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2018/02/27
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京都殺人案内シリーズ第6作 「男女の水死体はどこから来たか」 (1982年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 02/ 27
                 
藤田まことの京都殺人案内シリーズ第6弾!


●「京都殺人案内・男女の水死体はどこから来たか!?」  1982年2月27日
原作: 和久峻三  血の償い 
脚本: 保利吉紀
音楽: クロード・チアリ
監督: 工藤栄一
制作: 松竹
出演: 藤田まこと、荒木由美子、遠藤太津朗、
根上淳、鮎川いずみほか



京都殺人案内・男女の水死体はどこから来たか



京都府警の音川音次郎(藤田まこと)が友人で
京都セントラル物産の社長・松尾孝次(根上淳)らと飲んだ夜、
帰宅してみると、娘の洋子(荒木由美子)が口のきけない少年がひとりぼっちで
岡崎動物園の前にしゃがみこんでいたのを発見し家に連れて帰っていた。



音川は行方がわからなくなっている少年の届け出がないか調べるが、
何のてがかりもないまま一夜が明けた。


その日、淀川の河川敷で身元不明の男の水死体が発見される。
現場は桂川、宇治川、木津川の三つの川と淀川が交わるところで、
死体が三つのどこから流れてきたのか不明だった。


秋山課長(遠藤太津朗)は三つを調べることは捜査費がかかると渋い顔。
そして、三本の川から人形を投げ入れた結果、
淀川にたどり着いたのは宇治川だけでそこを捜査の対象とする。



被害者は15日の16時から17時の間に溺死したようで、
左足の靴が脱げて無くなっていた。
3800と書かれた紙がポケットに入っていただけで身元がわかるようなものはない。



京都殺人案内・男女の水死体はどこから来たか



その紙がピンサロかキャバレーの請求書だとあたりをつけ聞き込んだ結果、
ひと月前まで小山紀夫(泉祐介)という名前で働いていたキャバレーを割り出した。
小山はみどり(松村康世)というホステスを店に紹介したが、彼女もここ数日出勤していない。


そんな中、洋子が少年がさらわれかけたと音川に電話をしてきた。
幸い洋子がいち早く気がついたことで犯人の男から少年を保護した。


一方、音川はみどりを指名してた前科持ち横山仙三(原哲男)から
みどりの夫が小山という名前で二人の間には息子がいたと聞かされる。
先日、夫婦喧嘩のあと子供とともに
家を飛び出して行ったまま帰ってこないということがわかった。




音川は帰宅途中、偶然に銀行から出てきた松尾と会い飲むことになった。
松尾は会社の経営苦しく融資を頼みに行って断られたところだったという。
これまでそんな話は聞いたことがなかったが
松尾は酔っぱらって店にいた客に絡み気持ちは荒れていた様子だった。
結婚を間近に控えた娘を持つ松尾のことを音川は案じた。




音川はふと小山とみどりの息子が洋子が保護した少年と
同じくらいの年頃であることから同一人物ではないかと考えた。


横山に少年を会わせると、やはり音川の考えた通りだった。
少年はみどりが働いている間動物園で母の帰りを待っていたということで、
あの日も、みどりの帰りをひとりで待ち続けていたのであろう。
横山の話では以前は少年は口がきけたということで、
少年の身に何か深刻なことが起こったと考えられる。



京都殺人案内・男女の水死体はどこから来たか



その後の捜査で、小山の服に付着していた植物が
琵琶湖にしか生殖してないものだと判明し、
殺害現場は琵琶湖であるとみられた。



その後も音川は小山一家と交流があった横山をマークした。
ある日、横山のアパートで帰りを待っていると大金を手にした横山が帰宅した。
見知らぬ男に車に連れ込まれ音川に何を話したか聞かれ金を渡されたのだという。


京都殺人案内・男女の水死体はどこから来たか



音川が横山の部屋で見つけたみどりからもらったという封筒を開けてみると、
中には新聞が入っていて、京都セントラル物産の求人広告が赤ペンで囲われていた。


横山が車のナンバーを途中まで覚えていたことから、
該当する車の所有者のアリバイを捜査陣は洗い出した。
そのリストの中には松尾の名前もあったが、犯行時刻頃、
松尾は伏見の沖縄料理屋にいて女将菜穂(絵沢萌子)がアリバイを証言しており、
琵琶湖で小山を殺すことは不可能だった。




しかし、京都セントラル物産へ聞き込みへ行き、
小山がドライバーとして勤務していた事実が明らかになる。
これで松尾と小山、みどりが繋がった。


従業員の話しから小山の出身地がどうやら北海道であるらしいことがわかり
音川はさっそく少年を連れて北海道の苫小牧へ飛んだ。



現地に到着した音川に、馴染みの喫茶店のママ菊子(鮎川いずみ)が会いに来た。
彼女は雪祭りを見に北海道へ来るついでに、
課長から預かった少年の診断書を渡しに来たのだった。


京都殺人案内・男女の水死体はどこから来たか



それによると、少年はショックによる記憶喪失で
何か心を痛めるような出来事か大きな環境の変化が
あったことが予想された。



音川が小山の実家を探し出そうと歩き回っていると、
目を離したスキに少年の姿が消えてしまった。
目撃者の証言から、支笏湖を歩き自宅へ帰って行く少年の姿を発見し、
彼の祖母から話を聞くことが出来た。


小山一家は、去年突然北海道を出ていったきりだった。
家業の材木屋が倒産したのだという。
祖母の話しから、小山の父親が戦後まもなく殺害され、
小山が犯人の顔を見ていたことが明らかになった。


犯人はもと海軍の男で木村という偽名を使っていたが、
男は木村の特徴から松尾であることを確信した。



京都殺人案内・男女の水死体はどこから来たか


京都に戻った音川は課長にそのことを報告し、
おそらくみどりも殺されているのだろうと推測する。


音川は琵琶湖と宇治川を捜査し、行方がわからなくなっていた
小山の靴の片方を発見し、近くのドラム缶から琵琶湖の水が検出された。
松尾は宇治川に小山を呼び出し、ドラム缶につけて殺害したのだ。
犯行現場は琵琶湖ではなく宇治川だった。



しかし、まだ松尾が犯人だという決定的な証拠はない。


音川は松尾に会いこのことを確かめるが、今は地位も名誉もある松尾は
犯行を認めなかった。


京都殺人案内・男女の水死体はどこから来たか


松尾と海軍の予科練の同期生であった音川は松尾を説得し、
ついに犯行をみとめ小山だけでなくみどりを殺したことも自供した。


みどりは小山から三十五年前に父を殺した犯人が松尾であることを聞かされていて、
小山を殺したのは松尾だとわかり金を強請っていた。


店を出したいために五、六千万円の金を要求するみどりに
もう少し猶予をくれるようにいうが彼女は聞かない。
そのうちにみどりは小山の父を殺した時のことをネチネチと話して来て、
自宅を売れば五千万円位なんでもないと言い始め溜まらず首を絞めてしまったのだ。



松尾は明日、娘の結婚式があることから午後三時まで待ってくれと頼む。
音川は署へ帰ると明日の三時までに松尾の逮捕状を用意してくれと課長に報告。



翌日、松尾の娘の結婚式は無事に終了した。


京都殺人案内・男女の水死体はどこから来たか


それを見届けた松尾は約束通り、ひとり音川が待つ京都府警へ向かう。
ちょうどこの日、柳川でみどりの水死体が発見されたところでもあった。











血の償い



************ 京都殺人案内シリーズ 記事一覧 ************


1. 「花の棺」

2. 「呪われた婚約」

3. 「嫁ぎ先の謎」

4. 「亡き妻に捧げる犯人」

5. 「母恋桜が散った」

6. 「男女の水死体はどこから来たか」

7. 「麻薬にけがされた修学旅行女子高生」









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コメント

非公開コメント
        

コメントありがとうございます!
再びのコメントありがとうございます!


そうなんですよね、このシリーズ音やんと課長の漫才のような掛け合いも楽しみのひとつ。
藤田さんと遠藤さんだからこそ、息の合った掛け合いが出来るんでしょう。
洋子役が萬田久子で定着してからは、おとうちゃんと洋子の会話もさりげなくて味わい深いものが出てきました。


おっしゃる通り松尾が若者を怒鳴りつけて軍歌を歌うシーンは
演じてらっしゃる根上さんだけでなく脚本&演出側のこだわりが感じられました。


まだこの当時のドラマは戦前生まれの俳優さんも多く活躍していた頃で
劇中で生い立ちや事件の背景に「戦争」がちらつくたびに
「戦争を知らない今の役者ではこういう深い演技や演出は出来ないだろうな」と思わせれらることが多いです。


やはり辛い戦争ってものをどんな年齢や立場で体験したのかはわかりませんが、
それを知っているだけに演者から「骨太」「気骨」のようなものを感じます。


そういう意味では、同じ土曜ワイド劇場の田舎刑事シリーズでの
渥美清さんと、1作目のゲスト小林桂樹さん、3作目のゲスト西村晃さんにも感じました。


No title
管理人様、レスありがとうございます。
31年前に初めてこのシリーズの第14作を家族で見ました。
以来再放送を含めてすべて見ています。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14216593424

音やんと課長の掛け合いと共に洋子とお父ちゃんの掛け合いも楽しかったですね。
第六作の中に松尾が居酒屋で軍歌をカラオケ調に歌う若者を怒鳴りつけ、歌いなおすシーンと同窓会に参加していた定年後失職した小嶋に自分の会社で雇ってやると親切の押し売りをした松尾を音やんが叱責し、菊ちゃんの店で大ゲンカをするシーンがありました。

この2つのシーンに藤田さんと根上さんと保利さん、うまく言えませんが、3人の戦前生まれの男性の気概と言うか、こだわりのようなものを感じるのは私だけでしょうか。




コメントありがとうございます
かっちゃん、はじめまして。
熱いコメントをありがとうございます。

おっしゃる通り、松尾の妻子が気の毒ですね。
結婚式を終えた娘はその後どうなったのか?


また、友人を殺人犯だと暴かなくてはいけない音やんの胸中を考えると
辛いものがあります。


「京都殺人案内」は出てくる役者さんに派手さはないけど
ベテラン俳優の演技が存分に見られ好きなシリーズのひとつです。
哀愁のあるテーマ曲もいいですね。


音やんの妻が亡くなった時のいきさつを1話で終わらせず
いつも音やんは折り畳み傘を携帯しているという細かい演出も大切にされていて
スタッフ・出演者がこのシリーズを愛しているのが伝わってきます。



あらすじだけでは語れない深い部分の演技や演出が良くて
全話見てしまいました。

はじめまして
はじめまして、こんばんわ。
父が藤田まことさんの大ファンで必殺シリーズと共によく見ていました。
松尾社長の過去の放火殺人と言う大罪、そしてそれをネタにゆすった小山夫婦を殺害したことは断じて許されるべきでは有りません。

しかし時効である30年以上前の事件をネタに数千万もの金を強請り、あまつさえ妻のみどりに至っては子供を置き去りにし、曲がりなりにも亭主だった紀夫の死を悲しむ様は皆無という人でなしぶり。

松尾はみどりに若干の猶予を求めたが聞き入れられず、殺害されましたが、よしんば5000万渡しても、「店の経営がうまく行かなくて・・・」等と言って、何度もゆするタイプ。
身勝手な松尾以上に嫌悪感を覚えました。

それ以上に気の毒なのは松尾の妻子。
音やんが夫が帰らず、狼狽している妻の元を訪ね、事情を説明し、恐らく妻は半狂乱。
娘も舅が殺人犯と知った夫や舅姑から離婚を切り出され、途方に暮れた事と思います。