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「密室から消えた美女」 (1992年) 探偵神津恭介の殺人推理第11弾 - 2017.10.13 Fri

探偵神津恭介の殺人推理シリーズの最終作。




●「探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女・
2-1=1が怪しい!?」  1992年9月5日
原作: 高木彬光  『津恭介への挑戦
脚本: 岡田正代
音楽: 津島利章
監督: 野田幸男
制作: 松竹
出演: 近藤正臣、設楽りさ子、山下規介、
太川陽介、森口瑤子、小牧彩里ほか


探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女


朝の満員電車の中で銀行員福島康男(奥久俊樹)が
突然倒れて死亡した。
死因は青酸性の毒物によるもので、同じ車両に乗り合わせていた
東洋新聞社の記者山下誠一(山下規介)がこの事件をスクープした。


目撃者の中には神津恭介(近藤正臣)や妹の信子(森口瑤子)、
ルポライターの松下研三(太川陽介)と顔見知りの加納浩子(小牧彩里)もいた。


山下は訪れた田沢警部(高峰圭二)らに福島の口から
アーモンドのような香りがしたといい毒物は口から入ったようだが
他の目撃者は吊革につかまりかばんを持っていた福島は
何も飲んでいなかったといい疑問が残る。
解剖の結果、胃からではなく血液から検出され
微量だったため吸収されたものと判断された。



探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女

山下がさらに事件を取材しようとすると、部長(加島潤)から
新人で社長令嬢の後輩記者清水香織(設楽りさ子)を
同行するように命じられた。
香織は福島が青酸入りのビタミン剤を飲んだ可能性があるといい
神津ファンの香織の希望で神津が調査に協力することになった。


山下と香織は陽子に話を聞きに行った。
福島は婚約者の原島陽子(斉藤林子)と同棲しており
毎朝7種類ものビタミン剤を飲んでいたという。
だが押収したビタミン剤からは毒物は見つからなかった。
その後、福島は銀行の金三千万を横領していたことが判明する。




陽子は香織に、福島には学生時代からの遊び仲間三崎(堀光昭)、
城山(上田日出春)がいるが、三崎が男から脅迫電話を受けていることを知らせる。
電話の主は男で福島と城山を殺害し、今度は三崎の番だと脅した。
城山は伊豆熱川へ女と旅行へ行くといったまま無断で会社を休んでいた。



探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女

神津と香織がホテルへ行くと、城山はひとりでチェックインしたが
ルームサービスは二人分頼んでいてチェックアウトをせずにホテルをたっていた。
神津はホテルの非常階段でスーツケースの破片を拾った。



身の危険を感じた三崎は身辺保護を警察に願い出たが
それが叶わず山下たちが名乗り出た。


福島達3人は1か月ほど前に女子大生北島春佳(夏目純子)をレイプして
自殺に追い込んでいたと思われたが
春佳の父北島義男(三上真一郎)はそれを認めず
報道通り失恋して自殺をしたと言い張った。




三崎のマンションを見張っていた山下と香織は、
三崎の部屋に女が入るのを目撃する。
気になった山下が三崎に電話するとそれは三崎の女で
この後寿司屋の出前も部屋に来るといった。
だが寿司屋の出前は女の声で外へ置いておいてくれといわれ
そのまま帰って行った。



それを不審に思った二人が三崎の部屋へ行くが応答がなく
山下が開いている窓からのぞくと三崎が刺殺死体となっていた。
香織が管理人に合鍵を持ってきてもらい部屋に入ると
女の姿は消えていて三崎が持っていた部屋の鍵もテーブルに置かれていた。



箱根の芦ノ湖でスーツケースに詰められた城山が死体となって発見された。



探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女

神津と香織が北島に会いに行くと
春佳が三崎たちにレイプされたことを認め
福島が落としていった免許証などを拾っていたことが分かった。




春佳の自殺後、北島はそれを二千万円で買えと福島を脅していた。
その中には福島が横領していた金の詳細を記したメモが入っていた。
神津は北島が福島に脅迫電話を掛けただけで殺害はしてないと考えた。


探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女

陽子も三崎とは真剣な付き合いではなく暴行されて
遊ばれていたことを神津たちは知った。


神津と香織は浩子の勤務先へ行き、福島が殺された日
同じ車両に陽子がいなかったか聞くがわからないという。




探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女

神津は浩子が東洋新聞に取材されたときの記事が
掲示されているのを見ていた。


神津は自宅で事件を調べていると福島の解剖所見を持った研三がやってきた。
全裸の福島の写真を虫眼鏡で見た神津は、
毒物が口から入ったものではないかもしれないと気が付いた。
そこへ神津に事件から手を引けという警告の電話が入った。


神津は三崎達3人が麻雀仲間であることから
もうひとり仲間があるのではないかと考え
彼らの行きつけの雀荘へ行った。


雀荘の東郷浩二(宮口二郎)の話ではブティックのオーナー
桑畑次郎(大河内浩)という仲間がいて、
餌食にしている女がもう一人いることが分かった。




桑畑が酔って帰宅したところを覆面をした男に襲われる。
部屋の明かりがつくと神津が姿を現し
覆面の男は刑事たちに取り押さえられ覆面の下から
現れたのは山下だった。



神津は真相を明らかにする。



北島が春佳の件で、福島を脅していたことを知った山下は
それを利用し三崎に「お前たちに犯されて自殺した娘の復讐」だといい脅迫電話を掛けた。
しかし、それなら福島、城山、三崎の三人を殺せば済むはずだった。


その後、神津に事件から手を引けと電話してきたのは
もう一人復讐すべきターゲットが残っていたからだった。


探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女

山下は去年、外車の展示会で浩子と出会い二人は交際するようになった。
半年前、浩子は三崎、福島、城山、桑畑の4人にレイプされたうえ
写真を撮られその後も体を要求され続けてきた。


伊豆旅行をした城山のホテルを訪ねた浩子は
城山を殺害してしまった。
浩子はそれを山下に電話で話し山下はホテルへ向かった。


浩子は山下と二人で城山をスーツケースに詰めると
深夜ホテルの非常階段から運び出した。
死体を芦ノ湖に捨てて東京へ帰った。




山下は福島が乗った電車に乗りわざと隣りへ行くと
福島の後ろにいた浩子が太ももに毒物を注射した。
青酸カリは胃ではなく血液から検出され
微量だったため吸収されたものと誤認されていた。


山下は普通に手に入る毒物は青酸ナトリウムか青酸カリウムで
いずれも酸と反応して初めて毒物となると反論するが
神津は青酸ナトリウムに硫酸を加えると毒物に代わり
これを水に溶かして注射をすることができ
山下が以前青酸化合物を使った殺人事件を扱ったことがあるとして
それをはねのけた。



三崎の時は山下と香織が張り込んでいるところへ
変装をした浩子が堂々と三崎の部屋に入り
ナイフで三崎を刺し殺した。


山下が三崎の部屋に電話を掛けたことが行くという合図で
浩子は窓を少し開け山下と香りの到着を待つ。
山下と香織は三崎の部屋の前まで行くが返答がない。
山下は香織に管理人室へ合鍵を取りにいかせると
その隙に部屋から浩子を逃がし鍵を受け取ってしめた。

管理人が合鍵でドアを開け中で
混乱に紛れて山下は鍵をテーブルに置いた。



浩子は神津が真相に気が付いたことを知り
山下に会った時に服毒自殺を遂げていた。
その後を追うように、山下も桑畑の部屋から飛び降りて死んだ。


探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女




神津恭介というと昔に書かれたものなので
設定を現代風にアレンジするという印象なのだが
最終話の原作は平成に発表された
「平成三部作」の第1作目。


原作は読んでいないが、往年の神津恭介ファンからは
評判が良くないようだ。







恭介を慕い調査に同行する若い女性記者で設楽りさ子が登場。
紹介するまでもなく現在は、サッカー選手の三浦知良の妻
三浦りさ子である。


この設楽りさ子の素人演技っぷりが破壊力抜群!?なのだ。
これでシリーズが終了するが、ここまでくると惜しくもなんともない気分になってくる。


というか、もっと前から世界観が壊れつつあったが・・・。





今回は山下規介が山下誠一役で登場している。
第1作目の「刺青殺人事件」の脚本は山下の父
ジェームス三木が担当していた。



探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女


大和田獏と岸部シローは今回登場せず。
なぜかいきなり最後だけ研三役が太川陽介に変更になっている。
まさか、この後もシリーズを続けていく気だったのか?


しかし、研三が太川陽介で海をバックにって
初期のシリーズのイメージからずいぶん変わったなぁ。


なんせ1作目なんて研三役の大和田獏が信子(叶和貴子)に惚れながらも
事件の容疑者で入れ墨だらけの女とアッサリと寝てしまうんですからね。




探偵神津恭介の殺人推理・密室から消えた美女

全作ではパラオロケで海のシーンも結構出てきましたが
今回も恭介と信子が二人仲良く青空の下で
ボードセイリングしているところからスタート!


信子が「お兄さん、私もお兄さんも幸せね~。
普通の人たちは今頃満員電車の中で。」


と言って次に現れたのがそのむさくるしい満員電車の中。


恭介も最初は鬱なんか患っていて不機嫌さ爆発だったのに
最後の方はこうも変わるとは・・・。






***** 探偵神津恭介の殺人推理シリーズ  関連記事 *****

1. 刺青殺人事件

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11.密室から消えた美女






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