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2018/03/19
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「幻の船連続殺人」 (1988年)  黒川博行 『海の稜線』

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 03/ 19
                 
●「幻の船連続殺人・東京エリート刑事VS大阪根性刑事
南国土佐で恋の対決?!」  1988年3月19日
原作: 黒川博行  『海の稜線
脚本: 安倍徹郎
音楽: 田中公平
監督: 井上梅次
制作: 松竹芸能
出演: 三浦友和、笑福亭鶴瓶、山咲千里、入川保則、
藤岡重慶、海原小浜、高峰圭二、西山嘉孝ほか

幻の船連続殺人





大阪府豊中北警察署で深町軍太(入川保則)が率いる深町班に、
警視庁から東大卒のエリート刑事・萩原薫(三浦友和)が
三か月の期間転任することになった。
萩原とコンビを組むのは文田浩和(笑福亭鶴瓶)だがなかなかソリが合わない。


幻の船連続殺人

ある日、盗難車の中から若い男女の黒焦げ死体が発見される。
時限装置を使いダイナマイトを爆発させるという手口だった。



遺留品の中には被害者のものとみられる、女物のバッグの中から
自宅のものとみられる鍵も残っていた。
車の持ち主はパチンコ屋の店員で、店に勤めていた田川春夫が盗んだものと思われたが
車の中の死体は田川とは別人であることがわかる。


幻の船連続殺人

その後、自宅マンションから田川の黒焦げ死体が見つかる。
絞殺後時限装置で焼き殺され、盗難車の事件と手口が同じだった。
管理人や近所の住民の聞き込みで、田川に兄と弟がいることがわかった。
田川の兄はよく野球帽をかぶっていて右足を引きずっていたという。


幻の船連続殺人

文田と総田は車の中で殺された被害者の身元を調べるために
家出人捜索の中から中村多江(畠中美貴)という
高知県出身で西宮のモード学園に通う学生に目をつける。


幻の船連続殺人


二人が多江の家へ行き、遺留品のカギが多江の家のものであることを確認した。





萩原は文田とともに高知へ行き、採石場からダイナマイトが盗まれていたことを知る。


二人は多江の叔母から彼女に藤沢正和という恋人がいたが
去年の秋に貨物船の遭難事故に遭い死んでいたことを聞いた。
この事故で乗組員六名のうち三名の遺体が発見され
三名は行方不明のままで全員死亡したとみられていた。
現地の警察から萩原たちは関係者の写真を借りてきた。



夜、高知へ研修に来ていた総田脩刑事(西山嘉孝)の
娘・伶子(山咲千里)と会食をしていた萩原と文田は
行方不明の乗組員三人が生存していたとしたら
車の中の男は多江の恋人藤沢ではないかと考えた。


警察から借りた写真を見た伶子はその中に松葉杖をついている
機関士の宮本(小田義太郎)に気が付く。
萩原たちは、それが田川の兄と同一人物でないかとひらめく。
田川の兄が宮本で、弟が藤沢である可能性が高まってきた。


幻の船連続殺人



その後、船の中から沈没した船の持ち主・正木(辻喬四郎)の死体が見つかり
砂浜に右足を引きずったような靴跡と、ジャンパー、野球帽、血の付いた手袋が埋められており
犯人は宮本の可能性が濃くなってくる。


幻の船連続殺人


大阪へ戻った萩原は復顔から、多江と一緒に死んでいたのが藤沢であり
マンションで殺されていた田川春夫が行方不明の乗組員竹尾(岡田洪志)で
あることをつきとめた。


行方不明の乗組員三名は生きていて、正木とトラブルがあったのではないかとみられた。
正木は船が沈没し保険金四億円を受領している。


萩原たちは、遭難した船を正木から借りて運航していた浜口海運と
船を造った木津川ドックへ聞き込みに行く。



浜口慶造(藤岡重慶)社長は、船を故意に沈没させ保険金を受け取ったとは
考えにくいといい、木津川ドックの富永専務(高峰圭二)からも
沈没した船と同じ型の船の中に案内してもらった。



幻の船連続殺人



その頃、深町は宮本の身上調査からウィンチによる右足負傷の記載を見つけ
正木殺しは宮本に間違いないと確信し、指名手配しマスコミにも堂々と発表してしまう。



幻の船連続殺人


その記事を、萩原と文田は焼肉を食べながら読んでいた。
そこへ萩原から調べ物を依頼されていた総田が資料を持って店に入ってくる。


幻の船連続殺人



正木の預金通帳のコピーによると保険金を受け取ってからの金の出入りが激しい。


わけのわからない出金が多く、保険金の他にも
ぜねらる海運という会社から二億吾千万円程の金が振り込まれている。



萩原たちはぜねらる海運を訪ね、正木が船の沈没により保険金だけでなく
引当権利金も得たことから偽装の疑いは確定的なものになってきた。








そんな中、盗まれた船の中から血の付いたスニーカーが発見された。
総田は右足の靴底の減り具合から、右足の悪い宮本のものであり
宮本は自殺をしたものと考えていた。




だが、萩原はスニーカーの血が正木のものと、土が高知の現場のものと
一致するかどうかを調べてほしいと頼む。
同時に浜口海運と木津川ドックの負債についても調査を開始した。


幻の船連続殺人


一方の文田もいかにも宮本がすべての事件の犯人ですという
あからさまな証拠を残しすぎなことに疑問を持ち
宮本という男はそもそも存在しないのではないかと思うようになってきた。
萩原も宮本の自殺は真犯人の偽装工作だと文田に話して
彼に協力を頼む。



幻の船連続殺人

捜査の手が自分たちに迫ってきていることを察知した富永は
関係書類を処分しようとするが、浜口はそんなことをしたらかえって怪しまれるだけだという。
これまで浜口のいいなりに動いてきた富永は、もう浜口の指図は受けたくなかった。



そこへデート中を装った文田と伶子が船を見せてほしいといい
富永が案内することにした。
文田は船を故意に沈没させるにはどうしたらいいかと
富永をジワリジワリと責めてくる。

幻の船連続殺人




彼らの跡をつけてきた浜口はこれ幸いと邪魔になった富永を始末しようと
三人が乗った船の出入り口を封鎖したうえに、船内に水を流し込み水死させようと企んだ。





水は勢いよく出てきてあっという間に水位を上げてくる。
もう助からないと観念した富永は文田にこれまでのことを全てぶちまけた。


幻の船連続殺人


浜口、富永、正木の三人は金に困っていた。
浜口の提案で貨物船を沈没させ、保険金と引当権利金をせしめる計画を立てた。
船の乗組員六人も謝礼をやることで協力することになった。



だが、盗んだダイナマイトを船に設置した時に、宮本の松葉杖がコードにひっかかり
船は爆発を起こし乗組員たちも巻き込まれてしまう。
全員死んだものと思われていたが、藤沢と竹尾の二人は生き残り
浜口と富永が匿いせびられるままに金を渡していた。



二人が生きていることがバレるとまずいので、竹尾は田川春夫と名前を変え
藤沢は田川の弟になりすました。
そして、金を渡しにいく富永は野球帽をかぶり顔を見られないようにし
兄という事でマンションに出入りをした。
近所の女に姿を見られたときに、右足を引きずることで
万が一があっても宮本が生きているように見せかけることが出来た。



そんな時、西宮で偶然藤沢と多江が再会し、ヨリを戻した後
東京で二人で暮らしたいので事件のことは忘れるから
これを最後に二千万円を欲しいと強請られ、ダイナマイトを設置し
車ごと二人を燃やし黒焦げにして顔の判別が出来ないように始末した。



だが、竹尾が藤沢と多江が殺されたことに気が付き強請ってきたので
絞殺した上で細工をし同じように黒焦げにしてしまう。


正木は釣りに出かけると富永が誘い出し殺し
宮本が自殺したようにみせかけ全ての罪を宮本にきせるつもりだったのだ。



富永が文田に事件の真相を打ち明けてしまったが三人はもう死ぬのを待つばかり。
これを見届けた浜口は安心して船を降りたところへ、萩原と総田がやってきて
府警まで同行を求めてきた。


幻の船連続殺人


萩原は宮本のものとされていた運動靴を見せ、靴底が故意に
グラウンダーで削られていることを説明する。
彼は一昨日密かにグラインダーの砥石を調べていた。


砥石は交換されていたようで不審なものは見つからなかった。
萩原は浜口が削った後、砥石を交換し、工場内を掃除しゴミも処分したとみていた。


掃除機を科学捜査研究所に調べてもらったところ
運動靴と同じ成分が大量に検出された。


浜口はしらばっくれるが、掃除機から一番新しいと思われる
指紋が見つかりそれと浜口の指紋を照合しようと浜口に迫る。



その時、外に伶子の車があると知らせを受け
どこへいるのか浜口に問いただすが知らないの一点張りだった。



すると突然船の汽笛が鳴り続けた。


萩原たちは急いで船へ行き、無事に文田たちを保護した。

幻の船連続殺人


あと少しであわやというところだったが、文田は旧知の仲
以前から好きだった伶子に告白したのが成功し顔が緩んでいる。



車に爆薬を仕掛け藤沢と多江を殺したのは浜口で
竹尾と正木を殺したのは富永だった。
海運不況から浜口たちは保険金詐欺を行い、三人で山分けしていた。



いよいよ三か月が過ぎ、萩原が東京へ帰ることとなった。


幻の船連続殺人


文田と伶子はボーナスをもらってから結婚をする予定だ。


萩原はどこにいても結婚式には駆けつけると言い残し
雲の上の人になった。










終わってみればよくあるサスペンスなのだが
被害者が身元をかくすために別人になっていることや
集中してみるほどでもないためにながら見をしていると
話の内容がわからなくなり思った以上に時間を費やしてしまった。



ただ気軽に楽しめるドラマであったので予定よりも
ガッツリと書いてみました。


これは意外なことに井上梅次監督が担当していて
音楽もかっこよくて良かった。



文田浩和という大阪府の刑事に、その時々で違った俳優を組ませる
シリーズになっているようだ。


全体が関西のノリなので軽快なタッチで描かれていて
大阪の緩い刑事に、エリート刑事を組ませ
二人の間に伶子というマドンナ的役割の女をはさませる。


伶子は結局、雲の上のエリート刑事には心は傾かず
いつもそばにいて安心できる存在の文田と結ばれる。




ありがちで凡庸な設定だけど、たまにはこういうのもいいかなとは思いました。



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