「女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示」(1978年)  シリーズ第1弾

十朱幸代の女弁護士朝吹里矢子シリーズ第1弾。
まだ90分時代の作品で、混血の新進女性弁護士と紹介されています。



●「女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示」  1978年6月3日
原作: 夏樹静子  『黒白の暗示』  星の証言 弁護士朝吹里矢子 収録
脚本: 野上竜雄
音楽: 大野雄二
監督: 中平康
制作: 東映
出演: 十朱幸代、鶴田浩二、小倉一郎、
坂本スミ子、近藤洋介、永島暎子ほか




女弁護士朝吹里矢子・黒白の暗示



里矢子(十朱幸代)は、恋人を殺して起訴された
OL路子(永島暎子)の弁護を担当した。

だが、路子は面会した里矢子に
「私が殺した」というだけだった。

藪原弁護士(鶴田浩二)のアドバイスで
起訴状の矛盾を発見した里矢子は
殺人を犯すまでの路子の人生の軌跡を調べ
その結果、意外な事実が次々と明るみに出る。



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珍しい映画監督中平康の作品。
土ワイでは中平康は海外作家の「涙シリーズ」も監督していて
制作も中平康事務所です。
朝吹里矢子シリーズは東映が制作しています。

シリーズものの1作目って以降のものと印象が違う作品が多いので
今回も監督が中平康ということもあり特殊な作りになっているんじゃないかと予想してます。



今回はドラマの方は未見なのですが、
原作が入っている「星の証言」を読んでみました。








里矢子はイソベンながらもこれまでの藪原の手伝いからステップアップし
国選弁護人を引き受けようと霞が関の弁護士会館へやって来た。
そこで、司法修習生の時の同期だった宮下とバッタリ会った。

宮下は既に国選弁護人を1回経験していて
その時は不能犯でうまくいったという話を聞かせてくれた。

予想した犯行の目的物やその方法が
最初から犯罪の実現不可能だった場合
無罪になるということを指す。
ただ、現実のケースではなかなかお目にはかかれない。


里矢子が選んだ事件は殺人事件だった。
藪原から少しくらい苦戦しても、勉強になるケースをやった方がいいと
アドバイスをもらっていたこともあり引き受けることにした。
被告人は里矢子と同じくらいの年の女性である。



小菅にある東京拘置所の面会室で被告人の大館路子と向き合う。
25歳の会社員で、子供の頃父を亡くし母はその後大館栄吉という男と再婚していた。
しかし、その母も7年前に自宅で階段から落ちて死亡していた。
路子は池袋のアパートに1人暮らしをしていた。


被告人は辻井広文といって26歳の会社員で路子の恋人だった。
路子は辻井が下宿する離れに忍び込んで、寝ていた辻井をスカーフで絞殺した。
殺害の動機は、結婚を前提とした交際をしながらも
辻井がバーの女と浮気をしたことでカッとなり発作的に行ったというものだ。
直後、隣家の主人が母屋を訪ねたため路子は見つかってしまった。

路子は辻井と親しくなったのは今年の正月頃で、
会社近くのレストランで昼休みによく顔を合わせたのがキッカケだという。
                        


面会が終わり事務所に帰ると藪原と事務員の吉村サキが待っていてくれた。
里矢子は路子の殺害動機にしっくりこないものを感じていたことを打ち明ける。
サキは夫の勤め先に出入りしているカメラマンが3年前に
女子大生の娘の連れ子を持った年上の未亡人と内縁関係になったものの
その後娘の方と正式に結婚するために未亡人とは別れた話をする。
路子が18歳の時に母が事故死している、路子の家庭にも秘密があったのだろうか。
となると、母親の事故死というのは殺人ではなかったのか。



気になった里矢子は翌日大館栄吉の働いている工場へ行った。
大館は53歳で背も高く肩幅もあり屈強な体格をしていた。
しかし、どことなく無気力な感じがした。
大館は辻井とも1回あったことがあり、二人の結婚を賛成していた。


その後、里矢子は路子の友人から話を聞いた。
大館から結婚に反対されていたり、バーの女とも鉢合わせしたことがあり
路子が辻井との関係で悩んでいたことを知る。
路子と辻井は高校時代から近所で、社会に出てからレストランで再会し
急に親しくなったということだった。


里矢子は一人では公判までに準備が間に合わないと
司法浪人で事務所の仕事をたまに手伝っている史朗にも
事件の調査を頼んだ。
史朗は辻井の会社の先輩から二人のことを聞き出し
事件が起こる1か月半ほど前から急に仲がこじれだしたことを話す。
問題となったバーの女も、女が一方的に辻井に熱を上げているだけで
辻井の誕生日の日に、勝手に祝いに押しかけてきて
その後に、路子が来たときには抱きついてきたり、
さも辻井と関係があるように装ったのだった。

里矢子と史朗はバーの女堺タマミを訪ね店へ行き
大館が路子には縁談が決まっていると嘘の話しをして
タマミに路子が辻井を裏切っているという感情をもたせていたことがわかる。


辻井の殺害は、7年前の路子の母の死と当時近所に住んでいた辻井の存在
路子の知られたくない過去と繋がっていく。


辻井殺害の真相が暴かれたことにより
自白していた路子には不能犯の可能性も見えてきた。





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里矢子は日本人の母とアメリカ人の父の間に生まれたハーフ。
ドラマでは母を丹阿弥谷津子、吉村サキを坂本スミ子、史朗を小倉一郎。
おそらく大館役が近藤洋介なんでしょうね。



「星の証言」には他に第9作の「相続欠格の秘密」も収録されています。
こちらはドラマも見たんですが、80年代の半ば過ぎのもので
藪原弁護士役の鶴田浩二もいなくなって、なんだかイマイチでした。



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