故死してしまうというもの。


ドラマでは原作と若干設定が変わっているようですので
どういう風に映像化されたのか興味津々です。
時間の関係で三人姉妹ではなく二人で
房子のところはカットして作られているかなと
予想しています。


と、こうやって記事に書いていると突然ドラマを見れることが多くなってきているので、こちらも期待してます。





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