恐怖劇場アンバランス 第2話 「死を予告する女」

恐怖劇場アンバランスの第2回目の放送です。
ある日、突然見も知らぬ女に死を予告されるというストーリー。

2016年にお亡くなりになった、演出家の蜷川幸雄が主演してます。



■ 「死を予告する女」  1973年1月15日

脚本: 小山内美江子
音楽: 冨田勲
監修: 円谷英二
監督: 藤田敏八
制作: 円谷プロダクション/フジテレビ


死を予告する女


作詞家の坂巻(蜷川幸雄)には内縁関係の和恵(藤田佳子)と娘がいる。
しかし、坂巻は籍も入れておらず、和恵が子供を身ごもったときも
産みたければ勝手に産めばいいが俺は知らんというスタンス。
和恵には苦しい時代に世話になったが、だからといって縛られたくはない。



その娘が危篤になり、和恵は病院で祈るようにしていた。
和恵はあまりの出来事に坂巻に電話するが
坂巻は相棒の作曲家久保(財津一郎)や
部長の西田(名古屋章)たちとレコーディングの真っ最中でそれどころではない。



レコーディング自体も気が進むものでなかったし
その上に女房気取りの和恵から認めてはいない
子供のことで電話が入りっぱなしの1日。
夜の10時頃、レコーディングが終わると珍しくまっすぐと帰宅した。



家へ帰るときに乗ったタクシーで運転手が
ニュースになっていた蛇が飼育箱ごと行方不明になった話題をだす。
静かにしてほしい時にどうでもいいことを
しつこく話され不機嫌さが増してくる。


坂巻がマンションの部屋の前まで来ると
ドアの下の隙間に蛇のようなものが見えて中へ入っていった。
ドアを開けると、そこにはドアチェーンが落ちていた。



死を予告する女 蜷川幸雄


部屋に入ると早速シャワーを浴びようとお湯を出す。
そして鏡を通して、見知らぬ女(楠侑子)がソファに座っていることに気づく。



恐怖劇場アンバランス「死を予告する女」

女は黒い服を着ていて
「あなたは明日の夜、12時13分にお亡くなりになります。
あと、26時間に少し足りませんが。」と
突然、坂巻の死を予告してきた。




ドアチェーンが壊れていたことから、強引に侵入したことに怒りを覚え
俺が戻る前に帰れと言い捨てシャワーの栓を開けたことも忘れ
部屋を飛び出し、むしゃくしゃした気持ちのまま行きつけのクラブへ向かう。


サンレモへ行くとママ(荒砂ゆき)が迎えてくれた。
ふと気づくと、奥のテーブルにさっき部屋にいた黒衣の女が
座っていて坂巻を見ている。

ニューフェイスのイザワ マリコだという。

坂巻は先ほどの出来事をママに話し、再び別の店へ向かう。

そこには、先ほど別れたばかりの久保がいた。

恐怖劇場アンバランス「死を予告する女」


坂巻が久保の席まで行くと、久保の隣にまたあの女がいた。

坂巻はこの女はさっきは、自分の部屋にいて、
その後はサンレモにという風に自分につきまとっていると話す。


久保の話しでは女はヨシカワ ヒロミだという。
そして、ヨシカワ ヒロミはさっきからずっと久保と一緒にいたのだという。
同一人物のはずなのに、同時刻に別の場所に存在する謎の女。

久保は坂巻にもヨシカワ ヒロミを紹介するつもりでいて
すすめられるまま歌を歌う。
しつこくつきまとってくる女に不快感がつのり、
坂巻は何故か久保の前から女を店から連れ出すと
そのまま1夜をともにしてしまう。

ベッドで抱き合いながら女の鎖骨付近にキスマークがあることに気づく。


翌朝、目が覚めた坂巻は、隣にいるはずの女の様子に違和感を覚える。
隣の枕にある女の長い髪の毛、しかし布団をめくると髪だけで女は姿を消していた。
あの女の体は冷たかった、まるで死神のようだ。


坂巻はその足で娘のいる病室へ行く。
和恵に女を使ってへんな真似はするなと怒りをぶつけるが
和恵はなんのことだかわからない。
坂巻はベッドサイドに飾られていた自分の写真立を持ち帰る。


帰り道、坂巻はまたしてもあの女を見つけた。

恐怖劇場アンバランス「死を予告する女」

女は、「あなたは夜の12時13分に蛇に殺される」と宣告する。

道路を1台の車が走って来た。
とっさに坂巻は女の体を押す。
しかし、車が女の体をはねたはずなのに女の体は消えていた。
残っていたのはガラスにヒビが入った
さっきの坂巻の写真立だった。



恐怖劇場アンバランス「死を予告する女」蜷川幸雄


それは、まるで遺影のようになっていて不吉だ。
だんだん、怒りより恐怖を感じてきた。


坂巻はこのことを久保に話す。
あまりにばかげた話で相手にしなかった久保だが
一応西田にも経緯を伝えることにした。


心配したふたりは坂巻のそばにいてやることにした。
坂巻のマンションで3人で過ごすが
ノイローゼ状態の坂巻は外へ行きたいといい
サンレモへ行くことにした。

すでにイザワ マリコはママに辞めさせられていていなかった。

ママにイザワ マリコの住所と電話番号を聞き出す。


恐怖劇場アンバランス「死を予告する女」

その場からその場所へ電話をする坂巻。
聞こえてきたのは、あの日女が歌った歌声だった。

その後、久保がヨシカワ ヒロミの部屋に電話をする。
同じ歌声が聞こえ、それまで信じなかった久保も気味が悪くなる。


坂巻は二人の制止も振り払いイザワ マリコの家へ行くという。
ふたりも一緒に行くことにした。

家の近くまで来て、車を降り、教えられた住所へ向かうと
そこは墓場だった!


怖くなった3人は車に向かって走り出し
坂巻のマンションへ戻った。


しばらくすると、ドアホンがなった。
おそるおそる久保がドアを開けると
そこには黒い服を着た和恵が立っていた。

久保は奥さんが来たよと、和恵を部屋に招き入れる。

さすがに、精神的に追い詰められ恐怖に脅えた坂巻は
以前のように和恵をつっぱねるだけの気力はなかった。

これまでのことを和恵にも話すが
やはり和恵はそんな女を知らないという。


久保がラジオをつけると、部屋にある時計が狂っていて
時間を12時に合わせた。
すると、あの行方不明になっていた蛇が捕まったという
ニュースが飛び込んできた。


あの蛇が坂巻の命を狙うと思っていた3人は大喜びする。
蛇が捕まったことで、安堵から泣き出しそうになる坂巻。
久保も西田も泣き笑いの状態でこれで危機は去ったと安堵する。


すると、和恵は坂巻にもしものことがあったなら
それは自分のせいかもしれないと話す。


娘が危なくなったときに、母として
この子の命を救えるなら私の命でもなんでも
持って行ってくれと祈ったという。

西田はじゃぁ引き換えに坂巻の命を持っていこうというのか
ばかげてるとつぶやく。


坂巻がふと和恵に目をやると、いつの間にか
手にチェーンが巻き付けられていてた。
さらに和恵の鎖骨付近にあの女と同じキスマークがあった。



死を予告する女

それに気が付くと、和恵はこれまで見せたこともない
意味ありげな微笑を浮かべた。




ハッと驚いた坂巻が窓ガラスに見たものは
あの女の姿だった。


坂巻は、悲鳴を上げながら飛び上がると後ずさりした。
そして、壁にぶち当たると、上に載せてあった
ロウソクの燭台が落下してきて坂巻の首に突き刺さる。

死を予告する女 蜷川幸雄


久保は「ヘビだ。」と言った。
ロウソクの燭台には蛇の飾りがされていたのだ。

久保が「奥さんは?」といい、西田が後ろを振り返ると
ソファに座っていたはずの和恵が消えていた。

訪れた静寂。
12時13分の出来事だった。

そして、電話が鳴った。

久保がおそるおそる受話器を上げると
聞こえてきたのはあの女の歌声。





見も知らぬ女から、いきなり死を予告されるという不条理なドラマ。

演出家のイメージが強い蜷川幸雄ですが
70年代位までは俳優として活躍してたようで
古いドラマを見ているとよく出演作に遭遇します。


なんでも演技力にダメ出しされたことから
演出家1本にしたということですが
今回の役は自分のことしか考えない身勝手な男が
死の恐怖に脅えていく姿を熱演していて
俳優としてもなかなかのように感じます。


ただ演出家としてあれだけ名を馳せたので
1本に絞ったことは正解だったんでしょうね。



アンバランス第1話の「木乃伊(みいら)の恋」はヘンテコドラマでしたが、
こちらは小山内美江子のオリジナル脚本で普通に面白いドラマです。
監督も藤田敏八で結構豪華なメンツが揃っています。



まぁ「木乃伊(みいら)の恋」同様、アンバランスで奇異に感じたのは
第4話の「仮面の墓場」くらいですかね。

「死を予告する女」や次の西村京太郎原作の
「殺しのゲーム」なんかは単純に楽しめる内容となってますね。


これ面白いなぁとおもったのは、主人公に起こる不可解な展開が
主人公だけでなくまわりの友人たちも共有していたこと。

最初はばかげていると相手にしなかったのが
本当の話しなんだとラスト前に二人も知ることになるんですよね。


はじめは和服姿だった内縁の妻が、
最後にはあの女と同じ黒の洋服姿で登場する。


時間と空間を超越し、同時刻に複数の場所に
姿を現す黒衣の女。
その死神が予告した、あなたはヘビに殺されるという死の宣告。

しかし、予告時間の前にヘビは捕まり
最後どうなるんだろうと思っていると
ヘビはロウソクの燭台に飾りとして巻き付いていた。

これまで当たり前のように部屋の装飾の1部として置かれていた燭台。
特に意識もすることのなかった置物が
その時間に落下してきて予告は実際の出来事となってしまう。


なまじ知らなければあれほどの恐怖は味わわずに済んだものの
死までの26時間弱いいようのない恐れを感じたまま過ごすことになるのである。
同じ死ぬにしても、なんともコクな死に方だ。



和恵の本心は知る由もないが、苦労時代を支え
ふたりの子供まであるというのに
わずかな金だけ仕送りをし見捨てたも同然で過ごす。
娘の命と引き換えに・・だったら自業自得ということか。




坂巻が死んだあと、娘は助かったのでしょうか。



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