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男の色気を感じた 「三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子」

十朱幸代の女弁護士朝吹里矢子シリーズの第4弾。


●「三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子」  1980年5月31日
原作: 夏樹静子 『二つの真実』
脚本: 岡本克己
音楽: 大野雄二
監督: 降旗康男
出演: 十朱幸代、鶴田浩二、吉沢京子、山本圭、
下川辰平、門田美恵子、中丸忠雄、正司照江ほか


1~3作までは未見なのでわからないが
どうやらこの回から里矢子が
イソベンから一人前の弁護士になったようだ。

薮原勇之進弁護士(鶴田浩二)の事務所のドアには
その下に「朝吹法律事務所」の名前が見える。

弁護士として1本立ちした朝吹里矢子(十朱幸代)は
ある事件の国選弁護人を引き受けた。

事件は尾崎夕子(吉沢京子)が内縁関係の男
藤村俊之(山本圭)の妻鶴江(門田美恵子)を
殺害したというもの。


三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子

現場は夕子のアパートの浴室である。
1年ほど前から夕子と藤村は一緒に暮らしていて
そこへ本妻の鶴江が度々訪れていた。

鶴江は夕子の家の近所の人たちには
訪れるたびに笑顔で挨拶をしていて評判が良かった。
藤村と夕子は夫婦でそこへ訪れる女性だと思っており
まさか夫の愛人宅を訪れる本妻とは思っていなかったようだ。

事件の発見者は藤村の姉(柳川慶子)だった。
夕子のマンションを訪れた時、浴室に血を流して倒れていた鶴江と
そばに包丁を持っていた夕子と藤村がいたのだ。

鶴江は藤村の姉に対しても気が利くいい嫁で通っていた。

三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子

藤村は鶴江は姉にはいい面しかみせてないと言うが・・・


夕子は事件の容疑を認めている。
調書では夕子が殺意を持って
鶴江を刺したと書いてあるが
夕子の話では鶴江が包丁を持ち出して
夕子を殺そうとしたため誤って鶴江を刺してしまった
ということで里矢子は正当防衛を主張できると言った。


三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子

凶器の包丁には夕子の指紋しかついてないが
なぜ鶴江の指紋がないのかはわからないという。


里矢子のその後の調査では
鶴江は義理の姉や、夕子の家の近所では
愛想良くふるまっているが
本当は陰湿な性格であることがわかった。

夕子の家を度々訪れては嫌がらせをして
殺してやりたいとまで言っていたという。
鶴江とは反対に夕子は素直な性格だ。


公判が始まったが藤村は姿を現さなかった。
会社も辞めてしまい行方がわからなくなってしまった。

女弁護士朝吹里矢子 中丸忠雄


堀検察官(中丸忠雄)は夕子が殺意をもって鶴江を殺害したと
真っ向から厳しく向かってきた。


4回目の公判で夕子はいきなり
自分は鶴江を殺してないと犯行を否認した。
鶴江を殺したのは藤村で自分は身代わりになったのだという。


三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子

居所がわからなくなっていた藤村が
里矢子のもとに姿を現した。
藤村は自分の犯行であることを認め
返り血のついたシャツも捨てずに持っていた。

藤村は裁判所でもこの事を認め
夕子は無罪を言い渡された。

藤村の裁判が始まった。
里矢子も元刑事で仕事上協力をしてもらっている
伊東(下川辰平)とともに傍聴していた。

女弁護士朝吹里矢子 下川辰平

しかし、藤村は鶴江殺しを否認した。
シャツの血は自分のものだと主張する。
前回夕子の裁判で自分の犯行だと言ったのは
夕子を助けたからで嘘の発言をしたのだと言う。

里矢子は「一時不再理・・・」とつぶやいた。
鶴江殺しについて夕子は無罪が確定している。
里矢子は藤村の家に六法全書があったのを思い出した。


藤村の弁護人は辞任してしまった。
そして、藤村が自分の弁護を里矢子に頼んできた。
里矢子はこの身勝手な行動に憤りを感じた。
その様子を見てた薮原が里矢子の心の中を整理するように話しかける。



薮原は里矢子が藤村と夕子が計算ずくで犯した殺人とは思えないのではないか。
”一時不再理”を考える人間としては下手な計算である。
この難事件を里矢子がなぜ、どういう気持ちで引き受けたのか
里矢子のその時々の思いを振り返るように話していく。

そして、里矢子が弁護士としての権威を傷つけられたと
思うならそんなものは捨ててしまえと言った。



里矢子は事務所を出ると夕子の家へ向かった。
アパートは引越しの準備がされていて
里矢子は夕子が妊娠していることを知った。


女弁護士朝吹里矢子 吉沢京子

夕子は最初自分達は鶴江を殺してないと主張したが
警察ではそれを信じてもらえなかった。
強引な取調べにより夕子は犯行を認めた形となった。


これまで発言を2転3転させた夕子だが
嘘を言っているようには思えない。
それに、鶴江は夕子が妊娠していることも知っていた。


もしかして、これは他殺ではなく
鶴江がふたりに復讐するための自殺ではないだろうか。


藤村と鶴江には子供がいなかった。
鶴江は夕子のお腹には藤村の子どもがいるという事を知ってしまった。
以前から、藤村は自分と別れたがっていて
すでに気持ちは夕子にあることもわかっていた。


鶴江がひそかに合鍵を作り、二人が不在の間に忍び込み
浴室で大きな声で「殺される!」と叫び自分で胸をついた。
1度では死ねなかったから3度も刺したのだろう。
もしこの仮定が事実であるなら合鍵がどこかにあるはず。


里矢子は伊東とともに引越し後無人の部屋へ入る。
鶴江が合鍵を隠したという事実が大切なのだと里矢子は言う。

夕子の部屋のどこかに合鍵はあるはずだ。
殺害現場の浴室に入った伊東が誤ってシャワーをだしてしまう。
里矢子はシャワーのある部分が詰まっていることに気がつく。
中を開けるとそこに合鍵はあった。

女弁護士朝吹里矢子 山本圭

里矢子は藤村の弁護を引き受けて
裁判が始まろうとするところでエンドロールが流れる。



確か夏樹静子の原作では
ヒロイン里矢子は日本人の母とアメリカ人の父を持つハーフである。

女弁護士朝吹里矢子 十朱幸代

このドラマの初めには、里矢子が事務所で
母からの電話を受けるのだが
てっきり仕事の依頼の電話だと思ったので
「なんだ、ママ。用事のない電話はなさいませんように。」と
いい年をした女が母を「ママ」と呼ぶシーンがある。

この回には出てこないが、確か里矢子の母親役を
丹阿弥谷津子がやっていたような。


女弁護士朝吹里矢子 十朱幸代

スラリとした美人の里矢子。
自家用車を運転し活躍する里矢子の姿は躍動感がある。


このシリーズ途中まで薮原役の鶴田浩二が出てくるのだが
いるといないでは画面の引き締まり具合が違ってくる。


女弁護士朝吹里矢子 鶴田浩二 十朱幸代

イソベンを卒業してめでたく独り立ちしたばかりの
里矢子だが、その設定からは十朱幸代の里矢子は結構年齢がいっている。
鮮やかな服に身を包みスラリとした
十朱幸代の里矢子はまぶしいくらいカッコいい。


女弁護士朝吹里矢子 鶴田浩二

しかし、そこに鶴田浩二演ずるベテラン弁護士藪原がいることで
里矢子の人間としての未熟さや女としての弱さを
自然と表現できるし、それを程よい距離で包み込むように見守る
鶴田浩二に父性を感じて、この二人が揃うことで
ドラマにぐっと厚みが生まれる。


難解な事件で葛藤が生まれた里矢子に藪原が


三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子 鶴田浩二

「リコの心の底に、自分は選ばれた人間だという
とりすましたものがある。
それを、捨てろ。捨てられなきゃ弁護士を辞めろ。
もし俺が藤村の弁護を引き受けるなら堂々と無罪を主張するね。
今窮地に立っている人間を信じる。
なりふり構わず信じる。」

三重逆転!完全犯罪・女弁護士朝吹里矢子 十朱幸代

というシーンがある。


もちろん藪原という架空の人物が言っている発言なのだが
鶴田浩二の声質と重厚感のある演技が
ドラマに深みを加えてくれるのだ。



またドラマの最初のなんでもないシーン。
藪原と里矢子のいきつけのバーのマダムと
藪原が日中待ち合わせて会う場面があるのだが
そのエスコートぶりがこれまたかっこいい。

鶴田浩二

渋くて大人の男の色気を感じるのだ。
それを事務所の窓からそっと覗いて微笑む里矢子。


鶴田浩二という役者には「男の色気」と「父性」を感じる。
彼の「男の色気」は何も女性から見て感じるものだではなく
ある程度の年齢を重ねた男性から見ても感じるものではないだろうか。


この後鶴田浩二が出なくなった回も見ているのだが
何かが足りないような感じがして物足りないのだ。
とはいえ、無理にこの後引っ張ったとしても
もしかしたら、シリーズ前半のような
興味深さは覚えないかもしれない。

というのも1987年の9作目と
1989年の11作目を改めて見返してみたのだが
出ている役者は悪くはないのだが
本のせいなのかなんなのか面白さがグンと減っていた。
でも、9作目の脚本は宮川一郎なので
やっぱり脚本のせいでもないのかな。なんでだろ。


このシリーズ、私はテーマ曲が大好きだ。
あのルパン三世でもおなじみの大野雄二さんの
おしゃれな曲なんですよね。
1度聞いただけでも耳に残るテーマ曲。

シリーズ前半をどこかで放送してくれないかしら。

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