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「松本清張の白い闇・十和田湖偽装心中」  (1980年) - 2017.06.20 Tue

こちら原作が改変されていたけど、原作よりも面白かった。


●「松本清張の白い闇・十和田湖偽装心中」  1980年12月6日
原作: 松本清張 『白い闇』  顔・白い闇 収録
脚本: 柴英三郎
音楽: 菅野光亮
監督: 野村孝
制作: 大映テレビ
出演: 音無美紀子、速水亮、津川雅彦、下川辰平、
横山リエ、賀原夏子、池波志乃、小野武彦ほか



白い闇・十和田湖偽装心中



小関信子(音無美紀子)は、不動産屋を経営する夫精一(津川雅彦)、
姑の初子(賀原夏子)と3人で暮らしていた。
精一は北海道の新規案件のためパンフレットのデザインを
従兄弟の高瀬俊吉(速水亮)に依頼することになり
俊吉が精一の家にやって来た。



たたき上げで勢力旺盛な精一と違い
俊吉は一流商社のデザイナーで性格も対照的だった。
初子は俊吉のことをなぜか快く思っていない。
それまで小関家寄り付きもしなかったのに
よく来るようになったのは信子と結婚してからだと話す。


白い闇・十和田湖偽装心中


精一も俊吉が信子に心を寄せていることはわかっていた。
それを信子も気が付いているだろうが、
信子は自分を愛しているという自信があった。



その晩、俊吉は精一夫婦の家に泊まることになった。
俊吉が隣の部屋に寝ているのも気にせず、精一は信子を求めてきた。
気配を察した俊吉は、精一の家を飛び出すと馴染みのバーへ行った。


ホステスのユリ(池波志乃)がひとりいただけで
そのままふたりはユリの家へ行く。


白い闇 池波志乃

ユリは同僚の田所常子(横山エリ)が俊吉と付き合っていたと思っていて
俊吉に自分は常子と違って結婚は求めないと迫ってくるが
俊吉はユリを振り切って帰ってきてしまう。



精一は北海道へ出張に行くことになった。
信子は妊娠したことがわかり早くそれを伝えようと
空港まで急きょ精一を見送りに行くことにした。

精一はどこかへ電話していて、足元には北海道の地主に渡すという土産袋があった。
信子が精一に妊娠を告げると、性格的に大喜びしそうな精一だが複雑な表情だった。
それでも子供が出来たことを喜んでくれ、信子は早く帰ってくるように言って見送った。


その後、精一はいつまで経っても帰ってこなかった。
不安に思った信子が北海道へ電話すると
そこはもう10日も前に発っていたという。
初子にそのことを話すが、心配していない様子で取り合ってくれない。



白い闇・十和田湖偽装心中

信子は出来上がったパンフレットを渡しに俊吉の会社へ行った。
精一が行方不明になっていることも告げる。
心当たりを聞くが、俊吉は自分は何も知らないという。


翌日、信子の元を俊吉が訪れる。
やはり、俊吉は精一の行方について心当たりがあったのだ。


俊吉は、精一には女がいたのだという。
それが、田所常子で新宿のバーにいたが、今は青森へ引っ越したと話す。
常子から精一あての手紙の取次は俊一が協力していて
常子から精一に来た最後の手紙を見せてくれた。

そこには、常子が精一への思いと、一緒になれなければ死を覚悟していることが書かれていた。
信子は早速青森の常子の住所を訪ねることにした。


常子は精一との関係を認めたが、精一はいないという。
部屋に通された信子は、精一が持っていた土産袋が置いてあることに気づいた。
常子は精一が女房はいとこの方が好きなんだと話していたといい
自分には精一しかいないという。



結局、精一がどこにいるかはわからないまま
羽田空港に到着した信子を俊吉が迎えに来ててくれた。
俊吉は今度は自分が常子のところへ行ってみるという。
心労が重なった信子は腹痛を訴えて、運ばれた病院で流産してしまった。

知らせを受けた初子が来て、俊吉から精一に女がいたことを聞かされた。
だが自分より先に精一たちのことを知っていたことが面白くない。


一週間後・・・


青森から帰った俊吉が信子のもとへやって来た。

俊吉は3泊して何度も常子のアパートに行ってみたが2人には会えなかった。
信子が青森へ行った日、二人が連れだって出ていったのを目撃していた人がいる。
初子はもしものことがあったらと警察へ捜索願を出すことを提案し届け出た。
信子は俊吉に初子が二人の仲をよく思っていないから
会うのはよして電話連絡だけにしようという。
信子は俊吉に心が傾いてる自分に恐くなってきていた。


それから2か月後、精一の捜査はなんの進展もなかった。

信子は気が進まなかったが、親類の結婚式があり
初子と二人で会場へ向かう。
俊吉も出席していて、式が終わったあと
お茶をすることになった。


白い闇 音無美紀子

信子は不動産屋を辞めようと思っていることを伝える。
夫が女を作ったり出張した時も自分の写真を置いていったりと
自分勝手な仕打ちに不在の間店を切り盛りしているのが馬鹿らしくなった。
俊吉は信子を飲みに誘い、寄った俊吉は信子の家へ行き
ふたりはその晩関係を持ってしまう。


警察から常子が死体で見つかったと連絡が入り
信子と俊吉は署まで出向く。
刑事が言うのには十和田湖近くの林で見つかり
死後約2か月ほどで、青酸系の毒物を飲んだらしい。
依然として精一の行方はわからない。


白い闇・十和田湖偽装心中

常子の兄で元宮城県警の刑事・白木淳一(下川辰平)も来ていて
長らく音信不通だった常子から1か月ほど前に手紙が来て
アパートへ行ったものの10日前に家を出たきりだった。
それから、ずっと妹を探し続けていたのだと話す。


そして、警察から引き揚げてきた信子の家を白木が訪れた。
白木は、警察では言いにくかったことがあるといい
十和田湖で精一と若い男が連れだって歩いている姿を目撃したものがあるという。
若い男の特徴がどうも俊吉と一致しているようだった。
しかも目撃された日は、俊吉が青森へ行った日と一致する。



信子はたまらず、俊吉に会って直接確かめることにした。
俊吉は十和田へは行ってないし、精一にも会ってないと否定した。
安心した信子は、白木の宿泊先へこのことを知らせた。
白木はもうひとつ知らせたいことがあると信子を新宿へ呼び出した。


白木は常子が勤めていたバーに信子を連れていく。
ユリの話しでは俊吉が常連客でその後精一を連れてくるようになった。



白い闇・十和田湖偽装心中

常子は最初俊吉に惚れていたが
俊吉に好きな女がいるとわかると精一に乗り換え、
惚れっぽい常子は精一に夢中になってしまった。
ユリは俊吉と常子は1度や2度は関係をもっていたのではないかと話す。

信子は店を飛び出すとその足で、俊吉のマンションに向かった。
常子との仲を問いただすが、俊吉は常子との関係を否定した。


白い闇・十和田湖偽装心中

ただ、精一に常子を紹介してしまい、あのような事になったことは後悔していた。



白い闇・十和田湖偽装心中

信子が帰宅すると、白木がいた。
白木はやはり俊吉が十和田で目撃された若い男ではないかという。
信子と俊吉に一緒に十和田に来てほしいと誘いに来たのだ。

元刑事の白木のカンでは、おそらく精一は俊吉によって
十和田湖に沈められたのではないかという。
信子はまさかと思い反論したが
昔から俊吉を知っている初子は
俊吉が欲しいと思ったものは必ず手にしてきた。
あんただってそれは心当たりがあるでしょうと
信子と俊吉の仲が進展したのを確信した様子だった。

信子は俊吉を罠にかけるようで嫌だったが
白木が警察は常子の死を心中を装った他殺としてみており
やがては俊吉の存在も捜査線上に上がってくるという。



白い闇・十和田湖偽装心中

信子は俊吉を誘いと十和田へやって来た。
同じ宿に宿泊する二人だが、俊吉が自分の部屋に帰ると
信子にひとりで派出所に来るように白木から呼び出しがかかる。
部屋を出ようとしたところ、ロビーで俊吉がどこかへ電話している姿を見た。


派出所に着くと、白木が「SO」のイニシャルが入ったハンカチを見せ
信子は精一のものであることを確認した。
それは、地元の消防団員が釣りをしている時に
針にかかって引き上げたもので
行方不明の手配書の人物とイニシャルが同じだからと届け出たものだった。

精一が若い男と連れ立っているのを目撃された日
十和田署から拳銃が1丁盗まれ、
翌朝この付近で銃声が聞こえたということも判明した。


俊吉が精一を殺したという証拠がないので
明日の朝、俊吉を誘い出してボートで湖に出て
ハンカチを拾ったふりをして反応を見て欲しいといい
持っていたハンカチを信子に握らせる。

白い闇・十和田湖偽装心中

濃い霧が出ている時間帯なので、白木はその向こうで待機しているという。


旅館へ帰った信子は、俊吉を疑う気持ちと信じたいという
気持ちが絡み合い苦しむ。
決心した信子は俊吉の部屋に行き
ここで寝かせて欲しいという。
そして、あなたが例え犯人でも構わないと言い放つ。


翌朝、白木の指示通り、二人でボートに乗り
ハンカチを拾ったふりをした。


すると、濃霧の向こうから白木がボートで近寄って来た。
まだ俊吉の反応を見ていないと信子が言うと
白木は自分は別の目的で二人にここへ来てもらったのだという。


精一殺しの罪を白木に問いただされ
逃げられないと思った俊吉が信子を射殺し
自分も撃って心中する。

白木は精一殺しの罪を俊吉にかぶせて
ふたりを心中に見せかけて殺そうとしたのだ。


常子はいつも男に縋りついて生きる女で
そのたびに男に裏切られてきた。
そんな常子が最後に心中しようとした相手も
常子を見殺しにして自分は逃げてしまった。


白木は精一の消息をつかみ接触していた。
十和田湖でボートに乗ったとき精一をなじったが
逆に精一は白木に襲い掛かって来た。
そこで、持っていた拳銃で精一を撃ち殺した。
白木の殺意も否定できず、だからこそ予め銃を用意していた。


そこへ白い闇の向こうから、警察がボートで3人に近づいてきた。



白い闇・十和田湖偽装心中


信子は昨夜、それこそ心中するつもりで俊吉に全てを打ち明けた。
絶対にやってないという俊吉の言葉を信じた。
俊吉は十和田署と連絡を取っていたので
そんなハンカチが届けられた事実がないことを見抜いていた。

そうした時に、白木の正体が見えてきたのだ。


全てが終わり、ふたりは十和田湖を後にした。










以前も書きましたが、ドラマ版では白木を犯人にしてて面白かったです。
原作では俊吉が犯人なんですが。
最後の場面は同じだけど、ボートに乗った俊吉は
信子の計画を見抜いていて引っかかったフリをしながら
心中しようとしたところ、霧の向こうから打ち合わせ通り白木がボートでやってくる。



太陽にほえろ!の長さんが元宮城県警の刑事ということで
途中ヒロインと新宿西口の地下階段の前で待ち合わせるのですが
そのあたりも太陽にほえろ!を思い出させてくれる。


さらには、よく出てくる歌舞伎町のらせん階段がある
クラブが集まったビルも登場するし
「太陽にほえろ!」とちょこっとだけかぶって見えてしまった。



この翌年の秋にも松本清張の「三峡の章」にも音無美紀子が出てて
こちらもみちのく温泉で起こった夫と妹の心中事件ということで
どっちがどっちだかごっちゃになりそうです。



こちらはアイキャッチ付きのものを取り直したのですが
しょっぱなからいきなりのベッドシーン。
最初にみたやつはアイキャッチなしで普通にスタートしてたんで、
取り直したのを見たときはちょっと面喰いました。
いきなりあえぎかよ!みたいな。


脂ギッシュな夫に津川雅彦、優男に速水亮というのも良かった。


菅野光亮の哀しくて切ないBGMが随所に効いているんですよね。
最後はハッピーエンドのような形で終わるんですが
こういうぬるくないハッピーエンドはいいですね。



その後のゆるさが見えるシリーズもののハッピーエンドみたいのは
私的には好みではないんですが、この時代のは全然OKです。



土ワイ以前にも何度もドラマ化されていますが
その中でTBSで1977年に「東芝日曜劇場」で放送された
吉永小百合と草刈正雄のが数年前に再放送されていたので見たけど
豪華キャストの割にはあまり面白くなかったなぁ。


こっちのコテコテした方が、好みに合っているからか良かったです。





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