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「異常の太陽」(1986年) 森村誠一 - 2017.08.18 Fri

●「異常の太陽・少年の絵が告発する母親の秘密!」  1986年5月31日
原作: 森村誠一 『異常の太陽』 
脚本: 須川栄三
音楽: 朝川朋之
監督: 田中登
制作: 国際放映
出演: 梶芽衣子、勝野洋、宮下順子、大信田礼子、
村井国夫、岸部一徳、千石規子、佐々木功ほか



異常の太陽





警視庁刑事の砂本次郎(勝野洋)は、
大手商社課長の兄良昭(村井国夫)の
家へ行く途中、息子の正一(岩瀬威司)と会い
一緒に連れだって帰った。


異常の太陽

家には良昭の妻・雅子(梶芽衣子)がいて、
見知らぬ中年の男にゆすられているのを目撃してしまった。

良昭は外に女性をつくっていて、理由をつけては家に寄り付きたがらず
夫婦仲は険悪だった。
二郎は良昭がフィリピン駐在の時にも女を作り
今も外に女がいることを知っていて調べようかと言っていた。


異常の太陽

二郎の目の前でも良昭はケンカをすると
雅子に手を挙げることもあった。



異常の太陽

絵が得意な正一は絵画教室に通っていて、絵画を教えている
友谷(岸部一徳)に認められるのを嬉しそうにしていた。


一か月後、雅子をゆすっていた男貫田順平(大地康雄)が
殺害されて東相模市の宅地造成地に埋められているのを発見された。
二郎は雅子にあの時の男と貫田が同一人物かと尋ねるが
雅子は違うといい、良昭の車の接触事故のことでクレームを言ってきたが
もう金で解決したといい、良昭には内緒で処理をしたので口外しないでほしいという。



二郎は良昭の代理で正一の父親参観日に出席して
貫田の息子順吉の書いた絵が異様な配色であり興味を覚えた。
二つの太陽の縁がギザギザで一部が重なり、海が紫色で描かれていた。
二郎は鑑識員(東野英心)に見せて分析をしてもらった。
以前、品川の亭主殺しの時にそこの子どもが書いた絵が
児童画の浅利説にピッタリ当てはまった経験があったのだ。



『アサリ式診断法』とは、子どもの絵に現れる
色彩とその出現位置に関する研究をまとめた本で
子どもの健康や環境などが読み解けるというものである。




異常の太陽

太陽は父親を現し、二つあるというのは父親が二人
ギザギザが一部重なっているのはその二人が争いをしている
海は母親を現して三角関係を現しているのでないかと推測した。
紫色は異変を、太陽のギザギザは変事を現す死の紋章と言われている。




異常の太陽

二郎は担任教師(佐々木功)にも話を聞きに行った。
その時に正一も紫のクレヨンを使い似たように意味ありげな絵を描いていることを知った。
それはインディアンの投げた槍がガンマンの胸を射抜き
その周りには紫色のギザギザが描かれていた。
教師は正一の家でも浅利説に該当する出来事があるかと尋ねたので
二郎は否定をして帰ってきた。



順吉の絵の異様さが気になった二郎は貫田のアパートへ行った。
そこには貫田の母(千石規子)がいて、順吉の絵をいくつか見せてもらった。
母の話しでは、貫田夫婦はうまくいっていなくて
弓枝は男を作って出ていってしまい新宿のバー「ばっかす」で働いていることがわかった。


異常の太陽

二郎がばっかすへいってみるとママ(大信田礼子)がひとりいた。
貫田の妻の住所を聞いてさっそく行ってみると、声をかけても応答がなく
ドアが開いていたので中へ入ろうとしたところ、玄関に良昭のゴルフバックがあるのを発見した。


良昭は女を作っていたのは明らかだし、貫田が雅子をゆすっていたことから
良昭の愛人は貫田の妻だと推測した。



異常の太陽

貫田の妻弓枝(宮下順子)が帰ってきて、勝手に入ってきた二郎を責めた。
そこへ刑事が二人やってきて、争っていた弓枝と二郎を強引に連行した。


弓枝は自分を受取人として貫田に一千万円の保険をかけていた。
警察は愛人の内海好夫と共謀して保険金殺人を行っていたのではないかと睨んでいたのだ。
二郎を内海と勘違いしていたが、刑事とわかり旧知の刑事に
貫田殺人事件の進捗状況を聞くことが出来た。


帰り際、良昭がばっかすに熱心に通っていたという情報を得た。
貫田が雅子を脅迫していた時良昭のことにも触れていたことを思い出した。
順吉の絵のこともあり良昭と貫田の妻が不倫関係にあり
そのことがバレ良昭が貫田を殺した映像が脳裏によぎった。




弓枝は釈放された。
二郎は雅子を伴って弓枝のアパートへやって来た。


異常の太陽


弓枝は良昭と付き合っていないといい、良昭が付き合っているのは
ばっかすのママで今頃はゴルフかママの部屋にいるのではないかと言った。


二郎がママの家へ行ってみると、そこにはママと良昭がいた。


警察は貫田殺しを弓枝と内海の犯行と疑っていたが
保険は内海の顔を立てて入ってただけで
事情を聴いてみると辻褄があい捜査に行き詰っていた。




異常の太陽

二郎が兄夫婦の家へ行くと、正一が一人で絵を描いていた。
いつか学校で見せてもらった絵の続きらしく
今度はインディアンが矢で体を射抜かれて
周りに紫色を使った意味ありげな絵だった。
正一はインディアンは子どもを殺したり女の人の頭の皮をはぐのだと言う。
だから正一がそれをやっつけるのだ。
二郎はふと頭の皮を剥がれた女の人というのは・・
それは雅子ではないかと思った。



異常の太陽


二郎は正一の話しで順吉が同じ絵画教室に通っていることを知った。
子供の月謝は五千円だが、順吉は貫田が亡くなる前から
無料で絵画教室に通っていた。


二郎は絵画教室の友谷を訪ねた。
友谷は貫田の家計に余裕がなさそうなので
絵に興味を持ってもらえるなら嬉しいと無料で順吉を通わせていたということだった。

二郎は鑑識員と会い彼から浅利説の本を貸してやると言われたが
自分の担当の事件にこれ以上首を突っ込むのを辞めるからといい断った。
すると、絵はひとつを見るだけでなく、沢山並べて時系列にした方が
参考になるんだと言われまだどこかでひっかかるものがあった。


異常の太陽

署へ戻ると良昭から連絡があり会うことになった。
良昭は貫田が自分の会社を訪ねてきたことを話し忘れたと言う。
ある日受付に貫田順平が良昭を訪ねてきていると電話があった。
貫田なる人物を知らない良昭が行ってみると
貫田はあんたが砂本良昭さんかと聞いてきたのでそうだと言うと
どうやら人違いをしている様子でそれならいいとすぐに帰って行った。


二郎は貫田が雅子と良昭に個別に会い
ふたりはそれを知らないことを知った。
最初に雅子を脅迫したものの埒があかず
良昭に直接会いに行ったのだが
自分が思っていた砂本良昭とは別人だったと推測した。


夜、正一はひとりでテレビを見ていた。
自動車のブレーキオイルのタンクに穴を開けて
車事故を起こさせるドラマが放送されていた。


異常の太陽

一旦は事件から身を引くつもりだった二郎だが
ふたたび貫田のアパートへ行った。
そこには祖母と順吉がいて、彼の書いた絵を
時系列でたくさん見せてもらった。


順吉は友谷から言われて紫色を使わなくなっていたことを二郎に話した。
友谷は順吉から紫色のクレヨンなどを取り上げていた。
その後は友谷が手本となる絵を描いて順吉にその通りに描かせていた。
だが、順吉はその前に紫色を使った車の絵を描いていた。
貫田が車でひき逃げされた時の絵で、そのことで貫田は入院してしまい
犯人を見つけたらタダじゃおかないと怒りまくっていた。


二郎はこのことを雅子に話し、今から友谷に会いに行くというと
雅子は近いからと車で送って行ってやると言った。




二郎が来る前に久しぶりに良昭が帰宅していたが
夫婦げんかになり良昭はどこかへ行ってしまっていた。
喧嘩を見ていた正一はドラマで見た通りブレーキオイルのタンクに穴を開けていた。
正一は良昭が車に乗るものだと思っていたのだが
雅子と二郎が乗ることになり落ち着かなくなるが本当の事が言えない。



そのまま正一を残してふたりは車で友谷へ会いに行った。
途中ブレーキが効かなくなり、二郎の機転で道路に乗り上げて
なんとか無傷で車を止めることが出来た。
しかし、車は修理が必要なため二郎は雅子に
世話になっている修理屋を聞くと雅子を下して一人で運転していった。


修理は1週間ほどかかるといい、タンクに穴が開いていることを知った。
二郎はふと友谷もここへ来るかと聞くとそうであった。
貫田がひき逃げにあった翌日友谷の車が修理に出されていた。


貫田はなぜか自分を轢いたのは良昭だと勘違いをして
良昭が不在の時自宅にいた雅子を強請ったが埒があかず
良昭の会社に行って話をつけるつもりが人違いだとわかった。
だが貫田は執念深く自分を轢いて逃げた犯人を捜し続けた。
そしてついにそれが友谷であることがわかり友谷を強請った。
そして、友谷は貫田を殺した。


貫田殺しが友谷の犯行であると確信した二郎は
さっそく担当の刑事にこのことを話した。




異常の太陽

取り調べを受けた友谷は貫田殺しを自供した。
被害者の子どもが書いた絵がヒントとなり犯人逮捕に至った。


友谷が貫田を車ではねてしまい貫田から強請られていた。
貫田は息子の順吉を友谷の教室に通わせて
事故を忘れさせないようにしていた。

友谷は浅利説を信じていたので殺害する以前より、
順平から紫の絵具を取り上げていた。


異常の太陽

この生活に耐えられなかった友谷はある晩
貫田を誘い出し殴り殺すと造成地に埋めた。


事件が解決し、二郎は良昭に被害者の子どもが書いた絵が
子供のうめき声を現していたことを話した。


家庭不和の正一が順吉と同じように紫色を使い
似たような絵を何度も書いていて
夫婦がいがみ合っているのを見て傷ついていると言った。


二郎の説得もあり良昭は雅子にやり直そうと言った。

だが、雅子は別れるという。


異常の太陽

雅子は友谷の自供は半分はウソなのだという。
友谷の車を運転していたのは自分だと打ち明けた。

夫との仲が冷え切っていて雅子は寂しかった。
そして友谷と関係を持ってしまったのだ。
雅子は友谷と一緒になっている時だけ満たされていた。



ある晩酒の入った雅子は車に友谷を乗せて運転したが
酔って車道に飛び出してきた貫田を撥ねてしまった。
幸い貫田はすぐに起き上がったので軽傷だと思ったところ
友谷にすすめられるまま運転席を友谷に譲り
その場から逃げてしまった。

貫田は過ぎ去っていく車の中にいた雅子と友谷の顔を見ていた。
そしてふたりは夫婦だと思っていた。


貫田はスーパーで買い物をしていた雅子を発見した。
雅子を脅したが埒があかないとみると夫の良昭の会社へ行った。
良昭と会った時雅子があの時一緒にいたのが夫ではないと知り
雅子をずっと尾行してついに友谷の存在を突き止めた。
雅子と友谷が夫婦でないと知り不倫もばらすと脅してきた。


雅子は自分を守り、雅子のために貫田まで殺してしまった
友谷を愛していてふたりで罪を分かちあい
一緒になれるまでいつまでも待つと言うのだ。



雅子はもう友谷なしでは生きては行けなかった。




雅子は今から警察へ行きますといい結婚指輪を外して自宅を出た。
玄関へ行くと階段に座ってこの話を聞いていた正一がいた。


雅子が歩いていると二郎が追ってきた。
自分が担当外の事件に首を突っ込んだことで
雅子の結婚生活を壊してしまったというと
雅子はそうじゃない、これでいいのといい
このことを話せなかったことで永久に続く拷問のような生活で
全てを話すことが出来て二郎にありがとうと言った。


雅子は夜道を警察に行くために歩いていった。






子供の絵から、歪んだ家庭生活を抉り出すと言う
異色のサスペンス。


異常の太陽 田中登

演出は田中登で結末に向かってテンポよく展開されていく。

月曜ワイド劇場の『深川通り魔殺人事件』で
川俣軍司を熱演した大地康雄が被害者の
トラック運転手貫田で出演。
原作では貫田は35歳なので大地康雄(1951年生)の実年齢にあっていたのに、
ドラマでは貫田は45歳となっていた。




原作は森村誠一の「異常の太陽」という短編小説集の中のひとつ。

主人公で警視庁捜査一家の刑事の砂本が息子の同級生の子どもの父
貫田順平の殺人事件の謎を追います。



父親参観日に教室で見かけた被害者の息子の絵を見たことから
野呂教師に絵について尋ねます。
野呂は浅利説は信じていなくて話しているうちに
自分の息子も紫色を使い血なまぐさい絵を描いていたことを知らされた。


大筋は同じで、砂本が被害者の息子の絵から事件を解くと
最後は妻雅子と友谷の不倫関係が明るみになり
免許とりたてで酔った雅子がOLを轢いてしまい
それを貫田に見られて強請られていたというもの。



貫田の妻弓枝は内海好夫と不倫関係で
貫田に保険金をかけていて疑われるが
真犯人は意外なところにいた。


お手柄刑事が一転、自分の家庭を壊してしまう結果になってしまった。



砂本と雅子の夫婦仲はとくに悪くはなかったので
それだけに砂本が知らないところで雅子が孤独を感じ
不倫に走り、正一はそれを察知していたというのが
雅子が友谷のところへ行ったのが魔がさしたという感じだし
最後ドラマ通り別れを告げるところもちょっと弱い感じがしました。




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