2017/05/13
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「殺しの連鎖反応・努力しないで出世した男」(1983年)フランスのブラックユーモアサスペンスのドラマ化

category - 土曜ワイド劇場
2017/ 05/ 13
                 
今では司会、ニュースキャスターのイメージが強い
関口宏だが、昔はしっかり俳優業もやっていた。


土曜ワイド劇場にも何作か出演していて
評価が高いのが主演した「殺しの連鎖反応」です。



●「社内結婚・殺しの連鎖反応
”上司の女房はいい女”」  1983年1月29日
原作: フレッド・カサック  『連鎖反応』
脚本: 窪田篤人
音楽: 田辺信一
監督: 降旗康男
制作: C.A.L
出演: 関口宏、新井春美、高沢順子、江原真二郎、
岸田森、小倉一郎、藤村有弘、弓恵子、野口元夫ほか



ワンマン社長高砂大造(野口元夫)が率いる
中堅商社の高砂商事は、上司が死ぬと直属の部下が
そのまま昇格するというユニークな社則で有名。


社内はアメリカの商社との提携をめぐり、
寺沢専務(江原真二郎)派と
村松常務(藤村有弘)派が対立していた。


石丸秀夫(関口宏)は、高砂商事の第一営業係長。
派閥争いには関心はないのだが
所属部課の関係から否応なしに
常務派に組み込まれていた。

石丸は、社内で美人と評判の
総務課の田島美和(新井春美)と婚約していたが
美和が独断で寺沢に仲人を頼んだことから
平凡なサラリーマン生活を送っていた
石丸の人生の歯車が狂い出してくる。


殺しの連鎖反応 関口宏




課内では裏切者呼ばわりをされ村八分状態になるし、
なんとなく関係を続けてきた愛人のホステス
由香(高沢順子)からは妊娠を告げられる。

殺しの連鎖反応 フレッド・カサック

そんな中、石丸は寺沢の妻道子(弓恵子)と部長の情事を目撃してしまう。

人生に行き詰った石丸の胸に
部下の小野和彦(小倉一郎)が言った
「今までにだれか人を殺したいと思ったことはありませんか?」
という言葉が重い響きを持ってきた。

ふと芽生えた殺意は、やがて会社をゆるがす殺人事件へと発展していく。




このドラマ前の年の1982年の春頃に放送予定だったが
1982年3月に藤村有弘が亡くなったことにより
放送を見送っていた。

しかし、1982年12月に岸田森も亡くなり、
二人への哀悼の意を込めて
翌月の1983年1月に敢えて放送に踏み切った。

劇中でも常務の藤村と、常務派の岸田がからむシーンもある。


原作はフレッド・カサックの『連鎖反応』



殺人交叉点 (創元推理文庫)の中に収録されています。


ブラックユーモアが冴えるサラリーマン・ミステリーで
そのあたりがいかにもフランス人らしい。

土曜ワイドではキャスティングこそ地味ですが
だからこそ余計に奇をてらった
上司が死ぬと部下がそのまま昇進する
ところてん方式のへんな社則がある設定も
違和感なくすんなりと受け入れられる。


美女シリーズでもセットのチープ感や
現実離れした奇抜なストーリーも
天知茂はじめ俳優陣や井上梅次の力量で
見事に何度見ても飽きない作品に仕上げている。


今回も私的にはシリアスコミカルなイメージがある
藤村有弘や、独特な不気味さを持ち
小柄ながらも存在感がある岸田森が
しっかりと脇を固めている。


現在のドラマなんかでみる
演技してますってな芝居じみた演技ではなく
設定がどうであれ自然と溶け込んで見える
演技をする昔の俳優陣は安心してみることができる。


藤村有弘は美女シリーズの
「黄金仮面」での執事役も良かったですね。
藤村有弘、岸田森も好きな役者です。


そして、ドラマも万事うまくいくかと思いきや
ラストはそうくるかという皮肉な終わり方だったと記憶してます。
意外性がありみどころ十分です。


「殺しの連鎖反応」は昔の土曜ワイド劇場が
好きなファンの間でもとても評価が高い作品です。

私も一度見ましたが、もう一度見たいです。



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