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2017/12/30
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「あにき」 (1977年) 高倉健主演の連続テレビドラマ

category - 昭和のテレビドラマ
2017/ 12/ 30
                 
何年か前にTBSチャンネル2で放送した時に見た
高倉健主演の「あにき」というドラマ。


高倉健というと『映画俳優』のイメージしかないが
こちらはオフィシャルによると


”高倉健が唯一出演した連続テレビドラマ”


と紹介されています。


いずれにしても、非常に貴重なドラマであることは間違いなく
「あにき」の存在を知ってから、一度どんなもんか見てみたいと思っていました。





■ 「あにき」 
放送期間: 1977年10月7日~1977年12月30日 (全13話)
脚本: 倉本聰
音楽: 村井邦彦
編曲: 田辺信一
ピアノ演奏:  羽田健太郎
演出: 井下靖央、大山勝美



あにき 高倉健




神山栄次(高倉健)は人形町の建設業・神山組の頭。


あにき



両親はすでに亡くなり、妻を病死で失って以後は
理髪店で働いている妹のかい(大原麗子)と二人暮らし。




あにき 大原麗子


かいは30近いが病気により婚期を逃してしまった。
口下手で男性恐怖症でもあり
好きな男性といえばドラマで見る草刈正雄で
熱心に彼の記事を切り取ったスクラップ帳を作っている。


あにき





神山組には二番手の金太郎(田中邦衛)がいる。
金太郎は妻・冴子(春川ますみ)、娘(有馬加奈子)たちと暮らしていて
職人たちも家族同然に金太郎の家で食事をとっていた。
金太郎は気難し屋の栄次と職人らとのクッション役も務めていて
神山組にはなくてはならない存在だ。





そんなある日、繊維問屋・岡村商会の岡村(山本武)が亡くなった。
岡村は根津の二号美子(弓恵子)の家で死に、
それを知ると後妻(菅原チネ子)は家を出ていってしまった。





後妻との折り合いが悪く家を出ていた
先妻の娘・恵子(秋吉久美子)が通夜の席に姿を見せる。
躁うつ病を患っていて香典を持ち逃げしたりトラブルを起こす。


恵子が香典は美子が受け取るものと思い美子に渡していた。
栄次は美子から香典を恵子に返してほしいと預かり
初めて恵子の美子に対する思いを知った。




岡村に世話になっていた栄次は若くして父を亡くした恵子を心配して会いに行くが
年齢の差を忘れて恵子に心を惹かれていくようになる。


あにき




栄次たちが住む路地の立ち退き問題が勃発した。
入江(下条正巳)の説明では岡村には莫大な借金があり、
店を倒産させたとしても保証人になっている甲田(織本順吉)、
酒井(野口元夫)を救えない。


入江は弁護士とも相談して、岡村が持っている土地を更地にして
売却する必要があるというのだ。


あにき


事情を知り草の湯の草野(日恵野晃)は同意してくれている。
残るは栄次が住んでいる路地の住民たちの同意だけだった。
入江は栄次に住民たちにうまく話を取り付けてほしいと頼む。



栄次は土地を売却しなければならない入江や甲田と
立ち退きたくない路地の住民たちとの板挟みになり頭を悩ませることになる。




そんな中、男性とは縁がなかったかいに、
日の出クリーニングの店員・平吉(立川光貴)が
熱心にアプローチしていることを知った。



あにき


言われてみればこのところ、近眼だったかいが急にコンタクトを
購入していて、どこか以前とは違う様子だ。



平吉がかいに迫っている姿は栄次のところの職人梅吉(小鹿番)や
茂(岩尾正隆)に目撃され狭い路地ではたちまち噂となった。
栄次は金太郎に、かいは女としてどうみえるのかと聞くと金太郎は
若手職人文吉(小林稔侍)に言わせると、磨けばいい女になると話していたと聞かせる。



あにき




文吉の女性批評なんてあてにならないというと、
金太郎は文吉は桜田淳子がデビューした時に大物になると言ったので
アイツは女だけは見る目があると太鼓判を押す。




嫁に行っても行かなくても心配という複雑な心境の栄次だが
かいは今日も草刈正雄のドラマを夢中で見ていて
栄次のおかわりの催促にも気が付かない。


あにき





岡村が死に無人となった岡村商会で女の幽霊が出るという噂が出た。
それを聞いていた栄次は、面白おかしく話す茂と勇(阿藤海)に
これから岡村商会へ行って来いと無理強いする。



あにき



確認へ行った茂たちから幽霊がいると報告を受けた栄次は
茂たちと岡村商会へ行く。
ヤバイといわれる二階へ栄次がいったとき後ろから女の声がした。


これにはさすがに普段クールに決めている栄次も悲鳴を上げて
逃げ出してしまう。


幽霊の正体は恵子で、亡くなった父との思い出を偲び
空き家となった実家に出入りしていただけだった。




躁うつ病の恵子は、前回会った時とは違いとても楽しそうだった。




あにき

恵子の口から躁うつ病という言葉を聞いた栄次は
なんのことかわからず思わず真顔で聞き返す。







ある日、栄次は自分に内緒で平吉とデートしていたかいのあとをつけ
二人が口づけを交わすところを覗き見てしまった。



あにき



一方、立ち退き問題で栄次が甲田たちと組んで自分たちを
裏切っているのではないかという疑惑が住民たちの間で沸き上がる。
栄次は金太郎の家へ住民を集め立ち退き問題の理解を求めるが
立ち退きに絶対反対の住民らは団結し収拾がつかないまま終わってしまう。



あにき



そんな中、栄次たちが知らない間に岡村商会の建物が
業者により解体されてしまった。
栄次は恵子の身を密かに案じていた。


躁うつ病の恵子が入院していることがわかり栄次は見舞いに行くと
かいに内緒で預金を引き出し恵子の高額な入院費用にあててしまう。
その事に気が付いたかいは冴子にこのことを相談した。



あにき


冴子と金太郎は妻が死んで以来独身を貫いていた栄次に女が出来たのではないかと思った。


栄次が幼馴染滝本ごろ(滝田ゆう)の妹・桐子(倍賞千恵子)と
仲良くしている姿を目撃されたことから栄次の相手は桐子だと誤解されてしまう。
だが、桐子には年若い脚本家の男がいて、彼女もまた年齢差のある恋に悩んでいたのだった。


あにき


かいは栄次には平吉のことを話さない。
栄次はそんなかいを見合いさせようと企み
父の代から世話になっている人形町の頭・松五郎(島田正吾)の
妻・きん(中村たつ)に見合い相手を探してくれるように頼みに行く。



きんは以前にも栄次が見合い寸前に土壇場でキャンセルした前科があることから
本当に見合いをさせる気があるのかどうか念を押しまくる。
栄次の今度は本当に見合いをさせたいという言葉を聞き
甲田夫人(野本マリ子)から大卒のエリートサラリーマン
田原荘介(下条アトム)を紹介してもらうことになった。



甲田夫人はかいには出来すぎた相手だとくどくどしく言い
栄次は内心腹が立つが今さら後には引けない。
かいは、平吉と付き合っていながらも、
兄が持ってきた見合いを断らなかった。


大卒のエリートが面白くない栄次は、手下の勇の話にも
喧嘩腰で揚げ足をとり、そばにいた梅吉たちも
機嫌が悪い栄次に振り回されとばっちりを受けてしまう。


あにき


見合い前夜に酔っぱらった栄次は、普段は低姿勢で接する松五郎宅へ乗り込み
暴れ始めたが、一夜明けると栄次は元に戻り昨夜の失態はさっぱり覚えていない。



予定通り甲田夫人たち立会いのもと、かいの見合いが行われた。
田原は人当たりがよく好青年で、食事の後は二人きりになる時間も設けられた。



あにき



ところが、その夜甲田夫人から田原が話を断ってきたと聞かされた栄次は
かいを傷つけまいとして甲田夫人に無茶な要求を出しまくる。
夫人はてっきりかいが田原と付き合いたいものだと思い
田原を説得してかいと再会させようとすると
栄次はこれ幸いとばかり、こっちからキッパリと断りますと言い夫人を泣かせた。



見合いをしたかいだが平吉との仲は順調に進んでいた。
しかし、平吉の母が病気で平吉も両親もかいとの結婚を早くしたいと望んでいる。



あにき



かいは平吉のことを栄次に切り出そうとするが
栄次はその気配を察するとかいに話をさせないよう逃げてしまう。






かいは仕方なく、松五郎に相談し栄次に結婚の許しをもらうよう頼む。



あにき

その話題から逃げていたくせに、かいが自分に直接言わず
松五郎を介したことでことでヘソを曲げてしまい、式には参加しないとゴネはじめる。




平吉はきちんと挨拶をしようと家へ訪れてかいと二人で栄次の帰りを待っていた。
平吉に対して照れくささがあるのか、目下には威勢のいい栄次だが
年下のクリーニング屋の店員平吉にも敬語で接していた。



あにき

大声を張り上げ勢いよく戸を開けた栄次は、
平吉の姿を見ると慌てて二階へ駆けあがり
窓から屋根をつたい勇たちの部屋に逃げていった。



あにき



そんな栄次を説得しようとした松五郎だが
ああ言えばこう言うで話にならない。
結局、松五郎はかいに栄次との仲介役を降りると宣言した。



困ったかいは金太郎夫婦に相談すると、松五郎さえも頭が上がらない
長老の浜町の頭・浜田政吉(佐野周二)に助けを求めることにした。




あにき

政吉は年の功で松五郎を諫めながら、栄次の心をほぐしていく。
さすがの栄次も今度ばかりは、かいと平吉の結婚を素直に許した。



涙ぐむかい、栄次はそばにあった新聞の束をゴミに出そうと
表へ出たときに、草刈正雄のスクラップ帳を発見し
かいの平吉への愛を感じた。



一方、栄次は恵子への複雑な思いを秘めていた。
入院費を立て替えて、大部屋から個室に移したとたんに
高津(堀田真三)という男を病室に連れ込み
ベッドで抱き合っているところを看護婦に発見され
病院側から注意を受けていた。



自分の口から恵子にこのことを言いにくい栄次は
恵子の友人伸子(伊佐山ひろ子)に相談する。
伸子はあっさり承諾し、二人の仲を裂いた。



あにき



これまで路地では栄次の女は桐子だと噂され
兄のごろまでが栄次が将来義理の弟になると思っていた。



あにき



しかし、恵子の入院費用をすべて支払い、一切の面倒を見ていたことを知った甲田が
金太郎のもとを訪ねてこれを報告したことで栄次の恵子への思いがバレてしまう。



あにき


栄次の恵子への思いにいち早く気が付いていたのは、桐子だった。
桐子は「栄ちゃん、それ今に恋になるわよ。」とどんどん恵子へ気持ちが傾いていく
栄次の将来を暗示していたのだ。



恵子の入院費は、結局はじめの約束通りに恵子の面倒を見ると言った
甲田によって栄次に返された。


高津と会えなくなった恵子は栄次に会いに来るように
高津に伝えてくれと連絡先を渡し泣きながら頼む。
そして、二人が許されざる恋だと知りながらも恵子の意を汲み
栄次は高津と会い恵子に会いに行ってやるよう説得した。


あにき


高津は明日、恵子のところへ見舞いへ行くと約束した。


後日、恵子の退院が決まった。
恵子は高津とは別れて退院後は栄次のところで暮らそうかなと
冗談めかしていい、栄次はドギマギする。


そして、恵子はふいに帰り際、栄次の額にキスをした。


あにき

栄次は嬉しくなり、恵子とのデートシーンを夢想しては
ひとり悦に浸っていた。



恵子は高津と会ったが、二人の関係は終わったと栄次に報告した。



深夜、栄次の家に桐子から今から飲もうという誘いの電話が入る。
行ってみると桐子はぐでんぐでんに酔っぱらっていて様子がおかしかった。





あにき


栄次は桐子の家へ行った時に、偶然桐子の若い恋人がいて
三人で一緒に鍋を囲んだことがあった。
どうやら、その恋人は別の女と結婚することが決まったようなのだ。



路地の立ち退き問題でも大きな進展があった。
白井(北見治一)が甲田が店を手放すことを決意したというニュースを伝え
立ち退きの話が消えたことで住民は大喜びした。



あにき


栄次がかいと平吉の結婚を許可してからかいの帰宅が遅くなる日々が続き
周囲の者たちも栄次を心配するようになった。



そんな中、かいに密かに恋心を抱いていた文吉が組を辞めると言い始める。
梅吉たちからそのことを聞いた栄次は、桐子の店滝本へ文吉を誘い
気持ちを確かめるが、今さらどうすることも出来なかった。



あにき



すると、外が急にあわただしくなり栄次が出てみると
そばで火事騒ぎが起こり栄次たちも駆けつけた。


梅吉は出火元は映画の助監督をやっている
矢部修一(吉田太門)の部屋で、遊びに来ていた女の焼死体が見つかったと栄次に報告する。
矢部は桐子が愛していた男だった。



栄次は死んだのが桐子だと思い、組のものをつれてアパートへ向かう。
その頃、桐子の兄・ごろは自宅で寝ていた。
夢の中に子供の頃の桐子が出てきていた。



焼死体は桐子だと確認され、部屋のガス栓が開いていたことからも
警察では自殺と断定された。
桐子の葬儀が行われている最中、かいは平吉の父(斉藤英雄)が甲府から上京してきており
三人で一緒に過ごしていた。



平吉の父が帰る際に、新宿駅からかいが栄次に電話をし
一言挨拶をしてほしいと言ったが、平吉の父が代わると
栄次は電話を切ってしまった。



家へ戻ったかいは葬儀会場から栄次を呼び出すと
平吉の父に失礼なことをしたと責めた。
栄次はかいも世話になっていた桐子が死んだときに
自分だけ遊んでいるかいが悪いと言いかいを殴りつける。



あにき



かいは「兄さん、いつも最後はこうなんだから。」と言い残すと
その日から家を出ていってしまった。


栄次が金太郎の家へ行くと、事情を知った平吉が
自分がかいに電話をさせかいは悪くないと言い
栄次にかいを許してやってほしいと謝罪してきた。


栄次も「かいは悪くないです。悪いのはあっしですから。
あっしもこんな性分なもんで。」といいかいも家へ戻ってきた。



クリスマス頃、恵子の退院も決まり、栄次は彼女を病院から
外出許可をもらい連れ出した。
用意したアパートを内見させ、契約することにした。
そして、クリスマスケーキも見に行き、高津と別れた恵子にのめりこんでいく。



その後、露店でお揃いのアクセサリーを買い、ケーキを片手に
退院した恵子のアパートへ向かう栄次。



あにき

だが、ドアの前で声をかけても人の気配がするのに誰も出てこない。
恵子は高津が諦められず、引っ越してからも連絡をとっていたのだ。



部屋の中の様子を察した栄次はひとり寂しくアパートの階段を下りていった。
さびしさを紛らわせる”滝本”も桐子が死に休業中だ。
栄次は別の店で飲むと、そのまま持っていたクリスマスケーキを置いたまま
店を後にした。




あにき

家へ帰ると久しぶりに戻ってきたかいがケーキを用意して栄次の帰りを待っていた。
栄次は露店で買ったおそろいのペンダントを、かいに平吉と一緒につけろと渡した。




栄次が恵子のアパートを手配し、日参していて囲っているという噂が立った。
滝本で噂をまき散らしていた白井を見た、文吉は白井に殴りかかり騒動になった。
後日、金太郎と梅吉が白井とその友人で恵子のアパートの大家を呼び出し
よくよく話を聞くと、毎日通っているのは栄次とは別の男であることがわかった。



あにき

そんな中、年末の忙しさで追われる栄次のところへ恵子が姿を現した。
恵子はクリスマスの日、出かけてしまったことを詫び
栄次に十万円貸してほしいと頼んできた。




あにき




栄次は銀行から十万円を引き出すと、恵子のアパートへ行った。

しかし、ドアの前には寿司の出前がふたつあり、
出前と間違えた恵子が勢いよくドアを開けると中には高津が寝っ転がっていた。
それを見た栄次は金を渡し帰る。



栄次が恵子の生活の面倒を見ていることは、松五郎も甲田も知っていた。
あまりに入れ込む栄次を心配し、松五郎たちはそろそろ恵子から手を引くようにいう。


いまだに恵子が高津を愛していて、
高津の妻と別れるという話を信じていることからも
栄次はとうとう恵子から手を引くことを決意する。



かいは平吉のところへ行くこととなり旅の支度をしている。


栄次は平吉のアパートへ行き、かいをよろしく頼むと挨拶へ行く。
桐子の葬儀とぶつかり平吉の父に失礼なことをしてしまい
栄次も済まないと思っていた。


その気持ちを表すように、荷物になるかもしれませんが
といいながら沢山の手土産を平吉に託した。




あにき

栄次はかいたちいの見送りにはいかずいつも通り仕事をしていた。


そこへ金太郎がテレビの中継車が着いたと報告に来て
女性たちの悲鳴があがる。
年末の番組で草刈正雄が訪れることになっていたのだ。


その場所を見ようとする栄次のアップでドラマは終わる。



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高倉健演じる主人公・神山栄次は昔気質で不器用な生き方をするとび職人。
目上のもんとか、岡村の旦那の娘恵子には低姿勢で敬語で接するが
妹のかいをはじめ、組連中の手下には機嫌が悪くなるとどつきまわすという荒い性格。



それだけに幽霊が出るかどうかを確かめに行ったところで
秋吉久美子にわっとおどかされて逃げていくシーンは笑えました。







ナレーションは滝田ゆうで、感情のない独特の語りにはじめは違和感を感じました。
演技の方はほぼセリフはなく、まわりの役者たちに助けられている感じです。





あにき

「赤かぶ検事奮戦記」でフランキー堺と春川ますみ夫婦の娘
葉子(初代)を演じた倍賞千恵子。
赤かぶでは、春川ますみの娘に倍賞千恵子ってのが
年齢的にムリだろ!って突っ込み入れながら見てました。




あにき 大滝秀治


栄次とごろの友人で目が不自由な松井安全堂で
特捜のおやじさん、大滝秀治が出演。



滝田ゆうといえば、来年1月3日から文京区にある弥生美術館で
「滝田ゆう展」をやるようです。



昭和×東京下町セレナーデ 滝田ゆう展



先日、東京の美術館へ行った時に知りました。




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