日本初 イタリア・バロック画家 グエルチーノ展 

今年初めての国内美術館での
美術品鑑賞をしてきました。



今年前半は


ルーブル美術館展(国立新美術館)⇒
ボッティチェリとルネサンス展(ザ・ミュージアム)⇒
グエルチーノ展(国立西洋美術館)

と、まわるつもりが
予定変更してグエルチーノ展からスタートすることにしました。




グエルチーノ(1591年2月8日~1666年12月22日)は
本名ジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエーリといい
イタリアのチェント市出身です。


「グエルチーノ」とは

” 斜視の小男 ” といった意味の

あだ名です。


しかし、小男ながらも作品はデカく
迫力がありました。


展示数が44点ながらも物足りなさを感じなかったのは
この大きさのせいかしら?



日本ではあまり知られていない
イタリア・バロック期の偉大な画家であるグエルチーノ。


だからグエルチーノの企画展が日本で開かれるなんて
びっくりした人も多かったのではないでしょうか。


実は今回の作品の多くは

「チェント市立絵画館」から貸し出されているもの。


そのチェント市立絵画館は、
2012年5月に地震で大きな被害にあい
閉館したまま復旧の目途が立っていません。


館内は建物が崩れ落ちてこないように
今でも中から支えがしてありますが
美術品は被害に遭う前になんとか運び出されています。


再び絵画館がオープンするには
長い時間と資金が必要となります。


今回の企画展の収益の一部は、チェント市絵画館の
復興に使われるとのことです。




聖母被昇天

≪聖母被昇天≫ 1622年頃

ローマ進出後の彼の作品はとても洗練されている。

この” 聖母被昇天 ” は
サンティッシモ・ロザリオ聖堂の天井画として描かれたもので
見上げる構図は躍動感にあふれている。


天使たちに押し上げられて
天を高く昇っていく聖母の顔の周りには
星がちりばめられ、その瞳には純粋さが感じられる。

聖母の更に上には白い鳩がいる。
そこから射す光の神々しさが美しい。

ローマ以前のグエルチーノの作品よりも
背景が明るくなり光と影のコントラストが非常に素晴らしい。



20150315_1.jpg

このところ不意に雨が降ることも多かったがお天気にも恵まれました。

看板は ≪放蕩息子の帰還≫ 1627-28年頃


20150315_2.jpg

久しぶりの西洋美術館。
常設展はゆっくり見たかったので後日行きます。

この日は何故か空いていて
自分のペースでゆっくりと見ることが出来て
とても満足しています。




聖母子と雀

≪聖母子と雀≫ 1615-16年頃

子供の手には細い白糸が握られており
その先は雀の足に巻き付いている。
子供のこれからの将来を暗示する暗い作品。



後期に描かれた
婦人画の≪ルクテリア≫では、
より一層背景の暗黒さが目立った。

暗闇の中で彼女の肌の白さだけがわずかな明るさとなる。

死を決意した彼女の心の闇が描かれたような作品。




そして、最後に極め付け

ゴリアテの首を持つダヴィデ

≪ゴリアテの首を持つダヴィデ≫ 1650年頃


こちらは貴重な 「国立西洋美術館」 所蔵の作品である。


展示作品の最後にこれを持ってきたとは!

大男ゴリアテの額の傷跡が生々しい。



この日は、本当に空いていて
ストレスなく鑑賞できたのが良かった。


いつもこうであってほしいのだが。。。



20150315_3.jpg

今年こそは常設展を訪れる予定です。

軽視されがちな常設展だが
モネの≪睡蓮≫などの松方コレクションも素晴らしく
加えてマニアが好みそうな作品も所蔵していて結構堪能できます。


もちろん展示品の入れ替えで
私のお目当ての作品は今も展示されているかわからないが
無性に行きたくてチケットも用意してあるのである。


前回行ったのが何年前か忘れるくらい久しぶりですので
今から訪れるのを楽しみにしています。



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