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2017/05/02
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「雨の中の殺人者」 (1992年)  森真沙子 『眼のない人形たち』

category - 土曜ワイド劇場
2017/ 05/ 02
                 
●「雨の中の殺人者・人妻を狙う黒いシルエット、
西伊豆ツアーの中に犯人がいる・・・」  1992年5月2日
原作: 森真沙子  眼のない人形たち (祥伝社文庫) 
脚本: 猪又憲吾
監督: 松島稔
制作: 国際放映
出演: 中原理恵、萩原流行、土田早苗、
小坂一也、宝生あやこ、深水三章ほか



聖台マンションに住む主婦・三原啓子(中原理恵)は、
夫・文夫(萩原流行)が怪我をして入院中だが、
生まれてくる赤ん坊を楽しみにしながら夫の留守を守っていた。


そんなある日、啓子は自分が主婦売春をしているという
中傷のビラがまかれていることを知った。
激しい憤りを感じた啓子は、文夫の病室へ行きこのことを伝えるが、
気にしないほうがいいと軽くあしらわれてしまう。



雨の中の殺人者・人妻を狙う黒いシルエット



啓子はマンションの所有者で最上階に住んでいる児玉徳子(宝生あやこ)の家で、
ビラの内容が事実かどうか緊急役員会が開かれることを知らされた。
そこで、徳子の長男・源一の嫁で、啓子が通院している産婦人科医の
児玉翠(土田早苗)に自分も参加させてほしいと頼み込んだ。



会議では作家の高科周平(小坂一也)が署名のないことを理由に、
内容はデマであると啓子をかばい、ビラをまいた人物を探し出そうという動きが出てくる。
だが、徳子の次男・卓郎(深水三章)は、一度立った噂は消えないから
啓子に引っ越すように言ってきて、ビラの内容を信じる住民も残されたままだった。


雨の中の殺人者・人妻を狙う黒いシルエット



納得がいかない啓子は警察に相談しようとするが、
文夫はこのところ近くで起こった2件の通り魔殺人事件が未解決なことから、
警察はそんな中傷の噂には取り合ってくれないと釘を刺す。



そんな中、マンションの管理人・生駒(石見栄英)が
啓子にビラをまいた犯人を教えてやると言ってきた。
翌朝、生駒から指定された時間に中庭へ行くと、
生駒が屋上から墜落死していて啓子が驚いていると
いつの間にか高科がやってきた。



通報を受けてやって来た刑事(中田博久)に啓子はビラを見せるが、
逆に啓子が主婦売春をやっていたのかと疑う素振りでアテにできなかった。


雨の中の殺人者・人妻を狙う黒いシルエット



文夫の見舞いへ行き事件のことを伝え、雨の夜マンションへ帰ると
エレベーターの前で黒いコートを来た男に遭遇した。
その人物は啓子が乗る前に一人でエレベーターに乗り込むと、
各階のボタンを押して行き先を悟らせないようにした。



ここで啓子はちょっと前に同じような出来事があったことを思い出しハッとした。


それは、短大の同窓会の帰り、今日と同じ雨の夜だった。



啓子がマンションに入るとエレベーターの前に、黒い帽子黒いコートの人物がいて、
啓子が乗る前に一人で乗ると各階のボタンを押した。


その日が、通り魔殺人があった日だとわかった啓子は、
犯人が帽子にコートの人物で啓子に顔を見られたと思ったのではないか?
口封じのために中傷ビラを配り、啓子をマンションから引っ越しさせようと
したのだと自分の推理を電話で文夫に伝えた。


そこへ、刑事がやってきたために啓子はそのことを話すのだが、
あまり信じてはもらえなかった。


このマンションの住人の中に通り魔犯人がいると確信した啓子は、
聖台マンション住人の親睦を目的とした伊豆旅行に参加し
真犯人を暴きだそうと行動を開始する。



現地に到着した夜、啓子がホテルの部屋へ戻ると、
通り魔事件の犯人は旅行のメンバーの中にいるので、
海鳴岩まで来いというワープロの怪文書が投げ込まれていた。



啓子が海鳴岩へ着くと、黒いコートと帽子の人物が襲ってきて、
崖から突き落とされた。



雨の中の殺人者・人妻を狙う黒いシルエット



そこへ、旅行のメンバー亀田直子と芦田リエ(陳里佳)に続いて、
高科がやって来て啓子は海へ落ちる寸前に救出される。



直子もリエも啓子が足を滑らせただけだと思っていて、
自分の証言が信じてもらえないと思った啓子は襲われたことを警察には言わなかった。
しかも、通り魔事件の犯人として室伏という若い男が逮捕されたという。
文夫はもう余計なことを詮索して自分の身を危険にさらすことが無いように
啓子に忠告してきた。


雨の中の殺人者・人妻を狙う黒いシルエット




そんな啓子に高科は好意を持っていてかばってきたと言い寄ってきた。
女房に逃げられて一人暮らしの高科は以前にも
未亡人に迫りトラブルを起こしている。



その頃、リエが偶然いけばな教室を開いている直子が
愛人のために売春を行っていたことを知った。
詮索好きなリエはその現場を抑え直子から全てを聞き出したのだ。
そして、直子には口外しないと約束しておきながら、
不妊治療で児玉産婦人科へ行ったリエは翠にこのことを喋ってしまう。



リエもまた夫から相手にしてもらえない寂しさを抱えた主婦のひとりだった。


その日の診療を終えた翠が帰り支度をするために、ロッカーにいたところ、
外国にいる源一から電話が入っているとリエが翠を呼びに来た。
それは来週帰国するというもので、孤独に耐えていた翠は待ちわびていた
夫からの朗報に思わず顔がほころんだ。



自宅にいた啓子にリエからビラのことで話したいことがあると
地下の駐車場へ呼び出す電話がかかってきた。
さっそく啓子が行くと、ナイフで胸を刺されたリエの死体が横たわっていて、
啓子は背後から襲われて気を失ってしまう。
その隙に犯人はナイフを抜き取り走り去った。



啓子が病室で意識を取り戻すとそばには刑事がいた。
文夫から旅行先でのことを聞いた刑事は、
室伏に事件当日のアリバイがあったことから、
啓子の推理が正しいのではないかと思い始めてきたというのだ。


雨の中の殺人者・人妻を狙う黒いシルエット



啓子はこれまでのことを刑事に話し、直子が売春の口封じに
リエを殺したのではないかと直子のところへ聞き込みへ行った。
だが、彼女はその頃生け花を教えていてアリバイがある。



通り魔の犯人が啓子に顔を見られたと思い中傷ビラを配ったと
考えた刑事はさらに、啓子に言い寄っていた高科と、
彼女に反抗的な態度をとり続ける卓郎のアリバイを洗うが、
二人ともその頃は自宅にいると証言した。



啓子は駐車場で襲われた時犯人がコロンをつけていて、
それが高科の匂いと同じものであることを思い出した。
そういえば、いつも事件があった後には高科の姿があった。


入院中の文夫も2件の通り魔事件を調べていて、
被害者が赤い服を着た若い女で犯行現場が近いことに気が付いた。
そこで、もしかしたら単なる通り魔殺人事件ではないのではないかという
疑問がわいたことを啓子に知らせる。



啓子は第2の被害者で蒼塔閣出版に勤務していた星野由加を調べるため
出版社へ行き翠の夫・児玉源一の本がそこから出版されていたことを知った。



啓子は仮病をつかい、児玉産婦人科へ行くと一晩入院することになった。
その夜は、翠がひとりで病院へ残り啓子とふたりだけになる。


啓子はそっと病室を抜け出すと、翠のロッカーを開けて
黒いコートと帽子が入っているのを見つけた。
そこへ、ナイフを持った翠が啓子を殺しにやってくる。


逃げ回る啓子だがついに追い詰められあわやという時、
文夫が部屋に入ってきた。


雨の中の殺人者・人妻を狙う黒いシルエット



翠は夫が由加と男女関係にあると思い、源一がアメリカにいる間に、
由加を殺そうと考えた。
だが、最初は由加と間違えて同じ赤い服を来た別の女性を殺してしまった。
そして、2度目にとうとう由加を殺すことに成功した。


翠は黒い服と帽子で身を隠し、男性用のコロンをつけて、
自分が女であることがばれないように細工した。



だが、殺人を犯した雨の夜、エレベーターを待っていた翠は、
同窓会から帰ってきた啓子に姿を見られてしまう。
翠はすぐにエレベーターに乗り込むとどこで降りたかわからないように、
各階のボタンを押した。
しかし、啓子に顔を見られたかもしれないと思った翠は、
中傷のビラをポストに投げ込んで啓子をマンションから追い出そうとした。



その姿を管理人の生駒に見られてしまい、啓子に自分がビラをまいた
犯人であることが生駒の口から洩れる前に屋上から突き落とした。
旅行先で啓子を殺そうとした翠だが、偶然高科たちがやってきて仕留め損ねた。



その後、翠に源一からの電話を知らせに来たリエが
翠のロッカーの中にあったコートと帽子を見てしまい、
犯人が翠であることを見破ってしまったために殺害した。



翠はこれまで順調な人生を送っていたが
ある時源一と由加の不倫現場を目撃してしまい、
人生で初めていい知れぬ屈辱感を味わった。


なんとしても夫が帰国する前に由加を殺す必要があったのだ。



度重なる災難に見舞われながらも啓子のお腹の中の子供は
順調に育っていた。
売春の濡れ衣も晴れた啓子は文夫と共に赤ん坊の誕生を
心待ちにする穏やかな日々が戻ってきたことを喜んだ。








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