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2017-11-12 (Sun)

「だいこんの花」 (1970年)

森繁久彌が出ているということで、おもしろそうだと見始めた「だいこんの花」

放送局はNETで現在のテレビ朝日だ。


これはシリーズとなっているようで、私が見たのは第1シリーズ。




■ 「だいこんの花」
  
放送期間: 1970年10月22日~12月24日 (全10話)
脚本: 松木ひろし
音楽: 冨田勲
演出: 奈良井仁一
制作: NET



だいこんの花




「だいこんの花」という地味なタイトルに似合う
アクの薄いオープニング曲が流れる。



だいこんの花



詩は森繁久彌筆、朗読は主演の竹脇無我。







永山忠臣(森繁久彌)は巡洋艦「日高」の元艦長であり
現在は隠居の身でひまを持て余している。


だいこんの花




妻の繁子(加藤治子)を亡くし、現在は会社員の息子・誠(竹脇無我)と
行儀見習いに来ている手伝いのトミ子(川口晶)の三人で一軒家に住んでいる。


だいこんの花


トミ子はあっけらかんとした性格で、忠臣にも遠慮せずにずけずけものを言い
行儀見習いに来ている割には男勝りな性格だった。






ヒマな忠臣はパチンコ屋に出かけていくが出が悪く文句を言った。
不愛想な女の店員が出てきた後に、顔をだしたのは
戦時中、忠臣の部下だった”なまず”こと柄崎(砂塚秀夫)だった。



だいこんの花



久しぶりの再会に意気投合したふたりは懐かしい思い出を胸に
喫茶店へいき昔話に花を咲かす。





だいこんの花



忠臣はなまずを連れて割烹料理屋「日高」へ向かった。


思い出深い巡洋艦の名が付いた店になまずが驚く。


だいこんの花





店の主は元中尉の相馬京太郎(大坂志郎)で
なまずはこれまた感激の再会を果たした。





だいこんの花



年頃の誠を心配して忠臣の妹・咲代(ミヤコ蝶々)が見合い話を持ってきた。




相手は櫛田泰信(宇佐美淳也)と静子(葦原邦子)の娘・冬子(江見早苗)。
和服姿の女性で、忠臣不在の中見合いは順調にいっていたが
そこへ忠臣がやってきてテーブルについた。



だいこんの花


戦争中の話題が大好きな忠臣は櫛田と戦争中の話しになり
ついつい熱が高まり激しく言い争いをしてしまい
父親同士の衝突により見合いは壊れてしまった。




相馬には一人娘の麻子(武原英子)がいて秘かに誠を思っていた。


だいこんの花


昔世話になった相馬は気前よく酒を飲ませてやっていたが
見かねた誠は内緒で忠臣の飲み代を支払いに来る。


誠は麻子を妹のようにしか考えておらず麻子の恋心には気づいていない。



ハンサムな誠に思いを寄せる女性は麻子だけではなかった。
会社の同僚・千恵(沢井孝子)やトミ子も同じであるが
誠は女性の気持ちには無関心であった。


トミ子が誠を好きなことは、御用聞きの修一(岡部正純)でさえ知っている始末。



だいこんの花



修一はそのことでトミ子を度々からかう。



壊れたと思っていた見合い話だったが、誠は冬子から喫茶店に呼び出しを受けた。
だが、行ってみると冬子は友人と一緒にいて、見合いの日に見せた印象とは大きく変わっていた。


だいこんの花




和服姿のしとやかに見えた女性は、ショートカットの現代的な若い女性に変身している。
亡くなった母のような女性が理想の誠は、再会した時の冬子に違和感を感じて別れた。




忠臣は誠とふたりで風呂へ入っていた。



だいこんの花



誠は父の背中を洗ってやろうと思い声をかけた。




だいこんの花


忠臣は息子に背中を流してもらいながら、だいこんの花について語り始める。



だいこんの花




静かに咲いては散っていくだいこんの花は、
どこか妻の繁子に似ていた。
忠臣は誠にもそんな嫁を貰ってほしいと思っている。








男前の誠には次々と色めいた出会いが起こる。


2話では、通勤時にしとやか美人と出会い気になっていたところ
売店でその女性と再会して、意を決しデートに誘う。


だいこんの花



その女性は剣持美春(鮎川いづみ)といい、誠に恋する麻子が働く
日高で堂々とデートをするが、思わぬ形で破局を迎える。


そのキッカケはまたしても父・忠臣であった。


忠臣のところにパチンコ店に勤務するなまずから


「ぱちっぷ」

という怪しいビジネスを始めないかという誘いがかかる。


それは、剣持雄策(多々良純)という男から持ち掛けられた話だった。
資金が必要になった忠臣たちは、日高へ行きぱっちっぷの資金を融通しようと企てる。



だいこんの花



だが、この動きを知った咲代が剣持に直接会い
剣持がまがいものだと匂わす。

父親が誠の父たちに「ぱっちっぷ」の話しを持ちかけたことを知った美春は
父に胡散臭いことはやめて一緒にやり直そうといい、誠の前から姿を消す。



誠はその後、ひょんなことから美人の女医・橋本律子(星由里子)と出会う。


だいこんの花


律子は父の寛二(中村伸郎)と病院を営んでいる。


しかし、これもデートまではこぎつけるのだが
誠の勘違いから進展せずに終わってしまう。




こうして誠の身近にいるトミ子と麻子という二人の女性が
誠に恋心をいだきながらも、誠は美人の女性になびくのだが
誠のところへ現れた美しい女たちとの付き合いはすぐに終わってしまうのだ。



妹としか思われていない麻子と、全く相手にしてもらえないトミ子が
誠を巡り火花を散らす中、トミ子のところへばあやのたつ(千石規子)が訪ねてきた。


だいこんの花



たつは、トミ子にスーパー経営者の息子(小松正夫)との縁談話を持ってきた。
トミ子が不在の中、忠臣がたつを迎え入れる。


千石規子のとぼけた”ばあや”っぷりがいい。



だいこんの花



誠のところから女性たちが消えていき、今はトミ子と麻子の一騎打ち。


そして、急展開へ。


トミ子が誠に思いを寄せていることを知らないばあやが持ってきた
縁談の相手が突然、家へ押しかけてきて激しくアピールをし始めた。


トミ子は誠に恋人のふりをしてほしいと言い
初めは気が進まなかった誠がトミ子の窮地を救うと
嘘がまこととなり、ふたりは本当に結婚してしまうのである。



全10話と短いからか、この時代のホームドラマの特徴なのか
これまで全く女性として相手にしていなかった
色気のないトミ子と、だいこんの花のような母が理想だった誠が
何の前触れもなくいきなり結婚という唐突な展開。




誠とトミ子は結婚後も変わりなく忠臣と同居する。





一方の忠臣にも色っぽい話がないわけではなかった。




忠臣は今は亡き先輩の愛人船津静子(藤間紫)の家へ
ウグイスの世話をしに行っている。


だいこんの花




静子の家で手伝いをしている初江(原ひさ子)は忠臣を
静子のいい人だと勘違いして席を外そうと気遣いをみせる。




だいこんの花



忠臣は「私はウグイスの世話は頼まれてるが、この人の世話は頼まれてないよ」
なんて言いながらもまんざらでもない様子。



その後、相馬に見合い話が来た時も、自分のところへ来た話だと勘違いし
ややこしいことになる。


思いのほか早く誠が結婚したことで、忠臣も静子と結ばれるのかと思ったが
終盤のもうひとつの見どころかも!?と勝手に思っていた
忠臣の再婚はないまま物語は終わる。



さて、これまで手伝いだったトミ子が嫁に変わり
お騒がせ爺さん、忠臣との新たな生活がスタート。



時間がある忠臣は夫婦のことがきになってしょうがない。


息子の嫁は、だいこんの花のような繁子と思っていたが
現実は似ても似つかないおっちょこちょいで色気がないトミ子。




だいこんの花



ある日、忠臣はいつものようにトミ子と茶を飲んでいるとトミ子に
ヒゲがあるのを見つけた。


忠臣はそれをトミ子に伝えるが、トミ子はいつも通り笑って気にも留めてない様子。


しかし、トミ子はハンサムな夫、誠の浮気の可能性に少し不安を持ち始めてきた。
ましてや自分は、誠の理想の女性とは正反対。


トミ子が日高へ行くと、誠がホステスたちと飲んでいた現場に遭遇する。


だが、ホステスのうちの一人はトミ子の昔の友人だった。


だいこんの花

マリ(藤江リカ)と思いがけない場所で再会したトミ子は
マリから女としての手ほどきを受けることになる。



だいこんの花



マリはトミ子を女らしく変身させようと、化粧品などを買いに行くのに付き合い
男を落とす色目の使い方を伝授する。


バッチリ化粧もして音楽もかけ、準備を整えたトミ子は誠の帰宅を待っていた。


だいこんの花





しかし、誠はその姿を見ると怒り狂いかつらをむしり取り、
泣き叫ぶトミ子を洗面所へ連れていくと化粧を落とさせた。


誠は普段のありのままのトミ子を愛してくれていたのだ。
トミ子は嬉しくなって誠に泣きついてしまう。






だいこんの花


ラブラブ度が増した誠とトミ子が出勤前に抱き合っているところへ忠臣が顔を出す。


ヒマがある忠臣は二人のことが気になってしまい、新婚夫婦との仲がしっくりとこなくなった。
威厳を取り戻そうと、働くことを決意するが、これがまた頓挫するのである。



そんな時、いつもは元気よくなんでもパクつくトミ子が吐き気を覚えて食欲がなくなった。

忠臣はトミ子が妊娠したと思い様子を見ていると
トミ子が隠れて編み物をしている姿を盗み見してしまった。


忠臣はトミ子が妊娠していて赤ん坊の服を編んでいると
誠にこっそりと告げるが、結婚した時期と妊娠の時期が合わない。
誠は自分との前に男がいたのではないかと疑うが
それは全くの誤解だった。



トミ子はその日、日が経ったマグロ寿司を食らい
単に下痢をしていて腹の調子が悪いだけだった。



最終回はクリスマスイブ。


忠臣をクリスマスケーキを用意したトミ子たちが待ってくれていた。


トミ子が編んでいたのは、忠臣にプレゼントする腹巻だった。

忠臣はトミ子の心遣いに思わず胸が熱くなる。


だいこんの花

誠とトミ子は父の前でダンスを踊っていた。


トミ子が自分を疎ましく思ってなかったとわかった忠臣のところへ
いつの間にかそっと繁子が姿を現した。

だいこんの花



幸せな二人の姿を見て、忠臣は繁子にそのことを報告する。

父の様子が変なことに気が付いた誠たちの言葉で
忠臣が現実に戻ったときには、繁子の姿は消えていた。









誠がトミ子と結婚して傷心の麻子だったが
二人の結婚を快く祝福していた。


なまずは麻子を思っていたが
日高には男前な板前・善吉(服部哲治)がいて
善吉は独立を考えず、ずっと日高で働いていたいと思っていた。



善吉は麻子が誠を好きなことは前から知っていたが麻子の恋が破れ、
その後、麻子と善吉はなんとなくいい雰囲気になってきた--。



主人公は平凡なサラリーマンで、いまだに戦争中の話しを持ち出し
艦長時代の仲間たちと深くかかわりをもつ父親とのなんでもない日常を描いている。



それなのに、すごく面白い。


早合点をする、とぼけた爺さんを演じている森繁久彌と
あけすけで色気のない川口晶との会話が面白い。




ドラマ終盤、森繁久彌が行った料亭には年増の冷奴(都家かつ江)という芸者がいた。
このふたりのやり取りがまた面白い。


だいこんの花


森繁が冷奴に酒をすすめると


「お薬と思っていただきます。」


なんてイチイチ言って、


ある程度年齢がいってる男女とはいえ
色っぽさが微塵もないのだ。



全10話がとても短く感じられました。




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