2015/05/17
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初来日!フェルメールの「天文学者」 ルーブル美術館展 @国立新美術館

category - 美術・展覧会レポート
2015/ 05/ 17
                 
昨日は去年から心待ちにしていた
「ルーブル美術館展」へ行っていきました。

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土曜日だったので大混雑でした。

やはり、ルーブル美術館展は人気が高いですね。


私が帰る頃は更に混んできて
チケット売場に長い列が出来ていました。


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今回はルーブル美術館が持つ豊富な作品群の中でも
” 風俗画 ” を中心にしたラインナップで
83点の作品が紹介されていました。


人々の日常生活の情景がテーマで
豊かな人々の生活や、貧しい人々の生活をはじめ
絵の主人公にとっては普段の生活で営まれている
ちょっとした出来事が主題になっていたりと
絵から当時の生活を知ることが出来ます。



そしてなんといっても、フェルメールの『天文学者』が
初来日ということで、今回の大きな目玉となっています。

フェルメール 天文学者

ヨハネス・フェルメール  ≪天文学者≫  1668年



彼の作品のうち年紀があるものは3点といわれていますが
「天文学者」はそのうちの1点です。



「天文学者」 と対作品の 「地理学者」 は
2011年春にBunkamuraのザ・ミュージアムで開催された
『フェルメール地理学者とオランダ・フランドル絵画展』で
見ることができました。


フェルメール 地理学者

ヨハネス・フェルメール  ≪地理学者≫  1669年   (シュテーデル美術館所蔵)

絵のモデルは顕微鏡を発明した
デルフトの科学者であるレーウェンフックで
後にフェルメールの遺産管財人となりました。


いずれも人物を照らす窓からの光が穏やかで
アムステルダムという都会よりも
生まれ育ち、その後も長く住み続けたデルフトを好んだ
フェルメールの性格が表れているようですね。


フェルメールというとこちらの作品が有名で
美術系に詳しくない方も
見たことあるっていう人は多いんじゃないでしょうか。


フェルメール 真珠の耳飾りの少女

ヨハネス・フェルメール ≪真珠の耳飾りの少女≫  1665-66年   (マウリッツハイス美術館所蔵)

背景の暗さの中で女性の肌の白さと
青いターバンの対比が強調された作品。


フェルメールといえば年齢こそかなりの開きがあるものの
画家としての活躍期が一部重なっていた
レンブラントというオランダの巨匠がいます。


先ほど2011年の春にザ・ミュージアムで
『フェルメール地理学者とオランダ・フランドル絵画展』が
開催されていたと書きましたが、
同時期に国立西洋美術館では
『レンブラント展』が開催されていました。


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レンブラントは自画像の多さでも有名ですよね。


現存する作品が30数点と言われるフェルメールと多作なレンブラント。
この辺りの対比も興味深いですね。


昨日もレンブラントの作品がありました。


レンブラント 聖家族指物師の家族


レンブラント・ファン・レイン  
≪聖家族≫ または ≪指物師の家族≫ 1640年


幼子イエスに乳を与える母マリア。
その横にはマリアの母親がいて、背後には
大工仕事に精を出すヨセフの姿が描かれている。



” 聖家族 ” をテーマとしながらも
大工の手作業を行うヨセフも登場していることで
” 指物師の家族 ” とも言われている作品。



レンブラントは 『光と影の魔術師』 と言われるだけあって
この作品も大きな窓から差し込む自然光が
窓際で作業しているヨセフはもちろんの事、マリアたちも優しく包み込み
上部と右側の暗さとの明暗が絶妙である。



天井の高さと人物を中央より左に置くことで
反対側の闇の部分と手前の床の部分が
うまく使われ部屋の空間と奥行きがとても感じられる。




クエンティン・マセイス 両替商とその妻

クエンティン・マセイス ≪両替商とその妻≫  1514年


金貨の重さを測っている夫の横で
祈祷書を読んでいたはずの妻が夫の手元に視線をやる。
それを見つめながら妻は何を思ったのだろうか。


こちらは第1章の 「労働と日々」-商人、働く人々、農民 で
展示されていた作品。


こういう 「お金」 をテーマにした作品は多いですよね。

先月行った 「ボッティチェリとルネサンス」 でもありましたが
レイメルスウァーレに基づく金貸したちを描いた絵。
本展でも 『徴税吏たち』 というタイトルで展示されていました。


同じ章の作品で印象深かったのが画像はありませんが
久しぶりに見た 「抜歯」 が主題となっていた
≪抜歯屋≫ 2作品です。


まだ医学が進歩していなかったこの時代において
見世物のように見物客の前で
今、まさに歯を抜かれようとしている恐怖に顔を引きつらせる患者。


それをニタニタしたいかがわしい表情で、歯を抜こうとする
医者(ニセ医者含む)たち。


このキョーレツなこれから起こる出来事に周囲の興味が惹きつけられている時
その隙を狙って盗みを働こうとする悪い奴ら。



そして、もう一つの悪趣味的だが印象深いテーマが
貧困= 「物乞い」 である。

画像はないが ≪稼いだお金を数える物乞い≫ともうひとつ
こちらが印象的でした↓

蚤を取る少年

バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
≪物乞いの少年 (蚤をとる少年)≫ 1647-8年頃


服は粗末でズタボロ、靴はなく素足で汚れている
蚤をとる貧しい少年だが、その表情に聡明さが
感じられるのはなぜだろうか。


日々を生き抜くために知恵を絞りだしているという
環境がそうさせるのか。
こういう考えとしては自分の中にないのだが
どことなく 「清貧」 という言葉を思い出させられるのだ。



さて、重苦しい気持ちを切り替え、この辺で女性の美というテーマで2作品。


鏡の中の女

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ ≪鏡の前の女≫  1515年頃

男に鏡をもたせ、正面からだけでなく
後ろ姿もしっかりとチェックしている若い女。

胸をはだけ、長い髪をとってポーズをとっているところからも
どのようにしたら自分が最高に美しく見えるのかを
追及する女性の美に対する執着がうかがわれる。

左手で抑えている香水をつけ、身支度が完了といったところか。


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ジャン=バティスト・グルーズ ≪割れた水瓶≫  1771年

こちらはグッズ売り場でクリアファイルを購入しました。


クリアファイルの画像ではその魅力は伝えきれませんが
この若い女性がめちゃくちゃ美しいんです!!


まるで大理石のような白い肌と、薔薇色に染まったほっぺた
艶やかでふっくらとした唇、愛らしい大きな瞳。

そして何故か左の胸元がはだけて、乳首が少し見えている。

右の腕に割れた水瓶をさして、入っていた花を胸元と服で抱え
少女のわきには置物の動物の口から水が噴き出ている。

少女のこうした繊細な美しさは、形ある物は壊れるという事実と重なり
なんとも儚げに感じてしまうのである。


この他にも簡単に書いておきたいことがあります。


まず、私の大好きなホガースの作品が1点ありました。


ウィリアム・ホガース ≪オックスフォードの放蕩者≫、<放蕩者一代記> 1733年頃



画像はないのですが淡いタッチで、習作ではないかと
考えられている作品のようですね。




プロローグでは絵画のジャンルということで
「宗教画」や「肖像画」「静物画」「風景が」などが
解説され展示もされていました。

その中で印象に残ったのがいくつかあります。

シャルル・ル・ブランの ≪キリストのエルサレム入城≫
平面なキャンバスに描かれているのにも関わらず
人物が立体的で浮き彫りになっているのが印象的でした。


フランソワ・デポルト ≪狩人としての画像の肖像(自画像)≫
手前にある獲物たち、うさぎや鳥の毛や羽の質感が本物のようで
精度の高さに他のお客さんたちも感心していました。


リュバン・ボージャン ≪チェス盤のある静物≫
チェスやマンドリンなどなど、それぞれの物がその裏に
どういうテーマを持っているかがわかり
そういった背景を知ったうえでみると面白い作品でした。


混雑していた美術館を出て、六本木駅へ向かう途中
こんなお店を見つけました。


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オードリー・ヘップバーン、マリリン・モンロー
ビートルズやマイケル・ジャクソンなど
個性的なアートのお店を発見!


今度時間に余裕があればじっくり店内を見てみたいですね。




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