2016/12/26
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「女弁護士朝吹里矢子・選ばれた”衝動殺人”」 (1992年) シリーズ第13弾

category - 土曜ワイド劇場
2016/ 12/ 26
                 
十朱幸代の女弁護士朝吹里矢子シリーズ第13弾。

1978年の「黒白の暗示」から始まり、13作目を持ちシリーズ最終回となる。



●「女弁護士朝吹里矢子・選ばれた”衝動殺人”
女子高生の堕ちた罠」  1992年12月26日
原作: 夏樹静子  『瀬戸際の期待』 花の証言 (集英社文庫 59-F) 収録
脚本: 重森孝子
音楽: 大野雄二
監督: 鷹森立一
制作: 東映
出演: 十朱幸代、石黒賢、藤田弓子、
大路恵美、下川辰平、福田豊土、大山のぶ代ほか



朝吹里矢子(十朱幸代)は、調査員伊東文次(下川辰平)、
事務員吉村サキ(大山のぶ代)らと一緒に独立して
自分の事務所を持った。


初仕事は、自分の事務所に所属することになった
新米弁護士の三島建吉(石黒賢)が、
かつての下宿の娘・沢木春江(大路恵美)に頼まれた事件だった。


女弁護士朝吹里矢子・選ばれた”衝動殺人”



春江には碓氷正一(小磯勝弥)という友人がいる。
正一の父碓氷道造(福田豊土)は土建会社林田組で
建設作業員をしている。

道造は自宅で現場主任の岡堀栄(片桐竜次)を
手拭いで絞殺してしまったというのだ。



中国残留孤児だった道造の妻は、帰国後まもなく死亡し、
中国人だった道造は日本に帰化していた。
子どもは長男の正一の下に美保子、幸子という二人の娘がいる。
幸子は腎臓病で入院していて正一は高校を中退し
林田組で見習いとして働き始めていた。


女弁護士朝吹里矢子・選ばれた”衝動殺人”



美保子が帰宅すると岡堀が部屋で倒れていて、そばに手ぬぐいを持った
道造が呆然とした状態で座り込んでいて、犯行時刻は七時前後とみられた。



道造は岡堀に暴力団がらみの賭博に引きずり込まれ
200万円の借金があった。
岡堀の被害にあっているのは道造だけでなく
正一は職場でも岡堀を恨んでいるものは他にもいるという。



文次が林田組の作業員から聞き込んだ道造の人物像は
岡堀にいいように扱われながらも黙って耐えてきたタイプで
衝動的とはいえまさか殺すとは思えなかった位辛さに耐え忍ぶ男だった。



女弁護士朝吹里矢子・選ばれた”衝動殺人”



里矢子と建吉は道造と岡堀がよく行っていた馴染みの料理屋
田吾作の店員の話から、店を出た道造は幸子の病院へ行くといい
岡堀が一足先にアパートへ行き道造の帰りを待っていたことがわかる。




幸子の入院費用もあり貧しい暮らしの道造を岡堀がなぜ
賭け事に誘い借金を作らせたのか里矢子は解せなかった。
その後の調査で、岡堀が暴力団と組んで少女売春を行っていたことを知る。

女弁護士朝吹里矢子・選ばれた”衝動殺人”




林田組は林田勝子(藤田弓子)が社長をつとめ、その息子のヤスオも
少女売春にかかわっていたらしいのだ。
警察では、暴力団が岡堀を殺しその容疑を道造にかけたという
疑いも持ち始めてきた。




その後、道造が過去怪我を負い彼の体力では殺人は不可能だということがわかる。



里矢子は岡堀が道造の借金を美保子の体で返させようとしたのではないかと考えたとき
正一が岡堀殺しは自分だと言って自首してきた。



女弁護士朝吹里矢子・選ばれた”衝動殺人”



あの日、道造の帰りを待っていた岡堀と正一は美保子のことで口論になった。
以前からもう岡堀を殺すしかないと道造は言っていた。
正一はなんとか岡堀に美保子のことを諦めさせようとするが
どうにもならないと思った正一はそばにあったてぬぐいで岡堀を絞め殺してしまった。


一家の大黒柱の道造より自分が犠牲になることを選んだのだ。


里矢子は一八九七年五ドイツの最高裁判所で下された「暴れ馬事件」の
判決を利用することを思いついた。

辻馬車の馬が暴れて通行人にけがをさせた。
ぎゃしゃは業務上過失傷害罪に問われたが、御者がそれまでに
再三、暴れ癖のある馬を取り換えてほしいと希望していたが
雇い主はそれに応じなかった。


御者はその馬を使うことを拒絶すれば解雇されるので
やむを得ず雇い主に従っていたのだ。



最高裁では被告人の御者に職を失ってまで雇い主に逆らうことは
出来ないと無罪を申し出ていた。


女弁護士朝吹里矢子・選ばれた”衝動殺人”


里矢子は正一の裁判でそれを利用した弁論を行い
正一は懲役三年、執行猶予五年の判決が下された。



そして、少女売春の件で逮捕されていたヤスオの弁護を引き受けることで
勝子に道造と正一を正社員とすることを受け入れさせた。



女弁護士朝吹里矢子・選ばれた”衝動殺人”



碓水親子はこれまで通り林田組で働くことが出来た。










結果的にはこれが十朱幸代が演じる里矢子の最終作となるのだが
今回、里矢子は独立・新事務所を構えて
かつて自分が藪原のところにいたときと同じく
イソ弁役の石黒賢を迎えている。


この時点では、まだ同じメンバーでシリーズを継続するつもりだったのだろうか?



十朱幸代と石黒賢は今回が初共演。
以前から石黒との共演を望んでいた十朱は
いつにもまして撮影を楽しんでいた様子だったということです。



法廷もののドラマでは難しい法律用語が出てくるために、
役者にとってはセリフ覚えに頭を悩まさることとなるのだが
石黒は楽々とクリアして、そのセリフ覚えの良さには十朱も舌をまいたとか。



************ 関連記事 ************


1. 「女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示」

◆ 「女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示」 (原作)

2. 「天使の証言・女弁護士朝吹里矢子」

3. 「囁く手首の謎・女弁護士朝吹里矢子」

4. 「三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子」

5. 「華やかな狙撃者・女弁護士朝吹里矢子」

6. 「女弁護士朝吹里矢子・レイプされた恋人」

◆ 「女弁護士朝吹里矢子・レイプされた恋人」 (原作)

7. 「女弁護士朝吹里矢子・モーテルの女が消えた!」

8. 「女弁護士朝吹里矢子・夫の愛人を二度殺した人妻」

9. 「女弁護士朝吹里矢子・相続欠格の秘密」

10. 「女弁護士朝吹里矢子・軽井沢、白と黒の同窓会!」

11. 「女弁護士朝吹里矢子・小さな目撃者」

12. 「女弁護士朝吹里矢子・相続放棄の謎」

13. 「女弁護士朝吹里矢子・選ばれた”衝動殺人”」





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