「息子殺し・エジプト短剣の謎」(1981年)の原作ロイ・ウインザーの『息子殺し』

土曜ワイド劇場で1981年に放送された
「息子殺し・エジプト短剣の謎」の原作を読了。





息子殺し—長編推理小説 (1980年) (カッパ・ノベルス)



著者のロイ・ウインザーは1912年生まれのアメリカ人。
ハーバード大学を卒業後、CBS放送などに勤めていた。

自作・演出の連続ドラマ『明日を探せ』が大ヒットして人気作家となる。

処女作『死体が歩いた』で1975年に
米国探偵作家クラブ最優秀賞を受賞している。

ちなみに『死体が歩いた』は、土ワイの「殺しシリーズ」の
3作目「女優殺し・霧の湖畔を死体が歩いた」でドラマ化されている。


『息子殺し』は、1976年7月に出版された探偵小説
『三つの殺人動機』(Three Motives for Murder)の全訳。
19章からなる構成を6章に大別し、
原作者了解の上で『息子殺し』という邦題に改められている。





さて、土曜ワイド劇場では「息子殺し」を
以下の内容でドラマ化しました。



●「息子殺し・エジプト短剣の謎」  1981年10月31日
原作: ロイ・ウィンザー  『息子殺し
脚本: 新藤兼人
音楽: 津島利章
監督: 斎藤武市
制作: 近代映画協会
出演: 愛川欽也、黒沢年男、名高達郎、蜷川有紀、
久保菜穂子、仲谷昇、丘さとみ、滝田裕介、
殿山泰司、根岸明美、井上昭文、諏訪圭一ほか


相田博士(愛川欽也)は考古学者で推理マニア。

息子殺し・エジプト短剣の謎


その相田が所用で歴史学者辺見(滝田裕介)の家を訪れ、
思いがけない出来事に遭遇した。

辺見の息子夏人(諏訪圭一)が父の収集品の
エジプト短剣で殺され、夏人の妹の婚約者
反津(名高達郎)に容疑が掛かる。

反津の師である相田が真相を探り出そうとするが、
第二、第三の殺人事件が起きる・・・。




■ロイ・ウインザー  『息子殺し』

☆おもな登場人物

スティーヴ・バーンズ・・・この物語の語り手。
30歳の大学の英文学助教授。


アイラ・コブ・・・バーンズの恩師で、作家であり私立探偵。

クウェンティン・ペンローズ・・・エジプト学者の大学教授。

ヴィヴィアン・ペンローズ・・・クウェンティンの妻。

サラ・ペンローズ・・・ペンローズ夫妻の娘で、バーンズの婚約者。

ネッド・ペンローズ・・・サラの兄。麻薬、賭博常習者。

ジョー・ラベラ・・・医師。

ミセス・アイクラー・・・ペンローズ家の家政婦。

エルザ・アイクラー・・・家政婦の娘。

フランク・アマト・・・ペンローズ家の庭師。

テレサ・アマト・・・フランクの妻。

エディー・スノー・・・警察署長。




バーンズはエジプト学者のペンローズ教授の娘サラと婚約した。
ペンローズ夫妻がお祝いに夕食に招待してくれたので
バーンズが夕方ペンローズ邸を訪れると
無人の居間でサラの兄・ネッドの死体を発見した。


バーンズは警察に通報し
警察署長のスノーが駆けつけた。


椅子に座っていたネッドの胸には
部屋にあったエジプト短剣が刺されていて、
そばのテーブルにはワイングラスが3つ残っていた。


その後の捜査で、ネッドは薬で眠らされてから
エジプト短剣で刺殺されたことが判明した。
ネッドは殺される前にペンローズ夫妻と
医師のラベラと4人でワインを飲んでいた。
グラスは4つなくてはならないのに、
現場には3つしか残されていなかった。
どうやら誰かがネッドが飲んだグラスを持ち帰ったようだ。


バーンズは恩師で私立探偵のアイラ・コブとともに
事件解明に乗り出す。



ネッドは、酒、女、麻薬・賭博で身を持ち崩していて
賭博のために多額の借金を負い
暗黒街で賭博場を経営しているチャンドラーから
追い回されていたり

アビーという娘を麻薬中毒にしてしまい
兄のベンからもひどく恨まれているなどの
トラブルもありペンローズ夫妻にとっては
悩みのたねだった。



素行の悪さから多くの人の恨みを買っていた。
それは、外部だけではなかった。



ネッドは家政婦のミセス・アイクラーの娘・エルザとも
いい仲になっていたがその後アビーと出会い
エルザを捨てるような形になってしまった。

ネッドたちとエルザは一緒に育ってきたようなもので
自然と二人が結ばれるならと周りも
歓迎していないわけではなかった。


この家政婦もまたネッドには良い感情を持っていなかった。
ネッドの葬儀の際にも冷酷な表情を浮かべていた。


また庭師のフランク・アマトも息子のトニーの
車の爆破事件のことで良い感情を持ってなさそうだった。

フランクは気が荒い性格なのか妻のテレサに
暴力をふるっていて夫婦仲は良くなかった。
テレサがフランクの大事にしていた母の形見の
指輪をネッドに鑑定してくれと渡してしまったからだった。

ネッドはその指輪を鑑定にはまわさず
質入れをしてしまっていたのだった。


テレサはフランクと結婚前に付き合っていた
男にひどい目にあわされて
その男の子どもを妊娠してしまい死産していた。
フランクはふとしたきっかけでそのことを知ってしまった。

そんなテレサを、ネッドは「美しい」といい
これまで夫からさんざんな扱いを受けてきた
テレサは年甲斐もなくネッドに惹かれていたのだ。


ペンローズ夫妻の友人で産科医のラベラ。
ネッドとサラを取り上げただけでなく
テレサの死産の際も面倒をみたりと
いろんな場面で善意の行為が明らかになる。

バーンズとコブが事件の謎を解こうとすると
ことごとくラベラにぶち当たるのだ。

ラベラはその昔、ヴィヴィアンに惚れていた。
ヴィヴィアンはペンローズ教授と結婚してしまったが
今でもヴィヴィアンを忘れられないようだ。

ネッドは金を工面するためならば
母のヴィヴィアンが死んでも構わないと
思っていたようだ。



果たして、ネッドを殺したのは誰なのか?

素行が悪い、根っからの悪党
ネッドにはたくさんの敵がいる。

直接的な恨みを持つものなのか
間接的な恨みをもつものなのか。


タイトルは「息子殺し」
これがなるほど、こういうことだったのか
そう思える内容になっている。

題名の直訳は「三つの殺人動機」だ。
この辺りも意識してみるとより面白くなる。


ネッドの悪党ぶりもルーツは
そこにあったのかという納得させられる終わり方だった。




さて、土曜ワイド劇場では

アイラ・コブを愛川欽也(相田古志郎)

スノー警察署長を黒沢年男(須田警部補)

バーンズを名高達郎(反津)

ペンローズ教授を滝田裕介(辺見)

妻のヴィヴィアンを久保菜穂子

ネッドを諏訪圭一(夏人)

という配役でドラマ化しました。



おそらく

娘のサラを蜷川有紀

医師のラベラを仲谷昇

庭師アマトが井上昭文じゃないかな?


原作では殺されたのはネッド・ペンローズだけだが
ドラマでは連続殺人となっていたようで
もしかしたら犯人も原作とは違っていたのかもしれない。



原作にない2つの殺人が加わることで
話がどう膨らんでいったのかとても気にかかる。



それと、ドラマでは相田と須田のコンビだが
原作ではバーンズとコブのコンビで
バーンズがワトソン役を担当しているので
須田のモデルとなったスノー署長はあまり登場しない。


必ずしも原作を忠実にドラマ化しているのかどうか
わからないのでドラマの方ももう一度見てみたい。
もう少ししか内容を覚えていないので。

エジプト短剣という独特な響きと、死体に突き刺さっていた短剣、
昭和のサスペンスでおなじみのフィルム撮影がもたらす
陰影に富んだちょっと湿った質感と雰囲気。
久保菜穂子が醸し出していた怪しさ位しか覚えていない。


辺見夫婦の滝田裕介も久保菜穂子も
仲谷昇も疑わしさ満載なメンツなので
原作通りの犯人なのか、オリジナルの
殺人も加えて意外な人物が犯人なのか
非常に気になるところです。


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