2017/05/03
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牟田刑事官シリーズ第1作 「事件の眼・信濃路にいた女」

category - 土曜ワイド劇場
2017/ 05/ 03
                 
小林桂樹の牟田刑事官シリーズの第1作目である。
まだタイトルに「牟田刑事官事件ファイル」がついていない。


●「事件の眼・信濃路にいた女”幼なじみに殺される”」  1983年10月15日
原作: 石沢英太郎
脚本: 柴英三郎
音楽: 三枝成章
監督: 降旗康男
制作: C.A.L
出演: 小林桂樹、森下愛子、柴俊夫、山咲千里、
峰岸徹、津島恵子、姫ゆり子、織本順吉、西沢利明ほか




横浜にある不動産会社社長戸田卓三(頭師孝雄)は、
弟の和夫(頭師佳孝)と一緒に不動産のニセの権利書で
客から大金を巻き上げて逃亡した。


事件の眼 牟田刑事官事件ファイル

牟田刑事官(小林桂樹)や梶原課長(峰岸徹)らは
ふたりを逮捕すべく捜査を開始した。


事件の眼 牟田刑事官事件ファイル

戸田兄弟は逃亡の途中、和夫が高校時代の同級生で
かねてから思いを寄せている加藤菊枝(森下愛子)の
アパートへ寄り、和夫は菊枝を強姦した。

その直後樋口刑事(柴俊夫)がアパートへ踏み込んだが
戸田兄弟は一足先に逃げてしまっていた。


菊枝には婚約者がいたが事件を打ち明け婚約を解消し
和夫を訴えることにした。

そして、1ヵ月後倉庫で卓三の死体が発見される。
戸田兄弟は不動産詐欺事件で人の恨みを買っている。
久野刑事(織本順吉)の捜査で不動産被害にあった
市村(梅津栄)の高校生の息子ツトムが容疑者として割り出される。
ツトムは容疑を認め卓三殺しは解決したかに見えたが・・・。

そして、弟の和夫は菊枝の警備を樋口がしている最中に
菊枝の部屋の前で服毒自殺をとげた。


初回は刑事官という職業はどんなものなのかという説明もありつつ
戸田卓三殺しの捜査と、暴行事件を通じて被害者と刑事の恋愛
これを同時進行で描いていく。

兄の卓三殺しを自供したツトムだが
それ以外のことには頑として口を割らない。
凶器を捨てた場所もはっきりしており
それらの証拠から梶原はツトムを送検しようとするが
ツトムの態度に疑問を感じた牟田は
梶原らとツトム犯人説を見直し地道に捜査する。

卓三を殺したのは不動産の話を持ち込んだ
ツトムの祖母でそれをかばうためにツトムは自分の犯行だと言ったのだ。
ツトムが自供したショックで祖母は倒れてしまい
病床で身振りで自分が犯人だと訴えていた。
そのメッセージを牟田が受け取り見事真犯人が判明することとなる。
牟田はツトムを送検しようとした梶原をうまく気遣いながらも
ツトムの様子に疑問を抱き真犯人を見つけ出した。
先入観を持っておりツトムを犯人と思ってしまっていた
梶原に恥をかかせないように事件を解決する。



牟田は妻の明子(津島恵子)と娘の君恵(山咲千里)と3人暮らし。

事件の眼 牟田刑事官事件ファイル

明子は牟田に君恵が樋口に好意を持っている事を伝える。
エリートの梶原と違い、真面目で一直線で学歴もなく
何事にも不器用な樋口だが、
牟田は秘かにそんな樋口を買っており
君恵と樋口の結婚を考え始める。

しかし、樋口は暴行事件でかかわった菊枝に惹かれはじめ
菊枝の身辺をガードするうちに二人の距離は縮まっていく。

事件の眼 森下愛子


樋口は牟田や久野に刑事は天職と言っていたが
戸田兄弟の事件が終わった後
叔父の遺産を受け継ぎ刑事をやめ信州へ行ってしまった。


しばらくして、君恵を案じた明子が旅行を計画して
八ヶ岳にある樋口の製材所を君恵とふたりで訪ねた。

すっかり信濃の生活が慣れていた樋口の製材所には
明子と君恵の知らぬ若い女の姿があった。
樋口は何も言わなかったが、その女が樋口の妻であることを知ってしまった。
ホロ苦失恋旅行となってしまった君恵。


ふたりは旅行から帰ると牟田にそのことを告げた。

牟田は和夫の自殺の件を洗いなおした。
そして、菊枝の部屋と一番端の部屋が天井裏でつながっていることを知る。


牟田は信濃へ向かった。
樋口を訪ねると、やはり菊枝はいた。
樋口と菊枝は結婚していたのだ。

牟田の推察通りだった、菊枝は和夫自殺事件の全てを話す。

和夫は菊枝の部屋の前で死んだのではなく
アパートの端の部屋に侵入し、天井裏をつたい
菊枝の部屋の押入れから姿を現したのだ。

そして、菊枝に容疑がかかるように
菊枝の部屋の中で青酸カリを飲んで死んだ。

菊枝は無線でアパートの近くで待機していた
樋口に助けを求めた。
樋口は菊枝が疑われないように
部屋から死体を運び出しドアの前に置いた。

樋口は刑事であることよりも菊枝を選んだ。
そして、刑事を辞めたのだ。
牟田は二人の話を信じ、信濃を後にした。


特に好きなシリーズではないのだが
前に1度見たこともあるし(相変わらずストーリーは忘れている)
資料からおおまかなあらすじは知ってはいたが
80年代前半の土曜ワイドは好きなので見てみました。


「牟田刑事官シリーズ」というと非常に地味なイメージがあるが
ところがどっこい1作目は結構エグかった。

通りに二人の少年がいて遊んでいるところからドラマははじまる。
一人がおもちゃのラッパで「ぽっぽっぽ ハトぽっぽ♪」と吹いている。

その音色をBGMにアパートに悪徳ブローカーの兄の姿が見える。
奥の部屋には弟がいてベッドには女が両手を縛られ
ガムテープで口を塞がれ身動きが取れない状態でいる。
唯一身動きがとれる両足で男を蹴とばすが
最後は抵抗むなしく服を切り裂かれ犯されてしまう。

事件の眼 牟田刑事官事件ファイル


この戸田卓三、和夫兄弟を演じた
頭師孝雄と頭師佳孝は実の兄弟。
役の上とはいえ、本当の兄のそばで女を犯す弟。

しかも、女の処女を奪っただけでは気が済まず
その後電話しまくったり、逃亡中なのに女をつけまわしたりと
女から嫌われ恨まれるというカッコ悪さぶり。


このキャスティングといきなりのレイプシーンで
のっけからビックリしてしまった。

エグすぎる始まり方だぜ、牟田さんよぉ。

牟田刑事官 小林桂樹

キャスティングを考えた人もスゴイが
受けた頭師兄弟もどんな気持ちだったんだろ。
弟の佳孝は『飛び出せ!青春』の柴田のイメージが強い。



またレイプをされた森下愛子(吉田拓郎の妻)だが
若い時は脱いでいたイメージが強くて
似たような顔でやはり若い時に脱いでいた
竹田かほりと印象がかぶる。


竹田かほりも甲斐よしひろと結婚したし
ミュージシャンの妻繋がりでもあるし。




またこの1作目のみ牟田の一人娘君恵が山咲千里なのだ。
2作目以降の君恵とはだいぶ印象が違う。

山咲千里

まだ顔が変わる前の山咲千里。
おっとりとした君恵を演じていました。

しかし、山咲千里のその後のあの顔の変化には驚いたものだ。


三枝成章

音楽を担当した三枝成章も若い!



小林桂樹は土曜ワイド劇場第1回目の
「時間よとまれ」で犯人役として出演していたし
7周年作品の1作目「結婚」でも
5人の女を手玉に取る結婚サギ師の役を演じていた。

牟田刑事官が長寿シリーズとなったので
土曜ワイド劇場で小林桂樹といえば
すっかり牟田刑事官のイメージとなってしまったが。



さて、今回「事件の眼」が放送されたことで
1983年10月は

1日 「寝台特急あかつき殺人事件」 
(西村京太郎のトラベルミステリー)

8日 「横溝正史の真珠郎」
(土ワイで小野寺昭が演じていた金田一耕助シリーズ)

15日 「事件の眼」
(牟田刑事官シリーズ)

22日 「京都殺人案内・刑事の娘を襲った悪徳サラ金」
(京都殺人案内シリーズ)

29日 「森村誠一の奔放の宴」

と、全て我が家のDVD作品が揃ってしまった。

ちなみに前年の1982年10月も
30日の「美談の団地心中」さえオンエアしてくれれば
全て揃うのだが・・・


シリーズものばっかりではなく、単発作品も放送して欲しい。

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