「大豪邸に残された嫁と姑・銀座うしの時参り殺人」 (1984年) 日影丈吉  『一丁倫敦殺人事件』

深夜、銀座の街に白装束の女が現れたり
大豪邸の屋根に白いネグリジェ姿の女が現れたりという
絵面的にそそられるドラマ。




●「大豪邸に残された嫁と姑・銀座うしの時参り殺人
”屋根の上を走るネグリジェ女”」  1984年2月18日
原作: 日影丈吉  一丁倫敦殺人事件 (トクマノベルズ)
脚本: 佐々木守
音楽: ジュエル・ポップス
監督: 石井輝男
制作: 東通企画
出演: 片平なぎさ、広岡瞬、叶和貴子、
野際陽子、中尾彬、太宰久雄ほか


大豪邸に残された嫁と姑




小久保雪(片平なぎさ)は銀座にある四代続いている老舗の和菓子屋の娘で
祖母すえ(大塚道子)、義理の母歌子(野際陽子)と大きな屋敷に住んでいる。
すえは雪に店を継がせたかったが、今は城都大学医学部の研究室で働いている。
この辺りは共同で大きなビルを建てようという計画があるが
すえは大反対しており開発推進派からは煙たがられていた。

しかし、歌子はビル建設に賛成していて
後妻に入るときから折り合いが悪かったすえとは険悪なムードになっていた。




雪の友人吉川初美(叶和貴子)は雑居ビルにある「銀座中央診療所」に
看護婦として勤務していた。
朝、出勤しようとしたところ看板に「男三十八歳」とかかれた
わら人形が五寸釘で打ち込まれているのを見て驚いた。
そこへ、医師の赤地(中尾彬)もやってくると五寸釘を引き抜いて人形をとった。




大豪邸に残された嫁と姑

ここのところ銀座では丑の時の頃、午前三時になると
面をかぶり、頭に3本のろうそくを立てた
白装束の女が走る姿が目撃されていて
神社などにビル建設開発の幹部の名前ばかりを書かれたわら人形が
五寸釘で打ち込まれるという出来事が多発していた。
今回は赤地の名前こそ書いていないが、彼は38歳だった。


診療所に雪が初美を散歩に連れ出すためにやってきた。


大豪邸に残された嫁と姑

初美がビルの前でわら人形があったことを話していると
雪の友人の鬼塚(広岡瞬)が薬をもらいにやってきた。
鬼塚は雪の小学校の先輩で、現職の刑事だった。


大豪邸に残された嫁と姑

ふたりは銀座の街をぶらついたあと雪の家へ遊びにいき
茶室に入ると店から好みの和菓子を持ってきて食べた。




屋敷では手伝いがすえの部屋に食事を持っていこうとしていたので
歌子がそれを強引にとると代わりに運んでいった。
だがそんな歌子にすえは嫌味を言うのだが
喘息の発作が起こり苦しんでしまう。






大豪邸に残された嫁と姑

歌子がすえのもとへ駆け寄ろうとすると
すえは手伝いを呼ぼうとして呼び鈴を激しく鳴らして、
歌子を寄せ付けようとしなかった。




大豪邸に残された嫁と姑

看護婦あがりの歌子は赤地と、夫が生きているときから関係を持っていた。
赤地は叔父がオーナーの診療所の雇われ医者だった。
歌子にお前は今のままでも大きな財産が入るしさらに婆さんが死ねば
もっと手に入るといい、窮屈な雇われの身の自分との違いをなじった。





午前三時、また白装束の女が現れた。


大豪邸に残された嫁と姑

ルンペンが女と出くわしビックリしていると、近くに赤地が殺されていたのを見つけた。
検視の結果ストリキニンによる中毒死だった。
赤地は女関係がだらしなく、診療所の看護婦とも関係を持っていたが
1年程前からは和服姿の年齢のいった女だけが出入りしていたと管理人が証言した。
だが診療所の看護婦には、1ヶ月前に渋谷で若くて背の高い女と
赤地が出歩いている姿を目撃されている。




刑事(太宰久雄)が診療所へやってきた。
赤地の叔父は赤地は小久保のばあさんに殺されたのだと言った。


初美が雪の家へ遊びに行った時、刑事と鬼塚が聞き込みにやってきた。
大きな豪邸なので歌子も雪も自分の部屋にいたといい
家族といえどもそれを証明するものはいない。




大豪邸に残された嫁と姑

すえは歌子がビル建設に賛成していて赤地は賛成派の旗頭だったという。
そして、歌子が賛成しているのは赤地との他の関係ではないかと匂わすと
その場に居づらくなった歌子は自分の部屋に戻って行った。



大豪邸に残された嫁と姑

ひとりになると歌子は、「死ね、鬼ババア」と言った。
そこへ雪が入ってきて、おばあちゃんを許してあげて欲しいという。
亡くなった父親がすえに結婚を反対された時に
この家を出て行っても歌子と一緒になるといっていて
本当に歌子を愛していたんだと話す。
そして、歌子が赤地が死んでショックを受けてなかった様子に
安心したというと、この家にずっといて欲しいと頼む。




赤地のマンションの管理人に歌子の写真をみせると
部屋に出入りしていたのは歌子に間違いがないという。



大豪邸に残された嫁と姑

刑事は初美に小久保家の内情を聞きだそうとしたが
これといった収穫はなかった。
関係のあった看護婦からは赤地が殺された夜に
誰かと会う予定で、トラブルの原因は故郷にあることを聞きだした。



雪は鬼塚から電話で呼び出された。
雪はすえが歌子と赤地が共謀して息子を殺したのだろうと疑っていたが
店で気分が悪くなって赤地の診療所で亡くなったが
もともと心臓が悪かったからそんなことはないのだと言った。



鬼塚が歌子と赤地の関係を話そうとするが雪はそれをさえぎると
初美が鬼塚に好意を持っているみたいだと話した。


鬼塚は赤地の故郷・能登へ向かった。
町田という駐在所の巡査にこの辺りを案内してもらう。
そこへ太鼓の音が聞こえてきて、御陣乗面が呪いの面であることを知った。
今では東京でも簡単に手に入るといい、白装束の女もこの面をつけていたのだろう。



赤地は叔父に学費を出してもらい、金沢の医科大学にはいった。
赤地の家の向かい側に歌子の実家があることがわかった。
歌子は今に出世してお城みたいな家に住んで見返してやるといつも言っていた。
赤塚は町田からもらった赤地と歌子の資料から金沢に飛んだ。




金沢では歌子と赤地は米屋の二階に下宿し一緒に暮らしていた。
この頃から赤地は女癖が悪く、下宿先の女将と出来てしまい
夫婦は離婚してしまった。
その後、赤地は下宿を飛び出し東京へ行ってしまい
赤地の不始末を理由に看護婦をしていた歌子はクビになり
ホステスをして生計を立てた。


歌子は赤地を追って銀座中央診療所で働くが
赤地の女グセは相変わらずだ。
そんな時に求婚してきたのが
資産家の小久保春彦だった。
今度は小久保夫人となった歌子を赤地が離したがらなかった。

東京へ戻った鬼塚は歌子を呼び出してこの推理を話したが
歌子はそれに動じずに部屋を後にした。





大豪邸に残された嫁と姑

屋敷へ帰ってきた歌子はすえにこの家を出て行くといった。
すえは春彦が死んだときにそうしてくれればいいのに
夫の四十九日も済まないうちに当然の権利だからと
財産を寄越せといった人ですからねときつい言葉を投げかけた。





大豪邸に残された嫁と姑

歌子が部屋に戻ると春彦との思い出の写真や手紙を
破り捨てていた。
雪は歌子に自分達を捨てて出て行くのかというが
歌子は手を止めずに春彦と自分の2ショット写真も
忌々しそうにゴミ箱へ捨てた。
雪にもう死んだ春彦のことを話すなといい
春彦から惚れられていても歌子の方はそうではなかった。
歌子の本性が現れた。





深夜、アパートの住人が隣の小久保邸の屋根の上から
白いネグリジェ姿の女が飛び降りるところを見た。
翌朝男が屋敷の庭を見に行くと歌子が死んでいた。
男が言うには時々屋敷の屋根の上を白いネグリジェ姿で
歩き回る女の姿を見ていたという。



大豪邸に残された嫁と姑

雪は一ヶ月程前から歌子に夢遊病の気があったようだといい
白い姿が屋根のほうにすっと消えていくところを見たという。

道を歩いているときに鬼塚はストレッチャーを押す男女とぶつかり
赤地の死体はストレッチャーで運ばれたのではないかと思った。
鬼塚はその足で雪の家へ行った。




大豪邸に残された嫁と姑

刑事の鬼塚をすえは快く思っていなくてとげとげとした反応を見せる。
この日はお手伝いがいないと知って、歌子が死んだ日は
手伝いがいたかどうかを尋ねると立ち入ったことを聞くなと一喝された。


その時お茶を運んだ雪がカップを落としてしまい
鬼塚がハンカチで拭いてやろうとしたときに
雪の右手の親指の付け根あたりに傷跡があるのを発見した。
そのことをすえに聞くと知りませんと過剰に反応され
警察も暇なんですねと嫌味を言われた。
鬼塚はここのところ丑の時参りもでなくなりましたからねと応戦すると
歌子の死は夢遊病による転落死ではなく殺人の線が濃厚になってきて
赤地と歌子を殺した犯人は怨恨による同一人物だといった。



大豪邸に残された嫁と姑

すると、すえが突然メガネをはずし、それだったら自分だといった。
自分は元気だし夜中に抜け出して銀座へ行き走ることも可能だという。
そして、立ち上がると階段を走りあがろうとするが途中で倒れてしまう。
鬼塚に介抱されながらも自分が犯人だと言張る。

ベッドに横になったすえは雪に
「お前の子供の顔が一目見たかった。
いい人と結婚して小久保家の血を守ってくれ」
というと息を引き取った。


鬼塚は二つの殺人が雪の犯行だと見抜いていた。


大豪邸に残された嫁と姑

隣のアパートの男が歌子の部屋をのぞき見ているのを知った雪は
面をつけて歌子と見せかけ白いネグリジェを着て
何度か屋根の上に登って見せた。
そして、事件があった日も屋根へいき、ロープにつかまり
屋根飛び降り歌子が転落死をしたように見せかけた。
ロープで庭に着地するところは
男の部屋から死角になっていた。
そのときに手にすりむいたのだ。
歌子は屋敷の中で突き落として殺していた。


赤地の時は、診療所で会い、ビタミン剤と称して
泥酔した赤地にストリキニンを注射して殺すと
ストレッチャーで神社まで死体を運び捨てた。
渋谷で赤地と会っていた若い背の高い女は雪だった。


すえは雪の春彦が歌子と赤地に殺されたと疑っていた。
春彦は赤地の病院で死亡し、その時歌子もそばに付き添っていた。
雪は本当かどうか知りたくなり初美に調べてもらった。
結果、すえの言うとおりだと知り、父親を殺した赤地が許せなくて殺した。

歌子については殺すつまりはなかったが
春彦の愛を踏みにじる行為をしたことで
許せなくなり手にかけてしまった。

すえは殺人事件が雪の犯行であると気がついていた。



雪は鬼塚に今晩だけ祖母と二人きりにして欲しいと懇願した。
その夜ひとりになった雪は二階から飛び降り自殺を遂げた。





//////////////////////////////////////////////////////////////////


この頃は、毎回シリーズものではなかったので、主人公が犯人というのはよくありました。

片平なぎさで大きな屋敷に住んでいて、どろどろとした家庭環境というと
松本清張の「高台の家」を思い出します。

こちらもうちにあるので、来年位に書いてみようかなと思っています。


2サス終盤でよく見たユルユルななぎさではなく
結構シリアスなやつにも出演していました。

この時は、叶和貴子と連れ立って歩いていた時に
背が高くてきれいだなぁと思いました。
「整形花嫁の復讐」でもレッスン中のパンツ姿のシーンで
足腰が細くてビックリした。



今回は姑役で大塚道子が出演しています。


大豪邸に残された嫁と姑

以前は、大塚道子と荒木道子が同一人物だと思っていて
あれ、なんでその時々で顔が違うんだろうと思っていました。

他には大出俊と川地民夫、三浦真弓と藤宏子、
島村佳江と鹿沼絵里なんかが
自分の中では区別がつきにくかったです。


今回も大塚道子の怪優っぷりが光ります。
怪優というと中尾彬もこの頃は名演技を見せる作品も多かったです。
存在感があり脇でグッとドラマを引き締めていました。




今回はナレーターが来宮良子でおどろおどろしさに拍車をかけていた。


冒頭にうしの時参りの説明がこと細かにされるのだが
この時の声と映像が不気味で雰囲気があります。

また、音楽監修として平尾昌晃の名前があり
エンディングは「都会(まち)」という平尾昌晃作曲の
清水恵子という人が歌う曲でした。




関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
お気に入り

タグクラウド


管理人用リンク

他はリンク欄にまとめました

公式サイト

DREAM/ 新日本プロレス/ 鹿島アントラーズ/

国内WEBサイト

スポナビ/ GBR/ デイリー/ J’s GOAL/

海外WEBサイト

SHERDOG/ MMA NEWS/ MMA WEEKLY/ MMA-Core.com/

ランキングからブログを探す

人気blogランキング
鹿島アントラーズ

当ブログの人気ページ

ブログパーツ

スポンサードリンク

月別アーカイブ

07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  01  12  09  08  12  02  01  12  11  10  01  01  10  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06 


Powered by SEO Stats

  • seo

QRコード

QRコード

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる