2017/06/22
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「妻と愛人の決闘」 (1982年)  パトリック・クェンティン

category - 土曜ワイド劇場
2017/ 06/ 22
                 
パトリック・クェンティンの「二人の妻をもつ男」に続いて
江守徹と大空真弓でドラマ化をされたこちら。
制作会社やスタッフは違うのですが
なんとなく姉妹作品というイメージがあります。






●「妻と愛人の決闘・アリバイ証明」  1982年5月1日
原作: パトリック・クェンティン    
脚本: 松田寛夫
音楽: 田辺信一
監督: 富本壮吉
制作: 国際放映
出演: 松尾嘉代、大空真弓、江守徹、山田吾一、
初井言栄、宮内洋、井上博一、小瀬格ほか


妻と愛人の決闘


建設会社社長小谷(江守徹)は憲子(松尾嘉代)という妻がいる。


小谷は憲子の級友の光枝(大空真弓)を秘書にしている。

妻と愛人の決闘 松尾嘉代


光枝は松井(井上博一)というやくざにだまされて結婚をし
身も心もずたずたにされた過去があった。

麻薬売買で服役していた松井が六年ぶりに出所した。
やがて松井が何者かに殺される。



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「妻と愛人の決闘」は原作者がパトリック・クェンティンなのは確かなんですが
作品の方は不確かです。
おそらく愚かものの失楽園 (創元推理文庫 147-4)だと思いますので
「愚かものの失楽園」を以下にネタバレありで書いています。



土曜ワイドで先に放送された「二人の妻をもつ男・殺人証明」を書いたときに
デ・ファブリティスさん(http://ameblo.jp/otto-e-mezzo/)からも
同様に「愚かものの失楽園」が原作ではないかとコメントをいただきましたので
こちらで間違いはないのだろうと思っています。


ちょうどコメントいただいたときに「愚かものの失楽園」を読むところでした。



教えていただいてありがとうございました!

このような情報大変助かりますし、嬉しいです。



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ジョージ・ハドリーは妻のコニー、養女のアラと暮らしている。
アラは亡くなったジョージの兄夫婦の子どもだった。
コニーの兄マル・ライソンとビビエン夫婦の先妻の息子チャックと
アラを結婚させることをコニーは強く望んでいて
二人の結婚はもう間もなくだった。



ジョージには会社で秘書を務めているイーブ・ローズという愛人がいた。
コニーはお金持ちで自分の家系の律儀性を重んじる性格で
ジョージにはそれが窮屈で重荷に感じていた。


イーブは元夫のオリバー・ロードの二万五千ドルの保険金を得て
働きながらつつましやかに暮らしている。
住居も質素だったが、ジョージはアラが結婚したら
コニーと離婚をしてイーブと一緒になるつもりでいた。


イーブとのささやかな逢瀬は木曜日の午後だった。
しかし、ある木曜日コニーからメトロポリタン劇場で行われるイベントに
兄夫婦を招待したのでジョージにも来てほしいと電話が入った。


そこのバーでジョージたちのもとへ若くてかっこよい男がやってきた。
男はドン・サクスビーといって、コニーと顔見知りの様子だった。
コニーはケラーがやっている画廊にサクスビーの就職の世話をしてやったが
そんなに親しい間柄ではないという。


そこへ、アラとチャックもやって来た。
チャックは月曜から二週間ほどシカゴへ出張へ行くことになり
結婚間近の身で出張が入ったことをグチっていた。

サクスビーはアラを火曜日に有名なジャズパーティーに誘った。
コニーはこれに難色をしめしたが、最終的には了承し
アラはパーティーへ出かけていった。

しかし、アラは翌日の三時過ぎに酔っぱらって帰ってきたことで
コニーはアラとサクスビーが外出するのは今後やめさせるという。



ジョージはようやっとイーブと逢えた。
これまでは、秘められた関係ゆえ
食事も彼女のみすぼらしいアパートで
ありあわせのもので済ますのだが、
この日はふたりとも羽目を外したい欲望にかられて、
イーブが近くのフランス料理店で夕食をとることを提案してきた。


二人の新婚旅行先について話しているうちに
浮かれた気分になりジョージはイーブにキスをした。


ちょうどその時、サクスビーがジョージを見つけて声をかけてきた。
一瞬ジョージは凍り付いて、イーブから体を引き離した。
そして、慌ててイーブをサクスビーに紹介した。
そこへサクスビーと約束をしていたアラが店に入ってきた。
ジョージはアラにもイーブを紹介した。



家に帰るとアラはまたサクスビーと外出したいと言い出した。
チャックという婚約者がありながらも、サクスビーに夢中になりだしていた。
アラはジョージと同じく、もともとコニーに窮屈さを感じていたのだ。
コニーが寵愛するチャックと結婚することで、
家を出てコニーから自由になれると思っていた。
アラはチャックを愛してはいないとジョージに言う。
ジョージはアラとサクスビーが会うことに協力する羽目になってしまった。


アラはコニーが良い印象を抱いている
ローズメリー・クラークのうちへ行くという
名目で週末出かけていった。



アラはチャックのいない間にサクスビーに心が移っていく。
シカゴから帰ってきたチャックはアラから結婚しないと言われ
すっかり取り乱していた。




ひょんなことから、実は好青年だと思っていたサクスビーが、
ある若い女に近づきその家族から金をせしめるという
ゆすりのようなことを働いていたことを知った。


さらにサクスビーはイーブにも近づいていて
ジョージはイーブとの不倫をネタに自分がアラと結婚するのに
協力をさせようとしているのではないかと思った。
そうでなくても自分とイーブとの仲が公になったり
婚約者がいるアラが他の男とモーテルにいることが知れるだけでも
スキャンダルとなることを恐れはじめる。



ある日、ジョージは仕事を終えるとイーブの家へ行った。
イーブは手紙を出しに行くところでコートを着ていた。
二人がイーブの家にいる時、サクスビーのアパートにいる
アラから電話がかかりサクスビーが銃で撃たれて死んでいると言った。




ジョージが急いでサクスビーのアパートへ向かうと
死体の傍らには凶器と思われる銃が転がっていて
飲み物が衣服についたようでシャツが少し湿っていて
暖炉には何かを燃やしたような跡があった。
二人はそのまま警察には言わずに帰宅した。



この後、銃がマル・ライアン夫婦の寝室にあったもので
チャックがサクスビーを殺そうと持ち出して
アパートに向かったのだが、殺せないまま銃だけ置いて
逃げ帰ってきたことがわかる。
一旦はチャックに容疑がかかったものの
その後、容疑者のリストからは外れる。


サクスビーは例のゆすりの他にも仲間と組んで
様々な悪事を働いていたことがわかった。


一時はサクスビーに心変わりしたアラも
彼の本性がわかると改心して
予定通りチャックと結婚することにした。


コニーは自分たちを守るためにアリバイ工作をするが
担当のトラント警部補にことごとく見破られてしまう。
そしてトラントは最後にジョージを容疑者としてマークした。





トラントは、サクスビーの死体発見者の女が
彼の部屋で見つけてもらったという腕輪を持っていた。


それは、ジョージがコニーに結婚記念でプレゼントした
カルティエのバロック風の真珠の腕輪だった。
彼女はサクスビーに誘惑されていて、彼のアパートへ行った時に
忘れていったものだった。
彼女も結婚の倦怠期からか、楽しみたかったし羽目をはずしたかった
だけど最後は不貞することは出来なかったことを告白した。



ジョージにはアリバイがあるが、自分がアラに呼び出されて
仕事を終えイーブの家からサクスビーのアパートに
向かったことがわかれば、家にいたとされているアラが疑われてしまう。


ジョージがイーブの家にいたとき、トラントがやって来た。
彼女に言われてジョージはハドリー家の
当日の本当のアリバイを打ち明けようとした。
だが、それより前にトラントが事件の真相を語り始める。


サクスビーはかつて仲間のクライマーとその妹ルースと共に悪事を働いていた。
ルースはサクスビーのガールフレンドでもあった。
彼女はニューヨークで金づるを得た、カナダからやって来た
サクスビーにある母娘をあてがった。
まずは母に近づき、それを通して娘を誘惑してモーテルに連れ込んだ。
母親に腕輪をちらつかせて、娘との結婚に成功する。
だが、その時、カナダに逃げ込んだ時の保釈違反で
逮捕される可能性が出てきて慌てて逃げようとしていたのだ。


サクスビーはルースから金をせしめてから逃亡しようとした。
ルースは彼のアパートへ行って小切手を渡すのと引き替えに
ルースの素性がわかる書類を暖炉で焼却させた。
その時、チャックが置いていった銃があったので殺したのだ。



実はルースは兄が逮捕時に射殺され、サクスビーが捕まったあと
保険金つきの余命いくばくもない男と結婚した。
その男がオリバー・ロードだった。
彼が死亡して保険金を得た女、ルースはイーブ・ローズだったのだ。


オリバー・ロードが死んで、次に見つけた金づるがハドリー一家だった。
最初は母娘から金をせしめようとしたが、
夫のジョージとイーブのロマンスも始まった。
しかも、彼は離婚して自分との結婚まで考えてくれている。


イーブはサクスビーが今後も金を要求してくることがわかっていた
だから始末したのだった。
そして、サクスビー殺しは、コニーかアラに容疑をきせるつもりでいた。



トラントはサクスビーのアパートの暖炉の燃えカスから
証拠の品も持参していた。




「いったん、愚かものの楽園から蹴りだされたとなると、
せめて、なぜ蹴りだされたか、理解するということは
ひとつの慰めだわ。」


というコニーが言った言葉がジョージの頭の中で響いた。


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私が読んだのが1970年代のもので
初版は1967年です。
したがって訳がかなり古くて非常に読みづらいものがありました。


古い翻訳本を読んでいるので、訳の古さはなれているんですが
それでもこちらはすごくわかりにくかった。
直訳みたいなかんじで、いらない単語も多数あって
全体的な流れをくみ取るのに難を要しました。


なので、細かい部分とかすっとばしていて簡単に書いてます。



ドラマではイーブ・ローズ(ルース)役の大空真弓は
ドン・サクスビ役の井上博一の元妻ということが明かされていて
かなり設定は違っているのかなと予想しています。


見たことがあるとはいえ、それはかなり昔の話しで
ストーリーなどは覚えていません。


妻と愛人・・・松尾嘉代と大空真弓の決闘ってどんなだったんでしょ。
タイトルにもってくるくらいですから、原作よりも江守徹を巡って
二人の関係がもっとドロドロしていたのかもしれませんね。


原作では妻のコニーは融通が気かなそうで、
ジョージは妻が金持ちなのも家柄を重んじるのも
窮屈に感じているんですが
でもそれはジョージが一人勝手に感じていたことでしたが
ドラマだともっとギラギラとした嫉妬深い女に描かれているんですかね?

気の強そうな女二人の対決
どういう妻と愛人像を演じたのかもう一度確かめてみたいです。



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