2017/06/24
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「女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示」(1978年)  シリーズ第1弾

category - 土曜ワイド劇場
2017/ 06/ 24
                 
十朱幸代の女弁護士朝吹里矢子シリーズ第1弾。
まだ90分時代の作品で、混血の新進女性弁護士と紹介されています。



●「女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示」  1978年6月3日
原作: 夏樹静子  『黒白の暗示』  星の証言 弁護士朝吹里矢子 収録
脚本: 野上竜雄
音楽: 大野雄二
監督: 中平康
制作: 東映
出演: 十朱幸代、鶴田浩二、小倉一郎、
坂本スミ子、近藤洋介、永島暎子ほか



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示




朝吹里矢子(十朱幸代)は、アメリカ人の父・ヘンリー・ヴィンスと
日本人の母寿敏江(丹阿弥谷津子)との間に生まれた混血児。
既婚者だった父は敏江との結婚を約束し
妻と離婚をするためアメリカへ帰国する際に飛行機事故で死亡していた。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示


里矢子は弁護士になり薮原法律事務所でイソベンをしていて
翻訳の仕事をしている敏江と二人暮らしだ。



事務所には薮原勇之進(鶴田浩二)と事務員の吉村サキ(坂本スミ子)がいて
藪原の甥で検事を目指し浪人中の風見志郎(小倉一郎)がよく遊びに来ている。


女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示



ある日、国選弁護人を引き受けようと弁護士会館へやって来た。
そこで、司法修習生の時の同期だった宮下(西田健)とバッタリ会った。


女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示



宮下は国選弁護人は金にならないから簡単な道路交通法違反をすすめてくれたが
里矢子がいざ記録を見てみると、宮下がてこずるといっていた窃盗が多い。
里矢子は目をつぶってその中のひとつをおみくじのように引いた。



それは殺人事件であった。


被告人は大館路子(永島暎子)という23歳の女性で、被害者は彼女と
結婚の約束をしていたゴルフクラブのレッスンプロ・辻井広文(磯部勉)だ。


辻井の部屋を訪れた路子は泥酔して熟睡中の辻井を見て
最近の不誠実な態度を思い出し腹が立ち
衝動的にスカーフで首を絞めたというもので
その現場をゴルフクラブの支配人・岩田(守屋俊志)に目撃されていた。



里矢子は拘置所の面会室で被告人の大館路子(永島暎子)と会った。




女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示



路子は里矢子の読み上げた起訴状の内容を事実と認め
辻井を殺したのは自分だというと何も話すことはないといい
それ以上口を開かなかった。



里矢子は路子知る友人を訪ねていき、
路子が税理士の資格を取ると張り切っていたことや
辻井との馴れ初めを聞いた。


見た目はいいが活動的な辻井は、路子の他にも女がいたのか
最近はうまくいっていない様子だったことがわかった。


目撃者の岩田にも会い倒れている辻井の上に馬乗りになって
辻井の首をグイグイとスカーフで締め上げていた路子の姿を見たことを確認した。



事務所へ帰ってきた里矢子から薮原は事件の詳細を聞き出した。
里矢子は本人が犯行を認めて目撃者もいることから
情状酌量を求めて弁護をするつもりだと言った。



薮原はそれなら弁護をするなといった。

女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示



里矢子は路子がたとえどんな仕打ちをされたとしても
衝動的に人を殺すような人間に見えないと言った。
それを十分に調査をして納得してからならいいが
始めから情状酌量を狙うなら辞めてしまえという事だった。



里矢子は藪原の気持ちを感じ、徹底的に調べてみようと思い
路子の義父大舘栄吉(近藤洋介)に会いに行く。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示


路子の母は栄吉と結婚したが、路子は二人の間の子供ではなく
死んだ母の連れ子で、栄吉の本当の娘ではなかった。


路子が3歳の時に母親が死に、その後は高校を卒業するまで
二人で三崎の家に住んでいた。
卒業後、東京で働くことになった路子は一人暮らしをするようになった。



路子に会いたがっている栄吉を連れて路子に面会に行くことにする。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示


だが、路子は栄吉の姿を見ると二度とこないでと叫び面会室を出ていき
栄吉は里矢子に娘を助けてくれと頼むばかりだった。




里矢子は辻井にホステスをしているアケミ(鶴間エリ)という女がいることを知り
志郎を連れて店へ行った。



そこはヌードダンサーがいる店で、女性の里矢子は戸惑う。
志郎は自分が辻井のいとこだという事にして、里矢子をアケミに紹介した。


女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示


アケミの話では辻井は堅気の女をひっかけたが遊びだから
心配するなと路子のことを話していた。


だが、その後辻井の先輩と名乗る男が店へやってきた。
男はアケミに、まだ辻井が路子と付き合っていると教え
嫉妬したアケミは路子と辻井が会っている部屋に乗り込んでいった。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示



アケミに自分をとるのか路子をとるのか迫られた辻井は
アケミにキスをすると路子に帰れと言い路子は部屋を出ていった。
その翌日に、辻井は殺害されたのだ。





公判まであとわずか・・・。



いきづまっている里矢子を志郎が心配していたが
サキは藪原がきっといい知恵を授けてくれるといい安心させようとする。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示

すると薮原は志郎に三崎の地図を買ってくるように命じた。




帰宅した里矢子がモヤモヤしていると敏江のところへある知らせが入った。


女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示

それは事故死したヘンリーに関する知らせだった。


女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示




志郎からレストランへ呼び出しを受けた里矢子は
三崎の地図を出され、路子と辻井が昔近所に住んでいたことを知らされた。
それは里矢子を心配した、薮原からのサポートであった。



その足ですぐに三崎に向かった里矢子は、辻井の実家の釣具店の場所を確認すると
近所の老婆(原泉)から路子一家の事情を聞くことにした。




女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示

路子の母が亡くなってからも、二人は実の親子以上に仲が良かった。
そんな二人の間に飲み屋の女キミが割って入ってきた。
だが、キミは泥酔して階段から転落死して、路子はいずらくなったのか
東京へ働きに出ていった。





里矢子は当時の転落死を担当した刑事から話を聞いた。


女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示


はじめは他殺の線も疑われたが、栄吉にはアリバイもあり
キミも泥酔していたことから事故死として処理されていた。


だが、里矢子は刑事が聞き込みに行ったときに辻井の家も訪ねていって、
当時受験生だった辻井が浪人中の身で自宅に一日引きこもっていて
何も知らないという証言をしていた事実を得た。




里矢子は面会に行き路子に三崎まで行ったことを告げると
路子の顔色が変わった。



里矢子がキミの転落死を調べたとわかると
路子はキミは自分が誤って突き落として殺してしまったと告白した。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示


里矢子はその事件と辻井が関係しているのではないかと核心に触れると
路子は辻井がキミ殺しを目撃していて、時効まで路子を縛り付けようとしたことも話した。



事務所に帰ると里矢子はこのことをサキと志郎に話した。
志郎はそんな事情なら過失致死罪で7年前ならそれも時効だと言い
サキは真相が分かったから弁護がしやすくなって良かったじゃないかといった。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示

だが、里矢子はまだ路子が何かを隠しているのではないかと考えていた。
するとサキは大きな秘密を隠すために小さな秘密を打ち明けたのではないかと同調した。



そこへ、薮原から里矢子にホテルに来てほしいという呼び出しの電話がかかってきた。


里矢子と会った薮原は、里矢子の父・ヘンリー・ヴィンスは帰国する際の
飛行機事故で亡くなったわけではなく、去年死亡したことを話した。


敏江に嘘の手紙を送ったのは、ヴィンスの娘メアリーが書いたものだった。
その時メアリーが16歳だったことを知った里矢子は
キミを突き落としてしまった高校生の路子の姿と重なるものを感じた。


薮原はメアリーがそのことを謝罪しようとして日本へ来ているので
会ってほしいと里矢子に言う。
薮原は里矢子が来るまで、別室にいる敏江とメアリーに会っていた。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示



里矢子は今は母と二人幸せな生活を送っているので
メアリーを許すも許さないもないというが、
路子の事件で確かめたいことが出来たために
メアリーに会わずにホテルから引き揚げた。



志郎とアケミを連れて里矢子が向かった先は栄吉のいる寮だった。
栄吉の姿を確認したアケミは辻井の先輩と称して
店へやってきた男であることを認めた。



里矢子はひとりで中へ入ると栄吉に路子に会いに行こうというが
栄吉はそれを拒否すると、里矢子に路子を助けてくれというと
包丁を手にして里矢子に向かっていった。


その時、薮原が入ってきて栄吉から包丁を取り上げた。


女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示




無鉄砲なことはするなと薮原に諭されながら里矢子は帰って行った。



路子は面会に来た里矢子から栄吉が辻井殺しを自首したと知らされた。
今朝栄吉は事務所へ来て、里矢子が付き添って警察へ行ったのだ。



里矢子は栄吉が持っていた一枚の写真を見せて
恋人同士みたいだと言った。


路子は二人の仲が里矢子に分かったと知り全てを告白した。


女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示


キミが死んだ晩、帰ってきた栄吉にキミを殺したのは自分だと打ち明けた。
そして二人はその時異性として愛し合っているとわかり初めて結ばれた。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示




しかし、30も年が離れているうえに事件のこともあり
関係が出来てからも幸せにはなれなかった。
路子は決心して東京へ飛び出した。


ところが東京のアパートに栄吉が来て再会した。


路子は辻井と付き合っていたが愛し合っていると思っていたのは
路子だけで辻井の本心を知りながらも、事件のことで脅迫されていた路子は
辻井と別れることも出来ずにいた。


路子はこのことを栄吉に隠していたが、栄吉はそれを見破ってしまった。
栄吉は今まで黙っていた路子を殴ると部屋を飛び出していった。


行き先が分かっていた路子が辻井の部屋に行くと
すでに辻井は死体になっていた。
憎しみがわいた路子は辻井の死体をスカーフで締め上げていたところを
岩田に見られてしまったのだ。


女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示



路子は自分が罪をかぶることで、この秘密を守り通そうと思っていたが
里矢子がすべてを調べてしまい、路子は恨んでやると泣きながら
里矢子をののしった。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示

栄吉と路子の共謀による殺害とみられ、路子の公判は執り行われることとなった。


路子は栄吉との関係だけは絶対に公表したくないという意思があった。


女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示

里矢子もその意思を汲み、ふたりの関係を明かさずに
無罪を勝ち取ろうとある戦略を立てた。



女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示

公判で里矢子はすでに死体であった辻井の首を絞めた
路子は不能犯であるとし路子は無罪になった。












珍しい映画監督中平康の作品。
土ワイでは中平康は海外作家の「涙シリーズ」も監督していて
制作も中平康事務所です。
朝吹里矢子シリーズは東映が制作しています。



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