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2017/07/02
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「松本清張の熱い空気・家政婦は見た!」 (1983年)  家政婦は見たシリーズ第一作

category - 土曜ワイド劇場
2017/ 07/ 02
                 
”家政婦は見た”シリーズの第一作目であり
土曜ワイド劇場六周年記念の第1弾でもある。


1977年7月2日に「時間よ、とまれ」でスタートした土曜ワイド劇場だが
今回は日にちもぴったり7月2日に放送とあって意欲的に作られたというのが
見ていて感じられた。



大人気の長寿シリーズだった「家政婦は見た!」は第一作目だけ
松本清張原作で、二作目以降と主人公の名前などが違っている。





●「松本清張の熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密
”焦げる”」  1983年7月2日
原作: 松本清張  『熱い空気』  事故 別冊黒い画集1 収録
脚本: 柴英三郎
音楽: 坂田晃一
監督: 富本壮吉
制作: 大映テレビ
出演: 市原悦子、柳生博、吉行和子、山口いづみ、
高岡健二、鈴木光枝、野村昭子ほか




松本清張の熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密



河野信子(市原悦子)は夫の浮気がもとで離婚しその後に子供も死んでしまい、
現在は協栄家政婦紹介所に勤める孤独な中年女。
彼女は派遣先の家庭崩壊を覗くのが趣味で
いつも新しい派遣先を求めている。



そんな信子の次の勤め先は、マスコミでも有名な大学教授・
稲村達也(柳生博)の家だった。


稲村は妻・春子(吉行和子)、二人の息子と姑・ツネ(鈴木光枝)と一緒に
邸宅で優雅に暮らしていた。



松本清張の熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密


下心ありで稲村邸へ入った信子だが、稲村は学問一筋の堅物で、
春子もそんな夫に仕え息子たちの教育にも熱心だった。
長男は秀才で、次男はやんちゃだがおばあちゃん思いのいい子。
ツネと春子の関係もとても良好で、非の打ち所がない様子に違和感を感じる。




春子には妹・寿子(山口いづみ)がいて、夫の川原則夫(高岡健二)と
仲良く稲村邸に出入りをしていた。


松本清張の熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密


寿子は春子と違って砕けていて、稲村一家の模範っぷりを
信子にネチッと突っ込んで聞いてくる。



なかなかボロを出さない稲村家に信子の闘志もわいてきた。


だが、稲村の助手・大津(中丸信)が家に来た時
春子の妙なはしゃぎっぷりをツネが信子に話す。


松本清張の熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密


ツネは大津は春子に気があり、春子もそれに気が付いていて
大津が来ると態度があからさまになるのだという。


家庭崩壊の糸口が見つかり、信子はいよいよ本領発揮とほくそ笑む。



松本清張の熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密


そんな信子の悪趣味を知っている所長のキヌヨ(野村昭子)は
信子に釘をさすが、望む展開が始まりだした信子はどこ吹く風。


ある日、信子は稲村の書斎に隠してあったラブレターを見つけると
掃除をしていて本を落としてしまったと騒ぎ春子が書斎に入ってくるように仕向け、
春子の目につくようにラブレターを置いた。



松本清張の熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密


まんまと信子の仕掛けた罠にはまった春子はラブレターを見つけると
どう対応したらいいのかをそばにいた信子に相談する。


ここからは経験豊かな信子が主導権を握り、一家を崩壊へと導いていく。


信子は春子に知らないフリをして、自分も好きなことをすればいいという。


春子は自分に気がある大津の誘いにのり、ラブホテルまで出かけるが
あと一歩のところで夫を裏切れず逃げてしまう。


松本清張の熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密


だが、自分の気持ちを受け入れてくれたとわかった大津と
一度揺らいでしまった春子は再びデートをする。



はじめは仲の良い嫁姑だった春子とツネの関係も
互いが信子に不信感を打ち明けたことから
どんどん関係は悪化していく。



一度ヒビが入ったが最後、これまでつくろっていたものが一気に壊れ
次々と一家の本当の姿が明るみになる。


勉強一筋だと思ってた眼鏡の長男でさえ、勉強しているフリをして
エロマンガを読んでいるのがわかったり。




さらに信子は稲村の浮気相手との悩み相談にものり、
自分の過去の過ちと称し、稲村に相手の要求をのむように仕向け
出張を口実に二人を密会させようと誘導していく。



その間、どこでも火がつく外国製のマッチを手に入れた次男をそそのかし、
ツネの耳をマッチ棒でかいてやるように仕向けて
ツネの耳の中に火傷を負わせて救急車で運ばせる大騒動を巻き起こす。


一方、出張に行くといい、愛人と地方のホテルで会っていた稲村は
そのホテルで腸チフスに罹ってしまい公に出来ぬ腹の痛みに
ひとり寝室で耐えていた。



そして、彼と一緒に腸チフスに罹った愛人の意外な正体がわかり
これにはさすがの信子も驚かされる。



勝利を確信した信子は、この家にはもう用はないと辞める覚悟を決め
邸宅でひとり出前を取るが、思わぬ仕打ちが待っていた。








ドラマでは主人公が都はるみの”好きになった人”を口ずさんでいるのだが、
これは役の性格を表現するための演出で市原悦子がスタッフに提案したのだそうだ。


彼女は都はるみの詩なら全部歌えるという大のはるみファンで
”好きになった人”を選んだとのこと。



また浮気する大学教授役の柳生博は、深夜まで撮影して帰宅した後に、
寝言で「女房には内緒だよ。」と言ってしまい、夫人から
「今の寝言どういうことなの!」と責められたという笑えぬエピソードもあった。









今回、ブログを書くために久しぶりにドラマを見たのだが
正直シリーズ自体は好きでも嫌いでもないのだが
すんごく面白くて何度も笑ってしまった。


市原悦子の演技がうまくて、不幸で孤独な中年女を
彼女の持ち味を活かして魅せられてしまった。


よくシリーズものだと第一作目だけテーマ曲が違うということが多いのだが
こちらは初めから坂田晃一の怪しげな例のテーマ曲が使われていて
このあたりもとてもいい。


やはり家政婦は見た!はあの曲でないとね。





※※※ 松本清張作品記事一覧 ※※※


■ 「ガラスの城」

■ 「声・ダイヤルは死の囁き」

■ 「顔・死の断崖」

■ 「犯罪広告」

■ 「聞かなかった場所」

■ 「種族同盟・湖上の偽装殺人」

■ 「紐・恐怖の大回転遊覧車」

■ 「帝銀事件・大量殺人!獄中三十二年の死刑囚」

■ 「地の骨・犯罪大学・入試問題を拾った女」

■ 「駆ける男」

■ 「白い闇・十和田湖偽装心中」

■ 「小さな旅館」

■ 「死んだ馬・殺人設計図」

■ 「山峡の章・みちのく偽装心中」

■ 「地方紙を買う女・昇仙峡囮心中」

■ 「書道教授・消えた死体」

■ 「風の息・事故か!謀略か!もく星号三原山墜落の謎」

■ 「事故・国道20号線殺人トリック」

■ 「駅路・謎の伊勢路殺人旅行」

■ 「危険な斜面・白骨になった女」

■ 「殺人行おくのほそ道」

■ 「寒流・銀行を手玉にとった女」

■ 「溺れ谷・蜂は一度刺して死ぬ!」

■ 「連環・偽装心中をあばく女」

■ 「熱い空気・家政婦は見た!夫婦の秘密」

■ 「断線・新妻を棄て、愛人を殺し年上の女と心中した男」

■ 「葦の浮舟・奥飛騨―東尋坊密会の旅」

■ 「証言」

■ 「高台の家・美しい未亡人の妖しいサロン」

■ 「黒い樹海・京都密会の旅殺人事件」

■ 「黒い空」

■ 「数の風景」

■ 「一年半待て」

■ 「霧の旗・獄死した兄は真犯人じゃない! 女の肉体を賭けた復讐の旅立ち」

■ 「鉢植えを買う女」

■ 「状況曲線・巨大談合組織の黒い殺人!男と女が欲望の罠にはまる…」

■ 「黒い樹海・姉の金沢不倫旅行が連続殺人を呼ぶ!」




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