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2018/03/04
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「津軽・青森ロマンチック殺人街道」 (1989年)

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 03/ 04
                 
●「津軽・青森ロマンチック殺人街道・
愛の終着駅へ向かう妻ふたり」  1989年3月4日
脚本: 小森名津
音楽: 橋場清
監督: 小沼勝
制作: 宝映企画
出演: 島田陽子、伊藤孝雄、赤座美代子、山田吾一、
浅利加津代、日高澄子、伊奈かっぺい、白鳥靖子ほか



会社員の小坂京子(島田陽子)は、中年の売れない詩人・藤森勇二(伊藤孝雄)と
同棲を始めて三年が経過し、待望の赤ん坊を身ごもっていた。
藤森は過去を一切語ろうとせず、京子もそのことに不足は感じていなかった。
ただ、京子が妊娠したことで父親としての自覚が出てきたのか
藤森は就職活動を始めたのだが、病気をわずらっていて無理をしているのではないかということだけが気がかりだ。



京子は自己流で絵を描いており、藤森と二人でスケッチをしに行った帰り
偶然寄った花屋である女を見た藤森は態度がおかしくなり
また引っ越ししなければならないと言い出した。



津軽・青森ロマンチック殺人街道


実は藤森は青森に代々続く造り酒屋の社長であったが、その地位は藤森には合わなく
妻のアツコ(赤座美代子)を残したまま五年前に蒸発していたのだ。
藤森酒造には古くから仕えている斉田(山田吾一)がいて
藤森が京子と暮らしていることを知った斉田がアツコに居場所を教えていた。


花屋で会った女こそ藤森の妻・アツコであり、藤森はそれを見て引っ越ししたのだが
そこも斉田がおさえて、藤森は斉田と二人きりで会うことになった。


そんな事情は知らない京子は、その夜遅く帰宅した藤森の袖口に血痕がついていたのを見た。
翌日、中央公園でナイフで首筋を切られて死んでいる斉田が発見された。

藤森は体調が悪いながらも面接へ出かけていた。
彼の不在中京子は刑事(鶴田忍)の訪問を受けた。
刑事の話では昨夜藤森と斉田は二人で会っていたのだという。


京子は帰ってきた藤森に刑事が来たことを伝え、藤森は明日警察へ行くといった。
ところが警察へ行ったはずの藤森がまだ来ないと連絡があり
その日はとうとう夜になっても藤森は帰宅しないまま翌朝を迎えた。

津軽・青森ロマンチック殺人街道



そんな京子のもとへ届いたのは藤森が車にはねられて死亡したという
刑事からの連絡だった。


藤森は突然車の前に飛び出し、車は避ける間もなかったのだという。
京子ははじめて藤森ががんに侵され数か月の命であり
京子を受取人として保険を掛けていたことを知った。


刑事は藤森ががんであること、斉田殺害の容疑がかかっていることを知り
自殺したのではないかというが、子供の誕生を楽しみにしていた藤森が
自殺をするはずがないと京子は否定した。


この時京子は初めて、藤森が青森県黒磯市の藤森酒造の社長で
殺された斉田がそこの専務であり、藤森に妻がいることを知った。
藤森は傷害保険に入っていて事故で死んだ場合二千万円が入ってくる。


内縁の妻ではあったが京子は当然藤森の遺体を引き取るつもりでいたが
青森から藤森酒造で働いている斉田の妹・ヨシコ(浅利香津代)がやってきて
強引に藤森の遺体を連れて帰ってしまった。


津軽・青森ロマンチック殺人街道

傷心の京子がマンションの部屋に帰ると、不在中に何者かが侵入し
部屋が荒らされていた。



京子は遺骨がないまま藤森の初七日の法要を済ませた。
その日、死んだはずの藤森から京子へ手紙が届く。


藤森はがんで残された命があと僅かだと知り、
交通事故を装って死のうとしたが死ねなかった。
袖口の血痕は藤森が吐血したときのもので
京子にがんを隠している身で本当のことが言えなかった。
しかし斉田は殺していないと書かれていた。



そして、京子に自分の故郷青森へ行ってほしいのだと綴られている。
藤森は京子の命が何者かに狙われていることも知っているようだった。


津軽・青森ロマンチック殺人街道

京子は藤森の遺言に従ってさっそく飛行機で現地へ向かう。
空港へ到着すると藤森からスケッチブックと六ケ所の風景をスケッチしてほしいと
旅の目的が明かされていて、これを京子に届けたのは自分の乳母だと記されていた。



京子はスケッチブックに書かれていた六ケ所を順番通りに巡りその風景を描くことになる。



六ケ所をめぐる途中で同じように藤森からのメッセージが届き
この旅が終わる時、藤森がなぜ故郷を捨てたかがわかり
最後に藤森から京子への贈り物が待っているのだという。


そして、行く先々で、、藤森が予告した通り京子の身に危険がせまり
母子手帳を盗まれたり、流産させられそうになったり
東京へ帰れという脅迫が届いたりする。



一方東京では、斉田が死んだときに握っていた毛髪が
白髪を染めた女性のものであると判明し、刑事がアツコを訪ねていく。

津軽・青森ロマンチック殺人街道



斉田は生涯独身のままだったが、バーを経営していた
愛人サエコ(日向明子)が妊娠したのをいいことに
ヨシコがサエコを京子だと嘘をつきアツコに合わせ
京子から盗んだ母子手帳をアツコに見せて財産の一部をせしめようと企んでいた。
アツコから言われてヨシコは藤森が書いた認知書も手に入れようとする。


アツコは以前、東京の花屋で京子を見ていて
ヨシコが差し向けたサエコが京子の偽者であることは知っていたが騙されたフリをしている。


津軽・青森ロマンチック殺人街道


ヨシコは夢のために会社を捨てた藤森と気位ばかりが高いアツコを恨んでいて
斉田は藤森に殺されたと思い込んでいた。
藤森酒造をここまで大きくしたのは、斉田の手腕だったが
斉田兄妹は雇われの身で、斉田に実権がないのが歯がゆかった。




藤森が指定した六ケ所を巡る最中、京子は藤森の実家を訪れ
とうとう正妻アツコと対面した。


津軽・青森ロマンチック殺人街道


既婚者であることを知らなかったとはいえ、夫を奪った京子を
アツコは罵ることもなく家へ迎え入れた。
アツコは藤森の気持ちを知っていながらも代々続いた酒屋の当主として
役目を果たさせようとしていた。


藤森は生まれながらにして決められていた環境を受け入れられず
それを認めようとしないアツコから逃げ出したのだ。


アツコは京子に藤森が書いた認知書があれば財産をきちんと分けるというが
京子はそんなものはもらっておらず、それよりも大切な藤森の愛を受け取っていて
財産をもらおうとは初めから考えてはいない。




その後、京子は最終目的地の十和田湖に着いた。



ホテルへは乳母のカワイハナ(日高澄子)から
明日の昼、十和田湖の遊覧船の甲板で待っているとメッセージが入った。
とうとう愛する藤森を育ててくれたハナと会うことが出来る。



藤森酒造では、ヨシコのたくらみにハナが気が付き彼女を詰問していた。
そして、アツコが東京で本物の京子と会っていて
アツコの前で京子になりすましていたサエコが偽者であると知っていたことを話す。


津軽・青森ロマンチック殺人街道


そこへアツコが入ってきて、ヨシコに今日限りで家から出ていくように言い渡した。


そして、雪の中でサエコが殺されているのを発見される。
手口は斉田が殺されたときと同じだった。



京子は最後の風景をスケッチし終わり、約束の場所へ向かう。
だが、そこにハナが姿を現すことはなかった・・・。



京子がひとりでホテルへ戻ると、フロントにいた女性が驚いた。
彼女はハナの孫娘・ノリコ(白鳥靖代)で、ヨシコたちが京子に危害を加えることを恐れ
旅の最中ずっと京子を見張らせていた。



ノリコは当然、この日ハナが京子と会うことを知っており
一緒じゃないことを知って驚いたのだった。





ハナはその時、ヨシコに縛られて身動きが取れずにいた。


ハナは藤森が死んだ日、東京へ行っていて
藤森がサエコと言い争い、サエコが藤森を押して
車に撥ねさせた現場を目撃していた。


だが、ヨシコはハナがサエコを殺したことを知っていた。
ヨシコは自分が口を封じることでなんとかハナを味方につけようとするが
ハナは死も覚悟していてヨシコの言いなりにはならなかった。


その後、ハナはヨシコのところから逃げ出し慌ててバスに乗り込もうとしたところ
ハナを探しに待機していた京子がその姿を見つけ二人はとうとう会うことが出来た。



津軽・青森ロマンチック殺人街道

ハナはだいぶ前に藤森から京子の存在を知らされていて
東京で密かに京子の姿を見ていた。
そして、藤森から今度の計画を託されていて
青森に来たら京子の命が狙われると考えたハナは
京子が無事に六ケ所を回り終えるように孫のノリコを監視役につけていた。



案の定、六ケ所をめぐるうちに危険が迫ったときも彼女を助けたのはノリコだった。



ハナは斉田が藤森と京子の仲を邪魔しようとしているのを知り
東京まで斉田を負いふたりをそっとしてくれるよう懇願した。
だが、斉田は藤森が長くは生きられないことは知っていたが
藤森の子供を宿している京子が邪魔だった。


ハナの訴えにかっとなった斉田がハナの首を絞めたところ
ハナは持っていたナイフで逆襲し斉田を殺した。


その後もサエコが藤森と会い、自殺に見せかけて殺すところを目撃してしまう。
斉田   ハナは斉田の時と同じ手口でサエコを殺害した。


ハナは藤森から預かっているものが自分の部屋にあることを京子に告げると
警察に自首をした。


京子はノリコとともに、ハナの部屋から藤森の贈り物を見つけ出した。


それは、詩集だった。


藤森の詩に、京子の挿絵を添えて、この世でたったひとつの
愛のこもった詩集が完成する。

津軽・青森ロマンチック殺人街道

この世から藤森の肉体は消えたが、彼と京子の共同の作品は残り
やがて生まれてくる子供に伝えていくことが出来る。



全てが終わり、京子とノリコは藤森の墓参りを済ませた。





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