Samurai Spirit ※画像転載禁止 

ブログの文章および画像の転載複写はご遠慮下さい
2017-02-13 (Mon)

「高原へいらっしゃい」 (1976年) 田宮二郎版

TBSで、1976年3月25日から7月15日まで、全17話で放送された
田宮二郎主演の「高原へいらっしゃい」


ちょうど「白い巨塔」を全話見終えたところで、このドラマの存在を知り
何気なく録画してみた。


正直、田宮二郎が「白い巨塔」のイメージとは180度異なり
録ってはみたけど面白くないかも?と思って見始めたのだが
予想を裏切る良いドラマで、その後は何度も見ています。



最後の最後まで厳しい局面の連続で
きれいごとだけではなく話が進んでいき
その人間らしさがたまらなく気に入りました。


ぶつかり合う人、わかり合おうとする人、信じては裏切られる絶望の中で
それでも信じてやってみようという、ひとりひとりの登場人物の個性が光り
生々しい人間関係の中に感じるぬくもりがいいです。





■ 「高原へいらっしゃい」
放送期間:1976年3月25日~7月15日 (全17話)
脚本: 山田太一
音楽: 小室等
演奏: ムーンライダース
主題歌:  「お早うの朝」
(作詞:谷川俊太郎、作曲・歌:小室等)
演出: 高橋一郎



高原へいらっしゃい 第1話



まだ寒さが残る三月の東京。


高原へいらっしゃい 第1話

一流ホテルで働いていた高村靖雄(潮哲也)


高原へいらっしゃい 第1話


デパートの食堂でウェイトレスをしている北上冬子(由美かおる)



高原へいらっしゃい 第1話



バーテンダーの小笠原史郎(古今亭八朝)らのところへ
面川清次(田宮二郎)という見知らぬ男から
八ヶ岳にある高原のホテルで働かないかという誘いがかかり
わずかばかりの前金を受け取った3人がそれぞれバスに乗ってやってきた。


だが、そこは何もないところで下車した3人は初めて顔を合わせ
面川からスカウトを受けた仲間であることを知る。


人に聞いてもこのあたりにホテルはないという。


途方に暮れていると靖雄たちはひとりの女の姿に気が付いた。


高原へいらっしゃい 第1話


蒲田の工場で働いていた鳥居ミツ(池波志乃)で
彼女も面川から誘いを受けたひとりだった。


4人が歩いていくと、ようやくホテルらしき建物を見つけて中へ入っていくが、
とても営業しているホテルとは思えない廃墟のようなものだった。





高原へいらっしゃい 第1話

中にはシンガポールのレストランでも働いていた経験のある
ベテランのコック高間麟二郎(益田喜頓)と


高原へいらっしゃい 第1話

弟子の服部亥太郎(徳川龍峰)が座っていた。


高間と亥太郎も面川から誘われてここへ来たのだが
建物には人の姿がないが薪がたかれていて
さっきまで誰かがいたことは確実であった。



高原へいらっしゃい 第1話



6人が荒れ果てたロビーで暖をとっていると
ようやく2階から面川が姿を現した。




高原へいらっしゃい 第1話



てっきり繁盛しているホテルに誘われたのかと
期待で胸をふくらませてきた靖雄たちがとまどっていると
彼らの他にも2人の仲間がいるのだと面川は言う。



高原へいらっしゃい 第1話



それは、地元の青年杉山七郎(尾藤イサオ)と


高原へいらっしゃい 第1話

有馬フク江”おばやん”(北林谷栄)だった。



面川は集まったメンバーにホテルの現状を包み隠さず話した。

このホテルはこれまで何度も人手に渡り
経営がうまくいかず難しいホテルであり
予算も300万とかぎられていることをあかした。


しかも近くには大きなホテルが建ってしまい、客はそちらへ流れている。



それでもこのホテルを成功させるという目標を持ち
一緒に頑張ってくれる気があるなら残ってほしいと言った。


面川の弁舌は流ちょうで、口がうまい分面川の人間性や
仕事上での実績を深く知らない彼らは信じていいのか判断に迷っていた。



だが、みんなそれぞれ東京を出てきた事情があった。
今さら東京へ引き返すわけにはいかない。


この時点で全員、いったんはこのホテルに残る決断を下した。


面川はここの経営者から手腕を買われホテルを任されているという。
まもなく経営資金の300万を持って使いの者が金を届けてくれる予定だった。


そこへ、東京から資金を持ってきた男が入ってきた。


高原へいらっしゃい 第1話




経理担当の大貫徹夫(前田吟)は、スーツケースを抱えていたが
なんだか雲行きが怪しい。





調子の良い面川に対し、靖雄たちは再び不信感が芽生えてきた。
面川に対して厳しい表情の大貫は、面川を連れて2階の部屋へ上がっていった。


高原へいらっしゃい 第1話



面川は大貫が金を届けてくれただけと思っていたが
オーナーの大場専造(岡田英次)から面川のお目付け役を依頼されていて
ホテルに出向してきたのだという。


面川には祐子(三田佳子)という妻がいた。


高原へいらっしゃい 第1話


一流ホテルで働いていた面川は、再就職を一流のホテルに限定していて
メンツにこだわる面川に対し祐子との間で亀裂が生じていた。


一流ホテルに復帰できない面川は精神的に荒んでいて
酒に溺れては祐子に暴力をふるう事もあった。


二人の間に生じた溝は埋めることが出来なくなり
ある日祐子は家を出ていってしまったのだ。


高原へいらっしゃい 第1話



ホテルのオーナー大場は祐子の父親であり
二人の結婚には反対していて面川との仲はうまくいってなかった。


だが、別居したことを知った大場は祐子に会い
別れるといいながらも面川に未練があるのを悟っていた。


そこで大場は面川に会うとある提案を持ちかけた。


自分の会社で八ヶ岳のホテルを抵当物件として手に入れた。
しかし何度も人手に渡り、短いときは2か月で営業を停止し
その難しさから誰も手をつけないホテルだということを説明し
面川の手で再建させることが出来たなら君を認めようというのだ。



その時は、祐子も面川を認めて帰ってくるだろう。



予算は300万しか出さず、足りないことは承知の上で
面川にやるかやらないかを迫ってきた。


決断を迫られた面川は、それを受けると答えた。



大場の会社で経理を担当していた大貫はこの経緯を知っていて
300万は持ってきたが金の管理は自分が任されていて
面川に勝手なことをさせないと強い口調でキッパリと言い切った。



こうして集まったメンバーでホテルを軌道を乗せるべく
様々な試練に遭いながらも奮闘する姿を描いていく。



//////////////////////////////////////////////////





初めはバラバラだったメンバーが、一緒に働いていくうちに
仲間たちと心を通わせるようになり
面川の夢だった、高原ホテルをお客様でいっぱいにするという
目標に向かって進んでいく様がとてもいい。


そうはいっても最後まで、試練の連続で
どんどん減っていく資金との戦いもある。


高間は村田日出男(常田富士男)というむさくるしい卸業者と
飲んで朝帰りし40万もする食器を買ってしまい
少ない予算をいきなり減らしてしまう。



東京へ売り込みへ行く面川と大貫。
面川のセールスの成果で雑誌記者が取材に訪れたと思ったら
それはうさんくさい男で、それを演じた杉浦直樹と
面川達とのやり取りが面白くて大好きな回である。


ようやっと大きな予約が取れて、
部屋を大改装しいよいよ客を迎え入れようとした時
ボイラーが故障するという大事件が起きる。



ホテルの売りである料理を担当するコック長を
神戸のホテルに引き抜かれたり
おばやんも家庭の事情からホテルを離れてしまう。




いよいよ資金が底をつきそうで、面川が大場に借金を申し込みに行くが
大場に断られ重圧がかかり断つと約束していた酒に手を出しそうになる。

それを堪えて祐子に会いに行くが、以前のようになじられ
とうとう酒を浴びるように飲んでしまった。


正体をなくしてホテルへ帰ってきた面川に
残っていた従業員が全員辞めると言い大騒動になったり…


と、ただでさえ見放されたホテルが軌道に乗るまでに
苦しくなるような出来事が起こり続けるのだ。



この辺りは、また別エントリーで紹介しようと思っている。



************ 関連記事一覧 ************


■ 「高原へいらっしゃい」 (1976年) 田宮二郎版

■ 「高原へいらっしゃい」 第2話~第4話

■ 「高原へいらっしゃい」 第5話~第6話










応援よろしくお願いいたします⇒にほんブログ村 サッカーブログ 鹿島アントラーズへ
にほんブログ村

鹿島アントラーズランキング


スポンサードリンク

Comments







非公開コメント