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2017/07/22
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恐怖劇場アンバランス 第4話 「仮面の墓場」

category - 昭和のテレビドラマ
2017/ 07/ 22
                 
恐怖劇場アンバランスの第4回目の放送です。


少年時代に拾った「義眼」に憑りつかれた男の話で奇妙そのもの。



■ 「仮面の墓場」  1973年1月29日
脚本: 市川森一
音楽: 冨田勲
監修: 円谷英二
監督: 山際氷三
制作: 円谷プロダクション/フジテレビ
出演: 唐十郎、早川保、三谷昇、星紀一、小野千春、
高野浩幸、天野照子、靏ひろみ、橋爪功、緑魔子



ある夏の日、少年(高野浩幸)は砂浜からビー玉のようなものを見つけ海水で
洗い流してみるとそれは人間の義眼だった。
その義眼は浜辺で子守唄を歌っていた少女(靏ひろみ)に奪われてしまい
少年は逃げる少女を必死に追いかける-。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」



月日は流れ、潰れた映画館で「劇団からしだね」の犬尾貞文(唐十郎)が
第十回目の公演「眼」の舞台稽古をしていた。


兵隊役の山口(橋爪功)が棺を開けると左目が義眼の女の死体が現れ
そこへ悪霊役の白浜(三谷昇)が登場しようとした時、犬尾はストップをかけた。
ヨーコ(緑魔子)はまた犬尾がなにやら奇抜なアイデアを思い付いたのだとわかった。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」



白浜は咳き込み薬を飲みに行くと、ヨーコは「あたしはもうアンタの女じゃないのよ。
なんで出ていかないの?」と聞いてきた。
白浜は病んだ体ながらも「みんなと一緒にいたいんだ」と答える。


劇場に遠い昔に犬尾があの浜辺で耳にした子守唄が聞こえてきた。
すると、舞台の袖から西野ツル(小野千春)という若い女性が現れ
犬尾のファンなので劇団に入れてくださいと直訴した。


純粋でキレイな瞳を持つツルを犬尾はこの世界にはふさわしくない追い返す。


まもなく、マネージャーの坂井(早川保)が来て、犬尾が一年間郷里に帰っている間に、
犬尾の勢いは失われもう資金的にもギリギリで、稽古場としてだけ使う予定だったこの劇場でしか
公演が出来ない状況だと打ち明ける。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」


だが、犬尾は自分の一生を掛けた「眼」をこんなシケた劇場でやることは我慢がならず
坂井の「中止した方がいい」というアドバイスをはねつける。



犬尾は白浜に悪霊は天界から舞い降りて欲しいため二階から滑車で舞台に降りるように命じ
白浜はなんとか滑車に乗ると勢いよく舞台に登場し満足した犬尾は拍手で称えた。
坂井は犬尾に忠告するのを諦めて、街へポスターを貼りにいくために出かけて行く。



稽古は続けられ山口が棺に眠る女の義眼をくり抜くと悪霊役の白浜が二階から滑車に乗って
舞い降りるはずだがももたついてしまい、犬尾はイラつき始める。
準備が整わない白浜の体を照明係のジュン(星紀市)がどつくと、白浜は客席に転落し死亡してしまった。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」




犬尾たちは白浜の遺体を抱えると焼却炉にぶち込み火を放つが死んだはずの白浜が
苦痛にあえぐ悲鳴を上げそのまま焼かれていった。
とんでもないことになったと思った山口は劇団を辞めようとするが
犬尾たちは白浜を殺したのは山口だといい足抜けさせないようにする。


さらに犬尾は祝杯をあげようといいヨーコが酒を取りに行くとき物音がして悲鳴をあげた。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」


その正体は追い返したはずのツルだった。



ヨーコの話では犬尾は白浜の死を悲しんで彼女の胸で一晩中泣いたというが
犬尾は女の役からヨーコを降ろしてツルにその役をやらせようとしていた。


ヨーコは不本意ながら犬尾に言われるまま悪霊役をやろうと仮面を取った時
仮面の目から血の涙が流れ、白浜が死んだことを知らない坂井が
白浜が病人のようにフラフラと歩いていたと山口に告げる。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」



つづいてジュンまでも白浜が生きているとうわ言のように叫び続けたため
犬尾は不審に思う坂井に「白浜は昨日劇団を辞めたんだ」と言い訳をしてその場を取り繕うとする。
ヨーコもジュンが白浜を見たというベンチに血がべっとりと残されているのを見つけ
一人になった犬尾は白浜の咳を聞きつけ音を頼りに行ってみると焼却炉たどり着く。


やはり白浜は生きていて犬尾たちに仕返しをしているのだと思い扉を開けてみると
中にいるのは骸骨だけだった。



恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」


犬尾はツルが子守唄を歌いながら犬尾の上着のボタンを縫ってくれている間に
少年時代の話を聞かせた。


遠い昔、犬尾は浜辺で今回の小道具のひとつである「義眼」を拾った。
だが、その宝物は女の子の格好をした誰かに横取りされそれてしまい
それ以後ずっと探し続けているがいつもうまくいかない人生だったという。
だから、今度の公演は絶対にやらなくてはいけないそう思っていた。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」



稽古が始まり山口が棺を開けるとそこには白浜が!
山口は「もうヤダ。テメエたちはキチガイだ!辞めてやる!!」とそのまま劇場を飛び出し
ヨーコも犬尾の机から五万円を盗み出して逃亡しようと試みる。


ところが、彼女の動きを察知していた犬尾に見つかり今度こそヨーコが
自分の元から本気で去ろうとする決心をしていると見抜いた犬尾はナイフでヨーコを刺し殺した。
犬尾は悪霊の仮面をつけて扮装したままの姿で死体の処理をしに行こうとする。
その時、ツルは焼却炉で白骨を見てしまい悪霊がヨーコの死体を焼却炉に放り込むのを目撃。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」



おののいたツルは犬尾に悪霊がヨーコを殺したと伝えに来た。


犬尾は「悪霊なんてこの世にいないよ。白浜もヨーコも殺したのは自分だ。
キミは何もかも知っていてついてきてくれたんだね。だから警察に言うなんて言わないでくれ。」というが
ツルは「人殺し!」と叫んで抵抗したため犬尾はツルを絞め殺し、それを見たジュンも劇場を飛び出し
犬尾はとうとう一人ぼっちになってしまった。


「眼」に憑りつかれていた犬尾は、舞台の上の棺を開けると横たわっている人形から義眼を取り出し
「もう、眼などはいらん!」と床に叩きつけて粉々にしてしまう。


翌日、坂井が来てジュンが車に撥ねられて死亡したこと、ツルの正体が
左目が義眼の十八歳の家出人で警察が来たら引き渡すように言った。
坂井はもう公演をやめるよう犬尾に助言するが、犬尾は
「もう仲間はいらん、一人でやる!」と坂井を観客に独り芝居を始めた。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」



ある漁師が目玉を拾い「天使の目玉だ!」と思い片目の天使を探しにいくというストーリーだ。


漁師役の犬尾は天使の寝床を見つけ棺を開けるとそこにはツルの死体が!
しかし、目玉が二つあることを確認すると元の場所へ返しに行こうと思いつく。


すると、背景がいきなり海辺に変わり波が打ち寄せる音も聞こえてくる。
坂井は誰かが背景をスクリーンに映し出しているのかと客席から後ろを振り返るが誰もいない。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」



犬尾はまるで吸い込まれるように浜辺へ向かって歩いていく。
坂井は思わず「犬尾!」と引き留めようとするが、犬尾はそのまま海へと歩を進める。


犬尾が砂浜を歩くたびにジャリジャリと音が聞こえそこはもう映像の世界ではなく現実だ。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」


犬尾がスクリーンの外の現実の浜辺へ抜け出した時、
舞台の上の棺に入っているツルの死体はいつの間にか左目が義眼になっている!


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」




犬尾はそのまま目玉を海へ返すと、少年の頃に犬尾から宝物の眼を奪っていった少女が
老婆(天野照子)と連れ立って子守唄を歌いながら通り過ぎていく。



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恐怖劇場アンバランス第1話目の「木乃伊の恋」に続いてこれまたヘンテコりんで
見る人を選ぶ内容となっている。

どうみても一般大衆受けするものではなく、しかしながら好きな人にとっては
とことん好きになるマニア受けする作品。


これ脚本は市川森一なんですよね。
こういう作風のイメージが自分の中にはなかったので衝撃受けました。


本当に最初に見たときはワケが分からなくて気味悪かった。



恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」

こういう奇々怪々なテイストに妖鬼を秘めた緑魔子の個性は光るものがある。
兵隊役の橋爪功も若くてまだ悪役をやっていた頃かな?
すごみがある表情をしてますね。


若い時に悪役やっていた人も、年を取るとすっかり丸くなって善人役ばかり。
橋爪功も土曜ワイド劇場の「新・赤かぶ検事奮戦記」でのイメージが強くなっている。


しかし、緑魔子もかすむくらい怪物ぶりを発揮しているのは主役の唐十郎。

劇団員たちが逃げたり自分が殺したりしていなくなり最後に見せる独り芝居が
常軌を逸してて狂気に満ちている。


一番目に死ぬ悪霊役の白浜を演じた三谷昇が被っていた面がまた気味が悪い。


恐怖劇場アンバランス 「仮面の墓場」


彼が死んだ後に白浜が死んだときと同じくタラリと血を流すのだが不気味よね。


ということで、何を表現したかったのかわからないドラマでしたが
ぶっ飛んでる内容だけに記憶に残るのは間違いない。




************ 恐怖劇場アンバランス 記事一覧 ************


1. 「木乃伊(みいら)の恋」

2. 「死を予告する女」

3. 「殺しのゲーム」

4. 「仮面の墓場」

5. 「死骸(しかばね)を呼ぶ女」

6. 「地方紙を買う女」

7. 「夜が明けたら」

8. 「猫は知っていた」

9. 「死体置場(モルグ)の殺人者」

10.「サラリーマンの勲章」

11.「吸血鬼の絶叫」

12.「墓場から呪いの手」





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