A D M I N
topimage

2017-09

最新記事一覧  

大映ドラマ赤いシリーズ「赤い激流」 信念を貫くということと人を許すことの大切さ - 2017.02.11 Sat

2月はじめにようやく大映ドラマの「赤い激流」を見終わった。

「赤い激流」はTBSと大映テレビ制作の
『赤いシリーズ』の第5作目で
1977年6月3日~11月25日(全26回)放送され
最高視聴率は37.2%という赤いシリーズ史上
最高の数値をはじき出したドラマだ。


赤い激流


2013年頃、TBSチャンネル2で赤いシリーズが放送されていることを知り
宇津井健、山口百恵コンビの第1作「赤い迷路」から見始めた。
「赤い迷路」は松田優作も出ていてシリーズ1作目とあり
引き込まれるように最後までさっといっきに見てしまった。

その後赤いシリーズのドラマが次々放送され
時間があるときに見ようと思って「赤い嵐」と「赤い魂」を抜かして
全て順番ごとにDVDに収めた。

中でも「赤い激流」は興味があり放送と同時に見ていたのだが
私の悪いクセで面白いものをもったいないと思い
20回位まで見たところで残りを取っておいてしまった。

2013年に見始めてから、先日見てなかった回を最後まで
ようやくいっき見した。
些細なことだがおいしい事嬉しい事を後にとっておかず
その場ですぐに受け取ろうと意図して実行したのだ。


ちなみに赤いシリーズというと宇津井健&山口百恵という
印象があるが、「赤い激流」では山口百恵は1回目のみの登場。

宇津井健と水谷豊の激しくぶつかり合うような演技を堪能できる。
オーバーでネタになるようなやり取りも
宇津井&水谷の演技力がそれをカバーし
見るものを引きずり込んでいくのだ。




26回の連続ドラマなので細かく書くと大変なので
おおまかなあらすじを。


大沢武(宇津井健)は、妻を亡くし検事の息子信一(中島久之)、
紀子(山口百恵)、妙子(久木田美弥)の3人の子供と一緒に住んでいる。


武は妻の父宮島貞之(小沢栄太郎)が学長を務める宮島音楽大学のピアノ科助教授であり
紀子はパリへ音楽留学をするため大沢家から去ることになっていた。
紀子は学長の愛弟子で世界的なヴァイオリニスト木元光子(岸恵子)と一緒に暮らす予定だ。
光子から直接ヴァイオリンの指導を受けることも出来る。


武は指揮者の弟の実(石立鉄男)に誘われ訪れた酒場でジャズピアニストの
田代敏夫(水谷豊)と出会う。
敏夫の才能に惚れた武は敏夫の指導を買って出る。
酒場のあるビルに火災が発生し、逃げ出すときに
武は敏夫を救うために自分の右手を負傷してしまう。


二人を収容していた病院を訪れた敏夫の母弓子(松尾嘉代)を見て武は驚いた。
それはかつて自分が愛した女性だった。
弓子は武の友人でありライバルでもあった田代清司(緒形拳)と結婚し
敏夫はふたりの一人息子だったのだ。

敏夫は父が自殺したのは武のせいだと思い込んでおり
父と武の間柄が判明したことで武に憎悪を抱くようになる。


しかし、敏夫は武の音楽と自分に対する情熱に負け
武からピアノの指導を受けることになる。
敏夫を救出する際に追った怪我がもとで武の右手は
もうすぐ使えなくなるため敏夫に指導が出来る時間もあと僅か。


未亡人となっていた弓子も以前より武を愛しており
二人は再婚することとなった。


そんな折、実は自殺したと思っていた清司はフランスで生きており
日本に帰国することとなる。
清司はフランスで木元光子と交際しており同棲していたのだ。

日本へ帰ってきた清司は武たちの前に姿を現す。
清司は武のことを憎んでおりいろんな事件を起こしては
武たちを苦しめていた。


赤い激流


紆余曲折を経て武と弓子の結婚を認めた清司は
フランスへ帰ることを決断する。
その晩、清司は武にお前が受け取るべき正当なお金である
1億円を渡してやるとどうやらある人物をゆすり1億円を調達し
武たちにくれてやろうとしていた。


清司のマンションで武が待機していると
ある人物が訪れ争うような物音が聞こえ
誰かが放火したようで煙があがり武は
マンションから脱出する。

めった刺しにされた清司はその後焼かれており
顔も判別つかない状態で発見された。


その犯人として捕らえられ死刑判決を受ける敏夫。
終盤は脱走し自らの手で真犯人を探し出そうとする。


冤罪を晴らしたい武や敏夫たちはその為に奔走しながらも
同時進行で毎朝音楽コンクールの優勝も目指す。
この二つを軸にストーリーは展開されていく。


赤い激流



その間にも、態度が悪くしかも殺人犯として逮捕された敏夫を
実の息子以上に愛する父を見て敏夫を受け入れられない信一は
思いを寄せている学長の孫娘である宮島華江(竹下景子)までもが
敏夫と相思相愛であることもあり余計に反発する。

赤い激流

そして、武の負傷した腕を手術した友人の医師西条(神山繁)だったが
彼の手術ミスにより武の右手が使えなくなってしまったことも後に暴かれる。
清司はこの事実を掴み西条を強請っていたのだった。


しかし、清司が殺されたのは別の事情からだった。
宮島家の次女菊子(馬渕晴子)の夫正彦(前田吟)が
宮島音楽大学での裏口入学を行っていたからだ。

その不正についても清司は宮島家を強請っていた。
学長の妻あや(赤木春恵)がカッとなっていつか
清司を殺すのではないかと懸念していた学長が
清司を包丁で殺害したのだ。

直後に訪れた西条が清司が握っている手術ミスの証拠ともども
抹殺しようと灯油をかけて死体を焼いた。
西条は終盤、武に手術ミスを見破られたことで
自らの名誉を守るために投身自殺をとげる。

また敏夫のアリバイを証明できる「Rの女」の正体は
一時帰国していた木元光子であり敏夫の父清司の
恋人であり、武の娘紀子の師であり、学長の愛弟子でもあった。


「Rの女」については正体がわかる前に
香水の匂いから菊子ではないかと疑わせていた。

正彦と菊子の一人息子明彦(堀内正美)は
菊子の過保護から逃れ独立心を持ち始めていたことで
敏夫には好意的だった。


最後は真犯人である学長ががんに侵され余命あと僅かになり
後継者に武を指名し、自らの罪を告白した。
これにより敏夫の無実が証明され、毎朝音楽コンクールで
敏夫は見事に優勝を果たしワルシャワへの切符を手にする。


少し前に信一も敏夫を認め、信一も弓子を初めて
「お母さん」と呼び、敏夫も武を先生と呼んでいたのが
「お父さん」と呼び一家は初めて本当の家族となった。



冤罪をめぐって複雑に絡み合う人間模様だが
これでもかと武を襲ってくる試練に苦しさを覚えるドラマなのだが
もうひとつのテーマ音楽がすさんだ心を癒してくれる。

毎朝音楽コンクールの課題曲は3曲。
1曲目がショパンの「英雄ポロネーズ」、2曲目は「ラ・カンパネラ」、
3曲目はベートーベンの「テンペスト」であり
これらの音色が殺伐としたドラマに癒しを与える。


武の猛特訓で敏夫がこれらの曲を練習しまくる。
まるで本当に弾いているように見える敏夫役の
水谷豊の指使いが素晴らしくて迫力ある演技なのだ。


そして、最初にも書いたが大映テレビ制作のドラマで
過剰な演出もお約束とおり。

フィクションとはいえ無理がある設定やら
文字通りぶつかり合うような激しい演出がされているのだが
盛りすぎで架空の話ということを差し引いても
武の信念を貫く姿と人を許すということは
私の心を激しく揺さぶるものがあった。


日常生活において人間関係で生じる
人を許せないということは誰にでも
大なり小なりあるものだ。

明らかに相手が悪いと思える時こそ
相手を本当に許すということで
物事が急速に好転していくのだ。


本当に許すということは、その出来事を
思い出してもまったく嫌な感情がわきあがってこないということ。
思い出してまだ嫌な感情が僅かでもあるなら
それは、まだ本当に許していないということだ。

自分は「被害者である」という意識を
未だに抱えたままなので何の変化も訪れない。

ドラマでは敏夫の冤罪の元となった殺人事件
これが正彦の裏口入学という不正行為だった。
武は正彦を何発も殴るが最後には今後の
宮島音楽大学発展のための協力を依頼する。

今回は不正行為なので犯罪行為は別として
人間関係において相手を許すということの
大切さ重要さを改めて感じた。


また信念を貫くということについて。
武は敏夫の冤罪をめぐる様々な試練に対しても
無実を証明する、出来るという信念を貫いた。

困難な出来事がたくさん起こってきても
自分が正しいと思った信念は貫き通す。
ゆるぎない信念というのは自分を信じられるということだ。



最終的には武の信念が最高の結果を招き
武たちは本当の家族となることが出来深い絆が出来た。


愛情を徹底的に敏夫に注ぐ武。
自分の家族を体を張って守る武の姿は
男性として頼もしいものがあった。

そして、武一家のピンチを手助けする弟の実。
武が家を売却しいよいよ立ち退かなくてはならないとき
小さなアパートでは大きなグランドピアノを置くスペースがなく困り果てる武。

そこへ売却先の不動産屋から家を買い戻した実が
実質家をプレゼントするような形で引き続き武一家を住まわせる。


よく人生のどん底から一転奇跡のような好転を遂げる人がいるが
そういうありえない話も自分や自分の周囲に実際に起こっていると
非現実的なものではなく現実的で身近なものに感じられる。

大切なことは自分が何を感じたかということだ。

些細な出来事でも自分が必要な何かを気づいたということ。

それを自分の人生に活かしていけば良いのだ。



大げさな本と演出で演ずる役者の技量によっては
見る者を興ざめさせるようなドラマであるのだが
そこは宇津井健や水谷豊をはじめとして
しっかりとした演技が出来る役者たちが
がっちりと脇を固めており
不自然で無理がある強引なストーリーでありながらも
次回が見たくてたまらなくなる強烈な魅力を放っている連続ドラマだった。


ヌードのイメージが強く役者のランクではやや下にみられがちな
松尾嘉代だがやはり演技はうまい。
「パパと呼ばないで」で松尾と共演した石立鉄男(この人も
赤いシリーズにはよく出てます)も熱血漢な兄貴を
しっかりとサポートする弟を演じており今回はカッコよく見えた。


また敏夫に恋をする学長の孫娘華江を演じた
竹下景子も品の良い美しさでまさに名門音楽大学一家の
娘にふさわしい所作だった。


また緒形拳が顔も判別できない状態で殺されたので
劇中実は生きているように見せかけて
息子に手紙をしたためたりという
演出も面白かった。

もしかして殺されたとみせかけて
本当は生きているんじゃないか?
そう思わせるような緒形拳の悪人ぶりはすごかったので。

でも、これ学長が無実の罪で逮捕された敏夫を
救おうとやった小細工だったんですね。


全話見てしまい犯人の謎解きも終わったが
また見たくなるドラマでした。




赤い激流 第1話 投稿者 himawari80



関連記事
スポンサーサイト

● COMMENT ●


管理者にだけ表示を許可する

巨大蜘蛛が将棋に・・・ «  | BLOG TOP |  » ロイヤルホストのサイドメニューPart2

お気に入り

カテゴリ

鹿島アントラーズ (275)
日本代表・サッカー (42)
雑記 (69)
ライフスタイル (658)
土曜ワイド劇場 (122)
昭和のテレビドラマ (21)
昭和の日本映画 (18)
映画(洋画) (20)
美術・展覧会レポート (59)
音楽・ライブレポート (17)
グルメ (184)
格闘技・プロレス (445)
ご案内 (2)

映画館で見た映画

ライブレポート

タグクラウド


最新記事

「女弁護士朝吹里矢子・レイプされた恋人」 (1982年)  夏樹静子 『親告罪の謎』 Sep 24, 2017
美女シリーズ9 赤いさそりの美女・江戸川乱歩の「妖虫」 (1979年) Sep 23, 2017
「じゅく年夫婦探偵・新婚旅行は殺人旅行」 (1982年) フルムーン探偵シリーズ第1弾 Sep 22, 2017
「血塗られた薔薇」 (1986年) 探偵神津恭介の殺人推理第5弾 Sep 21, 2017
「35年目の亡霊・学童疎開殺人事件」(1980年)  斎藤栄 『運命の死角』 Sep 20, 2017
「悪魔を見た家族・運命の糸にあやつられる妻」 (1981年)  斎藤栄 『悪魔を見た家族』 Sep 19, 2017
「変装探偵!殺人鬼はバラが好き」 (1981年)  変装探偵シリーズ第1弾 Sep 18, 2017
2017リーグ 第26節 アルビレックス新潟戦、天皇杯浦和戦、 Sep 18, 2017
稲川淳二の怪談ナイト MYSTERY NIGHT TOUR 2017@日本青年館 Sep 17, 2017
ベルギー奇想の系譜展@ザ・ミュージアムはおすすめの展覧会 Sep 16, 2017

管理人用リンク

他はリンク欄にまとめました

公式サイト

DREAM/ 新日本プロレス/ 鹿島アントラーズ/

国内WEBサイト

スポナビ/ GBR/ デイリー/ J’s GOAL/

海外WEBサイト

SHERDOG/ MMA NEWS/ MMA WEEKLY/ MMA-Core.com/

ランキングからブログを探す

人気blogランキング
鹿島アントラーズ

サイトマップ

カテゴリー別サイトマップへ

当ブログの人気ページ

ブログパーツ

最近のコメント

スポンサードリンク

月別アーカイブ

09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  01  12  09  08  12  02  01  12  11  10  01  01  10  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 

リンク


Powered by SEO Stats

RSSフィード

QRコード

QRコード

LINKS

このブログをリンクに追加する

  • 総合格闘技ニュースブログ NHBnews PRO
  • 日刊H.T
  • 『誇り』を継ぐもの
  • Jリーグ(J1&J2)サッカーリンク集
  • スポトラ<スポーツトラックバックセンター>
  • PLAYERS.TV
  • My Sweet Hearts(旧ブログ)
  • 管理者ページ
  • ブロとも申請フォーム

    この人とブロともになる