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2005/11/06
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「松本清張の危険な斜面・白骨になった女」 (1982年)

category - 土曜ワイド劇場
2005/ 11/ 06
                 
●「松本清張の危険な斜面・白骨になった女」
1982年11月6日
原作: 松本清張  『危険な斜面』  
脚本: 猪又憲吾
音楽: 横山青児
監督: 渡邊祐介
制作: 東映
出演: 水沢アキ、田島令子、山本圭、
西村晃、小池朝雄、三ツ木清隆ほか


  
 
秋葉文作(山本圭)は、十年前にホステスの野関利江(田島令子)と
半年ほど交際していた。
秋葉はその後結婚し、西島物産で調査課長になっている。
利江が会長・西島卓平(西村晃)が囲っている妾と偶然知った秋葉は、
彼女を利用するために近づき調査部長の地位を得た。



松本清張の危険な斜面



秋葉とよりを戻した利江は強引な西島と別れたがり
秋葉に結婚を迫ってきたが、彼には病身の妻(吉野佳子)がおり、
利江との関係がバレれば今の地位も危うくなる。




しかし、利江の決意は固く西島と妻に自分との関係を話すといい
窮地に立った秋葉は利江を殺害の計画を立てる。
秋葉は二月五日に海外出張へ行くことになっていて
このアリバイを利用して巧妙なトリックを使う。



利江が囲われていた松濤の家には手伝いがいて
二月から利江が行方不明になっているとして
三月には渋谷南署の宇野刑事(小池朝雄)が屋敷を訪れた。


そこで、利江が西島に隠れて沼田仁一(三ツ木清隆)と名乗る男と
深い関係があったことがわかる。



利江は両親と兄を亡くし、身寄りは明京大学に通う妹の良子(水沢アキ)だけだが
金目当てで西島に囲われていた姉に激しい嫌悪感を抱いていて
宇野が良子に利江のことを尋ねても姉の行方を探すことに非協力的だった。


松本清張の危険な斜面



そして十月二十二日、山口県秋吉台の山林から白骨死体が発見された。
首を絞められた形跡があり、被害者は利江であると判明し
良子は宇野に連れられて現地へ行った。


利江は消息を絶った時に来ていた紫色の冬物のコートを着ていたことから、
宇野は失踪後すぐに殺されたのだろうとみていた。
解剖の結果でも死後推定七、八か月経っていることからも裏付けられた。
宇野は利江が男女関係のもつれから殺されたとみており
松濤の家に何度も電話があった沼田を疑っている様子だった。



東京へ戻った良子が、バイトから帰宅した時に沼田が部屋に押し入ってきた。
彼は良子に利江を殺したのは自分ではないという。
沼田は利江との情事の最中彼女が口走ったヨシノという男が犯人だと話し
自分は気が弱いので警察に捕まったらやってもいないのに自白してしまいそうで
良子の口からヨシノの存在を警察に話してほしいと頼みに来ただけだった。



良子は友人で西島物産の社員でもある伊沢かおり(木村弓美)に
ヨシノという名前の男がいないか調べてほしいと頼むが
該当者がいないことがわかった。


すると二人がいた喫茶店に偶然、秋葉がやって来て
かおりから良子が利江の妹だと紹介される。
秋葉は良子が利江の事件の真相を探っているのではないかと懸念した。


松本清張の危険な斜面


その頃、宇野は沼田を取り調べていた。
沼田はヨシノの存在を宇野に話すが、状況は沼田に不利で
西島物産にヨシノという男がいないことからも信じてはもらえなかった。


松本清張の危険な斜面



宇野から沼田を逮捕したことを話された良子はかおりに頼み
ついに秋葉が入社後に家付きの娘のところへ婿入りし
吉野から秋葉に姓が変わっていたことを知った。


だが、秋葉は二月五日から四月十五日まで海外へ出張に行っていて
鉄壁のアリバイがあった。
良子は死体は白骨化していて、死亡推定の二月頃に必ずしも
殺されたとは限らないと考えた。
秋葉は出張から帰った四月に利江を殺し、殺害されたのが
冬と偽装するためにコートを着せたのだとわかった。



その後、秋葉の自宅に紫色の人の形をした折り紙が送られてきて
それが紫が大好きだった利江を示唆するものだと悟る。


松本清張の危険な斜面



秋葉は出張前にマンションを手配し、利江に何もかも捨てて結婚する
決意を固めたと嘘をいい、秋葉が出張している間利江に姿をくらまさせた。
帰国後、秋葉は離婚の手続きが整ったと利江を連れて小郡に行った。
バスで人気のない山林へ行くと、絞殺して着替えさせて
冬に殺されたように偽装をした。



松本清張の危険な斜面



良子は紫の花の押し花を作り、男が書いたフリをして
利江殺しのコートのトリックを見破ったと秋葉を
新宿中央公園に呼び出す脅迫状を送った。
かおりはもし秋葉が犯人だったら良子も殺されると心配するが
利江は本当は良子に秋葉のことを相談したかったのに
無下に追い払ってしまった罪の意識から良子は自分で真相を暴こうとした。




その頃、宇野らは失踪当日の二月十日に松濤の家から利江が乗った
タクシーを割り出し、彼女が四十前後のサラリーマンが借りたマンションに
四月の半ばまで住んでいたことを突き止めた。



当日、良子はバイトを終えると新宿中央公園へ行こうとするが
秋葉は脅迫状が男ではなく良子が書いたものだと見抜いていた。
公園へ行こうとする良子を殴り殺そうとすると
気配を察した良子は建築中のビルに逃げ込んだ。


良子の身を心配したかおりが宇野を訪ね良子が秋葉に会うために
新宿中央公園へ行こうとしていることを告げた。
ところが公園には二人の姿がない。


松本清張の危険な斜面



宇野らは良子のバイト先へ向かい帰る途中で女物のハンドバッグを見つけた。
そこにあった工事現場へ入り、秋葉が良子を殺そうとしたところに間に合い
真犯人を逮捕することが出来た。



松本清張の危険な斜面



その後、良子は姉の遺産を受け継いだ。








山口県秋吉台のロケで、山本圭が田島令子の死体を担いで
埋めに行く場面で、足元がかなりふらついていた。

本番が終了すると田島は「ショックだわ、私ってそんなに重いかしら?」と
山本にチクリと嫌味を言う。
なんと前日から風邪をこじらせて40度の熱が出ていたという事で
そのためにやたらとフラフラしていたのだ。



この時の刑事コンビってTBSの森村誠一シリーズ「野性の証明」の時の
組み合わせと同じのようだ。




※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」






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コメント

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Re: No title
こんばんは、コメントありがとうございます。


役名をフルネームで覚えているなんてすごい記憶力ですね!
36年前ですか・・・改めて考えるとものすごく昔の作品ですね。
でもこの年のものはどれも気合が入っていたような記憶があります。



役者さんは替えがきかない仕事なので風邪をひいたくらいではやすめないところが辛そうですね。
でもドラマでは全くそのような様子も見られずさすがといった感じでした。




No title
こんばんは(^^)

この作品も懐かしいです、もう36年前なんですね。

山本圭さん演じる秋葉文作という役名だけは何故か良く覚えてます、自己保身のために殺人を犯して追い詰められてゆく過程はいかにも昔の土ワイという感じですね。

山本圭さん、死体を埋めるシーンでは高熱に耐えて頑張っていたんですね、確か死体を生めた後に怯えながら走って現場から逃げるシーンがスローモーションであったような記憶があるんですが高熱にも関わらず死体役の田島令子さんを担いだり、走って逃げたりと大変だったんですね。

田島令子さんが「女の30(歳)は怖いわよ」みたいな事を言って山本圭さんに結婚を迫っていたような・・この作品は劇中の音楽も覚えていて何故か印象に残っている作品です。