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2017/07/05
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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美女シリーズ(北大路版) 妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の「仮面の恐怖王」 (1986年)

category - 土曜ワイド劇場
2017/ 07/ 05
                 
土曜ワイド劇場の人気シリーズである天知茂主演の
「美女シリーズ」が彼の急死によって終了するかと思いきや、
約1年後には北大路欣也で新・明智小五郎となってシリーズは継続。


ニヒルで大人のイメージがあった天知茂とは違い、
子どもの時に読んでいた少年探偵もので知っていた
明智小五郎の雰囲気を出していた。




●「妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王
”湖底に沈んだ白い肌・・・・”」  1986年7月5日
原作: 江戸川乱歩  仮面の恐怖王 (少年探偵)
脚本: 吉田剛
音楽: 鏑木創
監督: 池広一夫
制作: 松竹
出演: 北大路欣也、夏樹陽子、かたせ梨乃、坂上二郎、
佐藤万理、小西邦夫、立川光貴、有馬昌彦ほか



妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王



バイオリニスト・小早川涼子(夏樹陽子)のもとに恐怖王から
明日の夜12時に彼女が所有する時価三億円の宝石
”アナスタシアの涙”を頂戴するという予告状が舞い込んだ。



恐怖王は有名な宝石や美術品ばかりを予告してから、
その日時に確実に盗みだしている。
変装の名人で、これまで十数件の犯行が明るみになっているが、
指紋一つ残さない鮮やかな手口だった。
恐怖王は盗みは行うが血は嫌いでこれまで殺人は犯していない。
これといった手掛かりもなく、警察はいまだに恐怖王を逮捕出来ずにいる。



波越警部(坂上二郎)は、さっそく内密に捜査の協力を、
私立探偵・明智小五郎(北大路欣也)に頼みに来た。



妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王



明日には仕事でイギリスへ発つ予定の明智だが、
波越の強引な誘いにより、涼子の家へ行くことになった。
そこでは涼子のバイオリンの師匠・俵田真一郎(有馬昌彦)の
還暦祝いのパーティーが行われていた。


予告状が届いたにもかかわらず、涼子は堂々とアナスタシアの涙を身に着けて、
明智と波越に会場ではなく外で警備にあたるよう厳しい口調で命令する。



旧華族の一人娘で多くの資産を持ち、バイオリニストとしての才能に加え、
美貌の涼子はプライドが高く、波越は手を焼いているようだった。


妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王




いよいよ夜の12時が迫ってきた。
涼子は執事の村木とふたりでアナスタシアの涙を守ろうとするが、
村木に化けた恐怖王にまんまと宝石を盗みだされてしまう。


逃げ出す恐怖王を猟銃を手にした涼子が追い詰めるが、
逆に催眠スプレーを吹きかけられ眠らされてしまう。
明智がやって来てアナスタシアの涙を取り返すが、
恐怖王は波越に変装したため逃げられてしまった。


妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王



明智が予定通りにイギリスへ行っている間に
健康に不安を抱える俵田が引退を表明した。


そして愛用している時価三億円相当の名器ストラディバリを
弟子に譲りたいと申し出てきた。
コンペを開き涼子と大野舞がバイオリンの技を競い優勝者が譲り受けることとなった。
恐怖王はそのストラディバリを盗むと予告してきた。


コンペが開かれ涼子と舞の演奏が終了したが審査は同数となる。
俵田はストラディバリに決めてもらいたいと言い
一人で控え室に入り演奏をはじめた。



控室から会場に戻った俵田は舞に譲ると発表する。
自分が譲り受けると確信していた涼子は
若手の舞が選ばれたことが気に入らない。

妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王



舞台では優勝者の舞によるストラディバリの演奏が行われた。
しかし、時すでに遅しストラディバリは恐怖王により偽者にすり替えられていた。
ショックを受けた俵田はその場に倒れ救急車で運ばれていった。


その直後下着姿の刑事が波越のところへ走ってやって来た。
恐怖王は刑事に変装し、控室に忍び込むと俵田を襲いトラディバリを盗む。
そして今度は俵田になりすまして、まんまと会場から出ていってしまったのだ。


そこへ涼子の友人で後援会長アヤコ(かたせ梨乃)が
舞が殺され不審な男を見たと伝えに来る。
舞は細い刃物のようなもので刺されて死んでいた。



帰国 した明智はアヤコから涼子の身辺警備を依頼された。
アヤコは涼子が心配だから自分の家でしばらく面倒を見ると話す。


明智の助手・小林(小西邦夫)が撮影したビデオに映った
涼子とアヤコのやり取りを見た文代(佐藤万理)は
アヤコが涼子とレズの関係を結びたがっていることを指摘した。


妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王



涼子の身辺警備を受けた明智がアヤコの家の前に到着すると、
波越の車がやって来て涼子とアヤコが誘拐されたことを知らされる。
明智たちは不動産ディベロッパーをしているアヤコの夫・ヨシノブ(中田久博)と話をしていると
恐怖王からヨシノブが所有している時価二億円相当の純金でできた「瑞鳳」を要求する
脅迫状が舞い込んできた。


妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王



ヨシノブは恐怖王の指示通りに、瑞鳳と引き換えに涼子とアヤコを
救出しようと試みるが、涼子は助かったもののアヤコは死んでしまう。
そして、またしても恐怖王は煙のように消えてしまった。



明智はある仮説をたてるが証拠がない。
事務所にやって来た涼子に全てを話して欲しいというと、
涼子は明日の夜七時に油壷の別荘で行われる晩さん会で明智に全てを話すことを確約し帰って行った。
一人になった明智のもとに恐怖王から涼子の身辺を探るな、
文代はこちらで預かっているという脅迫電話がかかってきた。


明智が涼子の別荘へ行こうと車を走らせるが、偽の標識に騙されて
車ごと海に転落してしまう・・・。
その全てを涼子は見ていた。



涼子は予定通り日本での最後の晩さん会を開いた。
日本で嫌なことが続くことを理由に、涼子は明日ヨーロッパへ演奏旅行に発つ予定だ。
招待客はヨシノブ、音楽評論家ゴリョウダ(立川光貴)らがいる。



すると別の部屋から何者かが奏でるストラディバリの演奏が聞こえてきた。
涼子たちが音をたよりにその部屋へ行ってみると、
死んだはずの舞がストラディバリを演奏している。

妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王



舞は涼子が自分とアヤコを殺したと言う。


涼子は動揺しながらも戸棚から銃を取り出して、
舞の幽霊になりすました者の正体を暴こうとする。


それは、ここへ来る途中崖落ちて転落死したと思っていた明智だった。
明智は舞の変装を解くと、一連の事件の真相を語り始めた。


妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王



ストラディバリは恐怖王が盗みだしたが、舞は生きていた。
控室で舞と言い争った涼子は、激しくののしるうちに
自分の髪飾りで舞を刺し殺してしまう。
その現場をアヤコに見られてしまった。


妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王



涼子にレズビアン感情を持っていたアヤコは恐怖王の仕業にみせる偽証をし、
涼子を助けるふりをして彼女を手に入れようとしていた。
だが涼子にその気はなく、アヤコの誘惑から逃れようとするが、
舞殺しをネタにされアヤコが邪魔な存在になってきた。


妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王




それに加えて明智が容疑の目を自分に向けていることに気づいた涼子は、
アヤコに明智の目をくらますための狂言だといい誘拐事件をでっち上げた。
そして、恐怖王の仕業に見せかけてアヤコを殺害した。


最後は明智も事故に見せかけて殺してしまう。
だが、明智は死ななかった。


明智が推理を話し終わると、拍手をしながらもう一人の明智小五郎が入ってきた。


妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の仮面の恐怖王




最初に入ってきた明智は恐怖王の変装で、彼は盗んだストラディバリを
涼子に贈り彼女と二人で別荘から逃げようとする。


そこへ恐怖王にさらわれた文代や波越警部らがやって来た。
警部は恐怖王と涼子を捕まえようとするが、恐怖王はまた会おうと言い残し、
その場から鮮やかに逃走してしまう。


残された涼子は贈られたストラディバリで最後の演奏をする。
そして、毒を飲むと明智の目の前で息を引き取ってしまう。




波越は事件は解決したというが、明智は恐怖王には逃げられてしまい、
涼子も死んでしまい釈然としない思いを抱えたままだった。

















天知版に比べると颯爽としていてキリッとしたさわやかな明智像なのだが、
やはりチープさが伝わってきても天知版にはかなわない。
何度も見たくなるという気分にはならないんですね。


そう考えると井上梅次監督時代の美女シリーズは
改めて素晴らしかったなと思わされます。


ただ、北大路欣也降板後に二作だけ作られた
西郷輝彦版のぶっ壊れ具合を考えると、
北大路版はそれなりに楽しめるかなぁといったところです。





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美女シリーズ(北大路欣也版) 記事一覧

1. 妖しいメロディーの美女・江戸川乱歩の「仮面の恐怖王」

2. 黒い仮面の美女・江戸川乱歩の「凶器」

3. 赤い乗馬服の美女・江戸川乱歩の「何者」

4. 日時計館の美女・江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」

5. 神戸六甲まぼろしの美女・江戸川乱歩の「押絵と旅する男」

6. 妖しい稲妻の美女・江戸川乱歩の「魔術師」





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