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2017/10/24
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「キャットショー連続殺人・華麗な船上パーティに女の虚栄が!」 (1987年)

category - 土曜ワイド劇場
2017/ 10/ 24
                 
猫専門ホテルを経営する女性が愛猫家連続殺人事件の謎を追う。




●「キャットショー連続殺人・華麗な船上パーティに女の虚栄が!
?百万円の猫が謎・・・・」  1987年10月24日
脚本: 小森名津
音楽: 鏑木基盟
監督: 松尾昭典
制作: 国際放映
出演: 市原悦子、伊武雅刀、左時枝、
丹阿弥谷津子、長谷川哲夫、伊沢一郎ほか




キャットショー連続殺人



豪華フェリー”さんふらわあ”でキャットショーが開催された。

ショーに参加するのは猫専門ホテルを経営している
吉川亜美(市原悦子)の見栄坊な女性客たちの高価な飼い猫。
審査員は「キャットマガジン」編集長・袴田崇(長谷川哲夫)がつとめた。



そこへ、会津若松から旅行で来ていた大谷夫婦(伊沢一郎、丹阿弥谷津子)が
一般の猫チャップを連れて飛び入り参加することになった。
ベストキャット賞は渋谷にあるグリーン不動産の副社長・新田信子(左時枝)の愛猫・フランが受賞し、
チャップも袴田の好意でベストファミリー賞を受け取った。



ショーの後にはダンスパーティが開かれ、亜美が獣医の加藤(伊武雅刀)と踊っていると、
信子と犬猿の仲の藤井保子(泉じゅん)の愛猫が会場に紛れ込んできた。
亜美が抱き上げると指には血がついていて、二人が保子の部屋に猫を届けに行くと、
客室内で保子が頭を殴られて死んでいるのを発見した。



通報を受けて現場に刑事(小野武彦)らが到着したが、凶器は見つからなかった。
刑事は死体のそばにしらす干しが落ちているのを発見。
ショーに参加していた猫は皆贅沢な食事に慣れていて、しらす干しを食べる習慣がない。
それを知った亜美は大谷夫婦がチャップはしらす干しが好きだと話していたのを聞いていて、
老夫婦に疑いの目を持ちはじめた。



刑事は関係者を集めるとこれから事情聴取を行うことになったが、
信子と大谷夫婦の姿がない。
警察の捜査がすすむ中、今度は近くの公園から信子が死体となって発見された。
亜美も刑事たちについて現場へ確認へ行くと、暗がりにチャップがいるのを見た。
二つの現場で大谷夫婦に繋がる手掛かりを得た亜美はさらに容疑を深めた。



亜美はバーでそのことを加藤に話した。


キャットショー連続殺人



彼女は大谷夫婦の住所を聞いていたが、そのこともしらす干しの事も、
チャップが現場にいたことも警察には話さなかった。
普段は私情を挟まない亜美が、大谷夫婦をかばったり保子らの猫を、
無償を承知で預かろうとしている亜美に違和感を感じた。




バーを出て甲板へ行くと、亜美は自分の過去を加藤に話した。
両親は信じている人に裏切られて亜美が高校の時に自殺を遂げていた。
大谷夫婦は両親にどこか似ているというのだ。


キャットショー連続殺人




亜美は死んだ加藤の妻の学生時代の先輩だが、
彼女にそんな辛い過去があることは初めて知り
これまでキッパリとビジネスライクに割り切る亜美の
隠された一面を見た。

亜美は大谷夫婦がいる会津若松へ行ってくるという。




主が旅立った店内では、加藤とショーに参加した女性客らが
事件のことをあれこれと話していた。
そこへ、刑事たちがやって来て、保子が代議士金子の愛人で、
信子が副社長をしているグリーン不動産の社長であると話した。


大物代議士が愛人をダミーにして不動産会社を経営していたのだ。
信子と保子は敵対しながらも仕事上では共通の利益を得ていた。
しかも、グリーン不動産は悪質な地上げ行為を行っていて、
二人が殺されたのはビジネスでのトラブルとみられた。



会津へ行った亜美は、大谷夫婦が息子を幼いときに亡くしたことを知り、
自分の過去も打ち明けた。
亜美は高校生の自分を見捨てて自殺した両親を恨んでいて、
両親にどこか似ている夫婦に嫌悪感を感じながらも気になって仕方がない
胸の内を吐露する。


キャットショー連続殺人



すると大谷夫は、キャットショーに参加したのは偶然ではなく、
下調べをしたうえでチャップを出しに使って参加し、
保子と信子を殺したのは自分だと亜美に打ち明ける。
だが、いくら聞いても動機は言わず、不自然なものを感じた。



それ以上、頑として口を割らない大谷夫婦から話を聞くのをあきらめた亜美が
家を出て帰ろうとしたところ、東京から刑事たちが車で駆けつけてきて、
亜美の前で二人を逮捕してしまった。



大谷夫妻は、抵抗することもなく亜美に笑顔を向けて連行されていく。
はじめこそ二人を疑っていた亜美だが、
彼らに接するうちに無実を信じるようになった。


キャットショー連続殺人


そのニュースを知り、会津から帰った亜美のところへ袴田が訪ねてきた。
亜美は大谷夫婦は犯人ではないと思うといい、これからそれを証明するために
自分で事件当日のことを詳しく調べてみると宣言した。



亜美は警察へ行き下着の差し入れを渡すと、
チャップは自分がちゃんと面倒を見ていると伝えてほしいといった。
刑事は大谷妻が保子を殺した凶器のトロフィーは海へ棄てたと
自供したことを亜美に説明する。
だが、若い保子に対して体力差がある大谷妻が保子を殴り殺せるとは思えない。
亜美は刑事にしつこく食らいつくが、捜査は警察に任せろと言い話にならなかった。


キャットショー連続殺人


そんな亜美の自宅に夜、事件を調べるのを辞めろという脅迫電話がかかってきた。
これで大谷夫婦が真犯人でないと確信した亜美はなんだか嬉しく感じてくる。



亜美は保子と信子が殺された頃、行われていたパーティーの写真を
参加者から集めると保子たちの周りに不審な動きをした人物がいないか
詳細に調べ始めた。


そして、ついに袴田が保子に接近している写真を見つけた。



亜美は危険も顧みず、袴田を船の中のバーに誘い出すと、
保子らの関係などをズバズバと質問しだした。
とぼける袴田に、パーティーで保子に近づいている袴田の写真を見せ、
大谷夫婦が逮捕されるときに笑顔だったことを伝えて船を降りた。


キャットショー連続殺人



亜美の身を心配した加藤はバーからずっと二人の様子を見張っていた。
加藤の気持ちを知った亜美は嬉しくなり腕を組みながら夜道を歩いた。




一方、警察は凶器となったトロフィーを海底から引き揚げ、
鑑識の結果や事件当日の周辺の目撃者からの情報から、
ひそかに袴田の周辺を調べていた。


刑事はグリーン不動産が起こした地上げ問題の被害者として、
袴田の妻子が焼死していたことを知りさっそく袴田の逮捕に踏み切った。



袴田はあっさりと自供した。


取材で留守にした日、袴田の妻は子供を連れて笹塚にある実家に帰っていた。
それまで、妻の両親は土地を売らないことから激しい嫌がらせにあっていて
あの日ついに家が放火されるという事件が起きてしまったのだ。



袴田は地上げをやらせているのが保子と信子だとわかり、
キャットショーに審査員としてもぐりこんだ。




大谷夫婦は無事に釈放され、亜美はなぜ二人が袴田をかばって、
身代わりに自供した理由を聞いた。



戦時中、大谷夫婦は満州で息子と三人、食うや食わずで
日本へ帰ろうと必死になっていた。
しかし、栄養失調で夫妻が死を覚悟したとき、
息子だけは日本へ行かせたいという思いから
行きずりの親切な日本人夫婦に息子を託した。



その後、夫婦は奇跡的に日本へ帰ることが出来た。
それ以来、二人は息子を探し出そうと旅に出る日々が続く。
手掛かりは”崇”という名前と、手の指の近くにある二つのホクロだけ。


やがて、キャッツマガジンの編集長袴田が崇”という名前だと知り、
夫妻は真偽を確かめるために、チャップとともにさんふらわあ号に乗り込み、
キャットショーに飛び入り参加した。


そして、ベストファミリー賞を受賞した際に、袴田からトロフィーを受け取る時に、
彼の手の指の近くに二つのホクロがあるのを確認した。



船上パーティでは、夫婦の目は袴田に釘づけだった。
ようやく捜し出した崇の一挙手一投足をつぶさに見ていた夫婦は、
彼が保子と連れ立って出ていくのを目撃した。



その様子に感じるものがあった夫妻は、ふたりの後をつけていくと、
客室から袴田と保子の争う声が聞こえてきた。
直後、袴田は慌てて部屋を飛び出し、大谷が部屋へ入ってみると
保子が頭を殴られて死亡していた。
大谷妻はもっていた、しらす干しを残し容疑の目を袴田からそらすための細工をした。



その後、袴田は信子を殺すために公園へ行った。
信子を殺し終わって出てきたところへ、大谷夫婦がやって来た。
袴田は自首するというが、夫妻は袴田に逃げるように言った。



やがて、公園へ遊びに来た若い男たちが信子の死体を発見し、
船の近くにいた警察へ知らせに行った。
その隙に、夫婦は袴田を逃がすとチャップが現場を歩き回り、
それを見た亜美は夫妻に疑惑を抱いたのだ。



これまで、自分を棄てた両親に憎しみを抱いていた亜美だが、
自分を残して死んでいった両親がどのくらい苦しかったかわかり、
長らく放っておいた両親の墓参りへ加藤と行った。



そこで、亜美にプロポーズし、亜美もすんなりと受けた。



二人で店へ帰ってみると、大騒動が勃発していた。



キャットショー連続殺人



サラリーマン風の男が泣きながら、家を出た妻を取り戻すために、
彼女が可愛がっていた愛猫を亜美の店から奪おうとしたのだ。
男は自分が猫と一緒にいれば、妻は戻ってくるだろうと叫ぶ。






それを見た亜美は、やっぱり結婚ってめんどくさいと、
さっきの返事を保留にして、まだしばらく気ままな独身生活を謳歌することにする。



///////////////////////////////////////////



冒頭の袴田の妻の実家に、地上げ屋の手下たちが、
土地を手放させようと家の前で居座ったり、
大量のゴミを捨てたりして嫌がらせをし、ついには放火するシーン。
そのシーンのあと黒猫をバックにしたタイトル画像が登場して、
意味がわからなかった。



当時の資料であらすじを読んだ限り、キャットショーをベースにした連続殺人で、
ただのサスペンスドラマと思っていて期待はしていなかった。



殺人が起こるまで、被害者二人が激しく敵意をむき出しにしている様子が描かれていて、
それと最初のわけわからん場面とどうつながるんだろうと思いながら見てました。
加えて偶然ショーを知ったという老夫婦の飛び入り参加に隠された真意も不明。



殺人が発生してから、ヒロインがひとりになった客室でまわすオルゴール、
そして幼いころの回想シーンと事件のつながり。



一見、バラバラで繋がりないような点が、ドラマが進むうちに回収されて、
繋がりを見せて点から線へと変わっていく。



多感な学生時代に両親に捨てられたと憎んでいたヒロインは、
親に似ている容疑者の老夫婦を嫌悪しながらも、
説明できない親近感のようなものを抱く。
相反する気持ちが同居するが、次第に夫婦にも両親にも
持っていた嫌悪感が消えていく。



そんな無理にクールを装って突っ張りながらも、
本当は弱い部分も持っているヒロインを市原悦子が魅力的に演じていた。



家に帰ってきて服を勢いよく脱ぎ去って下着姿になると、
ガムテープで猫の毛を取りまくる姿は「家政婦は見た!」のヒロインを思い出させる。


そして、今回市原は下着姿の他に、肩口までだけど入浴シーンや、
両親の首吊り姿態を発見したセーラー服の女子高生姿まで披露している。



声が思いっきり”まんが日本昔ばなし”なのに、おさげ髪のセーラー服姿という、
思わずツッコミたくなるシチュエーションで回想シーンに登場する。
少女時代に代役は使ってないのね。
さすがに、暗がり遠目からのショットでしたが・笑



今回の脚本は、翌年の「津軽・青森ロマンチック殺人街道」も担当した、
小森名津で、女性の細かい心の動きや支えたくなるような優しさも表現していて、
女性らしさが発揮されています。



音楽は美女シリーズでおなじみの鏑木創が鏑木基盟という名前で
クレジットされていました。
朝日放送制作ということもあり、ユーモラスチックでありながらも、
わずかに美女シリーズを意識されるフレーズがあり。







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