「密会の宿殺人事件Ⅱ・消し忘れたビデオの女」(1986年)土曜ワイド劇場 松尾嘉代&森本レオ版

1984年から約10年間に渡り8本制作された「密会の宿」シリーズ。
その第2作目「消し忘れたビデオの女」



●「密会の宿殺人事件・消し忘れたビデオの女」  1986年3月29日
原作: 佐野洋   『高すぎた代償
脚本: 猪又憲吾
音楽: 羽田健太郎
監督: 吉川一義
制作: 東映
出演: 松尾嘉代、森本レオ、佳那晃子、
中山仁、友里千賀子、野村昭子ほか


密会の宿 松尾嘉代



桑野厚子(松尾嘉代)は和風連れ込み旅館”くわの”を経営している。
くわのには従業員ののり子(野村昭子)がいて
厚子の亡夫の部下だった久保隆(森本レオ)は作家志望で
厚子とは公にしてないが愛人関係にありくわのに居候をしている。
隆はのぞき趣味があり、隣室の情事をビデオカメラで隠し撮りをしては悦に入っていた。



ある夜、くわのに婦人服メーカー・ロリエの部長
大曽根健次(中山仁)の妻(三浦真弓)が
大曽根の秘書若槻(星正人)に、くわのが割烹料理屋だとだまされて連れ込まれた。
若槻は部長の命令でそうしたといい、大曽根夫人はすぐにくわのを飛び出した。


大曽根は夫人と若槻がくわのから出てくる写真が
何者かから送られてきたと言い妻に離婚を言い渡す。
夫人はロリエの社長赤羽与一(清水章吾)の妹で
ロリエではクーデター計画があり社長が失脚しそうになっていて
社長の妹と結婚している大曽根は社長派から離脱したがっていたのだ。


一方、くわのでは隆の盗撮がが続いていた。
そんなある日、若槻がグリーンのコートを着た女を同伴してやって来た。
隆はすぐに男が若槻であることがわかるが、
女の顔は見えなかったものの前回とは別人であることはわかった。
女は若槻に缶コーヒーを渡し部屋を出ると、それを飲んだ若槻が死亡した。
慌てた隆は厚子にこのことを話し、ビデオの盗撮がばれてしまった。


その直後、若槻の恋人キミコがビルから飛び降り自殺をした。
キミコはビデオで見た女と同じグリーンのコートを着ていた。

若槻の通夜で厚子はロリエの社員野瀬フミコ(佳那晃子)と
高見左知子(友里千賀子)が若槻と夫人との噂があり
キミコが無理心中を図ったのではないかと話しているのを立ち聞きした。



厚子と隆は探偵事務所の名刺を作り事件の真相を突き止めようとする。
隆はロリエの前で野瀬フミコを捕まえて詳しい事情を聞き出そうとするが
左知子が野瀬と名乗ったことにより人違いをしたまま
喫茶店に連れ出して話を聞くことに成功した。


左知子も若槻とキミコが無理心中したということには疑問を持っていた。
以前若槻と大曽根夫人に噂があることをキミコにはなしたが動揺してなかったからだ。


厚子と隆はその後夫人や大曽根に直接あい
調査を進めていく。
その過程で隆は左知子を野瀬フミコと人違いしてたことに気が付き
隆と左知子はお互いに本当のことを話そうと
ざっくばらんに話をし若槻が殺害された日のビデオテープに
映っている女を左知子に見てもらうことにした。

ラブホテルで左知子はそのテープを見たが
やはり誰だかわからないという。
実は、左知子は以前若槻と付き合っていたのだが
キミコに奪われてしまっていたのだ。
左知子は若槻と夫人がくわのへ行った日も
後をつけていてくわのの前にいたが
あの写真を撮影したのは自分ではないと話す。

そのまま、成り行きで隆は左知子と関係してしまい
厚子は隆が浮気したのではないかと疑う。
厚子は隆の最初の話しで、左知子を野瀬フミコと勘違いしたまま
ロリエの社員寮へ行き野瀬の表札がかかった部屋を訪ねる。


密会の宿

そこにいたのは、地味でいかにも不器用そうな女だった。
厚子は隆の義理の姉を装いふたりの関係を確かめようとするが
心当たりのないフミコがオロオロしていると
隣の部屋でこの会話を聞いていた左知子が本当のことを話しにやって来た。

厚子がフミコの家を後にしたとき雨が降ってきた。
フミコが傘を貸してやろうとドアも閉めないまま
厚子のあとを追ってきて傘を貸しバス停まで送ってやる。


戻ってきた厚子は義理の姉に扮して左知子のところへ
行ったことを隆に話したため隆の浮気がばれる。

その後、くわのにフミコから左知子が酔って
川に落ちて死んだという電話が入った。
左知子の通夜の晩、隆宛に左知子から1通の手紙が届いた。
中には荷物預かりの時の半券が入っていた。


厚子と隆はニセの委任状を作り代理人を装って
預けてあった荷物を引き上げる。
中に入っていたのはグリーンのコートだった。


預けていたのはフミコだった。



フミコは10年前、大曽根と付き合っていたが
大曽根に社長の妹の縁談が持ち上がり身を引いていた。
フミコは大曽根に結婚を迫り、極秘に教会で式を挙げようとしていた。
そこへ真相を知った厚子と隆がやって来た。

密会の宿

全てはフミコの犯行だった。
だが、大曽根もそれを知りながらも自分に利益がもたらされるために黙認していた。


若槻をつかって夫人をくわのに連れ込み
それをフミコが写真にとった。
若槻とキミコはフミコを恐喝してきた。
フミコはキミコがグリーンのコートが好きでよく着ていることに目をつけ
キミコと同じ髪型のカツラをつくり、若槻をくわのに呼び出して殺害し
グリーンのコートを荷物預かり所に預けた後
ビルの屋上に呼び出していたキミコを突き落とした。

左知子は隆からビデオテープを見せられて
グリーンのコートを着た女の正体がフミコではないかと思い始めた。
厚子がフミコの部屋にやって来た日、
傘を貸そうとドアを開けたまま厚子を追いかけていったので
その隙には左知子はフミコの部屋からコートを探そうとした。
コートは見つからなかったが例の半券を手にした。
左知子はその半券の解明をして欲しいと隆に託し
半券はフミコの部屋にあったことを記した。


それに気が付いたフミコは半券を返してくれた
左知子に迫ったとき、酔っていた左知子は川に転落してしまったというのが真相だった。





ドラマの内容自体はありがちな内容で
佳那晃子がやたらと地味なOLを演じていて
不自然な事から犯人の見当はついてしまう。


しかし、このシリーズの見どころはそんなものではない。


「密会の宿」というと、土ワイのうんと後に他局でやった
岡江久美子と東幹久のものがやたらとCSで再放送されているが
松尾嘉代と森本レオペアに比べると話にならないくらいだ。


「密会の宿」といいながら岡江&東コンビは
連れ込み宿じゃなく普通の旅館みたいだし
愛人関係でもなく、東も宿のれっきとした従業員で
きれいにまとめられていて少し見たことはあるが
全くそそられるものがなかった。
なんつーか、道徳的な感じなのよね。



密会の宿 森本レオ

松尾&森本では亡き夫の元部下で小説家志望、
わずかな宿代はもらいながら部屋を貸しているだけの仲といいながら
実際には愛人関係でヒモのような状態でくわのに居候している。




密会の宿 野村昭子



従業員ののり子も二人の間柄をわかっているので
うっかりそれをにおわすような発言をしてしまい
厚子から弁解されるという、経営している宿と同様に、
そこにいる人物もうさん臭さがある。


野村昭子の
「ハイハイ、アタシは全てお見通しなのよ。
ごまかそうってもダメなんだから!」
みたいな目で生返事してるのがいいんだわぁ。


岡江&東はちかよってクンクンしても無臭だけど
嘉代&レオは離れていても陰湿な匂いを放っていそう。




また、松尾嘉代の大映テレビ制作のテレビドラマのような
オーバーな演技もうまい味付けとなりシリーズの魅力となっている。

大映テレビというと松尾嘉代は「赤いシリーズ」にも何本か出演しているが
「赤い激突」の植物人間が忘れられないわ~。




松尾嘉代と森本レオの、いつか終わりが来る関係でありながら
どこか腐れ縁を感じさせる、危うい関係性が良い。


ストーリー自体にさほど魅せるモノがなくても
レギュラー陣の演技だけで楽しめるシリーズとなっている。


今回は、レオが相手の勢いに押されて
ズルズルと浮気してしまい
それを知った嘉代さんがキーっとなったりして
そのズルズルさが感じられるのもレオだからこそだと思う。


嘉代さんがあのババくさい声で、
身もだえしながらの「ん~、たかしぃ~」って言うのがいいわ。


ババくさい声っていけば、土ワイの常連金沢碧もそうだけど
「俺たちの旅」で若い頃の金沢碧が出てたけど
声が中年だからちっとも若いって感じがしなかった。




くわのに漂うどこかジメッとした陰湿な感じがいい。
宿のさびれ具合といい、久しぶりに見たが楽しめた。


今回、松尾嘉代と佳那晃子の2ショットでは
脱ぎっぷりの良いふたりの組み合わせも見もの。
二人のお得意の裸芸は今回はナシだけどね。




佳那晃子って美人なんだけど薄幸な感じで
今回もそんな設定だったから良さが活かされてました。
ただ、その後実生活でもそうなっちゃったのがなんか悲しく感じます。



佳那さんも大関優子時代からよく脱いでましたね。
横溝正史シリーズの「三つ首塔」も印象深いです。
あれもドラマ自体が面白くて私のお気に入り!


「三つ首塔は」TBSのシリーズの1時間モノ
黒沢年男と真野響子はすんごく良かったけど
続く2時間モノの大谷直子が出てたやつは
1作目とは内容も変わっていてつまんなかった。


横溝正史シリーズも書きたいなと思ってますが
まだまだ先になりそうだわ。。。





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