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2018/05/04
展覧会レポート昭和のドラマ昔の土曜ワイド劇場懐かし邦画

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「密会の宿⑥スポーツクラブで消された女」 (1991年) 土曜ワイド劇場 松尾嘉代&森本レオ版

category - 土曜ワイド劇場
2018/ 05/ 04
                 
松尾嘉代&森本レオ版の「密会の宿シリーズ」の6作目。




●「密会の宿⑥スポーツクラブで消された女・
マッサージルームの秘密」  1991年5月4日
原作: 佐野洋  『逃げた女客』  密会の宿〈2〉仮面の客 (徳間文庫) 収録、
『どこかで見た顔』  密会の宿〈3〉似ているひげ (徳間文庫) 収録
脚本: 猪又憲吾
音楽: 羽田健太郎
監督: 日高武治
制作: 東映
出演: 松尾嘉代、森本レオ、結城しのぶ、蜷川有紀、野村昭子、
楠トシエ、山本ゆかり、頭師孝雄ほか



桑野厚子(松尾嘉代)は、東京でいまどき珍しい
和風の連れ込み旅館”くわの”を経営している。



五年前に夫を亡くし、その部下・久保隆(森本レオ)と男女関係になり、
厚子はノンフィクションライターを目指す隆をくわのに居候させている。
表向きには夫の部下に好意で部屋を貸しているということになっているが、
従業員ののり子(野村昭子)は二人の関係に気づいている。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女




これまで仕事をしていなかった隆が「週刊未来」から前金を受取り仕事を得てきた。
隆はワケありの男女が密かに利用するくわのの記事を書きたいというが、
厚子はそれを拒否した。


そんな中、くわのである騒動が起こった。
男性客が心臓発作を起こし連れの女性が苦しむ男を置き去りにして
逃げ出していったのだ。



厚子が部屋へ行ってみると、男はムロイ(頭師孝雄)と名乗り、
スポーツクラブで出逢ったマッサージ師・悦子とくわのに来たが、
彼女が寝た後に約束の五倍の金を要求したために
心臓発作の芝居をうっただけだと説明する。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



連れの女の悦子はサングラスにマスクをしていて、
その姿はのり子しか見ていない。



これを知った隆は面白いネタが見つかったと思い
ムロイが言っていたミヤジマスポーツクラブへ取材に訪れた。
だが、ムロイなどという会員は存在しなかった。

だが、悦子は藤本マッサージ院から派遣されているマッサージ師で
ミヤジマスポーツクラブで働いているもののこの日は休んでいた。




ミヤジマスポーツクラブはマネージャーの宮島ミサコ(結城しのぶ)が、
父の宮島ゼンキチ(須賀不二夫)に資金提供をしてもらい設立したものだった。
オーナーの宮島は入退院を繰り返し寝たきりで、クラブの最上階に住んでいる。
隆はミサコに雑誌の企画でスポーツクラブを取材したいという口実で、
施設の中を案内してもらった。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



スポーツクラブから帰る隆を悦子の同僚・トワダ ユリ(山本ゆかり)が追ってきた。
隆が悦子のことを知りたがっていることを知ったため興味を持ったのだ。



くわのの取材は断られていた隆はスポーツクラブの前を偶然通りかかったと前置きして、
ムロイという会員がいないこと、悦子はあの日故郷へ墓参りに行っていて
くわのには来れなかったことを厚子告げ、ムロイと名乗った男が一芝居うち、
厚子たちをだましたことを話した。



隆の熱心な態度から厚子は週刊未来に載せるためにあの騒動を追っていることがわかった。
このまま厚子の世話になっていいものかと悩む隆と、厚子は口論になるが、
結局別れることもなく二人は厚子の夫の墓参りへ出かけた。



そこへ旅館にいるのり子から行き先を聞いてきた柏木悦子(蜷川有紀)がやって来た。
彼女は男の声で悦子が体を売っていて詳しいことは旅館くわので聞いてみろという
密告電話がクラブにかかってきて迷惑をしていると文句を言うため会いに来たのだった。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



厚子たちはあの日の騒動の一部始終を悦子に説明し
自分たちはそんな電話はしておらずムロイの仕掛けた罠だと誤解を解いた。




墓参りから帰った隆にユリから電話がかかってきた。
ムロイと一緒にいたサングラスとマスクの女の正体がわかり
証拠の品も握っていて仕事が終わる21時に会って話すという事だった。




ところがスポーツクラブ前で隆はユリが出てくるのを待っていたが
21時をだいぶ過ぎてもユリは一向に出てくる気配がない。
仕方なく隆は営業を終えて証明が落とされたクラブの中に入り、
彼女がいるマッサージルームへ行く。


その時、隆は男とぶつかり、マッサージルームでは
ユリがある建物の写真を握りしめて殺されていた。
物音を聞きつけたミサコがガードマンを連れて部屋に入ってきて
隆は逃げる間もなく、警察へ連れていかれてしまった。



密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



厚子はなんとか隆の無実を証明しようと悦子に会い
事件当日のことを訪ねているうちに
オーナーの宮島と娘のミサコの仲が悪く、
宮島は心の優しい悦子を大変気に入っていて
いつも悦子に体をマッサージさせていたことを知った。



密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



刑事(藤岡重慶)から厳しい事情聴取を受けていた隆だが、
なんとかくわのへ帰ることが出来た。
隆はユリが握っていた写真を厚子に見せると、
なにかのパンフレットの切れ端ではないかと言った。
だが、それが何なのかを特定するような情報は一切ない。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



厚子がムロイの顔を覚えていることから、ムロイのモンタージュ写真を作り、
週刊未来で有名人の理想の男性像として似ている男の情報を
読者から提供してもらおうと隆が提案した。


編集長らの協力もあり、ムロイのモンタージュ写真が雑誌に掲載された。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



やがて差出人不明のビデオテープが送られてきた。
そこに映っていた村西不動産から出てきた男こそがムロイ本人だった。
ムロイの本名はおそらく村西なのだろう。
映像にあったバス停からその場所が悦子の故郷の川治温泉だと判明する。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女




警察からユリ殺しの犯人のような扱いを受けていた隆は
事件の真相を暴くためにすぐに川治温泉駅に向かった。
だが、村西不動産には誰もいなかった。
そして、村西不動産のそばには悦子の亡くなった母・夏子が経営していた
柏木マッサージ院があった。




隆は柏木母娘をよく知るオオヌキ アヤコ(楠トシエ)から
夏子が東京にいたときに宮島の子供を身ごもり
それが悦子であることを聞き出す。
しかも、夏子が立てた柏木マッサージ院の資金は村西が提供していた。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



その後、近くでムロイこと村西の刺殺体が発見された。
偶然その場を通りかかった隆は関わり合いになるのを恐れその場を去るが、
帰り際にユリが握りしめていた写真の建物一柳閣ホテルを発見した。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女




東京へ戻った隆は厚子にこのことを話し、悦子が宮島の娘であることを
二か月前に知り宮島に認知をしてもらうために上京してきたことも報告した。
厚子と隆は悦子と村西とユリが握っていた写真が繋がったことを確認した。



厚子はさっそく悦子に会い、一連の事件は悦子が仕組んだことだろうと
自分の推理をぶつけることにした。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



村西は夏子に金を貸していて、彼女が死んだことから娘の悦子に
その返済を厳しく迫っていた。
だが、村西は悦子が完済することは望んでいなかった。
村西はそれを口実に悦子の柏木マッサージ院の土地を手に入れて、
自分の土地と合わせて大型のリゾートマンションを建設することを目論んでいた。



悦子の方は宮島に認知さえしてもらえば村西への借金は返済できると考えた。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女


厚子は悦子が村西の厳しい取り立てから逃れ自分の土地を守るために、
自分の体を提供することでおさめようとあの日くわのへ来た。
だが、村西は宮島に認知されないように悪い評判を流そうと芝居をうった。
週刊未来に村西の写真が掲載されたことで、村西の存在がわかる前に
悦子が彼を殺したと推理する。



だが、悦子には村西が殺された日にはスポーツクラブにいたという
確固たるアリバイがあった。
自信満々で悦子に自白を迫った厚子だが空振りに終わり
もう一度事件を洗いなおすことにした。




厚子は宮島家の家政婦トキコ(石井富子)に口実を設けて
村西のモンタージュ写真を見せると、トキコは
一か月ほど前にミサコと村西があっているところを目撃したという。
それを偶然通りかかったユリも見ていたことがわかった。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



厚子と隆は事件の真相がわかり、川治温泉の一柳閣ホテルへ
ミサコを呼び出した。
ミサコは一か月前に一柳閣に泊まり村西と会った。
その時に、悦子が宮島の隠し子であることを知らされ、
認知を妨害するためにミサコはサングラスとマスクをつけて
悦子になりすまして村西とくわのへ行き芝居をした。



村西は悦子が売春をしているように厚子たちに見せかけて
悦子の黒い噂を流し宮島に認知を思いとどまらせようとした。
村西は借金が返せない悦子から土地を奪うため、
ミサコは自分の母を苦しめた愛人夏子の娘から財産を守るため。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



はじめはしらばっくれるミサコだが、くわのでは変装していたとはいえ
のり子に姿を見られていた。
ついに彼女は全てを告白した。



悦子を陥れるためにミサコは村西とくわのへ行った。
その後、くわのへ行った女の正体がミサコだとわかったユリが、
一柳閣ホテルのパンフレットを持ち隆にそのことを告げようとした。
それを知ったミサコは先回りしてユリを殺害する。


その現場へ村西が入ってきて、ミサコはマッサージルームを出て
発見者を装うことにして、村西は部屋から出ていくときに
ユリに会いにやって来た隆とぶつかってしまう。



ミサコがガードマンを連れて部屋に戻ったときには隆がいて
彼に容疑がかかりミサコは動機もないことから容疑がかからなかった。
ところが週刊未来に村西の写真が掲載されたために、
口を封じるためにミサコは村西を殺害した。


密会の宿⑥スポーツクラブで消された女




ミサコの母は外に女を作る宮島に泣かされ続けたあげくに亡くなった。
だから彼女は宮島だけでなく愛人の夏子も憎んでいた。
その娘の悦子がクラブにマッサージ師として派遣され、
ミサコに心を開かない宮島の寵愛を受けた。


彼女はその姿を見て母が夏子に感じた憎悪を悦子に感じた。
しかも、宮島はわが子だと知ったお気に入りの悦子に
財産を全額やろうとしていた。


ミサコがすべての罪を認めたところへ刑事がやって来た。


事件が解決し、悦子は宮島から正式に認知された。
ところがそのすぐ後に、宮島は施設に送られてしまった。
悦子はミヤジマスポーツクラブを処分して大きなリゾートマンションを建てた。
悦子にとって宮島は、自分の母を捨てた憎い男だった。


おそらく週刊未来に村西のビデオテープを送り付けてきたのは悦子だろう。
悦子にとって邪魔者だった村西をミサコが始末してくれたおかげで、
宮島の莫大な財産を手を汚すことなく悦子は手に入れられた。



密会の宿⑥スポーツクラブで消された女



厚子と隆はそんな悦子にうまく利用されただけで、
なんだかスッキリしない気持ちを抱えた。







やはりこのシリーズは松尾&森本のコンビじゃなきゃ!
この二人がいる”和風連れ込み旅館”(!)の従業員が
野村昭子という濃いキャラの3人によるレギュラー陣が良い。



夫が交通事故で死んだ早々に、その部下である年下の男と関係を持ち、
ヒモのような形で自分のところへ居候させる。
堂々と公に出来る関係でもなく隠しているが、
一癖ある中年女の従業員には秘めているはずの関係がバレバレ。


彼女は何かあるごとに二人の関係をつつくようなことを言い、
その度に厚子は彼女をたしなめるのだが・・・。
年かさのいった彼女はどんなに厚子から言われても、
詮索するのをやめる気はない。





3人のやり取りを見ているだけでも毎回楽しめます。





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