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バベルの塔展@東京都美術館 思ったより混雑していた - 2017.06.10 Sat

東京都美術館で行われている「バベルの塔展」へ行ってきました。


バベルの塔展 東京都美術館


かなり前から楽しみにしていたこの美術展。
開催をしったのはもうずいぶん前なので
時が立つのは早いと実感してしまいました。


バベルの塔展

開館してすぐに行く予定だったんですが、いろいろとあって
開館1時間後に着きました。

さすがに入場規制はなかったものの
平日の午前中なのに館内は予想以上の人でした。

激混みではありませんが、うまく回らないと時間が掛かる
じっくりと鑑賞できないといったかんじでしょうか。


地下フロアはネーデルランドの彫刻や
15,6世紀頃の絵画で終わります。


そして、1Fへ行くとようやっと今回のみどころ
ボスとブリューゲルの版画が展示されます。


世界に25点程しか現存する油彩画がないとされる
奇想の画家ヒエロニムス・ボスの貴重な2点が展示されています。

やはりボス目当てで来た人が多く、これだけ見れれば満足という声も
会場内でチラホラ聞こえてきます。

私もボスとバベルの塔がお目当てでしたので
みな考えることは同じですね。


地下に作品がギュッと並んでいたこともあり
この辺りまで来るとちょっと疲労感を感じてきますが
ここからが本番なのでゆっくりと見ていく事にしました。


さすがにボスの2点は人だかりが多くなってきました。


ヒエロニムス・ボス 放浪者

≪放浪者(行商人)≫ ヒエロニムス・ボス 1500年頃

ひとりの行商人が歩いています。
背後に見える建物には、水差しが掛けられ
白鳥の看板が出ていることからも娼家であることがわかります。

行商人は片足に短いブーツ、もう一方につっかけと
膝に穴が開いた衣服を身に着けていて
とても貧しい生活であることが伺われる。

通り過ぎる時に娼家を見る目は明らかに
後ろ髪をひかれているのがわかる。

籠にぶるさがっている猫の毛と酌は商品のようです。

木の上からは、悪徳と知恵の象徴であるフクロウが
商人の様子を見下ろしています。




ヒエロニムス・ボス 聖クリストフォロス

≪聖クリストフォロス≫ ヒエロニムス・ボス 1500年頃


クリストフォロスとはキリストをかつぐ者です。

巨人レプロプスは小さな男児を背負っていますがそれはどんどん重くなっていきます。
それは、世界と世界の創造者キリストを背負っていたからです。

幼児がキリストである証拠に、持っている杖から芽が出ています。
魚から出ている血は、キリストが磔になるという暗示です。


その他は、ボスの肖像画や、模倣した作品などがありました。

ボスといえば去年の「プラド美術館展」にも
<愚者の石の除去>が展示されていました。
あれもなかなか良い展覧会でした。
こちらではピーテル・ブリューゲル1世の息子の<バベルの塔の建設>もありました。






今回のボスの作品は奇想天外な部分が抑えられているので
ボスが他の芸術家たちに与えた影響は「ボス・リバイバル」として
他の画家がボスの作品を模写、模倣したもので味わえるかと思います。
奇想の世界、奇抜なキャラクターたちが目を楽しませてくれます。
ユニークな空想世界と発想は四角い頭をまぁるくしてくれますよ。




ボス関係が終わると、ブリューゲル1世の版画が多数展示されています。

<野ウサギ狩>という作品は、彫版師に任せずに
ブリューゲル自らが彫版した唯一の作品です。


大きな魚は小さな魚を食う

≪大きな魚は小さな魚を食う≫ ピーテル・ブリューゲル1世 1557年


魚の部分だけの画像です。
弱肉強食・・・当たり前のことなんですが、これ何故か気に入りましたね。
やはり単純なだけに誰でも印象に残るのか
グッズ売り場にはフィギュアもありました。

その他版画は<ムール貝>など、細かいところに
おもしろさ、奇抜さが見えるものが目に残りました。

版画のコーナーは、天井から版画をスクリーンに
印刷したものが垂れ下がっているので
細かい版画が見にくい方は拡大版も合わせてみると良いと思います。




いよいよ、2階は最後のコーナーで今回の展覧会の名前になっている
「バベルの塔」が展示されています。


まず入るとすぐに丸みを帯びた壁に
バベルの塔を拡大した部分が描かれていました。

小さな絵なので拡大してみることで
この絵の緻密さがより理解できます。


バベルの塔 ピーテル・ブリューゲル1世

≪バベルの塔≫ ピーテル・ブリューゲル1世 1568年頃


”バベルの塔”とは旧約聖書の「創世記」の中に登場する巨大な塔のことです。

その昔、人間は皆、同じ言語で話しシンアルの地に住み着いた。
彼らはレンガを使って天まで届く塔を作ろうとした。
主は人類の神への挑戦とみて降臨すると、
人々が同じ言葉を話すからこのようなことになるので
彼らの言語を混乱させてお互いの言葉がわからないようにしてしまう。
人間たちは言葉を混乱(バラル)させられ、塔の建設をやめて世界各地へ散っていった。
この町はバベルと呼ばれた。




今回来日したのはボイマンス美術館所蔵のものなので
小さいほうのバベルの塔になります。

ウィーン美術史美術館が持っている大きなバベルの塔よりも小さくて
ウィーンの方が「大バベル」、ボイマンスの方は「小バベル」と呼ばれています。


二つの違いはサイズだけではなくて、1563年頃の大バベルと
1568年頃の小バベルでは描かれている塔にも大きな違いが見て取れます。

大バベルの方は建築中の建物自体が白っぽく完成にはまだまだといった感じですが
小バベルの方は建物がずっと整えられて高さも出てきて
大バベルより建築が進んでいるのがわかります。

建物も背景も鮮やかでくっきりとしていて、洗練された印象があった。
塔もより手前に配置されています。


他にはブリューゲル以前に描かれたバベルの塔との比較もあります。


鑑賞が終わって出口を出るとこんなものがありました。


バベルの塔展

撮影可能スペース。
大きな魚は小さな魚を食べるというやつですね。
魚の足のニョキニョキが気持ち悪い。


バベルの塔展

記念撮影のコーナー。
バベルの塔が推定およそ510Mで
比較として東京タワー333mと
通天閣108mがかかれていました。


そのそばにはバベルの塔と東京タワー展望台とのコラボの
スタンプラリーのコーナーがありました。
私もせっかくなのでスタンプを押してきました。

スタンプラリー


ボスやブリューゲル以外でも細かいところを拾ってきたのですが
今回はみどころのピックアップのみにします。




ブリューゲル展


東京都美術館では来年1月からブリューゲル展を行うようです。
一族とあるので親子の作品が出るようですね。
多分行くことになるかなと思っています。


この日は気温も暑くなく、晴れていて外が気持ちよかった。

アルチンボルド展 国立西洋美術館

近くの国立西洋美術館では6/20からアルチンボルド展が始まります。
こちらもユニークで開催を知ったときから行きたいなと思っている展覧会です。


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